JP4609684B2 - ロボット、サーボ回路、アクチュエータ、ロボットの制御方法及びアクチュエータの制御方法 - Google Patents

ロボット、サーボ回路、アクチュエータ、ロボットの制御方法及びアクチュエータの制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロボット、サーボ回路、アクチュエータ、ロボットの制御方法及びアクチュエータの駆動方法に関し、例えば2足又は4足の脚式移動ロボットに適用することができる。本発明は、制御目標、アクチュエータの駆動検出結果及びアクチュエータの規範数学モデルの応答に基づいて、アクチュエータを制御することにより、またサーボ系等において、駆動対象の応答とこの駆動対象のモデルの応答とが一致するように制御値を補正すると共に、この制御値の補正結果に基づいて少なくとも駆動対象の慣性モーメントを検出することにより、専用のセンサを配置しなくても、リアルタイムで駆動部の慣性モーメント等を検出できるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、2足の脚により移動する脚式移動ロボットにおいては、脚に配置した多数の関節のアクチュエータを制御することにより、2脚により移動できるようになされている。すなわち図8は、この種の2足の脚式移動ロボットの概略構成を示すスケルトン図であり、胴体部2に右脚3R及び左脚3Lが取り付けられる。
【0003】
右脚3R及び左脚3Lは、例えば股、膝、足首に対応するように関節角を制御するアクチュエータが配置され、鉛直方向を回転軸にして回動するアクチュエータM1R、M1Lを介して胴体部2に取り付けられる。ここで股、足首に対応する関節は、それぞれ股より下側の部位を前後、左右方向に回動させるアクチュエータM2R、M3R及びM2L、M3Lが配置されるのに対し、膝に対応する関節は、それぞれ膝より下側の部位を前後に回動させるアクチュエータM4R、M4Lが配置される。また足首に対応する関節にあっては、それぞれ地面と接触する部位を前後、左右方向に回動させるアクチュエータM5R、M6R及びM5L、M6Lが配置される。
【0004】
脚式移動ロボット1は、各アクチュエータM1R〜M6R、M1L〜M6Lの動作をセンサにより検出してサーボループにより各アクチュエータM1R〜M6R、M1L〜M6Lの動作を制御するように構成される。また脚式移動ロボット1は、胴体部2に姿勢を検出する姿勢センサ(重力の方向を検出する重力センサである)が配置され、また脚3R及び3Lの各部位には力センサ、接触センサ等が配置され、これらのセンサにより例えば脚の着地、胴体部2の傾き等を検出して各サーボループの制御目標を補正する。これらによりこの種のロボットは、順次姿勢が変化するように各サーボループに制御目標を設定して2脚歩行できるようになされている。
【0005】
図9は、1つのアクチュエータを駆動するサーボ回路と、その上位の制御系とを示すブロック図である。脚式移動ロボット1において、制御指令発生器11は、例えば2足歩行に供する各アクチュエータの基本的な制御目標を用いた補間演算処理を実行し、これにより順次各アクチュエータの制御目標値を生成する。制御指令発生器11は、この制御目標値を各アクチュエータのサーボ回路12に順次出力し、また減算器20を介して最適レギュレータ13に入力する。なおこの図9において、符号Sはラプラス演算子である。
【0006】
各サーボ回路12は、乗算器15によりこの制御目標値の微分値を利得係数Kfで増幅する。また各サーボ回路12は、アクチュエータに配置したセンサ出力によりアクチュエータの回転速度情報Vm及び回転角度による変位情報Pmを取得する。かくするにつきこれら回転速度情報Vm及び変位情報Pmにおいては、例えば床の凹凸等による外乱Tdが加算されることになる。
【0007】
サーボ回路12は、減算器14で制御目標値から変位情報Pmを減算して誤差信号epを生成し、この誤差信号epを乗算器16により利得係数Kp0で増幅する。各サーボ回路12は、このようにして得られる乗算器15及び16の出力値を加算器17で加算してアクチュエータの駆動回路18に出力する。
【0008】
減算器20は、各制御目標値毎に配置され、対応する変位情報Pmからそれぞれ各制御目標を減算して最適レギュレータ13に入力する。
【0009】
最適レギュレータ13は、各サーボ回路より変位情報Pmを取得し、また姿勢センサ等の各センサより検出結果を取得する。これにより最適レギュレータ13は、例えば制御指令発生器11より2足歩行による制御目標値が各サーボ回路に出力されると、各サーボ回路によるアクチュエータの動作状況を監視すると共に、姿勢の変化、脚の着地等を監視し、この監視結果より例えば地面の凹凸に対応するように、各サーボ回路の動作量を補正する操作量を出力する。
【0010】
駆動回路18は、いわゆるPI制御によりモータMの回転を制御する。すなわち駆動回路18は、演算回路24において、誤差信号epより生成される出力値eVに操作量を加算すると共に、駆動部であるモータ本体22の回転速度情報Vmを減算する。駆動回路18は、この演算結果を乗算器25、積分器26により順次処理してモータMの駆動に要するトルクTmを計算し、このトルクTmに応じた電流駆動によりモータMを駆動する。
【0011】
かくするにつきモータMにおいては、静止摩擦係数が殆ど無視できる程小さいことにより、慣性モーメントJxと動摩擦係数Dmとによりモーショナルインピーダンスである伝達関数を表すことができる。これにより図9においては、ラブラス演算による表記によりモータM、積分器、乗算器等を示す。なお、モータMは、回転軸に配置された位置検出センサ19により変位情報Pmを出力する。
【0012】
これにより脚式移動ロボット1は、姿勢センサ等より得られる検出結果に基づいて各サーボ回路の制御目標を操作量により補正し、例えば凹凸のある床を歩行するような場合には、床の凹凸に応じて足首の関節、重心の位置等を変化させるようになされている。
【0013】
ところがこのように姿勢センサ等より得られる検出結果に基づいて各サーボ回路の制御目標を補正する場合、脚を構成する各部材においては、力センサ、接触センサ等を配置する必要があり、その分全体構成が複雑かつ大型化する問題がある。
【0014】
またこのような大型化、重量の増大により、その分ロボット全体として動作速度を高速度化することが困難になる問題がある。またこの種のセンサである力センサにおいては、剛性が小さいため、これによってもロボット全体として動作速度を高速度化することが困難になる。
【0015】
さらに予測困難な負荷の変動に対して対応することが困難になると、その分負荷変動に対して動作が不安定になることにより、結局、地面に接する部分に接触センサを配置して負荷変動を予測することが必要になる。
【0016】
すなわち図8について上述した構成において、地面に接する部分を左右に回動させるモータM6R及びM6Lにあっては、右足が床に接触した後、左足が床から離れる瞬間に右足側のモータM6Rの負荷慣性モーメントは最大になり、また左足側のモータM6Lの負荷慣性モーメントが最小になる。歩行にあっては、このような負荷慣性モーメントの最大値及び最小値が各モータ毎に繰り返され、また全体の姿勢により各モータの負荷慣性モーメントが複雑に変化する。
【0017】
これに対して床の凹凸にあっては予測困難なことにより、結局、地面に接する部分に接触センサを配置して負荷変動を予測することが必要になる。またこのようにしても、予測されていない外乱が生じると、また予測されていない慣性モーメント負荷の変動が生じると、最適レギュレータ13の操作量及び駆動回路18の制御が結局不安定になる。
【0018】
このような専用のセンサを配置しなくても、モータの慣性モーメント等をリアルタイムで検出することができれば、この検出結果により操作量を変更してこの種の問題点を一挙に解決することができると考えられる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、専用のセンサを配置しなくても駆動系の慣性モーメント等をリアルタイムで検出することができるサーボ回路及びアクチュエータ、さらにこれらによるロボット等を提案しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、ロボットにおいて、制御値に応じてアクチュエータを駆動するアクチュエータの駆動系と、アクチュエータの伝達関数により表されたモデルをこの制御値に応じて駆動するモデルの駆動系とを設け、アクチュエータの応答とモデルの応答との誤差の積分値をモデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて制御値の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に制御値のオフセット値を補正することにより、アクチュエータの応答とモデルの応答とを一致させ、さらに積分値をアクチュエータの慣性モーメントとしてアクチュエータの変位結果と共に制御値補正手段へ出力するようにした。
【0021】
この結果このロボットではアクチュエータの駆動系及び又はモデルの駆動系に入力される制御値補正することから、この補正結果によりモデルに設定した慣性モーメントを基準にしてアクチュエータの慣性モーメントをリアルタイムで検出することができる。これによりこの検出結果に基づいて制御値を補正して、専用のセンサを配置しなくても、予測困難な外乱に直ちに対処することができる。
【0022】
また本発明においては、ロボットにおいて検出結果及び応答の誤差の積分値をモデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて制御目標の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に制御目標のオフセット値を補正することにより、検出結果と応答とを一致させるようアクチュエータを制御するようにした。
【0023】
この結果このロボットでは、検出結果及び規範数学モデルの応答から予測困難な外乱に対して制御目標を直ちに補正してアクチュエータを制御することができる。
【0024】
さらに本発明においては、サーボ回路において、制御値に応じてアクチュエータを駆動するアクチュエータの駆動系と、アクチュエータの伝達関数により表されたモデルを制御値に応じて駆動するモデルの駆動系と、アクチュエータの応答とモデルの応答との誤差の積分値をモデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて制御値の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に制御値のオフセット値を補正することにより、アクチュエータの応答とモデルの応答とを一致させる制御手段とを設けるようにした。
【0025】
この結果このサーボ回路ではアクチュエータの駆動系及び又はモデルの駆動系に入力される制御値補正することから、専用のセンサを配置しなくても、予測困難な外乱に直ちに対処可能なサーボ回路を構成することができる。
【0026】
さらに本発明においては、アクチュエータにおいて、駆動部の応答と当該駆動部の伝達関数により表されたモデルの応答との誤差の積分値をモデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて上記制御値の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に上記制御値のオフセット値を補正することにより、上記アクチュエータの応答と上記モデルの応答とを一致させる補正手段を設け少なくとも積分値を駆動部の慣性モーメントとして出力するようにした。
【0027】
この結果このアクチュエータでは駆動部の駆動系及び又はモデルの駆動系に入力される制御値補正し、この補正結果より少なくとも駆動部の慣性モーメントを検出して出力することから、専用のセンサを配置しなくても、このようなセンサを配置した場合と同様に、予測困難な駆動部の負荷変動に直ちに対応可能に、駆動部の慣性モーメントを上位の制御機構に通知することができる。
【0028】
さらに本発明においては、ロボットの制御方法においてアクチュエータの駆動結果と、制御目標に対するアクチュエータの伝達関数により表された規範数学モデルの応答との誤差の積分値を規範数学モデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて制御目標の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に制御目標のオフセット値を補正することにより、アクチュエータの応答と規範数学モデルの応答とを一致させるよう当該アクチュエータを制御するようにした。
【0029】
この結果このロボットの制御方法によれば検出結果及び規範数学モデルの応答から予測困難な外乱に直ちに対処して制御目標を補正することができる。
【0030】
さらに本発明においては、アクチュエータの駆動方法において、駆動部の伝達関数により表されたモデルを制御値に応じて駆動し、モデルの駆動結果及びアクチュエータの駆動結果の誤差の積分値をモデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて制御値の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に制御値のオフセット値を補正することにより、アクチュエータの応答とモデルの応答とを一致させるようにした。
【0031】
この結果このアクチュエータの駆動方法によれば予測困難な駆動部の負荷変動に直ちに対応可能に、駆動部の慣性モーメントを上位の制御機構に通知することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0033】
(1)実施の形態の構成
図2は、図8との対比により本発明の実施の形態に係る脚式移動ロボットを示す略線図である。この脚式移動ロボット31は、脚の部分については、図8について上述した脚式移動ロボット1と同様に構成され、この脚に加えて腕についてもアクチュエータM10L〜M13Lにより可動できるように構成される。また腰の部分にもアクチュエータM9A、M9Bが配置され、これにより重心を前後、左右に移動できるようになされている。なおこの図2において、図8について上述した脚式移動ロボット1の各部に対応する構成は、詳細は異なるものの、同一の符号を付して示す。また脚式移動ロボット31においては、右半身と左半身とが同一の構成であることから、この図2においては、右脚側、右腕側の記載を省略して示す。
【0034】
図3は、左脚3Lの先端部分であるアクチュエータM5L及びM6Lの周辺構成を詳細に示す分解斜視図である。脚式移動ロボット31においては、足底板地面に接地するようになされ、脚式移動ロボット31の正面に対して直交する方向に軸心が配置されてなるアクチュエーターM6Lがこの足底板に配置される。これにより脚式移動ロボット31は、アクチュエーターM6Lを駆動して、符号θ1により示すように足底板を前後に回動できるようになされている。
【0035】
脚式移動ロボット31においては、結合板を介してこのアクチュエーターM6LがアクチュエータM5Lに接続され、このアクチュエーターM5Lをおいては、回転軸がアクチュエータM6Lの回転軸と直交するように配置される。これにより脚式移動ロボット31においては、このアクチュエータM5Lに駆動して、符号θ2により示すように足底板を左右方向に回動できるようになされている。これらにより脚式移動ロボット31においては、他のアクチュエータと連動してアクチュエータM5L、M6Lを駆動すると共にして、この路面の凹凸に応じて足底板を前後左右に傾けて、凹凸のある路面でも移動できるようになされている。
【0036】
図4は、本発明の脚式移動ロボットの1つのアクチュエータに係るサーボ回路とその上位の制御系とを示すブロック図である。この脚式移動ロボット31は、サーボ回路32、図示しない他のアクチュエータに係るサーボ回路よりアクチュエータの慣性モーメント、外乱による負荷をリアルタイムで検出して最適レギュレータ34に通知し、最適レギュレータ34においては、図8について上述した各種センサによる検出結果に代えて、これら慣性モーメント、外乱による負荷により操作量を生成して各サーボ回路に通知する。
【0037】
すなわちサーボ回路32においては、各アクチュエータに内蔵の駆動回路35において、積分器26及びモータM間に適応制御器36が配置され、この適応制御器36により慣性モーメントJx、外乱による負荷Tdをリアルタイムで検出する。
【0038】
図1は、この適応制御器36の構成を示すブロック図である。この適応制御器36は、調整器38によりトルク制御値Tmを補正してモータMを駆動する。さらに適応制御器36は、モータMの回転軸に配置された角速度センサよりモータMの応答である角速度情報Vmを取得し、減算器39に入力する。これにより駆動回路35は、実際の駆動対象であるモータMを駆動するアクチュエータの駆動系を構成するようになされている。
【0039】
また適応制御器36は、規範数学モデル40にトルク制御値Tmを与え、その応答Vm0を算出して減算器39に入力する。ここで規範数学モデル40は、モータMのモーショナルインピーダンスと等しいディメンションによる伝達関数1/(JmS+Dm0)に設定されたモータMのモデルであり、モータMの応答Vmと同様の回転速度の形式による応答Vm0を出力するようになされている。これにより駆動回路35は、モータMのモデルを駆動するモデルの駆動系を構成するようになされている。なおここでJmは、モータMの慣性モーメントJxに対応する定数である。Dm0は、モータMの動摩擦係数Dmに対応する係数である。この実施の形態において、Jm及びDm0は、所定の固定値が与えられるようになされ、このうちDm0は、モータMの実測値が与えられるようになされている。
【0040】
減算器39は、これらモータMの応答Vmと規範数学モデル40の応答Vm0との誤差ejを検出し、適応制御器36は、この誤差ejが値0に収束するように調整器38による補正量を制御し、またこの補正結果により慣性モーメントJx、外乱による負荷Tdをリアルタイムで検出して最適レギュレータ34に通知する。
【0041】
適応制御器36は、この積分器41の出力値Jxeと誤差ejとにより調整器38を調整する。
【0042】
ここで調整器38は、積分器41の出力値Jxeによりトルク制御値Tmの利得を制御する調整器38Aと、誤差ejに応じたオフセット値をトルク制御値Tmに与える乗算器38Bとにより構成される。すなわち調整器38Aは、モデルの伝達関数1/(JmS+Dm0)を基準にして、(JxeS+Dm0)/(JmS+Dm0)により表される伝達特性に設定され、この分子のJxeが積分器41の出力値Jxeに設定されるようになされている。
【0043】
これに対して加算器38Bは、誤差ejを所定の利得Kgで増幅して得られる値Teを加算して制御値をオフセットさせる。
【0044】
これらにより誤差ejにおいては、次式
【0045】
【数1】
Figure 0004609684
【0046】
により表すことができる。
【0047】
ここで積分器41の利得をKiとおくと、積分器41の出力Jxeは次式
【0048】
【数2】
Figure 0004609684
【0049】
により表すことができる。また(1)式において、動摩擦係数Dm及びDm0は、既知として、Dm=Dm0とできる。
【0050】
これより(1)式に(2)式を代入して変形することにより、次式
【0051】
【数3】
Figure 0004609684
【0052】
の関係式を得ることができる。ここで(3)式のJmS+Dm0は、モータ・ロータの数学モデルで、極は安定と見なせることを前提とする。
【0053】
これによりKi×Tm>0、Kg>0に設定して、誤差ejを0に収束させることができ、モータMの応答を規範数学モデル40の応答と一致させることができる。またこのとき積分器41の出力Jxeにおいては、モータMの負荷をも含めた慣性モーメントJxと一致し、さらに誤差ejを所定の利得Kgで増幅して得られる値Teにおいては、外力Tdと一致することになる。
【0054】
これにより適応制御器36においては、誤差ejが値0に収束するように調整器38Aの利得、加算器38Bにおけるオフセット値を調整することにより、モータMの慣性モーメント、外力による負荷をリアルタイムで検出する。
【0055】
かくするにつき適応制御器36は、内蔵の演算処理回路により所定の処理手順を実行してこれら調整器38、モデル40、減算器39、積分器41等を構成する。またこの演算処理回路により、モータMの応答とモデル40の応答とが一致するように、モータMに係るアクチュエータの駆動系に入力される制御値Tmを補正する補正手段を構成し、この補正結果によりモータMの慣性モーメント、外力による負荷を検出する。
【0056】
(2)実施の形態の動作
以上の構成において、ロボット31は(図4)、制御指令発生器11により各アクチュエータの制御目標値が生成され、この制御目標値が各アクチュエータのサーボ回路に順次出力される。各サーボ回路32においては、この制御目標値の微分値が所定利得Kfにより増幅されて各駆動回路の制御値eVが生成され、この制御値eVによりモータMが駆動される。このとき制御値eVにあっては、所定利得Kp1により増幅された後、また利得Kiの積分器26により積分されてトルクTmによる制御目標値が生成され、このトルクTmに対応する電流駆動によりモータMが駆動される。また駆動結果Pmと制御目標との間で誤差信号epが検出され、この誤差信号epが所定利得Kp0により増幅されて制御目標値が補正され、これによりフィードバックループによるサーボループによりモータMが駆動される。
【0057】
このとき各駆動回路35においては(図1)、制御値Tmの利得、オフセット値が調整器38により補正されて、この補正結果によりモータMが駆動され、モータMの応答VmがモータMの角速度検出結果として検出される。またモータMと同一ディメンションによる伝達関数の規範数学モデル40により制御値Tmの応答Vm0が検出される。さらにこれらモータM及び規範数学モデル40に応答の誤差ejが減算器39により検出され、この誤差ejが値0に収束するように、調整器38の調整器38Aにおいて制御値Tmの利得が補正され、また続く加算器38Bにおいてオフセット値Teが補正される。
【0058】
これにより駆動回路35においては、このようにしてモータM側の制御値Tmを補正して得られる誤差ejにより順次調整器38の特性を補正して、モータMの応答Vmが規範数学モデル40の応答Vm0に一致するように、モータM側の制御値Tmが補正されてモータMが駆動される。
【0059】
この状態において、駆動回路35においては、規範数学モデル40の伝達関数1/(JmS+Dm0)を基準にして、(JxeS+Dm0)/(JmS+Dm0)により表される伝達特性に調整器38Aが設定され、この分子のJxeが積分器41の出力値Jxeに設定されて制御値Tmの利得が制御されることにより、誤差ejが値0に収束した状態で、この積分器41の出力値JxeがモータMの慣性モーメントJxを示すことになる。
【0060】
またこのようにして利得を補正して得られる制御値に与えられるオフセット値Teにあっては、モータMの外乱による負荷Tdを示すことになる。
【0061】
かくするにつき、図5は、演算処理回数を横軸に取って、これら慣性モーメントJxe及び外乱による負荷Tdを検出するシミュレーションの結果を示す特性曲線図である。この場合、制御対象であるモータMにおいては、慣性モーメントJxを値50に、動摩擦係数Dmを値10に設定し、規範数学モデル40においては、慣性モーメントJmを値10に、動摩擦係数Dm0を値10に、また利得Kg及びKiをそれぞれ160及び80に設定した。シミュレーションにおいては、10サンプリング目で制御指令値Tmを急激に立ち上げ、その後の誤差ej等の変化を観察した。最終的に250サンプリング目にあっては、適応制御器36より慣性モーメントJxeとして値47.9が得られ、また外乱による負荷−9.6が検出され、これにより実用上十分な範囲でモータMの慣性モーメント、外乱による負荷を検出できることが確認された。
【0062】
これにより脚式移動ロボット31にあっては、各サーボ回路32よりこのようにして検出される慣性モーメントJx及び外乱による負荷Tdが上位の最適レギュレータ34に通知され、これにより各部位に力センサ、接触センサ等を配置しなくても、モータの慣性モーメント等を検出することが可能となり、この検出結果より操作量を変更して従来の脚式移動ロボットの問題点を解決することが可能となる。
【0063】
すなわち脚式移動ロボット31は、最適レギュレータ34において、これらの通知により例えば脚が着地した際の負荷変動等が検出され、さらにこの検出結果より制御指令発生器11による制御値を補正する操作量が生成されて各サーボ回路32に出力され、各サーボ回路32においては、この操作量により駆動回路35に対する制御値eVが補正される。
【0064】
このとき最適レギュレータ34にあっては、制御指令発生器11から各サーボ回路に出力される制御目標値が入力されて、この制御目標値を基準にして操作量が生成されることにより、例えば制御指令発生器11より平坦な床を歩行する制御目標値が順次出力されている状態で、この脚式移動ロボット31の移動する床が平坦な場合、制御目標値の変化に対応するように各モータの慣性モーメントJxe及び外乱による負荷Tdが検出され、これにより制御目標値が適切に設定されている場合には、制御指令発生器11から出力される制御目標値が何ら操作量により補正されることなく各サーボ回路によりモータMが駆動されて平坦な床を2足歩行することになる。
【0065】
すなわち図6に示すように、平坦な床を歩行する場合、足底板が地面に着地すると、それまで小さな値であった負荷慣性モーメントが大きく増大し、この増大が最適レギュレータ34で検出される。このような平坦な床を歩行する場合、事前の設定によりアクチュエータの制御目標値に対してこのようにして検出される負荷慣性モーメントの増大が対応してなる場合、脚式移動ロボット31においては、足底板が着地するまでの各アクチュエータの制御と、着地後の制御とが事前の設定に従って変化し、これにより転倒等の事故が防止され、安定に歩行することが可能となる。
【0066】
これに対して例えば同様の制御目標値が制御指令発生器11より出力されている状態で、脚式移動ロボット31の移動する床が傾いたり、この床に凹凸がある場合、これら床の傾き、床の凹凸により各モータMにおいては、慣性モーメント、外乱による負荷が変化し、これらの変化に応じて最適レギュレータ34により操作量が生成されて制御目標値が補正される。これにより例えば床の凹凸に対応して床に接触する部位を傾けるように、足首の関節膝の関節を構成するモータ等の制御目標値が補正され、予測困難な外乱による不安定な動作が防止される。
【0067】
このとき脚式移動ロボット31においては、アクチュエータであるモータMにおいて、その駆動回路35に内蔵の適応制御器36によりモータMの慣性モーメント、外乱による負荷が検出され、この駆動回路35を駆動するサーボ回路32にあっては、これら慣性モーメント、外乱による負荷を検出しない図8について上述したような従来構成の駆動回路を駆動する場合と同様に制御値を出力してモータMを駆動することができる。
【0068】
すなわち例えば図7に示すように、爪先上がりの不整地路面を歩行する場合にあっては、平坦な床を歩行する場合に比して、速い時点で足底板が地面に着地し、それまで小さな値であった負荷慣性モーメントが大きく増大する。この場合、最適レギュレータ34においては、この負荷慣性モーメントの増大の検出により、足底板の傾きΔθに対応して制御値を補正し、この状態で重心の位置が外乱に対応するように、すなわち平坦な床を歩行する場合に足底板が着地した場合と同様の状態になるように重心の位置を補正し、さらにはこの足底板の前後方向への制御を切り換え、これにより転倒等の事故を防止して安定に歩行することができる。
【0069】
また脚式移動ロボット31においては、最適レギュレータ34において、各部位に配置されたセンサに代えて、各サーボ回路より通知される慣性モーメント、外乱による負荷により操作量が生成される。これにより脚式移動ロボット31においては、従来の脚式移動ロボットのように各部位に配置するセンサを省略でき、その分全体構成を小型化、簡略化することが可能となり、また動作速度を高速度化することができる。
【0070】
(3)実施の形態の効果
以上の構成によれば、制御値Tmと、駆動対象であるモータMの応答Vmと、このモータMの伝達関数により表されたモデル40の応答Vm0とに基づいて、モータMを駆動することにより、モータMの慣性モーメントを検出すると共に、この検出結果に基づいてモータMを駆動することができ、これにより専用のセンサを配置しなくても、リアルタイムで駆動対象の慣性モーメント等を検出することができる。
【0071】
すなわち関節の角度を制御するサーボ系において、駆動対象であるモータMの応答VmとこのモータMのモデル40の応答Vm0とが一致するように、積分器41の出力値Jxeを基に制御値Tmの利得を補正すると共に誤差ejを所定の利得で増幅して得られる値Teを基に制御値Tmのオフセット値を補正して、この制御値Tmの補正結果に基づいて少なくともモータMの慣性モーメントを検出することにより、専用のセンサを配置しなくても、リアルタイムで駆動対象の慣性モーメント等を検出することができる。
【0072】
これによりロボットにあっては、簡易な構成により外乱による不安定な動作を防止することができ、また移動速度を高速度化することができる。
【0073】
また適応制御器におけるこの慣性モーメントの検出処理を演算処理により実行したことにより、直ちに演算し得ると共に、必要に応じて処理プログラムを変更することにより、各種変更に迅速に対応することができる。
【0074】
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、静止摩擦係数については小さいものとして無視する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、併せて静止摩擦係数を検出するようにしてもよい。なおこの場合、静止摩擦係数においては、一定値以上のトルクの印加により急激に値が低下することにより、この特性と逆特性の伝達関数による補正器を加算器38Bの後段に配置してトルクTmを補正して、この補正器の補正値より検出することができる。
【0075】
また上述の実施の形態においては、慣性モーメントと外力による負荷とを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、外力による負荷の変化が少ない系にあっては、慣性モーメントだけを検出するようにしてもよい。
【0076】
また上述の実施の形態においては、モータによるアクチュエータを駆動する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、リニアモータによるアクチュエータを駆動する場合等にも広く適用することができる。
【0077】
また上述の実施の形態においては、駆動対象側であるモータ側の制御値を補正して慣性モーメント等を検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて規範数学モデル側の制御値を補正して慣性モーメント等を検出しても良く、双方の制御値を補正して慣性モーメント等を検出してもよい。
【0078】
また上述の実施の形態においては、本発明を2足歩行のロボットに適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、4足歩行のロボット、さらにはタイヤにより移動するロボット、さらには各種サーボ回路、駆動回路を内蔵するアクチュエータに広く適用することができる。
【0079】
【産業上の利用可能性】
本発明は、脚式移動ロボットに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る脚式移動ロボットの適応制御器を示すブロック図である。
【図2】 図1の脚式移動ロボットの構成を示す略線図である。
【図3】 図2の足底板側を詳細に示す分解斜視図である。
【図4】 図1の適応制御器が適用されるサーボ系を示すブロック図である。
【図5】 図1の適応制御器の特性を示す特性曲線図である。
【図6】 平坦な床を歩行する場合の動作の説明に供する側面図である。
【図7】 不整地を歩行する場合の動作の説明に供する側面図である。
【図8】 脚式移動ロボットの概略構成を示すスケルトン図である。
【図9】 従来の脚式移動ロボットに適用されるサーボ系を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、31……脚式移動ロボット、11……制御指令発生器、12、35……サーボ回路、13、34……最適レギュレータ、18、35……駆動回路、22、M1L〜M6L、M1R〜M6R……モータ、36……適応制御器、38……補正器、38A……調整器、38B……加算器、40……規範数学モデル。

Claims (13)

  1. 各アクチュエータの制御目標を順次出力する制御手段と、
    上記各アクチュエータの駆動結果に基づいて上記制御目標の補正値を出力する制御値補正手段と、
    各上記制御目標を上記補正値により補正して制御値を生成し、上記制御値によりそれぞれアクチュエータを駆動する駆動手段とを有し、
    上記駆動手段は、
    上記制御値に応じて上記アクチュエータを駆動するアクチュエータの駆動系と、
    上記アクチュエータの伝達関数により表されたモデルを上記制御値に応じて駆動するモデルの駆動系とを有し、
    上記アクチュエータの応答と上記モデルの応答との誤差の積分値を上記モデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて上記制御値の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に上記制御値のオフセット値を補正することにより、上記アクチュエータの応答と上記モデルの応答とを一致させ、さらに上記積分値を上記アクチュエータの慣性モーメントとして上記アクチュエータの変位結果と共に上記制御値補正手段へ出力する
    ロボット。
  2. 上記駆動手段は、
    上記伝達関数におけるモータの動摩擦係数に対応する係数として、上記アクチュエータのモータにおける動摩擦係数の実測値が与えられる
    請求項1に記載のロボット。
  3. 上記アクチュエータの駆動結果は、
    回転角度による変位情報でなり、
    上記アクチュエータの応答は、
    モータの角速度情報でなる
    請求項1に記載のロボット。
  4. 上記駆動手段は、
    上記乗算値を上記アクチュエータに加えられた外力として上記制御値補正手段へ供給し、
    上記制御値補正手段は、
    上記慣性モーメント及び上記外力を基に上記制御値を補正する
    請求項1に記載のロボット。
  5. 関節を有し、アクチュエータによって上記関節を駆動するロボットにおいて、
    上記アクチュエータの制御目標を出力する制御目標出力手段と、
    上記アクチュエータを制御するアクチュエータ制御手段と、
    上記アクチュエータの駆動結果を検出して検出結果を出力する駆動結果検出手段と、
    上記アクチュエータの伝達関数により表され上記制御目標に対する応答を出力する規範数学モデルとを有し、
    上記アクチュエータ制御手段は、
    上記検出結果及び上記応答の誤差の積分値を上記モデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて上記制御目標の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に上記制御目標のオフセット値を補正することにより、上記検出結果と上記応答とを一致させるよう上記アクチュエータを制御する
    ロボット。
  6. 制御値に応じてアクチュエータを駆動するアクチュエータの駆動系と、
    上記アクチュエータの伝達関数により表されたモデルを上記制御値に応じて駆動するモデルの駆動系と、
    上記アクチュエータの応答と上記モデルの応答との誤差の積分値を上記モデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて上記制御値の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に上記制御値のオフセット値を補正することにより、上記アクチュエータの応答と上記モデルの応答とを一致させる制御手段と
    を有するサーボ回路。
  7. 上記制御手段は、
    上記伝達関数におけるモータの動摩擦係数に対応する係数として、上記アクチュエータのモータにおける動摩擦係数の実測値が与えられる
    請求項6に記載のサーボ回路。
  8. 上記アクチュエータの駆動結果は、
    回転角度による変位情報でなり、
    上記アクチュエータの応答は、
    モータの角速度情報でなる
    請求項6に記載のサーボ回路。
  9. 制御値に応じて駆動部を駆動する駆動部の駆動系と、
    上記制御値に応じて上記駆動部の伝達関数により表されたモデルを駆動するモデルの駆動系と、
    上記駆動部の応答と上記モデルの応答との誤差の積分値を上記モデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて上記制御値の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に上記制御値のオフセット値を補正することにより、上記駆動部の応答と上記モデルの応答とを一致させる補正手段とを有し、
    少なくとも上記積分値を上記駆動部の慣性モーメントとして出力する
    アクチュエータ。
  10. 上記補正手段は、
    上記伝達関数におけるモータの動摩擦係数に対応する係数として、上記アクチュエータのモータにおける動摩擦係数の実測値が与えられる
    請求項9に記載のアクチュエータ。
  11. 上記アクチュエータの駆動結果は、
    回転角度による変位情報でなり、
    上記アクチュエータの応答は、
    モータの角速度情報でなる
    請求項9に記載のアクチュエータ。
  12. 関節を有し、アクチュエータによって上記関節を駆動するロボットの制御方法において、
    上記アクチュエータの駆動結果と、制御目標に対する上記アクチュエータの伝達関数により表された規範数学モデルの応答との誤差の積分値を上記規範数学モデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて上記制御目標の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に上記制御目標のオフセット値を補正することにより、上記アクチュエータの応答と上記規範数学モデルの応答とを一致させるよう上記アクチュエータを制御する
    ロボットの制御方法。
  13. 制御値に応じて駆動部を駆動するアクチュエータの駆動方法において、
    上記駆動部の伝達関数により表されたモデルを上記制御値に応じて駆動し、上記モデルの駆動結果及び上記アクチュエータの駆動結果の誤差の積分値を上記モデルの伝達関数における慣性モーメントの成分として用いて上記制御値の利得を補正すると共に、当該誤差に所定の利得を乗じた乗算値を基に上記制御値のオフセット値を補正することにより、上記アクチュエータの応答と上記モデルの応答とを一致させる
    アクチュエータの駆動方法。
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