JP7149225B2 - 電線処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電線の切断および剥ぎ取りを行う電線処理装置に関する。
従来から、心線と心線の周囲を囲む被覆材とを有する電線に対し、切断および被覆材の剥ぎ取りの処理を行う電線処理装置が知られている。例えば特許文献1には、電線を切断する上下一対の切断刃と、切断された前側の電線の後端部の被覆材を剥ぎ取る上下一対の前ストリップ刃と、切断された後側の電線の前端部の被覆材を剥ぎ取る上下一対の後ストリップ刃と、前側の電線の後端部に端子を圧着する前側の端子圧着機と、後側の電線の前端部に端子を圧着する後側の端子圧着機と、を備えた電線処理装置が開示されている。
上記電線処理装置は、電線を長手方向に送り出すと共に電線の送り出し長さを測定する(すなわち測長する)電線供給装置を備えている。ここでは、電線は前方から後方に送り出されるものとする。電線の送り出し方向の上流側、下流側を、それぞれ前側、後側とする。
図10に示すように、上記電線処理装置では、前ストリップ刃101は切断刃103の前方に配置され、後ストリップ刃102は切断刃103の後方に配置されている。図示は省略するが、前側の端子圧着機は前ストリップ刃101の左方に配置され、後側の端子圧着機は後ストリップ刃102の右方に配置されている。上記電線処理装置は、前側の電線100を把持すると共に搬送可能なクランプ105を備えており、クランプ105は左右に旋回可能に構成されている。クランプ105は、前ストリップ刃101の手前の位置(以下、加工位置という)と、前側の端子圧着機の手前の位置との間を移動する。
通常、電線100は、リール等に巻かれた状態から引き延ばされた後、電線供給装置によって送り出される。電線供給装置が電線100を送り出すときに、電線100に曲がり癖が残っている場合がある。図11に示すように、クランプ105が加工位置にあるときに測長しようとした場合、電線100に曲がり癖が残っていると、電線100の先端部が切断刃103または後ストリップ刃102に突き当たってしまい、電線100を良好に測長できないおそれがある。
そこで、従来の電線処理装置では、クランプ105が加工位置から外れた位置で、電線100の測長を行うこととしている。詳しくは、上記電線処理装置では、電線100に端子が圧着された後、クランプ105が旋回すると共に電線供給装置が電線100を送り出し、電線100の測長が開始される(図10(a)参照)。そして、図10(b)に示すように、クランプ105が加工位置に到達する前に測長を完了させ、その後、クランプ105が加工位置に到達する(図10(c)参照)。これにより、測長時に電線100の先端部が切断刃103または後ストリップ刃102に突き当たってしまうことを防止することができる。
特開2014-176248号公報
しかし、上記従来技術では、測長が完了するまで、クランプ105を加工位置に移動させることができない。そのような制約があるため、作業時間のロスが生じていた。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、切断刃およびストリップ刃が前後に配置された電線処理装置において、タクトタイムを短縮することである。
本発明に係る電線処理装置は、心線と前記心線の周囲を囲む被覆材とを有する電線を処理する電線処理装置であって、電線供給装置と、カッター装置と、クランプと、クランプアクチュエータと、ガイド部材と、制御装置と、を備えている。前記電線供給装置は、前記電線を後方に送り出すと共に測長するように構成されている。前記カッター装置は、前記電線供給装置の後方に配置され、前記電線を切断する上側および下側の切断刃と、前記電線供給装置の後方かつ前記切断刃の前方に配置された上側および下側の前ストリップ刃と、前記切断刃の後方に配置された上側および下側の後ストリップ刃と、を有している。前記クランプは、前記電線供給装置よりも後方かつ前記前ストリップ刃よりも前方に配置され、前記電線の把持および把持の解除が可能に構成されている。前記クランプアクチュエータは、前記クランプを前記前ストリップ刃の前方の加工位置と前記加工位置と異なる他の位置との間で移動させるように構成されている。前記ガイド部材は、少なくとも一部が前記切断刃と前記前ストリップ刃との間、および、前記切断刃と前記後ストリップ刃との間に配置され、前記クランプの前記加工位置への移動に伴って搬送される前記電線の搬送方向と反対の方向に開いた形状に形成され、前記電線の後方への送り出しを案内するように構成されている。前記制御装置は、前記クランプを前記他の位置から前記加工位置へ移動させると共に、前記クランプが前記加工位置に到達した後に前記電線の送り出しおよび測長を終了するように前記クランプアクチュエータおよび前記電線供給装置を制御する。
上記電線処理装置によれば、切断刃と前ストリップ刃との間、および、切断刃と後ストリップ刃との間に配置されたガイド部材を備えている。クランプが加工位置にあるときに電線供給装置が電線を送り出した場合、電線に多少の曲がり癖が残っていたとしても、電線はガイド部材に案内されて真っ直ぐに送り出される。そのため、電線の先端部が切断刃または後ストリップ刃に突き当たることが防止され、電線を良好に測長することができる。よって、クランプが加工位置にあるときにも、電線の送り出しおよび測長を行うことができる。上記電線処理装置では、このことを利用して、クランプが加工位置に到達した後に、電線の送り出しおよび測長を終了する。クランプが加工位置に到達する前に測長を終了しなければならないという制約がないため、作業時間のロスをなくすことができ、タクトタイムを短縮することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記制御装置は、前記クランプが前記他の位置から前記加工位置への移動を開始した時以降に前記電線の送り出しおよび測長を開始するように、前記クランプアクチュエータおよび前記電線供給装置を制御するように構成されている。
上記態様によれば、クランプが加工位置に到達してから測長を開始する場合に比べて、測長を早期に開始することができ、タクトタイムを短縮することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記ガイド部材は、前後方向および左右方向に延びる上ガイド板と、前後方向および左右方向に延び、前記上ガイド板から下方に離間した下ガイド板と、を有している。前記上ガイド板は、上側の切断刃と上側の前ストリップ刃との間に配置された前部と、上側の切断刃と上側の後ストリップ刃との間に配置された後部と、前記前部と前記後部との間に形成され、前記上側の切断刃が上下に挿通する溝部と、を含んでいる。前記下ガイド板は、下側の切断刃と下側の前ストリップ刃との間に配置された前部と、下側の切断刃と下側の後ストリップ刃との間に配置された後部と、前記前部と前記後部との間に形成され、前記下側の切断刃が上下に挿通する溝部と、を含んでいる。
上記態様によれば、上ガイド板の前部および下ガイド板の前部により、前ストリップ刃側から切断刃側に向かう電線の送り出しを良好に案内することができる。また、上ガイド板の後部および下ガイド板の後部により、切断刃側から後ストリップ刃側に向かう電線の送り出しを良好に案内することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記ガイド部材は、前記切断刃よりも前方に配置され、上下方向および左右方向に延びる前ガイド板を有している。前記前ガイド板には、前記クランプの前記加工位置への移動に伴って搬送される前記電線の搬送方向と反対の方向に開いたガイド溝が形成されている。
上記態様によれば、前ガイド板のガイド溝により、電線の長手方向に沿った移動を案内することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記ガイド部材は、前記切断刃よりも後方に配置され、上下方向および左右方向に延びる後ガイド板を有している。前記後ガイド板には、前記クランプの前記加工位置への移動に伴って搬送される前記電線の搬送方向と反対の方向に開いたガイド溝が形成されている。
上記態様によれば、後ガイド板のガイド溝により、電線の長手方向に沿った移動を案内することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記電線処理装置は、剥ぎ取られた被覆材を吸引する吸引機構を備えている。前記吸引機構は、前記切断刃と前記前ストリップ刃との間、および、前記切断刃と前記後ストリップ刃との間にて開口する吸引口を有している。前記ガイド部材は、前記吸引口の周囲の少なくとも一部を囲んでいる。
上記態様によれば、前ストリップ刃および後ストリップ刃により剥ぎ取られた被覆材を吸引口から吸引することができ、除去することができる。そのため、前ストリップ刃および後ストリップ刃に被覆材が付着することを防止することができる。また、上記態様によれば、ガイド部材は吸引口の周囲の少なくとも一部を囲んでいる。そのため、剥ぎ取られた被覆材は吸引口から吸引されやすくなる。よって、前ストリップ刃および後ストリップ刃に被覆材が付着することを、より確実に防止することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記電線処理装置は、少なくとも上側および下側の切断刃を互いに接近する方向および離反する方向に駆動するカッターアクチュエータを備えている。前記制御装置は、前記クランプが前記加工位置に到達する前に上側および下側の切断刃が接近を開始するように、前記クランプアクチュエータおよび前記カッターアクチュエータを制御するように構成されている。
上記態様によれば、クランプが加工位置に到達する前に上側および下側の切断刃が接近を開始するので、電線の送り出しおよび測長が完了してから電線の切断が完了するまでの時間を短縮することができる。よって、タクトタイムを更に短縮することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記カッター装置は、前記前ストリップ刃の側方に配置された上側および下側の他の前ストリップ刃と、前記後ストリップ刃の側方に配置された上側および下側の他の後ストリップ刃と、を有している。前記ガイド部材の他の一部は、前記切断刃と前記他の前ストリップ刃との間、および、前記切断刃と前記他の後ストリップ刃との間に配置されている。
上記態様によれば、少なくとも2種類の前ストリップ刃および後ストリップ刃を備えている。そのため、少なくとも2種類の剥ぎ取り動作を実行することができる。
本発明によれば、切断刃およびストリップ刃が前後に配置された電線処理装置において、タクトタイムを短縮することができる。
実施形態に係る電線処理装置の構成を模式的に示す平面図である。 電線の斜視図である。 カッター装置、ガイド部材、および吸引機構の斜視図である。 吸引ヘッドおよびガイド部材の斜視図である。 カッター装置、ガイド部材、および吸引機構の左側面図である。 カッター装置、ガイド部材、および吸引機構の正面図である。 吸引ヘッドおよびガイド部材の正面図である。 電線処理のフローチャートである。 電線測長時のクランプ、カッター装置、およびガイド部材を模式的に示す平面図である 従来技術の電線測長時のクランプ、切断刃、およびストリップ刃を模式的に示す平面図である。 電線の先端部が後ストリップ刃に突き当たった状態を表すクランプ、切断刃、およびストリップ刃の側面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係る電線処理装置1の構成を簡略化して示す平面図である。図2は、電線処理装置1によって処理される電線5の斜視図である。電線5は、いわゆる被覆電線であって、導体からなる心線5aと、心線5aの周囲を囲む絶縁体からなる被覆材5bとを有している。図2は、電線5の端部の被覆材5bが剥ぎ取られた状態を表している。
以下の説明では、電線処理装置1について、図1の下、上、左、右をそれぞれ前、後、左、右と呼ぶこととする。電線処理装置1は、電線5を後方(図1の上方)に送り出すと共に測長する(送り出し長さを測定する)電線供給装置2と、電線5の切断および被覆材5bの剥ぎ取りを行うカッター装置3と、電線5の端部に端子7を圧着する端子圧着機4F,4Rと、クランプ6F,6Rと、クランプ6F,6Rを移動させるクランプアクチュエータ18F,18Rと、剥ぎ取られた被覆材5bを吸引する吸引機構20と、電線5の送り出しを案内するガイド部材30と、制御装置8とを備えている。
クランプ6F,6Rは、電線5の把持および把持の解除が可能に構成されている。クランプアクチュエータ18Fは、クランプ6Fをカッター装置3の手前の位置(前方の位置)と端子圧着機4Fの手前の位置との間で左右に旋回させるように構成されている。クランプアクチュエータ18Rは、クランプ6Rをカッター装置3の手前の位置(後方の位置)と端子圧着機4Rの手前の位置との間で左右に旋回させるように構成されている。クランプ6F,6Rおよびクランプアクチュエータ18F,18Rは、制御装置8によって制御される。
図3は、カッター装置3、ガイド部材30、および吸引機構20の斜視図である。カッター装置3は、上側および下側の切断刃10と、上側および下側の第1~第4ストリップ刃11~14とを有している。また、カッター装置3は、上支持部材15Aと下支持部材15Bとを有している。上支持部材15Aには、上側の切断刃10および上側の第1~第4ストリップ刃11~14が支持されている。下支持部材15Bには、下側の切断刃10および下側の第1~第4ストリップ刃11~14が支持されている。
電線処理装置1は、上支持部材15Aおよび下支持部材15Bを互いに接近する方向および離反する方向に駆動するカッターアクチュエータ9を有している。カッターアクチュエータ9は、上支持部材15Aおよび下支持部材15Bを互いに同期させながら昇降させる。カッターアクチュエータ9は、上側および下側の切断刃10と、上側および下側の第1~第4ストリップ刃11~14とを、互いに離間した待機位置と、前記待機位置よりも互いに接近した作動位置との間で接近および離反させる。カッターアクチュエータ9は、制御装置8によって制御される。
なお、上支持部材15Aおよび下支持部材15Bを互いに接近および離反する方向に案内する機構は周知であるため、その説明は省略する。例えば電線処理装置1は、そのような機構として、上下方向に延びるレールと、上支持部材15Aに取り付けられて上記レールに摺動可能に係合する上スライダと、下支持部材15Bに取り付けられて上記レールに摺動可能に係合する下スライダとを備えていてもよい。カッターアクチュエータ9の種類は特に限定されない。カッターアクチュエータ9は、例えば、上記上スライダおよび下スライダを上下に駆動するモータ等であってもよい。
第1ストリップ刃11は切断刃10の前方に配置されている。第2ストリップ刃12は切断刃10の後方に配置されている。第3ストリップ刃13は、切断刃10よりも前方に配置されており、第1ストリップ刃11の右方に配置されている。第4ストリップ刃14は、切断刃10よりも後方に配置されており、第2ストリップ刃12の右方に配置されている。
切断刃10は、電線5を切断する刃である。第1ストリップ刃11および第3ストリップ刃13は、クランプ6Fに把持される電線5の端部の被覆材5bを剥ぎ取る刃である。第2ストリップ刃12および第4ストリップ刃14は、クランプ6Rに把持される電線5の端部の被覆材5bを剥ぎ取る刃である。ここでは、第3ストリップ刃13は、第1ストリップ刃11よりもストリップ長(剥ぎ取られる被覆材5bの長さ)を長くする場合に用いられ、第4ストリップ刃14は第2ストリップ刃12よりもストリップ長を長くする場合に用いられる。一本の電線5に対して、第1ストリップ刃11および第3ストリップ刃13のいずれか一方のみが用いられ、第2ストリップ刃12および第4ストリップ刃14のいずれか一方のみが用いられる。第1ストリップ刃11および第3ストリップ刃13は、それぞれ本発明に係る前ストリップ刃、他の前ストリップ刃に対応する。第2ストリップ刃11および第4ストリップ刃14は、それぞれ本発明に係る後ストリップ刃、他の後ストリップ刃に対応する。
図3に示すように、吸引機構20は、吸引パイプ21と、吸引パイプ21の上部に取り付けられた吸引ヘッド22とを有している。吸引ヘッド22は吸引口24を有している。本実施形態では、吸引口24は側方(左方)に向かって開口している。吸引パイプ21の下部は、図示しないホースを介して、吸引ポンプ(図示せず)に接続されている。吸引ポンプを駆動すると、吸引口24から吸引ヘッド22および吸引パイプ21に向けて空気が吸い込まれる。剥ぎ取られた被覆材5bは、上記空気と共に吸引口24から吸引されることによって除去される。
図4に示すように、吸引ヘッド22にはガイド部材30が設けられている。なお、ガイド部材30の一部または全部は、吸引ヘッド22と別体であってもよく、一体化されていてもよい。ガイド部材30は、前後方向および左右方向に延びる上ガイド板31と、前後方向および左右方向に延びる下ガイド板32と、上下方向および左右方向に延びる前ガイド板33と、上下方向および左右方向に延びる後ガイド板34とを有している。下ガイド板32は上ガイド板31から下方に離間している。後ガイド板34は前ガイド板33から後方に離間している。上ガイド板31、下ガイド板32、前ガイド板33、および後ガイド板34は、吸引口24の周囲を取り囲んでいる。
上ガイド板31は、上側の切断刃10と上側の第1ストリップ刃11との間に配置される前部31a(図5参照)と、上側の切断刃10と上側の第2ストリップ刃12との間に配置される後部31bと、前部31aと後部31bとの間に形成された溝部31cとを有している。溝部31cは、上側の切断刃10を上下に挿通可能な大きさに形成されている。
下ガイド板32は、下側の切断刃10と下側の第1ストリップ刃11との間に配置される前部32aと、下側の切断刃10と下側の第2ストリップ刃12との間に配置される後部32bと、前部32aと後部32bとの間に形成された溝部32cとを有している。溝部32cは、下側の切断刃10を上下に挿通可能な大きさに形成されている。
前ガイド板33は、切断刃10よりも前方、かつ、第1ストリップ刃11および第3ストリップ刃13よりも後方に配置されている。本実施形態では図6に示すように、前ガイド板33と第3ストリップ刃13との左右位置は揃っているが、前ガイド板33と第1ストリップ刃11との左右位置は互いにずれている。前ガイド板33の左端は、第1ストリップ刃11の左端よりも右方に位置している。ただし、特に限定されない。例えば、左右方向に関して、前ガイド板33の左端が第1ストリップ刃11の左端と同じ位置にあってもよく、第1ストリップ刃11の左端よりも左方に位置していてもよい。前ガイド板33は、上部33aと、下部33bと、上部33aと下部33bとの間に形成されたガイド溝33cとを有している。ガイド溝33cは、側方(ここでは左方)に開いている。
後ガイド板34は、切断刃10よりも後方、かつ、第2ストリップ刃12および第4ストリップ刃14よりも前方に配置されている。後ガイド板34は前ガイド板33と同様の形状を有している。本実施形態では、後ガイド板34と第4ストリップ刃14との左右位置は揃っているが、後ガイド板34と第2ストリップ刃12との左右位置は互いにずれている。後ガイド板34の左端は、第2ストリップ刃12の左端よりも右方に位置している。ただし、特に限定されない。例えば、左右方向に関して、後ガイド板34の左端が第2ストリップ刃12の左端と同じ位置にあってもよく、第2ストリップ刃12の左端よりも左方に位置していてもよい。後ガイド板34は、上部34aと、下部34bと、上部34aと下部34bとの間に形成されたガイド溝34cとを有している。ガイド溝34cは、側方(ここでは左方)に開いている。
前述したように、カッターアクチュエータ9は、上下一対の切断刃10および第1~第4ストリップ刃11~14を待機位置と作動位置との間で接近および離反させる。上下一対の切断刃10および第1~第4ストリップ刃11~14は、待機位置から作動位置に至るまで互いに接近し、作動位置から待機位置に至るまで互いに離反する。図5および図6は、切断刃10および第1~第4ストリップ刃11~14が待機位置にあるときの状態を表している。
図5に示すように、上ガイド板31の少なくとも一部は、待機位置にある上側の第1ストリップ刃11および第2ストリップ刃12の下端よりも下方に位置している。下ガイド板32の少なくとも一部は、待機位置にある下側の第1ストリップ刃11および第2ストリップ刃12の上端よりも上方に位置している。そのため、図6に示すように、上ガイド板31および下ガイド板32により、上下の第1ストリップ刃11の間隔gs、および、上下の第2ストリップ刃12の間隔gsよりも狭い間隔の案内路G1が形成されている。図7に示すように、案内路G1の上下の間隔をg1とすると、g1<gsである。図5に示すように本実施形態では、上ガイド板31の前部31aの下面は、後方に行くほど下方に向かうように傾斜している。電線5が後方へ送り出されるほど上下の中心に向かいやすいように、案内路G1の間隔g1は前方に行くほど広くなっている。ただし、限定される訳ではない。上ガイド板31の前部31aの下面および下ガイド板32の前部32aの上面は、水平な面であってもよい。下ガイド板32の前部31aの上面は、後方に行くほど上方に向かうように傾斜していてもよい。
図6に示すように、前ガイド板33の上部33aおよび後ガイド板34の上部34aは、待機位置にある上側の第3ストリップ刃13および第4ストリップ刃14の下端よりも下方に位置している。前ガイド板33の下部33bおよび後ガイド板34の下部34bは、待機位置にある下側の第3ストリップ刃13および第4ストリップ刃14の上端よりも上方に位置している。そのため、前ガイド板33のガイド溝33cおよび後ガイド板34のガイド溝34cにより、上下の第3ストリップ刃13の間隔gs、および、上下の第4ストリップ刃14の間隔gsよりも狭い間隔の案内路G2が形成されている。図7に示すように、案内路G2の上下の間隔をg2とすると、g2<gsである。
なお、本実施形態では、案内路G2の上下の間隔g2の方が、案内路G1の上下の間隔g1よりも小さい。g2<g1である。ただし、特に限定されない。g2=g1であってもよい。
案内路G1の上下の間隔g1および案内路G2の上下の間隔g2は、左右の位置に拘わらず一定であってもよいが、異なっていてもよい。詳細については後述するが、本実施形態では、クランプ6Fが右方に旋回することにより、クランプ6Fに把持された電線5は左方から右方に向けて、ガイド部材30の内部に導かれる。本実施形態では、電線5の右方への移動を案内しやすいように、案内路G1の左端部分の間隔は左方に行くほど大きくなっている。すなわち、案内路G1の左端部分は、末広がり状に形成されている。なお、案内路G1の間隔g1および案内路G2の間隔g2は、右方に行くほど小さくなるように連続的に変化していてもよい。すなわち、案内路G1およびG2は、左方に向かって末広がり状に開いていてもよい。
本実施形態では、図5に示すように、案内路G1の上下の間隔g1は後方に行くほど小さくなるが、案内路G1の後端の上下の間隔g1は、待機位置にある上側の切断刃10の下端と下側の切断刃10の上端との間の間隔gcと等しい。ただし、案内路G1の後端の間隔g1は、間隔gcよりも小さくてもよい。案内路G2の上下の間隔g2は、待機位置にある上側の切断刃10の下端と下側の切断刃10の上端との間の間隔gcよりも小さい。ただし、特に限定される訳ではない。
次に、図8のフローチャートを参照しながら、電線処理装置1の動作について説明する。以下の動作は、制御装置8によって制御される。図1に示す状態では、先端部に端子7が圧着された電線5は、クランプ6F,6Rによって把持され、上側および下側の切断刃10および第1~第2ストリップ刃11~12の間に位置している。以下、このときのクランプ6F,6Rの位置のことを加工位置と称することとする。
上記状態において、まず、カッターアクチュエータ9が駆動され、上支持部材15Aが下降し、下支持部材15Bが上昇する。そして、電線5は切断刃10により、前側の電線5と後側の電線5とに切断される。また、前側の電線5の被覆材5bは第1ストリップ刃11により切り込まれ、後側の電線5の被覆材5bは第2ストリップ刃12により切り込まれる(ステップS1)。
次に、クランプ6Fは前側の電線5を前方に引っ張り、クランプ6Rは後側の電線5を後方に引っ張る。これにより、前側の電線5の後端部の被覆材5bは、第1ストリップ刃11により剥ぎ取られる。また、後側の電線5の前端部の被覆材5bは、第2ストリップ刃12により剥ぎ取られる(ステップS2)。剥ぎ取られた被覆材5bは、吸引機構20の吸引口24から吸い込まれ、除去される。これにより、剥ぎ取られた被覆材5bが第1ストリップ刃11および第2ストリップ刃12に付着することは防止される。
次に、クランプ6Fは左方に旋回し、前側の電線5の後端部を端子圧着機4Fに導く。また、クランプ6Rは右方に旋回し、後側の電線5の前端部を端子圧着機4Rに導く。そして、端子圧着機4Fは前側の電線5の後端部に端子7を圧着し、端子圧着機4Rは後側の電線5の前端部に端子7を圧着する(ステップS3)。
その後、クランプ6Rは加工位置に向けて左方に旋回し、電線5の把持を解除する。すると、電線5は図示しない回収トレイに落下する。これにより、両端に端子7が圧着された電線5が回収トレイに回収される(ステップS4)。
一方、クランプ6Fは、電線5を把持したまま、加工位置に向けて右方に旋回する(図9(a)参照)。電線供給装置2は、クランプ6Fが旋回を開始した時(ステップS5)と同時にまたはその後に、電線5の送り出しおよび測長を開始する(ステップS6)。
クランプ6Fは、測長が開始された後も旋回を続け、加工位置に到達すると旋回を停止する(ステップS7)。電線5は、送り出し長さが予め定められた所定長さになるまで、送り出される。本実施形態では、クランプ6Fが旋回を停止した時以降にも、電線5の送り出しおよび測長は継続される(図9(b)参照)。そして、送り出し長さが所定長さになった時に、電線5の送り出しおよび測長は終了する(ステップS8)。これにより、電線処理装置1は、図1に示す状態に戻る。
次に、ステップ9において、処理された電線5の本数が予め定められた所定本数に達したか否かを判定する。判定の結果がYESの場合は、処理を終了する。判定の結果がNOの場合は、ステップS1に戻り、ステップS1以降の処理を繰り返す。これにより、両端に端子7が圧着された電線5が順次連続的に製作される。
以上のように、本実施形態に係る電線処理装置1によれば、切断刃10と第1ストリップ刃11および第3ストリップ刃13との間、および、切断刃10と第2ストリップ刃12および第4ストリップ刃14との間に配置されたガイド部材30を備えている(図3参照)。クランプ6Fが加工位置にあるときに電線供給装置2が電線を送り出した場合、電線5に多少の曲がり癖が残っていたとしても、電線5はガイド部材30に案内され、後方に向けて真っ直ぐに送り出される。そのため、電線5の先端部が切断刃10または第2ストリップ刃12に突き当たることは防止される。例えば、電線5の先端部が上方に曲がっていた場合、電線5の先端部はガイド部材30の上ガイド板31(図5参照)の下面に接触することにより、上方への移動が規制される。そのため、電線5の先端部は、上側の切断刃10および上側の第2ストリップ刃12の下方を通過し、切断刃10または第2ストリップ刃12に突き当たることはない。よって、電線5を良好に送り出すことができるので、良好に測長することができる。このように、本実施形態に係る電線処理装置1によれば、クランプ6Fが加工位置にあるときにも、電線5の送り出しおよび測長を良好に行うことができる。
そして、本実施形態に係る電線処理装置1では、このことを利用して、電線5の送り出しおよび測長の完了を待たずに、クランプ6Fを加工位置に移動させることとした。すなわち、クランプ6Fを端子圧着機4Fの手間の位置から加工位置まで停止することなく移動させ、クランプ6Fが加工位置に到達した後、引き続き電線5の送り出しおよび測長を継続することとした。本実施形態によれば、クランプ6Fが加工位置に到達する前に測長を終了させなければならないという制約がない。よって、作業時間のロスをなくすことができ、電線処理のタクトタイムを短縮することができる。
図5に示すように本実施形態では、ガイド部材30は、上ガイド板31と下ガイド板32とを有している。上ガイド板31は、上側の切断刃10と上側の第1ストリップ刃11との間に配置された前部31aと、上側の切断刃10と上側の第2ストリップ刃12との間に配置された後部31bと、を含んでいる。下ガイド板32は、下側の切断刃10と下側の第1ストリップ刃11との間に配置された前部32aと、下側の切断刃10と下側の第2ストリップ刃12との間に配置された後部32bと、を含んでいる。本実施形態によれば、上ガイド板31の前部31aおよび下ガイド板32の前部32aにより、第1ストリップ刃11側から切断刃10側に向かう電線5の送り出しを良好に案内することができる。また、上ガイド板31の後部31bおよび下ガイド板32の後部32bにより、切断刃10側から第2ストリップ刃12側に向かう電線5の送り出しを良好に案内することができる。よって、電線5を良好に測長することができる。また、上ガイド板31には溝部31cが形成され、下ガイド板32には溝部32cが形成されている。そのため、切断刃10による切断動作が上ガイド板31および下ガイド板32によって邪魔されることはない。
本実施形態に係る電線処理装置1は、切断刃10と第1ストリップ刃11との間、および、切断刃10と第2ストリップ刃12との間にて開口する吸引口24を有する吸引機構20を備えている。吸引機構20により、第1~第4ストリップ刃11~14により剥ぎ取られた被覆材5bを吸引することができ、除去することができる。そのため、第1~第4ストリップ刃11~14に被覆材5bが付着することを防止することができる。
また、吸引口24は左方に向かって開口しており、ガイド部材30は吸引口24の周囲の少なくとも一部を囲んでいる。本実施形態では、ガイド部材30は、吸引口24の上方を囲む上ガイド板31と、吸引口24の下方を囲む下ガイド板32と、吸引口24の前方を囲む前ガイド板33と、吸引口24の後方を囲む後ガイド板34とを有しており、吸引口24のほぼ全周を囲んでいる。そのため、剥ぎ取られた被覆材5bは、吸引口24から吸引されやすくなる。よって、第1~第4ストリップ刃11~14に被覆材5bが付着することを、より確実に防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明した。しかし、上記実施形態は一例に過ぎず、他にも様々な実施形態が可能である。次に、他の実施形態について簡単に説明する。
前ガイド板33および後ガイド板34は、吸引機構20の吸引口24の周囲の一部を囲むことにより、被覆材5bの吸引を促進する役割を果たすが、以下に説明するように、電線5の長手方向に沿った移動を案内する役割を果たすこともできる。
前述したように、電線処理装置1では、ストリップ長を長くしたい場合、第1ストリップ刃11および第2ストリップ刃12に代えて、第3ストリップ刃13および第4ストリップ刃14が用いられる。その場合には、切断刃10が電線5を切断した後、クランプ6Fは第1ストリップ刃11の手前(前方)の位置から第3ストリップ刃13の手前(前方)の位置まで右方に旋回し、クランプ6Rは第2ストリップ刃12の手前(後方)の位置から第4ストリップ刃14の手前(後方)の位置まで右方に旋回する。そして、第3ストリップ刃13は前側の電線5の後端部の被覆材5bに切り込みを入れ、クランプ6Fは前側の電線5を前方に引っ張る。この際、前ガイド板33は、前側の電線5の前方への移動を案内する。第4ストリップ刃14は後側の電線5の前端部の被覆材5bに切り込みを入れ、クランプ6Rは後側の電線5を後方に引っ張る。この際、後ガイド板34は、後側の電線5の後方への移動を案内する。このようにして、前ガイド板33により前側の電線5の長手方向に沿った移動が案内され、前側の電線5の後端部の被覆材5bは良好に剥ぎ取られる。また、後ガイド板34により後側の電線5の長手方向に沿った移動が案内され、後側の電線5の前端部の被覆材5bは良好に剥ぎ取られる。
前記実施形態では、前ガイド板33および後ガイド板34の左端は切断刃10よりも右方に位置しており、前ガイド板33および後ガイド板34は、電線供給装置2による電線5の送り出しおよび測長の際に電線5を案内するように構成されていない。しかし、前ガイド板33および後ガイド板34の左端を切断刃10の右端よりも左方に延長することにより、電線供給装置2による電線5の送り出しおよび測長の際に、前ガイド板33および後ガイド板34が電線5を案内するように構成されていてもよい。
前記実施形態では、クランプ6Fが加工位置に到達した時に、クランプ6Fに把持された電線5の後端部は、後ストリップ刃12よりも前方に位置していた。この際、電線5の後端部の位置は、切断刃10よりも前方の位置であってもよく、前後方向に関して切断刃10と同じ位置であってもよく、切断刃10よりも後方の位置であってもよい。また、クランプ6Fが加工位置に到達した時の電線5の後端部の位置は、前後方向に関して前ストリップ刃12と同じ位置であってもよく、前ストリップ刃12よりも前方の位置であってもよい。
ただし、前記実施形態は一例に過ぎない。クランプ6Fが加工位置に到達した時の電線5の後端部の位置は、特に限定されない。クランプ6Fが加工位置に到達した時に、クランプ6Fに把持された電線5の後端部の位置は、前後方向に関して後ストリップ刃12と同じ位置であってもよく、後ストリップ刃12よりも後方の位置であってもよい。
前記実施形態では、電線5の送り出しおよび測長は、クランプ6Fが加工位置に到達する前に開始することとしていた。しかし、特に限定されない。電線5の送り出しおよび測長は、クランプ6Fが加工位置に到達した時と同時またはその後に開始することも可能である。
前記実施形態では、クランプ6Fが加工位置に到達して旋回を停止し(ステップS7)、電線5の送り出しおよび測長が終了してから(ステップS8)、電線5の切断および切り込みの動作を開始していた(ステップS1)。しかし、クランプ6Fの加工位置への到達を待たずに、電線5の切断および切り込みの動作を開始するようにしてもよい。すなわち、制御装置8は、クランプ6Fが加工位置に到達する前に上側および下側の切断刃10が互いに接近し始めるように、クランプアクチュエータ18Fおよびカッターアクチュエータ9を制御してもよい。この場合、上側および下側の切断刃10が接近を開始した後、クランプ6Fが加工位置に到達して旋回を停止し、その後、電線5の送り出しおよび測長が終了する。そして、その後に切断刃10が電線5に接触し、電線5を切断することになる。
切断刃10が接近を開始してから電線5に接触するまでの時間、クランプ6Fが端子圧着機4Fの手前の位置から加工位置に到達するまでの時間、電線5の送り出しおよび測長を開始してから終了するまでの時間は、電線処理装置1ごとにほぼ一定であり、予め分かっている。電線処理装置1の仕様によっては、上記のような運転が可能である。このように、クランプ6Fの加工位置への到達を待たずに電線5の切断および切り込みの動作を開始することとすれば、電線5の送り出しおよび測長が終了してから電線5の切断が終了するまでの時間を短縮することができる。よって、タクトタイムを更に短縮することができる。
前記実施形態では、クランプ6Fの加工位置への移動に伴って搬送される電線5の搬送方向は右方向であったため、ガイド部材30は左方に開いた形状に形成されていた。しかし、ガイド部材30の形状は、電線5の搬送方向に応じて適宜変更することができる。例えば、クランプ6Fの加工位置への移動に伴って搬送される電線5の搬送方向が左方向である場合、ガイド部材30は右方に開いた形状であってもよい。電線5の搬送方向が右斜め下方向の場合、ガイド部材30は左斜め上方向に開いた形状であってもよく、電線5の搬送方向が右斜め上方向の場合、ガイド部材30は左斜め下方向に開いた形状であってもよい。
前記実施形態では、吸引機構20の吸引口24は1つであり、切断刃10の前側および後側に跨がる大きさに形成されていた。しかし、吸引口24の数は1つに限定されない。吸引口24は、互いに仕切られた複数の吸引口からなっていてもよい。例えば、吸引口24は、切断刃10の前側に配置された前側吸引口と、切断刃10の後側に配置され、前側吸引口から仕切られた後側吸引口とを含んでいてもよい。
前記実施形態では、吸引口24は側方に開口していた。しかし、吸引口24の向きは何ら限定されない。例えば、吸引口24は上方または下方に開口していてもよい。なお、その場合、上ガイド板31または下ガイド板32は、吸引口24と干渉しないように構成されていることが好ましい。
前記実施形態では、クランプ6Fは、鉛直線周りに旋回することにより、電線5を側方位置と加工位置との間で移動させるように構成されていた。しかし、クランプ6Fの移動の仕方は何ら限定されない。クランプ6Fは、例えば、左右方向に直線移動するように構成されていてもよい。
1 電線処理装置
2 電線供給装置
3 カッター装置
5 電線
5a 心線
5b 被覆材
6F,6R クランプ
8 制御装置
9 カッターアクチュエータ
10 切断刃
11 第1ストリップ刃(前ストリップ刃)
12 第2ストリップ刃(後ストリップ刃)
13 第3ストリップ刃(他の前ストリップ刃)
14 第4ストリップ刃(他の後ストリップ刃)
18F,18R クランプアクチュエータ
20 吸引機構
24 吸引口
30 ガイド部材
31 上ガイド板
32 下ガイド板
33 前ガイド板
34 後ガイド板

Claims (8)

  1. 心線と前記心線の周囲を囲む被覆材とを有する電線を処理する電線処理装置であって、
    前記電線を後方に送り出すと共に測長する電線供給装置と、
    前記電線供給装置の後方に配置され、前記電線を切断する上側および下側の切断刃と、前記電線供給装置の後方かつ前記切断刃の前方に配置された上側および下側の前ストリップ刃と、前記切断刃の後方に配置された上側および下側の後ストリップ刃と、を有するカッター装置と、
    前記電線供給装置よりも後方かつ前記前ストリップ刃よりも前方に配置され、前記電線の把持および把持の解除が可能に構成されたクランプと、
    前記クランプを前記前ストリップ刃の前方の加工位置と前記加工位置と異なる他の位置との間で移動させるクランプアクチュエータと、
    少なくとも一部が前記切断刃と前記前ストリップ刃との間、および、前記切断刃と前記後ストリップ刃との間に配置され、前記クランプの前記加工位置への移動に伴って搬送される前記電線の搬送方向と反対の方向に開いた形状に形成され、前記電線の後方への送り出しを案内するガイド部材と、
    前記クランプを前記他の位置から前記加工位置へ移動させると共に、前記クランプが前記加工位置に到達した後に前記電線の送り出しおよび測長を終了するように、前記クランプアクチュエータおよび前記電線供給装置を制御する制御装置と、
    を備えた電線処理装置。
  2. 前記制御装置は、前記クランプが前記他の位置から前記加工位置への移動を開始した時以降に前記電線の送り出しおよび測長を開始するように、前記クランプアクチュエータおよび前記電線供給装置を制御するように構成されている、請求項1に記載の電線処理装置。
  3. 前記ガイド部材は、前後方向および左右方向に延びる上ガイド板と、前後方向および左右方向に延び、前記上ガイド板から下方に離間した下ガイド板と、を有し、
    前記上ガイド板は、上側の切断刃と上側の前ストリップ刃との間に配置された前部と、上側の切断刃と上側の後ストリップ刃との間に配置された後部と、前記前部と前記後部との間に形成され、前記上側の切断刃が上下に挿通する溝部と、を含み、
    前記下ガイド板は、下側の切断刃と下側の前ストリップ刃との間に配置された前部と、下側の切断刃と下側の後ストリップ刃との間に配置された後部と、前記前部と前記後部との間に形成され、前記下側の切断刃が上下に挿通する溝部と、を含んでいる、請求項1または2に記載の電線処理装置。
  4. 前記ガイド部材は、前記切断刃よりも前方に配置され、上下方向および左右方向に延びる前ガイド板を有し、
    前記前ガイド板には、前記クランプの前記加工位置への移動に伴って搬送される前記電線の搬送方向と反対の方向に開いたガイド溝が形成されている、請求項1~3のいずれか一つに記載の電線処理装置。
  5. 前記ガイド部材は、前記切断刃よりも後方に配置され、上下方向および左右方向に延びる後ガイド板を有し、
    前記後ガイド板には、前記クランプの前記加工位置への移動に伴って搬送される前記電線の搬送方向と反対の方向に開いたガイド溝が形成されている、請求項1~4のいずれか一つに記載の電線処理装置。
  6. 前記切断刃と前記前ストリップ刃との間、および、前記切断刃と前記後ストリップ刃との間にて開口する吸引口を有し、剥ぎ取られた被覆材を吸引する吸引機構を備え、
    前記ガイド部材は、前記吸引口の周囲の少なくとも一部を囲んでいる、請求項1~5のいずれか一つに記載の電線処理装置。
  7. 少なくとも上側および下側の切断刃を互いに接近する方向および離反する方向に駆動するカッターアクチュエータを備え、
    前記制御装置は、前記クランプが前記加工位置に到達する前に上側および下側の切断刃が接近を開始するように、前記クランプアクチュエータおよび前記カッターアクチュエータを制御するように構成されている、請求項1~6のいずれか一つに記載の電線処理装置。
  8. 前記カッター装置は、前記前ストリップ刃の側方に配置された上側および下側の他の前ストリップ刃と、前記後ストリップ刃の側方に配置された上側および下側の他の後ストリップ刃と、を有し、
    前記ガイド部材の他の一部は、前記切断刃と前記他の前ストリップ刃との間、および、前記切断刃と前記他の後ストリップ刃との間に配置されている、請求項1~7のいずれか一つに記載の電線処理装置。
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