JP6187524B2 - 車両のフィラーリッド部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、給油開口を開閉可能に車体にヒンジを介して枢着したフィラーリッドと、該フィラーリッドを付勢する弾性部材を備えた車両のフィラーリッド部構造に関する。
車両のフィラーリッド部構造の中でも例えば、電磁ロック式のプッシュオープン機構の場合、フィラーリッドはドアロックと連動するため、走行時はロックがかかっていなくてもフィラーリッドの閉状態を保持し、給油時はフィラーリッドを開けたときに開状態を保持することが求められる。
そこで、フィラーリッド閉状態では閉方向に付勢するとともにフィラーリッドの開動作を行った時に開方向に付勢する特許文献1に開示のS字状のスプリング(ばね)に例示されるような弾性部材が車体側とヒンジ側に亘り取り付けられている。
一方、本出願人は、既に出願している「特願2014−170266号」明細書に開示されているとおり、M字状のスプリングを提案している。このM字状のスプリングは、車体側とヒンジ側に亘り取り付ける際に、上述したS字状のスプリングよりも治具等で摘み易い形状としているため、取り付け性を向上させたものである。
ところで、このような弾性部材は、上述したように、フィラーリッド閉状態では閉方向に付勢するとともにフィラーリッドの開動作を行った時に開方向に付勢するために、車体側とヒンジ側に亘り取り付けられた状態において常時収縮し、フィラーリッドの開閉に伴って伸縮が繰り返される。
このため、例えば、平面内にS字状やM字状の上述したスプリングのように、伸縮に伴う弾性エネルギーを平面内において吸収しようとする従来の弾性部材の場合、フィラーリッドの開閉に伴って弾性部材の特に屈曲部に応力が集中し易く、応力集中による耐久性低下の抑制についてさらなる検討の余地があった。
特開2011−168179号公報
そこでこの発明は、応力集中に起因する弾性部材の耐久性低下を抑制することができるフィラーリッド部構造の提供を目的とする。
この発明は、給油開口を開閉可能に車体にヒンジを介して枢着したフィラーリッドと、該フィラーリッドを付勢する弾性部材を備えた車両のフィラーリッド部構造であって、上記弾性部材は、上記車体と上記ヒンジに亘り取り付けられ、上記車体に取り付ける車体側取付片と、上記ヒンジに取り付けるヒンジ側取付片と、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とを両側の屈曲部を介して連結する連結片とを備え、上記連結片を、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とが含まれる平面に対して傾けて配置し、上記弾性部材は、上記平面に直交する方向から見て略S字状に形成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、フィラーリッド開閉時に連結片に捩じるような応力が働くことで、屈曲部への応力集中を抑制し分散することが可能となる。
これにより、応力集中に起因する弾性部材の耐久性低下を抑制することができる。
またこの発明は、給油開口を開閉可能に車体にヒンジを介して枢着したフィラーリッドと、該フィラーリッドを付勢する弾性部材を備えた車両のフィラーリッド部構造であって、上記弾性部材は、上記車体と上記ヒンジに亘り取り付けられ、上記車体に取り付ける車体側取付片と、上記ヒンジに取り付けるヒンジ側取付片と、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とを両側の屈曲部を介して連結する連結片とを備え、上記連結片を、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とが含まれる平面に対して傾けて配置し、上記ヒンジにおける車体側の端部には、該ヒンジを車体に対して枢着する枢着片が設けられるとともに、上記フィラーリッド開時に上記弾性部材を挿通可能な開口部を備え、上記ヒンジの少なくとも上記開口部の縁部に、上記ヒンジの厚み方向におけるフィラーリッド側へ突出する突出部が形成され、上記両側の屈曲部のうち上記車体側取付片につながる側の車体側屈曲部は、上記フィラーリッド開時において上記突出部よりも上記フィラーリッド側の平面外に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、上記弾性部材をヒンジに取り付けたとき、上記枢着片の剛性とフィラーリッド開時のレイアウト性を確保しつつ、フィラーリッド開時に上記車体側屈曲部を含めた弾性部材全体を突出部に干渉させないことが可能となる。
上記連結片は、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とが含まれる平面に対して傾けて配置した構成であれば、上記平面を跨いで配置したものであってもよいが、上記平面を跨がずに該平面に対して上記フィラーリッドを有する側の平面外に配置されたものであることが好ましい。
上記構成によれば、上述したように屈曲部への応力集中を抑制しつつ、弾性部材を車体とヒンジに亘り取り付け時に連結片がヒンジに干渉することがなく、車体側取付片を車体に取り付けることができるとともに、ヒンジ側取付片をヒンジに取り付けることができる。
またこの発明の態様として、上記両側の屈曲部のうち上記ヒンジ側取付片につながる側のヒンジ側屈曲部を上記平面内に配置したものである。
上記構成によれば、上記弾性部材は、ヒンジの段差部等の係合部に付勢しつつ取り付けるため、この係合部近傍では弾性部材ができるだけ上記平面内に位置する方が確実に係合部に係合することができる。よって、ヒンジ側屈曲部を上記平面内に配置することで、弾性部材のヒンジへの係合に影響を与えることなく、フィラーリッド開閉時に屈曲部への応力集中を抑制して屈曲部と連結片とで応力を分散できるという上述した効果を得ることができる。
さらに、上記ヒンジ側屈曲部を、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とが含まれる上記平面内に配置することで、上記弾性部材収縮の際に車体やヒンジから作用する力を上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片だけでなく上記ヒンジ側屈曲部を含めてダイレクトに受け止めることができる。
以上より、上記ヒンジ側屈曲部を上記平面内に配置することで、弾性部材をヒンジにしっかりと取り付けることができる。
ここで、上記ヒンジ側屈曲部を上記平面内に配置するとは、上記ヒンジ側屈曲部の全体が平面内に配置されたものに限らず、上記ヒンジ側屈曲部におけるヒンジ側取付片側の端部等、上記ヒンジ側屈曲部の少なくとも一部が平面内に配置されたものも含む
またこの発明は、給油開口を開閉可能に車体にヒンジを介してヒンジ回動軸にて枢着したフィラーリッドと、該フィラーリッドを付勢する弾性部材を備えた車両のフィラーリッド部構造であって、上記弾性部材は、上記車体と上記ヒンジに亘り取り付けられ、上記車体に取り付ける車体側取付片と、上記ヒンジに取り付けるヒンジ側取付片と、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とを両側の屈曲部を介して連結する連結片とを備え、上記両側の屈曲部のうち上記ヒンジ側取付片につながる側のヒンジ側屈曲部を上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とが含まれる平面内に配置し、上記連結片と、上記両側の屈曲部のうち上記車体側取付片につながる側の車体側屈曲部とを、共に上記平面を跨がずに該平面に対して上記フィラーリッドを有する側の平面外に配置し、且つ共に上記平面に対して傾けて配置し、上記車体側屈曲部は、上記連結片よりも緩やかな勾配で、且つ上記ヒンジ回動軸が延びる方向から見て上記平面に対して傾いて延びることを特徴とする。
この発明によれば、応力集中に起因する弾性部材の耐久性低下を抑制することができる。
本実施形態のフィラーリッド部構造を備えた車両の外観図。 フィラーリッドを省略して示した本実施形態のフィラーリッド部構造を車両外側から見た外観図。 フィラーリッド、及び車体側パネルを裏面側から見た外観図。 フィメールヒンジの外観図。 全開状態のフィラーリッド部構造のヒンジ枢着部近傍の外観図。 全閉状態のフィラーリッド部構造のヒンジ枢着部近傍の外観図。 全開状態のフィラーリッド部構造のヒンジ枢着部近傍の車両外側から見た外観図。 本実施形態のスプリングの構成説明図。 本実施形態のフィラーリッドの開閉状態を示す側面図。 フィラーリッドの縦断面図。 本実施形態のスプリングの作用説明図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図面は本実施形態の車両のフィラーリッド部構造を示し、図1は本実施形態のフィラーリッド部構造を備えた車両の外観図を示し、図2はフィラーリッドを省略して示した本実施形態のフィラーリッド部構造を車両外側から見た外観図を示し、図3はフィラーリッド、及びリアサイドパネルを裏面側から見た外観図を示し、図4はフィメールヒンジを、リッドパネルを取り付ける面側から見た外観図を示し、図5はフィラーリッドが全開状態のフィラーリッド部構造のヒンジ枢着部近傍の外観図を示し、図6はフィラーリッドが全閉状態のフィラーリッド部構造のヒンジ枢着部近傍の外観図を示す。図7は図5中のB−B線断面図であり、フィラーリッドが全開状態のフィラーリッド部構造のヒンジ枢着部近傍の車両外側から見た外観図を示し、図8(a)は本実施形態のスプリングの平面図を示し、図8(b)は本実施形態のスプリングの側面図を示す。図9はヒンジ枢着部周辺のX部を拡大して示した本実施形態のフィラーリッドの開閉状態を示す側面図を示す。なお、図9では全開状態のフィラーリッドの略全体を実線で示し、全閉状態のフィラーリッドを仮想線で示している。図10は図3中のA−A線断面図であり、フィラーリッドの縦断面図を示す。
また、図1、及び図2中において矢印(F)は車両前方、矢印(R)は車両後方を示す。
図1に示すように、本実施形態のフィラーリッド部構造V1を備えた車両Vのリアフェンダパネル110等の車体ボディの後部には、車体の燃料を補給するための給油開口1Aが設けられており、図2に示すように、該給油開口1Aには、燃料供給口9が配設された底部18と、該燃料供給口9を囲む周壁部19とで凹状に形成されたフィラーボックス1が固定されている。
そして、給油開口1Aには、該フィラーボックス1の車外側の凹状空間を覆うフィラーリッド2を備え(図1参照)、該フィラーリッド2は、図3に示すように、給油開口1Aを開閉可能に金属製のヒンジブラケット5に枢着されており、該ヒンジブラケット5は、フィラーボックス1にボルト締結により一体に固定されている(図5参照)。
フィラーリッド2は、図3〜図7に示すように、いずれも金属製のリッドパネル3とフィメールヒンジ4とで構成し、フィメールヒンジ4は、リッドパネル3を裏面側から取り付けるフレーム状のリッドパネル取付部41と、該リッドパネル取付部41から延出するフィメールヒンジ本体部42とで一体に構成している(図3〜図5参照)。
なお、図2、及び図3中の符号110aは、フィラーボックス1等の車体側に一体にボルト締結されたリアサイドパネル等の車体側のパネルである。
フィメールヒンジ4とヒンジブラケット5との枢着部分には、図3、図5〜図7に示すように、フィラーリッド2をシャフト7(軸)によって枢支するヒンジ枢着部100が設けられている。
さらに、図3、図5〜図8に示すように、フィメールヒンジ4とヒンジブラケット5(車体側)との間には、上記フィラーリッド2を付勢する弾性部材としてのスプリング8が介在している。
なお、図3〜図8中の矢印Wは、フィメールヒンジ4、ヒンジブラケット5、及びスプリング8のそれぞれの幅方向を示し、この幅方向は、ヒンジ枢着部100に配置したシャフト7が延びる方向と一致する方向である。
リッドパネル取付部41は、図3、及び図4に示すように、パネル状に形成され、その正面視中央部に厚み方向に貫通する開口部3Aが形成されている。リッドパネル取付部41の開口部3Aの周縁におけるフィメールヒンジ本体部42の延出部分と開口部3Aの中心を隔てた反対側の縁部には、後述するオープナーロック部材21に備えたロックピン22(図2参照)と係合可能なロックピン係合舌片31をリッドパネル3側と反対側へ突設している(図3参照)。このロックピン係合舌片31には、突出したロックピン22の挿入により縁部に係合してロックする係合孔32が形成されている(同図参照)。
フィメールヒンジ本体部42は、リッドパネル取付部41から径外方向に延出するに従って、該リッドパネル3に直交する方向においてリッドパネル3の裏面から離間する方向へ延出するとともに、先端側をリッドパネル3側へ折り返した形状で延出し、該先端側に折返し部43を形成している(図3、図7参照)。
フィメールヒンジ本体部42の先端部には、図3〜図5に示すように、幅方向の各側からヒンジブラケット5に向けて正面視略音叉形状(略Y字形状)に突出した一対のヒンジ側枢支突片44,44を形成している。
図3〜図7に示すように、一対のヒンジ側枢支突片44,44の先端部には、シャフト7を挿通可能であるとともに、挿通したシャフト7により枢支される筒状部44aを備えている。
また、フィメールヒンジ本体部42の先端部における、一対のヒンジ側枢支突片44,44の幅方向の間には、フィラーリッド2開時に、ヒンジブラケット5側に枢着したスプリング8を挿通可能に、フィメールヒンジ本体部42が延びる方向の先端から基端側へ切欠いた切欠き状の開口部42Aを形成している(図3〜図7参照)。
さらに、図3、図5〜図7に示すように、一対のヒンジ側枢支突片44,44の各基端部、すなわち、フィメールヒンジ本体部42の先端部の開口部42Aの縁部42t(開口縁部42t)には、該先端部の剛性を確保するために厚み方向におけるリッドパネル3を有する側へ突出する突状の突出部49(リブ)を形成している。
フィメールヒンジ4の折返し部43には、図4〜図6に示すように、スプリング8を取り付け可能にリッドパネル3側へ隆起させた隆起部45を形成している。なお、隆起部45は、フィメールヒンジ本体部42が延びる方向の基端側(リッドパネル3側)から頂部にかけて緩やかな傾斜面で隆起するとともに、先端側から頂部は、上記傾斜面よりも急な勾配で段状に隆起する形状である。フィメールヒンジ4の折返し部43には、隆起部45の頂部から該隆起部45よりも先端側部分に至るまで厚み方向に貫通する長孔状の貫通孔46が形成されている(図4、図6参照)。
また、上述したヒンジブラケット5は、図3、図5〜図7に示すように、フィラーリッド2閉時においてフィメールヒンジ本体部42の折返し部43の外側から配置可能に折返し部43の形状に沿うように略直角に折り曲げた側面視略L字形状に形成するとともに、車体側のフィラーボックス1の周壁部19にボルト締結により固定される車体取付面51と、フィメールヒンジ4を取り付け可能に給油開口1Aへ向けて突出するヒンジ取付面52とで一体に形成した板状部材である。
ヒンジブラケット5のヒンジ取付面52の先端部には、図3、図5〜図7に示すように、幅方向の各側から給油開口1Aへ向けて突出した一対の車体側枢支突片53,53が形成され、これら一対の車体側枢支突片53,53の先端部には、シャフト7を挿通可能であるとともに挿通したシャフト7により枢支される筒状部53aを備えている。
ヒンジブラケット5の先端部における一対の車体側枢支突片53,53の幅方向の間には、ヒンジ枢着部100との干渉を回避するために車体側枢支突片53の突出方向よりも斜め下方(底部18)へ向けて先端部が突出するスプリング枢支突片54と延設片55とを一つずつ配設している(同図参照)。
スプリング枢支突片54の先端部には、スプリング8の後述する車体側取付片81を挿通可能であるとともに、挿通した車体側取付片81を枢着支可能な筒状部54aを備えている(図5、図6参照)。
延設片55は、フィメールヒンジ本体部42の先端の開口縁部42tにフィラーリッド2開時において当接する長さで他の枢支突片53,54よりも長く延設している(図5、図7参照)。
上述したフィメールヒンジ本体部42の先端部とヒンジブラケット5との先端部を対向させて配置した状態において、幅方向の両外側において、車体側枢支突片53とヒンジ側枢支突片44とのそれぞれの先端に有する各筒状部53a,44aが幅方向に沿って互いに連通した状態で並列配置される(図5〜図7参照)。そして、これら筒状部53a,44aにシャフト7を挿連通することでヒンジブラケット5に対してフィメールヒンジ本体部42が枢動する上述したヒンジ枢着部100を構成している。
続いて上述したスプリング8は、図8(a)に示すように、金属製のバネ用線材を曲げ変形させて平面視略S字形状に形成し、図8(a)、(b)に示すように、車体側のヒンジブラケット5に取り付ける車体側取付片81と、該車体側取付片81につながる車体側屈曲部82と、フィメールヒンジ4に取り付けるヒンジ側取付片83と、該ヒンジ側取付片83につながるヒンジ側屈曲部84と、ヒンジブラケット5側、フィメールヒンジ4側の夫々において屈曲部82,84を介して取付片81,83に連結する連結片85とで一体に形成している。
これら車体側取付片81、車体側屈曲部82、ヒンジ側取付片83、ヒンジ側屈曲部84、及び連結片85のうち、車体側取付片81とヒンジ側取付片83とヒンジ側屈曲部84は、図8(b)に示すように、いずれも同一平面H内に配置されるように形成している。一方、車体側屈曲部82と連結片85とは、少なくともその一部が平面Hの外側に配置された構成としている。
本実施例におけるスプリング8は、車体側屈曲部82と連結片85との略全体が平面H外に配置された構成としている。
詳しくは、図5〜図7、及び図8(b)に示すように、車体側屈曲部82と連結片85との略全体は、平面Hに対して直交方向におけるフィラーリッド2の特にリッドパネル3側の平面H外に配置されている。
特に、少なくとも車体側屈曲部82は、フィラーリッド2開時において、フィメールヒンジ本体部42の先端部に有する開口縁部42tに形成した突出部49よりもリッドパネル3側の平面H外に配置されている(図5、図7参照)。
ここで、図8(a)、(b)に示す矢印Yは、スプリング8をフィメールヒンジ4に取り付けた状態において平面H内において上記幅方向に直交する方向であり、矢印Y方向をスプリング長手方向に設定して以下説明する。
車体側取付片81とヒンジ側取付片83とは、いずれも幅方向に沿って略直線状に延びるとともに、互いに略平行に配置されている(図8(a)、(b)参照)。なお、ヒンジ側取付片83の先端部には、スプリング長手方向に向けて略直角に折り曲げた折曲片86が形成されている(同図参照)。
連結片85は、図8(a)に示すように、スプリング長手方向の車体側取付片81とヒンジ側取付片83との間においてこれら取付片81,83と平面視略平行に配置され、図8(b)に示すように、これら取付片81,83が含まれる平面Hに対して傾けて配置した形状で形成している(図8(b)中の仮想ラインL参照)。
なお、図8(b)中の符号Lは、連結片85が延びる方向に沿って延びる直線状の仮想ラインを示している。
ヒンジ側屈曲部84は、幅方向の一方側において上述したヒンジ側取付片83の基端部83aと連結片85の下端部85aとを屈曲しながら一体に連結するとともに、車体側屈曲部82は、幅方向の他方側において上述した車体側取付片81の基端部81aと連結片85の上端部85bとを屈曲しながら一体に連結している(図8(a)、(b)参照)。
上述したスプリング8は、ヒンジブラケット5とフィメールヒンジ本体部42に亘り取り付けられている。
詳述すると、ヒンジブラケット5側(車体側)については、スプリング8は、図5〜図7に示すように、車体側取付片81を樹脂製の円筒状のカラー71を介してスプリング枢支突片54の先端部に有する筒状部54aに挿通することでヒンジブラケット5に枢着される。
一方、フィメールヒンジ本体部42側(ヒンジ側)については、スプリング8は、図5〜図7に示すように、スプリング枢着ホルダ60(樹脂プロテクタ)を介して隆起部45に取り付けられている。このスプリング枢着ホルダ60は、スプリング保持部61とヒンジ枢着部62とで樹脂成形により一体に形成している。
スプリング保持部61は、図5〜図7に示すように、スプリング8のヒンジ側取付片83を嵌め込んで係合する係合凹部63を有して形成するとともに、ヒンジ枢着部62は、図3に示すように、フィメールヒンジ4の折返し部43に形成した貫通孔46(図4参照)に挿通する突出片64と、該突出片64の先端に幅方向の両外側へ向けて貫通孔46の縁部に係合可能に突出する係合突片65とで一体に形成している。
このようなスプリング枢着ホルダ60は、突出片64を折返し部43のリッドパネル3側から貫通孔46に挿通し、係合突片65を貫通孔46の縁部に折返し部43のリッドパネル3側と反対側から係合させることで、スプリング保持部61がリッドパネル3側の面に対して起伏可能に、ヒンジ枢着部62を隆起部45の貫通孔46の縁部に枢着している。
上記構成により、図9に示すように、フィラーリッド2は、全開姿勢(図9中実線で示したフィラーリッド2参照)と、全閉姿勢(図9中仮想線で示したフィラーリッド2参照)との間においてフィラーボックス1の給油開口1Aを開閉自在に枢動することができる。
なお、図9中X部拡大図において一部断面で示すように、フィラーリッド2が全開姿勢において、延設片55は、フィメールヒンジ本体部42の先端部の開口縁部42tに当接し、フィラーリッド2がそれ以上開方向に回動しないように規制する。
また、上述したスプリング8は、フィラーリッド2が全開姿勢、全閉姿勢、及びこれらの間のいずれの状態においても圧縮状態となるようにヒンジブラケット5とフィメールヒンジ本体部42に亘り取り付けられている。その中でも、スプリング8が最も圧縮され、その付勢力がヒンジ枢着部100へ向かうことでフィラーリッド2が開方向と閉方向のいずれの方向にも付勢されない思案点(中立点)と呼ばれる開閉姿勢となるときが存在する。
そして、スプリング8は、フィラーリッド2がこの思案点よりも閉状態においては、閉まり方向へ付勢し、思案点よりも開状態においては、開き方向へ付勢する。
ところで、図2に示すように、フィラーボックス1の周壁部19の車両後方側には、フィラーリッド2を押し開くプッシュリフタ160と、フィラーリッド2を閉状態でロックするオープナーロック部材21が取付部材10によって取り付けられている。
プッシュリフタ160は、図2、図3、及び図10に示すように、車体ボディの外面と略面一となる閉状態のフィラーリッド2を押し上げないように退避する退避位置と、フィラーリッド2を僅かに開いた開状態まで押し上げる突出位置とのいずれかの位置に切り替える装置であり、フィラーリッド2を押し上げるロッド161と、該ロッド161を突出方向に付勢するスプリング(図示せず)と、ロッド161、及びスプリングを収容する略円筒状のハウジング162とを備えている。
なお、図10中、仮想線で示したロッド161は突出位置にある状態を示している。
オープナーロック部材21は、図2に示すように、ロックピン係合舌片31に形成した係合孔32(図3参照)に対して挿脱自在にスライドするロックピン22と、ドアのロック操作に連動してロックピン22を進退自在に駆動する図示しない電磁式のアクチュエータ23と、これらロックピン22、及びアクチュエータ23を収容する図示しないハウジング24とを構成要素に有している。
取付部材10は、図2、図3、及び図10に示すように、保持部11と取付片12とで樹脂成形により一体に形成している。
取付部材10は、図2、及び図3に示すように、保持部11の裏面、すなわち周壁部19への取付面11a(図3参照)から突設された係合突片13を保持部11に備え、該係合突片13をフィラーボックス1の周壁部19に形成した係合孔19aに挿入して係合することにより、周壁部19に取り付けられる(図2参照)。
保持部11は、図2、図3及び図10に示すように、プッシュリフタ160を覆うように保持可能に円筒状に形成するとともに、取付片12は、図2及び図10に示すように、該保持部11に対して車幅方向内側に突出する板状に形成している。
なお、取付片12には、図3に示すように、オープナーロック部材40のロックピン22を挿通可能に貫通する挿通孔12aが形成されており、取付片12は、フィラーリッド2が閉時において該挿通孔12aとロックピン係合舌片31に形成した係合孔32とが連通した状態で該ロックピン係合舌片31と対向した状態で配置される。そして図示省略するが、取付片12の挿通孔12aに挿通した状態のロックピン22がロックピン係合舌片31に向けて突出し、係合孔32の縁部に係合してフィラーリッド2を閉状態にロックする。
また、図2、及び図3に示すように、取付部材10をフィラーボックス1の周壁部19に取り付けた状態において取付片12の給油開口1A側に位置する端部を、フィラーリッド2が閉時において該フィラーリッド2側に係合する取付片係合凸部13aとして形成している。この取付片係合凸部13aは、給油開口1A側に向けて突出した円弧状の稜線で凸状に形成している。
その他、プッシュリフタ160、取付部材10、及びオープナーロック部材21の具体的な構成やこれら部材のフィラーボックス1の周壁部19に対する組み付け構造に関しては、既に本出願人により出願した「特願2014−170265号」に記載されているため、その具体的な説明は省略する。
また、図3、図4及び図10に示すように、リッドパネル取付部41の開口部3Aの中心を隔ててフィメールヒンジ本体部42の延出部分と反対側には、樹脂プレート90がリッドパネル取付部41のリッドパネル3側と反対側(裏面側)から取り付けられている。
換言すると、この樹脂プレート90は、取付部材10を介してフィラーボックス1の周壁部19に取り付けられるプッシュリフタ160のロッド161先端部に、フィラーリッド2閉時において対向するようにリッドパネル取付部41に取り付けられている(図3、図10参照)。
図3、及び図10に示すように、樹脂プレート90における、プッシュリフタ160によりフィラーリッド2を押し上げた際にロッド161の先端(上端)に当接する箇所には、ロッド161の押上げを受け止め可能に下面に対して上方へ平坦な凹状に形成した当接面94を形成している。
樹脂プレート90は、図4、及び図10に示すように、リッドパネル取付部41の中央部に構成された開口部3Aの一部を跨ぐようにしてリッドパネル取付部41のリッドパネル3側と反対側に配置され、この状態でリッドパネル取付部41に係合する係合アーム部91が配設されている。
係合アーム部91は、樹脂プレート90におけるリッドパネル取付部41の開口部3Aを跨ぐ方向の一方側の端部に備えた1箇所と他方の端部に備えた2箇所との合計3箇所に備えている(図4参照)。
これら係合アーム部91は、リッドパネル取付部41の開口部3Aの縁部に係合可能な係合爪91aをその先端に備えるとともに、樹脂プレート90のリッドパネル3側の面(上面)からリッドパネル3側へ向けて突出している(図3、図4参照)。
また、樹脂プレート90には、図3、及び図4に示すように、係合アーム部91をリッドパネル取付部41に係合することによってリッドパネル取付部41に取り付けた状態において、ロックピン係合舌片31に相当する箇所を、該ロックピン係合舌片31がリッドパネル3側と反対側へ突き抜け可能に挿通する挿通孔90Aが形成されている。
さらに、図3に示すように、樹脂プレート90におけるリッドパネル3側と反対側の面であって、フィラーリッド2が閉時において取付部材10の取付片12に形成した取付片係合凸部13aとの対向部分には、該取付片係合凸部13aに当接して係合する樹脂製の取付片係合部材92を備えている。
詳しくは、取付片係合部材92は、樹脂プレート90におけるフィラーリッド2が閉時において取付片係合凸部13aとの対応箇所に、該取付片係合凸部13aと係合可能にリッドパネル3側へ円弧状に凹んだ取付片係合凹部92aを形成している(同図参照)。
また、樹脂プレート90は、図10に示すように、リッドパネル取付部41に取り付けた状態において、樹脂プレート90のリッドパネル3側の面(図10の紙面の上面)の中央部は、リッドパネル取付部41が介在せずに開口部3Aを通じてリッドパネル3の裏面(図10の紙面の下面)と直接、対向する。
このようなリッドパネル3と樹脂プレート90との間には、リッドパネル3の押圧による衝撃を緩和する緩衝部材73を備えている。この緩衝部材73は、弾性変形可能に発泡ウレタンにより立方体形状に形成され、これらリッドパネル3と樹脂プレート90との間で圧縮された状態で介在している(同図参照)。
なお、樹脂プレート90のリッドパネル3側の面における緩衝部材73の配置箇所は平坦状に形成され、その配置箇所に対してリッドパネル3の径方向の両側には、該両側から緩衝部材73をガイドする緩衝部材ガイド壁93が立設されている(図4、図10参照)。
上述した構成によれば、給油開口1Aを開閉可能に車体側に有するヒンジブラケット5にヒンジとしてのフィメールヒンジ4を介して枢着したフィラーリッド2と、該フィラーリッド2を付勢する弾性部材としてのスプリング8を備えた車両のフィラーリッド部構造V1であって、スプリング8は、ヒンジブラケット5とフィメールヒンジ4に亘り取り付けられ(図5〜図7参照)、ヒンジブラケット5に取り付ける車体側取付片81と、フィメールヒンジ4に取り付けるヒンジ側取付片83と、車体側取付片81とヒンジ側取付片83とを両側の屈曲部82,84を介して連結する連結片85とを備え(図5〜図9参照)、連結片85を、車体側取付片81とヒンジ側取付片83とが含まれる平面Hに対して傾けて配置したものである(図8(b)参照)。
上記構成によれば、図11(a)、(b)に示すように、フィラーリッド2開閉時にスプリング8が収縮(圧縮)する際に(図中、矢印f参照)、車体側屈曲部82はフィラーリッド2側へせり上がるように変形する(図中、矢印D1参照)。換言すると、車体側屈曲部82は収縮方向へスライドしながら連結片85を押し上げようとする。
ここで上述したように、連結片85は、車体側取付片81とヒンジ側取付片83とが含まれる平面Hに対して傾けて配置しているため、車体側とヒンジ側との双方から連結片85を押し上げようとする力によって連結片85にねじり力を発生させることができる(図中、矢印D2参照)。これにより、屈曲部82,84への応力集中を抑制してスプリング8が収縮力を分散することができる。
従って、フィラーリッド2が開閉を繰り返されることによる応力集中の繰り返しに起因するスプリング8の耐久性低下を抑制することができる。
なお、図11(a)、(b)は、いずれも収縮状態に変形する様子を示す本実施形態のスプリングの作用説明図を示している。
この発明の一実施態様として、連結片85が、平面Hを跨がずに該平面Hに対してフィラーリッド2を有する側の平面H外に配置されたものである(図5〜図9参照)。
上記構成によれば、上述したように屈曲部82,84への応力集中を抑制しつつ、スプリング8をヒンジブラケット5とフィメールヒンジ4に亘り取り付け時に連結片85がフィメールヒンジ4の特に開口縁部42tに干渉することがなく、車体側取付片81をヒンジブラケット5に取り付けることができるとともに、ヒンジ側取付片83をフィメールヒンジ4に取り付けることができる。
またこの発明の一実施態様として、両側の屈曲部82,84のうちヒンジ側取付片83につながる側のヒンジ側屈曲部84を平面H内に配置したものである(図8(b)参照)。
上記構成によれば、スプリング8は、フィメールヒンジ4の段差状の隆起部45等の係合部に付勢しつつ取り付けられるため、この係合部近傍ではスプリング8ができるだけ平面H内に位置する方が確実に係合部に係合することができる。よって、ヒンジ側屈曲部84を平面H内に配置することで、スプリング8のフィメールヒンジ4への係合に影響を与えることなく、フィラーリッド2開閉時に屈曲部82,84への応力集中を抑制して屈曲部82,84と連結片85とで応力を分散できるという上述した効果を得ることができる。
さらに、ヒンジ側屈曲部84を、車体側取付片81とヒンジ側取付片83とが含まれる平面H内に配置することで、スプリング8が収縮する際にヒンジブラケット5やフィメールヒンジ4から作用する力を車体側取付片81とヒンジ側取付片83だけでなくヒンジ側屈曲部84を含めてダイレクトに受け止めることができる。
以上より、ヒンジ側屈曲部84を平面H内に配置することで、スプリング8をフィメールヒンジ4にしっかりと取り付けることができる。
またこの発明の一実施態様として、フィメールヒンジ4におけるヒンジブラケット5側の端部(先端部)には、該フィメールヒンジ4をヒンジブラケット5に対して枢着する枢着片としてのヒンジ側枢支突片44,44が設けられるとともに、フィラーリッド2開時にスプリング8を挿通可能な開口部42Aを備え、フィメールヒンジ4の少なくとも開口端部42tに、フィメールヒンジ4の厚み方向におけるフィラーリッド2側へ突出する突出部49が形成され、両側の屈曲部82,84のうち車体側取付片81につながる側の車体側屈曲部82は、フィラーリッド2開時において突出部49よりもフィラーリッド2側の平面H外に配置されたものである(図7〜図9参照)。
上記構成によれば、スプリング8をフィメールヒンジ4に取り付けたとき、少なくとも車体側屈曲部82がフィラーリッド2開時において突出部49よりもフィラーリッド2側の平面Hに対して浮かせた形状となるため(図7、図8(b)参照)、ヒンジ側枢支突片44,44の剛性とリッド開時のレイアウト性を確保しつつ、フィラーリッド2開時にスプリング8を突出部49に確実に干渉させないことが可能となる。
その他にも本実施形態のフィラーリッド部構造V1は、リッドパネル取付部41に、プッシュリフタ160から押し上げたロッド161を受け止める当接面94が形成された樹脂プレート90を取り付け(図3参照)、さらに、該樹脂プレート90とリッドパネル3との間に緩衝部材73を介在させたため(図3、図10参照)、フィラーリッド2が金属製であることに起因してフィラーリッド2閉時に発生する異音(反響音)を抑制することができる。
さらに、本実施形態のフィラーリッド部構造V1は、取付部材10の取付片12に、取付片係合凸部13aを形成するとともに、樹脂プレート90に、取付片係合凹部92aを形成した取付片係合部材92を備えたため(図3参照)、フィラーリッド2閉時にこれら取付片係合凸部13aと取付片係合凹部92aとが係合することでリッドパネル3のがたつきを防止することができる。
また、本実施形態のフィラーリッド部構造V1は、スプリング8を、そのヒンジ側取付片83をスプリング保持部61の係合凹部63に嵌め込むとともに、ヒンジ枢着部62をフィメールヒンジ本体部42の隆起部45に形成した貫通孔46の縁部に枢着することでスプリング枢着ホルダ60を介して隆起部45に取り付けたため(図5〜図7、図9参照)、フィラーリッド2開閉時にスプリング8とフィメールヒンジ本体部42との接触と摺動に伴う異音発生の防止と、スプリング8とフィメールヒンジ本体部42からの離脱を防止することができる。
この発明の車体は、上述の実施形態のヒンジブラケット5に対応し、以下、同様に、
ヒンジは、フィメールヒンジ44に対応し、
弾性部材は、スプリング88に対応し、
枢着片は、ヒンジ側取付片83に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の弾性部材は、上述した実施例のように、平面視S字状のスプリング8に限らず、例えば、平面視M字状のスプリング、或いは平面視W字状のスプリングであってもよい。つまり、複数の連結片と3以上の屈曲部を組み合わせた形状であってもよい。
また本発明の弾性部材は、連結片を車体側取付片とヒンジ側取付片とが含まれる平面に対して傾けて配置した構成であれば、連結片といずれかの屈曲部の少なくとも一部が、車体側取付片とヒンジ側取付片とを含む平面外に位置する構成とすることができる。
具体的には、上述した実施例では、連結片85に加えて車体側屈曲部82を平面H外に配置したが、これに限らず、屈曲部82,84のうちヒンジ側屈曲部84を平面H外に配置するなど、車体側屈曲部82とヒンジ側屈曲部84とのうち少なくとも一方の屈曲部を平面外に配置することができる。
また、リッドパネル3と樹脂プレート90との間に介在させる緩衝部材は、上述した発泡ウレタンで形成した緩衝部材73に限らず、例えば、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン等の発泡材料などの多細孔質体や、綿などの天然繊維やポリエステル繊維などの化学繊維等からなる弾力性を有する材料で形成することができるが、緩衝機能を有する材料であればよく、また、その形状についても特に限定しない。
また、フィラーリッド2には、プッシュリフタ160により押し上げた際にロッド161の先端(上端)に当接して受け止める部材として上述した樹脂プレート90を備えて形成したが、この部材は、樹脂プレート90と同様の効果を得ることができるのであれば樹脂製に限らず、他の材質でもよく、またプレート状に限らず、その他の形状であってもよい。
以上説明したように、本発明は、例えば、給油開口を開閉可能に車体にヒンジを介して枢着したフィラーリッドと、該フィラーリッドを付勢する弾性部材を備えた車両のフィラーリッド部構造について有用である。
V1…フィラーリッド部構造
1A…給油開口
2…フィラーリッド
4…フィメールヒンジ(ヒンジ)
5…ヒンジブラケット
7…シャフト(ヒンジ回動軸)
8…スプリング(弾性部材)
42A…開口部
42t…開口部の縁部
44…ヒンジ側枢支突片(枢着片)
49…突出部
81…車体側取付片
82…車体側屈曲部
83…ヒンジ側取付片
84…ヒンジ側屈曲部
85…連結片
H…平面

Claims (5)

  1. 給油開口を開閉可能に車体にヒンジを介して枢着したフィラーリッドと、該フィラーリッドを付勢する弾性部材を備えた車両のフィラーリッド部構造であって、
    上記弾性部材は、上記車体と上記ヒンジに亘り取り付けられ、上記車体に取り付ける車体側取付片と、上記ヒンジに取り付けるヒンジ側取付片と、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とを両側の屈曲部を介して連結する連結片とを備え、
    上記連結片を、これら車体側取付片とヒンジ側取付片とが含まれる平面に対して傾けて配置し
    上記弾性部材は、上記平面に直交する方向から見て略S字状に形成された
    車両のフィラーリッド部構造。
  2. 給油開口を開閉可能に車体にヒンジを介して枢着したフィラーリッドと、該フィラーリッドを付勢する弾性部材を備えた車両のフィラーリッド部構造であって、
    上記弾性部材は、上記車体と上記ヒンジに亘り取り付けられ、上記車体に取り付ける車体側取付片と、上記ヒンジに取り付けるヒンジ側取付片と、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とを両側の屈曲部を介して連結する連結片とを備え、
    上記連結片を、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とが含まれる平面に対して傾けて配置し
    上記ヒンジにおける車体側の端部には、該ヒンジを車体に対して枢着する枢着片が設けられるとともに、上記フィラーリッド開時に上記弾性部材を挿通可能な開口部を備え、
    上記ヒンジの少なくとも上記開口部の縁部に、上記ヒンジの厚み方向におけるフィラーリッド側へ突出する突出部が形成され、
    上記両側の屈曲部のうち上記車体側取付片につながる側の車体側屈曲部は、上記フィラーリッド開時において上記突出部よりも上記フィラーリッド側の平面外に配置されている
    車両のフィラーリッド部構造。
  3. 上記連結片が、上記平面を跨がずに該平面に対して上記フィラーリッドを有する側の平面外に配置された
    請求項1、又は2に記載の車両のフィラーリッド部構造。
  4. 上記両側の屈曲部のうち上記ヒンジ側取付片につながる側のヒンジ側屈曲部を上記平面内に配置した
    請求項1〜3のうちいずれかに記載の車両のフィラーリッド部構造。
  5. 給油開口を開閉可能に車体にヒンジを介してヒンジ回動軸にて枢着したフィラーリッドと、該フィラーリッドを付勢する弾性部材を備えた車両のフィラーリッド部構造であって、
    上記弾性部材は、上記車体と上記ヒンジに亘り取り付けられ、上記車体に取り付ける車体側取付片と、上記ヒンジに取り付けるヒンジ側取付片と、上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とを両側の屈曲部を介して連結する連結片とを備え、
    上記両側の屈曲部のうち上記ヒンジ側取付片につながる側のヒンジ側屈曲部を上記車体側取付片と上記ヒンジ側取付片とが含まれる平面内に配置し、
    上記連結片と、上記両側の屈曲部のうち上記車体側取付片につながる側の車体側屈曲部とを、共に上記平面を跨がずに該平面に対して上記フィラーリッドを有する側の平面外に配置し、且つ共に上記平面に対して傾けて配置し、
    上記車体側屈曲部は、上記連結片よりも緩やかな勾配で、且つ上記ヒンジ回動軸が延びる方向から見て上記平面に対して傾いて延びる
    車両のフィラーリッド部構造。
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