JP4609400B2 - Dc−dcコンバータおよびその制御方法 - Google Patents

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本発明は、入力された直流電流を昇圧または降圧して出力するDC−DCコンバータおよびその制御方法に関する。
従来、入力された直流電流を昇圧または降圧して出力するDC−DCコンバータは公知となっている。例えば、特許文献1および特許文献2に記載の如くである。
また、それぞれ入力された直流電流を昇圧または降圧して出力する入力変換回路を複数具備し、これらの入力変換回路を並列的に接続することにより、大電流の取り扱いを可能としたDC−DCコンバータも公知となっている。例えば、特許文献3に記載の如くである。
以下では、図12、図13および図14を用いて従来のDC−DCコンバータの一例であるDC−DCコンバータ500について説明する。
図12に示す如く、DC−DCコンバータ500はフィルタ502、入力変換ユニット510、キャパシタ503、電圧検出回路520、制御回路530等を具備する。
入力変換ユニット510はDC−DCコンバータ500を構成する主たる回路であり、入力変換回路511・512・513・514を並列的に接続したものである。
入力変換回路511・512・513・514はそれぞれ入力された直流電流を昇圧または降圧して出力する回路、すなわち昇圧回路としての機能と降圧回路としての機能とを兼ねる回路である。
DC−DCコンバータ500に入力された直流電流はフィルタ502を経て入力変換回路511・512・513・514に入力される。DC−DCコンバータ500に入力された直流電流は入力変換回路511・512・513・514により昇圧または降圧された後、キャパシタ503を経てDC−DCコンバータ500から出力される。
入力変換回路511は主としてスイッチング素子511a、スイッチング素子511b、インダクタ511c、キャパシタ511dを具備する。
スイッチング素子511a・511bはNチャネルのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)からなり、ゲートに信号が入力されることにより、ソースとドレインの間の導通および遮断、すなわちスイッチング動作を行う。
インダクタ511cおよびキャパシタ511dは入力変換回路511の共振部を構成し、スイッチング素子511a・511bのスイッチング動作に伴って共振することによりスイッチング素子511aのドレイン−ソース間電圧(Vds)の上昇を抑制し、スイッチング動作時のエネルギーロスを低減するものである。
スイッチング素子511a・511bが協動的にスイッチング動作を行うことにより、入力変換回路511はDC−DCコンバータ500に入力された直流電流の電圧を昇圧または降圧して出力する。入力変換回路512・513・514の詳細な構成は入力変換回路511と同様である。
電圧検出回路520はDC−DCコンバータ500から出力される直流電流の電圧を検出するものである。
制御回路530は電圧検出回路520により検出されたDC−DCコンバータ500の出力電圧の値に基づいて、当該出力電圧を所望の値とするべく入力変換回路511・512・513・514のスイッチング素子のオン時間、ひいては入力変換回路511・512・513・514のスイッチング周期(オン時間とオフ時間の和)を制御するものである。より詳細には、出力電圧の検出値が所望の値よりも小さいときはオン時間を長くしてスイッチング周期を長く(オンデューティを大きく)し、出力電圧の検出値が所望の値よりも大きいときはオン時間を短くしてスイッチング周期を短く(オンデューティを小さく)する。
しかし、複数の入力変換回路511・512・513・514を具備し、これらを並列的に接続したDC−DCコンバータ500は、以下の問題を有する。
一般に、DC−DCコンバータ500において入力された直流電流を昇圧または降圧して出力する場合、入力変換回路511・512・513・514のスイッチング素子のスイッチング動作によりエネルギーロスが発生する。そして、近年のスイッチング素子(主としてMOSFET)の高周波化に伴い単位時間当たりのスイッチング動作回数が増加し、エネルギーの損失も増加する傾向にある。
このようなエネルギーの損失を低減する方法の一つとしては、図14に示す如く、入力変換回路511・512・513・514のスイッチング素子のドレイン−ソース間電圧Vdsがゼロ(またはゼロの近傍)のときにスイッチング動作(オンまたはオフ)を行う、いわゆるソフトスイッチングが挙げられる。
図13および図14を用いてDC−DCコンバータ500に入力された直流電流を昇圧して出力する場合のソフトスイッチングについて説明する。
スイッチング素子511aをオンからオフにすると、インダクタ511cからスイッチング素子511aに向かって流れていた直流電流の電荷が共振部を構成するキャパシタ511dに移動して蓄えられる。
よって、スイッチング素子511aをオンからオフにするタイミングにおいてはスイッチング素子511aのドレイン−ソース間電圧Vdsの急激な上昇が抑制されるので、特に制約無くソフトスイッチングを達成することが可能である。
言い換えれば、オン時間(スイッチング素子511aがオフからオンになった時点から再びオフになる時点までに要する時間)が任意の長さにおいてソフトスイッチングを達成することが可能である。
しかし、スイッチング素子511aをオンからオフにすると、その直後からドレイン−ソース間電圧Vdsが上昇し、これが降下して再びゼロになるまで所定の時間ΔTを要する。
これは、インダクタ511cおよびキャパシタ511dからなる共振部の作用による。
すなわち、スイッチング素子511aをオンからオフにすると、それまでインダクタ511cからスイッチング素子511aを経てグラウンドに流れていた電流がキャパシタ511dに流れ込んで電荷が蓄えられ、続いて当該電荷がインダクタ511cに移動することによりインダクタ511cを流れる電流ILが逆流するという一連の現象が起こり、その間にスイッチング素子511aのドレイン−ソース間電圧Vdsがゼロから上昇し、しばらくしてから降下して再びゼロに戻る。
従って、スイッチング素子511aをオフからオンにするタイミングについては、ソフトスイッチングを達成するためにはオフ時間(スイッチング素子511aがオンからオフになった時点から再びオンとなる時点までに要する時間)を少なくともΔT以上としなければならないという制約がある。
また、スイッチング素子511aのドレイン−ソース間電圧Vdsがゼロから上昇し、これが降下して再びゼロになるまで所定の時間ΔTは、インダクタ511cおよびキャパシタ511dからなる共振部のインダクタンスおよびキャパシタンスにより変動し得るものである。
そのため、製造時にこれらの共振部のインダクタンスおよびキャパシタンスの値がばらつくと、入力変換回路511・512・513・514の個体間でΔTがそれぞれ異なることとなる。
このように、ΔTにばらつきを有する複数の入力変換回路511・512・513・514のスイッチング素子を、ソフトスイッチングを達成しつつそれぞれ同じ出力電圧の直流電流を出力すべく同じオンデューティでスイッチング動作させた場合、これらのスイッチング周期がそれぞればらつくこととなる。
その結果、DC−DCコンバータ500から出力される直流電流、すなわち入力変換回路511・512・513・514のそれぞれから出力される直流電流を合わせたものには、これらのスイッチング周期の差に起因する低周波のうなり(ビート)がノイズとして含まれることとなる。
DC−DCコンバータ500から出力される直流電流の低周波ノイズを解消する方法の一つとしては、大きいインダクタンスを有するインダクタおよび大きなキャパシタンスを有するキャパシタからなるフィルタをDC−DCコンバータ500に別途設ける方法が挙げられるが、当該フィルタを含めたDC−DCコンバータ500全体の大型化を招くため、好ましくない。
DC−DCコンバータ500から出力される直流電流の低周波ノイズを解消する別の方法としては、入力変換回路511・512・513・514の製造工程をより厳密に管理し、入力変換回路511・512・513・514の共振部のインダクタンスおよびキャパシタンスの製造時のばらつきを低減することが挙げられる。
しかし、このような方法は入力変換回路511・512・513・514の製造コストの増大を招くため、好ましくない。
特開平9−215319号公報 特開2004−32910号公報 特開2004−15992号公報
本発明は以上の如き状況に鑑み、複数の入力変換回路の共振部に製造時のばらつき(より厳密には、インダクタンスおよびキャパシタンスのばらつき)があっても、出力される直流電流の低周波ノイズを低減することが可能なDC−DCコンバータおよびその制御方法を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
スイッチング素子と共振部とを有し入力された直流電流を昇圧または降圧して出力する複数の入力変換回路を備え、前記複数の入力変換回路を並列的に接続し、当該複数の入力変換回路の一つをマスター回路とするとともに当該マスター回路を除く他の入力変換回路を単数または複数のスレーブ回路とした入力変換手段と、
前記入力変換手段の出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、
前記出力電圧検出手段により検出された入力変換手段の出力電圧に基づいて前記マスター回路となる入力変換回路のスイッチング素子のオン時間を制御するマスター制御手段と、
前記マスター回路となる入力変換回路のスイッチング周期と前記単数または複数のスレーブ回路となる入力変換回路のスイッチング周期とが同期するように前記単数または複数のスレーブ回路となる入力変換回路のスイッチング素子のオン時間をそれぞれ制御するスレーブ制御手段と、
を具備し、
前記マスター制御手段および前記スレーブ制御手段がそれぞれ備えるPLLは、
位相比較器と、
前記位相比較器から入力されるパルス信号に基づいてスイッチング素子がスイッチング動作を行うことによりパルス信号を出力するプリドライバと、
前記プリドライバから入力されるパルス信号に基づいてスイッチング素子がスイッチング動作を行うことにより出力する電圧を調整するドライバと、
前記ドライバから入力される電圧に応じて出力するパルス信号の周波数を調整するVCOと、
を具備し、
前記プリドライバが出力するパルス信号のパルス幅を前記位相比較器が出力するパルス幅よりも短くするものである。
請求項2においては、
前記複数の入力変換回路のスイッチング素子がそれぞれオンとなるタイミングに位相差を設けるものである。
請求項においては、前記複数の入力変換回路はそれぞれ二つのスイッチング素子を有し、当該二つのスイッチング素子のスイッチング動作の開始の先後を変えることにより入力された直流電流の昇圧または降圧を切り替え、当該二つのスイッチング素子がスイッチング動作を行う際に、当該二つのスイッチング素子のうち、後にスイッチング動作を開始する方が定期的にスイッチング動作を停止するものである。
請求項においては、前記複数の入力変換回路の一部は入力された直流電流を昇圧または降圧して出力し、前記複数の入力変換回路の残りは前記一部の入力変換回路が入力された直流電流を昇圧して出力するときには入力された直流電流を昇圧して出力し、前記一部の入力変換回路が入力された直流電流を降圧して出力するときにはスイッチング動作を停止するものである。
請求項においては、
スイッチング素子と共振部とを有し入力された直流電流を昇圧または降圧して出力する複数の入力変換回路を並列的に接続した入力変換手段を具備するDC−DCコンバータの制御方法であって、
前記複数の入力変換回路の一つをマスター回路とし、当該マスター回路を除く他の入力変換回路をスレーブ回路とし、
前記DC−DCコンバータは、
前記入力変換手段の出力電圧に基づいて、前記マスター回路となる入力変換回路のスイッチング素子のオン時間を制御するマスター制御手段と、
前記マスター回路となる入力変換回路のスイッチング周期と前記スレーブ回路となる入力変換回路のスイッチング周期とが同期するように前記スレーブ回路となる入力変換回路のオン時間を制御するスレーブ制御手段と、
を具備し、
前記マスター制御手段および前記スレーブ制御手段がそれぞれ備えるPLLは、
位相比較器と、
前記位相比較器から入力されるパルス信号に基づいてスイッチング素子がスイッチング動作を行うことによりパルス信号を出力するプリドライバと、
前記プリドライバから入力されるパルス信号に基づいてスイッチング素子がスイッチング動作を行うことにより出力する電圧を調整するドライバと、
前記ドライバから入力される電圧に応じて出力するパルス信号の周波数を調整するVCOと、
を具備し、
前記プリドライバが出力するパルス信号のパルス幅を前記位相比較器が出力するパルス幅よりも短くするものである。
請求項においては、
前記複数の入力変換回路のスイッチング素子がそれぞれオンとなるタイミングに位相差を設けるものである。
請求項においては、
前記複数の入力変換回路はそれぞれ二つのスイッチング素子を有し、当該二つのスイッチング素子のスイッチング動作の開始の先後を変えることにより入力された直流電流の昇圧または降圧を切り替え、
当該二つのスイッチング素子がスイッチング動作を行う際に、当該二つのスイッチング素子のうち、後にスイッチング動作を開始する方が定期的にスイッチング動作を停止するものである。
請求項においては、
前記複数の入力変換回路の一部は入力された直流電流を昇圧または降圧して出力し、
前記複数の入力変換回路の残りは前記入力変換回路の一部が入力された直流電流を昇圧して出力するときには入力された直流電流を昇圧して出力し、前記入力変換回路の一部が入力された直流電流を降圧して出力するときにはスイッチング動作を停止するものである。
本発明においては、複数の入力変換回路の共振部の製造時のばらつきがあっても、出力される直流電流の低周波ノイズを低減することが可能である。
また、PLLから出力される個々のパルス信号の周期の揺らぎを低減することが可能である。
以下では、図1を用いて本発明に係るDC−DCコンバータの第一実施例であるDC−DCコンバータ100について説明する。
図1に示す如く、DC−DCコンバータ100は入力された直流電流の電圧を昇圧または降圧して直流電流として出力するものであり、主としてフィルタ102、入力変換ユニット110、キャパシタ103、電圧検出回路120、マスター制御ユニット130、スレーブ制御ユニット140等を具備する。
フィルタ102はキャパシタ102a・102bおよびインダクタ102cからなり、DC−DCコンバータ100に入力される直流電流に重畳するノイズを除去するものである。
フィルタ102の一端はDC−DCコンバータ100の入力端子100aに接続され、フィルタ102の他端は後述する入力変換ユニット110の入力側に接続される。フィルタ102によりノイズが除去された直流電流は入力変換ユニット110に入力される。
入力変換ユニット110は本発明に係る入力変換手段の実施の一形態であり、計四つの入力変換回路111・112・113・114を並列的に接続したものである。
本実施例では、入力変換回路111・112・113・114のうち、入力変換回路111を「マスター回路」、残りの入力変換回路112・113・114を「スレーブ回路」とする。
入力変換回路111・112・113・114はそれぞれ、入力された直流電流を昇圧して出力する回路すなわち昇圧回路としての機能と、入力された直流電流を降圧して出力する回路すなわち降圧回路としての機能と、を兼ねる回路である。
なお、本実施例の入力変換回路111・112・113・114は略同じ構成であることから、以下では入力変換回路111の詳細な構成についてのみ説明し、入力変換回路112・113・114については説明を省略する。
また、説明の便宜上、以下では入力された直流電圧を昇圧する場合についてのみ説明し、降圧する場合については適宜説明を省略する。
入力変換回路111は第一スイッチング素子111a、第二スイッチング素子111b、インダクタ111c、キャパシタ111dを有する。
第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bはNチャネルのMOSFETからなり、スイッチング動作を行うものである。第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bのゲートにHi信号が入力されるとソースとドレインの間が導通し(オンとなり)、ゲートにLo信号が入力されるとソースとドレインの間が遮断される(オフとなる)。
インダクタ111cおよびキャパシタ111dは入力変換回路111の共振部を構成し、スイッチング素子111aのスイッチング動作に伴って共振することにより第一スイッチング素子111aのドレイン−ソース間電圧(Vds)の過度の上昇を抑制し、スイッチング動作時のエネルギーロスを低減する。
インダクタ111cの一端はフィルタ102の出力側に接続される。第一スイッチング素子111aのソースはグラウンドに接続され、第一スイッチング素子111aのドレインはインダクタ111cの他端に接続される。第二スイッチング素子111bのソースはインダクタ111cの他端に接続され、第二スイッチング素子111bのドレインはDC−DCコンバータ100の出力端子100bに接続される。キャパシタ111dの一端はインダクタ111cの他端に接続され、キャパシタ111dの他端はグラウンドに接続される。
第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bが協動的にスイッチング動作を行う、すなわち第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bの一方がオンとなったときは他方がオフとなり、一方がオフとなったときは他方がオンとなることにより、入力変換回路111はDC−DCコンバータ100に入力された直流電流の電圧を昇圧または降圧して出力する。
なお、本実施例の入力変換回路111・112・113・114は二つのスイッチング素子を有し、これらが協動的に行うスイッチング動作の開始の先後を変えることにより入力された直流電流の昇圧または降圧を切り替える、すなわち昇圧回路としての機能と降圧回路としての機能とを兼ねる構成としたが、本発明はこれに限定されず、複数の入力変換回路が昇圧回路としての機能のみを有する構成としても良く、複数の入力変換回路が降圧回路としての機能のみを有する構成としても良い。
キャパシタ103はDC−DCコンバータ100から出力される直流電流を平滑化するためのキャパシタである。キャパシタ103の一端はDC−DCコンバータ100の出力端子100bに接続され、キャパシタ103の他端はグラウンドに接続される。
電圧検出回路120は本発明に係る出力電圧検出手段の実施の一形態であり、入力変換ユニット110の出力電圧、ひいてはDC−DCコンバータ100の出力電圧を検出するものである。電圧検出回路120はDC−DCコンバータ100の出力端子100bに接続される。
マスター制御ユニット130は本発明に係るマスター制御手段の実施の一形態であり、電圧検出回路120により検出された入力変換ユニット110の出力電圧に基づいて、本実施例におけるマスター回路、すなわち入力変換回路111の第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bのオン時間を制御するものである。
より詳細には、マスター制御ユニット130は、電圧検出回路120により検出された入力変換ユニット110の出力電圧の値(出力電圧の検出値)と所望の出力電圧の値(目標出力電圧値)とを比較し、出力電圧の検出値が目標出力電圧値より低いときはスイッチング素子111aのオン時間を長くしてスイッチング周期を長く(オンデューティを大きく)し、出力電圧の検出値が目標出力電圧値より高いときはスイッチング素子111aのオン時間を短くしてスイッチング周期を短くする(オンデューティを小さくする)ことにより、入力変換ユニット110の出力電圧が目標出力電圧値を保持するように制御する。
ここで、「スイッチング周期」は、スイッチング素子の一回のオン時間と一回のオフ時間との和を指す。
マスター制御ユニット130は電圧検出回路120に接続され、電圧検出回路120により検出された入力変換ユニット110の出力電圧に係る情報を取得することが可能である。
マスター制御ユニット130は第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bのゲートにそれぞれ接続され、第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bにそれぞれゲート信号を送信することにより第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bをオフからオンにすることが可能である。
また、マスター制御ユニット130は第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bに送信するパルス信号の長さ(Hi信号のパルス幅)をそれぞれ調整することにより、第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bのオン時間をそれぞれ制御することが可能である。
スレーブ制御ユニット140は本発明に係るスレーブ制御手段の実施の一形態であり、マスター回路(入力変換回路111)のスイッチング周期とスレーブ回路(入力変換回路112・113・114)のスイッチング周期とが同期するように、スレーブ回路(入力変換回路112・113・114)のスイッチング素子のオン時間をそれぞれ制御するものである。
スレーブ制御ユニット140はマスター制御ユニット130に接続され、マスター制御ユニット130により制御されるマスター回路(入力変換回路111)のスイッチング周期に係る情報(信号)を取得することが可能である。
また、スレーブ制御ユニット140はスレーブ回路(入力変換回路112・113・114)のスイッチング素子のゲートに接続され、当該スイッチング素子に送信するパルス信号の長さ(Hi信号のパルス幅)を調整することにより、当該スイッチング素子のオン時間を制御することが可能である。
以下では、図1および図2を用いてマスター制御ユニット130およびスレーブ制御ユニット140の詳細について説明する。
マスター制御ユニット130は第一マスター制御回路130aおよび第二マスター制御回路130bからなる。
第一マスター制御回路130aはマスター回路たる入力変換回路111の第一スイッチング素子111aのスイッチング動作を制御する回路である。
図2に示す如く、第一マスター制御回路130aは主としてデジタル制御器150、PLL151、第一エッジ検出器152、RSフリップフロップ回路153、第二エッジ検出器154を具備する。
デジタル制御器150は電圧検出回路120により検出された入力変換ユニット110の出力電圧(出力電圧の検出値)に基づいて所定の周期のパルス信号を生成し、出力するものである。
デジタル制御器150は電圧検出回路120に接続され、電圧検出回路120により検出された入力変換ユニット110の出力電圧(出力電圧の検出値)に係る情報を取得することが可能である。
デジタル制御器150は電圧検出回路120により検出された入力変換ユニット110の出力電圧(検出出力電圧値)と所望の出力電圧の値(目標出力電圧値)とを比較し、検出出力電圧値が目標出力電圧値より低いときは出力するパルス信号の周期を長くし、検出出力電圧値が目標出力電圧値より高いときは出力するパルス信号の周期を短くする。
PLL(Phase−Locked Loop)151は参照入力端子(ref)、目標入力端子(target)、出力端子(out)の三つの端子を有し、目標入力端子(target)に入力されるパルス信号の周期(周波数)および位相が参照入力端子(ref)に入力されるパルス信号の周期(周波数)および位相と同期するように、出力端子(out)から所定の周期(周波数)および位相を有するパルス信号を出力する回路である。
PLL151の参照入力端子(ref)はデジタル制御器150の出力端子に接続される。PLL151の詳細については後述する。
第一エッジ検出器152は入力端子および出力端子を有し、入力端子に入力されたパルス信号の立ち下がりを検出してパルス信号を出力するものである。
第一エッジ検出器152の入力端子はPLL151の出力端子(out)に接続される。
RSフリップフロップ回路153はセット入力端子(S)、リセット入力端子(R)、出力端子(Q)を有し、セット入力端子(S)にパルス信号が入力されてからリセット入力端子(R)にパルス信号が入力されるまでの間はHi、リセット入力端子(R)にパルス信号が入力されてからセット入力端子(S)にパルス信号が入力されるまでの間はLoとなるパルス信号を出力端子(Q)から出力する回路である。
RSフリップフロップ回路153のリセット入力端子(R)は第一エッジ検出器152の出力端子に接続される。また、RSフリップフロップ回路153の出力端子(Q)はマスター回路たる入力変換回路111の第一スイッチング素子111aのゲートに接続されるとともに、PLL151の目標入力端子(target)に接続される。
第二エッジ検出器154は入力端子および出力端子を有し、入力端子に入力されたパルス信号の立ち下がりを検出してパルス信号を出力するものである。
第二エッジ検出器154の入力端子はマスター回路たる入力変換回路111の第一スイッチング素子111aのドレイン、インダクタ111cの他端および第二スイッチング素子111bのソースの接続部111eに接続される。第二エッジ検出器154の出力端子はRSフリップフロップ回路153のセット入力端子(S)に接続される。
第二マスター制御回路130bはマスター回路たる入力変換回路111の第二スイッチング素子111bのスイッチング動作を制御する回路であり、その基本的な構成は第一マスター制御回路130aと略同じであるため説明を省略する。
スレーブ制御ユニット140は制御回路142・143・144からなる。
制御回路142はスレーブ回路たる入力変換回路112のスイッチング動作を制御する回路であり、第一スレーブ制御回路142aおよび第二スレーブ制御回路142bからなる。
第一スレーブ制御回路142aはスレーブ回路たる入力変換回路112の第一スイッチング素子112aのスイッチング動作を制御する回路である。
図2に示す如く、第一スレーブ制御回路142aは主としてPLL161、第一エッジ検出器162、RSフリップフロップ回路163、第二エッジ検出器164を具備する。
PLL161は参照入力端子(ref)、目標入力端子(target)、出力端子(out)の三つの端子を有し、目標入力端子(target)に入力されるパルス信号の周期(周波数)および位相が参照入力端子(ref)に入力されるパルス信号の周期(周波数)および位相と同期するように、出力端子(out)から所定の周期(周波数)および位相を有するパルス信号を出力する回路である。
PLL161の参照入力端子(ref)は第一マスター制御回路130aのデジタル制御器150の出力端子に接続される。
第一エッジ検出器162は入力端子および出力端子を有し、入力端子に入力されたパルス信号の立ち下がりを検出してパルス信号を出力するものである。
第一エッジ検出器162の入力端子はPLL161の出力端子(out)に接続される。
RSフリップフロップ回路163はセット入力端子(S)、リセット入力端子(R)、出力端子(Q)を有し、セット入力端子(S)にパルス信号が入力されてからリセット入力端子(R)にパルス信号が入力されるまでの間はHi、リセット入力端子(R)にパルス信号が入力されてからセット入力端子(S)にパルス信号が入力されるまでの間はLoとなるパルス信号を出力端子(Q)から出力する回路である。
RSフリップフロップ回路163のリセット入力端子(R)は第一エッジ検出器162の出力端子に接続される。また、RSフリップフロップ回路163の出力端子(Q)はスレーブ回路たる入力変換回路112の第一スイッチング素子112aのゲートに接続されるとともに、PLL161の目標入力端子(target)に接続される。
第二エッジ検出器164は入力端子および出力端子を有し、入力端子に入力されたパルス信号の立ち下がりを検出してパルス信号を出力するものである。
第二エッジ検出器164の入力端子はスレーブ回路たる入力変換回路112の第一スイッチング素子112aのドレイン、インダクタ112cの他端および第二スイッチング素子112bのソースの接続部に接続される。第二エッジ検出器164の出力端子はRSフリップフロップ回路163のセット入力端子(S)に接続される。
第二スレーブ制御回路142bはスレーブ回路たる入力変換回路112の第二スイッチング素子112bのスイッチング動作を制御する回路であり、その基本的な構成は第一スレーブ制御回路142aと略同じであるため説明を省略する。
以下では、第一マスター制御回路130aおよび第一スレーブ制御回路142aの挙動について説明する。
まず、第一マスター制御回路130aの挙動について説明する。
第一スイッチング素子111aがオンの状態では、入力変換回路111の第一スイッチング素子111aのドレイン、インダクタ111cの他端および第二スイッチング素子111bのソースの接続部111eの電位(Vx)はグラウンドと略同じ(ほぼゼロ)となっている。
PLL151は、RSフリップフロップ回路153から目標入力端子(target)に入力されたパルス信号と第一マスター制御回路130aのデジタル制御器150から参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号との位相(入力の先後)を比較し、目標入力端子(target)に入力されたパルス信号が参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号よりも先である場合には出力端子(out)から出力するパルス信号の周期を長く(周波数を低く)し、目標入力端子(target)に入力されたパルス信号が参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号よりも後である場合には出力端子(out)から出力するパルス信号の周期を短く(周波数を高く)する。
PLL151から出力されたパルス信号は第一エッジ検出器152に入力され、第一エッジ検出器152は当該パルス信号の立ち下がりを検出するとパルス信号を出力する。
第一エッジ検出器152から出力されたパルス信号はRSフリップフロップ回路153のリセット入力端子(R)に入力され、RSフリップフロップ回路153は出力端子(Q)からLo信号を出力する。
RSフリップフロップ回路153から出力されたLo信号はNチャネルのMOSFETからなる第一スイッチング素子111aのゲートに入力され、第一スイッチング素子111aはオンからオフとなる。
第一スイッチング素子111aがオフとなる(第一スイッチング素子111aのオフ時間が開始される)と、マスター回路たる入力変換回路111のインダクタ111cから第一スイッチング素子111aを経てグラウンドに流れていた電流がキャパシタ111dに流れ込んでキャパシタ111dに電荷が蓄えられ、接続部111eの電位(Vx)が所定の値まで上昇する。また、第二エッジ検出器154への入力信号が立ちあがる。
その後、キャパシタ111dに蓄えられた電荷がインダクタ111cに移動することによりインダクタ111cを流れる電流が逆流し、その過程で接続部111eの電位(Vx)がゼロ近傍まで低下する。
接続部111eの電位がゼロ近傍まで低下すると第二エッジ検出器154への入力信号が立ち下がり、第二エッジ検出器154はこれを検出してパルス信号を出力する。
第二エッジ検出器154から出力されたパルス信号はRSフリップフロップ回路153のセット入力端子(S)に入力され、RSフリップフロップ回路153は出力端子(Q)からHi信号を出力する。
RSフリップフロップ回路153から出力されたHi信号が第一スイッチング素子111aのゲートに入力され、第一スイッチング素子111aはオフからオンとなる(第一スイッチング素子111aのオン時間が開始される)と、入力変換回路111のインダクタ111cから第一スイッチング素子111aを経てグラウンドに流れる電流が増加する。
また、RSフリップフロップ回路153から出力されたHi信号はPLL151のターゲット入力端子(target)に入力される。
PLL151は、RSフリップフロップ回路153から目標入力端子(target)に入力されたパルス信号と第一マスター制御回路130aのデジタル制御器150から参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号との位相(入力の先後)を比較し、比較結果に基づいて出力端子(out)から出力するパルス信号の周期を調整する。
このように、第一マスター制御回路130aからの出力信号(RSフリップフロップ回路153から出力されるパルス信号)に基づいてマスター回路たる入力変換回路111のスイッチング素子111aのスイッチング動作を行うことにより、入力変換回路111のスイッチング素子111aがオンからオフとなるタイミングおよびオフからオンとなるタイミングのいずれにおいても接続部111eの電位(Vx)がほぼゼロとなっており、スイッチング素子111aについてソフトスイッチングが達成される。
また、入力変換回路111の第一スイッチング素子111aのスイッチング周期は、デジタル制御器150からPLL151に入力されるパルス信号に同期することとなる。
次に、第一スレーブ制御回路142aの挙動について説明する。
第一スイッチング素子112aがオンの状態では、入力変換回路112の第一スイッチング素子112aのドレイン、インダクタ112cの他端および第二スイッチング素子112bのソースの接続部112eの電位(Vx)はグラウンドと略同じ(ほぼゼロ)となっている。
PLL161は、RSフリップフロップ回路163から目標入力端子(target)に入力されたパルス信号と第一マスター制御回路130aのデジタル制御器150から参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号との位相(入力の先後)を比較し、目標入力端子(target)に入力されたパルス信号が参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号よりも先である場合には出力端子(out)から出力するパルス信号の周期を長く(周波数を低く)し、目標入力端子(target)に入力されたパルス信号が参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号よりも後である場合には出力端子(out)から出力するパルス信号の周期を短く(周波数を高く)する。
PLL161から出力されたパルス信号は第一エッジ検出器162に入力され、第一エッジ検出器162は当該パルス信号の立ち下がりを検出するとパルス信号を出力する。
第一エッジ検出器162から出力されたパルス信号はRSフリップフロップ回路163のリセット入力端子(R)に入力され、RSフリップフロップ回路163は出力端子(Q)からLo信号を出力する。
RSフリップフロップ回路163から出力されたLo信号はNチャネルのMOSFETからなる第一スイッチング素子112aのゲートに入力され、第一スイッチング素子112aはオンからオフとなる。
第一スイッチング素子112aがオフとなる(第一スイッチング素子112aのオフ時間が開始される)と、スレーブ回路たる入力変換回路112のインダクタ112cから第一スイッチング素子112aを経てグラウンドに流れていた電流がキャパシタ112dに流れ込んでキャパシタ112dに電荷が蓄えられ、接続部112eの電位(Vx)が所定の値まで上昇する。また、第二エッジ検出器164への入力信号が立ちあがる。
その後、キャパシタ112dに蓄えられた電荷がインダクタ112cに移動することによりインダクタ112cを流れる電流が逆流し、接続部112eの電位(Vx)がゼロ近傍まで低下する。
接続部112eの電位がゼロ近傍まで低下すると第二エッジ検出器164への入力信号が立ち下がり、第二エッジ検出器164はこれを検出してパルス信号を出力する。
第二エッジ検出器164から出力されたパルス信号はRSフリップフロップ回路163のセット入力端子(S)に入力され、RSフリップフロップ回路153は出力端子(Q)からHi信号を出力する。
RSフリップフロップ回路163から出力されたHi信号が第一スイッチング素子112aのゲートに入力され、第一スイッチング素子112aはオフからオンとなる(第一スイッチング素子112aのオン時間が開始される)と、入力変換回路112のインダクタ112cから第一スイッチング素子112aを経てグラウンドに流れる電流が増加する。
また、RSフリップフロップ回路163から出力されたHi信号はPLL161のターゲット入力端子(target)に入力される。
PLL161は、RSフリップフロップ回路163から目標入力端子(target)に入力されたパルス信号と第一マスター制御回路130aのデジタル制御器150から参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号との位相(入力の先後)を比較し、比較結果に基づいて出力端子(out)から出力するパルス信号の周期を調整する。
このように、第一スレーブ制御回路142aからの出力信号(RSフリップフロップ回路163から出力されるパルス信号)に基づいてスレーブ回路たる入力変換回路112のスイッチング素子112aのスイッチング動作を行うことにより、入力変換回路112のスイッチング素子112aがオンからオフとなるタイミングおよびオフからオンとなるタイミングのいずれにおいても接続部112eの電位(Vx)がほぼゼロとなっており、スイッチング素子112aについてソフトスイッチングが達成される。
また、入力変換回路112の第一スイッチング素子112aのスイッチング周期は、デジタル制御器150からPLL151に入力されるパルス信号に同期することとなり、ひいてはマスター回路たる入力変換回路111の第一スイッチング素子112aのスイッチング周期に同期する。
制御回路143はそれぞれスレーブ回路たる入力変換回路113のスイッチング動作を制御する回路であり、第一スレーブ制御回路143aおよび第二スレーブ制御回路143bからなる。制御回路144はそれぞれスレーブ回路たる入力変換回路114のスイッチング動作を制御する回路であり、第一スレーブ制御回路144aおよび第二スレーブ制御回路144bからなる。
制御回路143・144の基本的な構成は制御回路142と略同じであるため、説明を省略する。
以上の如く、DC−DCコンバータ100は、
スイッチング素子と共振部とを有し入力された直流電流を昇圧または降圧して出力する複数の入力変換回路111・112・113・114を備え、入力変換回路111・112・113・114を並列的に接続し、入力変換回路111・112・113・114の一つ(入力変換回路111)をマスター回路とするとともに当該マスター回路を除く他の入力変換回路(入力変換回路112・113・114)をスレーブ回路とした入力変換ユニット110と、
入力変換ユニット110の出力電圧を検出する出力電圧検出回路120と、
出力電圧検出回路120により検出された入力変換ユニット110の出力電圧に基づいて、前記マスター回路となる入力変換回路111のスイッチング素子(第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111b)のオン時間を制御するマスター制御ユニット130と、
マスター回路となる入力変換回路111のスイッチング周期とスレーブ回路となる入力変換回路112・113・114のスイッチング周期とが同期するように、スレーブ回路となる入力変換回路112・113・114のスイッチング素子のオン時間をそれぞれ制御するスレーブ制御ユニット140と、
を具備する。
このように構成することにより、入力変換ユニット110を構成する入力変換回路111・112・113・114の共振部のインダクタンスやキャパシタンスが個体間で製造時のばらつきを有する場合であっても、ソフトスイッチングを達成しつつスレーブ回路である入力変換回路112・113・114のスイッチング周期をマスター回路である入力変換回路111のスイッチング周期に同期させることが可能であり、ひいては出力される直流電流の低周波ノイズを低減することが可能である。
なお、本実施例ではスレーブ回路のオン時間を変えることによりスレーブ回路のスイッチング周波数を制御するため、個々のスレーブ回路のオンデューティがそれぞれ異なり、個々のスレーブ回路の出力電圧がマスター回路の出力電圧と必ずしも同じとならず、DC−DCコンバータ100の出力電圧が所望の値からずれる場合があるが、マスター制御ユニット130はマスター回路たる入力変換回路111のみの出力電圧ではなくマスター回路およびスレーブ回路を合わせた入力変換ユニット110の出力電圧が所望の値となるようにマスター回路のオン時間ひいてはオンデューティを制御することから、最終的には入力変換ユニット110の出力電圧が所望の値に収束し、DC−DCコンバータ100は所望の電圧の直流電流を出力することが可能である。
なお、本実施例のDC−DCコンバータ100は計三つのスレーブ回路を(入力変換回路112・113・114)具備する構成としたが、本発明に係るDC−DCコンバータはこれに限定されず、スレーブ回路の数は単数でも複数でも良く、マスター回路に並列的に接続されるスレーブ回路の数をDC−DCコンバータが取り扱う直流電流の電流の大きさに応じて適宜選択することが可能である。
また、DC−DCコンバータ100は、(A)デジタル制御器150から第一マスター制御回路130aのPLL151に入力されるパルス信号、(B)デジタル制御器150から第一スレーブ制御回路142aのPLL161、(C)デジタル制御器150から第一スレーブ制御回路143aのPLL161および(D)デジタル制御器150から第一スレーブ制御回路144aのPLL161に入力されるパルス信号の周期も位相も同期する構成とすることも可能であるが、この場合、入力変換回路111・112・113・114からそれぞれ出力される直流電流のリップルの位相が同期するため、図4の(a)に示す如く、DC−DCコンバータ100に入力される直流電流およびDC−DCコンバータ100から出力される直流電流のリップルが大きくなるという問題がある。
そこで、本実施例のDC−DCコンバータ100は、入力変換回路111・112・113・114の第一スイッチング素子111a・112a・113a・114aのスイッチング周期は同期させ、かつ、第一スイッチング素子111a・112a・113a・114aがそれぞれオンとなるタイミングに位相差を設けている。
すなわち、図3に示す如く、(A)デジタル制御器150から第一マスター制御回路130aのPLL151に入力されるパルス信号の周期をTとすると、(A)デジタル制御器150から第一マスター制御回路130aのPLL151に入力されるパルス信号、(B)デジタル制御器150から第一スレーブ制御回路142aのPLL161、(C)デジタル制御器150から第一スレーブ制御回路143aのPLL161および(D)デジタル制御器150から第一スレーブ制御回路144aのPLL161に入力されるパルス信号を、それぞれ順に(1/4)×Tずつ均等にずらして出力する。
このように構成することにより、図4の(b)に示す如く、DC−DCコンバータ100に入力される直流電流およびDC−DCコンバータ100から出力される直流電流のリップルを小さくすることが可能である。
なお、本実施例では入力変換ユニット110を構成する入力変換回路111・112・113・114の数が計四個であったため、デジタル制御器150がパルス信号を(1/4)×Tずつずらして出力する構成としたが、入力変換ユニットを構成する入力変換回路の数がN個の場合には(1/N)×Tずつずらして出力することが望ましい。
以下では、図5、図6および図7を用いてPLL151の詳細について説明する。
なお、本実施例ではPLL151およびPLL161の構成は略同じであるため、PLL161については説明を省略する。
PLL151は主として位相比較器170、第一プリドライバ171、第二プリドライバ172、インバータ173、ドライバ174、LPF175、VCO176等を具備する。
位相比較器170は目標入力端子(target)および参照入力端子(ref)の二つの入力端子と、アップ出力端子(up)およびダウン出力端子(down)の二つの出力端子を有する。位相比較器170の目標入力端子(target)および参照入力端子(ref)はPLL151の目標入力端子(target)および参照入力端子(ref)を成す。
図6に示す如く、位相比較器170は、目標入力端子(target)に入力されたパルス信号と参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号との位相(入力の先後)を比較し、目標入力端子(target)に入力されたパルス信号が参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号よりも先である場合にはダウン出力端子(down)からパルス信号を出力し、目標入力端子(target)に入力されたパルス信号が参照入力端子(ref)に入力されたパルス信号よりも後である場合にはアップ出力端子(up)からパルス信号を出力する。
第一プリドライバ171および第二プリドライバ172は位相比較器170から入力されるパルス信号に基づいてスイッチング素子がスイッチング動作を行うことによりパルス信号を出力するものである。
図5に示す如く、第一プリドライバ171はPチャネルMOSFET171a、NチャネルMOSFET171b、抵抗171cを具備する。
PチャネルMOSFET171aおよびNチャネルMOSFET171bのゲートは位相比較器170のアップ出力端子(up)に接続され、第一プリドライバ171の入力端子を成す。PチャネルMOSFET171aのソースは電源に接続される。NチャネルMOSFET171bのソースはグラウンドに接続される。抵抗171cの一端はPチャネルMOSFET171aのドレインに接続され、抵抗171cの他端はNチャネルMOSFET171bのドレインに接続される。抵抗171cの一端とPチャネルMOSFET171aのドレインとの接続部は第一プリドライバ171の出力端子を成す。
第二プリドライバ172はPチャネルMOSFET172a、NチャネルMOSFET172b、抵抗172cを具備する。
PチャネルMOSFET172aおよびNチャネルMOSFET172bのゲートはインバータ173の出力端子に接続され、第二プリドライバ172の入力端子を成す。PチャネルMOSFET172aのソースは電源に接続される。NチャネルMOSFET172bのソースはグラウンドに接続される。抵抗172cの一端はPチャネルMOSFET172aのドレインに接続され、抵抗172cの他端はNチャネルMOSFET172bのドレインに接続される。抵抗172cの他端とNチャネルMOSFET172bのドレインとの接続部は第二プリドライバ172の出力端子を成す。
インバータ173は入力端子およぶ出力端子を有し、入力端子にHi信号が入力されたときには出力端子からLo信号を出力し、入力端子にLo信号が入力されたときには出力端子からHi信号を出力するものである。
インバータ173の入力端子は位相比較器170のダウン出力端子(down)に接続され、インバータ173の出力端子は第二プリドライバ172の入力端子に接続される。
ドライバ174は第一プリドライバ171および第二プリドライバ172から入力されるパルス信号に基づいてスイッチング素子がスイッチング動作を行うことにより出力する電圧を調整するものである。
ドライバ174はPチャネルMOSFET174a、NチャネルMOSFET174bを具備する。
PチャネルMOSFET174aのゲートは第一プリドライバ171の出力端子に接続され、ドライバ174の一方の入力端子を成す。NチャネルMOSFET174bのゲートは第二プリドライバ172の出力端子に接続され、ドライバ174の他方の入力端子を成す。PチャネルMOSFET174aのソースは電源に接続される。NチャネルMOSFET174bのソースはグラウンドに接続される。PチャネルMOSFET172aのドレインはNチャネルMOSFET172bのドレインに接続され、PチャネルMOSFET172aのドレインとNチャネルMOSFET172bのドレインとの接続部はドライバ174の出力端子を成す。
LPF(Low−Pass Filter)175は入力された信号に含まれる所定の周波数以上の成分を除去するものであり、抵抗175a、キャパシタ175bを具備する。
抵抗175aの一端はドライバ174の出力端子に接続され、LPF175の入力端子を成す。キャパシタ175bの一端は抵抗175aの他端に接続され、キャパシタ175bの他端はグラウンドに接続される。抵抗175aの他端とキャパシタ175bの一端との接続部はLPF175の出力端子を成す。
VCO(Voltage Controlled Oscillator;電圧制御発振器)176はドライバ174から入力される電圧に応じて出力するパルス信号の周波数を調整するものである。
VCO176の入力端子はLPF175の出力端子に接続され、VCO176の出力端子はPLL151の出力端子(out)を成す。
なお、本実施例のVCO176はマルチバイブレータを用いる構成としたが、LC共振回路を用いる構成等、入力される電圧に応じて出力するパルス信号の周波数を調整可能であれば他の構成でも良い。
位相比較器170のアップ出力端子(up)およびダウン出力端子(down)からいずれもパルス信号が出力されていないとき、すなわち、アップ出力端子(up)およびダウン出力端子(down)の両方からLo信号が出力されているときには、第一プリドライバ171の入力端子にはLo信号、第二プリドライバ172の入力端子にはHi信号がそれぞれ入力されている。
このとき、第一プリドライバ171のPチャネルMOSFET171aはオン、NチャネルMOSFET171bはオフとなり、第一プリドライバ171の出力端子からはHi信号が出力される。また、第二プリドライバ172のPチャネルMOSFET172aはオフ、NチャネルMOSFET172bはオンとなり、第二プリドライバ172の出力端子からはLo信号が出力される。
従って、ドライバ174のPチャネルMOSFET174aはオフ、NチャネルMOSFET174aはオフとなり、ドライバ174の出力端子の電位、ひいてはVCO176の入力端子の電位が保持される。
その結果、VCO176の出力端子から出力されるパルス信号の周期は一定に保持される。
位相比較器170のアップ出力端子(up)からパルス信号(Hi信号)が出力され、ダウン出力端子(down)からはパルス信号が出力されていない(Lo信号が出力されている)ときには、第一プリドライバ171の入力端子にはHi信号、第二プリドライバ172の入力端子にはHi信号がそれぞれ入力されている。
このとき、第一プリドライバ171のPチャネルMOSFET171aはオフ、NチャネルMOSFET171bはオンとなり、第一プリドライバ171の出力端子からはLo信号が出力される。また、第二プリドライバ172のPチャネルMOSFET172aはオフ、NチャネルMOSFET172bはオンとなり、第二プリドライバ172の出力端子からはLo信号が出力される。
従って、ドライバ174のPチャネルMOSFET174aはオン、NチャネルMOSFET174aはオフとなり、ドライバ174の出力端子の電位、ひいてはVCO176の入力端子の電位が上昇する。
その結果、VCO176の出力端子から出力されるパルス信号の周期は短くなる(周波数は高くなる)。
位相比較器170のアップ出力端子(up)からパルス信号が出力されておらず(Lo信号が出力されており)、ダウン出力端子(down)からはパルス信号(Hi信号)が出力されているときには、第一プリドライバ171の入力端子にはLo信号、第二プリドライバ172の入力端子にはLo信号がそれぞれ入力されている。
このとき、第一プリドライバ171のPチャネルMOSFET171aはオン、NチャネルMOSFET171bはオフとなり、第一プリドライバ171の出力端子からはHi信号が出力される。また、第二プリドライバ172のPチャネルMOSFET172aはオン、NチャネルMOSFET172bはオフとなり、第二プリドライバ172の出力端子からはHi信号が出力される。
従って、ドライバ174のPチャネルMOSFET174aはオフ、NチャネルMOSFET174aはオンとなり、ドライバ174の出力端子の電位、ひいてはVCO176の入力端子の電位が下降する。
その結果、VCO176出力端子から出力されるパルス信号の周期は長くなる(周波数は低くなる)。
図15に示す従来のPLL551と図5に示す本実施例のPLL151とを比較すると、従来のPLL551は位相比較器570、第一プリドライバ571、第二プリドライバ572、インバータ573、ドライバ574、LPF575、VCO576を具備し、位相比較器570、インバータ573、ドライバ574、LPF575、VCO576の構成に関しては本実施例のPLL151と略同じである。
PLL151がPLL551と相違する点は、PLL151の第一プリドライバ171および第二プリドライバ172がそれぞれ抵抗171cおよび抵抗172cを具備する点である。
そして、このようにPLL151を構成することにより、PLL151は従来のPLL551と比較して出力信号のジッタを低減することが可能である。以下、その理由を示す。
従来のPLL551の出力端子(out)から出力されたパルス信号をフィードバックして目標入力端子(target)に入力すると、図16に示す如く目標入力端子(target)に入力されるパルス信号と参照入力端子(ref)に入力されるパルス信号とは、隣り合う二つのパルス信号を一つのユニットとして見たときの周期はよく一致するが、個々のパルス信号を見た場合には周期の揺らぎ(ジッタ)が大きいという問題がある。
これは、図17の(a)に示す如く、従来のPLL551の場合にはVCO576に入力される入力電圧VinとVCO576から出力されるパルス信号の周期Tとの間でT∝1/Vinが成立する(パルス信号の周期Tは入力電圧Vinの逆数に比例する)ため、VCO576に入力される入力電圧Vinの変化量ΔVとVCO576から出力されるパルス信号の周期Tの変化量ΔTとの間でΔT∝ΔV/{(Vin+ΔV)×Vin}が成立し、VCO576に入力される入力電圧の変化量ΔVが小さいときにはVCO576から出力されるパルス信号の周期の変化量ΔTが大きく、個々のパルス信号の周期が所望の周期を中心として揺らぎ易い傾向を有することによる。
従来のPLL551における第一プリドライバ571から出力されるパルス信号はその立ち下がり(HiからLoへの移行)および立ち上がり(LoからHiへの移行)が急峻であり、当該パルス信号がLoに保持される時間(パルス幅)は位相比較器570のアップ出力端子から出力されるパルス信号がHiに保持される時間(パルス幅)と略同じである。
同様に、従来のPLL551における第二プリドライバ572から出力されるパルス信号はその立ち上がりおよび立ち下がりが急峻であり、当該パルス信号がHiに保持される時間(パルス幅)は位相比較器570のダウン出力端子から出力されるパルス信号がHiに保持される時間(パルス幅)と略同じである。
これに対して、本実施例のPLL151の場合、第一プリドライバ171のアクティブ側のスイッチング素子であるNチャネルMOSFET171bとドライバ174のPチャネルMOSFET174aのゲートとの間に抵抗171cが設けられているため、第一プリドライバ171のNチャネルMOSFET171bがオンになってからドライバ174のPチャネルMOSFET174aのゲートに蓄えられていた電荷がグラウンドに移動するまでに所定の時間を要する。
そのため、図7の(a)および(b)に示す如く、第一プリドライバ171から出力されるパルス信号の立ち下がりは急峻とならず、第一プリドライバ171から出力されるパルス信号がLoに保持される時間(パルス幅Tb)は位相比較器170のアップ出力端子から出力されるパルス信号がHiに保持される時間(パルス幅Ta)よりも短くなる。
同様に、本実施例のPLL151の場合、第二プリドライバ172のアクティブ側のスイッチング素子であるPチャネルMOSFET172aとドライバ174のNチャネルMOSFET174bのゲートとの間に抵抗172cが設けられているため、第二プリドライバ172のPチャネルMOSFET172aがオンになってからドライバ174のNチャネルMOSFET174bのゲートに所定の電荷が蓄えられるまでに所定の時間を要する。
そのため、図7の(c)および(d)に示す如く、第二プリドライバ172から出力されるパルス信号の立ち上がりは急峻とならず、第一プリドライバ172から出力されるパルス信号がHiに保持される時間(パルス幅Td)は位相比較器170のダウン出力端子から出力されるパルス信号がHiに保持される時間(パルス幅Tc)よりも短くなる。
よって、図17の(b)に示す如く、本実施例のPLL151はVCO176に入力される入力電圧Vinの変化量ΔVが小さいときにはVCO176から出力されるパルス信号の周期Tの変化量ΔTが小さく、ΔVが大きいときにはΔTが大きくなる。
結果として、PLL151から出力される個々のパルス信号について周期が比較的安定しているとき(ΔVが小さいとき)における位相誤差を低減することが可能であり、ひいては当該パルス信号の周期の揺らぎ(ジッタ)を低減することが可能である。
例えば、従来のPLL551および本実施例のPLL151が出力するパルス信号の周波数が500kHz程度の場合、従来のPLL551におけるパルス信号毎の位相誤差(パルス信号の周期の揺らぎ)が±60ns程度であるのに対して、本実施例のPLL151におけるパルス信号毎の位相の誤差は±1ns程度に低減することが可能である。
なお、本実施例では第一プリドライバ171のアクティブ側のスイッチング素子であるNチャネルMOSFET171bとドライバ174のスイッチング素子であるPチャネルMOSFET174aとの間に抵抗171cを設けるとともに、第二プリドライバ172のアクティブ側のスイッチング素子であるPチャネルMOSFET172aとドライバ174のスイッチング素子であるNチャネルMOSFET174bとの間に抵抗172cを設けることにより、位相比較器170のアップ出力端子およびダウン出力端子から出力されるパルス信号のパルス幅よりもPLL151の第一プリドライバ171および第二プリドライバ172から出力されるパルス信号のパルス幅を短くする構成としたが、本発明はこれに限定されず、抵抗171cおよび抵抗172cを設ける代わりに第一プリドライバ171のアクティブ側のスイッチング素子であるNチャネルMOSFET171bおよび第二プリドライバ172のアクティブ側のスイッチング素子であるPチャネルMOSFET172aをプロセス最小寸法よりも大きなリアクタンスを有するスイッチング素子(トランジスタ等)に置換した構成としても同様の効果を奏する。
以下では、図8および図9を用いて入力変換回路111・112・113・114の誤動作を防止する方法について説明する。
本実施例の入力変換ユニット110を構成する入力変換回路111は、二つのスイッチング素子である第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bを有し、これらが協動的にスイッチング動作を行うことにより入力された直流電流を昇圧または降圧する。入力変換回路112・113・114も同様である。
入力変換回路111を昇圧回路として機能させる場合には、図8の(a)に示す如く、まず第一スイッチング素子111aをオンにし、次に第一スイッチング素子111aをオフにするとともに第二スイッチング素子111bをオンにし、以後は第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bのオン・オフを交互に行う。
入力変換回路111を降圧回路として機能させる場合には、図8の(b)に示す如く、まず第二スイッチング素子111bをオンにし、次に第二スイッチング素子111bをオフにするとともに第一スイッチング素子111aをオンにし、以後は第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bのオン・オフを交互に行う。
このように、入力変換回路111は、第一スイッチング素子111aまたは第二スイッチング素子111bのいずれかを先にオンにすることにより昇圧回路としても降圧回路としても機能する。
外乱により第一スイッチング素子111aまたは第二スイッチング素子111bが本来スイッチング動作を行うタイミング以外のタイミングでスイッチング動作を行うと、マスター制御ユニット130が入力変換回路111を昇圧回路として機能させるべくパルス信号を第一スイッチング素子111aおよび第二スイッチング素子111bに入力しているにも関わらず、入力変換回路111が入力された直流電流を降圧して出力するという誤動作を起こすおそれがある。
そして、入力変換回路112・113・114が昇圧回路としてスイッチング動作を行っているときに外乱により入力変換回路111のみ降圧回路としてスイッチング動作を行うと、入力変換回路112・113・114から入力変換回路111に向かって電流が逆流し、DC−DCコンバータ100から出力される直流電流の電圧が所望の値とならないだけでなく入力変換回路111が異常発熱して破損するおそれがある。入力変換回路112・113・114が誤動作を起こした場合も同様である。
そこで、本実施例のDC−DCコンバータ100は、図9の点線で示す如く、昇圧時には入力変換回路111・112・113・114がそれぞれ具備する二つのスイッチング素子のうち、後でスイッチング動作を開始する第二スイッチング素子111b・112b・113b・114bがオンとなるのを定期的に停止する。
このように構成することにより、昇圧時に外乱により入力変換回路111・112・113・114のいずれかが降圧をするためのスイッチング動作を始めた場合でも、定期的にスイッチング素子が停止された時点で正常なスイッチング動作、すなわち降圧をするためのスイッチング動作に復帰し、入力変換回路111・112・113・114の誤動作を防止することが可能である。ひいてはDC−DCコンバータ100から出力される直流電流の電圧を所望の値とし、入力変換回路111・112・113・114の異常発熱に起因する破損等を防止することが可能である。
また、本実施例のDC−DCコンバータ100は、降圧時に入力変換回路111・112・113・114がそれぞれ具備する二つのスイッチング素子のうち、後でスイッチング動作を開始する第一スイッチング素子111a・112a・113a・114aがオンとなるのを定期的に停止する。
このように構成することにより、降圧時に外乱により入力変換回路111・112・113・114のいずれかが昇圧をするためのスイッチング動作を始めた場合でも、定期的にスイッチング素子が停止された時点で正常なスイッチング動作、すなわち昇圧をするためのスイッチング動作に復帰し、入力変換回路111・112・113・114の誤動作を防止し、ひいてはDC−DCコンバータ100から出力される直流電流の電圧を所望の値とすることが可能である。
なお、スイッチング素子は定期的にスイッチング動作を停止する頻度については、当該頻度が過大であると電力損失が大きく、当該頻度が過小であると誤動作からの復帰が遅れることから使用状況に応じて適宜選択することが望ましい。
以下では図10および図11を用いてDC−DCコンバータ100の出力側にモータ400を接続する場合について説明する。
図10に示す如く、DC−DCコンバータ100の出力側にはインバータ300が接続され、インバータ300の出力側にはモータ400が接続される。
インバータ300はDC−DCコンバータ100から出力される直流電流を三相交流に変換するものである。モータ400は三相交流モータであり、インバータ300から供給される三相交流電流により回転駆動される。
モータ400をハイブリッド車(Hybrid Vehicle;HV)の駆動用モータに適用した場合、減速時等には回生、すなわち負荷であるモータ400からDC−DCコンバータ100側に向かって電流が流れる現象が起こる。
このとき、DC−DCコンバータ100の入力変換ユニット110を構成する入力変換回路111・112・113・114が入力側からの直流電流を昇圧するためのスイッチング動作を行っていると、出力側からの回生電流により入力変換回路111・112・113・114の両端電圧が所望の値よりも上昇し、破損するおそれがある。
従って、DC−DCコンバータ100を通常昇圧回路として機能させて直流電流を出力する場合でも、出力側から電流が流れ込む場合にはDC−DCコンバータ100の入力変換ユニット110を適宜降圧回路として機能させることが必要となる。
図11に示す如く、DC−DCコンバータ100の出力側にモータ400を接続する場合、入力変換回路111・112・113・114のそれぞれにドライバ181・181・181・181が設けられ、これらにそれぞれ第一マスター制御回路130a、第一スレーブ制御回路142a・143a・144aが接続される。
なお、本実施例ではドライバ181・181・181・181の基本的な構成は略同じであるため、以下では入力変換回路111に設けられたドライバ181についてのみ説明し、他のドライバ181については説明を省略する。
ドライバ181はNチャネルMOSFET181a・181b、ダイオード181c、インバータ181dを具備する。
NチャネルMOSFET181aのドレインは電源に接続され、NチャネルMOSFET181aのソースはNチャネルMOSFET181aのドレインに接続され、NチャネルMOSFET181aのゲートは第一マスター制御回路130aの出力端子に接続される。
NチャネルMOSFET181bのソースはダイオード181cのカソードに接続され、NチャネルMOSFET181bのゲートはインバータ181dを介して第一マスター制御回路130aの出力端子に接続される。ダイオード181cのアノードはグラウンドに接続される。
NチャネルMOSFET181aのソースとNチャネルMOSFET181aのドレインとの接続部は抵抗191aを介して第一スイッチング素子111aのゲートに接続される。NチャネルMOSFET181bのソースとダイオード181cのカソードとの接続部は抵抗191bを介して第一スイッチング素子111aのソースとグラウンドとの接続配線の中途部である接続部111fに接続される。
第一マスター制御回路130aからHi信号が出力されると、NチャネルMOSFET181aのゲートにはHi信号が入力され、NチャネルMOSFET181bのゲートにはLo信号が入力される。その結果、第一スイッチング素子111aのゲートにHi信号が入力され、第一スイッチング素子111aがオフからオンになる。
第一マスター制御回路130aからLo信号が出力されると、NチャネルMOSFET181aのゲートにはLo信号が入力され、NチャネルMOSFET181bのゲートにはHi信号が入力される。その結果、第一スイッチング素子111aのゲートから抵抗191a、NチャネルMOSFET181b、抵抗191bを経てグラウンドに電荷が移動し、第一スイッチング素子111aがオンからオフになる。
抵抗191aはゲート抵抗であり、抵抗値を調整することにより第一スイッチング素子111aのオン速度(NチャネルMOSFET181aがオンになってから第一スイッチング素子111aがオンになるまでに要する時間)を調整するものである。
ダイオード181cはドライバ181をESD(Electro Static Discharge;静電気放電)から保護するために設けられるものであり、ドライバ181の駆動(スイッチング動作)自体には直接関与しない。
抵抗191bは電流制限抵抗であり、ダイオード181cの破損を防止するために設けられる。
すなわち、入力変換回路111に入力された直流電流を降圧すべく第一スイッチング素子111aがスイッチング動作しているときには第一スイッチング素子111aのソースからドレインに向かって電流が流れるが、抵抗191bを設けない場合には接続部111fからグラウンドの間の配線の寄生抵抗により接続部111fの電位が負となり、グラウンドからダイオード181cを経て第一スイッチング素子111aのソースに向かって大電流が流れ、ダイオード181cが焼損し、破壊されるおそれがある。
そこで、図11に示す実施例では、入力変換回路111・112・113・114のうち、入力変換回路111・112については抵抗191bを設け、入力変換回路113・114については抵抗191bを設けず、DC−DCコンバータ100を用いて入力された直流電流を降圧する際には、入力変換回路111・112については降圧回路としてスイッチング動作させ、入力変換回路113・114についてはスイッチング動作を停止する構成としている。
このように構成することは、以下の利点を有する。
すなわち、図11に示す実施例の如く、DC−DCコンバータ100を通常は昇圧回路として使用し、回生時のみ降圧回路として使用する用途の場合、降圧時の回生電流は昇圧時の出力電流の大きさに比べて十分に小さい。
従って、DC−DCコンバータ100の入力変換ユニット110を構成する入力変換回路111・112・113・114の全てを降圧回路として機能させることなく、入力変換回路111・112のみ降圧回路としてスイッチング動作させる構成としても入力変換ユニット110の両端電圧が異常に上昇したりするといった問題は生じない。
また、降圧時に入力変換回路113・114がスイッチング動作を行わない構成とすることにより、降圧時に第一スイッチング素子113a・114aのソースからドレインに向かって電流が流れることがないので、入力変換回路113の抵抗191bおよび入力変換回路114の191bを省略することが可能であり、DC−DCコンバータ100の製造コスト削減、省スペース化(コンパクト化)に寄与する。
さらに、入力変換ユニット110を構成する入力変換回路111・112・113・114の全てについてソフトスイッチングを行うのではなく、一部についてはハードスイッチングを行う構成とし、入力変換回路113・114が当該ハードスイッチングを行う入力変換回路として機能する構成とした場合には、NチャネルMOSFET181aがオンになったときの入力変換回路113・114の第一スイッチング素子113a・114aのゲートからグラウンドまでの抵抗値(抵抗191aの抵抗値)が入力変換回路111・112の第一スイッチング素子111a・112aのゲートからグラウンドまでの抵抗値(抵抗191aおよび抵抗191bの抵抗値の和)よりも小さくなる。
従って、入力変換回路113・114の方が入力変換回路111・112よりも高速でスイッチング動作(オンからオフへの移行)が可能となり、入力変換回路113・114がハードスイッチングを行う場合における電力損失を極力低減することが可能である。
本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態を示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態の制御回路と入力変換回路を示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態の制御回路を示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態の入力電流および出力電流の波形を示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態のPLLを示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態の位相比較器の入力信号および出力信号のタイムチャートを示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態の位相比較器の出力信号および第一プリドライバ・第二プリドライバの出力信号のタイムチャートを示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態の入力変換回路の昇圧開始時および降圧開始時における第一スイッチング素子および第二スイッチング素子のゲート信号のタイムチャートを示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態の入力変換回路の昇圧時における第一スイッチング素子および第二スイッチング素子のゲート信号のタイムチャートを示す図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態をモータの駆動に適用した場合のブロック図。 本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態をモータの駆動に適用した場合の入力変換回路を示す図。 従来のDC−DCコンバータを示す図。 従来のDC−DCコンバータの入力変換回路を示す図。 従来のDC−DCコンバータの入力変換回路のスイッチング動作時のドレイン−ソース電圧、ドレイン−ソース電流およびゲート電圧の関係を示す図。 従来のDC−DCコンバータのPLLを示す図。 従来のDC−DCコンバータのPLLの入力信号のタイムチャートを示す図。 従来のDC−DCコンバータおよび本発明に係るDC−DCコンバータの実施の一形態におけるVCOの入力電圧の変化と出力されるパルス信号の周期の変化との関係を示す図。
100 DC−DCコンバータ
110 入力変換手段
111 入力変換回路(マスター回路)
111a 第一スイッチング素子
111b 第二スイッチング素子
111c インダクタ(共振部)
111d キャパシタ(共振部)
112・113・114 入力変換回路(スレーブ回路)
120 出力電圧検出回路(出力電圧検出手段)
130 マスター制御ユニット(マスター制御手段)
140 スレーブ制御ユニット(スレーブ制御手段)

Claims (8)

  1. スイッチング素子と共振部とを有し入力された直流電流を昇圧または降圧して出力する複数の入力変換回路を備え、前記複数の入力変換回路を並列的に接続し、当該複数の入力変換回路の一つをマスター回路とするとともに当該マスター回路を除く他の入力変換回路を単数または複数のスレーブ回路とした入力変換手段と、
    前記入力変換手段の出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、
    前記出力電圧検出手段により検出された入力変換手段の出力電圧に基づいて前記マスター回路となる入力変換回路のスイッチング素子のオン時間を制御するマスター制御手段と、
    前記マスター回路となる入力変換回路のスイッチング周期と前記単数または複数のスレーブ回路となる入力変換回路のスイッチング周期とが同期するように前記単数または複数のスレーブ回路となる入力変換回路のスイッチング素子のオン時間をそれぞれ制御するスレーブ制御手段と、
    を具備し、
    前記マスター制御手段および前記スレーブ制御手段がそれぞれ備えるPLLは、
    位相比較器と、
    前記位相比較器から入力されるパルス信号に基づいてスイッチング素子がスイッチング動作を行うことによりパルス信号を出力するプリドライバと、
    前記プリドライバから入力されるパルス信号に基づいてスイッチング素子がスイッチング動作を行うことにより出力する電圧を調整するドライバと、
    前記ドライバから入力される電圧に応じて出力するパルス信号の周波数を調整するVCOと、
    を具備し、
    前記プリドライバが出力するパルス信号のパルス幅を前記位相比較器が出力するパルス幅よりも短くすることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記複数の入力変換回路のスイッチング素子がそれぞれオンとなるタイミングに位相差を設けることを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記複数の入力変換回路はそれぞれ二つのスイッチング素子を有し、当該二つのスイッチング素子のスイッチング動作の開始の先後を変えることにより、入力された直流電流の昇圧または降圧を切り替え、
    当該二つのスイッチング素子がスイッチング動作を行う際に、当該二つのスイッチング素子のうち、後にスイッチング動作を開始する方が定期的にスイッチング動作を停止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のDC−DCコンバータ。
  4. 前記複数の入力変換回路の一部は入力された直流電流を昇圧または降圧して出力し、
    前記複数の入力変換回路の残りは前記一部の入力変換回路が入力された直流電流を昇圧して出力するときには入力された直流電流を昇圧して出力し、前記一部の入力変換回路が入力された直流電流を降圧して出力するときにはスイッチング動作を停止することを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか一項に記載のDC−DCコンバータ。
  5. スイッチング素子と共振部とを有し入力された直流電流を昇圧または降圧して出力する複数の入力変換回路を並列的に接続した入力変換手段を具備するDC−DCコンバータの制御方法であって、
    前記複数の入力変換回路の一つをマスター回路とし、当該マスター回路を除く他の入力変換回路をスレーブ回路とし、
    前記DC−DCコンバータは、
    前記入力変換手段の出力電圧に基づいて、前記マスター回路となる入力変換回路のスイッチング素子のオン時間を制御するマスター制御手段と、
    前記マスター回路となる入力変換回路のスイッチング周期と前記スレーブ回路となる入力変換回路のスイッチング周期とが同期するように前記スレーブ回路となる入力変換回路のオン時間を制御するスレーブ制御手段と、
    を具備し、
    前記マスター制御手段および前記スレーブ制御手段がそれぞれ備えるPLLは、
    位相比較器と、
    前記位相比較器から入力されるパルス信号に基づいてスイッチング素子がスイッチング動作を行うことによりパルス信号を出力するプリドライバと、
    前記プリドライバから入力されるパルス信号に基づいてスイッチング素子がスイッチング動作を行うことにより出力する電圧を調整するドライバと、
    前記ドライバから入力される電圧に応じて出力するパルス信号の周波数を調整するVCOと、
    を具備し、
    前記プリドライバが出力するパルス信号のパルス幅を前記位相比較器が出力するパルス幅よりも短くすることを特徴とするDC−DCコンバータの制御方法。
  6. 前記複数の入力変換回路のスイッチング素子がそれぞれオンとなるタイミングに位相差を設けることを特徴とする請求項に記載のDC−DCコンバータの制御方法。
  7. 前記複数の入力変換回路はそれぞれ二つのスイッチング素子を有し、当該二つのスイッチング素子のスイッチング動作の開始の先後を変えることにより入力された直流電流の昇圧または降圧を切り替え、
    当該二つのスイッチング素子がスイッチング動作を行う際に、当該二つのスイッチング素子のうち、後にスイッチング動作を開始する方が定期的にスイッチング動作を停止することを特徴とする請求項または請求項に記載のDC−DCコンバータの制御方法。
  8. 前記複数の入力変換回路の一部は入力された直流電流を昇圧または降圧して出力し、
    前記複数の入力変換回路の残りは前記入力変換回路の一部が入力された直流電流を昇圧して出力するときには入力された直流電流を昇圧して出力し、前記入力変換回路の一部が入力された直流電流を降圧して出力するときにはスイッチング動作を停止することを特徴とする請求項から請求項までのいずれか一項に記載のDC−DCコンバータの制御方法。
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