JP5428588B2 - 鍵盤装置の部品取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鍵盤装置における鍵盤の後側かつ上方に設置されたパネル部材に外部機器接続用の端子やスイッチなどを有する部品を取り付けるための部品取付構造に関する。
電子ピアノや電子オルガンをはじめとする電子鍵盤装置(鍵盤装置)には、例えば、特許文献1に示すように、鍵盤の後側の上部にパネル部材が設置されたものがある。このパネル部材は、例えば、鍵盤の後側の上部を覆う上壁と、該上壁の前端から下方に延びて鍵盤の後端に沿って立設された前壁(立壁)とを有する断面略L字型に形成されている。そして、このようなパネル部材を備えた鍵盤装置では、USB(Universal Serial Bus)によるデータの受け渡しが可能な機器を接続するための端子(以下、「USB端子」という。)、外部オーディオ機器を接続するためのオーディオ端子、電源スイッチ、鍵盤スプリットスイッチ、ポルタメントバーなどを有する部品を設置することがある。これらの部品は、パネル部材の前壁以外にも、鍵盤の前端の下側や拍子木部の上面あるいはその手前側、あるいは鍵盤装置本体の背面側など様々な位置に設けることが考えられるが、演奏時の操作性を考慮すると、パネル部材の前壁に設けることが望ましい。
ところで、従来の鍵盤装置が備えるパネル部材は、木製品や合成樹脂の成型品が主流であった。これに対して最近では、鍵盤装置の外観に高級感を出したり剛性を高めたりするために、パネル部材にアルミなどの押出成型品を使用することがある。ところが、アルミなどの押出成型品は、木材と比べて厚みが薄く形成されている。そこで、押出成型の際、押出方向に突出する一様な突条(レール部)を同時に形成することで、板面の捩れや曲がりを防ぐことが行われている。さらに、このレール部を利用して、パネル部材に他の部品を固定する(例えば、二本の突条の間にネジ切りネジで固定する)ことが行われている。しかしながら、上記のレール部は、本来的にはパネル部材の補強用に形成したものなので、必ずしも他の部品の固定には適していない。そのため、通常の固定方法では、合成樹脂の成型品などからなるパネル部材に対する固定と比べて、固定の自由度が低くなってしまう。また、押出成型品からなるパネル部材は板厚が薄いため、レール部以外の箇所にネジなどの固定具を固定すると、固定具がパネル板を貫通して表面側に突出し易くなる。そうすると、パネル部材の見栄えに影響するのみならず危険である。また、薄板を貫通するネジ穴には座減が発生し易く、ネジの確実な固定を確保できないおそれがある。
また、従来の押出成型品からなる鍵盤装置のパネル部材には、上記のようなレール部を上壁の下面側に形成したものがある。ところが、突起からなるレール部が前壁の近傍に位置していると、前壁に上記のような部品を固定しようとした場合、通常の固定手段では部品がレール部に干渉するため、所望の位置やスペースに部品を固定できないという問題もある。
なお、このような問題に対処するには、外部機器接続用の端子やスイッチを実装した基板などの部品をパネル部材に固定するのではなく、パネル部材の内側に設置した鍵盤装置の本体部側に固定することも考えられる。しかしながら、その場合、パネル部材に設けた開口部などから端子やスイッチを露出させる必要があり、パネル部材に対する部品の位置決めを正確に行わなければならない。そのため、パネル部材の寸法精度を高める必要が生じたり、鍵盤装置の組立が煩雑になったりするという問題がある。
したがって、鍵盤装置の製造工程の効率化を図るには、押出成型品からなるパネル部材に上記のような部品を固定する際に、パネル部材に対する部品の位置決め及び固定をできるだけ簡単かつ確実に行えるようにすることが望ましい。
特開2008−181068号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、押出成型品からなるパネル部材に外部機器接続用の端子を実装した基板などの部品を取り付ける場合に、パネル部材に対する部品の位置決め及び固定を簡単かつ確実に行える鍵盤装置の部品取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、鍵盤(10)と、該鍵盤(10)の後側の上部に設置したパネル部材(20)とを備えた鍵盤装置において、パネル部材(20)に部品(43)を取り付けるための部品取付構造であって、パネル部材(20)は、鍵盤(10)の後側の上部を覆う上壁(21)と、該上壁(21)の前端から下方に延びて鍵盤(10)の後端(10a)に沿って立設された立壁(22)とを有する押出成型品であり、上壁(21)の下面側(21a)には、下方に突出して鍵(11)の配列方向に延在する突条(24,25,27,28)を有するレール部(23、26)が形成されているとともに、立壁(22)には、部品(43)を配置するための貫通部(29)が形成されており、部品(41,43)をレール部(23,26)に取り付けるための取付用部材(45)を備え、該取付用部材(45)でレール部(23,26)に取り付けられた部品(43)の少なくとも一部(41)が貫通部(29)から前壁(22)の前面側に露出した状態で設置されることを特徴とする。
本発明にかかる鍵盤装置の部品取付構造によれば、押出成型品であるパネル部材のレール部に部品を取り付けるための取付用部材を備え、該取付用部材でレール部に取り付けた部品の少なくとも一部が貫通部から前壁の前面側に露出した状態で設置されるようにした。これにより、押出成型品であるパネル部材の上壁に形成されたレール部を利用して前壁に部品を配置できるので、レール部が前壁の近傍に突出する場合などでも、前壁の所望の位置に所望の大きさの部品を配置することが可能となる。
また、レール部を利用してパネル部材に部品を取り付けるので、パネル部材の前壁や上壁が薄板状である場合でも、それらの表面側にネジなどの固定具を露出させることなく部品の取り付けが行えるようになる。したがって、鍵盤装置の外観を良好にすることができる。さらに、取付用部材を備えたことで、レール部に対して直接取り付け難い形状や構造の部品であっても、その取り付けを容易且つ確実に行えるようになる。また、鍵盤装置の本体部側ではなくパネル部材側に部品を取り付けるので、パネル部材を鍵盤装置に組み付ける際に、部品の位置決めを厳密に行わなくても、正確な位置に部品を取り付けることができるようになる。したがって、パネル部材の加工工程の容易化、鍵盤装置の組立工程の効率化を図ることができる。
また、上記の部品取付構造によってパネル部材に取り付ける部品は、外部機器を接続するための接続端子(41)と、電気的な操作を行うための操作子との少なくともいずれかを実装した基板(43)であってよい。ここでいう外部機器を接続するための接続端子には、例えば、USB接続端子、外部オーディオ機器を接続するためのオーディオ端子があり、電気的な操作を行うための操作子には、電源スイッチ、鍵盤スプリットスイッチ、プリセットスイッチなどの各種スイッチ類、ボリューム、ポルタメントバーなどがある。さらにいえば、上記の部品は、基板以外にも、パネル部材の前壁に設置が可能な小型のスピーカーや液晶モニターなどの電気・電子機器であってもよい。
また、上記の部品取付構造では、取付用部材(45)は、レール部(23,26)の突条(24,25,27,28)の下端に配置されて上記の部品(43)が固定される平板状の本体部(46)と、該本体部(46)の面から突出して突条(25)の側面に固定される固定片(48)とを備えており、該取付用部材(45)は、固定片(48)と突条(25)の側面とに貫通固定される第1の固定具(51)によってレール部(23)に対する位置決め及び固定がなされるようにしてよい。これによれば、固定片を突条の側面に固定するという簡単な固定構造でありながら、レール部及び前壁に対する部品の正確な位置決め及び確実な固定が可能となる。なお、ここでの第1の固定具は、一例として、固定片に設けたネジ孔と突条の側面に設けたネジ孔とに貫通固定される固定用ネジであってよい。
また、この場合、レール部(23,26)は、所定間隔で形成された少なくとも二本の突条(24及び25,又は27及び28)を有しており、取付用部材(45)は、二本の突条(27,28)の間に挿入固定される第2の固定具(53)によってレール部(26)に対する固定がなされるようにしてよい。これによれば、隣接する二本の突条の隙間を利用した簡単な固定構造でありながら、レール部及び前壁に対する部品のさらに確実な固定が可能となる。なお、ここでの第2の固定具は、一例として、隣接する二本の突条の間に挿入されてネジ溝を切りながら固定される固定ネジであってよい。
また、上記の部品取付構造では、前壁(22)の貫通部(29)に装着するカバー部材(42)を備え、カバー部材(42)は、前壁(22)の前面側から貫通部(29)を通して取付用部材(45)に固定されるようにしてよい。これによれば、前壁の貫通部に装着するカバー部材を簡単かつ確実に固定することが可能となる。特に、押出成型品からなるパネル部材の前壁にカバー部材を直接固定しようとすると、ネジなどの固定具を前壁の前面側に露出させずに固定することは容易でなく、固定方法や固定位置に制限が生じるおそれがあるが、本発明では、カバー部材を取付用部材に固定するようにしたことで、カバー部材の固定位置や固定方法の自由度を高めることができる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態の対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる鍵盤装置の部品取付構造によれば、アルミなどの押出成型品からなるパネル部材に外部機器接続用の端子を実装した基板などの部品を取り付ける場合、パネル部材に対する部品の正確な位置決め及び確実な固定が簡単に行えるようになる。
本発明の一実施形態にかかる部品取付構造を備えた鍵盤装置の全体構成例を示す斜視図である。 鍵盤装置の前パネル及び後パネルを示す概略側断面図である。 鍵盤装置の一方の端部の外観を示す部分拡大斜視図である。 前パネルの一方の端部を示す部分拡大図で、(a)は、平面図、(b)は、正面図、(c)は、裏面図、(d)は、(a)のA−A矢視断面図である。 前パネルにおけるUSBコネクタの設置箇所を示す概略側断面図である。 取付用アングルを示す図で、(a)は、下面側から見た斜視図、(b)は、下面図、(c)及び(d)は、側面図である。 USBコネクタの組立手順を説明するための図で、(a)は、上壁の下面側に取付用アングルを取り付けた状態を示す前パネルの正面図、(b)は、下面図である。 USBコネクタの組立手順を説明するための図で、(a)は、取付用アングルの下面にUSB基板を取り付けた状態を示す前パネルの正面図、(b)は、下面図である。 USBコネクタの組立手順を説明するための図で、(a)は、前壁の開口部に端子カバーを装着した状態を示す前パネルの正面図、(b)は、下面図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる部品取付構造を備えた鍵盤装置の全体構成例を示す斜視図である。なお、以下の説明では、横方向というときは、後述する鍵盤装置1における鍵11の配列方向を示し、前後方向あるいは手前側及び奥側というときは、各鍵11の長手方向を示すものとする。図1に示す鍵盤装置1は、複数の鍵11(白鍵11a及び黒鍵11b)が配列された鍵盤10を備えている。また、鍵盤10を収容すると共に鍵盤装置1の外装をなす筐体構造として、鍵盤10の後側の上部を覆う上ケース2と、鍵盤10の下面側を覆う下ケース3と、鍵盤10の両側面を覆う側板4,4とを備えている。上ケース2及び下ケース3は、鍵11の配列方向に沿って延伸する略板状の部材からなる。上ケース2は、鍵盤10の後側の上部において平面(水平面)内の手前側に配置された前パネル(パネル部材)20と、奥側に配置された後パネル60との二部品で構成されており、これら前パネル20と後パネル60とを連結して構成されている。
図2は、前パネル20及び後パネル60を示す概略側断面図である。上ケース2を構成する前パネル20は、アルミ製の押出成型品であり、白鍵11a及び黒鍵11bの後部(鍵盤10の後端10a側)の上方を覆うように略水平面状に配置された上壁21と、該上壁21の前端辺から下方に延びて鍵盤10の後端10aに沿って立設された前壁(立壁)22とを有しており、断面形状が横向き略L字型に形成されている。上壁21の下面側(裏面側)21aには、突条24,25を有する第1レール部23、及び突条27,28を有する第2レール部26が形成されている。第1、第2レール部23,26の詳細については後述する。一方、後パネル60は、例えば、鉄製の板金を折り曲げて形成した部品であり、前パネル20の上壁21の後端辺21fに連続する略水平面状の上壁61と、該上壁61の後端辺から下方に延びて鍵盤装置1の後側を覆う後壁62とを有しており、断面形状が前パネル20に対して前後対称な横向き略L字型に形成されている。
前パネル20と後パネル60の固定については、詳細な図示及び説明は省略するが、前パネル20の上壁21の後端辺から突出する舌片状の固定片21bが後パネル60の上壁61の前端辺に差し込まれてネジで締結固定されることで、前パネル20の上壁21と後パネル60の上壁61とが接続固定される。これにより、前パネル20の上壁21と後パネル60の上壁61とが連続する一平板状になる。この状態で、前パネル20の上壁21の下面側21aと後パネル60の上壁61の下面側61aとの間にアングル材などを掛け渡して取り付けることで、前パネル20と後パネル60の接続を補強する。
図1に示すように、前パネル20の上壁21には、鍵盤装置1の操作に用いるための各種操作スイッチなど多数の操作子を含む操作子群6が配置されている。この操作子群6は、上壁21の下面側21aに取り付けた図示しない回路基板に実装されており、上壁21に形成された開口部21cから表面側に露出している。
一方、前パネル20の前壁22は、白鍵11a及び黒鍵11bの後部の上方に立設されており、その横方向の一方の端部(図1の向かって右側の端部)の近傍には、USB機器を接続するためのUSBコネクタ40が設置されている。また、他方の端部の近傍には、電源スイッチ7が設置されている。また、横方向の途中位置には、複数の鍵盤スプリット用のスイッチ8が所定間隔で設置されている。なお、この鍵盤スプリット用のスイッチ8は、必要に応じて設置するもので、省略することも可能である。本実施形態の部品取付構造は、前パネル20の前壁22に設けたこれらUSBコネクタ40、電源スイッチ7、鍵盤スプリット用のスイッチ8を有する部品のいずれにも適用が可能であるが、以下では、当該部品取付構造をUSBコネクタ40を有する部品に適用した場合について説明する。
図3は、鍵盤装置1の端部を示す部分拡大斜視図であり、USBコネクタ40の外観構成を示す図である。USBコネクタ40は、前パネル20の前壁22において、鍵盤10と側板4との間に設けた略平面状の拍子木部5の後側に位置しており、鍵盤装置1の正面側を向いて配置されたUSB機器接続用の接続端子(以下、「USB端子」という。)41と、該USB端子41の周囲に装着された端子カバー(エスカッション)42とを備えている。
図4は、前パネル20のUSBコネクタ40側の端部を示す部分拡大図で、(a)は、平面図、(b)は、正面図、(c)は、下面図、(d)は、(a)のA−A矢視断面図である。また、図5は、前パネル20にUSBコネクタ40を設置した状態の概略側断面図である。図4に示すように、前パネル20の上壁21の下面側21aには、鍵11の配列方向に延在する直線状の第1レール部23及び第2レール部26が形成されている。第1レール部23は、上壁21の前端辺21eに沿う位置(前壁22の直後の位置)に形成された所定間隔で平行な二本の突条24,25を有しており、第2レール部26は、上壁21の後端辺21fに沿う位置に形成された所定間隔で平行な二本の突条27,28を有している。第1レール部23及び第2レール部26の各突条24,25,27,28は、上壁21から下面側21aへの突出寸法がいずれも略同一寸法であり、前壁22の半分よりも若干小さい突出寸法になっている。
また、前壁22には、USBコネクタ40用の貫通穴からなる開口部29が形成されている。開口部29は、横長の略長方形状に形成されている。また、図4(c)に示すように、第1レール部23の突条24には、後述する取付用アングル45を固定するための第1固定ネジ51(図5参照)を挿通する挿通穴24aが形成されており、突条25には、第1固定ネジ51を固定するネジ穴25aが形成されている。また、突条24,25には、端子カバー42を取付用アングル45に固定するための第3固定ネジ53(図5参照)を挿通する挿通穴24b,25bも形成されている。図4(c)に示すように、挿通穴24a及びネジ穴25aは、開口部29に対向する位置の中央に各1個が形成されており、挿通穴24b,25bはそれぞれ、挿通穴24a及びネジ穴25aの両側に1個ずつ合計2個が形成されている。なお、図4(b)に示すように、前壁22をその手前側から見ると、第1レール部23の突条24及びその挿通穴24a,24bが開口部29に露出している。
図5に示すように、USB端子41は、配線基板(以下、「USB基板」という。)43上に実装されている。USB基板43は、平板状の硬質基板で、その一端辺の近傍に装着されたUSB端子41が該一端辺の外側に突出して配置されている。そして、このUSB基板43を第1、第2レール部23,26の下端に取り付けるための取付用アングル(取付用部材)45が設けられている。
図6は、取付用アングル45を示す図で、(a)は、下面側から見た斜視図、(b)は、下面図、(c)及び(d)は、側面図である。取付用アングル45は、開口部29に対向する位置の第1、第2レール部23,26にUSB基板43を位置決め及び固定するための金属製の板状部材であり、略矩形の平板状に形成された本体部46と、該本体部46の外周の一辺から略直角に折り曲げられて突出する小舌片状の3個の固定片47,47,48とを備えている。図6(d)に示すように、本体部46と固定片47,47又は固定片48による横断面形状が略L字型になっている。
3個の固定片47,47,48は、本体部46の外周の一辺に沿って並設されており、いずれも同じ向きに配置されている。固定片47,47,48のうち、両側の2個の固定片47,47は、中央の固定片48よりも本体部46の外側寄りに若干突出した位置に配置されている。したがって、取付用アングル45を第1レール部23の下端に取り付ける際、中央の固定片48が一方の突条25の側面に当接し、両側の固定片47,47が他方の突条24の側面に当接するようになっている。中央の固定片48には、上記の第1固定ネジ51を締結するためのネジ穴48aが形成されており、両側の固定片47,47には、上記の第3固定ネジ53を締結するためのネジ穴47a,47aが形成されている。なお、中央の固定片48のネジ穴48aを突条25のネジ穴25a及び突条24の挿通穴24aに一致させることで、両側の固定片47,47のネジ穴47a、47aが突条24の挿通穴24b,24b及び突条25の挿通穴25b,25bに一致するようになっている。
一方、取付用アングル45の本体部46は、その中央に略矩形状の開口からなる抜き部46cを有し、略矩形の環状に形成されている。そして、抜き部46cの外周には、取付用アングル45を第2レール部26に固定するための第2固定ネジ52(図5参照)を挿通する挿通穴46aが設けられている。挿通穴46aは、本体部46における第2レール部26に対向する位置(取付用アングル45を前パネル20に取り付けたときに第2レール部26に対向する位置)に設けられている。なお、図では、挿通穴46aを2個形成しているが、挿通穴46aは1個であってもよい。第2固定ネジ52は、取付用アングル45を上壁21の下面側21aに取り付けるとき、第2レール部26の突条27,28の隙間26aに下側から挿入され、突条27,28の側面にネジ溝を切って固定されるようになっている。また、取付用アングル45の抜き部46cの外周には、USB基板43を固定するための第4固定ネジ54(図5参照)を締結するネジ穴46bが設けられている。図6の例では、ネジ穴46bは、抜き部46cの角部の近傍それぞれに合計3個が設けられている。
また、前壁22の開口部29に装着される端子カバー42は、合成樹脂製の成型品であり、開口部29から前壁22の前面側に突出して開口部29の上方及び側方を囲む庇状の本体部42aと、該本体部42aの後端に設けた立設平板状の後端壁42bとを備えている。後端壁42bには、端子カバー42を取付用アングル45の固定片47,47に固定するための第3固定ネジ53(図5参照)を締結するネジ穴42cが設けられている。
上記の各部品で構成されるUSBコネクタ40の組立手順について説明する。図7乃至図9は、USBコネクタ40の組立手順を説明するための図であり、図7は、上壁21の下面側21aに取付用アングル45を取り付けた状態、図8は、取付用アングル45の下面にUSB基板43を取り付けた状態、図9は、前壁22の開口部29に端子カバー42を装着した状態を示している。また、図7乃至図9の各図では、(a)は、前パネル20の横方向の端部を手前側から見た図、(b)は、同部分を下面側から見た図である。
USBコネクタ40を組み立てるには、まず、図7に示すように、上壁21の第1、第2レール部23,26の下端に取付用アングル45を固定する。これには、取付用アングル45の固定片48を第1レール部23の突条25の側面に当接させて、突条25のネジ穴25aと固定片48のネジ穴48aとを一致させる。その状態で、前壁22の開口部29側から挿入した第1固定ネジ51を突条24の挿通穴24aに挿通して、その先のネジ穴25aとネジ穴48aに締結固定する。これにより、取付用アングル45の本体部46が第1、第2レール部23,26の下端の間に略水平に掛け渡された状態で固定される。
また、この状態で、本体部46の挿通穴46aが第2レール部26の突条27と突条28の隙間26aに一致する。したがって、本体部46の下面側から挿通穴46aを介して隙間26aに第2固定ネジ52を挿入し、該第2固定ネジ52で突条27と突条28の側面にネジ溝を切って固定することができる。これにより、取付用アングル45の本体部46が第2レール部26に対しても固定される。
このように、取付用アングル45は、固定片48と第1レール部23の突条25とに挿通固定される第1固定ネジ(第1の固定具)51によって、第1レール部23に対して位置決め及び固定され、さらに、第2レール部26の突条27,28の隙間26aに挿入固定される第2固定ネジ(第2の固定具)52によって、第2レール部26に対して固定される。なお、取付用アングル45の位置決め及び固定は第1固定ネジ51だけでも可能である。したがって、取付用アングル45の固定をより簡易的に行う場合は、第2固定ネジ52を省略することも可能である。
続けて、図8に示すように、取付用アングル45の本体部46にUSB基板43を取り付ける。これには、USB端子41を前壁22の開口部29に挿入して前壁22の前面側に突出させた状態で、取付用アングル45の下面にUSB基板43を当接させる。そして、USB基板43の下面側から挿通した第4固定ネジ54を取付用アングル45のネジ穴46bに締結し、USB基板43を取付用アングル45の下面に密着固定する。
次に、図9に示すように、USB端子41を囲む端子カバー42を開口部29に装着する。端子カバー42は、前壁22の前面側から開口部29に挿入する。これにより、端子カバー42の後端壁42bが突条24に当接する。その状態で、後端壁42bに設けたネジ穴42cと取付用アングル45の固定片47,47に設けたネジ穴47a,47aとが一致するので、それらに第3固定ネジ53を締結して端子カバー42を固定する。以上でUSBコネクタ40の組み立てが完了する。
本発明にかかる部品取付構造を適用した上記のUSBコネクタ40では、アルミの押出成型品である前パネル20にUSB基板43を取り付けるための取付用アングル45を備え、該取付用アングル45で前パネル20の上壁21に形成した第1、第2レール部23,26にUSB基板43を取り付けるようになっている。これにより、USB基板43上のUSB端子41が開口部29から前壁22の前面側に露出して設置される。このように、前パネル20の上壁21に形成した第1、第2レール部23,26を利用してUSB端子41を設置するので、本実施形態のように第1レール部23が前壁22の近傍に突出している場合でも、USB基板43やUSB端子41を前壁22における所望の位置に設置することができる。
また、突起状の第1、第2レール部23,26を利用して前パネル20にUSB基板43を取り付けるので、本実施形態のような薄板状の前パネル20であっても、前壁22や上壁21の表面側にネジなどの固定具を露出させることなく、USB基板43及びUSB端子41の取り付けが行える。したがって、鍵盤装置1の外観を良好にすることができる。さらに、取付用アングル45を備えたことで、USB基板43を第1、第2レール部23,26に対して直接取り付る場合と比べて、それらの取り付けを容易且つ確実に行えるようになる。
また、上記の部品取付構造によれば、本実施形態の鍵盤装置1のように、前パネル20がアルミの押出成型品の場合でも、鍵盤装置1の本体側ではなく前パネル20にUSB基板43を取り付けることができるので、前パネル20を鍵盤装置1に組み付ける際にUSB基板43やUSB端子41の位置決めを行う必要がなくなる。したがって、鍵盤装置1の組立工程の効率化を図ることができる。
また、上記の部品取付構造では、取付用アングル45は、第1、第2レール部23,26の下端に取り付けられてUSB基板43が固定される平板状の本体部46と、該本体部46の面から突出して第1レール部23の突条25の側面に固定される固定片48とを備えており、該取付用アングル45は、固定片48と突条25とに貫通固定される第1の固定ネジ51によって、第1レール部23に対する位置決め及び固定がなされている。したがって、固定片48を突条25に固定するという簡単な構造でありながら、前壁22及び開口部29に対するUSB基板43及びUSB端子41の正確な位置決め及び確実な固定が可能となる。
また、この部品取付構造では、取付用アングル45の本体部46は、さらに、隣接する突条27,28の隙間26aに挿入固定される第2の固定ネジ52によって、第2レール部26に対する固定がなされている。したがって、隣接する突条27,28の隙間26aを利用した簡単な固定構造でありながら、第1、第2レール部23,26に対するUSB基板43の固定をより確実なものとすることが可能となる。
また、本実施形態では、第1固定ネジ51と第2固定ネジ52は、互いの軸方向が直交する向きに締結されている。したがって、第1固定ネジ51と第2固定ネジ52とによって取付用アングル45を複数の向きから固定できるため、取付用アングル45の前パネル20に対する位置決め及び固定がより確実なものとなる。
また、上記の部品取付構造では、前壁22の開口部29に装着する端子カバー42が、前壁22の前面側から開口部29を通して取付用アングル45に固定されるようになっている。これにより、端子カバー42を簡単な構造で確実に固定することが可能となる。特に、アルミの押出成型品からなる前パネル20の前壁22に端子カバー42を直接固定しようとすると、ネジなどの固定具が前面側に露出し易くなるため、端子カバー42の固定に制限が生じるおそれがあるが、本実施形態の部品取付構造では、端子カバー42を前壁22ではなく取付用アングル45に固定するので、端子カバー42の固定の自由度を高めることができる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
たとえば、上記実施形態では、本発明の部品取付構造を適用する部品の一例として、USB端子41を実装したUSB基板43を説明したが、本発明の部品取付構造を適用する部品は、他の部品であってもよい。このような部品の例示として、外部機器を接続するための接続端子と、電気的な操作を行うための操作子の少なくともいずれかを実装した配線基板を挙げることができる。ここでいう外部機器を接続するための接続端子は、USB機器を接続するためのUSB端子41以外にも、例えば、外部オーディオ機器を接続するためのオーディオ端子がある。また、電気的な操作を行うための操作子には、電源スイッチ7、鍵盤スプリットスイッチ8のほか、プリセットスイッチ、ポルタメントバーなどがある。さらにいえば、上記の部品は、前パネル20の前壁22に設置が可能なものであれば、小型のスピーカーや液晶モニターなどの電気・電子部品であってもよい。
また、本発明にかかるパネル部材の前壁(前パネル20の前壁22)に設置する部品は、鍵盤装置の製造時にパネル部材に設置されて出荷される部品(いわゆるファクトリセット部品)と、鍵盤装置を購入したユーザーが好みにより後付けで設置するオプション部品とのいずれにも適用が可能である。
また、上記実施形態では、第1乃至第4固定具51〜54がいずれもネジである場合を示したが、本発明にかかる部品取付構造に用いる固定具は、ネジ以外にも、リベットなどの固定具であってもよい。また、固定具の設置数や具体的な配置は、上記実施形態に示すものには限定されず、他の数や配置であってもよい。
また、上記実施形態では、USB基板43上のUSB端子41が開口部29から前壁22の前面側に突出している場合を示したが、本発明では、レール部に取り付けた部品の一部が貫通部から前壁の前面側に露出してさえいれば、必ずしも前壁から突出している必要はない。したがって、前壁の面と同一の位置、または前壁の面よりも奥側に下がった位置に設置してもよい。
1 鍵盤装置
10 鍵盤
10a 後端
11 鍵
20 前パネル(パネル部材)
21 上壁
21a 下面側
22 前壁(立壁)
23 第1レール部
24 突条
24a 挿通穴
24b 挿通穴
25 突条
25a ネジ穴
25b 挿通穴
26 第2レール部
26a 隙間
27 突条
28 突条
29 開口部(貫通部)
40 USBコネクタ
41 USB端子
42 端子カバー(カバー部材)
43 USB基板(部品)
45 取付用アングル(取付用部材)
46 本体部
47 固定片
48 固定片
51 第1固定ネジ(第1の固定具)
52 第2固定ネジ(第2の固定具)
53 第3固定ネジ
54 第4固定ネジ
60 後パネル

Claims (4)

  1. 鍵盤と、該鍵盤の後側の上部に設置したパネル部材とを備えた鍵盤装置において、前記パネル部材に部品を取り付けるための部品取付構造であって、
    前記パネル部材は、前記鍵盤の後側の上部を覆う上壁と、該上壁の前端から下方に延びて前記鍵盤の後端に沿って立設された前壁とを有する押出成型品であり、
    前記上壁の下面側には、下方に突出して鍵の配列方向に延在する突条を有するレール部が形成されているとともに、前記前壁には、前記部品を配置するための貫通部が形成されており、
    前記部品を前記レール部に取り付けるための取付用部材を備え、
    前記取付用部材は、前記レール部の前記突条の下端に配置されて前記部品が固定される平板状の本体部と、該本体部の面から突出して前記突条の側面に固定される固定片とを備えており、
    該取付用部材は、前記固定片と前記突条の側面とに貫通固定される第1の固定具によって前記レール部に対する位置決め及び固定がなされており、
    前記取付用部材で前記レール部に取り付けられた前記部品の少なくとも一部が前記貫通部から前記前壁の前面側に露出した状態で設置される
    ことを特徴とする鍵盤装置の部品取付構造。
  2. 前記部品は、外部機器を接続するための接続端子と、電気的な操作を行うための操作子との少なくともいずれかを実装した基板である
    ことを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置の部品取付構造。
  3. 前記レール部は、所定間隔で形成された少なくとも二本の突条を有しており、前記取付用部材は、隣接する前記突条の間に挿入固定される第2の固定具によって前記レール部に対する固定がなされている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鍵盤装置の部品取付構造。
  4. 前記前壁の前記貫通部に装着されるカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、前記前壁の前面側から前記貫通部を通して前記取付用部材に固定されている
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の鍵盤装置の部品取付構造。
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