JPH05305586A - 脚式移動ロボットの歩行制御装置 - Google Patents

脚式移動ロボットの歩行制御装置

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JPH05305586A
JPH05305586A JP13788692A JP13788692A JPH05305586A JP H05305586 A JPH05305586 A JP H05305586A JP 13788692 A JP13788692 A JP 13788692A JP 13788692 A JP13788692 A JP 13788692A JP H05305586 A JPH05305586 A JP H05305586A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 2足歩行式脚式移動ロボットの歩行制御装置
であってZMP(歩行するとき床反力によるモーメント
が零となる床面上の点)目標位置まわりのモーメントを
検出し、モーメントが生じているときは、それが零にな
る様に脚部を駆動する。 【効果】 ZMP目標位置まわりにモーメントが発生し
ない様に制御することから、倒立振子で近似できて線形
な制御特性と設計値通りの姿勢を確保することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は脚式移動ロボットの歩
行制御装置に関し、より具体的には予期しない凹凸があ
っても安定に歩行できる様にしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】脚式移動ロボットとしては例えば、特開
昭62−97006号公報記載の2足歩行のものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】脚式移動ロボットは、
車輪式、クローラ式などの他の形態のロボットに比較し
て支持多角形の変化が大きいことから、姿勢が不安定に
なりやすく、特に2足歩行ロボットの場合にはそれが顕
著となる。
【0004】従って、この発明の第1の目的は、脚式移
動ロボットにおいて歩行する床に予期しない凹凸、傾斜
があっても、その影響を受けることなく、常に安定した
姿勢を保って歩行することができる様にした脚式移動ロ
ボットの歩行制御装置を提供することにある。
【0005】また、この様な脚式移動ロボットが安定に
歩行するためには、所定の力学的な安定条件を満足しな
ければならない。従って、ロボットはリアルタイムにそ
の力学問題を解きながら歩行するか、あるいは予め解い
ておいて歩行することになる。そのときに使用されるロ
ボットのモデルが、実際のロボットを十分に精度良く近
似していれば良いが、実際にはモデル化の困難な要素が
多く含まれていたり、種々の制約、例えば演算処理時間
の短縮やモデル製作労力の軽減などから、近似モデルが
使用されることが多い。
【0006】従って、この発明の第2の目的は、ロボッ
トの姿勢復元力を可能な限り一定に保たせてロボットを
常にある一定の復元力をもった倒立振子で近似すること
ができる様にして、制御系の線形化を図る様にした脚式
移動ロボットの歩行制御装置を提供することにある。
【0007】更には、この様な脚式移動ロボットにおい
ては、床から受ける反力とロボット側から床に作用する
重力と慣性力との合力とをバランスさせて歩行すること
になるが、その着地時の衝撃力が大きいと、姿勢を崩す
一因となり、安定した歩行を期待することができない。
【0008】従って、この発明の第3の目的は、ロボッ
トが受ける着地衝撃を可能な限り低減して安定した姿勢
で歩行することができる様にした脚式移動ロボットの歩
行制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ためにこの発明は例えば請求項1項に示す如く、複数本
の脚部を備える脚式移動ロボットの歩行制御装置におい
て、歩行時に目標とするZMP位置まわりの実際の床反
力モーメントを検出する手段、検出した床反力モーメン
トを所定値と比較して偏差を求める手段、を備え、前記
歩行制御装置は、求めた偏差を解消する様に、前記複数
本の脚部のうちの少なくともいずれかの脚部の関節を、
脚部先端の床に対する相対位置を変えずに、仮想的に床
を傾けたときの姿勢をとらせる様に駆動する様に構成し
た。
【0010】
【作用】ZMP目標位置まわりにモーメントが生じたと
きは所定値との偏差を求め、その偏差を解消するする様
に脚部を駆動することから、予期せぬ凹凸を踏んだとき
も迅速に姿勢の崩れを極力抑えることができると共に、
偏差に応じて行うことから、ロボットの復元力を一定に
する、即ち、ロボットを常にある一定の復元力をもった
倒立振子で近似することができて、線形な制御特性を得
ることができる。その結果、この安定化制御のみなら
ず、他の種の安定化制御をも容易に採り入れることがで
きる。また常に設計値通りの姿勢を保持することから、
着地衝撃も効果的に減少することができる。
【0011】
【実施例】以下、脚式移動ロボットとして2足歩行のロ
ボットを例にとってこの発明の実施例を説明する。図1
はそのロボット1を全体的に示す説明スケルトン図であ
り、左右それぞれの脚部リンク2に6個の関節を備える
(理解の便宜のために各関節をそれを駆動する電動モー
タで示す)。該6個の関節は上から順に、腰の脚部回旋
用の関節10R,10L(右側をR、左側をLとする。
以下同じ)、腰のロール方向(x軸まわり)の関節12
R,12L、同ピッチ方向(y軸まわり)の関節14
R,14L、膝部のピッチ方向の関節16R,16L、
足首部のピッチ方向の関節18R,18L、同ロール方
向の関節20R,20Lとなっており、その下部には足
平22R,22Lが取着されると共に、最上位には上体
(筐体)24が設けられ、その内部には制御ユニット2
6が格納される。
【0012】上記において腰関節は関節10R(L),
12R(L),14R(L)から構成され、また足関節
は、関節18R(L),20R(L)から構成される。
また、腰関節と膝関節との間は大腿リンク32R,32
Lで、膝関節と足関節との間は下腿リンク34R,34
Lで連結される。ここで、脚部リンク2は左右の足につ
いてそれぞれ6つの自由度を与えられ、歩行中にこれら
の6×2=12個の関節(軸)をそれぞれ適宜な角度に
駆動することで、足全体に所望の動きを与えることがで
き、任意に3次元空間を歩行することができる様に構成
される。先に述べた様に、上記した関節は電動モータか
らなり、更にはその出力を倍力する減速機などを備える
が、その詳細は先に本出願人が提案した出願(特願平1
−324218号、特開平3−184782号)などに
述べられており、それ自体はこの発明の要旨とするとこ
ろではないので、これ以上の説明は省略する。
【0013】図1に示すロボット1において、足首部に
は公知の6軸力センサ36が設けられ、足平を介してロ
ボットに伝達されるx,y,z方向の力成分Fx,F
y,Fzとその方向まわりのモーメント成分Mx,M
y,Mzとを測定し、足部の着地の有無と支持脚に加わ
る力の大きさと方向とを検出する。また足平22R
(L)の四隅には静電容量型の接地スイッチ38(図1
で図示省略)が設けられて、足平の接地の有無を検出す
る。更に、上体24には傾斜センサ40が設置され、x
−z平面内のz軸に対する傾きとその角速度、同様にy
−z平面内のz軸に対する傾きとその角速度を検出す
る。また各関節の電動モータには、その回転量を検出す
るロータリエンコーダが設けられる。更に、図1では省
略するが、ロボット1の適宜な位置には傾斜センサ40
の出力を補正するための原点スイッチ42と、フェール
対策用のリミットスイッチ44が設けられる。これらの
出力は前記した上体24内の制御ユニット26に送られ
る。
【0014】図2は制御ユニット26の詳細を示すブロ
ック図であり、マイクロ・コンピュータから構成され
る。そこにおいて傾斜センサ40などの出力はA/D変
換器50でデジタル値に変換され、その出力はバス52
を介してRAM54に送られる。また各電動モータに隣
接して配置されるエンコーダの出力はカウンタ56を介
してRAM54内に入力されると共に、接地スイッチ3
8などの出力は波形整形回路58を経て同様にRAM5
4内に格納される。制御ユニット内にはCPUからなる
第1、第2の演算装置60,62が設けられており、第
1の演算装置60は後述の如くROM64に格納されて
いる腰の姿勢の軌跡の特徴などを表すパラメータを読み
だして基準歩容を生成し、次いでそれから目標関節角度
(関節駆動パターン)を算出してRAM54に送出す
る。また第2の演算装置62は後述の如くRAM54か
らその目標値と検出された実測値とを読み出し、各関節
の駆動に必要な制御値を算出してD/A変換器66とサ
ーボアンプを介して各関節を駆動する電動モータに出力
する。
【0015】続いて、この制御装置の動作を説明する。
【0016】図3はその動作を示す構造化フロー・チャ
ート(PAD図)である。同図を参照して説明すると、
先ずS10において腰の位置を表すパラメータから腰の
姿勢(即ち、腰の傾きと向き)を算出する。次いでS1
2においてZMP軌道の特徴を表すパラメータから運動
方程式により導かれるZMP目標位置を算出する(ZM
P軌道が折れ線表現で表されているときは、特徴を表す
パラメータも折点座標で与えられる。尚、ここで「ZM
P」は、床反力によるモーメントが零となる床面上の点
を意味する)。次いでS14において足平軌道の特徴を
表すパラメータ、例えば着地位置、片脚支持期時間から
両足平の位置、姿勢を算出し、次いでS16において腰
の高さを求め、S18において腰の水平加速度、水平位
置を求める。この様に、S10からS18は基準歩容を
作成する作業を示しており、この実施例の場合には前述
の如く、腰の姿勢の軌跡の特徴などを表すパラメータが
一歩ごとのデータとして予め設定されており、それから
腰、ZMP、足平の位置・姿勢などの軌道を算出して基
準歩容とする。尚、後で述べる如く、この基準歩容から
各関節の目標角度が具体的に算出される。
【0017】次いで、S20に進んで脚コンプライアン
ス制御値の演算を行う。図4はその作業を示すサブルー
チン・フロー・チャートである。
【0018】図4に従って説明を開始する前に、図5を
参照してこの実施例で言うコンプライアンスについて説
明する。
【0019】先にも述べた様に、ロボットから床に作用
する力(ロボットの重力と慣性力の合力)と床からロボ
ットに作用する床反力とが釣り合っていれば、ロボット
は安定に歩行する。これを集中荷重系におきかえて説明
すると、ZMP実測位置(実測床反力の中心点)が前記
したZMP目標位置(設計値で想定した床反力の中心
点)に一致していれば、ロボットは設計値通りの姿勢を
保って歩行する。従って、この発明においては最初の実
施例において、両脚に取りつけた6軸力センサ36か
ら、後側の足にかかる床反力と前側の足にかかる床反力
を測定し、これらの合力である総合の実測床反力を求
め、その作用点であるZMP実測位置を求めてZMP目
標位置と比較する。そして、図6に示す様に、ZMP実
測位置が前側にずれていたら(この場合、ZMP目標位
置のまわりに図示の如くモーメントが生じてロボットを
後傾させる)、そのずれ量に応じて前側の足平を垂直に
持ち上げる(あるいは、そのずれ量に応じて後側の足平
を垂直に下げるか、前側の足平を垂直に持ち上げつつ後
側の足平を垂直に下げる)。この動作により、前側の足
にかかる床反力が、後側の足にかかる床反力に比べて相
対的に減少するので、ZMP実測位置は後退してZMP
目標位置に近づく。かかる制御をこの明細書では『脚コ
ンプライアンス制御』と呼ぶ。即ち、この明細書では脚
コンプライアンス制御は、ZMP目標位置とZMP実測
位置とのずれを解消する制御を意味する。あるいは、Z
MP目標位置まわりに発生したモーメントを解消する制
御と言うこともできる。
【0020】即ち、動力学計算に基づく理想的な歩容に
従ってロボットを歩行させるとき、両脚支持期に予期せ
ぬ凹凸に遭遇するなどしてロボットがわずかに前傾した
とする。この明細書で言う脚コンプライアンス制御を行
わないとすると、ロボットは後側の足平が浮き上がり、
全荷重が前側の足にかかり、その結果、床反力作用点
(ZMP実測位置)は、前側の足裏に移る。つまり、ロ
ボットの傾斜に対してほとんど2値的にZMPが変化す
る(図7)。これに対し、脚コンプライアンス制御を行
った場合には、実測床反力中心(ZMP実測位置)が設
計床反力中心(ZMP目標位置)よりも前にずれたと
き、前側の足平を持ち上げることにより、上体が前傾し
たまま両脚が接地した姿勢になる。このときのZMP実
測位置とZMP目標位置のずれは足平の持ち上げ高さに
比例し、足平の持ち上げ高さは上体の傾斜角に比例する
ので、ZMP実測位置とZMP目標位置のずれと、上体
の傾斜角も比例する。尚、後で述べる様に、比例勾配は
脚コンプライアンスの大きさに反比例し、脚コンプライ
アンスの量が大きいほどロボットの傾斜角に対する比例
領域が拡大する(図8)。
【0021】尚、この脚コンプライアンス制御は両脚支
持期に限って行うものではなく、片脚支持期にも行って
良い。また、脚コンプライアンス制御の発振を防ぎ、か
つ荷重変動の高周波成分を機械的に吸収させるため、図
9に示す様に、足関節18,20R(L)下部にばねや
ゴムなどの衝撃吸収機構を挿入しておくのが望ましい。
【0022】以上を前提として図4を参照して脚コンプ
ライアンス制御値の演算について説明すると、先ずS1
00で6軸力センサ36の検出値を取り込む。次いで、
S102においてZMP実測位置を求める。図10を参
照してその手法を説明すると、任意の原点まわりのモー
メントM→を求め、次いで力F→を求め、次いでM→=
F→×L→となる距離ベクトルL→を求めて、その距離
Lだけ平行移動させて床との交点を求めて終わる。
【0023】次いで、S104に進んでZMP実測位置
とZMP目標位置とを比較し、ずれ方向、即ち、ZMP
実測位置がZMP目標位置よりずれているときは、前側
にずれているか、後側にずれているかを判別すると共
に、その差(ずれ量)xを距離で算出する。続いてS1
06に進んで算出された差xに所定のゲインKfと実測
床反力F(ないしはその上下方向(z方向)成分Fz)
を乗じて足平の姿勢補正量を求める(床反力に乗じない
手法でも良い)。即ち、先に述べた様に、ZMP実測位
置がZMP目標位置より前にずれていれば、図6に示す
様に設計床反力中心(ZMP目標位置)まわりに発生し
たモーメントがロボットを後傾させるが、前側の足の足
平を垂直に上げるか、後側の足の足平を垂直に下げる
か、あるいは前側の足の足平を垂直に上げると共に、後
側の足平を垂直に下げる様に足平の姿勢補正量を求めて
S108で姿勢補正量に応じて足平の位置補正を行うこ
とにより、逆方向のモーメントを生じさせる、即ち、Z
MP実測位置をZMP目標位置に近づけることができて
姿勢のバランスを回復させることができ、ロボットを設
計値通りの姿勢で歩行させることができる。尚、このと
き姿勢修正量(足平の持ち上げ高さ)は図8に示す様
に、ずれ量xに応じて決定され、ずれ量xは上体の傾斜
角に比例することから姿勢修正量は上体の傾斜角に比例
する。即ち、ロボットの姿勢復元力と上体の傾斜角との
比をロボットの姿勢復元力係数とすると、上体の傾斜角
に応じて姿勢修正量を決定することにより、ロボットの
姿勢復元力係数を可能な限り一定の値とすることができ
る。即ち、ロボットを常にある一定の復元力係数を持っ
た倒立振子で近似することができ、線形な制御特性を得
ることができる。尚、姿勢の修正方向は、実測ZMPが
設計ZMPより後側にずれてロボットに前方向のモーメ
ントが作用しているときは足平の駆動方向を逆にし、後
側の足の足平を上げるか、前側の足の足平を下げるか、
ないしはその両方を行う様に足平の姿勢補正量を求める
ことになる。
【0024】再び図3フロー・チャートに戻り、続いて
S22に進んで足平の位置・姿勢と腰の位置・姿勢とか
ら全12個の関節についてその目標角度を求める。尚、
S20の脚コンプライアンス制御値演算において図4フ
ロー・チャートによって足平の姿勢が補正されたとき
は、補正された姿勢に基づいて目標角度を求める。続い
てS24に進んで前記した傾斜センサ40の出力からロ
ボットの傾きを検出し、傾いているときは姿勢を回復す
る様に目標姿勢を修正する。尚、この修正はこの制御と
は直接関係を有しないので、詳細な説明は省略する。続
いてS26に進んで関節を目標角度に追従制御する。こ
れは、図2に示した第2の演算装置62において制御す
るものであるが、この制御もこの発明の要旨には関係し
ないので、詳細な説明は省略する。
【0025】この実施例は上記の如く構成したので、床
に予期しない凹凸があってZMP実測位置がZMP目標
位置からずれることがあっても、その差を効果的に解消
し、ZMP目標位置まわりにロボットを転倒させようと
するモーメントが生じても、それを打ち消す様に構成し
た。即ち、ロボットを常にある一定の復元力を持った倒
立振子で近似することができる様にしたので、制御特性
を線形にすることができて制御系の設計が容易となり、
他の姿勢安定化制御などの組み合わせが容易となると共
に、床に予期しない凹凸があっても安定して歩行するこ
とができる。またZMP実測位置をZMP目標位置に一
致させる様に制御することから、着地衝撃も低減する
(ここで着地衝撃は、床反力のうちの大きなものを言
う)。
【0026】図11はこの発明の第2の実施例を示す、
図4と同様の脚コンプライアンス制御値演算サブルーチ
ン・フロー・チャートである。第1実施例と相違する点
に焦点をおいて説明すると、ずれ方向とずれ量xを求め
た後(S200〜S204)、S206に進んで図6末
尾に示す様に、床と足平の関係を一定に保ったまま床を
傾斜させたと仮想したときの座標回転角を図示の如く求
め、S208に進んで両足平の位置・姿勢をZMP目標
位置まわりに上記回転角だけ回転させる様に、姿勢を修
正する。ここで、床の傾斜角θは、θ=ずれ量x・ゲイ
ンKf、で決定する。
【0027】この実施例の場合、図6末尾に示す様に実
測ZMP位置が前にずれている場合には、後側の足平が
実際の床(実線で示す)を強く蹴ることとなって床反力
を生じさせ、ZMP実測位置をZMP目標位置に近づけ
ることができる。即ち、この場合も図6上部に示したモ
ーメントと逆方向のモーメントを生じさせることができ
て、姿勢の崩れを防ぐことができる。また、この実施例
においても、ずれ量に比例した復元力を与えることがで
きる。即ち、復元力係数を一定にして線形な制御特性を
得ることができる。
【0028】図12はこの発明の第3実施例を示す、先
の図3と同様のフロー・チャートである。第1実施例
(ないしは第2実施例)と相違する点に焦点をおいて説
明すると、この実施例においてはS300〜S306で
脚コンプライアンス制御値を演算した後、S308に進
んで無理な姿勢にならない腰の上下方向(z方向)高さ
を求め、次いでS310に進んで脚コンプライアンス制
御を行って足平位置・姿勢を修正してもZMPが目標位
置になる様に、腰の水平加速度と水平位置とを求め、S
312に進んで足平位置・姿勢および腰の位置・姿勢
(S306のサブルーチンにおいて修正されたときはそ
の修正値)に基づいて目標関節角度を求める。尚、以後
のS314,S316を含む残余の構成は第1実施例
(ないしは第2実施例)と異ならない。
【0029】即ち、脚コンプライアンス制御は、床の凹
凸や傾斜などによる外乱があっても、ZMP実測位置が
ZMP目標位置からずれない様にすることが主目的であ
るので、脚コンプライアンス制御を行ってもZMP目標
位置自体は、ずれないことが望ましい。即ち、脚コンプ
ライアンス制御によって足平の姿勢を修正するのみでZ
MP実測位置をZMP目標位置に戻すことができるが、
その結果、上体の姿勢が変化してZMP目標位置自体が
所期の位置からずれることも起こり得る。ここで、脚の
質量、特に先端の質量が上体に比べて十分に小さけれ
ば、設計ZMP位置のずれは無視することができるの
で、上体の水平位置は基準歩容のままで良い。図1に示
した構成において足平22の質量は上体24に比して十
分に小さいとは言い難いが、第1実施例(ないしは第2
実施例)の場合には脚コンプライアンス制御を行うこと
による上体への影響は実質的には非常に小さいと考え
て、無視した。それに対して第3実施例では図示した如
く、上体の水平方向の位置、加速度を修正したものであ
る。よって、第1実施例(ないしは第2実施例)の効果
に加えて、姿勢安定化を一層精緻に行うことができる効
果を有する。尚、第3実施例において、S308の腰の
上下方向高さの修正は行わなくても良い。
【0030】尚、脚コンプライアンス動作が小さけれ
ば、脚コンプライアンス制御値演算サブルーチンを歩容
生成ブロック線図2の途中またはその後に移しても良
い。そうするときは、歩容生成部1と歩容生成部2の演
算を予めオフラインで行っておくことができるので、演
算能力の低いコンピュータを用いるとき好都合である。
【0031】図13はこの発明の第4実施例を示す、先
の図4(第1実施例)、図11(第2実施例)と同様
な、脚コンプライアンス制御値演算に関するサブルーチ
ン・フロー・チャートである。同図を参照して説明する
と、S400において6軸力センサ検出値を取り込んだ
後、S402に進んでZMP目標位置まわりに実際に発
生しているモーメントを求め、S404に進んで実モー
メントとモーメント指令値(通常は零に設定)との差を
求め、S406,S408に進んで第2実施例と同様に
偏差にゲインを乗じて座標回転角を求め、それに応じて
両足平の位置・姿勢修正量を求める様にした。
【0032】第4実施例は実測の床反力の分解のしかた
において従前の実施例と異なる。即ち、従前の実施例に
おいてはモーメントなしの力だけのベクトルで床反力を
分解したときの作用点位置に着目したのに対し、第4実
施例においてはZMP目標位置にかかる値を力とモーメ
ントに分解したときのモーメントに着目したものであ
り、その意味では従前の検出手法と本質的には相違な
い。
【0033】尚、第4実施例において図13サブルーチ
ン・フロー・チャートに従って脚コンプライアンス制御
値を演算した後、目標関節角度を算出することになる
が、その際には第1実施例の図3に示す様に上体の位置
・姿勢を修正しない様にしても良く、あるいは第3実施
例の図12に示す様に上体の水平方向の位置・加速度を
修正しても良い。第4実施例の効果としてはZMP目標
位置まわりにモーメントを直接的に検出して脚コンプラ
イアンス制御値を決定することから、従前の実施例に比
して一層線形で安定した姿勢制御を実現することができ
る。
【0034】この第4実施例を図14のブロック線図に
基づいて平地歩容について説明する(基準歩容が勾配θ
1の斜面の歩容なら、下記説明においてΔθおよびΔθ
commをθ1+Δθおよびθ1+Δθcommに置き
換えれば良い)。図において、設定された位置・姿勢か
ら各関節の変位を求める、いわゆる逆キネマティクス演
算部では、基準歩容において床をΔθcomm傾けたと
きの姿勢を計算する。変位コントローラによって、図1
に示したロボットの関節変位が、逆キネマティクス演算
部から出される姿勢指令に追従する。図1に示したロボ
ットを完全剛体であると想定し、実関節変位から得られ
る姿勢にいて、ロボットと足平接地面接線(図中のAA
ダッシュ線)とがなす相対角度をΔθとする。変位コン
トローラの追従性が十分高ければ、ΔθはΔcommに
一致する。このとき、ロボットと床の相対角度から、Z
MP目標位置まわりの床反力実モーメントMまでの伝達
関数Gは、数1に示す様になる。
【0035】
【数1】
【0036】これは、図15に示す如く、バネ定数1/
(1/Kleg+Kf)の曲げバネと等価である。
【0037】この第4実施例においては、ロボットが予
期しない凹凸を踏むなどして目標ZMP位置まわりにモ
ーメントが生じたとき、それを直接的に検出してそのモ
ーメントの大きさに比例する座標回転角を仮想的に求
め、その仮想的な角度だけ足平の位置・姿勢を目標ZM
P位置まわりに回転させる様に修正する、即ち、目標Z
MP位置まわりに生ずるモーメントを直接的に検出し、
それを打ち消す様に同一位置まわりに逆方向のモーメン
トを生じさせる様にしたので、第1ないし第3実施例の
場合に比して、前にも述べた如く、一層制御特性の線形
化と姿勢の安定化制御を実現することができる。更に、
上体についても図12に示したと同様に水平方向の位置
・加速度を修正するときは、なお一層的確に制御特性の
線形化と姿勢の安定化を図ることができる。
【0038】尚、ZMP目標位置は連続的にまたは断続
的に移動することから、急激にZMP目標位置が移動す
る歩容に対しては、モーメント計算中心や脚コンプライ
アンス動作の回転中心をZMP目標位置にとると、急激
な挙動変化が発生しやすくなって、跳ねるなどして安定
して歩行することができなくなる恐れがある。従って、
この様な歩容に対してはモーメント計算中心や脚コンプ
ライアンス動作の回転中心を、ZMP目標位置に近い
が、それよりも穏やかに移動する点、例えばZMP目標
位置にフィルタをかけてスムーズィングした点において
も良い。
【0039】図16はこの発明の第5実施例を示す、第
4実施例の図13と同様の脚コンプライアンス制御値演
算サブルーチン・フロー・チャートであって、第4実施
例と相違する点は、ZMP目標位置に代えて、基準点、
例えば支持脚のくるぶし(図1において足関節18,2
0R(L)の交点)の床面への投影点まわりのモーメン
トを求め、その点まわりに回転させるものである(S5
02,S508)。他のステップを含む残余の構成は第
4実施例と同様であり、上体の修正の有無も第4実施例
と同様である。床反力モーメントを求めるのが若干容易
となる反面、第4実施例に比して若干制御値が劣るのを
除けば、効果も第4実施例と同様である。尚、基準点は
移動する点であっても良い。
【0040】図17は第6実施例を示しており、従前の
実施例と相違する点は、ZMP目標位置から遠い側の足
平を激しく移動させると脚が発振する恐れがあることか
ら、図18に示す様に、遠い側の足平の回転座標上の移
動角度θ1を、近い側の足平のそれθ2に比し、小さく
した。尚、足平の駆動手法を第2実施例に従ったが、第
1実施例の上下動についても妥当するものであり、また
上体についても修正してもしなくても良い。
【0041】図19はこの発明の第7実施例を示してお
り、進行方向に向かって横への転倒力がかかる場合に対
処するものである。即ち、従前の実施例は進行方向、即
ち、y軸まわりに作用するモーメントMyを検出して制
御値を演算するものであったが、この実施例の場合、横
方向(x軸まわり)のモーメントMxも検出して制御値
を演算する様にした(S700〜S708)。尚、第2
実施例に準処して説明したが、この手法は他の実施例に
も妥当する。またモーメントを用いたが、横方向の力F
yを用いても良い。
【0042】図20はこの発明の第8実施例を示してお
り、第4実施例に関して示した図14のブロック線図に
おいて、ロボット本体と床との間にフィルタ80を介挿
したものである。例えばこのフィルタの伝達関数を1/
(1+TS)(ただし、Tは時定数)とする。変位コン
トローラの追従性が十分高いとすると、ΔθはΔθco
mmに一致する。従って、ロボットと床との間の相対角
度からZMP目標位置まわりの床反力実モーメントMま
での伝達関数Gは、数2に示す様になる。
【0043】
【数2】
【0044】脚剛性Klegが十分高ければ、1/Kl
egは無視することができ、同式は数3の様になる。
【0045】
【数3】
【0046】これは、図21に示す様に、ネジリバネと
ネジリダンパを並列に組んだ機構と等価である。即ち、
ロボット本体と床との間にメカニカルダンパを挿入した
のと等価なダンピング効果を得ることができ、遊脚が着
地したときの跳びはねを防ぐことができる。また、かか
るローパスフィルタをコンプライアンス制御のフィード
バックループに挿入するため、副次的な効果として、高
周波に対するループゲインを下げることができ、コンプ
ライアンス制御系の安定度が高まり、発振を防ぐことが
できる。また6軸力センサ36から進入する高周波ノイ
ズを除去することもできる。
【0047】図22ないし図28はこの発明の第9実施
例を示す。
【0048】脚式移動ロボットにおいて、関節を変位制
御で駆動する場合、上に述べた脚コンプライアンス制御
を行わないとき、歩行中の両脚支持期に姿勢が少しでも
前に傾くと、後側の足平が床から離れて全荷重が前側の
足平に乗るため、後ろに戻そうとする極めて大きな復元
力が発生する。即ち、前記した復元力係数が、両脚支持
期では極めて大きくなる。従って、この様な状態でさら
に上体の傾きあるいは重心のずれを両脚の動きにフィー
ドバックする姿勢安定化制御を行うと、復元力係数がさ
らに大きくなり、それに見合った十分なダンピング効果
を与えることができなくなる。この結果、かえって姿勢
を不安定にしてしまう。従って、この実施例では、上に
述べた脚コンプライアンス制御を行いつつ、上体の傾き
に応じて姿勢安定化制御を行う様にした。尚、上に述べ
た脚コンプライアンスを行う代わりに、関節をトルク制
御で駆動することによっても脚にコンプライアンスを与
えることができるが、ロボットと床との相対位置に対応
するコンプライアンス特性は、姿勢によって大きく変化
するため、床の凹凸・傾斜などに対する外乱抑制特性が
一致しない。
【0049】以下、図22ないし図23フロー・チャー
トを参照して第9実施例を説明する。
【0050】図22は第3実施例に関して説明した図1
2と同様のメインルーチン・フロー・チャートであっ
て、相違する点は、そのS810において脚コンプライ
アンス制御値のみならず、安定化制御値も演算する点で
ある。図23はその演算を示すサブルーチン・フロー・
チャートであり、実モーメントと指令値との差を求めた
後(S900〜S904)、S906において図示の如
く、上体の実傾斜角度と傾斜角速度と指令値との偏差に
所定のゲインを乗じて安定化制御値を求め、脚コンプラ
イアンス制御値に合算して座標回転角を求め、S908
においてその値に修正する様にした。この様に、安定化
制御値と脚コンプライアンス制御値で同一の関節を対象
とする様にしたことで、制御を簡易にしている。
【0051】図24はそれを示すブロック線図であり、
図示の如く、PD制御を用いて上体の姿勢安定化制御を
行っている。ここで、前記した様に、ΔθがΔθcom
mに一致し、ZMP実測位置がZMP目標位置に一致す
ると仮定すると、図24は図25の様に変形することが
できる。図25から明らかな様に、ロボットと制御系と
を合わせてトータルなシステムは線形であり、従って、
姿勢傾斜安定化制御には、古典制御理論、最適制御理
論、ロバスト制御理論などの様々な線形制御理論を適用
することができる。図26に状態フィードバック制御を
用いた例を示す。
【0052】第9実施例は上記の如く構成したので、関
節部の摩耗や慣性の影響によって実用化が困難な関節ト
ルク制御を導入することなく、姿勢安定化制御を実現す
ることができる。即ち、両足平の変位を設計値から故意
にずらすと、脚コンプライアンス制御により、ずらし量
に応じた姿勢復元力が発生する。従って、上体傾斜フィ
ードバックによる姿勢安定化制御において、復元力を発
生するための操作量には、足平の変位ずらし量を用いる
ことができる。また片脚支持期、両脚支持期の如何にか
かわらずロボットの姿勢復元力係数をほぼ一定に保たせ
ることができるので、ロボットを常にある一定の復元力
を持った倒立振子に近似できる。その結果、制御系が線
形近似でき、姿勢安定化制御則が容易に設計できる。ま
た床に予期しない凹凸・傾斜があっても、その影響をあ
まり受けずに、鉛直方向に対する上体の傾きをほぼ設計
値通りに維持されたまま、歩行させることができる。
【0053】ここで、図25に示すフィルタ800には
後で述べる様に第8実施例で述べたと同じ構成が適用可
能であるが、ここでは別の例としてフィルタの伝達特性
を1にして更に検討を加える。即ち、制御系の動特性に
着目するために、床反力モーメント指令を0とみなして
コンプライアンス制御をまとめると、図25は図27の
様に変形することができる。図27は、図28に示すバ
ネとアクチュエータとを持つ倒立振子と等価である。こ
の様に単純化すると、様々な線形制御理論の適用が可能
となるだけでなく、単純モデルの挙動からロボットの姿
勢制御を類推することができるので、応答性や各種外乱
に対する抑制特性など種々な特性の最適な組み合わせ
が、実験やシミュレーションを多く重ねなくても、容易
に見つけだすことができる。尚、フィルタ800には図
20と同じ様に、メカニカルダンパと等価なダンピング
効果を与えて良いことは言うまでもない。即ち、上体の
傾き角をフィードバックする姿勢制御において、図23
で示した様に、安定性を高めるために上体の傾き角速度
(または接地点と重心とを結ぶ直線の傾き角速度)もフ
ィードバックするが、リンク系の剛性不足や歩容の滑ら
か不足などで上体が高い周波数で振動すると、傾き角速
度に大きな高周波変動が発生するため、傾き角速度フィ
ードバックゲインを大きくすると、脚が振動または発振
してしまう恐れがある。そこで、第8実施例で用いたの
と同じフィルタを用いると、傾き角速度フィードバック
を補って姿勢制御系の安定度を高めることができるの
で、傾き角速度フィードバックゲインを小さめに設定し
ても、十分な安定性を確保することができる。尚、遊脚
が着地したときの跳びはねを防止するなどの効果は第8
実施例と同様である。
【0054】尚、上記実施例において種々の例を示した
が、変形例はこれに止まるものではない。即ち、この制
御においては、整理すると、 1.検出対象 a.ZMP目標位置とZMP実測位置とのずれ量 b.ZMP目標位置まわりの床反力によって発生する力
のモーメント c.基準点まわりの床反力によって発生する力のモーメ
ント 2.足平の動作 a.片足の上下 b.両足の上下 c.足平の回転 d.ZMP目標位置から遠い側の足平の動作量を他の足
平のそれに対して小さくする 3.上体の水平方向の動作 a.基準歩容保持 b.水平方向について位置、加速度を修正 4.上体の上下方向の動作 a.基準歩容保持 b.腰高さを再計算 5.上体の姿勢安定化制御 a.行わない b.行う となるが、これらは全て組み合わせ可能であり、実施例
に示したのはその一例に過ぎない。
【0055】また上記において、歩行データを予め設定
しておく場合に適用する例を示したが、それに限られる
ものではなく、歩行のときリアルタイムに求める様にし
た技術に適用させても良い。
【0056】また上記において、2足歩行の脚式移動ロ
ボットを例にとって説明してきたが、それに限られるも
のではなく、3足以上の脚式移動ロボットにも妥当する
ものである。
【0057】
【発明の効果】請求項1項にあっては、複数本の脚部を
備える脚式移動ロボットの歩行制御装置において、歩行
時に目標とするZMP位置まわりの実際の床反力モーメ
ントを検出する手段、検出した床反力モーメントを所定
値と比較して偏差を求める手段、を備え、前記歩行制御
装置は、求めた偏差を解消する様に、前記複数本の脚部
のうちの少なくともいずれかの脚部の関節を、脚部の先
端の床に対する相対位置を変えずに、仮想的に床を傾け
たときの姿勢をとらせる様に駆動する様に構成したの
で、予期しない凹凸に遭遇したときも姿勢の崩れを極力
抑えることができると共に、偏差に応じて駆動するとこ
ろから、姿勢の復元力を一定にすることができてロボッ
トを倒立振子で近似することができ、線形な制御特性を
得ることができ、また着地時の衝撃も吸収することがで
きる。
【0058】請求項2項の装置にあっては、床を傾けた
ときの回転中心を前記基準点またはZMP目標位置とす
る様に構成したので、回転中心を検出点と一致させるこ
とができ、一層的確に前記した効果を得ることができ
る。
【0059】請求項3項記載の装置にあっては、前記ロ
ボットの上体をZMP目標位置の移動に応じて再修正す
る様に構成したので、脚部を駆動した結果ZMP目標位
置が移動したときも良く修正することができ、一層的確
に前記した効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る脚式移動ロボットの歩行制御装
置を全体的に示す概略図である。
【図2】図1に示す制御ユニットの説明ブロック図であ
る。
【図3】図2に示す制御ユニットの動作を示すメイン・
フロー・チャートである。
【図4】図3フロー・チャートの中の脚コンプライアン
ス制御値演算サブルーチンを示すフロー・チャートであ
る。
【図5】図4の脚コンプライアンス制御を説明する説明
図である。
【図6】図4の脚コンプライアンス制御を説明するもの
で、脚部の駆動手法を示す説明図である。
【図7】図4の脚コンプライアンス制御のZMP目標位
置とZMP実測位置とのずれ量とロボットの傾斜角との
関係を示すグラフ図である。
【図8】図4の脚コンプライアンス制御のZMP目標位
置とZMP実測位置のずれ量と脚コンプライアンス制御
値の大小の関係を示すグラフ図である。
【図9】図4の脚コンプライアンス制御に適したロボッ
トの足部構造を示す説明図である。
【図10】図4の脚コンプライアンス制御のZMP実測
位置の検出手法を示す説明図である。
【図11】この発明の第2実施例を示す脚コンプライア
ンス制御値演算の別の例を示すフロー・チャートであ
る。
【図12】この発明の第3実施例を示す脚コンプライア
ンス制御と併せて上体位置の再修正を行う例を示すフロ
ー・チャートである。
【図13】この発明の第4実施例を示す脚コンプライア
ンス制御値演算の別の例を示すフロー・チャートであ
る。
【図14】第4実施例を説明するブロック線図である。
【図15】図14に示すロボットを簡略にモデル化した
説明図である。
【図16】この発明の第5実施例を示す脚コンプライア
ンス制御値演算の別の例を示すフロー・チャートであ
る。
【図17】この発明の第6実施例を示す脚コンプライア
ンス制御値演算の別の例を示すフロー・チャートであ
る。
【図18】第6実施例の制御を説明する説明図である。
【図19】この発明の第7実施例を示す脚コンプライア
ンス制御値演算の別の例を示すフロー・チャートであ
る。
【図20】この発明の第8実施例を示す制御ループにフ
ィルタを介挿した状態を示すブロック線図である。
【図21】図20のフィルタの特性を機械的に説明する
説明図である。
【図22】この発明の第9実施例を示す脚コンプライア
ンス制御に別の安定化制御を組み合わせた制御を示すフ
ロー・チャートである。
【図23】図22フロー・チャートの脚コンプライアン
ス制御と安定化制御の制御値演算サブルーチンを示すフ
ロー・チャートである。
【図24】第9実施例を説明するブロック線図である。
【図25】図24のブロック線図を簡略的に変形して示
すブロック線図である。
【図26】第9実施例を状態フィードバック制御手法で
実現した例を示すブロック線図である。
【図27】図25のブロック線図をフィルタの伝達特性
を1にして変形した例を示すブロック線図である。
【図28】図27を機械的構成に置き換えて示す説明図
である。
【符号の説明】
1 脚式移動ロボット(2足歩行ロボ
ット) 2 脚部リンク 10R,10L 脚部回旋用の関節 12R,12L 股部のロール方向の関節 14R,14L 股部のピッチ方向の関節 16R,16L 膝部のピッチ方向の関節 18R,18L 足首部のピッチ方向の関節 20R,20L 足首部のロール方向の関節 22R,22L 足平 24 上体 26 制御ユニット 36 6軸力センサ 80,800 フィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の脚部を備える脚式移動ロボット
    の歩行制御装置において、 a.歩行時に目標とするZMP位置まわりの実際の床反
    力モーメントを検出する手段、 b.検出した床反力モーメントを所定値と比較して偏差
    を求める手段、 を備え、前記歩行制御装置は、求めた偏差を解消する様
    に、前記複数本の脚部のうちの少なくともいずれかの脚
    部の関節を、脚部先端の床に対する相対位置を変えず
    に、仮想的に床を傾けたときの姿勢をとらせる様に駆動
    する様に構成したことを特徴とする脚式移動ロボットの
    歩行制御装置。
  2. 【請求項2】 床を傾けたときの回転中心を前記基準点
    またはZMP目標位置とする様に構成したことを特徴と
    する請求項1項記載の脚式移動ロボットの歩行制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ロボットの上体をZMP目標位置の
    移動に応じて再修正する様に構成したことを特徴とする
    請求項1項または2項記載の脚式移動ロボットの歩行制
    御装置。
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