JP4609681B2 - 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置 - Google Patents

合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は合成樹脂製中空管のブロー成形方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、材料供給機構のダイヘッドに対して左右に配置した型締め装置の下型をこの材料供給位置と、型締め位置との間で移動可能に設けてあり、一方の型締装置の真下に対応する下型を直線移動させ、一方の型締装置の上型を下型に重ね合わせ、型締めし、前記パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、このブロー成形中に、他方の型締装置に設けた下型を他方のXYクロステーブルの移動制御により前記他方の型締装置が設けられた型締位置からダイヘッドの真下に移動し、前記同様に前記他方の型締装置に設けた下型のキャビティ内にダイヘッドからパリソンを供給する方式が採用されている。例えば、実開平01−85010号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この方式では、成形品が軸線を有する長尺のもの、例えばエアダクト管のようなものを成形する場合には、前記下型の前記移動と別個に、前記下型のキャビテイの形状にパリソンを自動供給するために、平面内、または傾斜面内で前記下型を移動制御する必要があり、下型の移動機構が複雑になる。
更に、通常下型は縦長に、水平面に配置され、前記材料供給位置と、型締め位置との間を前記下型は移動し、且つ平面内で移動するため、下型は奥行き方向での移動範囲が大きくなり、使用者としてはパリソンの手動による位置調整、成形品の取り出し時に、奥行き方向に手を差し入れねばならず、長尺中空成形品の場合は下型上に体を乗り出すようになり作業として、安全性に欠けると共に、装置全体としても、押出ダイヘッド下の顎下部に充分な奥行き方向の寸法を必要とし、押出装置の形状を特殊なものにするか、大型化するかの必要を生じ、この点を改良する余地がある。
この発明は前記課題を解決し、前記移動機構を簡略化し、安全性を高め、奥行き方向の移動寸法を小さくして、下型移動に伴う占有体積を小さくしたブロー成形方法及びその装置を市場に提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、特定発明は、ダイヘッドの両側に型締装置を少なくとも一つ宛で水平面に対して傾斜して設け、各XYクロステーブルに配備した各型締装置の下型用型締板のみを対応する型締位置とパリソン供給位置間で傾斜状態のまま独立してそれぞれ移動可能に設け、一方の型締装置における下型用型締板を、パリソン供給位置に設けたダイヘッド下方に位置させ、一方のXYクロステーブルの移動制御により、この下型用型締板を前記傾斜面内で変位させ、この下型用型締板に取付けた下型のキャビティ内にダイヘッドからパリソンを供給した後、この型締板を一方の型締位置に設けた型締装置の真下に直線移動させ、一方の型締装置の上型用型締板に取付けた上型をこの下型用型締板に取付けた下型に重ね合わせ、型締めし、前記パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、後ブロー成形品を脱型する。このブロー成形中に、他方の型締装置に設けた下型用型締板を他方のXYクロステーブルの移動制御により前記他方の型締装置が設けられた型締位置からダイヘッドの真下に移動し、前記同様に前記他方の型締装置に設けた下型のキャビティ内にダイヘッドからパリソンを供給する合成樹脂製中空管の製造方法において、
前記下型を横長として、前記下型用型締板に取付け、前記長手に概ね添う細長い前記中空管をブロー成形することを特徴とする合成樹脂製中空管のブロー成形方法としてある。
【0005】
この合成樹脂製中空管のブロー成形方法における前記型締装置の傾斜角はパリソンを供給する押出装置側が高く、前面側が低く水平面内から約5°〜約15°の範囲で調整することが好ましい。
【0006】
この合成樹脂製中空管のブロー成形方法におけ前記中空管は、ダクト管、蛇腹管のうちの一種とする場合もある。
【0007】
前記課題を解決するため、関連発明は、X方向ベッドの上面がパリソンを供給する押出装置側が高く、前面側が低く、水平面に対して傾斜しており、こX方向のベッドの傾斜している上面の両端部には、型締装置が少なくとも一つ宛それぞれこの傾斜した上面に沿って配置してあり、各型締装置の下型用型締板が、対応する型締位置とパリソン供給位置間で前記X方向上面に案内されて移動可能各XYクロステーブルに配備され、ブロー成形用金型の下型が横長に前記各下型用型締板に取り付け可能としてあり、その上型は各型締位置に設けた型締装置の上型用型締板に前記下型同様に横長に取り付けられ、これら一対の型締め装置の前記下型を選択的前記型締位置とパリソン供給位置間及びパリソン供給位置内において移動させる下型駆動装置が、前記XYクロステーブルに連結されていることを特徴とする合成樹脂製中空管のブロー成形装置としてある。
【0008】
この合成樹脂製中空管のブロー成形装置における前記ベッドの傾斜している上面は傾斜角度を調整可能に設けてあることが好ましい。
【0009】
前記課題を解決するため、この合成樹脂製中空管のブロー成形装置における前記パリソン供給位置にあるダイヘッド近傍には、パリソン湾曲部形成装置が配置してあることを特徴とする。
【0010】
前記課題を解決するため、この合成樹脂製中空管のブロー成形装置における前記型締位置には、ブロー成形品取り出し装置が配備してあることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
この形態は請求項2に記載された発明の代表的な実施の形態を示す。
図1、図2において、Aがブロー成形装置であり、このブロー成形装置AにおけるX方向ベッドDは基盤Gに敷設したレールRに沿って後述するダイヘッド13に対して、進退可能に設けてある。このベッドDの上面D1が押出装置側が高、前面側が低く水平面に対して傾斜しており、このベッドDの傾斜している上面D1の両端部即ち、型締位置には、型締装置C1、C2が少なくとも一つ宛それぞれ傾斜して配置してある。
前記各型締装置C1、C2は下型用型締板14と、この下型用型締板14に対して直角方向に接離可能な上型用型締板と、この上型用型締板を下型型締板14に対して接近離反移動させる型締用シリンダ装置16とを具備している。前記下型用型締板14に下型11が、またこの上型用型締板に上型12がそれぞれ横長に取り付けられ、この下型11と上型12とでブロー成形用金型Fを構成する。
【0012】
各型締装置C1、C2の前記下型用型締板14が、対応する型締装置C1、C2とダイヘッド13間で移動可能に、前記傾斜した上面D1に配備した各XYクロステーブル17A、17Bに配備され、ブロー成形品の種類に対応したブロー成形用金型Fの下型11が各下型型締板14に横長に取り付けられる。
前記各XYクロステーブル17A、17Bは共通のX方向のガイドレール19に沿ってそれぞれ独立してX方向に任意に移動可能に設けてあり、一方のXYクロステーブル17Aに一方の型締装置C1の下型用型締板14が設けられている。他方のXYクロステーブル17Bに他方の型締装置C2の下型用型締板14が設けられている。このガイドレール19は、前記ベッドDの上面D1の長手方向に沿い敷設されている(図2参照)。
各XYクロステーブル17A、17Bは対応する型締装置C1、C2の型締位置から前記ダイヘッド13の真下に至り、この真下位置で、X方向、Y方向及びこれらの剛性方向に移動可能にそれぞれ設けられている。通常、前記各XYクロステーブル17A、17Bの移動はガイドレール19に沿うベッドDの上面D1の長手方向であるX方向の送りねじ21、22、このX方向と直角なY方向の送りねじ23、24で行なわれ、各XYクロステーブル17A、17BのX方向の移動、即ちX方向にスライドするテーブルの移動は、X方向の各送りねじ21、22をX方向の前記ガイドレール19に搭載したサーボモータ、例えばステッピンモータ(M1、M2)で回転することにより行なわれ、各XYクロステーブル17A、17BのY方向の移動、即ちY方向にスライドするテーブルの移動は、Y方向の各送りねじ23、24をX方向へスライドするテーブルに設けた例えばステッピンモータ(M1、M2)で回転することで行なわれる(図3、図11参照)。
この各XYクロステーブル17A、17Bの移動面に対して、前記型締装置C1、C2の型締方向は直角な方向としてある。
【0013】
前記した型締用シリンダ装置16、XYクロステーブル用駆動装置を駆動制御する数値制御装置は、製造すべき三次元形状の屈曲した合成樹脂製パイプ、エアダクトなどの中空成形品の寸法、形状を予め読み込み記憶しておく記憶部と、記憶部に記憶したブロー成形品の寸法及び形状を電気信号として読み出し型締用シリンダ装置16、XYクロステーブル用駆動装置へ駆動指令を出力する指令部とを具備している(図示せず)。
【0014】
これら送りねじ21、22、23、24はその軸線周りで回転可能で、その軸線方向には移動不能に設けられている。
【0015】
1)請求項1記載の方法発明の代表的な実施例として、三次元に屈曲する合成樹脂製中空管を製造する場合を説明する。
まず、成形すべき中空管の三次元形状に見合う窪みを有しかつ下型11と上型12からなる割型によって形成されているブロー成形用金型Fを選択する。
このパリソン吹込み成形型Fを一方の前記型締装置C1に取付ける。即ち、下型11を前記XYクロステーブル17Aに配備した前記下型用型締板14に、また上型12を前記上型用型締板15に各々ボルト等により横長に取付ける。
次いで、前記数値制御装置の指令部により記憶部から成形すべき中空管の形状、寸法に対応する情報を読み出し、XYクロステーブル用駆動装置に駆動指令を出力し、この指令信号に基づき前記各駆動装置を駆動制御し、例えば一方の前記XYクロステーブル17Aの前記送りねじ21を適宜回転させて、この下型を型締位置からパリソン供給位置までX方向に移動させ、更にこの位置で下型11のX、Y方向の位置を前記送りねじ21、23によって調整し、前記ダイヘッド13から押出されるパリソンの下端を、開いている前記金型Fにおける前記上向きに傾斜している下型11の窪みの一端で受け取る位置に前記下型11を位置合わせする。
この状態で、前記下型11における窪みの溝幅より細径のパリソンを前記ダイヘッド13から継続して押し出し、一方のXYクロステーブル17AのX、Y方向の送りねじ21、23の回動により、前記下型を傾斜面内での移動調整により、下型11のX、Y方向の位置を前記窪みの形状に倣って刻々調整し、前記下型11の窪みに沿いパリソンを供給し、遂に前記パリソンが下型11の窪み他端から適宜寸法突出した状態で、押出機の作動を停止し、前記ダイヘッド13からのパリソンの押出しを停止し、パリソンを下型外位置で切断する。
【0016】
次いで、この下型11を一方のXYクロステーブル17Aの前記X方向の送りねじ21の回転によりダイヘッド13真下から一方の型締装置C1の真下の型締位置に移動する。この後このパリソンを下型11の窪みに完全に倣わせた傾斜状態にある前記ブロー成形用金型Fにおける上型12を下型11に型締用シリンダ装置16の作動により重ね合わせ型締めし、上型12と下型11の重ね合わせ面に刻設した窪みで成形すべき屈曲した中空管と同一のキャビテイをこの金型F内に形成すると共に、パリソンの上端をこれら上下型12と11の重ね合わせ面で挟着閉止する。
この後、これら上下型12と11の重ね合わせ面から突出している例えばパリソン下端からエアノズル(図示せず)を介してパリソン内に圧縮空気を吹込み、所望の屈曲部を有する中空管をブロー成形する。
次いで、上型12と下型11を相互に型締用シリンダ装置16の作動により離反させ、中空成形品を下型11から取外す。
このブロー成形中に、他方の型締装置C2における下型用型締装板14を前記一方の型締装置C1における下型用型締装板14の動作と同様に前記ダイヘッド13の真下に他方のXYクロステーブル17Bの作動により移動し、前記ダイヘッド13から押し出されるパリソンをこの下型11の窪み内に供給し前記同様に収納する。
このようにして、左右2組のブロー成形用金型Fを交互に用いてブロー成形する。
【0017】
なお、ブロー成形品の形状に応じてベッドDの傾斜している上面D1を型締装置C1、C2と共に水平面に対して約15°〜25°の範囲で調整することもある(請求項2、5記載の発明に対応)。
即ち、型締装置C1、C2は前記X方向のガイドレール19、XYクロステーブル17A、17Bと共に前記ベッドDに対して、前記X方向のガイドレール19の一側縁と平行な軸線の周りに、回動可能に装着してあり、その傾斜角が前述の範囲内において変更、固定できるようにしてある。
【0018】
2)異種形状のエアダクトをブロー成形する場合には、図1における右側の型締装置C1における下型用型締板14に第1のエアダクトに対応する下型11を横長に取り付ける。また、左側の型締装置C2における下型用型締板14に、第1のエアダクトと形状の異なるエアダクト、例えば蛇腹付きのエアダクトに対応する下型11を取り付ける。
各型締装置C1、C2の上型用型締板15には、下型11と重ね合わされることでエアダクトの形状に符合するキャビテイを形成するそれぞれ対応した上型12を取り付ける。
この状態で、ダイヘッド13に対して左側の型締装置C1の前記下型11を一方のXYクロステーブル17AのX方向送りねじ21の回転により移送し、ダイヘッド13の真下に位置させる。
このようにして一方の型締装置C1の前記下型11をダイヘッド13に対して真下に位置決めする。
【0019】
次いで、この下型11を一方のXYクロステーブル17AのXY方向での移動制御によりエアダクトの形状に応じて傾斜面に沿ってXY方向乃至XYの合成方向へ移動させ、この下型11の窪み内にダイヘッド13からのパリソンを供給し、はみ出すことなく収納する。
このように一方の形状のエアダクトに対応する下型11にパリソンを収納した後、この下型11を一方のXYクロステーブル17AのX方向送りねじ21の回転により左側の型締装置C1の真下に移動する。
【0020】
この型締装置C1への移動中に、この下型11を一方のXYクロステーブル17AのXY方向での移動制御により、対応する上型12に芯合わせすべくY方向及びX方向に順次若しくは同時に芯合わせをする。
このように芯合わせした後、上型12を下型11に重ね合わせ、型締めし、このパリソンにエアを吹き込むことで、一方の形状のエアダクトをブロー成形する。
このブロー成形サイクル中に、他方の形状のエアダクトに対応する下型11を他方のXYクロステーブル17BのX方向送りねじ22の回転により、ダイヘッド13の真下に移送し位置決めする。
次に、この下型11を他方のXYテーブル17BのXY方向での移動制御により、下型11の窪みの形状に応じてXY乃至その合成方向へ移動させ、この下型11の窪み内に、ダイヘッド13からのパリソンを供給し、はみ出すことなく収納する。
この後、この下型11を右側の型締装置C2に他方のXYクロステーブル17BのX方向送りねじ22の回転により移送しこの型締装置C2の真下に位置させる。
【0021】
この移動中に、他方のXYクロステーブル17BのXY方向での移動制御で下型11をXY方向へ順次若しくは同時に移動させ、右側の型締め装置C2における対応する上型12に芯合わせする。次いで、この状態で上型12を下型11に重ね合わせ、型締めし、このパリソンにエアを吹き込むことで、他方の形状のエアダクトをブロー成形する。
このブロー成形した第1の形状のエアダクトを下型11から取り出した後、再び、この下型11をダイヘッド13の真下に、他方の形状のエアダクトをブロー成形中に、一方のXYクロステーブル17AのX方向送りねじ21の回転により移送し、前回同様にダイヘッド13からパリソンをこの下型11の窪み内に供給し収納する。
【0022】
このような操作を繰り返すことにより、異種の形状のエアダクトを共通のダイヘッド13と左右2つの型締装置C1、C2と対応するXYクロステーブル17A、17Bを用いることで、交互にブロー成形する。
前記の態様ではXYクロステーブル17A、17Bを交互に使用するが、片方のみを使用してブロー成形する場合もある。
インサート成形する場合には、型締装置C1、C2の型締位置から外れた場所で、好ましくは前記ダイヘッド13の真下若しくは型締めC1、C2とパリソン供給位置との間で一旦下型11を停止させて、前記下型11の窪みにインサート部品を挿入する。
【0023】
実施の形態2
この形態は請求項3に記載された発明の代表的な実施の形態を示す。
実施の形態1と異なる構成は次の通りである。前記パリソン供給位置にあるダイヘッド近傍には、パリソン湾曲部形成装置Bが配置してある(図6参照)。
このブローダイヘッド13におけるコア25とダイリング26間にパリソン吐出用の環状吐出口13Aが形成されている(図6参照)。前記コア25中心軸線に対してダイリング26の全体が平面内において位置変位可能に設けてある。前記ダイリング26の周面には、平面にみて直径方向で対をなす、直線駆動装置27、28、29、30が2組、前記コア25の軸線周りに90度取付け位置を異にして配置されている(図7参照)。前記各対の直線駆動装置27、28、29、30は、30ポイント式パリソン肉厚制御装置31で指定された各ポイントに対応する一サイクルの肉厚パターンで、直線駆動されるものとしてある。このダイリング26とブローダイヘッド本体32の摺動面間には可撓性のリング状パッキン33が介在されている。具体的には、このリング状パッキン33は、環状基部33Aと、この環状基部33Aの内縁から上方に延びて、ブローダイヘッド本体32の内面に添い配置される環状起立部33bからなり、この環状基部33Aは、ブローダイヘッド本体32の摺動面(底面)32Aに緩く固定されている。
前記ダイリング26は、その外径寸法はブローダイヘッド本体32の外径寸法とほゞ同一としてあり、その中心部は前記コア25のテーパに対応してテーパの貫通穴が形成されている。
【0024】
前記各対の直線駆動装置27、28、29、30は、前記30ポイント式パリソン肉厚制御装置31で指定された各ポイントに対応する一サイクルの肉厚パターンで、直線駆動される流体圧式シリンダ装置としてある。
パリソンの目標とする肉厚変化を示す折線の屈曲点におけるパリソン長さ及び肉厚の値を予め記憶させておくための記憶装置(図示せず)が設けてあると共にブロー成形中ポイントごとに算出パリソン長さに対する肉厚の目標値を、前記記憶装置に記憶させてある前記パリソン長さ及び肉厚の値に基づいて算出し、この肉厚が得られるようにダイリング26とコア25との間の隙間を調整する前記30ポイント式パリソン肉厚制御装置31が設けてある。
前記肉厚変化を示す30ポイント式パリソン肉厚制御装置31で指定される各ポイントに対応する1サイクルの前記各対の直線駆動装置27、28、29、30のうちの一方である直線駆動装置28、29の駆動パターンを予め設定する複数点ダイリング変位量設定回路34と、この駆動パターンに応じて、前記各対の一方の直線駆動装置28、29によるダイリング変位量を定めるダイリング分配回路35と、各ポイントごとにこの定められたダイリング変位量に基づいてその開閉度が調整されるサーボバルブ36、37とが設けてある。対応するサーボバルブ36、37で直線駆動装置28、29によるダイリング変位量が調整される。
【0025】
前記各対の一方の直線駆動装置28、29によるダイリング変位量を検出するための検出装置28A、29Aと、各検出装置28A、29Aにより検出された前記直線駆動装置28、29によるダイリング変位量と前記ダイリング変位量分配回路35で設定したダイリング変位量とを比較してその差に応じて各直線駆動装置28、29によるダイリング変位量をフィードバック制御するための比較回路38とが設けてある(図8参照)。
この際、各対の他方の直線駆動装置27、30は、前記各対の一方の直線駆動装置28、29に追従して駆動するものとしてある。例えば、一方の直線駆動装置28が図6において左へ1mmダイリング26を移動した場合には、これに追従して他方の直線駆動装置27が同方向へ流体の応答遅れを加味した量(例えば0.9mm乃至0.95mm)ダイリング26を移動する。
【0026】
前記ブロー成形装置Aは、ダイ内アキュームレータ型のブロー成形装置とし、このブロー成形装置AにおけるプランジャPの位置を検出するポテンショメータ39が設けてあり、このポテンショメータ39からの出力信号がポイント信号として前記パリソン肉厚制御装置31に入力されるものとしてある。
前記コア25は前記30ポイント式パリソン肉厚制御装置31により、前記ダイリング26同様に駆動されるコア用直線駆動装置40により上下位置調整可能に設けられている(図6参照)。
【0027】
更に、この直線駆動装置40によるコア変位量を定めるコア変位量分配回路が前記ダイリング変位量分配回路35に組み込まれ、各ポイントごとにこの定められたコア変位量に基づいてその開閉度が調整されるサーボバルブ41が設けてある。前記直線駆動装置40によるコア変位量を検出するための検出装置40Aと、各検出装置40Aにより検出された前記直線駆動装置40によるコア変位量と前記コア変位量分配回路で設定したコア変位量とを比較してその差に応じて各直線駆動装置40によるコア変位量をフィードバック制御するための前記同様の比較回路38とが設けてある(図8参照)。
このように前記パリソン湾曲部形成装置Bの1種であるコア・ダイリング位置調整装置B1が構成されている。
前記湾曲部成形装置Bの代表例として、ダイリング26の直角方向の変位によるものを記載したが、ダイヘッド13の吐出口13Aの円周上間隙を4箇所において、調整可能とし、これを半径方向に変位させ、パリソン肉厚を一部において、厚肉若しくは薄肉に調整する湾曲部成形装置Bであってもよい。
【0028】
この形態の作用において、実施の形態1の作用と異なる内容は次の通りである。
請求項1記載の方法発明の代表的な実施の形態として、湾曲部を有する合成樹脂製中空成形品を製造する場合を説明する。
下型11の窪みの屈曲部に対応して前記このコア・ダイリング位置調整装置Bにより、ダイヘッド13の前記吐出口13A近傍においてダイリング26をコア25に対して、直径に変位させ、パリソンを湾曲する。遂に前記パリソンが下型11のキャビティ上端開口から適宜寸法突出した状態で、押出機の作動を停止し、前記ダイヘッド13からのパリソンの押出しを一時停止する。
【0029】
この後は、実施の形態1と同様に作用する。即ち、この下型11を一方のXYクロステーブル17AのXテーブル7A用の前記送りねじ21の回転によりダイヘッド13真下から一方の型締装置C1の真下に移動する。この後このパリソンを下型11のキャビテイに完全に倣わせた傾斜状態にある前記ブロー成形用金型Fにおける上型12を下型11に型締用シリンダ装置16の作動により重ね合わせ型締めし、上型12と下型11の重ね合わせ面に刻設した窪みで成形すべき屈曲した中空成形品と同一のキャビティをこの金型F内に形成すると共に、パリソンの上端をこれら上下型12と11の重ね合わせ面で挟着閉止する。
この後、これら上下型12と11の重ね合わせ面から突出しているパリソン下端からエアノズル(図示せず)を介してパリソン内に圧縮空気を吹込み、所望の屈曲部を有する中空成形品をブロー成形する。
次いで、上型12と下型11を相互に型締用シリンダ装置16の作動により離反させ、中空成形品を下型11から取外す。
このブロー成形中に、他方の型締装置C2における下型用型締装板14を前記ダイヘッド13の真下にXYクロステーブル17BのXテーブル17Aの送りにより移動し、パリソンをこの下型11の窪み内に供給し前記同様に収納する。
このようにして、左右2組のブロー成形用金型Fを交互に用いてブロー成形する。
前記各実施の形態において、前記型締位置に、ブロー成形品取り出し装置が配備し、成形毎に、開いた下型12から中空管を取り出し可能とすれば、より生産性は高まる(請求項4記載の発明の実施の形態に対応)。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の各発明は、前記下型の移動機構を簡略化し、奥行き方向での占有面積を小さくすることが出来る。
更に、下型は横長に、水平面に配置され、前記材料供給位置と、型締め位置との間を前記下型は移動し、且つ平面内で移動するため、下型は奥行き方向での移動範囲が小さくなり、使用者としてはパリソンの手動による位置調整、成形品の取り出し時に、奥行き方向に手を差し入れ必要性が少なくなり、作業上の安全性ヲ高めることができ。
インサート成形する場合には、型締装置の型締位置から外れた場所で、好ましくは前記ダイヘッドの真下で前記下型11の窪みにインサート部品を挿入することが可能となり、上型が上方にない状態でロボットなどによりインサート部品を容易に前記下型に挿入できる。
【0031】
請求項2記載の関連発明である装置発明は、請求項1記載の方法発明を実施でき、その効果を奏し、各型締装置の下型用型締板を単一のダイヘッドと対応する型締装置間で移動可能に前記のように設けることにより、装置全体の設置スペースを小さくでき、前記XYクロステーブルの活用により、複数の型締装置における各下型用型締板をXY方向に移動制御し、各型締装置における下型の窪みが三次元的に屈曲していてもダイヘッドからパリソンを各型締装置における下型の窪み内に完全に収納でき、また、各型締装置の下型を上型に対してXY方向に位置決め制御し、芯合わせして、上下型で形成されるキャビテイ内にパリソンを位置させ、バリを伴わずにブロー成形することができ、後工程であるバリ取りなどを不要にできる。
【0032】
請求項3記載の発明は、前記効果に加えて、湾曲した前記中空管を容易にブロー成形することが出来る。
請求項4記載の発明は、前記効果に加えて、前記中空管を容易に取り出し出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1おける装置の概略正面図である。
【図2】 図1の要部側面図である。
【図3】 図1における両側の型締装置における下型用型締板の動きを説明する平面図である。
【図4】 図3の中央のパリソン供給位置にある一方のXYクロステーブルの右端面図である。
【図5】 図3の右端の型締位置にある他方のXYクロステーブルの右端面である。
【図6】 実施の形態2における装置の要部概略正面図である。
【図7】 図4の平面図である。
【図8】 図4の制御系のブロック図である。
【図9】 湾曲時におけるパリソンの横断面図である。
【図10】 図9のパリソンを用いてブロー成形した中空管の横断面図である。
【図11】 図3に対応する金型の配置を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 上型
12 下型
13 ダイヘッド
14 下型用型締板
17A、17B XYクロステーブル

Claims (4)

  1. ダイヘッドの両側に型締装置を少なくとも一つ宛で水平面に対して傾斜して設け、各XYクロステーブルに配備した各型締装置の下型用型締板のみを対応する型締位置とパリソン供給位置間で傾斜状態のまま独立してそれぞれ移動可能に設け、一方の型締装置における下型用型締板を、パリソン供給位置に設けたダイヘッド下方に位置させ、一方のXYクロステーブルの移動制御により、この下型用型締板を前記傾斜面内で変位させ、この下型用型締板に取付けた下型のキャビティ内にダイヘッドからパリソンを供給した後、この型締板を一方の型締位置に設けた型締装置の真下に直線移動させ、一方の型締装置の上型用型締板に取付けた上型をこの下型用型締板に取付けた下型に重ね合わせ、型締めし、前記パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、後ブロー成形品を脱型する。このブロー成形中に、他方の型締装置に設けた下型用型締板を他方のXYクロステーブルの移動制御により前記他方の型締装置が設けられた型締位置からダイヘッドの真下に移動し、前記同様に前記他方の型締装置に設けた下型のキャビティ内にダイヘッドからパリソンを供給する合成樹脂製中空管の製造方法において、前記下型を横長として、前記下型用型締板に取付け、前記長手に概ね添う細長い前記中空管をブロー成形することを特徴とする合成樹脂製中空管のブロー成形方法。
  2. X方向ベツドの上面がパリソンを供給する押出装置側が高く、前面側が低く、水平面に対して傾斜しており、このX方向ベッドの傾斜している上面の両端部には、型締装置が少なくとも一つ宛それぞれこの傾斜した上面に沿って配置してあり、各型締装置の下型用型締板が、対応する型締位置とパリソン供給位置間で前記X方向上面に案内されて移動可能各XYクロステーブルに配備され、ブロー成形用金型の下型が横長に前記各下型用型締板に取り付け可能としてあり、その上型は各型締位置に設けた型締装置の上型用型締板に前記下型同様に横長に取り付けられ、これら一対の型締め装置の前記下型を選択的前記型締位置とパリソン供給位置間及びパリソン供給位置内において移動させる下型駆動装置が、前記XYクロステーブルに連結されていることを特徴とする合成樹脂製中空管のブロー成形装置。
  3. 前記パリソン供給位置にあるダイヘッド近傍には、パリソン湾曲部形成装置が配置してあることを特徴とする請求項2記載の合成樹脂製中空管のブロー成形装置。
  4. 前記型締位置には、ブロー成形品取り出し装置が配備してあることを特徴とする請求項2または3記載の合成樹脂製中空管のブロー成形装置。
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