JP2010175063A - 変速制御装置および変速制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アップシフト判断用要求駆動力とダウンシフト判断用要求駆動力とを独立して算出する場合に、シフトハンチングを防止することが可能な変速制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】変速用要求駆動力F_sftに応じたDownシフト判断用要求駆動力に基づいて、ダウンシフトの要否を判断するDownシフト変速判断部208と、変速用要求駆動力F_sftに応じたアップシフト判断用要求駆動力に基づいて、Upシフトの要否を判断するUpシフト変速判断部208と、Upシフト判断用要求駆動力を補正するUpシフト駆動力補正要否判断部205と、を備え、Upシフト駆動力補正要否判断部205は、ダウンシフトが発生し易い条件の場合には、Upシフト判断用要求駆動力をその絶対値が大きくなる方向に補正する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、変速制御装置および変速制御方法に関し、詳細には、駆動源に接続された自動変速機の変速比を、要求駆動力に基づいて制御する変速制御装置および変速制御方法に関する。
従来、車両制御装置では、アクセルペダルの操作量に基づくスロットル開度ベースの目標値を決定・調停する構成(以下、「スロットルデマンド型構成」という)が知られている。これに対して、近時、アクセルペダルの操作量に基づく目標値を駆動力ベースで決定・調停し、最終的な駆動力ベースの目標値が決定されてから、当該駆動力ベースの目標値に基づいて、エンジン制御及び変速制御のための目標エンジントルク(更には目標スロットル開度)及び目標変速段を決定する構成(以下、「駆動力デマンド型構成」という)が提案されている。かかる駆動力デマンド型構成は、スロットルデマンド型構成に比して、本来的に要求側の狙いに合った適切な調停が可能となり、各システムをより適切に統合して制御できる点で有利である。
駆動力デマンド型制御を行う車両制御装置として、例えば、特許文献1が公知である。
特許文献1では、ドライバの意思に基づいて一次的に決定された制御目標を各制御系からの要求に基づいて調停しながら最終的な制御目標を決定し、駆動制御系を制御して、該最終的な制御目標が実現されるよう駆動源及び有段自動変速機を制御させる車両統合制御装置において、現在形成中のギア段で実現可能な制御目標の範囲、現在変更可能なギア段への変更を伴って実現可能な制御目標の範囲、及び、現在形成中のギア段の変更を伴わずして実現可能な制御目標の範囲を、前記調停の要求を行う少なくとも1つの制御系に対して提示するものである。
特開2006−300032号公報
しかしながら、駆動力デマンド制御に対応した統合マネジメント制御において、アップシフト判断用要求駆動力とダウンシフト判断用要求駆動力とを独立して算出する場合において、走行状況に応じて要求駆動力を独立して補正する場合、ダウンシフト判断用要求駆動力をダウンシフトが発生しやすい方向(正駆動で増加側または被駆動で減少側)に補正した場合、実質的にダウンとアップのヒステリシスが減少し、ビジーシフトや変速段ハンチングが発生しやすくなる場合がある。
例えば、登坂時の変速制御を快適にするために、アップシフト判断用要求駆動力とダウンシフト判断用要求駆動力とを独立に算出して補正する構成が考えられるが、ダウンシフト判断用要求駆動力の補正量がアップシフト判断用要求駆動力の補正量より大きい場合、ダウンシフト判断とアップシフト判断が同時に発生して、シフトハンチングが発生する場合がある。
図7は、変速線マップの一例を示している。同図において、変速線マップは、Downシフト変速線とUpシフト変速線が、車速と要求駆動力とで規定されている。なお、同図では、1速(1st)および2速(2nd)との間におけるアップシフトとダウンシフトについてのみ記載している。同図において、Downシフト判断用駆動力の補正量が、Upシフト判断用駆動力の補正量より大きい場合、すなわち、ダウンシフトが発生し易い方向となった場合に、Downシフト判断とUpシフト判断が同時に発生し、シフトハンチングが発生する可能性があるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、要求駆動力に基づいて自動変速機の変速比を制御する変速制御装置において、アップシフト判断用の要求駆動力とダウンシフト判断用の要求駆動力とを独立して算出する場合に、シフトハンチングを防止することが可能な変速制御装置および変速制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、駆動源に接続された自動変速機の変速比を、要求駆動力に基づいて制御する変速制御装置において、前記要求駆動力に応じたダウンシフト判断用要求駆動力に基づいて、ダウンシフトの要否を判断するダウンシフト変速判断手段と、前記要求駆動力に応じたアップシフト判断用要求駆動力に基づいて、アップシフトの要否を判断するアップシフト変速判断手段と、前記アップシフト判断用要求駆動力を補正する補正手段と、を備え、前記補正手段は、ダウンシフトが発生し易い条件であるか否かを判定し、ダウンシフトが発生し易い条件である場合には、前記アップシフト判断用要求駆動力をその絶対値が大きくなる方向に補正することを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記アップシフト変速判断手段および前記ダウンシフト変速判断手段の判断結果と、変速段前回値とに基づいて、最終的な変速段を決定する最終変速判断手段を備えることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記アップシフト判断用要求駆動力は、前記要求駆動力に、登坂増加量およびアクセル急閉増加量に基づく第1の補正量を加算した値であり、前記ダウンシフト判断用要求駆動力は、前記要求駆動力に、降坂減少量およびアクセル急開増加量に基づく第2の補正量を加算した値であり、前記補正手段は、ダウンシフトが発生し易い条件の場合には、前記アップシフト判断用要求駆動力に、第2の補正量と第1の補正量の差分を加算する補正を行い、ダウンシフトが発生し易い条件でない場合には補正を行わないことが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記補正手段は、前記要求駆動力>0かつ第2の補正量>0かつ第1の補正量<第2の補正量、または、前記要求駆動力<0かつ第2の補正量<0かつ第1の補正量>第2の補正量の場合に、ダウンシフトが発生し易い条件であると判定することが望ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、駆動源に接続された自動変速機の変速比を要求駆動力に基づいて制御する変速制御方法において、前記要求駆動力に応じたダウンシフト判断用要求駆動力に基づいて、ダウンシフトの要否を判断するダウンシフト変速判断工程と、前記要求駆動力に応じたアップシフト判断用要求駆動力に基づいて、アップシフトの要否を判断するアップシフト変速判断工程と、ダウンシフトが発生し易い条件であるか否かを判定し、前記アップシフト判断用要求駆動力を補正する補正工程と、を含み、前記補正工程では、ダウンシフトが発生し易い条件の場合には、前記アップシフト判断用要求駆動力をその絶対値が大きくなる方向に補正することを特徴とする。
本発明によれば、駆動源に接続された自動変速機の変速比を、要求駆動力に基づいて制御する変速制御装置において、前記要求駆動力に応じたダウンシフト判断用要求駆動力に基づいて、ダウンシフトの要否を判断するダウンシフト変速判断手段と、前記要求駆動力に応じたアップシフト判断用要求駆動力に基づいて、アップシフトの要否を判断するアップシフト変速判断手段と、前記アップシフト判断用要求駆動力を補正する補正手段と、を備え、前記補正手段は、ダウンシフトが発生し易い条件であるか否かを判定し、ダウンシフトが発生し易い条件である場合には、前記アップシフト判断用要求駆動力をその絶対値が大きくなる方向に補正することとしたので、要求駆動力に基づいて自動変速機の変速比を制御する変速制御装置において、アップシフト判断用の要求駆動力とダウンシフト判断用の要求駆動力とを独立して算出する場合に、シフトハンチングを防止することが可能な変速制御装置を提供することが可能になるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施例に係る変速制御装置を適用した車両のパワートレーンおよびその制御系の概略構成図である。 図2は、車両統合制御装置の駆動力デマンド型制御に関する概略の機能構成図である。 図3は、変速制御部の概略構成例を示す図である。 図4は、変速段決定テーブルの一例を示す図である。 図5は、Upシフト駆動力補正要否判断部の処理を説明するためのフローチャートである。 図6−1は、Upシフト判断用要求駆動力およびDownシフト判断用要求駆動力の補正を説明するための説明図である(その1)。 図6−2は、Upシフト判断用要求駆動力およびDownシフト判断用要求駆動力の補正を説明するための説明図である(その2)。 図6−3は、Upシフト判断用要求駆動力およびDownシフト判断用要求駆動力の補正を説明するための説明図である(その3)。 図7は、変速線マップの一例を示す図である。
以下に、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例に係る変速制御装置を適用した車両のパワートレーンおよびその制御系の概略構成図を示している。変速制御装置は、図1に示すように、エンジン10、点火装置11、スロットルバルブ12、トルクコンバータ(T/C)20、自動変速機(A/T)30、車両統合制御装置(ECU)40を主要部として構成されている。この車両は、駆動源としてエンジン10を備える。エンジン10のエンジン出力トルク(駆動力)は、トルクコンバータ20を介して自動変速機30に入力され、ドライブシャフト50を介して駆動輪51に伝達される。
エンジン10は、火花点火式の多気筒ガソリンエンジンであり、吸排気通路(不図示)、点火装置11、スロットルバルブ12等を備えている。自動変速機30は、複数の変速比が選択的に成立させられるすなわち切り換えられる自動変速機であり、入力された回転を所定の変速比γで減速或いは増速して出力するものであり、例えば、遊星歯車式自動変速機である。
シフトレバー65を備えたシフト操作装置64は、例えば運転席の横に配設されている。シフトレバー65は、自動変速機30内の動力伝達経路が遮断された中立状態とし且つ自動変速機30のドライブシャフト50をロックするためのPレンジに対応する駐車位置「P」、後進走行のためのRレンジに対応する後進走行位置「R」、自動変速機30内の動力伝達経路が遮断された中立状態とするためのNレンジに対応する中立位置「N」、自動変速モードで第1速ギヤ段〜第6速ギヤ段の範囲で自動変速されるDレンジに対応する前進走行位置「D」(最高速レンジ位置)、第1速ギヤ段〜第5速ギヤ段の範囲で自動変速され且つ各ギヤ段でエンジンブレーキが作用させられる5レンジに対応する第5エンジンブレーキ走行位置「5」、第1速ギヤ段〜第4速ギヤ段の範囲で自動変速され且つ各ギヤ段でエンジンブレーキが作用させられる4レンジに対応する第4エンジンブレーキ走行位置「4」、第1速ギヤ段〜第3速ギヤ段の範囲で自動変速され且つ各ギヤ段でエンジンブレーキが作用させられる3レンジに対応する第3エンジンブレーキ走行位置「3」、第1速ギヤ段〜第2速ギヤ段の範囲で自動変速され且つ各ギヤ段においてエンジンブレーキが作用させられる2レンジに対応する第2エンジンブレーキ走行位置「2」、第1速ギヤ段で走行させられ且つエンジンブレーキが作用させられるLレンジに対応する第1エンジンブレーキ走行位置「L」へそれぞれ操作可能に設けられている。
登坂/降坂判定手段70は、自車位置の登坂/降坂量を算出して車両統合制御装置40に出力する。登坂/降坂量の算出は、公知の方法を使用することができ、例えば、ナビゲーションシステムから得られる地図情報(道路情報を含む)や自車位置情報に基づいて算出したり、自車の傾斜角度を測定・演算して算出することができる。
車両には、エンジン10や自動変速機30などを統合的に制御する車両統合制御装置(ECU)40が設けられており、この車両統合制御装置40は、エンジン10、トルクコンバータ20、及び自動変速機30の総合的な制御を行う。車両統合制御装置40は、入出力装置、制御マップや制御プログラムなどを記憶する記憶手段(ROM、RAM等)、CPU(中央処理装置)、A/D変換器、D/A変換器、および通信ドライバ回路等で構成されている。
車両統合制御装置40には、エンジン10の回転数NEを検出するエンジン回転数センサ13、トルクコンバータ20におけるタービンランナ(図示略)の回転数であるAT入力回転数NTを検出するタービン回転数センサ21,駆動輪51の回転数、すなわち車両の車速V(km/h)を検出する車輪速センサ52、アクセルペダル66のアクセル開度θAcc、すなわちアクセル操作量を検出するアクセル開度センサ67、ドライバにて選択されたシフトポジションを検出するためのシフトポジションセンサ63、ブレーキペダル61の操作量を検出するブレーキセンサ62等の各種センサやスイッチ類が接続されている。
車両統合制御装置40は、スロットルバルブ12のスロットル弁開度を制御する他、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁を制御し、点火時期制御のために点火装置11を制御する。また、車両統合制御装置40は、アクセル操作量や車速V(km/h)等に基づいて、ドライバ意志を反映する車両が発生すべき目標となる要求駆動力を設定し、その要求駆動力が得られるように、エンジン10の出力制御および/または自動変速機30の変速制御を実行することにより、車両駆動力を制御するいわゆる駆動力デマンド制御を実行する。
例えば、車両統合制御装置40は、自動変速機30の変速段を自動的に切り換える変速制御については、変速用要求駆動力F_sft(N)および車速V(km/h)をパラメータとする予め記憶されたシフトパターン(変速線マップ)から実際の変速用要求駆動力F_sft(N)および車速V(km/h)とに基づいて自動変速機30の変速されるべき変速段を決定し、この決定された変速段および係合状態が得られるように自動変速機30のアクチュエータを駆動する。また、車両統合制御装置40は、エンジン用要求駆動力F_eng(N)となるように、スロットル弁開度、燃料噴射弁、および点火装置11等を制御する。
図2は、車両統合制御装置40の駆動力デマンド型制御に関する概略の機能構成図である。車両統合制御装置40は、図2に示すように、エンジン用要求駆動力算出部101、変速用要求駆動力算出部102と、エンジン制御部(トルクデマンドシステム)103と、変速制御部(統合シフトマネージメント)104とを備えている。
エンジン用要求駆動力算出部101は、アクセル操作量および車速V(km/h)等の運転状況に基づいて、エンジン用要求駆動力F_engを算出して、エンジン制御部103に出力する。エンジン制御部103は、エンジン用要求駆動力F_eng(N)を目標エンジントルクTE(N・m)に変換して、目標エンジントルクTE(N・m)となるように、スロットル弁開度、燃料噴射弁、および点火装置11等を制御する。
変速用要求駆動力算出部102は、アクセル操作量および車速V(km/h)等の運転状況に基づいて、変速用要求駆動力F_sft(要求駆動力)を算出して、変速制御部104に出力する。変速制御部104は、変速用要求駆動力F_sft(N)および車速V(km/h)をパラメータとする予め記憶されたシフトパターン(変速線マップ)から実際の変速用要求駆動力F_sft(N)および車速V(km/h)に基づいて自動変速機30の変速されるべき変速段を決定し、この決定された変速段および係合状態が得られるように自動変速機30のアクチュエータを駆動する。
図3は、変速制御部104の構成例を示す図である。変速制御部104は、図3に示すように、加算部201、202,203,204,206(補正手段)と,Upシフト駆動力補正要否判断部205(補正手段)と、Upシフト変速判断部207(アップシフト変速判断手段)と、Downシフト変速判断部208(ダウンシフト変速判断手段)と、最終変速判断部210(最終変速判断手段)と、要求駆動力補正部(不図示)とを備えている。
要求駆動力補正部(不図示)は、上述の如く主にドライバ意思に応じて一次的に決定された変速用要求駆動力F_sftに対して、車両の動的挙動を安定化させる等の観点から駆動力補正制御量を算出する。具体的には、登坂増加量に応じた駆動力補正制御量1、アクセル急閉増加量(アクセル戻し増加量)に応じた駆動力補正制御量2、降坂減少量に応じた駆動力補正制御量3、アクセル急開増加量に応じた駆動力補正制御量4を算出して出力する。
変速用要求駆動力算出部102で算出された変速用要求駆動力F_sftは、加算部203,204にそれぞれ入力される。加算部201は、駆動力補正制御量1と駆動力補正制御量2とを加算して得られる補正量A(第1の補正量)を加算部203およびUpシフト駆動力要否判断部205に出力する。他方、加算部202は、駆動力補正制御量3と駆動力補正制御量4とを加算して得られる補正量B(第2の補正量)を加算部204およびUpシフト駆動力補正要否判断部205に出力する。
加算部203は、変速用要求駆動力F_sftと補正量Aを加算して、Upシフト判断用要求駆動力として、Upシフト変速判断部206に出力する。加算部204は、変速用要求駆動力F_sftと補正量Bを加算して、Downシフト判断用要求駆動力として、Downシフト変速判断部208に出力する。
Upシフト駆動力補正要否判断部205は、補正量Aと補正量Bとに基づいて、補正量Cを算出して、加算部206に出力する。Upシフト駆動力補正要否判断部205は、ダウンシフトが発生し易い条件の場合には、補正量C=補正量B−補正量Aを出力する一方、ダウンシフトが発生し易い条件でない場合には、補正量C=0を出力する。
加算部206は、Upシフト判断用要求駆動力と補正量Cとを加算して、Upシフト変速判断部207に出力する。
Upシフト変速判断部207は、UPシフト判断用要求駆動力および車速V(km/h)をパラメータとする予め記憶されたUpシフトパターン(1→2,2→3、3→4,4→5,5→6)から実際のUpシフト判断用要求駆動力および車速V(km/h)に基づいて、自動変速機30をUpシフトすべきか否かを判断して変速段(Up)を決定し、最終変速判断部210に出力する。
また、Downシフト変速判断部208は、Downシフト判断用要求駆動力および車速V(km/h)をパラメータとする予め記憶されたDowmシフトパターン(1←2,2←3、3←4,4←5,5←6)から実際のDownシフト判断用要求駆動力および車速V(km/h)に基づいて、自動変速機30をDowmシフトすべきか否かを判断して変速段(Down)を決定し、最終変速判断部210に出力する。
最終変速判断部210は、Upシフト変速判断部207から入力される変速段(Up)およびDownシフト変速判断部208から入力される変速段(Down)に基づいて最終変速段を決定して、最終変速段になるように自動変速機30のアクチュエータを制御する。最終変速判断部210は、メモリ211と、判断部212とを備えている。メモリ211は、判断部212から出力される最終変速段を最終変速段前回値(m)として格納する。判断部212は、変速段決定テーブル212aを備え、メモリ211に格納されている最終変速段前回値(m)、Upシフト変速判断部207から入力される変速段(Up)およびDownシフト変速判断部208から入力される変速段(Down)に基づいて、変速段決定テーブル212aを参照して、最終変速段を決定する。
図4は、変速段決定テーブル212aの一例を示す図である。判断部212は、変速段決定テーブル212aを参照して、Down>mかつUp≦mの場合は、最終変速段をm、Down>mかつUp>mの場合は、最終変速段をUp、Down≦mかつUp≦mの場合は、最終変速段をDown、Down≦mかつUp>mの場合は、エラーと判断する。
図5は、Upシフト駆動力補正要否判断部205の処理を説明するためのフローチャートである。図5において、Upシフト駆動力補正要否判断部205は、Downシフトが発生し易い条件であるか否か、すなわち、(変速用要求駆動力F_sft>0)かつ(補正量B>0)かつ(補正量A<補正量B)、または(変速用要求駆動力F_sft<0)かつ(補正量B<0)かつ(補正量A>補正量B)であるか否かを判断する(ステップS1)。
Upシフト駆動力補正要否判断部205は、(変速用要求駆動力F_sft>0)かつ(補正量B>0)かつ(補正量A<補正量B)、または(変速用要求駆動力F_sft<0)かつ(補正量B<0)かつ(補正量A>補正量B)である場合には(ステップS1の「Yes」)、補正量C=補正量B−補正量Aとする(ステップS2)。これにより、加算部206により、Upシフト判断用要求駆動力に補正量C(=補正量B−補正量A)が加算され、Upシフト判断用要求駆動力が追加補正される。
他方、Upシフト駆動力補正要否判断部205は、(変速用要求駆動力F_sft>0)かつ(補正量B>0)かつ(補正量A<補正量B)、または(変速用要求駆動力F_sft<0)かつ(補正量B<0)かつ(補正量A>補正量B)でない場合には(ステップS1の「No」)、補正量C=0とする(ステップS3)。これにより、加算部206では、Upシフト判断用要求駆動力に補正量C(=0)が加算され、Upシフト判断用要求駆動力は追加補正されない。このように、補正手段であるUpシフト駆動力補正要否判断部205および加算部206は、ダウンシフトが発生し易い条件である場合には、アップシフト判断用要求駆動力をその絶対値が大きくなる方向(変速用要求駆動力F_sftが正の場合は、補正量Cを正の方向に大とし、変速用要求駆動力F_sftが負の場合は、補正量Cを負の方向に大とし、すなわち、補正量Cの絶対値を大とする)に補正することにより、Downシフト判断とUpシフト判断が同時に発生することを防止することができる。
図6−1〜図6−3は、上記実施例による変速制御の効果を説明するための図であり、Upシフト判断用要求駆動力およびDownシフト判断用要求駆動力の補正を説明するための説明図である。
図6−1は、変速用要求駆動力F_sft>0かつ補正量B>0かつ補正量B>補正量Aの場合を説明するための図である。この条件では、補正量C=補正量B−補正量Aとなるため、Downシフト判断用要求駆動力(=変速用要求駆動力F_sft+補正量B)=Upシフト判断用要求駆動力(=変速用要求駆動力F_sft+補正量A+補正量C(=補正量B−補正量A))となる。この場合、Downシフトと判断されるため、Downシフト判断とUpシフト判断が同時に発生することはない。
図6−2は、変速用要求駆動力F_sft>0かつ補正量B>0かつ補正量A>補正量Bの場合を説明するための図である。この条件では、補正量C=0となるため、Downシフト判断用要求駆動力=変速用要求駆動力F_sft+補正量B、Upシフト判断用要求駆動力=変速用要求駆動力F_sft+補正量Aとなる。この場合は、Upシフトと判断されるため、Downシフト判断とUpシフト判断が同時に発生することはない。
図6−3は、変速用要求駆動力F_sft<0かつ補正量B<0かつ補正量A>補正量Bの場合を説明するための図である。変速用要求駆動力F_sftが負の場合は、補正判断の符号が逆転する。この条件では、補正量C=補正量B−補正量Aとなるため、Downシフト判断用要求駆動力(=変速用要求駆動力F_sft+補正量B)=Upシフト判断用要求駆動力(=変速用要求駆動力F_sft+補正量A+補正量C(=補正量B−補正量A))となる。この場合は、Downシフトと判断されるため、Downシフト判断とUpシフト判断が同時に発生することはない。
以上のように、Downシフト判断用要求駆動力の補正量Bの絶対値が大となっても、UPシフト判断用要求駆動力の補正量Cを調整することで、Downシフト判断とUpシフト判断が同時に発生することはなく、シフトハンチングを防止することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、変速用要求駆動力F_sftに応じたDownシフト判断用要求駆動力に基づいて、Downシフトの要否を判断するDownシフト変速判断部208と、変速用要求駆動力F_sftに応じたアップシフト判断用要求駆動力に基づいて、Upシフトの要否を判断するUpシフト変速判断部208と、Upシフト判断用要求駆動力を補正するUpシフト駆動力補正要否判断部205と、を備え、Upシフト駆動力補正要否判断部205は、Downシフトが発生し易い条件の場合には、Upシフト判断用要求駆動力をその絶対値が大きくなる方向に補正することとしたので、Upシフト判断用要求駆動力とDownシフト判断用要求駆動力とを独立して算出・補正する場合において、ダウンシフトが発生し易い方向となった場合でもシフトハンチングを防止することが可能となる。
また、本実施例によれば、最終変速判断部210は、最終変速段前回値(m)、Upシフト変速判断部207から入力される変速段(Up)、およびDownシフト変速判断部208から入力される変速段(Down)に基づいて、変速段決定テーブル212aを参照して、最終変速段を決定することとしたので、簡単な方法で最終変速段を決定することが可能となる。
また、本実施例によれば、Upシフト判断用要求駆動力は、変速用要求駆動力F_sftに、登坂増加量およびアクセル急閉増加量に基づく補正量A(第1の補正量)を加算した値であり、Downシフト判断用要求駆動力は、変速用要求駆動力F_sftに、降坂減少量およびアクセル急開増加量に基づく補正量B(第2の補正量)を加算した値であり、
Upシフト駆動力補正要否判断部205は、Downシフトが発生し易い条件の場合には、Upシフト判断用要求駆動力に、補正量Bと補正量Aの差分である補正量C(=補正量B−補正量A)を加算する補正を行い、Downシフトが発生し易い条件でない場合には、補正量C=0として、補正を行わないこととしたので、補正量Bが大きくなった場合には、補正量Cが大きくなるため、Downシフト判断とUpシフト判断が同時に発生することを防止でき、これにより、シフトハンチングの発生を防止することが可能となる。
また、本実施例によれば、Upシフト駆動力補正要否判断部205は、変速用要求駆動力F_sft>0かつ補正量B>0かつ補正量A<補正量B、または変速用要求駆動力F_sft<0かつ補正量B<0かつ補正量A>補正量Bの場合に、ダウンシフトが発生し易い条件であると判断することとしたので、簡単な方法でダウンシフトが発生し易い条件であるか否かを判断することが可能となる。
なお、上記実施例では、エンジン用要求駆動力算出部101および変速用要求駆動力算出部102は、アクセル操作量および車速等の運転状況に基づいて、エンジン用要求駆動力F_engおよび変速用要求駆動力F_sftを算出することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、アクセル操作量、車速、およびブレーキ操作量等に基づいて、エンジン用要求駆動力F_engおよび変速用要求駆動力F_sftを算出することにしてもよい。
また、上記実施例では、エンジン用要求駆動力F_engおよび変速用要求駆動力F_sftをエンジン用要求駆動力算出部101および変速用要求駆動力算出部102で別個に算出する構成としたが、共通の要求駆動力を算出した後に、エンジン用と変速用とで別々に補正する構成としてもよい。
また、上記実施例では、自動変速機30として、遊星歯車式自動変速機を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、無段自動変速機(CVT)でもよい。
上記実施例では、駆動源として、エンジン30を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、エンジンに限定されず、電気モータのみやエンジンと電気モータとの組み合わせであってもよく、電気モータの駆動源は、2次電池や燃料電池であってもよい。
以上説明したように、本発明に係る変速制御装置および変速制御方法は、要求駆動力に基づいて自動変速機の変速比を制御する変速制御装置において、アップシフト判断用の要求駆動力とダウンシフト判断用の要求駆動力とを独立して算出する場合において、シフトハンチングを防止する場合に有用である。
10 エンジン(駆動源)
11 点火装置
12 スロットルバルブ
20 トルクコンバータ(T/C)
21 タービン回転数センサ
30 自動変速機(A/T)
50 ドライブシャフト
51 駆動輪
52 車輪速センサ
61 ブレーキペダル
62 ブレーキセンサ
63 シフトポジションセンサ
64 シフト操作装置
65 シフトレバー
66 アクセルペダル
67 アクセル開度センサ
70 登坂/降坂判定手段
101 エンジン用要求駆動力算出部
102 変速用要求駆動力算出部
103 エンジン制御部(トルクデマンドシステム)
104 変速制御部(統合シフトマネージメント)
201、202,203,204,206 加算部
205 UPシフト駆動力補正要否判断部
207 Upシフト変速判断部
208 Downシフト変速判断部
210 最終変速判断部
211 メモリ
212 判断部
212a 変速段決定テーブル
























Claims (5)

  1. 駆動源に接続された自動変速機の変速比を、要求駆動力に基づいて制御する変速制御装置において、
    前記要求駆動力に応じたダウンシフト判断用要求駆動力に基づいて、ダウンシフトの要否を判断するダウンシフト変速判断手段と、
    前記要求駆動力に応じたアップシフト判断用要求駆動力に基づいて、アップシフトの要否を判断するアップシフト変速判断手段と、
    前記アップシフト判断用要求駆動力を補正する補正手段と、
    を備え、
    前記補正手段は、ダウンシフトが発生し易い条件であるか否かを判定し、ダウンシフトが発生し易い条件である場合には、前記アップシフト判断用要求駆動力をその絶対値が大きくなる方向に補正することを特徴とする変速制御装置。
  2. 前記アップシフト変速判断手段および前記ダウンシフト変速判断手段の判断結果と、変速比前回値とに基づいて、最終的な変速比を決定する最終変速判断手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の変速制御装置。
  3. 前記アップシフト判断用要求駆動力は、前記要求駆動力に、登坂増加量およびアクセル急閉増加量に基づく第1の補正量を加算した値であり、
    前記ダウンシフト判断用要求駆動力は、前記要求駆動力に、降坂減少量およびアクセル急開増加量に基づく第2の補正量を加算した値であり、
    前記補正手段は、ダウンシフトが発生し易い条件の場合には、前記アップシフト判断用要求駆動力に、第2の補正量と第1の補正量の差分を加算する補正を行い、ダウンシフトが発生し易い条件でない場合には、補正を行わないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の変速制御装置。
  4. 前記補正手段は、前記要求駆動力>0かつ第2の補正量>0かつ第1の補正量<第2の補正量、または、前記要求駆動力<0かつ第2の補正量<0かつ第1の補正量>第2の補正量の場合に、ダウンシフトが発生し易い条件であると判定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の変速制御装置。
  5. 駆動源に接続された自動変速機の変速比を要求駆動力に基づいて制御する変速制御方法において、
    前記要求駆動力に応じたダウンシフト判断用要求駆動力に基づいて、ダウンシフトの要否を判断するダウンシフト変速判断工程と、
    前記要求駆動力に応じたアップシフト判断用要求駆動力に基づいて、アップシフトの要否を判断するアップシフト変速判断工程と、
    前記アップシフト判断用要求駆動力を補正する補正工程と、
    を含み、
    前記補正工程では、ダウンシフトが発生し易い条件であるか否かを判定し、ダウンシフトが発生し易い条件の場合には、前記アップシフト判断用要求駆動力をその絶対値が大きくなる方向に補正することを特徴とする変速制御方法。




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