JP2002067132A - 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置 - Google Patents

合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置

Info

Publication number
JP2002067132A
JP2002067132A JP2000264911A JP2000264911A JP2002067132A JP 2002067132 A JP2002067132 A JP 2002067132A JP 2000264911 A JP2000264911 A JP 2000264911A JP 2000264911 A JP2000264911 A JP 2000264911A JP 2002067132 A JP2002067132 A JP 2002067132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold clamping
mold
lower mold
parison
die
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000264911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002067132A5 (ja
JP4609681B2 (ja
Inventor
Takashi Imai
隆 今井
Kazuyoshi Aoki
和義 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Placo Co Ltd
Original Assignee
Placo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Placo Co Ltd filed Critical Placo Co Ltd
Priority to JP2000264911A priority Critical patent/JP4609681B2/ja
Publication of JP2002067132A publication Critical patent/JP2002067132A/ja
Publication of JP2002067132A5 publication Critical patent/JP2002067132A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4609681B2 publication Critical patent/JP4609681B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動機構を簡略化し、安全性を高め、奥行き
方向の移動寸法を小さくして、下型移動に伴う占有体積
を小さくしたブロー成形方法及びその装置を市場に提供
する。 【解決手段】 このパリソン吹込み成形型を一方の型締
装置に取付ける。即ち、下型をXYクロステーブル17
Aに配備した下型用型締板14に、また上型を上型用型
締板に各々ボルト等により横長に取付ける。一対のXY
クロステーブル17Aに対応する型締装置によるブロー
成形中に、他方の型締装置における下型用型締装板14
を一方の型締装置における下型用型締装板14の動作と
同様にダイヘッドの真下に他方のXYクロステーブル1
7Bの作動により移動し、前記ダイヘッド13から押し
出されるパリソンをこの下型の窪み内に供給し前記同様
に収納する。このようにして、左右2組のブロー成形用
金型Fを交互に用いてブロー成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は合成樹脂製中空管
のブロー成形方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、材料供給機構のダイヘッドに対
して左右に配置した型締め装置の下型をこの材料供給位
置と、型締め位置との間で移動可能に設けてあり、一方
の型締装置の真下に対応する下型を直線移動させ、一方
の型締装置の上型を下型に重ね合わせ、型締めし、前記
パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、このブロー
成形中に、他方の型締装置に設けた下型を他方のXYク
ロステーブルの移動制御により前記他方の型締装置が設
けられた型締位置からダイヘッドの真下に移動し、前記
同様に前記他方の型締装置に設けた下型のキャビティ内
にダイヘッドからパリソンを供給する方式が採用されて
いる。例えば、実開平01−85010号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この方式では、成形品
が軸線を有する長尺のもの、例えばエアダクト管のよう
なものを成形する場合には、前記下型の前記移動と別個
に、前記下型のキャビテイの形状にパリソンを自動供給
するために、平面内、または傾斜面内で前記下型を移動
制御する必要があり、下型の移動機構が複雑になる。更
に、通常下型は縦長に、水平面に配置され、前記材料供
給位置と、型締め位置との間を前記下型は移動し、且つ
平面内で移動するため、下型は奥行き方向での移動範囲
が大きくなり、使用者としてはパリソンの手動による位
置調整、成形品の取り出し時に、奥行き方向に手を差し
入れねばならず、長尺中空成形品の場合は下型上に体を
乗り出すようになり作業として、安全性に欠けると共
に、装置全体としても、押出ダイヘッド下の顎下部に充
分な奥行き方向の寸法を必要とし、押出装置の形状を特
殊なものにするか、大型化するかの必要を生じ、この点
を改良する余地がある。この発明は前記課題を解決し、
前記移動機構を簡略化し、安全性を高め、奥行き方向の
移動寸法を小さくして、下型移動に伴う占有体積を小さ
くしたブロー成形方法及びその装置を市場に提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、特定発明は、ダイヘッドの両側に型締装置を少なく
とも一つ宛で水平面に対して傾斜して設け、各XYクロ
ステーブルに配備した各型締装置の下型用型締板のみを
対応する型締位置とパリソン供給位置間で傾斜状態のま
ま独立してそれぞれ移動可能に設け、一方の型締装置に
おける下型用型締板を、パリソン供給位置に設けたダイ
ヘッド下方に位置させ、一方のXYクロステーブルの移
動制御により、この下型用型締板を前記傾斜面内で変位
させ、この下型用型締板に取付けた下型のキャビティ内
にダイヘッドからパリソンを供給した後、この型締板を
一方の型締位置に設けた型締装置の真下に直線移動さ
せ、一方の型締装置の上型用型締板に取付けた上型をこ
の下型用型締板に取付けた下型に重ね合わせ、型締め
し、前記パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、後
ブロー成形品を脱型する。このブロー成形中に、他方の
型締装置に設けた下型用型締板を他方のXYクロステー
ブルの移動制御により前記他方の型締装置が設けられた
型締位置からダイヘッドの真下に移動し、前記同様に前
記他方の型締装置に設けた下型のキャビティ内にダイヘ
ッドからパリソンを供給する合成樹脂製中空管の製造方
法において、前記下型を横長として、前記下型用型締板
に取付け、前記長手に概ね添う細長い前記中空管をブロ
ー成形することを特徴とする合成樹脂製中空管のブロー
成形方法としてある。
【0005】前記課題を解決するため、この合成樹脂製
中空管のブロー成形方法における前記型締装置の傾斜角
はパリソンを供給する押出装置側が高く、前面側が低く
水平面内から約5゜〜約15゜の範囲で調整することを
特徴とする。
【0006】前記課題を解決するため、この合成樹脂製
中空管のブロー成形方法におけ前記中空管を、ダクト
管、蛇腹管のうちの一種としてあることを特徴とする。
【0007】前記課題を解決するため、関連発明は、X
方向ベツドの上面がパリソンを供給する押出装置側が高
く、前面側が低く、水平面に対して傾斜しており、こX
方向のベッドの傾斜している上面の両端部には、型締装
置が少なくとも一つ宛それぞれこの傾斜した上面に沿っ
て配置してあり、各型締装置の下型用型締板が、対応す
る型締位置とパリソン供給位置間で前記X方向上面に案
内されて移動可能各XYクロステーブルに配備され、ブ
ロー成形用金型の下型が横長に前記各下型用型締板に取
り付け可能としてあり、その上型は各型締位置に設けた
型締装置の上型用型締板に前記下型同様に横長に取り付
けられ、これら一対の型締め装置の前記下型を選択的前
記型締位置とパリソン供給位置間及びパリソン供給位置
内において移動させる下型駆動装置が、前記XYクロス
テーブルに連結されていることを特徴としてある。
【0008】前記課題を解決するため、この合成樹脂製
中空管のブロー成形装置における前記ベッドの傾斜して
いる上面は傾斜角度を調整可能に設けてあることを特徴
とする。
【0009】前記課題を解決するため、この合成樹脂製
中空管のブロー成形装置における前記パリソン供給位置
にあるダイヘッド近傍には、パリソン湾曲部形成装置が
配置してあることを特徴とする。
【0010】前記課題を解決するため、この合成樹脂製
中空管のブロー成形装置における前記型締位置には、ブ
ロー成形品取り出し装置が配備してあることを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1 この形態は請求項4、5に記載された発明の代表的な実
施の形態を示す。図1、図2において、Aがブロー成形
装置であり、このブロー成形装置AにおけるX方向ベツ
ドDは基盤Gに敷設したレールRに沿って後述するダイ
ヘッド13に対して、進退可能に設けてある。このベッ
ドDの上面D1が押出装置側が高、前面側が低く水平面
に対して傾斜しており、このベッドDの傾斜している上
面D1の両端部即ち、型締位置には、型締装置C1、C
2が少なくとも一つ宛それぞれ傾斜して配置してある。
前記各型締装置C1、C2は下型用型締板14と、この
下型用型締板14に対して直角方向に接離可能な上型用
型締板と、この上型用型締板を下型型締板14に対して
接近離反移動させる型締用シリンダ装置16とを具備し
ている。前記下型用型締板14に下型11が、またこの
上型用型締板に上型12がそれぞれ横長に取り付けら
れ、この下型11と上型12とでブロー成形用金型Fを
構成する。
【0012】各型締装置C1、C2の前記下型用型締板
14が、対応する型締装置C1、C2とダイヘッド13
間で移動可能に、前記傾斜した上面D1に配備した各X
Yクロステーブル17A、17Bに配備され、ブロー成
形品の種類に対応したブロー成形用金型Fの下型11が
各下型型締板14に横長に取り付けられる。前記各XY
クロステーブル17A、17Bは共通のX方向のガイド
レール19に沿ってそれぞれ独立してX方向に任意に移
動可能に設けてあり、一方のXYクロステーブル17A
に一方の型締装置C1の下型用型締板14が設けられて
いる。他方のXYクロステーブル17Bに他方の型締装
置C2の下型用型締板14が設けられている。このガイ
ドレール19は、前記ベッドDの上面D1の長手方向に
沿い敷設されている(図2参照)。各XYクロステーブ
ル17A、17Bは対応する型締装置C1、C2の型締
位置から前記ダイヘッド13の真下に至り、この真下位
置で、X方向、Y方向及びこれらの剛性方向に移動可能
にそれぞれ設けられている。通常、前記各XYクロステ
ーブル17A、17Bの移動はガイドレール19に沿う
ベッドDの上面D1の長手方向であるX方向の送りねじ
21、22、このX方向と直角なY方向の送りねじ2
3、24で行なわれ、各XYクロステーブル17A、1
7BのX方向の移動、即ちX方向にスライドするテーブ
ルの移動は、X方向の各送りねじ21、22をX方向の
前記ガイドレール19に搭載したサーボモータ、例えば
ステッピンモータ(M1、M2)で回転することにより
行なわれ、各XYクロステーブル17A、17BのY方
向の移動、即ちY方向にスライドするテーブルの移動
は、Y方向の各送りねじ23、24をX方向へスライド
するテーブルに設けた例えばステッピンモータ(M1、
M2)で回転することで行なわれる(図3、図11参
照)。この各XYクロステーブル17A、17Bの移動
面に対して、前記型締装置C1、C2の型締方向は直角
な方向としてある。
【0013】前記した型締用シリンダ装置16、XYク
ロステーブル用駆動装置を駆動制御する数値制御装置
は、製造すべき三次元形状の屈曲した合成樹脂製パイ
プ、エアダクトなどの中空成形品の寸法、形状を予め読
み込み記憶しておく記憶部と、記憶部に記憶したブロー
成形品の寸法及び形状を電気信号として読み出し型締用
シリンダ装置16、XYクロステーブル用駆動装置へ駆
動指令を出力する指令部とを具備している(図示せ
ず)。
【0014】これら送りねじ21、22、23、24は
その軸線周りで回転可能で、その軸線方向には移動不能
に設けられている。
【0015】1)請求項1、2記載の方法発明の代表的
な実施例として、三次元に屈曲する合成樹脂製中空管を
製造する場合を説明する。まず、成形すべき中空管の三
次元形状に見合う窪みを有しかつ下型11と上型12か
らなる割型によって形成されているブロー成形用金型F
を選択する。このパリソン吹込み成形型Fを一方の前記
型締装置C1に取付ける。即ち、下型11を前記XYク
ロステーブル17Aに配備した前記下型用型締板14
に、また上型12を前記上型用型締板15に各々ボルト
等により横長に取付ける。次いで、前記数値制御装置の
指令部により記憶部から成形すべき中空管の形状、寸法
に対応する情報を読み出し、XYクロステーブル用駆動
装置に駆動指令を出力し、この指令信号に基づき前記各
駆動装置を駆動制御し、例えば一方の前記XYクロステ
ーブル17Aの前記送りねじ21を適宜回転させて、こ
の下型を型締位置からパリソン供給位置までX方向に移
動させ、更にこの位置で下型11のX、Y方向の位置を
前記送りねじ21、23によって調整し、前記ダイヘッ
ド13から押出されるパリソンの下端を、開いている前
記金型Fにおける前記上向きに傾斜している下型11の
窪みの一端で受け取る位置に前記下型11を位置合わせ
する。この状態で、前記下型11における窪みの溝幅よ
り細径のパリソンを前記ダイヘッド13から継続して押
し出し、一方のXYクロステーブル17AのX、Y方向
の送りねじ21、23の回動により、前記下型を傾斜面
内での移動調整により、下型11のX、Y方向の位置を
前記窪みの形状に倣って刻々調整し、前記下型11の窪
みに沿いパリソンを供給し、遂に前記パリソンが下型1
1の窪み他端から適宜寸法突出した状態で、押出機の作
動を停止し、前記ダイヘッド13からのパリソンの押出
しを停止し、パリソンを下型外位置で切断する。
【0016】次いで、この下型11を一方のXYクロス
テーブル17Aの前記X方向の送りねじ21の回転によ
りダイヘッド13真下から一方の型締装置C1の真下の
型締位置に移動する。この後このパリソンを下型11の
窪みに完全に倣わせた傾斜状態にある前記ブロー成形用
金型Fにおける上型12を下型11に型締用シリンダ装
置16の作動により重ね合わせ型締めし、上型12と下
型11の重ね合わせ面に刻設した窪みで成形すべき屈曲
した中空管と同一のキャビテイをこの金型F内に形成す
ると共に、パリソンの上端をこれら上下型12と11の
重ね合わせ面で挟着閉止する。この後、これら上下型1
2と11の重ね合わせ面から突出している例えばパリソ
ン下端からエアノズル(図示せず)を介してパリソン内
に圧縮空気を吹込み、所望の屈曲部を有する中空管をブ
ロー成形する。次いで、上型12と下型11を相互に型
締用シリンダ装置16の作動により離反させ、中空成形
品を下型11から取外す。このブロー成形中に、他方の
型締装置C2における下型用型締装板14を前記一方の
型締装置C1における下型用型締装板14の動作と同様
に前記ダイヘッド13の真下に他方のXYクロステーブ
ル17Bの作動により移動し、前記ダイヘッド13から
押し出されるパリソンをこの下型11の窪み内に供給し
前記同様に収納する。このようにして、左右2組のブロ
ー成形用金型Fを交互に用いてブロー成形する。
【0017】なお、ブロー成形品の形状に応じてベッド
Dの傾斜している上面D1を型締装置C1、C2と共に
水平面に対して約15°〜25°の範囲で調整すること
もある(請求項2、5記載の発明に対応)。即ち、型締
装置C1、C2は前記X方向のガイドレール19、XY
クロステーブル17A、17Bと共に前記ベッドDに対
して、前記X方向のガイドレール19の一側縁と平行な
軸線の周りに、回動可能に装着してあり、その傾斜角が
前述の範囲内において変更、固定できるようにしてあ
る。
【0018】2)異種形状のエアダクトをブロー成形す
る場合には、図1における右側の型締装置C1における
下型用型締板14に第1のエアダクトに対応する下型1
1を横長に取り付ける。また、左側の型締装置C2にお
ける下型用型締板14に、第1のエアダクトと形状の異
なるエアダクト、例えば蛇腹付きのエアダクトに対応す
る下型11を取り付ける。各型締装置C1、C2の上型
用型締板15には、下型11と重ね合わされることでエ
アダクトの形状に符合するキャビテイを形成するそれぞ
れ対応した上型12を取り付ける。この状態で、ダイヘ
ッド13に対して左側の型締装置C1の前記下型11を
一方のXYクロステーブル17AのX方向送りねじ21
の回転により移送し、ダイヘッド13の真下に位置させ
る。このようにして一方の型締装置C1の前記下型11
をダイヘッド13に対して真下に位置決めする。
【0019】次いで、この下型11を一方のXYクロス
テーブル17AのXY方向での移動制御によりエアダク
トの形状に応じて傾斜面に沿ってXY方向乃至XYの合
成方向へ移動させ、この下型11の窪み内にダイヘッド
13からのパリソンを供給し、はみ出すことなく収納す
る。このように一方の形状のエアダクトに対応する下型
11にパリソンを収納した後、この下型11を一方のX
Yクロステーブル17AのX方向送りねじ21の回転に
より左側の型締装置C1の真下に移動する。
【0020】この型締装置C1への移動中に、この下型
11を一方のXYクロステーブル17AのXY方向での
移動制御により、対応する上型12に芯合わせすべくY
方向及びX方向に順次若しくは同時に芯合わせをする。
このように芯合わせした後、上型12を下型11に重ね
合わせ、型締めし、このパリソンにエアを吹き込むこと
で、一方の形状のエアダクトをブロー成形する。このブ
ロー成形サイクル中に、他方の形状のエアダクトに対応
する下型11を他方のXYクロステーブル17BのX方
向送りねじ22の回転により、ダイヘッド13の真下に
移送し位置決めする。次に、この下型11を他方のXY
テーブル17BのXY方向での移動制御により、下型1
1の窪みの形状に応じてXY乃至その合成方向へ移動さ
せ、この下型11の窪み内に、ダイヘッド13からのパ
リソンを供給し、はみ出すことなく収納する。この後、
この下型11を右側の型締装置C2に他方のXYクロス
テーブル17BのX方向送りねじ22の回転により移送
しこの型締装置C2の真下に位置させる。
【0021】この移動中に、他方のXYクロステーブル
17BのXY方向での移動制御で下型11をXY方向へ
順次若しくは同時に移動させ、右側の型締め装置C2に
おける対応する上型12に芯合わせする。次いで、この
状態で上型12を下型11に重ね合わせ、型締めし、こ
のパリソンにエアを吹き込むことで、他方の形状のエア
ダクトをブロー成形する。このブロー成形した第1の形
状のエアダクトを下型11から取り出した後、再び、こ
の下型11をダイヘッド13の真下に、他方の形状のエ
アダクトをブロー成形中に、一方のXYクロステーブル
17AのX方向送りねじ21の回転により移送し、前回
同様にダイヘッド13からパリソンをこの下型11の窪
み内に供給し収納する。
【0022】このような操作を繰り返すことにより、異
種の形状のエアダクトを共通のダイヘッド13と左右2
つの型締装置C1、C2と対応するXYクロステーブル
17A、17Bを用いることで、交互にブロー成形す
る。前記の態様ではXYクロステーブル17A、17B
を交互に使用するが、片方のみを使用してブロー成形す
る場合もある。インサート成形する場合には、型締装置
C1、C2の型締位置から外れた場所で、好ましくは前
記ダイヘッド13の真下若しくは型締めC1、C2とパ
リソン供給位置との間で一旦下型11を停止させて、前
記下型11の窪みにインサート部品を挿入する。
【0023】実施の形態2 この形態は請求項6に記載された発明の代表的な実施の
形態を示す。実施の形態1と異なる構成は次の通りであ
る。前記パリソン供給位置にあるダイヘッド近傍には、
パリソン湾曲部形成装置Bが配置してある(図6参
照)。このブローダイヘッド13におけるコア25とダ
イリング26間にパリソン吐出用の環状吐出口13Aが
形成されている(図6参照)。前記コア25中心軸線に
対してダイリング26の全体が平面内において位置変位
可能に設けてある。前記ダイリング26の周面には、平
面にみて直径方向で対をなす、直線駆動装置27、2
8、29、30が2組、前記コア25の軸線周りに90
度取付け位置を異にして配置されている(図7参照)。
前記各対の直線駆動装置27、28、29、30は、3
0ポイント式パリソン肉厚制御装置31で指定された各
ポイントに対応する一サイクルの肉厚パターンで、直線
駆動されるものとしてある。このダイリング26とブロ
ーダイヘッド本体32の摺動面間には可撓性のリング状
パッキン33が介在されている。具体的には、このリン
グ状パッキン33は、環状基部33Aと、この環状基部
33Aの内縁から上方に延びて、ブローダイヘッド本体
32の内面に添い配置される環状起立部33bからな
り、この環状基部33Aは、ブローダイヘッド本体32
の摺動面(底面)32Aに緩く固定されている。前記ダ
イリング26は、その外径寸法はブローダイヘッド本体
32の外径寸法とほゞ同一としてあり、その中心部は前
記コア25のテーパに対応してテーパの貫通穴が形成さ
れている。
【0024】前記各対の直線駆動装置27、28、2
9、30は、前記30ポイント式パリソン肉厚制御装置
31で指定された各ポイントに対応する一サイクルの肉
厚パターンで、直線駆動される流体圧式シリンダ装置と
してある。パリソンの目標とする肉厚変化を示す折線の
屈曲点におけるパリソン長さ及び肉厚の値を予め記憶さ
せておくための記憶装置(図示せず)が設けてあると共
にブロー成形中ポイントごとに算出パリソン長さに対す
る肉厚の目標値を、前記記憶装置に記憶させてある前記
パリソン長さ及び肉厚の値に基づいて算出し、この肉厚
が得られるようにダイリング26とコア25との間の隙
間を調整する前記30ポイント式パリソン肉厚制御装置
31が設けてある。前記肉厚変化を示す30ポイント式
パリソン肉厚制御装置31で指定される各ポイントに対
応する1サイクルの前記各対の直線駆動装置27、2
8、29、30のうちの一方である直線駆動装置28、
29の駆動パターンを予め設定する複数点ダイリング変
位量設定回路34と、この駆動パターンに応じて、前記
各対の一方の直線駆動装置28、29によるダイリング
変位量を定めるダイリング分配回路35と、各ポイント
ごとにこの定められたダイリング変位量に基づいてその
開閉度が調整されるサーボバルブ36、37とが設けて
ある。対応するサーボバルブ36、37で直線駆動装置
28、29によるダイリング変位量が調整される。
【0025】前記各対の一方の直線駆動装置28、29
によるダイリング変位量を検出するための検出装置28
A、29Aと、各検出装置28A、29Aにより検出さ
れた前記直線駆動装置28、29によるダイリング変位
量と前記ダイリング変位量分配回路35で設定したダイ
リング変位量とを比較してその差に応じて各直線駆動装
置28、29によるダイリング変位量をフィードバック
制御するための比較回路38とが設けてある(図8参
照)。この際、各対の他方の直線駆動装置27、30
は、前記各対の一方の直線駆動装置28、29に追従し
て駆動するものとしてある。例えば、一方の直線駆動装
置28が図6において左へ1mmダイリング26を移動
した場合には、これに追従して他方の直線駆動装置27
が同方向へ流体の応答遅れを加味した量(例えば0.9
mm乃至0.95mm)ダイリング26を移動する。
【0026】前記ブロー成形装置Aは、ダイ内アキュー
ムレータ型のブロー成形装置とし、このブロー成形装置
AにおけるプランジャPの位置を検出するポテンショメ
ータ39が設けてあり、このポテンショメータ39から
の出力信号がポイント信号として前記パリソン肉厚制御
装置31に入力されるものとしてある。前記コア25は
前記30ポイント式パリソン肉厚制御装置31により、
前記ダイリング26同様に駆動されるコア用直線駆動装
置40により上下位置調整可能に設けられている(図6
参照)。
【0027】更に、この直線駆動装置40によるコア変
位量を定めるコア変位量分配回路が前記ダイリング変位
量分配回路35に組み込まれ、各ポイントごとにこの定
められたコア変位量に基づいてその開閉度が調整される
サーボバルブ41が設けてある。前記直線駆動装置40
によるコア変位量を検出するための検出装置40Aと、
各検出装置40Aにより検出された前記直線駆動装置4
0によるコア変位量と前記コア変位量分配回路で設定し
たコア変位量とを比較してその差に応じて各直線駆動装
置40によるコア変位量をフィードバック制御するため
の前記同様の比較回路38とが設けてある(図8参
照)。このように前記パリソン湾曲部形成装置Bの1種
であるコア・ダイリング位置調整装置B1が構成されて
いる。前記湾曲部成形装置Bの代表例として、ダイリン
グ26の直角方向の変位によるものを記載したが、ダイ
ヘッド13の吐出口13Aの円周上間隙を4箇所におい
て、調整可能とし、これを半径方向に変位させ、パリソ
ン肉厚を一部において、厚肉若しくは薄肉に調整する湾
曲部成形装置Bであってもよい。
【0028】この形態の作用において、実施の形態1の
作用と異なる内容は次の通りである。請求項1記載の方
法発明の代表的な実施の形態として、湾曲部を有する合
成樹脂製中空成形品を製造する場合を説明する。下型1
1の窪みの屈曲部に対応して前記このコア・ダイリング
位置調整装置Bにより、ダイヘッド13の前記吐出口1
3A近傍においてダイリング26をコア25に対して、
直径に変位させ、パリソンを湾曲する。遂に前記パリソ
ンが下型11のキャビティ上端開口から適宜寸法突出し
た状態で、押出機の作動を停止し、前記ダイヘッド13
からのパリソンの押出しを一時停止する。
【0029】この後は、実施の形態1と同様に作用す
る。即ち、この下型11を一方のXYクロステーブル1
7AのXテーブル7A用の前記送りねじ21の回転によ
りダイヘッド13真下から一方の型締装置C1の真下に
移動する。この後このパリソンを下型11のキャビテイ
に完全に倣わせた傾斜状態にある前記ブロー成形用金型
Fにおける上型12を下型11に型締用シリンダ装置1
6の作動により重ね合わせ型締めし、上型12と下型1
1の重ね合わせ面に刻設した窪みで成形すべき屈曲した
中空成形品と同一のキャビティをこの金型F内に形成す
ると共に、パリソンの上端をこれら上下型12と11の
重ね合わせ面で挟着閉止する。この後、これら上下型1
2と11の重ね合わせ面から突出しているパリソン下端
からエアノズル(図示せず)を介してパリソン内に圧縮
空気を吹込み、所望の屈曲部を有する中空成形品をブロ
ー成形する。次いで、上型12と下型11を相互に型締
用シリンダ装置16の作動により離反させ、中空成形品
を下型11から取外す。このブロー成形中に、他方の型
締装置C2における下型用型締装板14を前記ダイヘッ
ド13の真下にXYクロステーブル17BのXテーブル
17Aの送りにより移動し、パリソンをこの下型11の
窪み内に供給し前記同様に収納する。このようにして、
左右2組のブロー成形用金型Fを交互に用いてブロー成
形する。前記各実施の形態において、前記型締位置に、
ブロー成形品取り出し装置が配備し、成形毎に、開いた
下型12から中空管を取り出し可能とすれば、より生産
性は高まる(請求項7記載の発明の実施の形態に対
応)。
【0030】
【発明の効果】請求項1、2、3記載の各発明は、前記
下型の移動機構を簡略化し、奥行き方向での占有面積を
小さくすることが出来る。更に、下型は横長に、水平面
に配置され、前記材料供給位置と、型締め位置との間を
前記下型は移動し、且つ平面内で移動するため、下型は
奥行き方向での移動範囲が小さくなり、使用者としては
パリソンの手動による位置調整、成形品の取り出し時
に、奥行き方向に手を差し入れ必要性が少なくなり、作
業上の安全性ヲ高めることができ。インサート成形する
場合には、型締装置の型締位置から外れた場所で、好ま
しくは前記ダイヘッドの真下で前記下型11の窪みにイ
ンサート部品を挿入することが可能となり、上型が上方
にない状態でロボットなどによりインサート部品を容易
に前記下型に挿入できる。請求項2記載の発明において
は、請求項1記載の発明の効果に加えて、バリを伴わな
いブロー成形品を容易に成形できる。
【0031】請求項4記載の関連発明である装置発明
は、請求項1、3記載の方法発明を実施でき、その効果
を奏し、各型締装置の下型用型締板を単一のダイヘッド
と対応する型締装置間で移動可能に前記のように設ける
ことにより、装置全体の設置スペースを小さくでき、前
記XYクロステーブルの活用により、複数の型締装置に
おける各下型用型締板をXY方向に移動制御し、各型締
装置における下型の窪みが三次元的に屈曲していてもダ
イへッドからパリソンを各型締装置における下型の窪み
内に完全に収納でき、また、各型締装置の下型を上型に
対してXY方向に位置決め制御し、芯合わせして、上下
型で形成されるキャビテイ内にパリソンを位置させ、バ
リを伴わずにブロー成形することができ、後工程である
バリ取りなどを不要にできる。
【0032】請求項5記載の発明は、前記効果に加え
て、請求項2記載の方法発明を実施でき、ブロー成形品
をバリを伴わずに成形できる。請求項6記載の発明は、
前記効果に加えて、湾曲した前記中空管を容易にブロー
成形することが出来る。請求項7記載の発明は、前記効
果に加えて、前記中空管を容易に取り出し出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1おける装置の概略正面図である。
【図2】図1の要部側面図である。
【図3】図1における両側の型締装置における下型用型
締板の動きを説明する平面図である。
【図4】図3の中央のパリソン供給位置にある一方のX
Yクロステーブルの右端面図である。
【図5】図3の右端の型締位置にある他方のXYクロス
テーブルの右端面である。
【図6】実施の形態2における装置の要部概略正面図で
ある。
【図7】図4の平面図である。
【図8】図4の制御系のブロック図である。
【図9】湾曲時におけるパリソンの横断面図である。
【図10】図9のパリソンを用いてブロー成形した中空
管の横断面図である。
【図11】図3に対応する金型の配置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 上型 12 下型 13 ダイヘッド 14 下型用型締板 17A、17B XYクロステーブル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月8日(2001.11.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、特定発明は、ダイヘッドの両側に型締装置を少なく
とも一つ宛、水平面に対して傾斜して設け、各XYクロ
ステーブルに配備した各型締装置の下型用型締板のみを
対応する型締位置とパリソン供給位置間で傾斜状態のま
ま独立してそれぞれ移動可能に設け、一方の型締装置に
おける下型用型締板を、パリソン供給位置に設けたダイ
ヘッド下方に位置させ、一方のXYクロステーブルの移
動制御により、この下型用型締板を前記傾斜面内で変位
させ、この下型用型締板に取付けた下型のキャビティ内
にダイヘッドからパリソンを供給した後、この型締板を
一方の型締位置に設けた型締装置の真下に直線移動さ
せ、一方の型締装置の上型用型締板に取付けた上型をこ
の下型用型締板に取付けた下型に重ね合わせ、型締め
し、前記パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、後
ブロー成形品を脱型するとともに、このブロー成形中
に、他方の型締装置に設けた下型用型締板を他方のXY
クロステーブルの移動制御により前記他方の型締装置が
設けられた型締位置からダイヘッドの真下に移動し、前
記同様に前記他方の型締装置に設けた下型のキャビティ
内にダイヘッドからパリソンを供給する合成樹脂製中空
管の製造方法において、前記下型を横長として、前記下
型用型締板に取付け、前記長手に概ね添う細長い前記中
空管をブロー成形することを特徴とする合成樹脂製中空
管のブロー成形方法としてある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】前記課題を解決するため、関連発明は、X
方向ベツドの上面がパリソンを供給する押出装置側が高
く、前面側が低く、水平面に対して傾斜しており、こX
方向のベッドの傾斜している上面の両端部には、型締装
置が少なくとも一つ宛それぞれこの傾斜した上面に沿っ
て配置してあり、各型締装置の下型用型締板が、対応す
る型締位置とパリソン供給位置間で前記X方向上面に案
内されて移動可能の各XYクロステーブルに配備され、
ブロー成形用金型の下型が横長に前記各下型用型締板に
取り付け可能としてあり、その上型は各型締位置に設け
た型締装置の上型用型締板に前記下型同様に横長に取り
付けられ、これら一対の型締め装置の前記下型を選択的
に前記型締位置とパリソン供給位置間及びパリソン供給
位置内において移動させる下型駆動装置が、前記XYク
ロステーブルに連結されていることを特徴としてある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1 この形態は請求項4、5に記載された発明の代表的な実
施の形態を示す。図1において、Aがブロー成形装置で
あり、このブロー成形装置AにおけるX方向ベツドDは
基盤Gに敷設したレールRに沿って後述するダイヘッド
13に対して、進退固定可能に設けてある。このベッド
Dの上面D1が押出装置側が高、前面側が低く水平面に
対して傾斜しており、このベッドDの傾斜している上面
D1の両端部即ち、型締位置には、型締装置C1、C2
が少なくとも一つ宛それぞれこの傾斜した上面に沿って
配置してある。このベッドDの上面D1の傾斜角は一定
としてある。前記各型締装置C1、C2は下型用型締板
14と、この下型用型締板14に対して直角方向に接離
可能な上型用型締板と、この上型用型締板を下型型締板
14に対して接近離反移動させる型締用シリンダ装置1
6とを具備している(図2参照)。前記下型用型締板1
4に下型11が、またこの上型用型締板に上型12がそ
れぞれ横長に取り付けられ、この下型11と上型12と
でブロー成形用金型Fを構成する(図2参照)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】各型締装置C1、C2の前記下型用型締板
14が、対応する型締装置C1、C2とダイヘッド13
間で移動可能に、前記傾斜した上面D1に配備した各X
Yクロステーブル17A、17Bに配備され、ブロー成
形品の種類に対応したブロー成形用金型Fの下型11が
各下型型締板14に横長に取り付けられる(図10参
照)。前記各XYクロステーブル17A、17Bは共通
のX方向のガイドレール19に沿ってそれぞれ独立して
X方向に任意に移動可能に設けてあり、一方のXYクロ
ステーブル17Aに一方の型締装置C1の下型用型締板
14が設けられている。他方のXYクロステーブル17
Bに他方の型締装置C2の下型用型締板14が設けられ
ている。このガイドレール19は、前記ベッドDの上面
D1の長手方向に沿い敷設されている(図2、図3参
照)。各XYクロステーブル17A、17Bは対応する
型締装置C1、C2の型締位置から前記ダイヘッド13
の真下に至り、この真下位置で、X方向、Y方向及びこ
れらの剛性方向に移動可能にそれぞれ設けられている。
通常、前記各XYクロステーブル17A、17Bの移動
はガイドレール19に沿うベッドDの上面D1の長手方
向であるX方向の送りねじ21、22、このX方向と直
角なY方向の送りねじ23、24で行なわれ、各XYク
ロステーブル17A、17BのX方向の移動、即ちX方
向にスライドするテーブルの移動は、X方向の各送りね
じ21、22をX方向の前記ガイドレール19に搭載し
たサーボモータ、例えばステッピンモータ(M1、M
2)で回転することにより行なわれ、各XYクロステー
ブル17A、17BのY方向の移動、即ちY方向にスラ
イドするテーブルの移動は、Y方向の各送りねじ23、
24をX方向へスライドするテーブルに設けた例えばス
テッピングモータ(M1、M2)で回転することで行な
われる(図3、図4、図5、図10参照)。この各XY
クロステーブル17A、17Bの移動面に対して、前記
型締装置C1、C2の型締方向は直角な方向としてある
(図2参照)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】この形態の作用において、実施の形態1の
作用と異なる内容は次の通りである。請求項1記載の方
法発明の代表的な実施の形態として、湾曲部を有する合
成樹脂製中空成形品を製造する場合を説明する。下型1
1の窪みの屈曲部に対応して前記コア・ダイリング位置
調整装置Bにより、ダイヘッド13の前記吐出口13A
近傍においてダイリング26をコア25に対して、直径
に変位させ、パリソンを肉厚調整して湾曲する(図9参
照)。遂に前記パリソンが下型11のキャビティ上端開
口から適宜寸法突出した状態で、押出機の作動を停止
し、前記ダイヘッド13からのパリソンの押出しを一時
停止する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】この後は、実施の形態1と同様に作用す
る。即ち、この下型11を一方のXYクロステーブル1
7AのXテーブル7A用の前記送りねじ21の回転によ
りダイヘッド13真下から一方の型締装置C1の真下に
移動する。この後このパリソンを下型11のキャビテイ
に完全に倣わせた傾斜状態にある前記ブロー成形用金型
Fにおける上型12を下型11に型締用シリンダ装置1
6の作動により重ね合わせ型締めし、上型12と下型1
1の重ね合わせ面に刻設した窪みで成形すべき屈曲した
中空成形品と同一のキャビティをこの金型F内に形成す
ると共に、パリソンの上端をこれら上型12と下型11
の重ね合わせ面で挟着閉止する。この後、これら上型1
2と下型11の重ね合わせ面から突出しているパリソン
下端からエアノズル(図示せず)を介してパリソン内に
圧縮空気を吹込み、所望の屈曲部を有する中空成形品を
ブロー成形する。次いで、上型12と下型11を相互に
型締用シリンダ装置16の作動により離反させ、中空成
形品を下型11から取外す。このブロー成形中に、他方
の型締装置C2における下型用型締装板14を前記ダイ
ヘッド13の真下にXYクロステーブル17BのXテー
ブル17Aの送りにより移動し、パリソンをこの下型1
1の窪み内に供給し前記同様に収納する。このようにし
て、左右2組のブロー成形用金型Fを交互に用いてブロ
ー成形する。前記各実施の形態において、前記型締位置
に、ブロー成形品取り出し装置(図示せず)が配備し、
成形毎に、開いた下型12から中空管を取り出し可能と
すれば、より生産性は高まる(請求項7記載の発明の実
施の形態に対応)。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【発明の効果】請求項1、2、3記載の各発明は、前記
下型の移動機構を簡略化し、奥行き方向での占有面積を
小さくすることが出来る。更に、下型は横長であって、
水平面に配置され、前記材料供給位置と、型締め位置と
の間を前記下型は移動し、且つ平面内で移動するため、
下型は奥行き方向での移動範囲が小さくなり、使用者と
してはパリソンの手動による位置調整、成形品の取り出
し時に、奥行き方向に手を差し入れ必要性が少なくな
り、作業上の安全性を高めることができ。インサート成
形する場合には、型締装置の型締位置から外れた場所
で、好ましくは前記ダイヘッドの真下で前記下型の窪み
にインサート部品を挿入することが可能となり、上型が
上方にない状態でロボットなどによりインサート部品を
容易に前記下型に挿入できる。請求項2記載の発明にお
いては、請求項1記載の発明の効果に加えて、バリを伴
わないブロー成形品を容易に成形できる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】図3の右端の型締位置にある他方のXYクロス
テーブルの右端面図である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】図3に対応する金型の配置を示す斜視図であ
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図11
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】削除

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイヘッドの両側に型締装置を少なくとも
    一つ宛で水平面に対して傾斜して設け、各XYクロステ
    ーブルに配備した各型締装置の下型用型締板のみを対応
    する型締位置とパリソン供給位置間で傾斜状態のまま独
    立してそれぞれ移動可能に設け、一方の型締装置におけ
    る下型用型締板を、パリソン供給位置に設けたダイヘッ
    ド下方に位置させ、一方のXYクロステーブルの移動制
    御により、この下型用型締板を前記傾斜面内で変位さ
    せ、この下型用型締板に取付けた下型のキャビティ内に
    ダイヘッドからパリソンを供給した後、この型締板を一
    方の型締位置に設けた型締装置の真下に直線移動させ、
    一方の型締装置の上型用型締板に取付けた上型をこの下
    型用型締板に取付けた下型に重ね合わせ、型締めし、前
    記パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、後ブロー
    成形品を脱型する。このブロー成形中に、他方の型締装
    置に設けた下型用型締板を他方のXYクロステーブルの
    移動制御により前記他方の型締装置が設けられた型締位
    置からダイヘッドの真下に移動し、前記同様に前記他方
    の型締装置に設けた下型のキャビティ内にダイヘッドか
    らパリソンを供給する合成樹脂製中空管の製造方法にお
    いて、 前記下型を横長として、前記下型用型締板に取付け、前
    記長手に概ね添う細長い前記中空管をブロー成形するこ
    とを特徴とする合成樹脂製中空管のブロー成形方法。
  2. 【請求項2】前記型締装置の傾斜角はパリソンを供給す
    る押出装置側が高く、前面側が低く水平面内から約5゜
    〜約15゜の範囲で調整することを特徴とする請求項1
    記載の合成樹脂製中空管のブロー成形方法。
  3. 【請求項3】前記中空管を、ダクト管、蛇腹管のうちの
    一種としてあることを特徴とする請求項1または2記載
    の合成樹脂製中空管のブロー成形方法。
  4. 【請求項4】X方向ベツドの上面がパリソンを供給する
    押出装置側が高く、前面側が低く、水平面に対して傾斜
    しており、このX方向ベッドの傾斜している上面の両端
    部には、型締装置が少なくとも一つ宛それぞれこの傾斜
    した上面に沿って配置してあり、各型締装置の下型用型
    締板が、対応する型締位置とパリソン供給位置間で前記
    X方向上面に案内されて移動可能各XYクロステーブル
    に配備され、ブロー成形用金型の下型が横長に前記各下
    型用型締板に取り付け可能としてあり、その上型は各型
    締位置に設けた型締装置の上型用型締板に前記下型同様
    に横長に取り付けられ、これら一対の型締め装置の前記
    下型を選択的前記型締位置とパリソン供給位置間及びパ
    リソン供給位置内において移動させる下型駆動装置が、
    前記XYクロステーブルに連結されていることを特徴と
    する合成樹脂製中空管のブロー成形装置。
  5. 【請求項5】前記ベッドの傾斜している上面は傾斜角度
    を調整可能に設けてあることを特徴とする請求項4記載
    の合成樹脂製中空管のブロー成形装置。
  6. 【請求項6】前記パリソン供給位置にあるダイヘッド近
    傍には、パリソン湾曲部形成装置が配置してあることを
    特徴とする請求項4または5記載の合成樹脂製中空管の
    ブロー成形装置。
  7. 【請求項7】前記型締位置には、ブロー成形品取り出し
    装置が配備してあることを特徴とする請求項4、5また
    は6記載の合成樹脂製中空管のブロー成形装置。
JP2000264911A 2000-09-01 2000-09-01 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置 Expired - Lifetime JP4609681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000264911A JP4609681B2 (ja) 2000-09-01 2000-09-01 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000264911A JP4609681B2 (ja) 2000-09-01 2000-09-01 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002067132A true JP2002067132A (ja) 2002-03-05
JP2002067132A5 JP2002067132A5 (ja) 2008-02-21
JP4609681B2 JP4609681B2 (ja) 2011-01-12

Family

ID=18752253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000264911A Expired - Lifetime JP4609681B2 (ja) 2000-09-01 2000-09-01 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4609681B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7258542B2 (en) * 2002-02-11 2007-08-21 Salflex Polymers Ltd. Mold assembly for blow molding plastic articles and method of use
US8777815B2 (en) 2004-12-17 2014-07-15 Nike, Inc. Multi-sensor monitoring of athletic performance

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0342228A (ja) * 1989-07-10 1991-02-22 Kinki Denki Kk 中空長尺物吹込成形装置
JPH04135733A (ja) * 1990-09-27 1992-05-11 Tigers Polymer Corp 中空合成樹脂製品の製造方法
JP2000127228A (ja) * 1998-10-21 2000-05-09 Placo Co Ltd ブロー成形方法及びその装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0342228A (ja) * 1989-07-10 1991-02-22 Kinki Denki Kk 中空長尺物吹込成形装置
JPH04135733A (ja) * 1990-09-27 1992-05-11 Tigers Polymer Corp 中空合成樹脂製品の製造方法
JP2000127228A (ja) * 1998-10-21 2000-05-09 Placo Co Ltd ブロー成形方法及びその装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7258542B2 (en) * 2002-02-11 2007-08-21 Salflex Polymers Ltd. Mold assembly for blow molding plastic articles and method of use
US8777815B2 (en) 2004-12-17 2014-07-15 Nike, Inc. Multi-sensor monitoring of athletic performance

Also Published As

Publication number Publication date
JP4609681B2 (ja) 2011-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4955760B2 (ja) インサート部品内蔵形押出ブロー成形品製造用成形金型
EP0256442B1 (en) Blow-molding apparatus for molding hollow articles of synthetic resin
US4239474A (en) Apparatus for molding a plastic pipe
CN109501208A (zh) 吹塑机
JP2010517832A (ja) 容器をブロー成形するための方法および装置
EP0693358B1 (en) A process for making a blow molded product
US3408692A (en) Apparatus for producing offset finish on containers
JP2002067132A (ja) 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置
WO1998038023A1 (fr) Machine de soufflage
JP2000127228A (ja) ブロー成形方法及びその装置
US10987852B2 (en) Blowing tool for a blow molding machine
JP2879459B2 (ja) ブロー成形用パリソンを分割金型における受型の成形窪みに供給する方法及びその装置
US6416313B1 (en) Blow molding machine for low-waste blow molding
JP3007380U (ja) 合成樹脂製中空成形品の製造装置
JPH0270421A (ja) ブロー成形装置
JP2002067134A (ja) 湾曲部を有する合成樹脂製中空管の製造方法とその装置
JPH0653459B2 (ja) 合成樹脂製フィラーチューブの成形方法
JPH0612912Y2 (ja) 合成樹脂製中空成形品の製造装置
JPH0523317Y2 (ja)
JPH0438981Y2 (ja)
JPH0434008Y2 (ja)
EP1535720B1 (de) Vorrichtung zur Blasformung von Werkstücken
JPH115249A (ja) ブロー成形装置におけるパリソン肉厚調整装置及びこれを使用したブロー成形装置
CN219806440U (zh) 一种塑料挤出模具调节装置
CN216579002U (zh) 一种能够消除注塑品静电的注塑模具

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070806

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070806

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100929

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4609681

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term