JP4608448B2 - 住宅の気密構造 - Google Patents

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本発明は、住宅の壁面に配線器具や分電盤などの電気機器を取り付ける際の気密構造に関する。
近年、住宅は断熱性能が求められ、高気密化が進められている。特に住宅の壁は分電盤や配線器具などの電気機器を取り付ける際に壁内に電線を挿通させて配線する場合には、壁の電気機器取り付け位置に配線孔を形成するため、この配線孔から空気が逃げないように気密対策する必要がある。その構造としては、例えば、分電盤を配設する場合には分電盤本体と壁の間及び蓋と分電盤本体の間に気密材を設けたり(例えば、特許文献1参照。)、また、配線器具を配設する場合には配線器具の表面や裏面に気密シートで覆っていた(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開2000−134727号公報 特開平11−215639号公報 特開平11−113134号公報
このように、従来の住宅の気密構造は分電盤や配線器具などの電気機器毎に個別に気密対策をしなければならなかった。更に従来の分電盤の気密構造では分電盤本体の背板全面と壁との間に気密材を設けるため、分電盤の壁からの突出を小さくするためには気密材の厚みが大きくできず、従って、薄い気密材を使用しなければならないが、気密材に切れ目を入れて電線を挿通させるので薄い気密材では電線との密着性が低く、而も分電盤に入出線される電線数は多いので切れ目が多くなり、気密性が高くなかった。また、蓋の裏側に設けられる気密材は蓋の縁に沿って貼り付けるので加工に手間がかかり、蓋と本体の密着性も良くないので気密性が高くなかった。また、従来の配線器具の気密構造では気密シートを配線器具の形状に沿って引き伸ばして電線や電源プラグの栓刃を貫通させるための孔を開けなければならないので破れたり、孔から空気が漏れる虞があった。
本発明は、請求項1に記載の発明によれば、上枠及び下枠及び複数の柱により枠部を形成し、枠部の前後両面に壁板を設けて内部を密閉した壁パネルを構成し、壁パネルの壁板に配線孔を形成して分電盤や配線器具などの電気機器を配設し、上枠又は下枠の少なくとも一方に開口を形成し、開口から壁パネル内に電線を挿通させて配線孔に取り付けられた電気機器に接続して成る住宅の気密構造であって、配線孔と開口の間に流れる空気を遮断するように壁パネルの内部に軟質材料から成る遮断部材を配線孔と開口との間に設け、遮断部材が電線に密着して配線孔と開口との間に空気が流れないようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の住宅の気密構造において、遮断部材は壁板と平行に複数に分割し、分割した遮断部材の接触面に電線を挿通させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の住宅の気密構造において、遮断部材の電線挿通面に電線挿通方向に向けて複数のスリットを形成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の住宅の気密構造において、遮断部材は電線挿通方向に間隔を設けて複数列に配列したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の住宅の気密構造において、遮断部材は電線挿通方向の側面が支持片に接着されて支持されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の住宅の気密構造において、遮断部材は壁パネル内に固定手段により固定されるベースと、ベースと係脱可能に設けられるカバーとで形成したケースに設けられることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の住宅の気密構造において、ケースのカバーを透明又は半透明に形成したことを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、請求項6又は請求項7に記載の住宅の気密構造において、ケースは幅方向の一端部又は両端部に幅寸法を変更可能に移動する可動部を備え、可動部は弾性部材により外側方向に付勢されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、分電盤や配線器具などの電気機器を壁に取り付ける場合に個別に気密対策する必要がなく、また、気密性能を向上することができるという効果がある。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、電線と遮断部材の密着性を高くすることができるので気密性能を向上することができるという効果がある。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、電線と遮断部材の密着性がより高くなり、配線ダクトに挿通される電線の本数が多い場合でも電線と遮断部材の密着性が損なわれにくいので気密性能の低下を抑えることができるという効果がある。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の発明の効果に加えて、少ない材料で電線の支持間隔を広くすることができるので電線の傾きを抑えて遮断部材との密着性を高くし、また、空気抵抗が増加するので遮断部材から漏れる空気が少なくなり、気密性能を更に向上することができるという効果がある。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4の何れかに記載の発明の効果に加えて、電気機器への配線施工時に電線が引っ張られても遮断部材が外れたり、位置がずれる虞がないという効果がある。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の発明の効果に加えて、遮断部材に配置する電線の位置調整ができるので気密性能が向上するし、また、カバーの着脱が容易であり、ベースを柱に固定してカバーを取り付けるだけで容易にケースの固定ができるので施工性が向上するという効果がある。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の発明の効果に加えて、ケース内の電線の配置状態を確認できるので電線の配置調整が容易にできるという効果がある。
請求項8に記載の発明によれば、請求項6又は請求項7に記載の発明の効果に加えて、柱間の距離にばらつきがある場合でもケースを柱に追従させて密着させることができるという効果がある。
建物の壁を構成する壁パネルは上枠と下枠と柱により形成した枠部の一部に電線が挿通する開口を形成し、枠部の背面側に壁板を取り付けた状態で壁板に形成した配線孔と枠部の開口との間にケースに収めた遮断部材を設ける。遮断部材は軟質材料により形成し、上下に所定間隔をおいて2列に設け、壁板と平行に2つに分割し、分割した遮断部材の接触面に電線挿通方向に向けて複数のスリットを形成する。そして、開口6に挿通させた電線を遮断部材の接触面に挿通させて配線孔に取り付けられた電気機器に接続し、枠部の前面側に壁板を取り付けることにより組立が完了し、遮断部材によって配線孔と開口の間に流れる空気が遮断される。
本発明に係る住宅の気密構造の実施例1を図1及び図2の添付図面に基づいて説明する。
本発明の住宅の気密構造は、建築前に予め、上枠2と下枠3と複数の柱4,4・・・により枠部5を形成し、枠部5の前後両面に壁板7,7を設けて内部を密閉して形成した壁パネル1を複数組み付けて壁を構成するツーバイフォー工法やツーバイシックス工法による住宅に好適に用いられる。
そして、分電盤や配線器具などの電気機器9が配設される壁パネル1は、壁板7に電気機器9に応じた配線孔8が1箇所又は複数箇所に形成されてこれらの電気機器9が取り付けられ、上枠2の一部に電線10を挿通するための開口6が形成されて電気機器9に接続される電線10が挿通されるようになっている。
この壁パネル1において、配線孔8と開口6の間に流れる空気を遮断するように壁パネル1の内部に遮断部材11が設けられる。遮断部材11はスポンジやウレタンなどの軟質材料により壁パネル1の隣り合う柱4,4と対向する壁板7,7で形成される空間を満たす略直方体状に形成され、枠部5に背面側の壁板7だけを組み付けた状態において、上枠2の開口6とこの開口6に最も近い位置の配線孔8との間に遮断部材11を水平にして接着したり圧入して取り付け、開口6に電線10を挿通させて遮断部材11の電線挿通面、即ち、遮断部材11と枠部5の前面側に取り付けられる壁板7との接触面に複数の電線10を互いに所定間隔離して配置する。それから枠部5の前面側に壁板7を組み付けて壁パネル1を形成することにより、図2に示すように遮断部材11は電線10に押し潰されて密着し、配線孔8と開口6の間に空気が流れないように遮断することができる。尚、電気機器9は前面側の壁板7を枠部5に取り付ける前に配線孔8に固定して電線10を接続しても良いし、前面側の壁板7を枠部5に取り付けた後で配線孔8に固定して電線10を接続しても良い。
このように壁パネル1を構成したことで、配線孔8が複数形成された場合でも電気機器9を個別に気密対策する必要がなく、高い気密性を得ることができる。また、遮断部材11の厚みを厚くすることで更に気密性を向上させることができる。
尚、枠部5の開口6が上枠2及び下枠3の両方に形成されている場合は、配線孔8を挟んで上下両側に遮断部材11を設ければ良く、また、遮断部材11の取り付け位置や取り付け構造や形状については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜に変更して実施することが可能である。
本発明に係る住宅の気密構造の実施例2を図3及び図4の添付図面に基づいて説明する。尚、実施例1と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、遮断部材11を壁板7と平行に2分割して形成している。遮断部材11は枠部5の背面側だけに壁板7を組み付けた状態において、上枠2の開口6とこの開口6に最も近い位置の配線孔8との間に背面側の遮断部材11を水平にして接着したり圧入して取り付け、遮断部材11の電線挿通面、即ち、前面側の遮断部材11との接触面に複数の電線10を互いに所定間隔離して配置し、それから電線10を挟持するように前面側の遮断部材11を柱4,4間に接着したり圧入して取り付ける。そして、電線10と遮断部材11,11との密着性が向上するように遮断部材11,11に挟持された電線10の位置調整をし、最後に枠部5に前面側の壁板7を組み付けることにより壁パネル1を形成している。尚、電気機器9は前面側の壁板7を枠部5に取り付ける前に配線孔8に固定して電線10を接続しても良いし、前面側の壁板7を枠部5に取り付けた後で配線孔8に固定して電線10を接続しても良い。また、前面側の遮断部材11を接着して取り付ける場合、前面側の壁板7との接触面も接着することで固定を強化することができる。
こうして電線10を分割した遮断部材11,11の接触面に挿通させることにより、電線10と遮断部材11,11の密着性を高くすることができるので気密性能を向上することができる。尚、遮断部材11は3分割以上に形成しても何ら問題なく、これにより電線挿通面が多くなるのでより多くの電線10を挿通させることが可能となる。
本発明に係る住宅の気密構造の実施例3を図5及び図6の添付図面に基づいて説明する。尚、実施例1又は実施例2と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、遮断部材11,11の電線挿通面に電線挿通方向に向けて複数のスリット12を形成している。これにより、電線10と遮断部材11,11の密着性がより高くなり、遮断部材11,11に挿通される電線10の本数が多い場合でも電線10と遮断部材11,11の密着性が損なわれにくいので気密性能の低下を抑えることができる。
本発明に係る住宅の気密構造の実施例4を図7の添付図面に基づいて説明する。尚、実施例1〜実施例3と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、遮断部材11,11を上下方向に所定間隔おいて2列に配列している。これにより少ない材料で電線10の上下方向に支持間隔を広くすることができるので電線10の傾きを抑えて遮断部材11,11との密着性を高くし、また、空気抵抗が増加するので遮断部材11,11から漏れる空気が少なくなり、気密性能を更に向上することができる。尚、遮断部材11は3列以上に配列しても良い。
本発明に係る住宅の気密構造の実施例5を図8〜図10の添付図面に基づいて説明する。尚、実施例1〜実施例4と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、遮断部材11が支持部材13に取り付けられている。支持部材13は遮断部材11の電線挿通方向の側面が電線10の挿通を阻害しないように接着された支持片13aと、支持片13aの左右両端に形成された固定片13b,13bとで形成し、固定片13bには取付ネジ14が挿通する取付孔13c,13cが形成されている。
遮断部材11は、枠部5の背面側の壁板7だけを組み付けた状態において、上枠2の開口6とこの開口6に最も近い位置の配線孔8の間に遮断部材11の配線孔8側の側面、即ち、図9では下側の側面に支持片13aが位置するように水平にして遮断部材11の背面を枠部5の背面側の壁板7に当接させ、固定片13bの取付孔13cに外側方向に取付ネジ14を挿通させて柱4に螺着して固定する。このとき、柱4,4の間隔より固定片13b,13bの両端距離が小さい場合は取付ネジ14を完全に締め付けず、取付ネジ14の座面が固定片13bに当接する程度に締め付けて固定する。そして、遮断部材11の電線挿通面に複数の電線10を固まって配置されないように互いに所定間隔離して配置し、電線10を挟持するように背面側の遮断部材11の電線挿通面に支持部材13を前後反転させて固定した前面側の遮断部材11を対向させて前後両支持部材13,13の固定片13b,13b同士を突き合わせることで位置決めして配置し、前面側の支持部材13の固定片13b,13bに取付ネジ14を挿通させて柱4,4に螺着して固定する。それから、電線10と遮断部材11,11との密着性が向上するように遮断部材11,11に挟持された電線10の位置調整をし、最後に枠部5に前面側の壁板7を組み付けることにより壁パネル1を形成している。
このように遮断部材11を支持部材13の支持片13aで支持したことにより、電気機器9への電線10の接続作業時などにおいて電線10が引っ張られても遮断部材11が外れたり、位置がずれる虞がない。
尚、支持部材13は、前面側の支持部材13と背面側の支持部材13を同一形状にして部品の共通化を図っているが、例えば図11に示すように前面側の支持部材13の固定片13b,13bを省いて支持片13aの後端左右両部に係合突部13d,13dを形成し、固定片13b,13bを有して柱4,4に固定される背面側の支持部材13に係合受部13e,13eを形成し、この係合受部13e,13eに係合凸部13d,13dを挿入することで前面側の支持部材13を背面側の支持部材13に固定可能に形成したり、例えば、図12に示すように支持部材13の支持片13aと固定片13bを別体に形成し、柱4に固定される固定片13bは嵌合片13fを形成し、遮断部材11が取り付けられる支持片13aの左右両部には固定片13bの嵌合片13fに嵌合する嵌合溝13g,13gを形成し、複数の支持片13a,13aを一対の固定片13b,13bに固定可能に形成するなど、支持部材の形状及び構造について本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜に変更して実施することが可能である。
本発明に係る住宅の気密構造の実施例6を図13〜図16の添付図面に基づいて説明する。尚、実施例1〜実施例5と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、対向する柱4,4及び壁板7,7で囲まれる4面に密着する略四角筒状に形成したケース15の内部に遮断部材11を設けている。
ケース15は、背板部16aと左右側板部16bとで略コ字状に形成したベース16と、このベース16と対向する前板部17aと左右側板部17bとで略コ字状に形成したカバー17とで成り、ベース16は背板部16aの左右両部に内側方向に突設した爪を有する係合部16cが垂設され、カバー17は前面板部17a内面の左右両部に外側方向に突設した爪を有する係合部17cがベース16の係合部16cと対向して垂設され、カバー17の左右両部には前面板部17aと左右側面板部17bに亘る把手孔17eが形成されている。また、ベース16及びカバー17の内面に遮断部材11の配線孔8側の側面、即ち、図14では下側の側面に遮断部材11を支持する支持片16d,17dが電線挿通を阻害しない程度に垂設されている。また、ベース16は左右側板部16bの上下前端部には固定手段としての取付ネジ14が左右側板部16bを内側前方から外側後方に向けて斜めに挿通する取付孔16eが形成されている。
こうして形成されたケース15は、枠部5に背面側の壁板7だけを組み付けた状態において、上枠2の開口6とこの開口6に最も近い位置の配線孔8の間にベース16を水平にして枠部5の背面側の壁板7に当接させ、取付孔16dに取付ネジ19を挿通させて柱4に螺着固定する。そして、遮断部材11の電線挿通面に複数の電線10を互いに所定間隔離して配置し、ベース16の係合部14cの傾斜面にカバー17の係合部17cの傾斜面を当接させてカバー17を前面から押し込むことによりカバー17の係合部17cがベース16の係合部16cに係合してベース16にカバー17を取り付けることができる。それから遮断部材11に配置した電線10の位置調整をして電線10と遮断部材11との密着性を向上させる。尚、カバー17を透明又は半透明に形成することによりケース15内の電線10の配置状態を確認できるので位置調整が容易に行うことができる。それから、最後に前面側の壁板7を取り付けて壁パネル1を形成する。尚、カバー17を取り外すにはカバー17の左右両側の把手孔17eに指先を入れて係合部17cを内側に撓ませることによりベース16の係合部16cからカバー17の係合部17cの係合を解除することができ、カバー17を取り外すことができる。
このように形成されたケース15はカバー17の着脱が容易であり、ベース16を柱4,4に固定してカバー17を取り付けるだけで容易にケース15の固定ができるので施工性が良好である。また、電気機器9への電線10の接続作業時などにおいて電線10が引っ張られても遮断部材11は支持片16d,17dによって支持されるので外れたり、位置がずれる虞がない。
尚、ケース15と柱4又は壁板7との密着性を高めるために、ケース15の外面にシートを貼着させても良く、また、カバー17の透明又は半透明に形成する部分はカバー17の全部でも良いし、遮断部材11に配置された電線10の状態をカバー17前面から透視可能であれば一部であっても良い。また、その他のケース15の形状及び構造について本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜に変更して実施することが可能である。
本発明に係る住宅の気密構造の実施例7を図17〜図20の添付図面に基づいて説明する。尚、実施例1〜実施例6と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
本実施例では、ケース15の幅方向の一端部に幅方向に移動して幅寸法を変更可能にする可動部18を備えている。この可動部18は側板部18aと上下板部18bとで略コ字状に形成され、上下板部18bの内側面に突設されたガイド部18fがベース16の上下両端部に形成されたガイド溝16fに嵌まって可動部18をケース15の幅方向に移動可能にし、ベース16の側板部16bと可動部18の側板部18aとの間に設けられた弾性部材としてのバネ19によってベース16の外側方向に移動するように付勢され、ベース16の上下板部18bの内側面に突設されたストッパ部18gがベース16の側板部16bに係止して外側方向の移動が規制されるようになっている。また、側板部18aの上下前端部には取付ネジ14が挿通するための取付孔18eが形成されている。
このため、ケース15は幅寸法を変更することができ、柱4の取付間隔に誤差がある場合でもケース15の幅が小さくなるように可動部18をバネ19の力に抗して移動させた状態で柱4,4間に嵌めて背面側の壁板7に当接させ、バネ19の力を開放して可動部18を外側方向に移動させることにより、柱4,4に密着させることができる。
そして、ベース16の取付孔16dと可動部18の取付孔18dに取付ネジ14を挿通させて柱4に螺着固定し、遮断部材11の電線挿通面に複数の電線10を互いに所定間隔離して配置し、ベース16にカバー17を前面から押し付けてカバー17の係合部17cをベース16の係合部16cに係合させることによりベース16にカバー17を取り付ける。それから前面側の壁板7を取り付けることにより壁パネル1を形成する。
尚、可動部及び弾性部材の形状及び構造について限定はなく、適宜に変更して実施することが可能である。
本発明の実施例1に係る住宅の気密構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例1に係る住宅の気密構造を示す壁パネルの横断面図である。 本発明の実施例2に係る住宅の気密構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例2に係る住宅の気密構造を示す壁パネルの横断面図である。 本発明の実施例3に係る住宅の気密構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例3に係る住宅の気密構造を示す壁パネルの横断面図である。 本発明の実施例4に係る住宅の気密構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例5に係る住宅の気密構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例5に係る支持部材に取り付けられた遮断部材を示す分解斜視図である。 本発明の実施例5に係る支持部材に取り付けられた遮断部材を下側から見た状態の壁パネルの横断面図である。 本発明の実施例5に係る遮断部材と支持部材の変形実施例を示す分解斜視図である。 本発明の実施例5に係る遮断部材と支持部材の変形実施例を示す分解斜視図である。 本発明の実施例6に係る住宅の気密構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例6に係るケースに取り付けられた遮断部材を示す分解斜視図である。 本発明の実施例6に係る遮断部材が取り付けられたベースを柱間に取り付けた状態の正面図である。 本発明の実施例6に係る壁パネルに取り付けられた遮断部材の横断面図である。 本発明の実施例7に係る住宅の気密構造を示す分解斜視図である。 本発明の実施例7に係るケースに取り付けられた遮断部材を示す分解斜視図である。 本発明の実施例7に係る遮断部材が取り付けられたベースと可動部を壁パネルに取り付けた状態の正面図である。 本発明の実施例7に係るケースに取り付けられた遮断部材を上側から見た状態の壁パネルの横断面図である。
符号の説明
1 壁パネル
2 上枠
3 下枠
4 柱
5 枠部
6 開口
7 壁板
8 配線孔
9 電気機器
10 電線
11 遮断部材

Claims (8)

  1. 上枠及び下枠及び複数の柱により枠部を形成し、該枠部の前後両面に壁板を設けて内部を密閉した壁パネルを構成し、該壁パネルの壁板に配線孔を形成して分電盤や配線器具などの電気機器を配設し、前記上枠又は下枠の少なくとも一方に開口を形成し、該開口から前記壁パネル内に電線を挿通させて前記配線孔に取り付けられた前記電気機器に接続して成る住宅の気密構造であって、前記配線孔と前記開口の間に流れる空気を遮断するように前記壁パネルの内部に軟質材料から成る遮断部材を前記配線孔と前記開口との間に設け、前記遮断部材が前記電線に密着して前記配線孔と前記開口との間に空気が流れないようにしたことを特徴とする住宅の気密構造。
  2. 前記遮断部材は前記壁板と平行に複数に分割し、分割した遮断部材の接触面に前記電線を挿通させることを特徴とする請求項1に記載の住宅の気密構造。
  3. 前記遮断部材の電線挿通面に電線挿通方向に向けて複数のスリットを形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の住宅の気密構造。
  4. 前記遮断部材は電線挿通方向に間隔を設けて複数列に配列したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の住宅の気密構造。
  5. 前記遮断部材は電線挿通方向の側面が支持片に接着されて支持されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の住宅の気密構造。
  6. 前記遮断部材は前記壁パネル内に固定手段により固定されるベースと、該ベースと係脱可能に設けられるカバーとで形成したケースに設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の住宅の気密構造。
  7. 前記ケースのカバーを透明又は半透明に形成したことを特徴とする請求項6に記載の住宅の気密構造。
  8. 前記ケースは幅方向の一端部又は両端部に幅寸法を変更可能に移動する可動部を備え、該可動部は弾性部材により外側方向に付勢されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の住宅の気密構造。
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