JP4609133B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車両の制御装置に関し、特に有段式の自動変速機を有する車両の制御装置に関する。
近年、クルーズコントロールやトラクションコントロールなどの補助運転システムが採用された自動車が見られるようになってきている。かかるシステムでは、電子スロットル制御が採用され、アクセルペダルの踏込量は電気信号に変換され、この電気信号およびクルーズコントロールシステムやトラクションコントロールシステムの要求に基づいて、エンジンに吸気を供給するスロットル弁の開度が制御される。
このようなシステムでは、電子スロットルのスロットル開度を決定するエンジン制御部への入力値として、目標駆動力を与えるほうが、クルーズコントロールシステムやトラクションコントロールシステム等の補助運転システムと融合させやすい。クルーズコントロールシステムやトラクションコントロールシステム等の補助運転システムは、目標車速、実車速、車間距離、道路勾配、路面抵抗等を考慮して目標駆動力を算出する場合が多いからである。
また、目標駆動力によってエンジンと自動変速機に対して各々指示するようにシステムを作成しておけば、エンジンと自動変速機の組合せを自由に行なうことができ、組合せを変更することが容易となるのでエンジンや自動変速機を交換可能なモジュールとして扱うことができ設計変更が容易となる。
また、運転場面やアクセル等の運転操作に対して、車両を運転者の意のままに操る駆動力特性を実現する駆動力ディマンド型制御に対するニーズがある。
駆動力ディマンド型制御は、各種条件成立時に、従来のスロットルディマンド型制御のアクセル開度≒スロットル開度とする画一的な相関を切り、アクセル開度から車両駆動力を直接実現する。また、駆動力ディマンド型制御は、クルーズコントロールやトラクションコントロール等に対して駆動力要求を受け付け、車両動特性の目標を直接実現できる。
特開平7−277038号公報(特許文献1)には、車輪を駆動する目標駆動トルクを設定する目標駆動トルク設定手段を含む車両制御装置が開示されている。
特開平7−277038号公報 特開2000−266174号公報
一般に、有段式自動変速機を搭載する車両では、アクセル操作量(あるいはスロットル開度)および車速をパラメータとして予め記憶された変速線図(変速マップともいう)いわゆるシフトパターンを実際のアクセル操作量および車速に基づいて参照してギヤ段が決定される。
このような変速線図は、燃費やアクセル操作による運転者の運転要求を満たすように設定されている。
駆動力ディマンド型制御においても有段式自動変速機のギヤ段の決定を行なうための変速線図が必要である。しかし、アクセル操作量をパラメータとする変速線におけるアクセル操作量を単に要求駆動力に換算して、要求駆動力をパラメータとする変速線を設定すると、要求駆動力の変化に対して不要な変速が発生して変速ハンチングが発生したり、所望の要求駆動力が得られなかったりする場合がある。
この発明の目的は、要求駆動力をパラメータとする変速制御をスムーズに行なうことができる車両の制御装置を提供することである。
この発明は、要約すると、有段式の自動変速機を有する車両の制御装置であって、自動変速機のギヤ段間の変速を判定するための変速線情報を記憶する記憶部と、車速相当値と要求駆動力相当値とに基づいて変速線情報を参照してギヤ段を決定し自動変速機の変速制御を行なう制御部とを備える。変速線情報は、変速前のギヤ段の変速比に基づいて換算された要求駆動力相当値が車速相当値に対して規定された第1の変速線群を有する第1のシフトパターンと、変速後のギヤ段の変速比に基づいて換算された要求駆動力相当値が車速相当値に対して規定された第2の変速線群を有する第2のシフトパターンとを含む。制御部は、第2の変速線群のうちの所定の変速線と車速相当値および要求駆動力相当値とを比較した結果に基づいて、所定の変速線に対応する第1の変速線群のうちの変速線が有効か無効かを判断し、有効と判断した第1の変速線群中の変速線に基づいて変速ギヤ段を決定する。
この発明は、他の局面においては、有段式の自動変速機を有する車両の制御装置であって、自動変速機のギヤ段間の変速を判定するための変速線情報を記憶する記憶部と、車速相当値と要求駆動力相当値とに基づいて変速線情報を参照してギヤ段を決定し自動変速機の変速制御を行なう制御部とを備える。変速線情報は、変速前のギヤ段の変速比に基づいて換算された要求駆動力相当値が車速相当値に対して規定された第1の変速線群を有する第1のシフトパターンと、各ギヤ段で車両が出力可能な最大駆動力を考慮して定められ要求駆動力相当値が車速相当値に対して規定された第2の変速線群を有する第2のシフトパターンとを含む。制御部は、第2の変速線群のうちの所定の変速線と車速相当値および要求駆動力相当値とを比較した結果に基づいて、所定の変速線に対応する第1の変速線群のうちの変速線が有効か無効かを判断し、有効と判断した第1の変速線群中の変速線に基づいて変速ギヤ段を決定する。
好ましくは、第1の変速線群は、ギヤ段間の変速を判定するための変速線として主アップシフト線群と主ダウンシフト線群とを含む。第2の変速線群は、ギヤ段間の変速を判定するための変速線として副アップシフト線群と副ダウンシフト線群とを含む。主アップシフト線群と副ダウンシフト線群とはそれぞれヒステリシスを形成するように設定される。主ダウンシフト線群と副アップシフト線群とはそれぞれヒステリシスを形成するように設定される。制御部は、要求駆動力相当値が副アップシフト線群のうちの第1の副アップシフト線より高い状態から低い状態に遷移するときに、主ダウンシフト線群のうちの第1の主ダウンシフト線を有効にし、主アップシフト線群のうちから第1の主アップシフト線を無効にし第2の主アップシフト線を有効にする。
より好ましくは、制御部は、要求駆動力相当値が副ダウンシフト線群のうちの第1の副ダウンシフト線より低い状態から高い状態に遷移するときに、主アップシフト線群のうちの第1の主アップシフト線を有効にし、主ダウンシフト線群のうちから第1の主ダウンシフト線を無効にし第2の主ダウンシフト線を有効にする。
好ましくは、制御部は、アクセル開度に基づいて要求駆動力相当値を求める。
本発明によれば、要求駆動力相当値に基づく第1のシフトパターンの変速線で変速ハンチングが発生する車両状態での駆動力を出力させる場合でも、第2のシフトパターンから車両状態の変化が予測され、それに基づいて第1のシフトパターンの変速線の有効・無効の切り替えを判断する。
これにより、変速ハンチングが発生する車両状態の変化が予測されたときには第1シフトパターンの該当する変速線を無効とすることで変速が行なわれず、変速ハンチングの発生が防止される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、図中同一または相当部品には同一の符号を付して説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態にかかるエンジン制御装置を搭載する車両のブロック図である。
図1を参照して、車両10は、エンジン12と、トルクコンバータ14と、自動変速機16と、制御装置80とを含む。
エンジン12は、ガソリン等を燃料とする内燃機関であって燃料の燃焼により駆動トルクを発生させる駆動力源である。
エンジン12により発生された駆動トルクは、流体伝達装置としてのトルクコンバータ14を経て自動変速機16に伝達され出力軸18から図示しない終減速装置および車軸等を介して駆動輪に伝達される。以下本実施の形態においては、駆動力Fは駆動輪の接地面上に働く駆動力および制動力をいうものとする。
自動変速機16は、複数のギヤ段が選択的に切換えられる有段式の自動変速機であり、たとえば前進6段、後退1段およびニュートラルのいずれかが選択され、各ギヤ段の変速比に応じた速度変換が行なわれる。
エンジン12には、吸気管24および排気管26が設けられる。吸気管24にはスロットルアクチュエータ28およびスロットルポジションセンサ48によって開閉制御される電子スロットル弁30が設けられる。電子スロットル弁30は、基本的には、スロットル開度θTHが運転者の出力要求量を示すアクセル開度Accに対応する開度となるように制御される。電子スロットル弁30を通過した吸気に対し燃料を噴射する燃料噴射弁52が吸気管24に設けられている。
制御装置80は、制御ブロックとしてエンジン制御部82と、変速制御部84と、目標駆動力決定部88と、記憶部85とを含む。なお、制御装置80は、内部にマイクロコンピュータを内蔵するECU(Electrical Control Unit)であり、このECUによって制御ブロックの機能が実現される。記憶部85は、プログラムや各種マップを格納するメモリに該当する。
車両10は、さらに、回転センサ32,34,36と、アクセルペダル44と、アクセルポジションセンサ46と、シフトレバー40と、シフトポジションセンサ42とを含む。
回転センサ32は、エンジン12の出力軸の回転数NEを検出してエンジン制御部82に出力する。回転センサ34は、トルクコンバータ14のタービン回転数NTを検出して目標駆動力決定部88に出力する。回転センサ36は、自動変速機16の出力軸18の回転数NOUTを検出して目標駆動力決定部88に出力する。
アクセルポジションセンサ46は、アクセルペダル44の踏込み量に対応するアクセル開度Accを検出して目標駆動力決定部88に出力する。シフトポジションセンサ42は、シフトレバー40によって選択された変速レンジを示す信号PSHを目標駆動力決定部88に出力する。
車両10には、アクセル操作量に拘わらず車速を制御する自動車速制御機能、すなわちいわゆるクルーズコントロールを実行する機能が備えられている。車両10は、自動車速制御機能に関連する装置として、設定する車間距離を切替える車間距離切替スイッチ58と、クルーズコントロール機能の最高車速等を設定するクルーズコントロールスイッチ56と、車間距離を検知するためのレーザーレーダセンサ60およびディスタンスコントロールECU86とを含む。
車間距離切替スイッチ58からは設定された車間距離が目標駆動力決定部88に出力され、ディスタンスコントロールECU86からは検出された車間距離Dが目標駆動力決定部88に出力され、クルーズコントロールスイッチ56からは設定された目標車速V_Tおよびクルーズコントロール機能の有効への遷移トリガを示す信号C/Cが目標駆動力決定部88に出力される。遷移トリガを示す信号C/Cは、たとえば、ブレーキが踏まれるとキャンセルされる。
目標駆動力決定部88は、タービン回転数NT、出力軸回転数NOUT、アクセル開度Acc、シフトレンジを示す信号PSHおよびクルーズコントロールに関連するパラメータに応じて、目標駆動力Fをエンジン制御部82および変速制御部84に出力する。
エンジン制御部82および変速制御部84は、連携してエンジン12及び自動変速機16に対する制御量を決定する。エンジン制御部82は、エンジンの点火時期TF、燃料噴射時期TIを決定し、またスロットルポジションセンサ48からのスロットル開度θTHを監視しつつスロットルアクチュエータ28に駆動信号TAを送信する。変速制御部84は、自動変速機16のシフト動作を油圧で行なわせるソレノイド弁に対して制御信号SCを出力する。
本発明の実施の形態の概要を述べる。車両の制御装置80は、自動変速機のギヤ段間の変速を判定するための変速線情報を記憶する記憶部85と、車速相当値と要求駆動力相当値とに基づいて変速線情報を参照してギヤ段を決定し自動変速機の変速制御を行なう変速制御部84とを備える。
変速線情報は、変速前のギヤ段の変速比に基づいて換算された要求駆動力相当値が車速相当値に対して規定された第1の変速線群(後に説明するメイン変速線群)を有する第1のシフトパターンと、変速後のギヤ段の変速比に基づいて換算された要求駆動力相当値が車速相当値に対して規定された第2の変速線群(後に説明するサブ変速線群)を有する第2のシフトパターンとを含む。
変速制御部84は、第2の変速線群のうちの所定の変速線と車速相当値および要求駆動力相当値とを比較した結果に基づいて、所定の変速線に対応する第1の変速線群のうちの変速線が有効か無効かを判断し、有効と判断した第1の変速線群中の変速線に基づいて変速ギヤ段を決定する。
[検討例]
目標駆動力をパラメータとする変速線図におけるギヤ段の決定ついて説明する前に、まずスロットル開度をパラメータとする変速線図におけるギヤ段の決定ついて説明する。
図2は、スロットル開度をパラメータとする変速線図におけるギヤ段の決定を行なう処理を示したフローチャートである。
図3は、スロットル開度をパラメータとする変速線図の一例を示した図である。図3において、ダウン線DN0(3→2)は、3速から2速にシフトダウンを実行する際の2速と3速のギヤ段の境界を示す変速線である。また、アップ線UP0(2→3)は、2速から3速にシフトアップを実行する際の3速と2速のギヤ段の境界を示す変速線である。
図2を参照して、ギヤ段の決定処理が開始されると、まずステップS100において現在のギヤ段が暫定ギヤ段Gにセットされる。続いて、ステップS101において、スロットル開度θTHおよび車速Vの検知が行なわれる。スロットル開度θTHは、アクセル踏込み量に比例してスロットル開度θTHが変化する従来型の車両であれば、アクセル踏込み量に置き換えても良い。また、車速Vは、自動変速機の出力軸の回転数NOUTを検知してこれを代わりに用いても良い。
続いて、ステップS102において、メモリ値Mとして暫定ギヤ段Gが記憶される。ステップS102の処理に続いてステップS103の処理が実行される。
ステップS103、S104では、暫定ギヤ段Gを1段増加させるか否かの判断が行なわれる。
まず、ステップS103において現在の車速におけるスロットル開度θTHが、変速線図における車速でのアップ線UP0(G→G+1)より下であるか否かが判断される。ステップS103の条件が成立すれば処理はステップS104に進み、成立しなければ処理はステップS105に進む。
ステップS104では、暫定ギヤ段Gが1段増加される。たとえば、図3の変速線図において点H0において暫定ギヤ段Gが2段であった場合に点H3に移動して判断が行なわれると、暫定ギヤ段Gは1段増加されて3段になる。
一方、図3の変速線図において点H3において暫定ギヤ段Gが3段であった場合に点H0に移動して判断が行なわれると、ステップS103の条件が成立しないので暫定ギヤ段Gは増加されずに3段のままになる。ステップS104の処理が終了すると次にステップS105に処理が進む。
次に、ステップS105、S106では、暫定ギヤ段Gを1段減少させるか否かの判断が行なわれる。
まず、ステップS105において現在の車速におけるスロットル開度θTHが、変速線図における車速でのダウン線DN0(G→G−1)より上方にあるか否かが判断される。ステップS105の条件が成立すれば処理はステップS106に進み、成立しなければ処理はステップS107に進む。
ステップS106では、暫定ギヤ段Gが1段減少される。たとえば、図3の変速線図において点H0において暫定ギヤ段Gが3段であった場合に点H2に移動して判断が行なわれると、暫定ギヤ段Gは1段減少されて2段になる。
一方、図3の変速線図において点H2において暫定ギヤ段Gが2段であった場合に点H0に移動して判断が行なわれると、ステップS105の条件が成立しないので暫定ギヤ段Gは増加されずに2段のままになる。ステップS106の処理が終了すると次にステップS107に処理が進む。
ステップS107では、メモリ値Mと暫定ギヤ段Gとが等しいか否かが判断される。メモリ値Mと暫定ギヤ段Gとが等しい場合には、ギヤ段の決定処理は収束し、ステップS108に処理が進み暫定ギヤ段Gをギヤ段に確定して自動変速機に変速指示が出力される。
一方、メモリ値Mと暫定ギヤ段Gとが等しくない場合には、ギヤ段の決定処理はまだ収束しておらず、ステップS102に戻り再び暫定ギヤ段Gの増加、減少の判定が行なわれる。
図4は、スロットル開度をパラメータとする変速線図を、駆動力をパラメータとするように変換した変速線図である。
図4を参照して、ダウン線DN(3→2)は、図3のダウン線DN0(3→2)を置き換えたものである。また、アップ線UP(2→3)は、図3のアップ線UP0(2→3)を置き換えたものである。ダウン線DN(3→2)およびアップ線UP(2→3)は、変速前のギヤ段で駆動力を算出したものである。
図4に示すように、スロットル開度をパラメータとする変速線におけるスロットル開度を単に要求駆動力に換算して、要求駆動力をパラメータとする変速線を設定すると、アップ線とダウン線が交差する領域が発生する。たとえば、図4の点H0で示される車両状態においては、図2に示した処理と同様な処理でギヤ段の決定を行なおうとすると、決定処理が収束せず変速ハンチングが発生したり、要求駆動力の変化に対して不要な変速が発生したりする場合が考えられる。したがって、変速ハンチングが発生せずに安定してギヤ段決定が可能な処理が必要である。
[実施の形態1]
図5は、実施の形態1のギヤ段決定処理を説明するためのフローチャートである。
図5のフローチャートの処理は、図2で説明したフローチャートの処理と大きな流れは共通である。
図5を参照して、ギヤ段の決定処理が開始されると、まずステップS1において現在のギヤ段が暫定ギヤ段Gにセットされる。続いて、ステップS2において、目標駆動力Fおよび車速Vの検知が行なわれる。目標駆動力Fは、アクセル踏込み量に応じて非線形マップに基づいて決定される。なお、車速Vは、自動変速機の出力軸の回転数NOUTを検知してこれを代わりに用いても良い。
続いて、ステップS3において、メモリ値Mとして暫定ギヤ段Gが記憶される。ステップS3の処理に続いてステップS4の処理が実行される。
ステップS4では、アップ線を用いて暫定ギヤ段Gを1段増加させるか否かの判断が行なわれる。ステップS4の処理については、後に図6を用いて詳細に説明する。
次に、ステップS5において、暫定ギヤ段Gを1段減少させるか否かの判断が行なわれる。ステップS5の処理については、後に図7を用いて詳細に説明する。
続いて、ステップS6では、メモリ値Mと暫定ギヤ段Gとが等しいか否かが判断される。メモリ値Mと暫定ギヤ段Gとが等しい場合には、ギヤ段の決定処理は収束し、ステップS7に処理が進み暫定ギヤ段Gをギヤ段に確定して自動変速機に変速指示が出力される。
一方、メモリ値Mと暫定ギヤ段Gとが等しくない場合には、ギヤ段の決定処理はまだ収束しておらず、ステップS3に戻り再び暫定ギヤ段Gの増加、減少の判定が行なわれる。
図6は、図5のステップS4の処理を詳細に示したフローチャートである。
図6を参照して、まず処理が開始されると、ステップS11において、メインアップ線MUP(G→G+1)が有効か否かが判断される。メインアップ線MUP(G→G+1)が有効である場合にはステップS16に処理が進む。一方メインアップ線MUP(G→G+1)が有効でない場合にはステップS12に処理が進む。
ステップS12では、目標駆動力F<サブアップ線SUP(G−1→G)が成立するか否か、すなわち現在の車速における目標駆動力Fが変速マップにおけるサブアップ線SUP(G−1→G)の下方に位置しているかが判断される。
ステップS12の条件が成立する場合には、処理はステップS13に進み、一方、成立しない場合には処理はステップS18に進み制御が図5のフローチャートに戻る。
ステップS13では、メインダウン線MDN(G→G−1)を有効にする処理が行なわれる。続いて、ステップS14ではメインアップ線MUP(G→G+1)を有効にする処理が行なわれる。そしてさらに、ステップS15において、メインアップ線MUP(G−1→G)を無効にする処理が行なわれる。ステップS15の処理が完了すると、処理はステップS16に進む。
ステップS16、S17では、有効となったメインアップ線MUP(G→G+1)に基づいて、暫定ギヤ段Gを1段増加させるか否かの判断が行なわれる。
まず、ステップS16において現在の車速における目標駆動力Fが、変速線図における車速でのアップ線MUP(G→G+1)より下であるか否かが、すなわちF<MDN(G→G+1)の条件が成立するか否かが判断される。ステップS16の条件が成立すれば処理はステップS17に進み、成立しなければ暫定ギヤ段Gは現状のまま維持されて処理はステップS18に進む。
ステップS17では、暫定ギヤ段Gが1段増加される。そして処理はステップS18に進む。
ステップS18では、制御が図5のフローチャートに戻されてその後ステップS5の処理が実行される。
図7は、図6の処理を説明するための、変速過程を示す第1の変速図である。
図7には変速線図における変速線のうちサブダウン線SDN(3→2)、メインアップ線MUP(2→3)、サブアップ線SUP(2→3)が示されている。図7においてメインアップ線MUP(2→3)が有効であり、矢印方向に車両の状態が変化したときは点P0において暫定ギヤ段Gが2速から3速にシフトアップされることが示されている。
この処理は、図6のステップS16を通過するときに暫定ギヤ段G=2であり、矢印方向に車両状態が変化したことによって目標駆動力F<MUP(2→3)が成立し、ステップS17で暫定ギヤ段Gが2から3に増加されたことに対応する。
図8は、図7に続く状態における図6の処理を説明するための、変速過程を示す第2の変速図である。
図8には変速線図における変速線のうちサブダウン線SDN(3→2)、メインダウン線MDN(3→2)、サブアップ線SUP(2→3)、メインアップ線MUP(3→4)、サブアップ線SUP(3→4)が示されている。図8の状態は、図7の状態から矢印上を点P1に車両状態が変化した際に、メインダウン線MDN(3→2)が有効にされ、メインアップ線MUP(2→3)が無効にされこれに代えてメインアップ線MUP(3→4)が有効にされたことが示されている。
この処理は、図6のステップS12を通過するときに暫定ギヤ段G=3であり、矢印方向に車両状態が変化したことによって目標駆動力F<SUP(2→3)が成立し、ステップS13、S14、S15の処理が順次実行されたことに対応する。
図9は、図8に続く状態における図6の処理を説明するための、変速過程を示す第3の変速図である。
図9には変速線図における変速線のうちサブダウン線SDN(3→2)、メインダウン線MDN(3→2)、サブアップ線SUP(2→3)、メインアップ線MUP(3→4)、サブアップ線SUP(3→4)が示されている。
図9においてメインアップ線MUP(3→4)が有効であり、矢印方向に車両の状態が変化したときは点P2において暫定ギヤ段Gが3速から4速にシフトアップされることが示されている。
この処理は、図6のステップS16を通過するときに暫定ギヤ段G=3であり、矢印方向に車両状態が変化したことによって目標駆動力F<MUP(3→4)が成立し、ステップS17で暫定ギヤ段Gが3から4に増加されたことに対応する。
図10は、図5のステップS5の処理を詳細に示したフローチャートである。
図10を参照して、まず処理が開始されると、ステップS21において、メインダウン線MDN(G→G−1)が有効か否かが判断される。メインダウン線MDN(G→G−1)が有効である場合にはステップS26に処理が進む。一方、メインダウン線MDN(G→G−1)が有効でない場合にはステップS22に処理が進む。
ステップS22では、目標駆動力F>サブダウン線SDN(G→G−1)が成立するか否か、すなわち現在の車速における目標駆動力Fが変速マップにおけるサブダウン線SDN(G→G−1)の上方に位置しているかが判断される。
ステップS22の条件が成立する場合には、処理はステップS23に進み、一方、成立しない場合には処理はステップS28に進み制御が図5のフローチャートに戻る。
ステップS23では、メインアップ線MUP(G→G+1)を有効にする処理が行なわれる。続いて、ステップS24ではメインダウン線MDN(G→G−1)を有効にする処理が行なわれる。そしてさらに、ステップS25において、メインダウン線MDN(G+1→G)を無効にする処理が行なわれる。ステップS25の処理が完了すると、処理はステップS26に進む。
ステップS26、S27では、有効となったメインダウン線MDN(G→G−1)に基づいて、暫定ギヤ段Gを1段減少させるか否かの判断が行なわれる。
まず、ステップS26において現在の車速における目標駆動力Fが、変速線図における車速でのメインダウン線MDN(G→G−1)より上方にあるか否か、すなわちF>MDN(G→G−1)の条件が成立するか否かが判断される。ステップS26の条件が成立すれば処理はステップS27に進み、成立しなければ暫定ギヤ段Gは現状のまま維持されて処理はステップS28に進む。
ステップS27では、暫定ギヤ段Gが1段増加される。そして処理はステップS28に進む。
ステップS28では、制御が図5のフローチャートに戻されてその後ステップS5の処理が実行される。
図11は、図10の処理を説明するための、変速過程を示す第4の変速図である。
図11には変速線図における変速線のうちサブダウン線SDN(4→3)、メインダウン線MDN(4→3)、サブアップ線SUP(3→4)が示されている。図11においてメインダウン線MDN(4→3)が有効であり、矢印方向に車両の状態が変化したときは点P3において暫定ギヤ段Gが4速から3速にシフトダウンされることが示されている。
この処理は、図6のステップS26を通過するときに暫定ギヤ段G=4であり、矢印方向に車両状態が変化したことによって目標駆動力F>MDN(4→3)が成立し、ステップS27で暫定ギヤ段Gが4から3に減少されたことに対応する。
図12は、図11に続く状態における図10の処理を説明するための、変速過程を示す第5の変速図である。
図12には変速線図における変速線のうちサブダウン線SDN(3→2)、メインダウン線MDN(3→2)、サブダウン線SDN(4→3)、メインアップ線MUP(3→4)、サブアップ線SUP(3→4)が示されている。図12の状態は、図11の状態から矢印上を点P4に車両状態が変化した際に、メインアップ線MUP(3→4)が有効にされ、メインダウン線MDN(4→3)が無効にされ、これに代えてメインダウン線MDN(3→2)が有効にされたことが示されている。
この処理は、図10のステップS22を通過するときに暫定ギヤ段G=4であり、矢印方向に車両状態が変化したことによって目標駆動力F<SUP(4→3)が成立し、ステップS13、S14、S15の処理が順次実行されたことに対応する。
図13は、図12に続く状態における図10の処理を説明するための、変速過程を示す第6の変速図である。
図13には変速線図における変速線のうちサブダウン線SDN(3→2)、メインダウン線MDN(3→2)、サブダウン線SDN(4→3)、メインアップ線MUP(3→4)、サブアップ線SUP(3→4)が示されている。
図13においてメインダウン線MDN(3→2)が有効であり、矢印方向に車両の状態が変化したときは点P5において暫定ギヤ段Gが3速から2速にシフトダウンされることが示されている。
この処理は、図10のステップS26を通過するときに暫定ギヤ段G=3であり、矢印方向に車両状態が変化したことによって目標駆動力F<MDN(3→2)が成立し、ステップS27で暫定ギヤ段Gが3から2に減少されたことに対応する。
以上説明したように、実施の形態1においては、メインアップ線、メインダウン線という変速線に加えてサブアップ線、サブダウン線を導入し、車両状態がサブアップ線、サブダウン線に対してどのような位置に変化するかによって、メインアップ線、メインダウン線の有効、無効を切替える。このようにすることで、変速判断にハンチングが生じて変速ギヤがなかなか定まらないという事態を回避することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、スロットル開度と車速とをパラメータとして燃費や運転感覚を考慮して定められた変速線を変速前のギヤ段を用いて駆動力に換算したものをメイン変速線とし、変速後のギヤ段を用いて駆動力に換算したものをサブ変速線として用いた。
そして、実際に変速段を判断する基準はメイン変速線とし、メイン変速線の有効・無効を切替える判断の基準をサブ変速線とした。
すなわち、メイン変速線は燃費等を考慮すると大きく変えることはできないが、サブ変速線はメイン変速線の有効・無効を切替えるトリガであり変速は行なわないので設定にある程度の自由度を持たせることが可能である。サブ変速線の位置を変更すると車両の応答性が改善されることがある。
実施の形態2では、図5,6,10の処理フローは実施の形態1と共通して用いられるがサブ変速線の設定が実施の形態1の場合と異なる。
まず、実施の形態1で定めたサブ変速線を用いた場合に応答性が良くないような第1の操作例について説明する。
図14は、第1の操作例における第1の過程を説明するための図である。
図14の矢印に示すように要求駆動力Fと車速Vとが変化するとき、点P6においては有効なメインアップ線MUP(2→3)上を通過するので暫定ギヤ段Gは2速から3速にアップシフトされる。そして、この暫定ギヤ段Gがギヤ段として確定して自動変速機において変速が行なわれる。
図15は、第1の操作例における図14に続く第2の過程を説明するための図である。
図15のサブダウン線SDN(3→2)上の点P8に車両状態が移動すると、メインアップ線MUP(3→4)が有効にされ、メインダウン線MDN(4→3)が無効とされメインダウン線MDN(3→2)が有効にされる。
するとこの時点で、目標駆動力F>MDN(3→2)が成立するので、図10のステップS26の条件が成立することになり、暫定ギヤ段Gは3速から2速へダウンシフトすることになる。そして、この暫定ギヤ段Gがギヤ段として確定して自動変速機において変速が行なわれる。
図16は、図15に示したダウンシフト時の応答性を説明するための図である。
図16の線D3は3速の最大駆動力線である。したがって、点P7の車両状態から点P8に移行する間、つまりアクセルペダルを所定量Wだけ踏込む間は、アクセルを踏込んでも車両の実際の駆動力の増加は得られない。したがって、実施の形態2ではサブ変速線の位置を3速の最大駆動力線を考慮して設定することにより、応答性の改善を図る。
以降、実施の形態2で定めたサブ変速線を用いて応答性が改善された第2の操作例について説明する。
図17は、第2の操作例における第1の過程を説明するための図である。
図17の矢印に示すように要求駆動力Fと車速Vとが変化するとき、点P9においては有効なメインアップ線MUP(2→3)上を通過するので暫定ギヤ段Gは2速から3速にアップシフトされる。そして、この暫定ギヤ段Gがギヤ段として確定して自動変速機において変速が行なわれる。なお、図17で注目すべき点は、サブダウン線SDN(3→2)の位置が図14に示した場合と異なっていることである。
図18は、第2の操作例における図17に続く第2の過程を説明するための図である。
図18のサブダウン線SDN(3→2)上の点P10に車両状態が移動すると、メインアップ線MUP(3→4)が有効にされ、メインダウン線MDN(4→3)が無効とされメインダウン線MDN(3→2)が有効にされる。
するとこの時点で、目標駆動力F>MDN(3→2)が成立するので、図10のステップS26の条件が成立することになり、暫定ギヤ段Gは3速から2速へダウンシフトすることになる。そして、この暫定ギヤ段Gがギヤ段として確定して自動変速機において変速が行なわれる。
図19は、図18に示したダウンシフト時の応答性を説明するための図である。
図19の線D3は3速の最大駆動力線である。つまり、サブダウン線SDN(3→2)は3速最大駆動力線D3を考慮してそれより少し上方に定められている。したがって、図16の場合と比較すると、アクセルを踏込んでも車両の実際の駆動力の増加が得られない所定量Wを大幅に減少させることができた。
つまり、実施の形態2ではサブ変速線の位置を3速の最大駆動力線を考慮して設定することにより、実施の形態1のように変速ハンチング防止をしつつ、さらに応答性の改善を図ることができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態では、要求駆動力相当値に基づく第1のシフトパターンの変速線(メイン変速線)で変速ハンチングが発生する車両状態での駆動力を出力させる場合でも、第2のシフトパターン(サブ変速線)から車両状態の変化が予測されそれに基づいて第1のシフトパターンの変速線の有効・無効の切り替えを判断する。
これにより、変速ハンチングが発生するような車両状態の変化が予測されたときには第1シフトパターンの該当する変速線を無効とすることで、変速が行なわれず変速ハンチングの発生が防止される。また駆動力不感帯を生じさせるような車両状態変化が発生する場合には、第2シフトパターンを最大駆動力線を考慮して設定しておくことで駆動力不感帯を少なくし、要求駆動力に対応する駆動力を発生させることが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態にかかるエンジン制御装置を搭載する車両のブロック図である。 スロットル開度をパラメータとする変速線図におけるギヤ段の決定を行なう処理を示したフローチャートである。 スロットル開度をパラメータとする変速線図の一例を示した図である。 スロットル開度をパラメータとする変速線図を駆動力をパラメータとするように変換した変速線図である。 実施の形態1のギヤ段決定処理を説明するためのフローチャートである。 図5のステップS4の処理を詳細に示したフローチャートである。 図6の処理を説明するための、変速過程を示す第1の変速図である。 図7に続く状態における図6の処理を説明するための、変速過程を示す第2の変速図である。 図8に続く状態における図6の処理を説明するための、変速過程を示す第3の変速図である。 図5のステップS5の処理を詳細に示したフローチャートである。 図10の処理を説明するための、変速過程を示す第4の変速図である。 図11に続く状態における図10の処理を説明するための、変速過程を示す第5の変速図である。 図12に続く状態における図10の処理を説明するための、変速過程を示す第6の変速図である。 第1の操作例における第1の過程を説明するための図である。 第1の操作例における図14に続く第2の過程を説明するための図である。 図15に示したダウンシフト時の応答性を説明するための図である。 第2の操作例における第1の過程を説明するための図である。 第2の操作例における図17に続く第2の過程を説明するための図である。 図18に示したダウンシフト時の応答性を説明するための図である。
符号の説明
10 車両、12 エンジン、14 トルクコンバータ、16 自動変速機、18 出力軸、24 吸気管、26 排気管、28 スロットルアクチュエータ、30 電子スロットル弁、32,34,36 回転センサ、40 シフトレバー、42 シフトポジションセンサ、44 アクセルペダル、46 アクセルポジションセンサ、48 スロットルポジションセンサ、52 燃料噴射弁、56 クルーズコントロールスイッチ、58 車間距離切替スイッチ、60 レーザーレーダセンサ、80 制御装置、82 エンジン制御部、84 変速制御部、85 記憶部、86 ディスタンスコントロールECU、88 目標駆動力決定部、D3 3速最大駆動力線、MDN メインダウン線、MUP メインアップ線、SDN サブダウン線、SUP サブアップ線。

Claims (5)

  1. 有段式の自動変速機を有する車両の制御装置であって、
    前記自動変速機のギヤ段間の変速を判定するための変速線情報を記憶する記憶部と、
    車速相当値と要求駆動力相当値とに基づいて前記変速線情報を参照してギヤ段を決定し前記自動変速機の変速制御を行なう制御部とを備え、
    前記変速線情報は、
    変速前のギヤ段の変速比に基づいて換算された前記要求駆動力相当値が前記車速相当値に対して規定された第1の変速線群を有する第1のシフトパターンと、
    変速後のギヤ段の変速比に基づいて換算された前記要求駆動力相当値が前記車速相当値に対して規定された第2の変速線群を有する第2のシフトパターンとを含み、
    前記制御部は、前記第2の変速線群のうちの所定の変速線と車速相当値および要求駆動力相当値とを比較した結果に基づいて、前記所定の変速線に対応する前記第1の変速線群のうちの変速線が有効か無効かを判断し、有効と判断した前記第1の変速線群中の変速線に基づいて変速ギヤ段を決定する、車両の制御装置。
  2. 有段式の自動変速機を有する車両の制御装置であって、
    前記自動変速機のギヤ段間の変速を判定するための変速線情報を記憶する記憶部と、
    車速相当値と要求駆動力相当値とに基づいて前記変速線情報を参照してギヤ段を決定し前記自動変速機の変速制御を行なう制御部とを備え、
    前記変速線情報は、
    変速前のギヤ段の変速比に基づいて換算された前記要求駆動力相当値が前記車速相当値に対して規定された第1の変速線群を有する第1のシフトパターンと、
    各ギヤ段で前記車両が出力可能な最大駆動力を考慮して定められ前記要求駆動力相当値が前記車速相当値に対して規定された第2の変速線群を有する第2のシフトパターンとを含み、
    前記制御部は、前記第2の変速線群のうちの所定の変速線と車速相当値および要求駆動力相当値とを比較した結果に基づいて、前記所定の変速線に対応する前記第1の変速線群のうちの変速線が有効か無効かを判断し、有効と判断した前記第1の変速線群中の変速線に基づいて変速ギヤ段を決定する、車両の制御装置。
  3. 前記第1の変速線群は、
    ギヤ段間の変速を判定するための変速線として主アップシフト線群と主ダウンシフト線群とを含み、
    前記第2の変速線群は、
    ギヤ段間の変速を判定するための変速線として副アップシフト線群と副ダウンシフト線群とを含み、
    前記主アップシフト線群と前記副ダウンシフト線群とはそれぞれヒステリシスを形成するように設定され、
    前記主ダウンシフト線群と前記副アップシフト線群とはそれぞれヒステリシスを形成するように設定され、
    前記制御部は、前記要求駆動力相当値が前記副アップシフト線群のうちの第1の副アップシフト線より高い状態から低い状態に遷移するときに、前記主ダウンシフト線群のうちの第1の主ダウンシフト線を有効にし、前記主アップシフト線群のうちから第1の主アップシフト線を無効にし第2の主アップシフト線を有効にする、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記要求駆動力相当値が前記副ダウンシフト線群のうちの第1の副ダウンシフト線より低い状態から高い状態に遷移するときに、前記主アップシフト線群のうちの第1の主アップシフト線を有効にし、前記主ダウンシフト線群のうちから第1の主ダウンシフト線を無効にし第2の主ダウンシフト線を有効にする、請求項3に記載の車両の制御装置。
  5. 前記制御部は、アクセル開度に基づいて前記要求駆動力相当値を求める、請求項1〜4のいずれかに記載の車両の制御装置。
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