JP2000127228A - ブロー成形方法及びその装置 - Google Patents

ブロー成形方法及びその装置

Info

Publication number
JP2000127228A
JP2000127228A JP30003898A JP30003898A JP2000127228A JP 2000127228 A JP2000127228 A JP 2000127228A JP 30003898 A JP30003898 A JP 30003898A JP 30003898 A JP30003898 A JP 30003898A JP 2000127228 A JP2000127228 A JP 2000127228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold clamping
blow molding
lower mold
clamping device
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30003898A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoama Shinosawa
浄天 篠沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Placo Co Ltd
Original Assignee
Placo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Placo Co Ltd filed Critical Placo Co Ltd
Priority to JP30003898A priority Critical patent/JP2000127228A/ja
Publication of JP2000127228A publication Critical patent/JP2000127228A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの型締装置を交互に使用することによ
り、生産性の高いブロー成形方法及びその装置を市場に
提供する。 【解決手段】 ブロー成形した第1(又は第2)の形状
のエアダクトを一方の型締装置の下型から取り出した
後、再び、この下型をダイヘッドの真下に、第2(又は
第1)の形状のエアダクトを他方の型締装置においてブ
ロー成形中に、XYクロステーブルのX方向送りねじ2
1(又は22)の回転によりダイヘッドの真下に移送す
る。この後、前回同様にダイヘッドからパリソンをこの
下型のキャビテイ内に供給し収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明はブロー成形方法とその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記汎用機の機能を保持しつゝ前記従来
の専用機を上回る倣い機能を発揮するブロー成形方法に
よる合成樹脂製中空成形品の製造装置とし、押出機のパ
リソン押出用下向きノズルが機台に設けてあり、この機
台上には前記下向きノズルに対して水平面内で位置調整
自在に荷台が設けてあり、この荷台の上面に設けた軸受
に支承された水平な枢軸に回動可能に上金型と下金型か
らなるパリソン吹込み成形型の型締装置が配備してあ
り、前記ノズル軸線に対してこの枢軸周りで水平位置と
持ち上げ傾斜位置間でこの型締装置を傾動させる傾斜手
段が荷台に装備され、前記水平な枢軸は前記成形型の型
締方向に対して直角で、この成形型における下金型寄り
に設けてあり、この下型の取付板には型締め方向に対し
て直角な平面内で2方向に下型を移動させる下型駆動装
置が装備してあると共に前記荷台を前記枢軸に対して直
角な方向に位置調整する駆動装置が荷台に設けてあるこ
とを特徴とする合成樹脂製中空成形品の製造装置が実公
平4ー38981号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記実公平4ー389
81号公報記載の発明では、型締装置が一台であるた
め、生産性に限界がある。この発明は前記課題を解決
し、生産性の高いブロー成形方法及びその装置を市場に
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明はダイヘッドの両側に型締装置を少なくと
も一つ宛で水平面に対して傾斜して設け、各XYクロス
テーブルに配備した各型締装置の下型用型締板のみを対
応する型締装置とダイヘッド間で傾斜状態のまま移動可
能に設け、一方の型締装置における下型用型締板をダイ
ヘッド下方に位置させ、一方のXYクロステーブルの移
動制御によりこの下型用型締板を前記傾斜面内でXY方
向へ変位させ、この下型用型締板に取付けた下型のキャ
ビティ内にダイヘッドからパリソンを供給した後、この
型締板を一方の型締装置の真下に直線移動させ、一方の
型締装置に設けられている上下型を重ね合わせ、型締め
し、前記パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、こ
のブロー成形中に、他方の型締装置に設けた下型用型締
板を他方のXYクロステーブルの移動制御によりダイヘ
ッドの真下に移動し、この下型の窪み内にダイヘッドか
らパリソンを供給することを特徴とするブロー成形方法
としてある。
【0005】前記課題を解決するために、このブロー成
形方法において前記ブロー成形品をエアダクト管、蛇腹
管のうちの一種とすることを特徴とする。
【0006】前記課題を解決するために、このブロー成
形方法における前記型締装置の傾斜角を水平面内から約
15゜〜約25゜の範囲で調整することを特徴とするこ
とが成形上好ましい。
【0007】前記課題を解決するために、関連発明はベ
ツドの上面が水平面に対して傾斜しており、このベッド
の傾斜している上面の両端部には、型締装置が少なくと
も一つ宛それぞれ傾斜して配置してあり、各型締装置の
下型用型締板が対応する型締装置とダイヘッド間で移動
可能に前記傾斜した上面に配備した各XYクロステーブ
ルに配備され、ブロー成形用金型の下型が各下型用型締
板に取り付けられ、その上型は各型締装置の上型用型締
板に取り付けられることを特徴とするブロー成形装置と
してある。
【0008】前記課題を解決するために、このブロー成
形装置における前記各XYクロステーブルは前記ベッド
の長手方向に延びる共通のX方向のガイドレールに沿っ
て移動可能としてあり、各XYクロステーブルに各型締
装置の下型用型締板が設けられていることを特徴とする
としてあることが制御上望ましい。。
【0009】前記課題を解決するために、このブロー成
形装置における前記ブロー成形品は、多層パリソンをブ
ロー成形してなるものであることを特徴としてあること
が好ましい。。
【0010】前記課題を解決するために、このブロー成
形装置における前記各型締装置及び各XYクロステーブ
ルは前記ベッドの傾斜している上面が傾斜角度を調整可
能に設けてあり、前記ダイヘッドから供給されるパリソ
ンに対して下型は傾斜した前記下型用型締板に取付けら
れていることを特徴とすることが成形上望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態 この形態は請求項4、5、6に記載された発明の代表的
な実施の形態を示す。図1、図2において、Aがブロー
成形装置であり、このブロー成形装置Aにおけるベツド
Dは基盤Gに施設したレールRに沿って後述するダイヘ
ッド13に対して、進退可能に設けてある。このベッド
Dの上面D1が水平面に対して傾斜しており、このベッ
ドDの傾斜している上面D1の両端部には、型締装置C
1、C2が少なくとも一つ宛それぞれ傾斜して配置して
ある。この傾斜した上面D1はベッドDの上端をその幅
方向に殺いだ形状を呈している。前記各型締装置C1、
C2は下型用型締板14と、この下型用型締板14に対
して接離可能な上型用型締板15と、この上型用型締板
15を下型型締板14に対して接近離反移動させる型締
用シリンダ装置16とを具備している。この下型用型締
板14に下型11が、またこの上型用型締板15に上型
12が取り付けられ、この下型11と上型12とでブロ
ー成形用金型Fを構成する。
【0012】各型締装置C1、C2の前記下型用型締板
14が、対応する型締装置C1、C2とダイヘッド13
間で移動可能に、前記傾斜した上面D1に配備した各X
Yクロステーブル17A、17Bに配備され、ブロー成
形品の種類に対応したブロー成形用金型Fの下型11が
各下型型締板14に取り付けられる。前記各XYクロス
テーブル17A、17Bは共通のX方向のガイドレール
19に沿ってそれぞれ独立してX方向に任意に移動可能
に設けてあり、一方のXYクロステーブル17Aに一方
の型締装置C1の下型用型締板14が設けられている。
他方のXYクロステーブル17Bに他方の型締装置C2
の下型用型締板14が設けられている。各XYクロステ
ーブル17A、17Bは対応する型締装置C1、C2の
型締位置から前記ダイヘッド13の真下に至り、X方
向、Y方向に移動可能にそれぞれ設けられている。通
常、前記各XYクロステーブル17A、17Bの移動は
ベッドDの長手方向であるX方向、このX方向と直角な
Y方向の送りねじ21、22、23、24で行なわれ、
X方向の移動はX方向の各送りねじ21、22をX方向
の前記ガイドレール19に搭載したサーボモータ、例え
ばステッピンモータ(図示せず)で回転することにより
行なわれ、Y方向の移動はY方向の各送りねじ23、2
4をX方向のスライドするテーブルに設けた例えばステ
ッピンモータ(図示せず)で回転することで行なわれる
(第3図参照)。この各XYクロステーブル17A、1
7Bの移動面に対して、前記型締装置C1、C2の型締
方向は直角な方向としてある。
【0013】前記した型締用シリンダ装置16、XYク
ロステーブル用駆動装置を駆動制御する数値制御装置
は、製造すべき三次元形状の屈曲した合成樹脂製パイ
プ、エアダクトなどの中空成形品の寸法、形状を予め読
み込み記憶しておく記憶部と、記憶部に記憶したブロー
成形品の寸法及び形状を電気信号として読み出し型締用
シリンダ装置16、XYクロステーブル用駆動装置へ駆
動指令を出力する指令部とを具備している(図示せ
ず)。
【0014】これら送りねじ21、22、23、24は
その軸線周りで回転可能で、その軸線方向には移動不能
に機枠に設けられている。
【0015】1)請求項1、2記載の方法発明の代表的
な実施例として、三次元に屈曲する合成樹脂製中空成形
品を製造する場合を説明する。まず、成形すべき中空成
型品の三次元形状に見合うキャビティを有しかつ下型1
1と上型12からなる割型によって形成されているブロ
ー成形用金型Fを選択する。このパリソン吹込み成形型
Fを一方の前記型締装置C1に取付ける。即ち、下型1
1を前記XYクロステーブル17Aに配備した下型用型
締板14に、また上型12を前記上型用型締板15に各
々ボルト等により取付ける。次いで、前記数値制御装置
の指令部により記憶部から成形すべき中空成形品の形
状、寸法に対応する情報を読み出し、XYクロステーブ
ル用駆動装置に駆動指令を出力し、この指令信号に基ず
き前記各駆動装置を駆動制御し前記XYクロステーブル
17Aの前記送りねじ21、23を適宜回転させて、前
記ダイヘッド13から押出されるパリソンPの下端を、
開いている前記金型Fにおける前記上向きに傾斜してい
る下型11の窪みの一部で受け取る位置に前記下型11
を位置合わせする。この状態で、前記下型11における
キャビテイの溝幅より細径のパリソンの前記ダイヘッド
13からの押出しを継続して行ない、XYクロステーブ
ル17Aの移動調整により、下型11のX、Y方向の位
置を前記キャビテイの形状に倣って刻々調整される前記
下型11のキャビテイに沿いパリソンを供給し、遂に前
記パリソンが下型11のキャビティ上端開口から適宜寸
法突出した状態で、押出機の作動を停止し、前記ダイヘ
ッド13からのパリソンの押出しを中止する。
【0016】次いで、この下型11をXYクロステーブ
ル17Aの前記送りねじ21の回転によりダイヘッド1
3真下から一方の型締装置C1の真下に移動する。この
後このパリソンを下型11のキャビテイに完全に倣わせ
た傾斜状態にある前記ブロー成形用金型Fにおける上型
12を下型11に型締用シリンダ装置16の作動により
重ね合わせ型締めし、上型12と下型11の重ね合わせ
面に刻設した窪みで成形すべき屈曲した中空成形品と同
一のキャビティをこの金型F内に形成すると共に、パリ
ソンの上端をこれら上下型12と11の重ね合わせ面で
挟着閉止する。この後、これら上下型12と11の重ね
合わせ面から突出しているパリソン下端からエアノズル
(図示せず)を介してパリソン内に圧縮空気を吹込み、
所望の屈曲部を有する中空成形品をブロー成形する。次
いで、上型12と下型11を相互に型締用シリンダ装置
16の作動により離反させ、中空成形品を下型11から
取外す。このブロー成形中に、他方の型締装置C2にお
ける下型用型締装板14を前記ダイヘッド13の真下に
XYクロステーブル17Bの作動により移動し、パリソ
ンをこの下型11のキャビテイ内に供給し前記同様に収
納する。このようにして、左右2組のブロー成形用金型
Fを交互に用いてブロー成形する。
【0017】なお、ブロー成形品の形状に応じてベッド
Dの傾斜している上面D1を型締装置C1、C2と共に
水平面に対して約15°〜25°の範囲で調整すること
もある(請求項3、7記載の発明に対応)。即ち、型締
装置C1、C2は前記X方向のガイドレール19、XY
クロステーブル17A、17Bと共に前記ベッドDに対
して、前記X方向のガイドレール19の一側縁と平行な
軸線の周りに、回動可能に装着してあり、その傾斜角が
前述の範囲内において変更、固定できるようにしてあ
る。
【0018】2)異種形状のエアダクトをブロー成形す
る場合には、図1における右側の型締装置C1における
下型用型締板14に第1のエアダクトに対応する下型1
1を取り付ける。また、左側に型締装置C2における下
型用型締板14に、第1のエアダクトと形状の異なるエ
アダクト、例えば蛇腹付きのエアダクトに対応する下型
11を取り付ける。各型締装置C1、C2の上型用型締
板15には、下型11と重ね合わされることでエアダク
トのキャビティを形成するそれぞれ対応した上型12を
取り付ける。この状態で、ダイヘッド13に対して左側
又は右側の型締装置C1(又はC2)の下型11を選択
的にXYクロステーブル17A(又は17B)のX方向
送りねじ21(又は22)の回転により移送し、ダイヘ
ッド13の真下に位置させる。このようにして交互に選
択的に各型締装置C1(又はC2)の下型12をダイヘ
ッド13に対して真下に位置決めする。
【0019】次いで、この下型11をXYクロステーブ
ル17A(又は17B)の移動制御によりエアダクトの
形状に応じて傾斜面に沿ってXY方向へ移動させ、この
下型11のキャビテイ内にダイヘッド13からのパリソ
ンを供給し、食み出すことなく収納する。このように一
方の形状のエアダクトに対応する下型12にパリソンを
収納した後、この下型11をXYクロステーブル17A
(又は17B)のX方向送lねじ21(又は22)の回
転により型締装置C1(又はC2)の真下に移動する。
【0020】この型締装置C1(又はC2)への移動中
に、この下型11をXYクロステーブル17A(又は1
7B)の移動制御により、対応する上型12に芯合わせ
すべくY方向へ移動させ移動完了時にX方向の芯合わせ
をする。このように芯合わせした後、上型12を下型1
1に重ねあわせ、型締めし、このパリソンにエアを吹き
込むことで、第1(又は第2)の形状のエアダクトをブ
ロー成形する。このブロー成形サイクル中に、他方の形
状のエアダクトに対応する下型11をXYクロステーブ
ル17B(又は17A)のX方向送りねじ22(又は2
1)の回転により、ダイヘッド13の真下に移送し位置
決めする。次に、この下型11をXYテーブル17B
(又は17A)の移動制御により、エアダクトの形状に
応じてXY方向へ移動させ、この下型11のキャビテイ
内に、ダイヘッド13からのパリソンを供給し、食み出
すことなく収納する。この後、この下型11を型締装置
C2(又はC1)にXYクロステーブル17B(又は1
7A)のX方向送りねじ22(または21)の回転によ
り移送し型締装置C2(又はC1)の真下に位置させ
る。
【0021】この移動中に、XYクロステーブル17B
の移動制御で下型11をY方向へ移動させ、移動完了時
に同様にX方向に移動させ、対応する上型12に芯合わ
せする。次いで、この状態で上型12を下型11に重ね
合わせ、型締めし、このパリソンにエアを吹き込むこと
で、第2(又は第1)の形状のエアダクトをブロー成形
する。このブロー成形した第1(又は第2)の形状のエ
アダクトを下型11から取り出した後、再び、この下型
11をダイヘッド13の真下に、第2(又は第1)の形
状のエアダクトをブロー成形中に、XYクロステーブル
17A(又は17B)のX軸方向送り用ねじ21(又は
22)の回転により移送し、前回同様にダイヘッド13
からパリソンをこの下型11のキャビテイ内に供給し収
納する。このような操作を繰り返すことにより、異種の
形状のエアダクトを共通のダイヘッド13と2つの型締
装置C1、C2とXYクロステーブル17A、17Bを
用いることで、交互にブロー成形する。前記の態様では
XYクロステーブル17A、17Bを交互に使用する
が、片方のみを使用してブロー成形する場合もある。イ
ンサート成形する場合には、型締装置C1、C2の位置
から外れた場所で、好ましくは前記ダイヘッド13の真
下で前記下型11のキャビティにインサート部品を挿入
する。
【0022】なお、このエアダクトに限定することな
く、自動車内装品(例えばヘッドレストアームレスト)
をブロー成形する場合や、自動車外装品(例えば、天井
外板、バンパー、ドアフレーム)をブロー成形する場合
にも、この方法発明及びその装置発明は勿論適用でき
る。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の特定方法は、ダイヘッド
の両側に型締装置を少なくとも一つ宛で水平面に対して
傾斜して設け、各XYクロステーブルに配備した各型締
装置の下型用型締板のみを対応する型締装置とダイヘッ
ド間で移動可能に設け、一方の型締装置における下型用
型締板をダイヘッド下方に位置させ、一方のXYクロス
テーブルの移動制御によりこの下型用型締板をXY方向
へ変位させ、この下型用型締板に取付けた下型のキャビ
ティ内にダイヘッドからパリソンを供給した後、この型
締板を一方の型締装置の真下に直線移動させ、一方の型
締装置に設けられている上下型を重ね合わせ、型締め
し、前記パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、こ
のブロー成形中に、他方の型締装置に設けた下型用型締
板を他方のXYクロステーブルの移動制御によりダイヘ
ッドの真下に移動し、この下型の窪み内にダイヘッドか
らパリソンを供給することを特徴とするブロー成形方法
としてあるため、生産性を高め、バリのない三次元に屈
曲した中空成形品をブロー成形できる。即ち、同一また
は、異なる形状のブロー成形品を交互にかつ能率よく、
バリなしでブロー成形することができる。インサート成
形する場合には、型締装置の位置から外れた場所で、好
ましくは前記ダイヘッドの真下で前記下型11のキャビ
ティにインサート部品を挿入することが可能となり、上
型が上方ない状態でロボットなどにによりインサート部
品を容易に前記下型に挿入できる。請求項2記載の発明
において、前記ブロー成形品をエアダクト管、蛇腹管の
うちの一種を請求項1記載の発明の効果を伴って、生産
することができる。請求項3記載の発明においては、請
求項1、2記載の発明の効果に加えて、バリを伴わない
ブロー成形品を容易に成形できる。
【0024】請求項4、5、6記載の関連発明は、請求
項1、2記載の方法発明を実施でき、その効果を奏し、
単一のダイヘッドを全ての型締装置で共用するため、装
置全体の設置スペースを小さくでき、前記XYクロステ
ーブルの活用により、複数の型締装置における下型用型
締板をXY方向に移動制御し、下型のキャビティが三次
元的に屈曲していてもダイへッドからパリソンをこのキ
ャビティ内に完全に収納でき、また、各型締装置の下型
を上型に対してXY方向に位置決め制御し、芯合わせし
て、上下型で形成されるキャビティ内でパリソンを位置
させ、バリを伴わずにブロー成形することができ、後工
程であるバリ取りなどを不要にできる。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項3記載の方
法発明を実施でき、ブロー成形品をバリを伴わずに成形
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の装置の概略正面図である。
【図2】図1の要部側面図である。
【図3】図1の下型用型締板の動きを説明する図であ
る。
【符号の説明】
11 上型 12 下型 13 ダイヘッド 14 下型用型締板 15 上型用型締板 17A、17B XYクロステーブル C1、C2 型締装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月26日(1998.11.
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月18日(2000.1.1
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ブロー成形方法及びその装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明はブロー成形方法とその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記汎用機の機能を保持しつゝ従来の専
用機を上回る倣い機能を発揮するブロー成形方法による
合成樹脂製中空成形品の製造装置とし、押出機のパリソ
ン押出用下向きノズルが機台に設けてあり、この機台上
には前記下向きノズルに対して水平面内で位置調整自在
に荷台が設けてあり、この荷台の上面に設けた軸受に支
承された水平な枢軸に回動可能に上金型と下金型からな
るパリソン吹込み成形型の型締装置が配備してあり、前
記ノズル軸線に対してこの枢軸周りで水平位置と持ち上
げ傾斜位置間でこの型締装置を傾動させる傾斜手段が荷
台に装備され、前記水平な枢軸は前記成形型の型締方向
に対して直角で、この成形型における下金型寄りに設け
てあり、この下型の取付板には型締め方向に対して直角
な平面内で2方向に下型を移動させる下型駆動装置が装
備してあると共に前記荷台を前記枢軸に対して直角な方
向に位置調整する駆動装置が荷台に設けてあることを特
徴とする合成樹脂製中空成形品の製造装置が実公平4ー
38981号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記実公平4ー389
81号公報記載の発明では、型締装置が一台であるた
め、生産性に限界がある。この発明は前記課題を解決
し、生産性の高いブロー成形方法及びその装置を市場に
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、特定発明はダイヘッドの両側に型締装置を少なくと
も一つ宛で水平面に対して傾斜して設け、各XYクロス
テーブルに配備した各型締装置の下型用型締板のみを対
応する型締装置とダイヘッド間で傾斜状態のまま移動可
能に設け、一方の型締装置における下型用型締板をダイ
ヘッド下方に位置させ、一方のXYクロステーブルの移
動制御によりこの下型用型締板を前記傾斜面内でXY方
向へ変位させ、この下型用型締板に取付けた下型の窪み
内にダイヘッドからパリソンを供給した後、この下型用
型締板を一方の型締装置の真下に直線移動させ、一方の
型締装置に設けられている上下型を重ね合わせ、型締め
し、前記パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、こ
のブロー成形中に、他方の型締装置に設けた下型用型締
板を他方のXYクロステーブルの移動制御によりダイヘ
ッドの真下に移動し、この下型の窪み内にダイヘッドか
らパリソンを供給することを特徴とするブロー成形方法
としてある。
【0005】前記課題を解決するために、このブロー成
形方法における前記型締装置の傾斜角を水平面内から約
15゜〜約25゜の範囲で調整することを特徴とするこ
とが成形上好ましい。
【0006】前記課題を解決するために、関連発明はベ
ツドの上面が水平面に対して傾斜しており、このベッド
の傾斜している上面の両端部には、型締装置が少なくと
も一つ宛その上面に沿ってそれぞれ傾斜して配置してあ
り、各型締装置の下型用型締板が対応する型締装置とダ
イヘッド間で移動可能に前記傾斜した上面に配備した各
XYクロステーブルに配備され、ブロー成形用金型の下
型が前記各下型用型締板に取り付けられ、その上型は各
型締装置の上型用型締板に取り付けられることを特徴と
するブロー成形装置としてある。
【0007】前記課題を解決するために、このブロー成
形装置における前記各XYクロステーブルは前記ベッド
の長手方向に延びる共通のX方向のガイドレールに沿っ
て移動可能としてあり、各XYクロステーブルに各型締
装置の下型用型締板が設けられていることを特徴とする
としてあることが制御上望ましい。
【0008】前記課題を解決するために、このブロー成
形装置における前記各型締装置及び各XYクロステーブ
ルが配置された前記ベッドの傾斜している上面が傾斜角
度を調整可能に設けてあり、前記ダイヘッドから供給さ
れるパリソンに対して下型は傾斜した前記下型用型締板
に取付けられていることを特徴とすることが成形上望ま
しい。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態 この形態は請求項3、4に記載された発明の代表的な実
施の形態を示す。図1、図2において、Aがブロー成形
装置であり、このブロー成形装置AにおけるベツドDは
基盤Gに敷設したレールRに沿って後述するダイヘッド
13に対して、進退可能に設けてある。このベッドDの
上面D1が水平面に対して傾斜しており、このベッドD
の傾斜している上面D1の両端部には、型締装置C1、
C2が少なくとも一つ宛それぞれ傾斜して配置してあ
る。この傾斜した上面D1はベッドDの上端をその幅方
向に殺いだ形状を呈している。前記各型締装置C1、C
2は下型用型締板14と、この下型用型締板14に対し
て接離可能な上型用型締板と、この上型用型締板を下型
型締板14に対して接近離反移動させる型締用シリンダ
装置16とを具備している。後述する型締位置でこの下
型用型締板14に下型11が、またこの上型用型締板に
上型12が取り付けられ、この下型11と上型12とで
ブロー成形用金型Fを構成する。
【0010】各型締装置C1、C2の前記下型用型締板
14が、対応する型締装置C1、C2とダイヘッド13
間で移動可能に、前記傾斜した上面D1に配備した各X
Yクロステーブル17A、17Bに配備され、ブロー成
形品の種類に対応したブロー成形用金型Fの下型11が
各下型型締板14に取り付けられる。前記各XYクロス
テーブル17A、17Bは共通のX方向のガイドレール
19に沿ってそれぞれ独立してX方向に任意に移動可能
に設けてあり、一方のXYクロステーブル17Aに一方
の型締装置C1の下型用型締板14が設けられている。
他方のXYクロステーブル17Bに他方の型締装置C2
の下型用型締板14が設けられている。このガイドレー
ル19は、前記ベッドDの上面D1の長手方向に沿い敷
設されている(図2参照)。各XYクロステーブル17
A、17Bは対応する型締装置C1、C2の型締位置か
ら前記ダイヘッド13の真下に至り、この真下位置で、
X方向、Y方向に移動可能にそれぞれ設けられている。
通常、前記各XYクロステーブル17A、17Bの移動
はガイドレール19に沿うベッドDの上面D1の長手方
向であるX方向の送りねじ21、22、このX方向と直
角なY方向の送りねじ23、24で行なわれ、各XYク
ロステーブル17A、17BのX方向の移動、即ちX方
向にスライドするテーブルの移動は、X方向の各送りね
じ21、22をX方向の前記ガイドレール19に搭載し
たサーボモータ、例えばステッピンモータ(図示せず)
で回転することにより行なわれ、各XYクロステーブル
17A、17BのY方向の移動、即ちY方向にスライド
するテーブルの移動は、Y方向の各送りねじ23、24
をX方向へスライドするテーブルに設けた例えばステッ
ピンモータ(図示せず)で回転することで行なわれる
(第3図参照)。この各XYクロステーブル17A、1
7Bの移動面に対して、前記型締装置C1、C2の型締
方向は直角な方向としてある。
【0011】前記した型締用シリンダ装置16、XYク
ロステーブル用駆動装置を駆動制御する数値制御装置
は、製造すべき三次元形状の屈曲した合成樹脂製パイ
プ、エアダクトなどの中空成形品の寸法、形状を予め読
み込み記憶しておく記憶部と、記憶部に記憶したブロー
成形品の寸法及び形状を電気信号として読み出し型締用
シリンダ装置16、XYクロステーブル用駆動装置へ駆
動指令を出力する指令部とを具備している(図示せ
ず)。
【0012】これら送りねじ21、22、23、24は
その軸線周りで回転可能で、その軸線方向には移動不能
に設けられている。
【0013】1)請求項1記載の方法発明の代表的な実
施例として、三次元に屈曲する合成樹脂製中空成形品を
製造する場合を説明する。まず、成形すべき中空成型品
の三次元形状に見合う窪みを有しかつ下型11と上型1
2からなる割型によって形成されているブロー成形用金
型Fを選択する。このパリソン吹込み成形型Fを一方の
前記型締装置C1に取付ける。即ち、下型11を前記X
Yクロステーブル17Aに配備した前記下型用型締板1
4に、また上型12を前記上型用型締板15に各々ボル
ト等により取付ける。次いで、前記数値制御装置の指令
部により記憶部から成形すべき中空成形品の形状、寸法
に対応する情報を読み出し、XYクロステーブル用駆動
装置に駆動指令を出力し、この指令信号に基づき前記各
駆動装置を駆動制御し一方の前記XYクロステーブル1
7Aの前記送りねじ21、23を適宜回転させて、下型
11のX、Y方向の位置を調整し、前記ダイヘッド13
から押出されるパリソンの下端を、開いている前記金型
Fにおける前記上向きに傾斜している下型11の窪みの
一部で受け取る位置に前記下型11を位置合わせする。
この状態で、前記下型11における窪みの溝幅より細径
のパリソンの前記ダイヘッド13からの押出しを継続し
て行ない、一方のXYクロステーブル17AのX、Y方
向での移動調整により、下型11のX、Y方向の位置を
前記窪みの形状に倣って刻々調整される前記下型11の
窪みに沿いパリソンを供給し、遂に前記パリソンが下型
11の窪み上端開口から適宜寸法突出した状態で、押出
機の作動を停止し、前記ダイヘッド13からのパリソン
の押出しを中止する。
【0014】次いで、この下型11を一方のXYクロス
テーブル17Aの前記X方向の送りねじ21の回転によ
りダイヘッド13真下から一方の型締装置C1の真下の
型締位置に移動する。この後このパリソンを下型11の
窪みに完全に倣わせた傾斜状態にある前記ブロー成形用
金型Fにおける上型12を下型11に型締用シリンダ装
置16の作動により重ね合わせ型締めし、上型12と下
型11の重ね合わせ面に刻設した窪みで成形すべき屈曲
した中空成形品と同一のキャビテイをこの金型F内に形
成すると共に、パリソンの上端をこれら上下型12と1
1の重ね合わせ面で挟着閉止する。この後、これら上下
型12と11の重ね合わせ面から突出しているパリソン
下端からエアノズル(図示せず)を介してパリソン内に
圧縮空気を吹込み、所望の屈曲部を有する中空成形品を
ブロー成形する。次いで、上型12と下型11を相互に
型締用シリンダ装置16の作動により離反させ、中空成
形品を下型11から取外す。このブロー成形中に、他方
の型締装置C2における下型用型締装板14を前記一方
の型締装置C1における下型用型締装板14の動作と同
様に前記ダイヘッド13の真下に他方のXYクロステー
ブル17Bの作動により移動し、前記ダイヘッド13か
ら押し出されるパリソンをこの下型11の窪み内に供給
し前記同様に収納する。このようにして、左右2組のブ
ロー成形用金型Fを交互に用いてブロー成形する。
【0015】なお、ブロー成形品の形状に応じてベッド
Dの傾斜している上面D1を型締装置C1、C2と共に
水平面に対して約15°〜25°の範囲で調整すること
もある(請求項2、5記載の発明に対応)。即ち、型締
装置C1、C2は前記X方向のガイドレール19、XY
クロステーブル17A、17Bと共に前記ベッドDに対
して、前記X方向のガイドレール19の一側縁と平行な
軸線の周りに、回動可能に装着してあり、その傾斜角が
前述の範囲内において変更、固定できるようにしてあ
る。
【0016】2)異種形状のエアダクトをブロー成形す
る場合には、図1における右側の型締装置C1における
下型用型締板14に第1のエアダクトに対応する下型1
1を取り付ける。また、左側の型締装置C2における下
型用型締板14に、第1のエアダクトと形状の異なるエ
アダクト、例えば蛇腹付きのエアダクトに対応する下型
11を取り付ける。各型締装置C1、C2の上型用型締
板15には、下型11と重ね合わされることでエアダク
トの形状に符合するキャビテイを形成するそれぞれ対応
した上型12を取り付ける。この状態で、ダイヘッド1
3に対して左側の型締装置C1の前記下型11を一方の
XYクロステーブル17AのX方向送りねじ21の回転
により移送し、ダイヘッド13の真下に位置させる。こ
のようにして一方の型締装置C1の前記下型11をダイ
ヘッド13に対して真下に位置決めする。
【0017】次いで、この下型11を一方のXYクロス
テーブル17AのXY方向での移動制御によりエアダク
トの形状に応じて傾斜面に沿ってXY方向へ移動させ、
この下型11の窪み内にダイヘッド13からのパリソン
を供給し、はみ出すことなく収納する。このように一方
の形状のエアダクトに対応する下型11にパリソンを収
納した後、この下型11を一方のXYクロステーブル1
7AのX方向送りねじ21の回転により左側の型締装置
C1の真下に移動する。
【0018】この型締装置C1への移動中に、この下型
11を一方のXYクロステーブル17AのXY方向での
移動制御により、対応する上型12に芯合わせすべくY
方向へ移動させ移動完了時にX方向の芯合わせをする。
このように芯合わせした後、上型12を下型11に重ね
合わせ、型締めし、このパリソンにエアを吹き込むこと
で、一方の形状のエアダクトをブロー成形する。このブ
ロー成形サイクル中に、他方の形状のエアダクトに対応
する下型11を他方のXYクロステーブル17BのX方
向送りねじ22の回転により、ダイヘッド13の真下に
移送し位置決めする。次に、この下型11を他方のXY
テーブル17BのXY方向での移動制御により、エアダ
クトの形状に応じてXY方向へ移動させ、この下型11
の窪み内に、ダイヘッド13からのパリソンを供給し、
はみ出すことなく収納する。この後、この下型11を右
側の型締装置C2に他方のXYクロステーブル17Bの
X方向送りねじ22の回転により移送しこの型締装置C
2の真下に位置させる。
【0019】この移動中に、他方のXYクロステーブル
17BのXY方向での移動制御で下型11をY方向へ移
動させ、移動完了時に同様にX方向に移動させ、右側の
型締め装置C2における対応する上型12に芯合わせす
る。次いで、この状態で上型12を下型11に重ね合わ
せ、型締めし、このパリソンにエアを吹き込むことで、
他方の形状のエアダクトをブロー成形する。このブロー
成形した第1の形状のエアダクトを下型11から取り出
した後、再び、この下型11をダイヘッド13の真下
に、他方の形状のエアダクトをブロー成形中に、一方の
XYクロステーブル17AのX方向送りねじ21の回転
により移送し、前回同様にダイヘッド13からパリソン
をこの下型11の窪み内に供給し収納する。このような
操作を繰り返すことにより、異種の形状のエアダクトを
共通のダイヘッド13と左右2つの型締装置C1、C2
と対応するXYクロステーブル17A、17Bを用いる
ことで、交互にブロー成形する。前記の態様ではXYク
ロステーブル17A、17Bを交互に使用するが、片方
のみを使用してブロー成形する場合もある。インサート
成形する場合には、型締装置C1、C2の型締位置から
外れた場所で、好ましくは前記ダイヘッド13の真下で
前記下型11の窪みにインサート部品を挿入する。
【0020】なお、前記ブロー成形される成形品は、こ
のエアダクトに限定することなく、自動車内装品(例え
ばヘッドレスト、アームレスト)をブロー成形する場合
や、自動車外装品(例えば、天井外板、バンパー、ドア
フレーム)をブロー成形する場合にも、この方法発明及
びその装置発明は勿論適用できる。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の特定発明は、ダイヘッド
の両側に型締装置を少なくとも一つ宛で水平面に対して
傾斜して設け、各XYクロステーブルに配備した各型締
装置の下型用型締板のみを対応する型締装置とダイヘッ
ド間で移動可能に設け、一方の型締装置における下型用
型締板をダイヘッド下方に位置させ、一方のXYクロス
テーブルの移動制御によりこの下型用型締板をXY方向
へ変位させ、この下型用型締板に取付けた下型の窪み内
にダイヘッドからパリソンを供給した後、この一方のX
Yクロステーブルの移動制御によりこの型締板を一方の
型締装置の真下に直線移動させ、一方の型締装置に設け
られている上下型を重ね合わせ、型締めし、前記パリソ
ンにエアを吹き込んでブロー成形し、このブロー成形中
に、他方の型締装置に設けた下型用型締板を他方のXY
クロステーブルの移動制御によりダイヘッドの真下に移
動し、この下型の窪み内にダイヘッドからパリソンを供
給することを特徴とするブロー成形方法としてあるた
め、生産性を高め、バリのない三次元に屈曲した中空成
形品をブロー成形できる。即ち、共通のダイヘッドとこ
の両側の型締装置と対応するXYクロステーブルを用い
ることにより、同一または、異なる形状のブロー成形品
を交互にかつ能率よく、バリなしでブロー成形すること
ができる。インサート成形する場合には、型締装置の型
締位置から外れた場所で、好ましくは前記ダイヘッドの
真下で前記下型11の窪みにインサート部品を挿入する
ことが可能となり、上型が上方にない状態でロボットな
どによりインサート部品を容易に前記下型に挿入でき
る。請求項2記載の発明においては、請求項1記載の発
明の効果に加えて、バリを伴わないブロー成形品を容易
に成形できる。
【0022】請求項3、4記載の関連発明である装置発
明は、請求項1、2記載の方法発明を実施でき、その効
果を奏し、各型締装置の下型用型締板を単一のダイヘッ
ドと対応する型締装置間で移動可能に前記のように設け
ることにより、装置全体の設置スペースを小さくでき、
前記XYクロステーブルの活用により、複数の型締装置
における各下型用型締板をXY方向に移動制御し、各型
締装置における下型の窪みが三次元的に屈曲していても
ダイへッドからパリソンを各型締装置における下型の窪
み内に完全に収納でき、また、各型締装置の下型を上型
に対してXY方向に位置決め制御し、芯合わせして、上
下型で形成されるキャビテイ内にパリソンを位置させ、
バリを伴わずにブロー成形することができ、後工程であ
るバリ取りなどを不要にできる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項3記載の方
法発明を実施でき、ブロー成形品をバリを伴わずに成形
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における装置の概略正面図である。
【図2】図1の要部側面図である。
【図3】図1における両側の型締装置における下型用型
締板の動きを説明する平面図である。
【符号の説明】 11 上型 12 下型 13 ダイヘッド 14 下型用型締板 17A、17B XYクロステーブル C1、C2 型締装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AG03 AG10 AG12 AH17 AR07 CA15 CB01 CB22 CC02 CC03 CC04 CL02 4F208 AG03 AG10 AG12 AH17 AR07 LA01 LA05 LA07 LB01 LB22 LD04 LD09 LD14 LG06 LG22 LG26 LJ09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイヘッドの両側に型締装置を少なくとも
    一つ宛で水平面に対して傾斜して設け、各XYクロステ
    ーブルに配備した各型締装置の下型用型締板のみを対応
    する型締装置とダイヘッド間で傾斜状態のまま移動可能
    に設け、一方の型締装置における下型用型締板をダイヘ
    ッド下方に位置させ、一方のXYクロステーブルの移動
    制御によりこの下型用型締板を前記傾斜面内でXY方向
    へ変位させ、この下型用型締板に取付けた下型のキャビ
    ティ内にダイヘッドからパリソンを供給した後、この型
    締板を一方の型締装置の真下に直線移動させ、一方の型
    締装置に設けられている上下型を重ね合わせ、型締め
    し、前記パリソンにエアを吹き込んでブロー成形し、こ
    のブロー成形中に、他方の型締装置に設けた下型用型締
    板を他方のXYクロステーブルの移動制御によりダイヘ
    ッドの真下に移動し、この下型の窪み内にダイヘッドか
    らパリソンを供給することを特徴とするブロー成形方
    法。
  2. 【請求項2】前記ブロー成形品をエアダクト管、蛇腹管
    のうちの一種とすることを特徴とする請求項1記載のブ
    ロー成形方法。
  3. 【請求項3】前記型締装置の傾斜角を水平面内から約1
    5゜〜約25゜の範囲で調整することを特徴とする請求
    項1又は2記載のブロー成形方法。
  4. 【請求項4】ベツドの上面が水平面に対して傾斜してお
    り、このベッドの傾斜している上面の両端部には、型締
    装置が少なくとも一つ宛それぞれ傾斜して配置してあ
    り、各型締装置の下型用型締板が対応する型締装置とダ
    イヘッド間で移動可能に前記傾斜した上面に配備した各
    XYクロステーブルに配備され、ブロー成形用金型の下
    型が各下型用型締板に取り付けられ、その上型は各型締
    装置の上型用型締板に取り付けられることを特徴とする
    ブロー成形装置。
  5. 【請求項5】前記各XYクロステーブルは前記ベッドの
    長手方向に延びる共通のX方向のガイドレールに沿って
    移動可能としてあり、各XYクロステーブルに各型締装
    置の下型用型締板が設けられていることを特徴とする請
    求項4記載のブロー成形装置。
  6. 【請求項6】前記ブロー成形品は、多層パリソンをブロ
    ー成形してなるものであることを特徴とする請求項4又
    は5記載のブロー成形装置。
  7. 【請求項7】前記各型締装置及び各XYクロステーブル
    は前記ベッドの傾斜している上面が傾斜角度を調整可能
    に設けてあり、前記ダイヘッドから供給されるパリソン
    に対して下型は傾斜した前記下型用型締板に取付けられ
    ていることを特徴とする請求項4、5又は6記載のブロ
    ー成形装置。
JP30003898A 1998-10-21 1998-10-21 ブロー成形方法及びその装置 Pending JP2000127228A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30003898A JP2000127228A (ja) 1998-10-21 1998-10-21 ブロー成形方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30003898A JP2000127228A (ja) 1998-10-21 1998-10-21 ブロー成形方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000127228A true JP2000127228A (ja) 2000-05-09

Family

ID=17879958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30003898A Pending JP2000127228A (ja) 1998-10-21 1998-10-21 ブロー成形方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000127228A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002067132A (ja) * 2000-09-01 2002-03-05 Placo Co Ltd 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置
CN113306118A (zh) * 2020-02-27 2021-08-27 安徽中浩医用塑业有限公司 一种塑料桶生产用吹塑装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002067132A (ja) * 2000-09-01 2002-03-05 Placo Co Ltd 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置
JP4609681B2 (ja) * 2000-09-01 2011-01-12 株式会社プラコー 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置
CN113306118A (zh) * 2020-02-27 2021-08-27 安徽中浩医用塑业有限公司 一种塑料桶生产用吹塑装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0256442B1 (en) Blow-molding apparatus for molding hollow articles of synthetic resin
CN102066071B (zh) 树脂产品制造系统、制造方法、树脂成型装置以及模具
JP2009539639A (ja) インサート部品内蔵形押出ブロー成形品製造用成形金型
WO1998038023A1 (fr) Machine de soufflage
JPH11501876A (ja) 多次元寸法を有するブロー成形体を製作する方法とその方法を行う装置
JP2000127228A (ja) ブロー成形方法及びその装置
JPS63297023A (ja) ラベル付延伸吹込中空容器の成形方法及び装置
JP3706029B2 (ja) 改良補償手段を含む成形装置と、このような装置を備えた押し出しブロー成形機
CN212288678U (zh) 独立式后冷却和切飞边装置
US20020086083A1 (en) Rotary blow molding machine
JP3007380U (ja) 合成樹脂製中空成形品の製造装置
US6416313B1 (en) Blow molding machine for low-waste blow molding
US5403175A (en) Blow molding machine for the manufacture of hollow plastic pieces
JP3054923B2 (ja) 中空成形機
JP3335448B2 (ja) ロータリーブロー成形装置
EP0549823B1 (en) Mold exchanging device for blow molding apparatus
JP2002067132A (ja) 合成樹脂製中空管のブロー成形方法及びその装置
JP2879459B2 (ja) ブロー成形用パリソンを分割金型における受型の成形窪みに供給する方法及びその装置
US5971741A (en) Blow pin assembly for a rotary blow molding machine
JPH0523317Y2 (ja)
JPH0270421A (ja) ブロー成形装置
JPH0612912Y2 (ja) 合成樹脂製中空成形品の製造装置
JPH0434008Y2 (ja)
JPH0438981Y2 (ja)
JP2020152014A (ja) 中空成形機の成形品取り出し装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051014

A621 Written request for application examination

Effective date: 20051014

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070918

A521 Written amendment

Effective date: 20071029

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02