JP4609045B2 - 給電用導電性テープおよびその製造方法とこれを用いた固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

給電用導電性テープおよびその製造方法とこれを用いた固体電解コンデンサの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は電気化学的反応時に使用する給電用導電性テープおよびその製造方法とこれを用いた固体電解コンデンサの製造方法に関するものである。
図5は従来の給電用導電性テープの構成を示した断面図であり、図5において、31は金属基材箔、32は粘着剤である。
このように構成された給電用導電性テープは主に導電性高分子を電気化学的反応で形成するときの給電電極として用いられている。
この電気化学的反応方法としては、弁作用金属からなる連続した帯の両側にコンデンサ素子となる突起部を複数個持つ構造を有する陽極箔に、前記給電用導電性テープを貼り付け、この陽極箔の帯のまま連続して導電性高分子膜を電気化学的反応することにより、作業が容易になり、量産性が大幅に向上し、さらに、陰極引出し部に触れることなく隣接して貼られた給電用導電性テープを電気化学的反応の開始点として電気化学的反応を行うために陽極箔を傷つける恐れがなく、欠陥部と陰極となる導電性高分子膜が接触することがなく、漏れ電流が小さく、高耐圧で信頼性に優れた固体電解コンデンサを得ることができる。
前記給電用導電性テープとしては、電解液中で陽極酸化性および化学反応による腐食性がない、例えばニッケル、ステンレス等の金属基材箔が用いられている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1および2が知られている。
特開2000−243663号公報 特開2000−200734号公報
しかしながら従来の給電用導電性テープにおいて、給電用導電性テープが陽極酸化性のある金属基材箔31の場合、電解液中で電圧印加を行うと、電気化学的に金属基材箔31の表面に酸化皮膜を生成する化学反応が起こり、短時間で電流供給ができなくなる。また、腐食性のある金属基材箔31の場合は電解液中で化学反応により腐食されるので使用することができないという課題を有している。
一方、陽極酸化性または腐食性のない金属基材箔は材料コストが高く、高価な給電用導電性テープになるという課題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決し、電解液中での給電機能を損なうことなく、材料コストが安い安価な給電用導電性テープを提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために本発明は、電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のある金属基材箔の片側に粘着剤を有し、他の片側に電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のない金属薄膜層を有した給電用導電性テープとするものである。
また、給電用導電性テープの製造方法は、電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のある金属基材箔を用意する工程と、この金属基材箔の一方に電解液中で陽極酸化または化学反応による腐食性のない金属薄膜層を形成する工程と、前記金属基材箔の方に粘着剤を形成して保護テープを貼り付ける工程と、これを所望の幅にスリットする工程とを備えた製造方法とするものである。
また、陽極化成皮膜が形成され絶縁テープを介して陽極部と陰極引出し部に分離された弁作用金属体の陰極引出し部上に島状または層状に均一に付着させた導電物層を形成し、前記弁作用金属体の陽極部および絶縁テープ上に導電性テープを貼り付け、電解液中にて給電用導電性テープを電気化学的反応の開始点として電気化学的反応により前記導電物層を介して陰極引出し部に導電性高分子膜を形成する固体電解コンデンサの製造方法において、前記給電用導電性テープが電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のある金属基材箔の一方に粘着剤を有し、他方に電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のない金属薄膜層を有したものである固体電解コンデンサの製造方法とするものである。
以上のように本発明による給電用導電性テープおよびその製造方法とこれを用いた固体電解コンデンサの製造方法は、金属基材箔の一方に電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のない金属薄膜層を有した給電用導電性テープを用いることにより、電解液中で給電機能を損なうことなく、金属基材箔が安い材料が選択でき、安価な給電用導電性テープにすることができるという効果が得られるものである。
また、金属薄膜層形成時の熱処理、溶液浸漬処理などによる粘着剤の変質を防ぐことができる。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1および11に記載の発明について説明する。
図1は本発明の実施の形態1による給電用導電性テープの構成を示した断面図である。同図において、1は金属基材箔、2は金属薄膜層、3は粘着剤である。同図において、金属基材箔1はアルミニウム1085を用い、幅180mmの金属基材箔1を30μmになるように圧延する。
次に、金属基材箔1の片側にニッケルを真空蒸着で厚さ0.1μmの金属薄膜層2を形成し、続いて金属基材箔1の他の片側に粘着剤3を形成する。
次に、スリッターで7.5mmにスリットすることにより給電用導電性テープを得ることができる。
このように構成された給電用導電性テープは、金属基材箔1にアルミニウムを用いているにもかかわらず、ニッケルの金属薄膜層2を形成しているため、給電機能は損なわれない。
また、金属基材箔1に材料コストが安いアルミニウム1085を用いているため安価な給電用導電性テープにすることができる。
なお、本実施の形態1の給電用導電性テープにおいて、粘着剤3の表面に保護テープ(図示しない)を貼り付けておき、給電用導電性テープとして使用するときは保護テープを剥がして使用する。
また、本実施の形態1では金属薄膜層2の材質にニッケルを用いたが、電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のない金属材料であれば良く、ニッケルの他に金、白金、銀、パラジウム、ステンレス、クロム、カーボンから選ばれることが好ましく、これらの合金でも良い。厚みも0.1μmとしたがそれに限定されず、0.01〜10μmであれば良い。
なお、金属薄膜層2の厚みが0.01μm未満では金属薄膜層2に欠陥が生じやすくなり、給電が不安定になるため使用できなくなり、10μmを超えると材料コストが高くなり効果が薄れる。
また、形成方法も真空蒸着に限定されるものではなく、真空蒸着の他にスパッタリング、イオンプレーティング、化学蒸着、クラッド、めっき、印刷塗工のいずれかにより形成しても良い。
また、本実施の形態1では金属基材箔1の材質にアルミニウム1085を用いたが、電解液中で陽極酸化性のある金属材料としては、アルミニウムの他に、タンタル、ニオブ、チタンなどが挙げられる。
また、電解液中で化学反応による腐食性のある金属材料としては鉄、亜鉛、銅、マグネシウムから選ばれることが好ましい。厚みも30μmとしたが、金属基材箔1の厚みが60μmを超えると電気化学的反応の開始点となる給電用導電性テープ表面上の電解反応したい部分の面積に対する端面露出部分の面積比が大きくなるため、電気化学的反応の効率が低下するといった不具合が発生しやすくなるので、金属基材箔1の厚みは60μm以下であり、好ましくは40μm以下が好ましい。
さらに金属基材箔1の幅も180mmとしたが、それに限定されず所望の幅で良い。スリット後の幅も7.5mmとしたが、それに限定されず所望の幅にスリットすれば良い。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項2に記載の発明について説明する。
図2は本発明の実施の形態2による給電用導電性テープの構成を示した断面図である。同図において、4は金属基材箔、5は金属薄膜層、6は樹脂フィルム、7は粘着層である。同図において、金属基材箔4はアルミニウム1085、樹脂フィルム6としてポリエチレンテレフタレート(以下PETと記す)を用い、幅180mm、厚さ30μmになるように金属基材箔4と樹脂フィルム6とを張り合わせる。
次に、金属基材箔4側にニッケルを真空蒸着で厚さ0.1μmの金属薄膜層5を形成し、樹脂フィルム6側に粘着剤7を形成する。
次に、スリッターで7.5mmにスリットすることにより給電用導電性テープを得ることができる。
このように構成された給電用導電性テープは、金属基材箔4にアルミニウムを用いているにもかかわらず、ニッケルの金属薄膜層5を形成しているため、前記実施の形態1同様で給電機能は損なわれない。また、金属基材箔4および樹脂フィルム6は材料コストが安いアルミニウム1085およびPETを用いているため、前記実施の形態1同様安価な給電用導電性テープにすることができる。
なお、本実施の形態2の給電用導電性テープにおいて、前記実施の形態1同様粘着剤7の表面に保護テープ(図示しない)を貼り付けておき、給電用導電性テープとして使用するときは保護テープを剥がして使用する。
また、本実施の形態2では前記実施の形態1同様、金属薄膜層5の材質にニッケルを用いたが、電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のない金属材料であれば良く、ニッケルの他に金、白金、銀、パラジウム、ステンレス、クロム、カーボンから選ばれることが好ましく、これらの合金でもよい。厚みも0.1μmとしたがそれに限定されず、0.01〜10μmであれば良い。
また、金属薄膜層5の形成方法も真空蒸着に限定されるものではなく、真空蒸着の他にスパッタリング、イオンプレーティング、化学蒸着、クラッド、めっき、印刷塗工のいずれかにより形成しても良い。
また、本実施の形態2では金属基材箔5の材質にアルミニウムを用いたが、電解液中で陽極酸化性のある金属材料としては、アルミニウムの他にタンタル、ニオブ、チタンなどが挙げられ、電解液中で化学反応による腐食性のある金属材料としては、鉄、亜鉛、銅、マグネシウムから選ばれることが好ましい。
また、本実施の形態2では金属基材箔4の厚みを30μmとしたが、それに限定されず、60μm以下であれば良い。
さらに金属基材箔4の幅も180mmとしたが、それに限定されず所望の幅で良い。スリット後の幅も7.5mmとしたが、それに限定されず所望の幅にスリットすれば良い。
また、樹脂フィルム6の材質としてPETとしたが、それに限定されるものではない。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項9に記載の発明について説明する。
図3は本発明の実施の形態3による給電用導電性テープの構成を示した断面図である。同図において、8は第1の金属基材箔、9は第2の金属基材箔、10は金属薄膜層、11は粘着層である。同図において、第1の金属基材箔8にアルミニウム1085よりも引っ張り強度が強いアルミニウム5052、第2の金属基材箔にアルミニウム1050を用い、幅180mmのクラッドされた金属基材箔1を30μmになるように圧延する。それぞれの厚みは第1の金属基材箔8が24μm、第2の金属基材箔9が3μmである。
次に第2の金属基材箔9の片側にニッケルを真空蒸着で厚さ0.1μmの金属薄膜層10を形成し、第2の金属基材箔9の他の片側に粘着剤11を形成する。
次に、スリッターで7.5mmにスリットすることにより給電用導電性テープを得ることができる。
このように構成された給電用導電性テープは、引っ張り強度が弱い材質でも引っ張り強度が強い材質と組み合わせることで、金属基材箔9としての強度を保つことができ、両側に同材質を配置することにより金属基材箔9の反りを抑制することができる。また、金属不純物濃度を第1の金属基材箔8>第2の金属基材箔9とすることにより、金属薄膜層10の形成時や電気化学的反応時への悪影響を極力少なくすることができる。
また、金属基材箔にクラッドされた2種類のアルミニウムを用いているにもかかわらず、ニッケルの金属薄膜層10を形成しているため、給電機能は損なわれない。
また、第1の金属基材箔8および第2の金属基材箔9に材料コストが安いアルミニウム5052およびアルミニウム1050を用いているため安価な給電用導電性テープにすることができる。
なお、本実施の形態3の給電用導電性テープにおいて、前記実施の形態1同様粘着剤10の表面に保護テープ(図示しない)を形成しておき、給電用導電性テープとして使用するときはこの保護テープを剥がして使用する。
また、本実施の形態3では第1の金属基材箔8にアルミニウム5052を、第2の金属基材箔9にアルミニウム1050を用いたが、これに限定するものではなく、電気化学的反応に悪影響を与える金属の不純物濃度が第2の金属基材箔9よりも第1の金属基材箔8の方が多いアルミニウム箔であれば構わない。
また、本実施の形態3では前記実施の形態1同様、金属薄膜層10の材質にニッケルを用いたが、電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のない金属材料であれば良く、ニッケルの他に金、白金、銀、パラジウム、ステンレス、クロム、カーボンから選ばれることが好ましく、これらの合金でもよい。厚みも0.1μmとしたがそれに限定されず、0.01〜10μmであれば良い。
また、形成方法も真空蒸着に限定されるものではなく、真空蒸着の他にスパッタリング、イオンプレーティング、化学蒸着、クラッド、めっき、印刷塗工のいずれかにより形成しても良い。
また、本実施の形態3では第1の金属基材箔8の厚みが第2金属基材箔9の金属箔に対して8倍であったが、第2の金属基材箔9の片側に対する第1の金属基材箔8が2倍未満にすると引っ張り強度を強くした優位性が発揮されないため、第2の金属基材箔9の片側に対する第1の金属基材箔8が2倍以上であることが好ましい。
また、第1の金属基材箔8のアルミニウム5052は、第2の金属基材箔9のアルミニウム1050よりも引っ張り強度が強いが、材質はそれに限られるものではなく、第1の金属基材箔8の材質もアルミニウムを用いたが、電解液中で陽極酸化性のある金属材料としては、アルミニウムの他にタンタル、ニオブ、チタンなどが挙げられる。また、電解液中で化学反応による腐食性のある金属材料としては鉄、亜鉛、銅、マグネシウムから選ばれることが好ましい。厚みも30μmとしたが、それに限定されず、60μm以下であれば良い。
さらに幅も180mmとしたが、それに限定されず所望の幅で良い。スリット後の幅も7.5mmとしたが、それに限定されず所望の幅にスリットすれば良い。
(実施の形態4)
以下、実施の形態4を用いて、本発明の特に請求項2に記載の発明について説明する。
図4(a)は本発明の実施の形態4による固体電解コンデンサ素子の陽極部に給電用導電性テープを貼り付けた構成を示した平面図である。また、同図(b)はそのA−Aの断面図である。同図において、13は陽極部、14は陰極引出し部、15は絶縁テープ、16は弁作用金属体、17は給電用導電性テープ、18は導電物層、19は導電性高分子膜、20はカーボン塗料層、21は銀塗料層である。
以下、具体的な実施例について説明をする。
(実施例1)
図4の固体電解コンデンサ素子を作製するにあたり、まず、表裏面を電気化学的に粗面化し、化成電圧35vで陽極化成皮膜を形成したアルミニウム箔を用い、表裏面とも絶縁テープ15を用いて陽極部13と陰極引出し部14に分離し、所望の形状に形成された弁作用金属体16に形成した後、陰極引出し部14に硝酸マンガン水溶液を塗布した後、300℃5分の熱分解処理を行い陰極引出し部14上に導電物層18として二酸化マンガン層を形成した。
次に、給電用導電性テープ17として前記実施の形態1で作製した給電用導電性テープ17を絶縁テープ15に貼り付け、pH3.5の電解液(ピロール0.2モル/リットル、アルキルナフタレンスルホネート0.1モル/リットル水溶液)中に浸漬し、給電用導電性テープ17を陽極、電解液中に配置したステンレス板(図示しない)を陰極として電圧を印加し30分間を行った。電気化学的反応は給電用導電性テープ17から開始され、陰極引出し部14の表裏面全体に所望の厚みの導電性高分子膜19が形成される。
次に、弁作用金属体16から給電用導電性テープ17を引き剥がし、形成された導電性高分子膜19上にカーボン塗料層20および銀塗料層21を形成し、固体電解コンデンサ素子を個別に切断して1個のコンデンサ素子とし、陰極引出し部14および陽極部13から陰極リード(図示しない)および陽極リード(図示しない)を取り出し、エポキシ樹脂で外装して固体電解コンデンサを完成させた。
なお、前記電解液はpH3.5であったが、pH4以下であれば良く、導電性高分子層もピロールであったが、それに限られるものではなく、チオフェン、フランまたはそれらの誘導体であっても良い。
また、導電物層18に二酸化マンガンを用いたがそれに限られるものではなく、その他の金属酸化物、導電性高分子であっても良い。
さらに、弁作用金属体16としてアルミニウムを使用したが、それに限られるものではなく、その他にタンタル、ニオブ、チタンであっても良い。
(実施例2)
前記実施例1において、給電用導電性テープ17を前記実施の形態2で作製した給電用導電性テープを使用した以外は前記実施例1と同様にして固体電解コンデンサを作製した。
(実施例3)
前記実施例1において、給電用導電性テープ17を前記実施の形態3で作製した給電用導電性テープを使用した以外は前記実施例1と同様にして固体電解コンデンサを作製した。
このようにして得られた実施例1〜3の固体電解コンデンサについて、その初期特性を測定した結果を比較例としての従来品と比較して(表1)に示す。なお、初期特性は、静電容量、損失角の正接、等価直列抵抗(ESR)、漏れ電流(10v印加、2分値)である。
Figure 0004609045
(表1)から明らかなように、実施例1〜3による固体電解コンデンサは、従来品と同等の初期特性を示し、本発明の給電用導電性テープが電解液中で給電機能を十分果たしたことを裏付けている。
このように本実施の形態による固体電解コンデンサの製造方法により、所望の特性を維持させながら、製造コストを大幅に削減することができる。
本発明による固体電解コンデンサは、電解液中での給電機能を損なうことなく、金属基材箔が安い材料を選択し、安価な給電用導電性テープにすることができ、電気化学的反応時に使用する給電用導電性テープ等に有用である。
本発明の実施の形態1による給電用導電性テープの構成を示す断面図 本発明の実施の形態2による給電用導電性テープの構成を示す断面図 本発明の実施の形態3による給電用導電性テープの構成を示す断面図 (a)本発明の実施の形態4による固体電解コンデンサ素子の構成を示す平面図、(b)同断面図 従来の給電用導電性テープの構成を示す断面図
符号の説明
1 金属基材箔
2 金属薄膜層
3 粘着剤

Claims (12)

  1. 電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のある金属基材箔の一方に粘着剤を有し、他方に電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のない金属薄膜層を有した給電用導電性テープ。
  2. 金属基材箔と粘着剤の間に樹脂フィルムを有した請求項1に記載の給電用導電性テープ。
  3. 金属薄膜層の厚みが0.01〜10μmである請求項1または2に記載の給電用導電性テープ。
  4. 金属薄膜層が金、白金、銀、パラジウム、ニッケル、ステンレス、クロム、カーボンの少なくとも1種またはこれらの合金から選ばれる請求項1または2に記載の給電用導電性テープ。
  5. 金属薄膜層が真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、化学蒸着、クラッド、めっき、印刷塗工のいずれかにより形成された請求項4に記載の給電用導電性テープ。
  6. 陽極酸化性のある金属基材箔がアルミニウム、タンタル、ニオブ、チタンの少なくとも1種から選ばれる請求項1に記載の給電用導電性テープ。
  7. 化学反応による腐食性のある金属基材箔が鉄、亜鉛、銅、マグネシウムの少なくとも1種から選ばれる請求項1に記載の給電用導電性テープ。
  8. 金属基材箔の厚みが60μm以下である請求項6または7に記載の給電用導電性テープ。
  9. 金属基材箔が第1の金属基材箔とその両外側に位置する第2の金属基材箔とからなり、電気化学的反応に悪影響を与える金属の不純物濃度が「第1の金属基材箔>第2の金属基材箔」である請求項1に記載の給電用導電性テープ。
  10. 第2の金属基材箔の片側に対する第1の金属基材箔の厚み比が2以上である請求項9に記載の給電用導電性テープ。
  11. 電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のある金属基材箔を用意する工程と、この金属基材箔の一方電解液中で陽極酸化または化学反応による腐食性のない金属薄膜層を形成する工程と、前記金属基材箔の他方に粘着剤を形成して保護テープを貼り付ける工程と、これを所望の幅にスリットする工程とを備えた給電用導電性テープの製造方法。
  12. 陽極化成皮膜が形成され絶縁テープを介して陽極部と陰極引出し部に分離された弁作用金属体の陰極引出し部上に島状または層状に均一に付着させた導電物層を形成し、前記弁作用金属体の陽極部及び絶縁テープ上に導電性テープを貼り付け、電解液中にて給電用導電性テープを電気化学的反応の開始点として電気化学的反応により前記導電物層を介して陰極引出し部に導電性高分子膜を形成する固体電解コンデンサの製造方法において、前記給電用導電性テープが電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のある金属基材箔の一方に粘着剤を有し、他方に電解液中で陽極酸化性または化学反応による腐食性のない金属薄膜層を有したものである固体電解コンデンサの製造方法。
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