JPH115249A - ブロー成形装置におけるパリソン肉厚調整装置及びこれを使用したブロー成形装置 - Google Patents

ブロー成形装置におけるパリソン肉厚調整装置及びこれを使用したブロー成形装置

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JPH115249A
JPH115249A JP9176463A JP17646397A JPH115249A JP H115249 A JPH115249 A JP H115249A JP 9176463 A JP9176463 A JP 9176463A JP 17646397 A JP17646397 A JP 17646397A JP H115249 A JPH115249 A JP H115249A
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JP
Japan
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parison
thickness
die
blow molding
point
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Application number
JP9176463A
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English (en)
Inventor
Kiyoama Shinosawa
淨天 篠澤
Masahiro Horiguchi
昌宏 堀口
Kei Takadera
慶 高寺
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Placo Co Ltd
Original Assignee
Placo Co Ltd
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Publication date
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1サイクル長さのパリソン射出乃至押出中に
ブロー成形品の形状に応じて、パリソンの肉厚を自動的
に偏肉として、ブロー成形品の肉厚の調整、例えば均一
化を図る 【解決手段】 プランジャの位置を検出するポテンショ
メータ32の出力信号をポイント信号として入力される
30ポイント式パリソン肉厚制御装置17により、各ポ
イントごとにこの定められたダイリング及びコア変位量
に基づいてサーボバルブ28、29、34の開閉度を調
整し、各ダイリング変位量で前記各組のダイリング直線
駆動装置のうちの一方13、15を、またコア変位量で
コア直線駆動装置33を駆動する。これにより、コア1
0とダイリング11との相対位置を各ポイントに応じて
変位させ、ブロー成形品の肉厚形状に応じたパリソンを
環状吐出口12から金型内に射出乃至押出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はブロー成形装置に
おけるパリソン肉厚調整装置及びこれを使用したブロー
成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパリソンの長さ、肉厚調整方法
の一例としては特開昭63ー104802号公報がある
が、この公報にはコアの上下方向の位置調整によりパリ
ソンに関する長さ、肉厚調整方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ダイリングの
位置調整により、肉厚調整を行なうことは従来の技術に
おいては開示されてない。この発明は、1サイクル長さ
のパリソン射出乃至押出中にブロー成形品の形状に応じ
て、パリソンの肉厚を簡易な構造により自動的に偏肉と
して、ブロー成形品の肉厚の調整、例えば均一化を図る
ことを目的とする。この発明は、ダイリングをコアに対
して自動芯合わせ可能とすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、特定発明は、コアとダイリング間に形成された環状
吐出口からパリソンを吐出するブロー成形装置におい
て、前記コア中心軸線に対してダイリングが平面内にお
いてその直径方向で位置変位可能に設けてあり、前記ダ
イリングの周面には平面にみて直径方向で対をなす、直
線駆動装置が、少なくとも2組、前記コアの軸線周りに
90度取付け位置を異にして配置されて、前記各対の直
線駆動装置は、複数ポイント式パリソン肉厚制御装置で
指定された各ポイントに対応するブロー成形における一
サイクルの肉厚パターンで、直線駆動されるものとして
あり、このダイリングとブローダイヘッド本体の摺動面
間には可撓性のリング状パッキンが介在されていること
を特徴とするブロー成形装置におけるパリソン肉厚調整
装置としてある。
【0005】前記課題を解決するため、このブロー成形
装置における前記ダイリング全体が前記コア中心軸線に
対して平面内において前記直線駆動装置で位置変位可能
に設けてあることを特徴とすることが好ましい。
【0006】前記課題を解決するため、このブロー成形
装置におけるパリソン肉厚調整装置における前記ダイリ
ングの環状中段部がコア中心軸線に対して平面内におい
て前記直線駆動装置で位置変位可能に設けてあることも
ある。
【0007】前記課題を解決するため、このブロー成形
装置におけるパリソン肉厚調整装置における前記ダイリ
ングの周面には、平面にみて直径方向で対をなす、ダイ
リング直線駆動装置が、一対2組、前記コアの軸線周り
に90度取付け位置を異にして配置されていることが望
ましい。
【0008】前記課題を解決するため、このブロー成形
装置におけるパリソン肉厚調整装置における前記各対の
直線駆動装置は、複数ポイント式パリソン肉厚制御装置
で指定された各ポイントに対応する一サイクルの肉厚パ
ターンで、直線駆動される流体圧式シリンダ装置として
あり、パリソンの目標とする肉厚変化を示す折線の屈曲
点におけるパリソン長さ及び肉厚の値を予めに記憶させ
ておくための記憶装置が設けてあると共にブロー成形中
一定時間ごとに算出パリソン長さに対する肉厚の目標値
を、前記記憶装置に記憶させてある前記パリソン長さ及
び肉厚の値に基づいて算出し、この肉厚が得られるよう
にダイリングとコアとの間の隙間を調整する前記複数点
パリソン肉厚制御装置が設けてあり、前記肉厚変化を示
す複数点パリソン肉厚制御装置で指定される各ポイント
に対応する1サイクルの前記各対の直線駆動装置のうち
の少なくとも一方の駆動パターンを予め設定する複数点
ダイリング変位量設定回路と、この駆動パターンに応じ
て、前記各対の直線駆動装置のうちの少なくとも一方に
よるダイリング変位量を定めるダイリング変位量分配回
路と、各ポイントごとにこの定められたダイリング変位
量に基づいてその開閉度が調整される各直線駆動装置用
のサーボバルブとが設けてあり、サーボバルブで直線駆
動装置によるダイリング変位量が調整されることを特徴
とする。
【0009】前記課題を解決するため、このブロー成形
装置におけるパリソン肉厚調整装置における前記対の直
線駆動装置のうちの少なくとも一方によるダイリング変
位量を検出するための検出装置と、各検出装置により検
出された前記直線駆動装置によるダイリング変位量と前
記ダイリング変位量分配回路で設定したダイリング変位
量とを比較してその差に応じて各直線駆動装置のダイリ
ング変位量をフィードバック制御するための比較回路と
が設けてある場合もある。
【0010】前記課題を解決するため、このブロー成形
装置におけるパリソン肉厚調整装置における前記ブロー
成形装置は、ダイ内アキュームレータ型のブロー成形装
置とし、このブロー成形装置におけるプランジャの位置
を検出するポテンショメータが設けてあり、このポテン
ショメータからの出力信号がポイント信号として前記パ
リソン肉厚制御装置に入力されるものとしてあることも
ある。
【0011】前記課題を解決するため、このブロー成形
装置におけるパリソン肉厚調整装置における前記プラン
ジャ位置に代えて、タイマからの信号がポイント信号と
して前記パリソン肉厚制御装置に入力されるものとして
あることもある。
【0012】前記課題を解決するため、関連発明は前記
のパリソン肉厚調整装置を備えることを特徴とするブロ
ー成形装置としてある。
【0013】前記課題を解決するため、前記ブロー成形
装置のコアは前記複数点パリソン肉厚制御装置により、
上下方向に位置調整可能に設けてあることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 この形態は請求項1、2、3、4、5、6、7及び請求
項9、10記載の発明の代表的な実施の形態である。図
1において、Aはブロー成形装置であり、このブロー成
形装置Aにおけるコア10とダイリング11間にパリソ
ン吐出用の環状吐出口12が形成されている。前記コア
中心軸線に対してダイリング11の全体が平面内におい
て位置変位可能に設けてある。前記ダイリング11の周
面には、平面にみて直径方向で対をなす、直線駆動装置
(13、14)、(15、16)が2組、前記コア10
の軸線周りに90度取付け位置を異にして配置されてい
る(図2参照)。前記各対の直線駆動装置(13、1
4)、(15、16)は、30ポイント式パリソン肉厚
制御装置17で指定された各ポイントに対応する一サイ
クルの肉厚パターンで、直線駆動されるものとしてあ
る。このダイリング11とブローダイヘッド本体18の
摺動面間には可撓性のリング状パッキン19が介在され
ている。具体的には、このリング状パッキン19は、環
状基部19aと、この環状基部19aの内縁から上方に
延びて、ブローダイヘッド本体18の内面に添い配置さ
れる環状起立部19bからなり、この環状基部19a
は、ブローダイヘッド本体18の摺動面(底面)18a
に緩く固定されている。前記ダイリング11は、その外
形寸法はブローダイヘッド本体18の外径寸法とほゞ同
一としてあり、その中心部は前記コア10のテーパに対
応してテーパの貫通穴が形成されている。
【0015】前記各対の直線駆動装置(13、14)、
(15、16)は、前記30ポイント式パリソン肉厚制
御装置17で指定された各ポイントに対応する一サイク
ルの肉厚パターンで、直線駆動される流体圧式シリンダ
装置としてある。パリソンの目標とする肉厚変化を示す
折線の屈曲点におけるパリソン長さ及び肉厚の値を予め
に記憶させておくための記憶装置(図示せず)が設けて
あると共にブロー成形中ポイントごとに算出パリソン長
さに対する肉厚の目標値を、前記記憶装置に記憶させて
ある前記パリソン長さ及び肉厚の値に基づいて算出し、
この肉厚が得られるようにダイリング11とコア10と
の間の隙間を調整する前記30ポンイト式パリソン肉厚
制御装置17が設けてある。前記肉厚変化を示す30ポ
イント式パリソン肉厚制御装置17で指定される各ポイ
ントに対応する1サイクルの前記各対の直線駆動装置
(13、14)、(15、16)のうちの一方である直
線駆動装置14、15の駆動パターンを予め設定する複
数点ダイリング変位量設定回路21と、この駆動パター
ンに応じて、前記各対の一方の直線駆動装置14、15
によるダイリング変位量を定めるダイリング変位量分配
回路22と、各ポイントごとにこの定められたダイリン
グ変位量に基づいてその開閉度が調整されるサーボバル
ブ28、29とが設けてある。対応するサーボバルブ2
7、29で直線駆動装置14、15によるダイリング変
位量が調整される。
【0016】前記各対の一方の直線駆動装置14、15
によるダイリング変位量を検出するための検出装置14
a、15aと、各検出装置14a、15aにより検出さ
れた前記直線駆動装置14、15によるダイリング変位
量と前記ダイリング変位量分配回路22で設定したダイ
リング変位量とを比較してその差に応じて各直線駆動装
置14、15によるダイリング変位量をフィードバック
制御するための比較回路31とが設けてある(図3参
照)。この際、各対の他方の直線駆動装置13、16
は、前記各対の一方の直線駆動装置14、15に追従し
て駆動するものとしてある。例えば、一方の直線駆動装
置14が図3において左へ1mmダイリング11を移動
した場合には、これに追従して他方の直線駆動装置13
が同方向へ流体の応答遅れを加味した量(例えば0.9
mm乃至0.95mm)ダイリング11を移動する。
【0017】前記ブロー成形装置Aは、ダイ内アキュー
ムレータ型のブロー成形装置とし、このブロー成形装置
AにおけるプランジャPの位置を検出するポテンショメ
ータ32が設けてあり、このポテンショメータ32から
の出力信号がポイント信号として前記パリソン肉厚制御
装置17に入力されるものとしてある。前記ブロー成形
装置Aのコア10は前記30ポイント式パリソン肉厚制
御装置17により、前記ダイリング11同様に駆動され
る直線駆動装置33により上下位置調整可能に設けられ
ている(図3参照)。
【0018】更に、コア変位量を調整するために直線駆
動装置33が設けてある。この直線駆動装置33による
コア変位量を定めるコア変位量分配回路が前記ダイリン
グ変位量分配回路22に組み込まれ、各ポイントごとに
この定められたコア変位量に基づいてその開閉度が調整
されるサーボバルブ34が設けてある。前記直線駆動装
置33によるコア変位量を検出するための検出装置33
aと、各検出装置33aにより検出された前記直線駆動
装置33によるコア変位量と前記した前記コア変位量分
配回路で設定したコア変位量とを比較してその差に応じ
て各直線駆動装置33によるコア変位量をフィードバッ
ク制御するための前記同様の比較回路31とが設けてあ
る(図3参照)。このようにパリソン肉厚調整装置Bが
構成されている。
【0019】前記のように構成した実施の形態1の作用
を説明する。パリソンの目標とする肉厚変化を示す折線
の屈曲点におけるパリソン長さ及び全肉厚の値を予め前
記記憶装置に記憶させておき、パリソン射出乃至押出成
形中ポイントごとに算出パリソン長さに対する肉厚の目
標値をこの記憶装置に記憶させてある前記値に基づいて
算出し、この肉厚が得られるようにダイ10とコ11ア
との間の隙間を、プランジャの位置を検出する前記ポテ
ンショメータ32の出力信号をポイント信号として入力
される前記30ポイント式パリソン肉厚制御装置17に
より調整して、所望寸法のパリソンを射出乃至押出成形
する。この際、各ポイントに対応する1サイクルの前記
各対のダイリング用直線駆動装置(13、14)(1
5、16)のうちの一方である直線駆動装置14、15
及びコア用直線駆動装置33の駆動パターンを前記ダイ
リング変位量設定回路21により予め設定する。この駆
動パターンに応じて、前記各対の一方のダイリング用直
線駆動装置14、15、コア用直線駆動装置33による
ダイリング変位量、コア変位量を前記ダイリング変位量
分配回路22で定め、各ポイントごとにこの定められた
ダイリング変位量に基づいて前記サーボバルブ28、2
9、34の開閉度を調整し、各ダイリング変位量で前記
各対の一方のダイリング用直線駆動装置14、15を、
またコア変位量でコア用直線駆動装置33を駆動し、前
記コア10に対して前記ダイリング11を各ポイントに
応じた位置に変位させると共に、前記コア10の上下位
置を調整し、ブロー成形品の肉厚形状に応じたパリソン
を前記環状吐出口12から金型(図示せず)内に射出乃
至押出する。このダイリング11の変位時における摩擦
を低減するように前記パッキン19は前記ブローダイヘ
ッド本体18に緩み止めされている。
【0020】この際、前記各対のうちの一方のダイリン
グ用直線駆動装置14、15によるダイリング変位量を
前記各検出装置14a、15aで検出しダイリング変位
量分配回路22で設定した前記ダイリング変位量と比較
回路31で比較してその差に応じて各対のうちの一方の
直線駆動装置14、15によるダイリング変位量をフィ
ードバック制御する。また、コア用直線駆動装置33に
よるコア変位量を前記検出装置33aで検出し、設定値
と比較回路31で比較し、その差に応じて直線駆動装置
33のコア変位量をフイードバック制御する。各対の他
方の直線駆動装置13、16は各対の一方の直線駆動装
置14、15によるダイリング変位方向に追従してダイ
リング11を移動する。
【0021】前記肉厚調整時及びブロー成形時におい
て、前記パッキン19の環状起立部19bは、溶融樹脂
圧力で前記ブローダイヘッド本体18の内面に密着さ
れ、このブローダイヘッド本体18の内面と前記パッキ
ン19の環状起立部19b間には隙間が生ぜず、このブ
ローダイヘッド本体18の内面と前記パッキン19の環
状起立部19b間から外部に溶融樹脂は漏出するのを防
ぐ。また、溶融樹脂の下方への流れに伴いこのパッキン
19は前記環状基部19aと環状起立部19bとの接続
部である内縁部において溶融樹脂の流れ方向である下方
に撓み、前記摺動面を完全にシールし、この摺動面から
の溶融樹脂の漏出は生じない。
【0022】実施の形態2 この形態は請求項3記載の発明の実施の形態である。実
施の形態1と異なる構成は、ダイリング11の環状中段
部11aがコア10中心軸線に対して平面内において直
径方向に位置変位可能に設けてあることである(図4参
照)。この環状中段部11aは肉厚調整リングとして作
用し、この形態に限定されず、前記ダイリング11とブ
ローダイヘッド本体18との間に介在して配置する場合
もあり、この場合には、前記ダイリング11の口径の種
類に係らず、この環状中段部11aを共通して使用可能
となる。その他、実施の形態1と同一の符号は同一の構
成、作用をなす。
【0023】実施の形態3 この形態は請求項1、2、4、6、7、9、10記載の
発明の代表的な実施の形態である。実施の形態1と異な
る構成は、前記各対のダイリング用直線駆動装置(1
3、14)(15、16)及びコア用直線駆動装置33
を電動モータとして、各対の電動モータ(13、14)
(15、16)を前記パリソン肉厚制御装置17からの
出力信号に基づいて駆動し、ダイリング11を前記各ポ
イントに対応して平面内で応答遅れなく変位させる。そ
の他は実施の形態1と同様である。その他の形態として
は、前記プランジャP位置に代えて、タイマからの信号
がポイント信号として前記パリソン肉厚制御装置に入力
されるものとしてある場合もある(請求項8記載の発明
に対応)。この形態は、ブロー成形装置がダイ内アキュ
ームレータ型でないものに適する。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の特定発明においては、前
記コアとダイリング間に形成された環状吐出口からパリ
ソンを吐出するブロー成形装置において、前記コア中心
軸線に対してダイリングが平面内においてその直系方向
で位置変位可能に設けてあり、前記ダイリングの周面に
は平面にみて直径方向で対をなす、直線駆動装置が、少
なくとも2組、前記コアの軸線周りに90度取付け位置
を異にして配置されて、前記各対の直線駆動装置は、複
数ポイント式パリソン肉厚制御装置で指定された各ポイ
ントに対応するブロー成形における一サイクルの肉厚パ
ターンで、直線駆動されるものとしてあるため、パリソ
ンの射出中に前記コア中心軸線に対してダイリングを各
ポイントに応じて変位させ、ブロー成形品の肉厚形状に
応じたパリソンを前記環状吐出口から射出乃至押出すこ
とが出来る。前記直線駆動装置が、少なくとも2組、前
記コアの軸線周りに90度取付け位置を異にして配置さ
れているため、前記コア中心軸線に対してXーY平面内
において、任意の偏位位置に前記ダイリングを変位する
ことが出来、この偏位量が0の場合には前記コア中心軸
線とダイリング軸線を芯合わせした状態とすることが出
来、単一のパリソン肉厚調整装置により、パリソンの偏
肉形成と、コア中心軸線と前記ダイリング軸線の芯合わ
せをパリソン射出乃至押出中に自動的に行なうことが出
来る。前記ダイリングとブローダイヘッド本体の摺動面
間には可撓性のリング状パッキンが介在されているた
め、前記ダイリングの位置変位時にこのダイリングとブ
ローダイヘッド本体の摺動面との間、及び、このパッキ
ンとブローダイヘッド本体との間隙からダイヘッド本体
外側に溶融樹脂が漏出するのを未然に防止出来る。この
直線駆動装置は、流体圧式シリンダに限定されず電動モ
ータとした場合には、その応答性を高めることができ
る。
【0025】請求項2記載の発明においては、請求項1
記載の発明の効果に加えて、前記ダイリング全体が前記
コア中心軸線に対して平面内において前記直線駆動装置
で位置変位可能に設けてある為、このダイリングの弾性
変形を伴わずに、前記ダイリングと前記コア間の隙間調
整を、ダイリングの位置変位に迅速に対応して、即ち即
答して行なうことが出来、形成されるパリソンの肉厚を
ブロー成形品の形状に倣って偏肉を伴う形状形成出来
る。例えば、ブロー成形品として吸気ダクトの様にコネ
クタのための突起を有する場合には、この突起部に相当
する位置、向きで前記パリソンの肉厚を厚肉に形成した
り、マニーホールドの様に、フランジ部分の様に厚肉の
部分においては前記パリソンの肉厚を厚肉に形成し、ま
た湾曲部における内外曲率半径に応じて前記パリソンの
肉厚を調整することが、正確に、かつ容易に行なうこと
が出来る。
【0026】請求項3記載の発明においては、請求項1
記載の発明の効果に加えて、前記ダイリングの環状中段
部がコア中心軸線に対して平面内において前記直線駆動
装置で位置変位可能に設けてある為、請求項2記載の発
明ほどではないが前記ダイリングと前記コア間の隙間調
整を、ダイリングの位置変位に対応して、単純な構造で
行なうことが出来、ダイリングの中段部の駆動の為に、
大きな駆動力を要しない。
【0027】請求項4記載の発明においては、前記ダイ
リングの周面には、平面にみて直径方向で対をなす前記
直線駆動装置が、一対2組、前記コアの軸線周りに90
度取付け位置を異にして配置されている為、最小台数の
ダイリング直線駆動装置で、請求項1、2、3記載の発
明の効果を奏することが出来る。
【0028】請求項5記載の発明においては、前記各対
の直線駆動装置は、複数ポイント式パリソン肉厚制御装
置で指定された各ポイントに対応する一サイクルの肉厚
パターンで、直線駆動される流体圧式シリンダ装置とし
てあり、パリソンの目標とする肉厚変化を示す折線の屈
曲点におけるパリソン長さ及び肉厚の値を予めに記憶さ
せておくための記憶装置が設けてあると共にブロー成形
中一定時間ごとに算出パリソン長さに対する肉厚の目標
値を、前記記憶装置に記憶させてある前記パリソン長さ
及び肉厚の値に基づいて算出し、この肉厚が得られるよ
うにダイリングとコアとの間の隙間を調整する複数点パ
リソン肉厚制御装置が設けてある。前記肉厚変化を示す
複数点パリソン肉厚制御装置で指定される各ポイントに
対応する1サイクルの前記各対の直線駆動装置のうちの
少なくとも一方の駆動パターンを予め設定する複数点ダ
イリング変位量設定回路と、この駆動パターンに応じ
て、前記各対の直線駆動装置のうちの少なくとも一方に
よるダイリング変位量を定めるダイリング変位量分配回
路と、各ポイントごとにこの定められたダイリング変位
量に基づいてその開閉度が調整される各直線駆動装置用
のサーボバルブとが設けてあり、対応するサーボバルブ
で直線駆動装置によるダイリング変位量が調整されるた
め、請求項1、2、3、4記載の発明の効果をより顕著
に発揮することが出来、ブロー成形品の形状に応じて肉
厚を調整されたパリソンを得ることが出来る。なお、一
対の直線駆動装置をサーボバルブで駆動制御し、ダイリ
ングを移動する場合もこの発明の範囲に属する。
【0029】請求項6記載の発明においては、前記対の
直線駆動装置のうちの少なくとも一方によるダイリング
変位量を検出するための検出装置と、各検出装置により
検出された前記対の一方の直線駆動装置によるダイリン
グ変位量と前記ダイリング変位量分配回路で設定したダ
イリング変位量とを比較してその差に応じて各直線駆動
装置によるダイリング変位量をフィードバック制御する
ための比較回路とが設けてある為、請求項1、2、3、
4、5記載の発明の効果をより有効に発揮出来、ブロー
成形品の形状に応じて肉厚を調整されたパリソンを高精
度に得ることが出来る。
【0030】請求項7記載の発明においては、前記ブロ
ー成形装置は、ダイ内アキュームレータ型のブロー成形
装置とし、このブロー成形装置におけるプランジャの位
置を検出するポテンショメータが設けてあり、このポテ
ンショメータからの出力信号がポイント信号として前記
パリソン肉厚制御装置に入力されるものとしてあること
を特徴とする為、請求項1、2、3、4、5、6記載の
発明の効果をダイ内アキュームレータ型のブロー成形装
置において、適切に発揮できる。
【0031】請求項8記載の発明においては、前記プラ
ンジャ位置に代えて、タイマからの信号がポイント信号
として前記パリソン肉厚制御装置に入力されるものとし
てあることを特徴とするため、請求項1、2、3、4、
5、6記載の発明の効果を、ダイ内アキュームレータ型
のブロー成形装置に限定されずに、適切に発揮できる。
【0032】請求項9記載の発明においては、請求項
1、2、3、4、5、6、7、8記載の発明の効果を奏
して、吸気ダクトの様にコネクタ、ニップルのための突
起を有するブロー成形品や、マニーホールドのフランジ
部分の様に厚肉の部分を有し、湾曲した曲管部を有する
ブロー成形品を、前記肉厚を調整されたパリソンによ
り、適切な寸法、肉厚で、成形することが出来る。
【0033】請求項10記載の発明においては、請求項
9記載の発明の効果に加えて、前記ブロー成形装置のコ
アは前記複数点パリソン肉厚制御装置により、上下方向
に位置調整可能に設けてある為、前記パリソンの肉厚を
前記コアのの軸線方向においても調整出来、この様に
X、Y、Zの3方向で肉厚を調整されたパリソンによ
り、適切な寸法、肉厚で、ブロー成形品を、精度よく成
形することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における要部概略縦断面図であ
る。
【図2】図1のダイリング直線駆動装置部分を示す平面
図である。
【図3】実施の形態1における制御系を加えたパリソン
肉厚調整装置全体を示す概略平面図である。
【図4】実施の形態2の要部概略縦断面図である。
【図面の符号の説明】
11 ダイリング 13、14、15、16 ダイリング用直線駆動装置 17 30ポイント式パリソン肉厚制御装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月16日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】実施の形態3 この形態は請求項1、2、4、6、7、9、10記載の
発明の代表的な実施の形態である。実施の形態1と異な
る構成は、前記各対のダイリング用直線駆動装置(1
3、14)(15、16)及びコア用直線駆動装置33
を電動モータとして、各対の電動モータ(13、14)
(15、16)を前記パリソン肉厚制御装置17からの
出力信号に基づいて駆動し、ダイリング11を前記各ポ
イントに対応して平面内で応答遅れなく変位させる。そ
の他は実施の形態1と同様である。その他の形態として
は、前記プランジャP位置に代えて、タイマからの信号
がポイント信号として前記パリソン肉厚制御装置に入力
されるものとしてある場合もある(請求項8記載の発明
に対応)。この形態は、ブロー成形装置がダイ内アキュ
ームレータ型でないものに適する。なお、各実施の形態
においては、単層パリソンをブロー成形する装置に関し
て説明したが、公知のように多層パリソンをブロー成形
する装置の場合もある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアとダイリング間に形成された環状吐出
    口からパリソンを吐出するブロー成形装置において、前
    記コア中心軸線に対してダイリングが平面内においてそ
    の直径方向で位置変位可能に設けてあり、前記ダイリン
    グの周面には平面にみて直径方向で対をなす直線駆動装
    置が、少なくとも2組、前記コアの軸線周りに90度取
    付け位置を異にして配置されて、前記各対の直線駆動装
    置は、複数ポイント式パリソン肉厚制御装置で指定され
    た各ポイントに対応するブロー成形における一サイクル
    の肉厚パターンで、直線駆動されるものとしてあり、こ
    のダイリングとブローダイヘッド本体の摺動面間には可
    撓性のリング状パッキンが介在されていることを特徴と
    するブロー成形装置におけるパリソン肉厚調整装置。
  2. 【請求項2】前記ダイリング全体が前記コア中心軸線に
    対して平面内において前記直線駆動装置で位置変位可能
    に設けてあることを特徴とする請求項1記載のブロー成
    形装置におけるパリソン肉厚調整装置。
  3. 【請求項3】前記ダイリングの環状中段部がコア中心軸
    線に対して平面内において前記直線駆動装置で位置変位
    可能に設けてあることを特徴とする請求項1記載のブロ
    ー成形装置におけるパリソン肉厚調整装置。
  4. 【請求項4】前記ダイリングの周面には、平面にみて直
    径方向で対をなす前記直線駆動装置が、一対2組、前記
    コアの軸線周りに90度取付け位置を異にして配置され
    ていることを特徴とする請求項1、2または3記載のブ
    ロー成形装置におけるパリソン肉厚調整装置。
  5. 【請求項5】各対の前記直線駆動装置は、複数ポイント
    式パリソン肉厚制御装置で指定された各ポイントに対応
    する一サイクルの肉厚パターンで、直線駆動される流体
    圧式シリンダ装置としてあり、 パリソンの目標とする肉厚変化を示す折線の屈曲点にお
    けるパリソン長さ及び肉厚の値を予めに記憶させておく
    ための記憶装置が設けてあると共にブロー成形中一定時
    間ごとに算出パリソン長さに対する肉厚の目標値を、前
    記記憶装置に記憶させてある前記パリソン長さ及び肉厚
    の値に基づいて算出し、この肉厚が得られるようにダイ
    リングとコアとの間の隙間を調整する前記複数点パリソ
    ン肉厚制御装置が設けてあり、 前記肉厚変化を示す複数点パリソン肉厚制御装置で指定
    される各ポイントに対応する1サイクルの前記各対の直
    線駆動装置のうちの少なくとも一方の駆動パターンを予
    め設定する複数点ダイリング変位量設定回路と、この駆
    動パターンに応じて、前記各対の直線駆動装置のうちの
    少なくとも一方によるダイリング変位量を定めるダイリ
    ング変位量分配回路と、各ポイントごとにこの定められ
    たダイリング変位量に基づいてその開閉度が調整される
    直線駆動装置用のサーボバルブとが設けてあり、対応す
    るサーボバルブで直線駆動装置によるダイリング変位量
    が調整されることを特徴とする請求項1、2、3または
    4記載のブロー成形装置におけるパリソン肉厚調整装
    置。
  6. 【請求項6】前記対の直線駆動装置のうちの少なくとも
    一方によるダイリング変位量を検出するための検出装置
    と、各検出装置により検出された前記直線駆動装置によ
    るダイリング変位量と前記ダイリング変位量分配回路で
    設定したダイリング変位量とを比較してその差に応じて
    直線駆動装置によるダイリング変位量をフィードバック
    制御するための比較回路とが設けてあることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4または5記載のブロー成形装置
    におけるパリソン肉厚調整装置。
  7. 【請求項7】前記ブロー成形装置は、ダイ内アキューム
    レータ型のブロー成形装置とし、このブロー成形装置に
    おけるプランジャの位置を検出するポテンショメータが
    設けてあり、このポテンショメータからの出力信号がポ
    イント信号として前記パリソン肉厚制御装置に入力され
    るものとしてあることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5または6記載のブロー成形装置におけるパリソン
    肉厚調整装置。
  8. 【請求項8】前記プランジャ位置に代えて、タイマから
    の信号がポイント信号として前記パリソン肉厚制御装置
    に入力されるものとしてあることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5または6記載のブロー成形装置にお
    けるパリソン肉厚調整装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、6、7または
    8記載のパリソン肉厚調整装置を備えることを特徴とす
    るブロー成形装置。
  10. 【請求項10】前記ブロー成形装置のコアは前記複数点
    パリソン肉厚制御装置により、上下方向に位置調整可能
    に設けてあることを特徴とする請求項9記載のブロー成
    形装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000351150A (ja) * 1999-06-11 2000-12-19 Yawaragi Kyodo Kumiai パリソン成形装置
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KR20230037731A (ko) * 2021-09-09 2023-03-17 한국생산기술연구원 동심을 유지하는 압출모듈을 포함하는 압출성형장치
KR20230037732A (ko) * 2021-09-09 2023-03-17 한국생산기술연구원 동심 유지장치를 이용한 동심 유지시스템
US11745406B2 (en) 2016-03-28 2023-09-05 Sumitomo Heavy Industries Modern, Ltd. Film forming apparatus

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