JPH09279633A - 建設機械の作業機制御装置 - Google Patents

建設機械の作業機制御装置

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JPH09279633A
JPH09279633A JP8088445A JP8844596A JPH09279633A JP H09279633 A JPH09279633 A JP H09279633A JP 8088445 A JP8088445 A JP 8088445A JP 8844596 A JP8844596 A JP 8844596A JP H09279633 A JPH09279633 A JP H09279633A
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JP
Japan
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control
machine
flow rate
adaptive
arm
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JP8088445A
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English (en)
Inventor
Mamoru Tochisawa
守 栃沢
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】常に安定な応答特性、性能が得られるようにす
る。 【解決手段】複数の腕が回転自在に互いに連結される作
業機と、これら複数の腕にそれぞれリンク結合されて各
腕を回転駆動するそれぞれの作業機シリンダと、目標値
として与えられた各作業機の回動速度に応じて各作業機
シリンダへの圧油供給流量を制御するそれぞれの流量制
御系とを具えた建設機械において、各作業機の望ましい
制御応答特性が規定された規範モデル部と、各作業機の
応答特性が前記規範モデル部の応答特性に一致するよう
適応制御を実行し、前記各作業機に対する圧油供給流量
の制御指令値を補正する適応制御手段とを具えるように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は油圧ショベルなど
の建設機械において、モデル規範型適応制御を適用する
ことにより種々の特性変動に対処するようにした建設機
械の作業機制御装7置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧式パワーショベルは、図1
2に示すように、ブーム1、アーム2、バケット3およ
びこれらを駆動するブームシリンダ4、アームシリンダ
5、バケットシリンダ6を有し、各シリンダ4〜6は夫
々運転室内に配備された操作レバーにより操作される。
【0003】ここで、油圧ショベルは、エンジン回転、
油温、作業機姿勢、刃先負荷などを原因とした特性変動
が大きく、更に経年変化による特性の変動や、構成要素
であるバルブやポンプの性能ばらつきによる性能の差も
存在する。
【0004】これまで、操作性向上のために、直線掘削
に代表される様々な自動制御に関する技術が提案されて
きている。
【0005】しかし、これらの従来技術において、制御
ゲインは何れも固定であったので、個々の機械毎にチュ
ーニングが必要であり、また満足な性能がでるのは限ら
れた条件(例えば姿勢など)のときのみであった。
【0006】例えば、特開昭64−48103号(特願
昭62−205902号)では、パワーショベルにおい
て、各作業機についてのシリンダリンクゲイン、慣性モ
ーメントおよびシリンダ圧油体積を逐次算出し、これら
の算出値に応じて各作業機の油圧制御系の伝達関数内の
ゲインを該伝達関数が一定となるように可変制御するこ
とにより、非線形要素が含まれる各作業機のシリンダリ
ンクゲイン、慣性モーメントおよびシリンダ圧油体積を
補償し、各作業機を指令に対して忠実に追従させるよう
にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、シリンダリンクゲイン、慣性モーメントおよびシ
リンダ圧油体積の算出の際に、正確な機械パラメータ、
油の圧縮率などが必要となるが、これらの正確な値を求
めるのは極めて難しいので、この従来手法は現実的なも
のではない。
【0008】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たもので、各種のパラメータ値を知ることなく、常に安
定な応答特性、性能が得られるようにした建設機械の作
業機制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明では、複数の腕
が回転自在に互いに連結される作業機と、これら複数の
腕にそれぞれリンク結合されて各腕を回転駆動するそれ
ぞれの作業機シリンダと、目標値として与えられた各作
業機の回動速度に応じて各作業機シリンダへの圧油供給
流量を制御するそれぞれの流量制御系とを具えた建設機
械において、各作業機の望ましい制御応答特性が規定さ
れた規範モデル部と、各作業機の応答特性が前記規範モ
デル部の応答特性に一致するよう適応制御を実行し、前
記各作業機に対する圧油供給流量の制御指令値を補正す
る適応制御手段とを具えるようにしている。
【0010】かかる発明によれば、モデル規範型適応制
御を実行するようにして各作業機の制御特性を作業機の
望ましい制御応答特性が規定された規範モデルに一致さ
せるようにして、特性変動が大きな油圧ショベルにおい
て常に安定な性能が得られるようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施例を添付図面
に従って詳細に説明する。
【0012】図1にこの発明の実施例を示す。
【0013】図1において、速度指令部10ではアーム
先端点C(図2参照)のX方向の速度成分dxr/dtお
よびY方向の速度成分dyr/dtを指令する。速度指令
部10を図示のような電気レバーで構成したとすると、
該レバーのX軸方向およびY軸方向の傾斜に応じたdx
r/dt,dyr/dtを出力することができる。この電気
レバーは、レバーが水平になるように取り付けられ、こ
のためアーム先端点Cの移動方向と該レバーの変位方向
とが一致するようになっている。速度指令部10で指令
された速度指令信号dxr/dt,dyr/dtは座標変換
部に11に入力される。
【0014】座標変換部11では、速度指令部10から
入力されたアーム先端点の速度指令dxr/dt,dyr/
dtをブーム1の角速度指令dθ1r/dtおよびアーム
2の角速度指令dθ2r/dtに座標変換する(θ1,θ2
については図2参照)。座標変換部11の各出力dθ1r
/dt,dθ2r/dtは、ブーム流量制御系20、アーム
流量制御系30に夫々入力される。
【0015】ブーム流量制御系20は、積分器21、加
算点22、アンプ23,24、加算点25、適応コント
ローラ26、流量特性補償器27、リンクゲイン補償器
28を有し、またアーム流量制御系30は、積分器3
1、加算点32、アンプ33,34、加算点35、適応
コントローラ36、流量特性補償器37、リンクゲイン
補償器38を有している。
【0016】ブーム流量制御系20に入力された角速度
指令はdθ1r/dtは、積分器21で角度指令θ1rに変
換された後、加算点22で検出値θ1との偏差(θ1r−
θ1)がとられ、さらにアンプ23でゲインKe1が乗ぜ
られた後、加算点25に入力される。加算点25では、
偏差Ke1(θ1r−θ1)に速度指令θ1rを正帰還し、そ
の演算指令値Ke1(θ1r−θ1)+Kv1・θ1rを適応コ
ントローラ26、流量特性補償器27、リンクゲイン補
償器28を介してブームシリンダ4を駆動する油圧回路
に入力する。
【0017】アーム流量制御系30も、ブーム流量制御
系20と同様に構成されている。
【0018】図3は、図1に示した適応コントローラ2
6、36の理論的構成例を示すものである。
【0019】適応コントローラ26,36は、謂ゆるモ
デル規範型適応制御を利用したもので、望ましい動特性
をもつ規範モデルの出力に、未知プラント(この場合は
ブーム制御特性、およびアーム制御特性)の出力が一致
するように、ブームおよびアーム流量制御系10,20
に対する指令値を補正する制御を実行する。
【0020】このモデル規範型適応制御に関しては、例
えば、「ロバスト適応制御入門」(オーム社 1989
年)などに記載されている。
【0021】それに従えば、図3に示す直接法による離
散型モデル規範型適応制御システム(MRACS)において、
未知プラントが下式(1)に示すような1入力1出力の
システムであるとする。
【0022】 上式(1)において、u(k)はk時点における未知プラ
ントの入力で、y(k)はk時点における未知プラントの
出力であり、nは多項式A(q-1)の次数で、mは多項式
B(q-1)の次数で、dはむだ時間で、qはシフトオペレ
ータであり、 である。
【0023】また、望ましい動特性を規定する規範モデ
ルの伝達関数として次式(2)に示すようなものを与え
る。
【0024】 上式(2)において、um(k)はk時点における設定入力
で、ym(k)はk時点における規範モデルの出力である。
【0025】したがって、未知プラントと規範モデルと
の出力誤差e1(k)は下式(3)のように表すことができ
る。
【0026】 e1(k)=ym(k)−y(k) …(3) ここで、図3に示すMRACSにおいては、プラントのパラ
メータが未知であるので、可調整パラメータを用いて次
式(4)に示すような制御入力を発生する。
【0027】 上式(4)において、D(q-1)はn次のモニックな(最
高次の係数が1である)安定多項式で、θ^(k)は未知
パラメータの推定値であり、D(q-1),H(q-1),BR
(q-1),θT,ξT(k)は下式(4)のとおりである。
【0028】 また、上記(3)式のパラメータを同定するパラメータ
調整則を決定するための同定誤差ε1は次式(5)のよ
うになる。
【0029】 また、未知パラメータの推定値θ^(k)に対するパラメ
ータ調整則は、次式(6)(7)のようになる。
【0030】 このように、図3に示した直接法による離散型モデル規
範型適応制御システム(MRACS)においては、未知プラン
ト(ブーム制御特性、アーム制御特性)への入力および
出力をフィードバックするし、パラメータ調整則による
パラメータ推定を行うことで、規範モデルの制御特性に
等しい制御特性を得られるようにしている。またその際
のパラメータ調整則には、種々のものがあるが、例えば
Π(k)のトレースを一定とした固定トレース法を用いる
ようにすればよい。
【0031】以下、図4のフローチャートに従って適応
制御コントローラ26,36で行われる制御動作につい
て説明する。
【0032】まず、未知パラメータθ^(k),Π(k)を初
期値θ^(0),Π(0)に設定し、この状態で同定誤差ε1
(k)を先の(5)式に従って演算する(ステップ10
0,110)。
【0033】次に、θ(k-1)(この場合はθ(0))、Π(k
-1)(この場合はΠ(0))、ε1(k)(この場合はε1
(1))、ξ(k-d)(この場合はξ(1-d))を用いて、θ(k)
(この場合はθ(1))を演算するとともに、Π(k-1)(こ
の場合はΠ(0)),ξ(k-d)(この場合はξ(1-d))を用
いて、Π(k)(この場合はΠ(1))を演算する(ステップ
120,130)。
【0034】つぎに、前記演算した未知パラメータ値θ
(k),Π(k)を用いてH^(q-1,k),およびBR(q-1,k)
を演算し(ステップ140)、さらに該演算したH^(q
-1,k),BR(q-1,k)の他に規範モデルの出力ym(k)お
よびb^0(k)を用いて未知プラントへの入力u(k)を演
算する(ステップ150)。
【0035】適応コントローラ26,36では、このよ
うな演算制御をkを更新しながら順次繰り返し実行する
ことにより、ブームの制御特性およびアームの制御特性
を規範モデルの制御特性に一致させるようにする。
【0036】すなわち、図1の構成において、適応コン
トローラ26,36を特性が未知であるブーム駆動系お
よびアーム駆動系の前に置くことによって、当該ブーム
駆動系およびアーム駆動系は規範モデルと同じ制御特性
を持つことになる。
【0037】なお、適応制御コントローラ26,36と
しては、パラメータ調整の際の同定誤差ε1(k)が所定値
より小さくなると未知パラメータの更新を中断すると
か、ξ(k-d)(u(k),y(k)から成る)にフィルタを通す
ことでノイズ分を除去し、モデル化誤差に強くする手法
を取り入れるようにしてもよい。
【0038】ここで、適応制御理論では、未知プラント
の特性の条件として線形であることが挙げられ、これが
満たされないと安定性が確保できないとしているので、
ブーム流量制御系20およびアーム流量制御系30にそ
れぞれ流量特性補償器27,37と、リンクゲイン補償
器28,38を配置し、これらによってブーム及びアー
ムの非線形性を取り除くようにしている。
【0039】すなわち、油圧ショベルにおいては、電磁
弁のソレノイドに対する電流指令とシリンダ速度の間に
は、図5に示すような非線形性および不感帯が存在し、
またシリンダ速度と各作業機(ブーム、アーム、バケッ
ト)との間には、図6に示すような非線形性を有するリ
ンクゲインが存在し、このため油圧ショベルにおいて
は、目標角速度に対応する流量指令と各作業機の出力角
度との間の伝達関数が非線形となっている。
【0040】そこで、流量特性補償器27,37におい
て、図5に示した特性の逆特性を発生させるようにして
電流指令とシリンダ速度の間の非線形性を取り除くと共
に、リンクゲイン補償器28,38において、図6に示
した特性の逆特性を発生させるようにしてリンクゲイン
の非線形性を取り除き、もってブーム流量制御系20お
よびアーム流量制御系30の線形化を達成している。
【0041】図7は、図8に示すようなブーム角制御系
において、図9に示すような指令値θrを与えた際の、
ブーム特性が大きく異なる2つの油圧ショベルにおけ
る、目標値θrと実際値θaとの偏差の経時特性の実験結
果をそれぞれ示すもので、図7(a)は適応コントローラ
が無い場合の特性を示し、図7(b)は適応コントローラ
がある場合の特性を示している。
【0042】これらの図からも判るように、適応コント
ローラを挿入した場合は、特性の異なる制御特性を持つ
ブームであるにも係わらず、制御開始後の数秒後に、同
一の制御特性を示すことができた。
【0043】ここで、一般的には、適応制御系は、適応
制御開始直後は入力値が大きく振動しその結果として出
力も大きく揺れる傾向にあり、そのためスタート時の制
御性が悪いという問題がある。この傾向は、図7(b)に
も現れている。したがってこのような傾向が強くなると
出力飽和がかかり、その後制御が困難な状況に陥る可能
性もある。
【0044】そこで、このような問題を解決するため
に、図10に示すような適応制御装置40を図1の適応
コントローラ26,36に置き代えて用いるようにす
る。
【0045】すなわち、図10の適応制御装置40にお
いては、重み係数x(x<1)を採用するようにしてお
り,x=1にすると適応コントローラの無い従来と同様
の構成となり、x=0とすると適応コントローラのみが
存在する図8と同様の構成となり、x=0.5とすると
適応制御の無い制御と適応制御との割合が半々になるハ
イブリッド型となる。
【0046】図7(c)は、x=0.5にした場合におい
て、前記同様図9に示すような指令値θrを与えた際
の、ブーム特性が大きく異なる2つの油圧ショベルにお
ける、目標値θrと実際値θaとの偏差の経時特性の実験
結果を示すもので、図7(b)の適応コントローラのみの
構成に比べ、スタート時の振動が抑制されその応答特性
が改善されていることが判る。
【0047】なお、xの値は制御中例えば0.5と固定
であってもよいし、時間的に変化するようにしてもよ
い。例えば、図11においては、スタート時の所定時間
の間Tはx=1にして適応制御が入らないようにすると
ともに、所定時間Tの経過後に所定の傾きをもってx値
が徐々に0まで降下するようにして徐々に適応制御に移
行させるようにしている。また、他の方法として、目標
値θ1rと実際値θ1との偏差に応じてx値を可変にする
ようにしてもよい。
【0048】なお、上記実施例では、アーム先端の速度
ベクトルを指定する電気レバー10を用いるようにした
が、各作業機毎にその動きを指定する単独レバーを持つ
パワーショベルに本発明を適用するようにしても良い。
また、電気レバーとしては、アーム先端ではなくバケッ
ト先端の速度ベクトルを指定するものを用いるようにし
ても良い。
【0049】また、本発明においては、バケット流量制
御系についても適応制御を行うようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
油圧制御系に適応制御コントローラを組み込むようにし
て各作業機の制御特性を規範モデルの制御特性に一致さ
せるようにしたので、特性変動が大きな油圧ショベルに
おいて常に安定な性能が得られる。すなわち、制御性能
が負荷や作業機姿勢によらなくなるのはもちろん、 (1)経年変化に対しても性能劣化が少ない (2)構成部品に製造ばらつきがあっても個別のチューニンク゛が
不要 (3)規範モデルの特性に一致するので、構成部品の簡素
化が図れる 等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すブロック図。
【図2】油圧ショベルを模式的に示す図。
【図3】適応制御コントローラの内部構成の一例を示す
概念図。
【図4】適応制御コントローラによる制御手順を示すフ
ローチャート。
【図5】シリンダ速度と電気指令との関係を示す図。
【図6】作業機シリンダ速度とシリンダ角速度との対応
関係を示す図。
【図7】特性の異なる作業機に適応制御をかけない場
合、かけた場合などにおける目標値偏差の経時特性を示
す実験結果図。
【図8】図7(b)の実験に用いた作業機流量制御系の構
成を示すブロック図。
【図9】図8の作業機流量制御系に与える目標値の経時
特性を示す図。
【図10】ハイブリッド型の適応制御系の構成を示す
図。
【図11】図10に示すハイブリッド型の適応制御系に
与えるx値の一例を示す図。
【図12】油圧ショベルの外観構成を示す図。
【符号の説明】
1…ブーム 2…アーム 3…バケット 4…ブームシリンダ 5…アームシリンダ 6…バケットシリンダ 10…電気レバー 11…座標変換部 20…ブーム流量制御系 21,31…積分器 26,36…適応コントローラ 27,37…流量特性補償器 28,38…リンクゲイン補償器 30…アーム流量制御系
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】建設機械の作業機制御装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は油圧ショベルなど
の建設機械において、モデル規範型適応制御を適用する
ことにより種々の特性変動に対処するようにした建設機
械の作業機制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧式パワーショベルは、図1
2に示すように、ブーム1、アーム2、バケット3およ
びこれらを駆動するブームシリンダ4、アームシリンダ
5、バケットシリンダ6を有し、各シリンダ4〜6は夫
々運転室内に配備された操作レバーにより操作される。
【0003】ここで、油圧ショベルは、エンジン回転、
油温、作業機姿勢、刃先負荷などを原因とした特性変動
が大きく、更に経年変化による特性の変動や、構成要素
であるバルブやポンプの性能ばらつきによる性能の差も
存在する。
【0004】これまで、操作性向上のために、直線掘削
に代表される様々な自動制御に関する技術が提案されて
きている。
【0005】しかし、これらの従来技術において、制御
ゲインは何れも固定であったので、個々の機械毎にチュ
ーニングが必要であり、また満足な性能がでるのは限ら
れた条件(例えば姿勢など)のときのみであった。
【0006】例えば、特開昭64−48103号(特願
昭62−205902号)では、パワーショベルにおい
て、各作業機についてのシリンダリンクゲイン、慣性モ
ーメントおよびシリンダ圧油体積を逐次算出し、これら
の算出値に応じて各作業機の油圧制御系の伝達関数内の
ゲインを該伝達関数が一定となるように可変制御するこ
とにより、非線形要素が含まれる各作業機のシリンダリ
ンクゲイン、慣性モーメントおよびシリンダ圧油体積を
補償し、各作業機を指令に対して忠実に追従させるよう
にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、シリンダリンクゲイン、慣性モーメントおよびシ
リンダ圧油体積の算出の際に、正確な機械パラメータ、
油の圧縮率などが必要となるが、これらの正確な値を求
めるのは極めて難しいので、この従来手法は現実的なも
のではない。
【0008】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たもので、各種のパラメータ値を知ることなく、常に安
定な応答特性、性能が得られるようにした建設機械の作
業機制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明では、複数の腕
が回転自在に互いに連結される作業機と、これら複数の
腕にそれぞれリンク結合されて各腕を回転駆動するそれ
ぞれの作業機シリンダと、目標値として与えられた各作
業機の回動速度に応じて各作業機シリンダへの圧油供給
流量を制御するそれぞれの流量制御系とを具えた建設機
械において、各作業機の望ましい制御応答特性が規定さ
れた規範モデル部と、各作業機の応答特性が前記規範モ
デル部の応答特性に一致するよう適応制御を実行し、前
記各作業機に対する圧油供給流量の制御指令値を補正す
る適応制御手段とを具えるようにしている。
【0010】かかる発明によれば、モデル規範型適応制
御を実行するようにして各作業機の制御特性を作業機の
望ましい制御応答特性が規定された規範モデルに一致さ
せるようにして、特性変動が大きな油圧ショベルにおい
て常に安定な性能が得られるようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施例を添付図面
に従って詳細に説明する。
【0012】図1にこの発明の実施例を示す。
【0013】図1において、速度指令部10ではアーム
先端点C(図2参照)のX方向の速度成分dxr/dtお
よびY方向の速度成分dyr/dtを指令する。速度指令
部10を図示のような電気レバーで構成したとすると、
該レバーのX軸方向およびY軸方向の傾斜に応じたdx
r/dt,dyr/dtを出力することができる。この電気
レバーは、レバーが水平になるように取り付けられ、こ
のためアーム先端点Cの移動方向と該レバーの変位方向
とが一致するようになっている。速度指令部10で指令
された速度指令信号dxr/dt,dyr/dtは座標変換
部に11に入力される。
【0014】座標変換部11では、速度指令部10から
入力されたアーム先端点の速度指令dxr/dt,dyr/
dtをブーム1の角速度指令dθ1r/dtおよびアーム
2の角速度指令dθ2r/dtに座標変換する(θ1,θ2
については図2参照)。座標変換部11の各出力dθ1r
/dt,dθ2r/dtは、ブーム流量制御系20、アーム
流量制御系30に夫々入力される。
【0015】ブーム流量制御系20は、積分器21、加
算点22、アンプ23,24、加算点25、適応コント
ローラ26、流量特性補償器27、リンクゲイン補償器
28を有し、またアーム流量制御系30は、積分器3
1、加算点32、アンプ33,34、加算点35、適応
コントローラ36、流量特性補償器37、リンクゲイン
補償器38を有している。
【0016】ブーム流量制御系20に入力された角速度
指令はdθ1r/dtは、積分器21で角度指令θ1rに変
換された後、加算点22で検出値θ1との偏差(θ1r−
θ1)がとられ、さらにアンプ23でゲインKe1が乗ぜ
られた後、加算点25に入力される。加算点25では、
偏差Ke1(θ1r−θ1)に速度指令θ1rを正帰還し、そ
の演算指令値Ke1(θ1r−θ1)+Kv1・dθ1r/dtを
適応コントローラ26、流量特性補償器27、リンクゲ
イン補償器28を介してブームシリンダ4を駆動する油
圧回路に入力する。
【0017】アーム流量制御系30も、ブーム流量制御
系20と同様に構成されている。
【0018】図3は、図1に示した適応コントローラ2
6、36の理論的構成例を示すものである。
【0019】適応コントローラ26,36は、謂ゆるモ
デル規範型適応制御を利用したもので、望ましい動特性
をもつ規範モデルの出力に、未知プラント(この場合は
ブーム制御特性、およびアーム制御特性)の出力が一致
するように、ブームおよびアーム流量制御系10,20
に対する指令値を補正する制御を実行する。
【0020】このモデル規範型適応制御に関しては、例
えば、「ロバスト適応制御入門」(オーム社 1989
年)などに記載されている。
【0021】それに従えば、図3に示す直接法による離
散型モデル規範型適応制御システム(MRACS)において、
未知プラントが下式(1)に示すような1入力1出力の
システムであるとする。
【0022】 上式(1)において、u(k)はk時点における未知プラ
ントの入力で、y(k)はk時点における未知プラントの
出力であり、nは多項式A(q#-1)の次数で、mは多項式
B(q#-1)の次数で、dはむだ時間で、qはシフトオペレ
ータであり、 である。なお、本明細書中で、q#-1はqの−1乗の代用
記号である。
【0023】また、望ましい動特性を規定する規範モデ
ルの伝達関数として次式(2)に示すようなものを与え
る。
【0024】 上式(2)において、um(k)はk時点における設定入力
で、ym(k)はk時点における規範モデルの出力である。
【0025】したがって、未知プラントと規範モデルと
の出力誤差e1(k)は下式(3)のように表すことができ
る。
【0026】 e1(k)=ym(k)−y(k) …(3) ここで、図3に示すMRACSにおいては、プラントのパラ
メータが未知であるので、可調整パラメータを用いて次
式(4)に示すような制御入力u(k)を発生する。
【0027】 上式(4)において、D(q#-1)はn次のモニックな
(最高次の係数が1である)安定多項式で、θ^(k)は未
知パラメータの推定値であり、D(q#-1),H(q#-1),
BR(q#-1),θT,ξT(k)は下式(5)のとおりであ
る。なお、本明細書中で、各種変数に付した記号「^」
は、その変数が推定値であることを示している。
【0028】 また、上記(4)式のパラメータを同定するパラメータ
調整則を決定するための同定誤差ε1は次式(6)のよ
うになる。
【0029】 また、未知パラメータの推定値θ^(k)に対するパラメー
タ調整則は、次式(7)(8)のようになる。
【0030】 このように、図3に示した直接法による離散型モデル規
範型適応制御システム(MRACS)においては、未知プラン
ト(ブーム制御特性、アーム制御特性)への入力および
出力をフィードバックし、パラメータ調整則によるパラ
メータ推定を行うことで、規範モデルの制御特性に等し
い制御特性を得られるようにしている。またその際のパ
ラメータ調整則には、種々のものがあるが、例えばΠ
(k)のトレースを一定とした固定トレース法を用いるよ
うにすればよい。
【0031】以下、図4のフローチャートに従って適応
制御コントローラ26,36で行われる制御動作につい
て説明する。
【0032】まず、未知パラメータθ^(k),Π(k)を初
期値θ^(0),Π(0)に設定し、この状態で同定誤差ε1
(k)を先の(6)式に従って演算する(ステップ10
0,110)。
【0033】次に、θ^(k-1)(この場合はθ^(0))、Π
(k-1)(この場合はΠ(0))、ε1(k)(この場合はε1
(1))、ξ(k-d)(この場合はξ(1-d))を用いて、θ^
(k)(この場合はθ^(1))を演算するとともに、Π(k-1)
(この場合はΠ(0)),ξ(k-d)(この場合はξ(1-d))
を用いて、Π(k)(この場合はΠ(1))を演算する(ステ
ップ120,130)。
【0034】つぎに、前記演算した未知パラメータ値θ
^(k),Π(k)を用いてH^(q#-1,k),およびBR^(q#-1,
k)を演算し(ステップ140)、さらに該演算したH^
(q#-1,k),BR(q#-1,k)の他に規範モデルの出力ym(k
+d)およびb^0(k)を用いて未知プラントへの入力u(k)
を演算する(ステップ150)。
【0035】適応コントローラ26,36では、このよ
うな演算制御をkを更新しながら順次繰り返し実行する
ことにより、ブームの制御特性およびアームの制御特性
を規範モデルの制御特性に一致させるようにする。
【0036】すなわち、図1の構成において、適応コン
トローラ26,36を特性が未知であるブーム駆動系お
よびアーム駆動系の前に置くことによって、当該ブーム
駆動系およびアーム駆動系は規範モデルと同じ制御特性
を持つことになる。
【0037】なお、適応制御コントローラ26,36と
しては、パラメータ調整の際の同定誤差ε1(k)が所定値
より小さくなると未知パラメータの更新を中断すると
か、ξ(k-d)(u(k),y(k)から成る)にフィルタを通す
ことでノイズ分を除去し、モデル化誤差に強くする手法
を取り入れるようにしてもよい。
【0038】ここで、適応制御理論では、未知プラント
の特性の条件として線形であることが挙げられ、これが
満たされないと安定性が確保できないとしているので、
ブーム流量制御系20およびアーム流量制御系30にそ
れぞれ流量特性補償器27,37と、リンクゲイン補償
器28,38を配置し、これらによってブーム及びアー
ムの非線形性を取り除くようにしている。
【0039】すなわち、油圧ショベルにおいては、電磁
弁のソレノイドに対する電流指令とシリンダ速度の間に
は、図5に示すような非線形性および不感帯が存在し、
またシリンダ速度と各作業機(ブーム、アーム、バケッ
ト)との間には、図6に示すような非線形性を有するリ
ンクゲインが存在し、このため油圧ショベルにおいて
は、目標角速度に対応する流量指令と各作業機の出力角
度との間の伝達関数が非線形となっている。
【0040】そこで、流量特性補償器27,37におい
て、図5に示した特性の逆特性を発生させるようにして
電流指令とシリンダ速度の間の非線形性を取り除くと共
に、リンクゲイン補償器28,38において、図6に示
した特性の逆特性を発生させるようにしてリンクゲイン
の非線形性を取り除き、もってブーム流量制御系20お
よびアーム流量制御系30の線形化を達成している。
【0041】図7は、図8に示すようなブーム角制御系
において、図9に示すような指令値θrを与えた際の、
ブーム特性が大きく異なる2つの油圧ショベルにおけ
る、目標値θrと実際値θaとの偏差の経時特性の実験結
果をそれぞれ示すもので、図7(a)は適応コントローラ
が無い場合の特性を示し、図7(b)は適応コントローラ
がある場合の特性を示している。
【0042】これらの図からも判るように、適応コント
ローラを挿入した場合は、特性の異なる制御特性を持つ
ブームであるにも係わらず、制御開始後の数秒後に、同
一の制御特性を示すことができた。
【0043】ここで、一般的には、適応制御系は、適応
制御開始直後は入力値が大きく振動しその結果として出
力も大きく揺れる傾向にあり、そのためスタート時の制
御性が悪いという問題がある。この傾向は、図7(b)に
も現れている。したがってこのような傾向が強くなると
出力飽和がかかり、その後制御が困難な状況に陥る可能
性もある。
【0044】そこで、このような問題を解決するため
に、図10に示すような適応制御装置40を図1の適応
コントローラ26,36に置き代えて用いるようにす
る。
【0045】すなわち、図10の適応制御装置40にお
いては、重み係数x(x<1)を採用するようにしてお
り,x=1にすると適応コントローラの無い従来と同様
の構成となり、x=0とすると適応コントローラのみが
存在する図8と同様の構成となり、x=0.5とすると
適応制御の無い制御と適応制御との割合が半々になるハ
イブリッド型となる。
【0046】図7(c)は、x=0.5にした場合におい
て、前記同様図9に示すような指令値θrを与えた際
の、ブーム特性が大きく異なる2つの油圧ショベルにお
ける、目標値θrと実際値θaとの偏差の経時特性の実験
結果を示すもので、図7(b)の適応コントローラのみの
構成に比べ、スタート時の振動が抑制されその応答特性
が改善されていることが判る。
【0047】なお、xの値は制御中例えば0.5と固定
であってもよいし、時間的に変化するようにしてもよ
い。例えば、図11においては、スタート時の所定時間
の間Tはx=1にして適応制御が入らないようにすると
ともに、所定時間Tの経過後に所定の傾きをもってx値
が徐々に0まで降下するようにして徐々に適応制御に移
行させるようにしている。また、他の方法として、目標
値θ1rと実際値θ1との偏差に応じてx値を可変にする
ようにしてもよい。
【0048】なお、上記実施例では、アーム先端の速度
ベクトルを指定する電気レバー10を用いるようにした
が、各作業機毎にその動きを指定する単独レバーを持つ
パワーショベルに本発明を適用するようにしても良い。
また、電気レバーとしては、アーム先端ではなくバケッ
ト先端の速度ベクトルを指定するものを用いるようにし
ても良い。
【0049】また、本発明においては、バケット流量制
御系についても適応制御を行うようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
油圧制御系に適応制御コントローラを組み込むようにし
て各作業機の制御特性を規範モデルの制御特性に一致さ
せるようにしたので、特性変動が大きな油圧ショベルに
おいて常に安定な性能が得られる。すなわち、制御性能
が負荷や作業機姿勢によらなくなるのはもちろん、 (1)経年変化に対しても性能劣化が少ない (2)構成部品に製造ばらつきがあっても個別のチューニ
ング゛が不要 (3)規範モデルの特性に一致するので、構成部品の簡素
化が図れる 等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すブロック図。
【図2】油圧ショベルを模式的に示す図。
【図3】適応制御コントローラの内部構成の一例を示す
概念図。
【図4】適応制御コントローラによる制御手順を示すフ
ローチャート。
【図5】シリンダ速度と電気指令との関係を示す図。
【図6】作業機シリンダ速度とシリンダ角速度との対応
関係を示す図。
【図7】特性の異なる作業機に適応制御をかけない場
合、かけた場合などにおける目標値偏差の経時特性を示
す実験結果図。
【図8】図7(b)の実験に用いた作業機流量制御系の構
成を示すブロック図。
【図9】図8の作業機流量制御系に与える目標値の経時
特性を示す図。
【図10】ハイブリッド型の適応制御系の構成を示す
図。
【図11】図10に示すハイブリッド型の適応制御系に
与えるx値の一例を示す図。
【図12】油圧ショベルの外観構成を示す図。
【符号の説明】 1…ブーム 2…アーム 3…バケット 4…ブームシリンダ 5…アームシリンダ 6…バケットシリンダ 10…電気レバー 11…座標変換部 20…ブーム流量制御系 21,31…積分器 26,36…適応コントローラ 27,37…流量特性補償器 28,38…リンクゲイン補償器 30…アーム流量制御系

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の腕が回転自在に互いに連結される作
    業機と、これら複数の腕にそれぞれリンク結合されて各
    腕を回転駆動するそれぞれの作業機シリンダと、目標値
    として与えられた各作業機の回動速度に応じて各作業機
    シリンダへの圧油供給流量を制御するそれぞれの流量制
    御系とを具えた建設機械において、 各作業機の望ましい応答特性が規定された規範モデル部
    と、 各作業機の応答特性が前記規範モデル部の応答特性に一
    致するよう適応制御を実行し、前記各作業機に対する圧
    油供給流量の制御指令値を補正する適応制御手段と、 を具えるようにした建設機械の作業機制御装置。
  2. 【請求項2】前記各作業機の流量制御系に、 指令値と作業機シリンダ速度との間の特性との逆特性を
    与える第1の補償手段と、作業機シリンダ速度と作業機
    回転速度との間のリンク特性の逆特性を与える第2の補
    償手段と、 を具えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の建
    設機械の作業機制御装置。
  3. 【請求項3】前記適応制御手段は、適応制御を行ってい
    ない制御指令値に所定の重み係数x(x<1)を掛けた
    値と、適応制御を行っている制御指令値に重み係数(1
    −x)を掛けた値の加算値を前記各作業機に対する圧油
    供給流量の制御指令値として出力する請求項1記載の建
    設機械の作業機制御装置。
  4. 【請求項4】前記重み係数xは、作業機の動作開始時か
    ら所定時間の間は1であり、前記所定時間経過後に徐々
    に0まで降下するものである請求項1記載の建設機械の
    作業機制御装置。
  5. 【請求項5】前記重み係数xは、0から1までの値の中
    間程度の値である請求項1記載の建設機械の作業機制御
    装置。
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