JPH0736430U - リード端子用クラッド材 - Google Patents

リード端子用クラッド材

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JPH0736430U
JPH0736430U JP6556493U JP6556493U JPH0736430U JP H0736430 U JPH0736430 U JP H0736430U JP 6556493 U JP6556493 U JP 6556493U JP 6556493 U JP6556493 U JP 6556493U JP H0736430 U JPH0736430 U JP H0736430U
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JP
Japan
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clad material
stainless steel
lead terminal
aluminum
layer
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Application number
JP6556493U
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雅彦 阿部
文夫 堀井
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】溶接ができる程度の体積抵抗を確保した状態で
発熱を許容限度内に押え、かつ耐食性及び機械的強度に
優れたリード端子用クラッド材1を提供する。 【構成】ステンレスをベース材として用い、このステン
レス層2,3と、これらの中間層であるアルミニウム層
4とを連続的にクラッドした三層構造のリード端子用ク
ラッド材1である。ステンレス層2,3としては、耐食
性に優れたSUS304またはSUS316を用いる。
アルミニウム層4としては、純度99.0%以上のアルミニ
ウムを用い、その板厚がステンレス層2,3を含む総板
厚の5 〜20%に設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はステンレスをベース材とした三層構造のリード端子用クラッド材に関 し、特に発熱及び溶接の問題を解消したリード端子用クラッド材に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コイン型の電池や電気二重層コンデンサにおいては、単セル、または 積層して基板に装着する場合、取付寸法に合ったリード端子をこれらの電池やコ ンデンサに取り付ける。リード端子は、プレス等によって所定の形状に成形され 、要求に応じて半田めっきが施される。このリード端子の材料としては、耐食性 に優れ、機械的強度の高いSUS304やSUS316が使用される。このSU S304やSUS316が単一材料として、板状に形成されてリード端子が構成 されている。
【0003】 コイン型電池や電気二重層コンデンサへのリード端子の接続は、スポット溶接 により行なわれる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが前記従来技術では、近年のコイン型電池や電気二重層コンデンサの小 型化、高容量化に伴い、発熱の問題を生じた。即ち、従来のようにSUS304 やSUS316を単一部材としてリード端子を構成する場合、このSUS304 やSUS316の体積抵抗が高いため、発熱の問題が大きくなる。
【0005】 その一方で、リード端子の取付けはスポット溶接等で行なうため、ある程度の 体積抵抗が必要である。
【0006】 このため、溶接に必要な体積抵抗を有すると共に、耐食性に優れ、機械的強度 の高い材料として、SUS304やSUS316を選択せざるをえないのが現状 である。
【0007】 本考案は前記問題点に鑑みてなされたもので、溶接ができる程度の体積抵抗を 確保した状態で発熱を許容限度内に押え得るリード端子用クラッド材を提供する ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために第1の考案は、ステンレスをベース材として用い、 このステンレスの層と中間層とを連続的にクラッドした三層構造のリード端子用 クラッド材において、前記中間層がアルミニウムであることを特徴とする。
【0009】 第2の考案は、前記ステンレスが、耐食性に優れたSUS304またはSUS 316であることを特徴とする。
【0010】 第3の考案は、前記中間層として、純度99.0%以上のアルミニウムを用い、そ の板厚がベース材を含む総板厚の5 〜20%であることを特徴とする。
【0011】
【作用】
前記第1の考案により、三層構造のリード端子用クラッド材のうち、その中間 層をアルミニウムで構成したので、体積抵抗率が減少して発熱の問題を解消でき ると共に、スポット溶接等に必要な体積抵抗率を確保できる。
【0012】 第2の考案により、前記ステンレスをSUS304またはSUS316で構成 したので、耐食性に優れ、かつ機械的強度の高いリード端子用クラッド材を構成 することができる。
【0013】 第3の考案により、中間層として純度99.0%以上のアルミニウムを用いると共 に、その板厚を総板厚の5 〜20%にしたので、スポット溶接ができる程度の体積 抵抗を確保した状態で、発熱を許容限度内に押え得る、耐食性に優れ、かつ機械 的強度の高いリード端子用クラッド材を構成することができる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照しながら説明する。
【0015】 図1は本実施例に係るリード端子用クラッド材を示す断面図、図2はSUS3 04をベース材として用いた場合のアルミニウム(中間層)の占有率と体積抵抗 率の関係を示すグラフである。
【0016】 図1に示すように、本実施例のリード端子用クラッド材1は三層構造を有して いる。即ち、両外側にベース材としてステンレス層2,3を用い、この2つのス テンレス層2,3の中間に中間層としてアルミニウム層4を用い、これらを連続 的にクラッドして三層構造のリード端子用クラッド材1を構成している。
【0017】 ステンレス層2,3としては、耐食性及び機械的強度に優れたとしてSUS3 04を用いる。アルミニウム層4としては、純度99.0%以上のアルミニウムを用 いる。アルミニウム層4の板厚(占有率)としては、ステンレス層2,3を含む リード端子用クラッド材1の総板厚の5 〜20%に設定する。また、ステンレス層 2,3の厚さは互いに同じ比率に設定する。
【0018】 アルミニウム層4の占有率を0 〜20%の幅で変化させると、体積抵抗率は図2 に示す関係で変化する。なおこのグラフは20℃における体積抵抗率の変化を示す 。
【0019】 アルミニウム層4の占有率が0 %(ステンレス層2,3のみ)のときの体積抵 抗率は72μΩ・cmである。これに対して、アルミニウム層4の占有率を5 %にす ると体積抵抗率は32μΩ・cmとなる。即ち、50%以上抵抗を下げることができる 。このとき、リード端子用クラッド材1の機械的強度は、アルミニウム層4の占 有率が0 %のときの機械的強度の95%を確保できる。
【0020】 アルミニウム層4の占有率を20%まで変化させると、グラフで示すように、体 積抵抗率は3 μΩ・cmくらいまで漸次減少する。
【0021】 以上のように、リード端子用クラッド材1をステンレス層2,3とアルミニウ ム層4の三層構造にすることにより、体積抵抗率を大幅に減少させて発熱の問題 を解消することができる。
【0022】 また、リード端子用クラッド材1を後述のリード端子付コイン型電池6等に接 続する際はスポット溶接等によって行なうが、そのスポット溶接等に必要な値の 体積抵抗率を、リード端子用クラッド材1の発熱を許容限度内に押えた状態で、 十分に確保することができる。
【0023】 このスポット溶接等に必要な体積抵抗率を確保した状態でSUS304のステ ンレス層2,3を構成できるので、耐食性に優れ、かつ機械的強度の高いリード 端子用クラッド材1を提供することができる。
【0024】 以上の構成のリード端子用クラッド材1をリード端子付コイン型電池に用いる 場合は図3のようになる。
【0025】 図中の6はリード端子付コイン型電池で、このリード端子付コイン型電池6の 正極側7と負極側8にリード端子用クラッド材1がそれぞれスポット溶接等で接 続される。
【0026】 このとき、リード端子用クラッド材1の体積抵抗率はスポット溶接等をするの に支障を来さない範囲に設定されているため、リード端子用クラッド材1をリー ド端子付コイン型電池6に確実に接続することができると共に、発熱の問題も生 じない。
【0027】 なお前記実施例では、ステンレス層2,3として、耐食性及び機械的強度に優 れたとしてSUS304を用いたが、同様の特性を有するSUS316を用いて もよい。また、各ステンレス層2,3に用いる材料としては、同一の材料(SU S304またはSUS316)を用いてもよく、目的に応じて2つの層2,3で 異なる材料を適宜選択してもよい。また、各ステンレス層2,3の厚さの比率も 、同一に限らず目的に応じて適宜変えてもよい。
【0028】 さらにリード端子用クラッド材1の形状は、使用方法、用途(大きさの異なる 複数のリード端子付コイン型電池6や電気二重層コンデンサ等)に応じて任意に 選択してよい。
【0029】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、以下の効果を奏する。
【0030】 (1) 中間層をアルミニウムで構成したので、体積抵抗率を任意の値に減少さ せることができるようになる。これにより、リード端子用クラッド材の発熱によ る問題を解消することができると共に、スポット溶接等に必要な体積抵抗率を確 保することができる。
【0031】 (2) ステンレスをSUS304またはSUS316で構成したので、クラッ ド材の発熱及び溶接の問題を解消した上で、耐食性に優れ、かつ機械的強度の高 いリード端子用クラッド材とすることができる。
【0032】 (3) 中間層として純度99.0%以上のアルミニウムを用いると共にその板厚を 総板厚の5 〜20%にしたので、スポット溶接ができる程度の体積抵抗及び発熱の 許容限度に応じて、リード端子用クラッド材の特性を適宜設定することができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るリード端子用クラッド材を示す断
面図である。
【図2】SUS304をベース材として用いた場合のア
ルミニウム(中間層)の占有率と体積抵抗率の関係を示
すグラフである。
【図3】リード端子付コイン型電池を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 リード端子用クラッド材 2,3 ステンレス層 4 アルミニウム層 6 リード端子付コイン型電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01G 9/155 9375−5E H01G 9/00 301 Z

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステンレスをベース材として用い、このス
    テンレスの層と中間層とを連続的にクラッドした三層構
    造のリード端子用クラッド材において、前記中間層がア
    ルミニウムであることを特徴とするリード端子用クラッ
    ド材。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のリード端子用クラッド材
    において、前記ステンレスが、耐食性に優れたSUS3
    04またはSUS316であることを特徴とするリード
    端子用クラッド材。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のリード端子用ク
    ラッド材において、前記中間層として純度99.0%以上の
    アルミニウムを用い、その板厚がベース材を含む総板厚
    の5〜20%であることを特徴とするリード端子用クラッ
    ド材。
JP6556493U 1993-12-08 1993-12-08 リード端子用クラッド材 Pending JPH0736430U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006054541A1 (ja) * 2004-11-22 2006-05-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 給電用導電性テープおよびその製造方法とこれを用いた固体電解コンデンサの製造方法
JP2011216859A (ja) * 2010-03-15 2011-10-27 Seiko Instruments Inc 端子付電気化学セルとその製造方法
JP2017120907A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 Tdk株式会社 電子部品
JP2018093171A (ja) * 2016-11-29 2018-06-14 富士通株式会社 電子部品接合基板

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