JP4609935B2 - コンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、ボックスの上面の開口を蓋体で閉塞してなるコンテナに関する。
従来のコンテナの一例が、図14及び図15に示されている。このコンテナは、ボックス1の上面開口を蓋体2で閉塞してなる。その蓋体2の外縁部からは包囲壁3が垂下され、包囲壁3の複数箇所から下方に向けて係合操作片4が突出している。そして、図15(A)に示すように、係合操作片4に形成された蓋係止突起4Aが、ボックス1の開口縁部に係止して蓋体2がボックス1に固定されている(例えば、特許文献1参照)。このコンテナは図14に示した1対のレール5,5間に配置されて、ボックス1から蓋体2が取り外される。具体的には、これらレール5,5は一方に向かうに従って互いの間隔が徐々に広げられており、各係合操作片4をレール5,5の外側に係合させた状態にしてコンテナをレール5,5に沿って移動する。これにより、係合操作片4が外側に押し広げられ、蓋係止突起4Aとボックス1との係止が解除されて蓋体2がボックス1から離脱する。
実開昭54−44225号公報(第1図、第3図)
ところで、上記した従来のコンテナは、係合操作片4が外側に押されてモーメント負荷を受けると、係合操作片4と一体になった包囲壁3の上端角部P(図15(B)参照)でそのモーメント負荷が最も大きくなり、上端角部Pが広げられるように変形する。このため、ボックス1に対する蓋体2の着脱が繰り返されると包囲壁3の上端角部Pが破損するという事態が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ボックスと蓋体との着脱に関する耐久性に優れたコンテナの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るコンテナは、ボックスと、そのボックスの上面の開口を閉塞する蓋体とを備えてなり、ボックスの開口縁から側方に張り出した開口縁突部を、蓋体の外縁部から垂下した包囲壁にて包囲したコンテナであって、包囲壁の複数箇所から下方に係合操作片を突出させ、それら係合操作片の内面に形成された蓋係止突起を開口縁突部の下面に係止することでボックスに蓋体を固定すると共に、係合操作片を外側に傾動させて蓋係止突起と開口縁突部との係止を解除可能としたコンテナにおいて、略水平方向に延びた水平突片の一端から操作突片を垂下してなるL形部材を蓋体と別体に形成し、包囲壁に形成された収容開口に操作突片の上部を収容する一方、操作突片の下部を包囲壁から下方に突出させて係合操作片とし、操作突片には、包囲壁の内面に宛がわれる内面当接部が設けられ、水平突片には、蓋体の上面に宛がわれる上面当接部が設けられたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のコンテナにおいて、水平突片と蓋体との間で互いに係合し、上面当接部が蓋体の上面から浮き上がらないように規制する浮上規制係止部を設けたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のコンテナにおいて、浮上規制係止部は、水平突片の先端から突出した係止突起と、蓋体に形成されて、係止突起が下方から係止する被係止部とからなるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3に記載のコンテナにおいて、内面当接部は、操作突片から両側方に突出した1対の内面当接アームで構成され、上面当接部は、水平突片から両側方に突出した1対の上面当接アームで構成されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のコンテナにおいて、内面当接アームは、包囲壁と開口縁突部との間に挟まれたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項4又は5に記載のコンテナにおいて、包囲壁のうち1対の内面当接アームが当接する部分を外側にオフセットさせて外側オフセット壁を形成し、内面当接アームの厚さを外側オフセット壁のオフセット量以下にしたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項4乃至6の何れかに記載のコンテナにおいて、蓋体の上面には、上面当接アームとの当接部分の周りを上側にオフセットさせて上側オフセット壁を形成し、上側オフセット壁の上面と上面当接アームの上面とを面一にしたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成によれば、蓋体と別体に形成されたL形部材を蓋体に組み付けると、L形部材における操作突片の下部が包囲壁から下方に突出して係合操作片になる。そして、ボックスに蓋体が組み付けられると、係合操作片に備えた蓋係止突起がボックスの開口縁突部の下面に係止して、蓋体がボックスに固定される。また、係合操作片がボックスから離れる側に押されて傾動すると、蓋係止突起と開口縁突部の下面との係止が解除されて蓋体がボックスから離脱可能となる。ここで、係合操作片が外側に押されてモーメント負荷を受けると、L形部材に備えた内面当接部が包囲壁の内面に押し付けられると共に、L形部材に備えた上面当接部が蓋体の上面に押し付けられる。即ち、係合操作片を含むL形部材に係るモーメント負荷は、蓋体の包囲壁と蓋体の上面を構成する壁部とに分散してかかり、従来のように蓋体の一部でモーメント負荷が局所的に大きくなることが防がれる。これにより、ボックスと蓋体との着脱に関する耐久性を向上させることができる。
[請求項2及び3の発明]
蓋体がボックスから離脱した状態では、ボックスによるL形部材の傾動の規制がなくなる。このとき、請求項2の構成によれば、L形部材の水平突片と蓋体との間で浮上規制係合部が互いに係合して、上面当接部が蓋体の上面から浮き上がらないように規制される。これにより、L形部材全体の傾動が規制されて、蓋体からのL形部材の離脱を防ぐことができる。具体的には、浮上規制係止部は、水平突片の先端から突出した係止突起と、蓋体に形成されて係止突起が下方から係止する被係止部とで構成することができる(請求項3の発明)。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、L形部材のうち操作突片から両側方に突出した1対の側部突出アーム部が包囲壁の内面に宛がわれ、水平突片から両側方に突出した1対の上面当接アーム部が蓋体の上面に宛がわれる。これにより、係合操作片に係るモーメント負荷が、蓋体の包囲壁と蓋体の上面を構成する壁部とに分散される。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、係合操作片としての操作突片がボックス側に押された際に、内面当接アームがボックスの開口縁突部に当接して操作突片にかかるモーメント負荷が緩和される。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、内面当接アームは、外側オフセット壁の内面に宛がわれて包囲壁全体の内面からボックス側には突出しなくなる。これにより蓋体をボックスに取り付ける際に、内面当接アームとボックスの開口縁突部との干渉が防がれる。
[請求項7の発明]
請求項7の構成によれば、上側オフセット壁の上面が上面当接アームの上面と面一になるので、上面当接アームに物が引っ掛かって破損する事態が防がれる。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態に係るコンテナ10を図1〜図11に基づいて説明する。図1に示すように、このコンテナ10は、ボックス11と蓋体20とを備えてなる。ボックス11は、平面形状が長方形をなし、上面に開口11A(図2参照)を備えている。そして、その開口11Aの縁部全体に開口縁突部13(図2参照)が形成されている。図10に示すように、開口縁突部13は、ボックス11の側壁12における上端部を外側に折り返してなる。具体的には、開口縁突部13は、側壁12の上端部から外側水平方向に張り出した鍔壁13Aと、その鍔壁13Aの先端部から垂直下方に垂下した折返壁13Bとを備え、これにより側壁12における上端部を外側に折り返した構造になっている。また、側壁12の外面には複数のリブ15が垂直方向に延びており、それらリブ15が鍔壁13A及び折返壁13Bにも繋がっている。さらに、ボックス11の側壁12及び図示しない底壁には、全体に亘って複数の窓16が形成されて、側壁12及び底壁全体が略格子構造になっている。
図1に示すように、蓋体20は、ボックス11の平面形状に対応した長方形をなし、ボックス11の上面に取り付けられてボックス11の開口11Aを閉塞する。また、蓋体20の外縁部には溝形枠部21が備えられ、図2に示すように溝形枠部21の内部に開口縁突部13が収容される。詳細には、溝形枠部21は、開口縁突部13の鍔壁13Aに面当接する上面壁21Aと、上面壁21Aの外縁全体から下方に垂下して開口縁突部13を側方から包囲する包囲壁21Bと、ボックス11の開口11A内側に嵌合する内側嵌合壁21Cとを備えてなる。また、蓋体20のうち溝形枠部21の内側部分は略格子構造をなし、複数の窓26を備えている。さらに、図1に示すように、蓋体20全体の略中央部には荷物収容口25が形成されており、スライド扉27をスライドさせてこの荷物収容口25が開閉されるようになっている。
蓋体20における長短1対ずつの外縁部のうち、比較的長い側の1対の外縁部の両端寄り位置には部品取付部30がそれぞれ設けられている。そして、蓋体20と別体に形成されたL形部材40が各部品取付部30に組み付けられている。図2に示すように、部品取付部30には、包囲壁21Bの一部を外側(即ち、開口縁突部13の折返壁13Bから離れる側)にオフセットさせて外側オフセット壁32が形成されている。また、この外側オフセット壁32の両端部は、包囲壁21Bへと傾斜して繋がった傾斜部32Tになっている。
部品取付部30には、上面壁21Aの一部を上側(即ち、開口縁突部13の鍔壁13Aから離れる側)にオフセットさせて上側オフセット壁34が形成されている。また、この上側オフセット壁34の両端部は、上面壁21Aへと傾斜して繋がった傾斜部34Tになっている。さらに、部品取付部30には、図6に示すように、内側嵌合壁21Cの一部を開口縁突部13から離れる側に膨出して膨出部35が形成されている。
図3に示すように、部品取付部30には、上側オフセット壁34の外縁側を矩形状に切除して凹部34Aが形成されると共に、外側オフセット壁32の上端部から直角曲げされた上部当接壁33が凹部34Aにおける上側オフセット壁34の下面縁部に接続されている(図3参照)。これにより、部品取付部30における上面には、上側オフセット壁34と上部当接壁33とがなす段差部が形成されている。
溝形枠部21の長手方向において部品取付部30の中心部には、収容開口31が形成されている。収容開口31は、包囲壁21Bの一部としての外側オフセット壁32と上面壁21Aの一部としての上部当接壁33とを、一定の幅で外側オフセット壁32の下端から上面壁21Aの中間部に亘って切除してなる。また、凹部34Aの奥部で収容開口31に臨んだ上側オフセット壁34の縁部は、本発明に係る被係止部34Bになっている。
さて、L形部材40は、略水平方向に延びた水平突片42と、その水平突片42の一端から垂下された操作突片41とを備えている。これら操作突片41及び水平突片42は収容開口31と同じ幅をなし、操作突片41が水平突片42に比べて長くなっている。そして、図2に示すように、これら操作突片41及び水平突片42が収容開口31に収まり、操作突片41の下端部が外側オフセット壁32から下方に突出するようになっている。
L形部材40のうち部品取付部30に組み付けられて外側に臨んだ操作突片41及び水平突片42の外面には、リブ45が形成されている。このリブ45は、操作突片41及び水平突片42の外面における外縁部分に沿って形成されている。また、リブ45は、操作突片41及び水平突片42の幅方向における中央部にも、水平突片42の先端から操作突片41の下端部に亘って形成されている。
操作突片41の上下方向の中間部からは、両側方に向けて1対の内面当接アーム43,43が張り出されている。内面当接アーム43は、図3に示すように、操作突片41の側面のうち内面寄りに配置されている。内面当接アーム43の板厚は、外側オフセット壁32の包囲壁21Bに対するオフセット量と略同一乃至はそれ以下になっている。また、図4に示すように、内面当接アーム43と操作突片41の内面は面一になっている。そして、L形部材40が部品取付部30に組み付けられると、図10に示すように、内面当接アーム43が部品取付部30における外側オフセット壁32とボックス11の開口縁突部13(詳細には折返壁13B)との間に収まる。
図4に示すように、操作突片41の内面における中間部からは、蓋係止突起46が突出形成されている。蓋係止突起46は、操作突片41の幅方向全体に亘って延びている。蓋係止突起46の下面における先端角部には、丸みを帯びた案内面46Aが形成されている。また、蓋係止突起46の上部には、内面当接アーム43の下面と丁度面一になった係止面46Bが備えられている。そして、図11に示すように、この係止面46Bを開口縁突部13の下面に係止させて蓋体20がボックス11に固定されている。
図3に示すように、水平突片42の先端部からは、両側方に向けて1対の上面当接アーム44,44が張り出されている。上面当接アーム44は、水平突片42の側面のうち上面寄りに配置されている。また、上面当接アーム44の上面とリブ45の上面とは面一になっている。さらに、上面当接アーム44の板厚は、部品取付部30における上部当接壁33と上側オフセット壁34との段差と同じ寸法になっている。そして、図11に示すように、上面当接アーム44が部品取付部30における上部当接壁33の上面に宛がわれ、水平突片42のうち上面当接アーム44の下面より下方に突出した部分が収容開口31内に収まる。
図4に示すように、水平突片42の先端面からは、係止突起47が突出している。係止突起47は水平突片42の幅方向全体に亘って形成され、上面当接アーム44の下面と面一になった係止面47Bを上部に備えている。また、係止突起47には、係止突起47の下面を係止突起47の先端に向かうに従って徐々に係止面47B側に接近させるように傾斜させた摺接面47Aが備えられている。そして、図11に示すように、係止突起47が上側オフセット壁34における被係止部34Bの下方に進入して、係止突起47の係止面47Bが被係止部34Bの下面に係止する。
次に、上記構成からなる本実施形態の作用・効果を説明する。L形部材40を蓋体20に取り付けるには、図5に示すように、まず、L形部材40の操作突片41を寝かせて水平方向に向け、水平突片42を操作突片41の一端から起立させた姿勢にする。次いで、図6に示すように、上面当接アーム44,44と内面当接アーム43,43の間に蓋体20の外側オフセット壁32が配置されるようにして、操作突片41における水平突片42側の端部を収容開口31における外側オフセット壁32の開放部分に進入させる。そして、操作突片41を上側オフセット壁34の下面に宛がう。ここで、部品取付部30における内側嵌合壁21Cには膨出部35が形成されているので、操作突片41の端部が内側嵌合壁21Cに干渉することはない。
次いで、内面当接アーム43,43の縁部を上部当接壁33と外側オフセット壁32との角部に押し付け、それら内面当接アーム43,43の縁部を支点にして操作突片41を上側オフセット壁34から離すように下方に回動させる。すると、これに伴って上面当接アーム44が図7に示すように上部当接壁33の上方に回り込む。そして、操作突片41をさらに回動させると、係止突起47の摺接面47Aが上側オフセット壁34における被係止部34Bの上縁部に摺接し、蓋体20における被係止部34Bの近傍及びL形部材40における係止突起47の近傍を変形させて、係止突起47が被係止部34Bを乗り越える。すると、蓋体20及びL形部材40の変形が元に戻り、係止突起47の係止面47Bが被係止部34Bの下面に面当接して係止する(図9参照)。ここで、本実施形態のL形部材40は、回動支点から係止突起47までの距離(即ち、水平突片42の長さ)に比べて、回動支点から操作突片41の端部までの長さの方が長いので、操作突片41の端部を操作することで、梃子の原理により係合操作の抵抗が緩和される。
また、係止突起47が被係止部34Bに係合すると、蓋体20に対するL形部材40全体の回動が規制されて、L形部材40が蓋体20に固定される。そして、図8に示すように、上面当接アーム44,44が上部当接壁33の上面に面当接して、それら上面当接アーム44,44の上面が上側オフセット壁34の上面と面一になる。また、上面当接アーム44,44が、上部当接壁33と上側オフセット壁34との段差面に隣接又は接合される。これらにより、L形部材40の上部に物が引っ掛かることが少なくなる。
また、図10に示すように、操作突片41の上部が収容開口31における外側オフセット壁32の開放部分に収まりかつ内面当接アーム43が外側オフセット壁32の内面に宛がわれた状態になる。そして、内面当接アーム43の内面が包囲壁21B全体の内面と略面一になる。これにより、後述するように蓋体20をボックス11に取り付ける際に、内面当接アーム43とボックス11の開口縁突部13との干渉が防がれる。
L形部材40が組み付けられた蓋体20をボックス11に取り付けるには、蓋体20をボックス11の上面に押し付ければよい。すると、L形部材40における蓋係止突起46の案内面46Aが、ボックス11の開口縁突部13における鍔壁13Aの外縁部に摺接し、これによって操作突片41が外側に押されて傾動する。そして、蓋係止突起46の先端が開口縁突部13における折返壁13Bに摺接し、さらに蓋体20がボックス11側に押し付けられると蓋係止突起46が折返壁13Bを通過して操作突片41が元の姿勢に戻り、折返壁13Bの下面に蓋係止突起46の係止面46Bが係止する。これにより、蓋体20がボックス11に固定される。
一方、ボックス11から蓋体20を取り外すには、係合操作片40Hをボックス11から離れる側に押し広げればよい。ここで、L形部材40の操作突片41の下部は、包囲壁21Bから下方に突出して係合操作片40Hになる。従って、例えば、従来のコンテナで使用いられていた1対のレール(図14参照)を流用し、従来と同様に係合操作片40Hを1対のレールの外側に係合した状態にしてコンテナをレールに沿って移動すれることで、係合操作片40Hを外側に押し広げて、蓋体20をボックス11から取り外すことができる。
上述したように蓋体20をボックス11に着脱する際に係合操作片40Hが外側に押されてモーメント負荷を受けると、L形部材40に備えた内面当接アーム43が包囲壁21Bの内面に押し付けられると共に、L形部材40に備えた上面当接アーム44が蓋体20の上部当接壁33に押し付けられる。即ち、係合操作片40Hを含むL形部材40全体に係るモーメント負荷は、蓋体20の包囲壁21Bと上部当接壁33とに分散してかかり、従来のように蓋体20の一部でモーメント負荷が局所的に大きくなることが防がれる。これにより、ボックス11と蓋体20との着脱に関する耐久性を向上させることができる。また、L形部材40が破損した場合には、その破損したL形部材40のみを予備のL形部材40に交換すればよいので、従来のように蓋体に係合操作片が一体形成されている場合に比べて修理費を抑えることができる。
さらに、蓋体20がボックス11に取り付けられた状態で、係合操作片40Hが外側から内側に押された場合には、係止突起47と被係止部34Bとの間の係合と、内面当接アーム43とボックス11の開口縁突部13との当接とにより、操作突片41にかかるモーメント負荷が受け止められる。従って、そのようなモーメント負荷を、係止突起47と被係止部34Bとの間の係合のみで受け止める場合に比べて、係止突起47と被係止部34Bの係合深さを浅くすることができる。これにより、係止突起47と被係止部34Bと係合させる操作時(即ち、L形部材40と蓋体20との組付操作時)の操作抵抗を小さくすることができる。
[第2実施形態]
本実施形態は図12及び図13に示されており、主としてL形部材50の構成が第1実施形態のL形部材40とは異なる。即ち、本実施形態のL形部材50は、図12に示すように、前記第1実施形態のL形部材40から内面当接アーム43及び上面当接アーム44を排除した構造になっている。また、本実施形態の収容開口52は、包囲壁21Bの上端部から下端部まで一定の幅で開放しており、上面壁21Aに関しては包囲壁21Bとの間で共通した角部のみが切除されている。そして、包囲壁21Bには、収容開口52の下端部を跨ぐように架橋部51が差し渡されている。また、上面壁21Aには、収容開口52から所定の間隔を開けた位置に門形の被係止部53が突出形成されている。その他の構成に関しては、第1実施形態と同様であるので、重複した説明は省略する。
図13に示すようにL形部材50を蓋体20に組み付けるには、L形部材50の上端部を蓋体20の下方から収容開口52に通し、操作突片41の一部を、包囲壁21Bの一部である架橋部51の内面に宛がう。そして、操作突片41を上面壁21Aの上面に宛がい係止突起47を被係止部53に係止する。これにより、L形部材50が蓋体20に固定される。
なお、本実施形態では、操作突片41のうち架橋部51に宛がわれる部分が本発明に係る「内面当接部」に相当し、水平突片42全体が本発明に係る「上面当接部」に相当する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、蓋体20の4つの縁部のうち1対の外縁部にのみL形部材40が取り付けられていたが、蓋体の4つ又は3つの縁部にそれぞれL形部材を取り付けた構成にしてもよい。
(2)前記実施形態のコンテナ10は、鶏を搬送するための好適な構造を有していたが、本発明に係るコンテナの用途は養鶏搬送用に限定されるものではない。従って、前記実施形態のコンテナ10のように複数の窓16,26を備える必要はなく、例えば、ボックスと蓋体とによって内部空間を密閉する構成にしてもよい。
本発明の第1実施形態に係るコンテナの斜視図 コンテナの部分斜視図 蓋体とL形部材の分解斜視図 L形部材の斜視図 蓋体を下面側から見た状態の斜視図 蓋体を下面側から見た状態の斜視図 蓋体を上面側から見た状態の斜視図 蓋体を上面側から見た状態の斜視図 蓋体及びL形部材の一部破断斜視図 ボックス、蓋体及びL形部材の一部破断斜視図 ボックス、蓋体及びL形部材の一部破断斜視図 第2実施形態の蓋体とL形部材の分解斜視図 蓋体にL形部材を取り付けた状態の斜視図 従来のコンテナの斜視図 従来のコンテナの部分断面図
符号の説明
10 コンテナ
11 ボックス
11A 開口
13 開口縁突部
20 蓋体
21A 上面壁
21B 包囲壁
31,52 収容開口
32 外側オフセット壁
33 上部当接壁
34 上側オフセット壁
34B,53 被係止部
40,50 L形部材
40H 係合操作片
41 操作突片
42 水平突片
43 内面当接アーム
44 上面当接アーム
46 蓋係止突起
47 係止突起

Claims (7)

  1. ボックスと、そのボックスの上面の開口を閉塞する蓋体とを備えてなり、前記ボックスの開口縁から側方に張り出した開口縁突部を、前記蓋体の外縁部から垂下した包囲壁にて包囲したコンテナであって、
    前記包囲壁の複数箇所から下方に係合操作片を突出させ、それら係合操作片の内面に形成された蓋係止突起を前記開口縁突部の下面に係止することで前記ボックスに前記蓋体を固定すると共に、前記係合操作片を外側に傾動させて前記蓋係止突起と前記開口縁突部との係止を解除可能としたコンテナにおいて、
    略水平方向に延びた水平突片の一端から操作突片を垂下してなるL形部材を前記蓋体と別体に形成し、前記包囲壁に形成された収容開口に前記操作突片の上部を収容する一方、前記操作突片の下部を前記包囲壁から下方に突出させて前記係合操作片とし、
    前記操作突片には、前記包囲壁の内面に宛がわれる内面当接部が設けられ、
    前記水平突片には、前記蓋体の上面に宛がわれる上面当接部が設けられたことを特徴とするコンテナ。
  2. 前記水平突片と前記蓋体との間で互いに係合し、前記上面当接部が前記蓋体の上面から浮き上がらないように規制する浮上規制係止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ。
  3. 前記浮上規制係止部は、前記水平突片の先端から突出した係止突起と、前記蓋体に形成されて、前記係止突起が下方から係止する被係止部とからなることを特徴とする請求項2に記載のコンテナ。
  4. 前記内面当接部は、前記操作突片から両側方に突出した1対の内面当接アームで構成され、前記上面当接部は、前記水平突片から両側方に突出した1対の上面当接アームで構成されたことを特徴とする請求項1乃至3に記載のコンテナ。
  5. 前記内面当接アームは、前記包囲壁と前記開口縁突部との間に挟まれたことを特徴とする請求項4に記載のコンテナ。
  6. 前記包囲壁のうち前記1対の内面当接アームが当接する部分を外側にオフセットさせて外側オフセット壁を形成し、前記内面当接アームの厚さを前記外側オフセット壁のオフセット量以下にしたことを特徴とする請求項4又は5に記載のコンテナ。
  7. 前記蓋体の上面には、前記上面当接アームとの当接部分の周りを上側にオフセットさせて上側オフセット壁を形成し、前記上側オフセット壁の上面と前記上面当接アームの上面とを面一にしたことを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載のコンテナ。

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