JP4607172B2 - ワイパーブレード及びワイパーブレード用の結合部材 - Google Patents

ワイパーブレード及びワイパーブレード用の結合部材 Download PDF

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本発明は、U字型断面のフック部を有するワイパーアームと連結可能なワイパーブレードに関する。
自動車等に用いられるワイパー装置においては、ワイパーブレードのワイパーアームへの連結を、ワイパーアームに設けられた断面U字型のフック部をワイパーブレードに設けた結合部材に嵌合させることにより行うものが知られている。このような結合方式を有するワイパーブレードにおいては、ワイパーブレードはワイパーアームのフック部との連結地点においてワイパーアームに対して回動可能に連結され、この連結地点が回動中心となるが、この場合、ワイパーブレードの結合部材が、この回動中心に配置された軸に取り付けられることにより、この結合部材に取り付けられたワイパーアームが、結合部材と一体に回動するようになっていた。
図11には、このような従来のワイパーブレードにおけるワイパーアームへの取り付けを示す。図11(A)に示されるように、ワイパーブレードのレバー101の略中央には開口部102が形成されており、この開口部102内に、結合部材103が回動中心軸104周りで回動可能に取り付けられている。
図11(B)及び(C)に示すように、ワイパーアーム105のU字型フック部106は、開口部102の結合部材103よりも前方部分に形成されているスペースに挿入される。その後、ワイパーアーム105を後方(図の左方向)に引き込むことにより、図11(D)に示すように、ワイパーアーム105のフック部106は、結合部材103に嵌合し、ワイパーブレードのレバー101とワイパーアーム105は、回動中心軸104周りで回動可能に連結される。
図12は、図11に示す取り付け手順の一部を、下方から見た図である。図12(A)及び(B)に示されるように、結合部材103の下方には、係合突起107を備えた撓み部108が備えられている。フック部106を結合部材103に嵌合させるとき、撓み部108が撓むことにより、係合突起107がフック部106の係合穴109に係合する。これにより、フック部106の結合部材103からの抜け出しが防止されるようになっている。
図13には、従来の他のワイパーブレードのワイパーアームへの取り付けを示す。図13(A)に示すように、この従来例のワイパーブレードのレバー201は、開口部202が小さくされている。このため、ワイパーアーム205との連結時には、結合部材203を回動中心軸204の周りで回動させることにより、結合部材203の前方に隙間を作り、この隙間に、ワイパーアーム205のフック部206を斜め上方から挿入していく。
図13(B)に示すように、フック部206を結合部材203の下方まで十分に押し込んだならば、続いてワイパーアーム205を斜め上方に引き上げることにより、フック部206を結合部材203に嵌合させる。
このような従来のワイパーブレードには、以下に述べるような問題点があった。まず、図11及び図12に示したワイパーブレードでは、結合部材103の前方にフック部106を挿入するための隙間を確保する必要があるので、開口部102を大きくする必要がある。しかしながら、ワイパーブレードの中心部近くに大きな開口部102を設けると、ワイパーブレードの横方向からの強度が弱められてしまう。また、ワイパーブレードの形状の自由度が限定されてしまい、空気抵抗を適切に低減できない等、様々な不利益が生じてしまう。
また、装着作業中、結合部材103は、レバー101の内側に配置されているので、フック部106が結合部材103に装着される様子を視覚により確認することができない。さらに、結合部材103は、下面側に撓み部108及び係合突起107が備えたものであるので、ワイパーブレードをワイパーアーム105から取り外すときには、結合部材103の裏側に指を入れて撓み部108を撓ませることにより、係合突起107をフック部106の係合穴109から外す作業を行う必要があるが、この作業も視覚により確認することができないため、容易ではない。
一方、図13に示した結合構造では、開口部202は小さくされてレバー201にはある程度の強度が確保されるが、一方で、ワイパーアーム205との連結時には、結合部材203を斜めにして、ワイパーアーム205のフック部206を結合部材203の下方まで挿入する必要があるので、レバー201の下方に広いスペースが必要となる。このため、例えばレバー201の下方に配置されるブレードラバー207を撓ませることにより、レバー201とブレードラバー207の広いスペースを作り得るワイパーブレード等でしか採用できない。また、ワイパーアーム205をワイパーブレードに対して斜めにした状態で着脱作業を行わなければならないので、ワイパーアームとの角度を大きくとることのできないタイプのワイパーブレードにも採用できない。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、U字型断面のフック部を有するワイパーアームに連結可能なワイパーブレードにおいて、ワイパーアームへの装着作業が極めて容易となるとともに、強度が高められ、またデザインの自由度が高く、薄型化を図り得るものを提供することを目的とする。
本発明では、断面U字型のフック部を有するワイパーアームと連結可能なワイパーブレードにおいて、ブレードラバーと、前記ブレードラバーを支持する保持部材と、前記保持部材に取り付けられた結合部材とを備え、前記結合部材は、前記フック部に装着されるフック装着部を備えるとともに、前記フック装着部が前記保持部材の前記ブレードラバーと反対側の外側に配置される展開位置と、前記フック装着部が前記保持部材の内側に配置される収納位置との間で移動可能であり、前記結合部材が展開位置にあるときに前記フック装着部に前記フック部を装着可能とし、 前記フック装着部は、第1の面と、前記第1の面の裏側に配置される第2の面とを備え、前記第1の面は、前記結合部材が収納位置にあるときに前記ワイパーブレードの長手方向と略並行に配置される一方、前記第2の面は、前記結合部材が展開位置にあるときに、前記ワイパーブレードの長手方向と略並行に配置されるようにした。
前記結合部材は、前記フック装着部と異なる位置において前記保持部材に回動可能に支持されていてもよい。
前記ワイパーブレードは、前記結合部材が収納位置にあるときに前記結合部材の前記保持部材に対する回動を禁止する固定手段を備えていてもよい。
前記結合部材は、両側の側板と、前記両側の側板の間に配置された連結軸とを備え、前記連結軸を介して前記保持部材に対して回動可能に支持されており、前記フック装着部は、前記側板の間に前記連結軸から所定の間隔をもって設けられているようにしてもよい。
前記保持部材は、開口部を備え、前記結合部材は、前記開口部内に配置されるとともに、可撓性を有する撓み部を備え、前記撓み部に形成した嵌合部が前記開口部の縁部に設けた被嵌合部に嵌合することにより、前記収納位置において前記結合部材の前記保持部材に対する回動が禁止されるようにしてもよい。
前記保持部材は、前記結合部材が前記収納位置にあるときに前記側板と当接して前記結合部材を支持する支持部を備えてもよい。
前記保持部材は、前記結合部材が前記収納位置にあるときに前記結合部材の前記フック装着部に装着された前記フック部を前記フック装着部との間に挟み込んで保持する押さえ部材を備えてもよい。
また、本発明では、ワイパーブレードを断面U字型のフック部を有するワイパーアームと連結するためのワイパーブレード用の結合部材において、両側の側板と、前記両側の側板の間に配置された連結軸と、前記両側の側板の間に前記連結軸から所定の間隔をもって配置されたフック装着部とを備え、前記フック装着部が前記ワイパーブレードの本体のブレードラバーと反対側の外側に配置される展開位置と、前記フック装着部が前記ワイパーブレードの本体の内側に配置される収納位置との間で移動可能であるように、前記連結軸において前記ワイパーブレードの本体に回動可能に連結可能であり、前記フック装着部は、第1の面と、前記第1の面の裏側に配置される第2の面とを備え、前記第1の面は、前記結合部材が収納位置にあるときに前記ワイパーブレードの長手方向と略並行に配置される一方、前記第2の面は、前記結合部材が展開位置にあるときに前記ワイパーブレードの長手方向と略並行に配置されるようにした。
前記結合部材は、可撓性を有する撓み部を備え、前記撓み部に形成した嵌合部が前記ワイパーブレードの本体の上部に設けた被嵌合部に嵌合することにより、前記収納位置において前記結合部材の前記保持部材に対する回動が禁止されるようにしてもよい。
本発明のワイパーブレード(例えば、ワイパーブレード1)又はワイパーブレード用の結合部材(例えば、結合部材10)によれば、ワイパーブレードのワイパーアーム(例えば、ワイパーアーム4)への連結時には、結合部材のフック装着部(例えば、フック装着部13)を、保持部材(例えば、保持部材3)の上方(外側)に配置し、このフック装着部に、ワイパーアームのフック部(例えば、フック部8)を装着できる。したがって、装着作業は、周囲に障害物がない状態で、視覚により確認しながら行うことができるので、著しく容易となる。
また、保持部材における結合部材を配置するための開口部(例えば、開口部23)は、フック部が挿入されるスペースを有する必要はなく、結合部材がちょうど収まる程度の小さな大きさとできるので、ワイパーブレード1の強度を高めることができる。また、ワイパーアームを傾けながら、フック部を保持部材の内側に挿入する必要もないので、結合部材の下方にも広いスペースが必要とならず、ワイパーブレードを薄型化することが可能となり、またワイパーブレードのデザインの自由度が高まり、美観を向上できる。また、フック部の大きさ(例えば、湾曲部8Bや下側部分8Cの長さ)に応じて、開口部の大きさや保持部材とブレードラバー間のスペースの広さを調節する必要がないので、様々な大きさのフック部に対して用いることができる。
また、結合部材を連結軸(例えば、連結軸14)を介して保持部材に対して回動可能に連結すれば、結合部材は、回動により、収納位置と展開位置の間で容易に移動させることができる。
また、結合部材に、嵌合部(例えば、嵌合部15A、16A)を有する撓み部(例えば、固定用アーム15、16)を設け、嵌合部が開口部の縁部(例えば、開口部23の前縁部23B)に設けた被嵌合部(例えば、被嵌合部27、28)に嵌合するようにすれば、結合部材を収納位置に移動させたときに、撓み部が撓んで嵌合部が被嵌合部に嵌合するようにできるので、結合部材の収納位置への固定(回動の禁止)は極めて容易に行える。また、被嵌合部は、開口部の前端縁に設けられているので、ワイパーブレードとワイパーアームの連結を解除するときには、嵌合部を視覚により確認しながら、保持部材の外側から撓み部に触れて撓ませることにより、結合部材を収納位置から展開位置に移動させることができる。したがって、ワイパーアームからワイパーブレードを取り外す作業も容易に行える。
また、収納位置において結合部材を支持する支持部(例えば、支持片21A、22A)を設ければ、結合部材の収納位置を越えての回動は適切に防止される。
また、フック部をフック装着部との間に挟持して保持する押さえ部材(例えば、押さえ部材26)を備えれば、フック部材のフック装着部からの抜け出しを適切に防止できる。
また、フック装着部に、結合部材が収納位置にあるときワイパーブレードの長手方向と略並行に配置される第1の面(例えば、上面13B)と、前記結合部材が展開位置にあるときに前記ワイパーブレードの長手方向と略並行に配置される前記第2の面(例えば、下面13C)とを備えれば、結合部材が展開位置にあるときには、第2の面に対峙するフック部の部分(例えば、下側部分8C)が第2の面に沿って案内され、適切な装着作業を行える一方、結合部材が収納位置にあるときには、第1の面に対峙するフック部の部分(例えば、上側部分8A)が第1の面に沿って配置され、フック部をがたつくことなく適切な位置に保持するようにできる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1には、本実施形態のワイパーブレードの全体構成を示す。図示されるように、ワイパーブレード1は、自動車のウィンドウ等の被払拭面を払拭するためのブレードラバー2と、ブレードラバー2を保持する保持部材3とを備えている。保持部材3は、複数のレバー(プライマリレバー3A、セカンダリレバー3B、ヨークレバー3C)を積み重ねて構成されたもので、セカンダリレバー3B及びヨークレバー3Cの端部に設けられた爪状の係止部材3Dでブレードラバー2を支持している。保持部材3(プライマリレバー3A)の略中央の結合部材取り付け部20には、ワイパーブレード1をワイパーアーム4(図2参照)と連結するための結合部材10が取り付けられている。なお、ワイパーブレード1において、ブレードラバー2及び保持部材3が、特許請求の範囲における「ワイパーブレードの本体」を構成する。
図2には、ワイパーブレード1と連結可能なワイパーアーム4を示す。図示されるように、ワイパーアーム4は、図示されない駆動機構に連結可能なアームヘッド5と、アームヘッド5に回動可能に連結されたリテーナ6と、リテーナ6に固定されたアームピース7とから構成される。アームピース7の先端部は、断面U字型に湾曲され、ワイパーブレード1の結合部材10と結合するU字型フック部8となっている。フック部8は、アームピース7の本体部分から先端側に向けて延びる上側部分8Aと、上側部分8Aから下方に向けて円弧状に湾曲した湾曲部8Bと、湾曲部8Bから折り返してアームピース7の本体部分側に向けて延びる下側部分8Bとからなっている。
図3には、結合部材10を詳細に示す。図示されるように、結合部材10は、両側の側板11、12と、これらの側板11、12の間に配置されたフック装着部13及び連結軸14とを備えている。側板11、12は、プライマリレバー3Aの結合部材取り付け部20の両側面21、22の内側に沿って配置される略長方形の部分で、ワイパーアーム4のフック部8の幅よりも僅かに広い間隔をもって、略並行に配置されている。
フック装着部13は、ワイパーアーム4のフック部8の内側に嵌合する部分であり、側板11、12の上下方向で略中央、前後方向でやや前端よりの位置に配置され、円弧状に湾曲した前端面13Aと、前端面13Aから後方に延び出す平坦な上面13B及び下面13Cとを備えている。ここで、上面13Bは、両側側面11の上端辺と略並行に延びている一方、下面13Cは、上面13Bに対して所定の傾斜角度をもって、後端側(前端面13Aと反対側)に行くにしたがって上方に向かうように配置されている。
連結軸14は、結合部材10が保持部材3(プライマリレバー3A)に対して回動可能に連結されるための連結部分となる軸であり、側板11、12の後端付近に配置されている。一方、各側板11、12の先端側には、結合部材10を保持部材3に対して回動しないように固定するための固定用アーム15、16が、それぞれ設けられている。固定用アーム15、16は、側板11、12の下端付近から上方に延びており、後方に(側板11、12側に)僅かに撓むことができるようになっている。各固定用アーム15、16の上端付近には、断面コの字型の切り欠きである嵌合部15A、16Aが形成されており、これらの嵌合部15A、16Aに保持部材3側の被嵌合部27、28(図4参照)が嵌合することにより、結合部材10が保持部材3に対する固定(回動の禁止)がなされるようになっている。
図4には、プライマリレバー3Aの結合部材取り付け部20を詳細に示す。また、図5から図8には、結合部材取り付け部20に結合部材20を取り付けた状態を示す。
図示されるように、プライマリレバー3Aの上面3Eは、結合部材取り付け部20の部分で切り欠かれている。これにより、結合部材取り付け部20の両側面21、22の間には、結合部材20が配置されるための開口部23が形成されている。各側面21、22の下端には、開口部23側に延び出す支持片21A、22Aが設けられ、これらの支持片21A、22Aが、結合部材10の側板11、12の下端と当接して、結合部材10を下方から支持するようになっている。
開口部23の後端縁23Aには、結合部材10の連結軸14が保持される保持部24が設けられる。保持部24は、プライマリレバー3Aの上面3Eから延び出し、下方に向けて湾曲した部分であり、その内側に連結軸14が嵌め込まれて、回転可能に保持されるようになっている。
開口部23の前端縁23Bには、プライマリレバー3Aの上面から下方に延び出す台座部25が設けられる。この台座部25の上に、押さえ部材26が取り付けられる。これにより、結合部材10に装着されたフック部8の湾曲部8Bが、結合部材10のフック装着部13と押さえ部材26との間に挟み込まれて、保持されるようになっている。また、前端縁23Bの台座部25の両側部分は、結合部材10の固定用アーム15、16の嵌合部15A、16Aにそれぞれ嵌合する被嵌合部27、28となっている。
次に、図9、図10を用いて、本実施形態のワイパーブレード1のワイパーアーム4への装着手順を示す。図9に示すように、結合部材10にワイパーアーム4のフック部8を組み付けるに際しては、結合部材10を連結軸14の周りで上方に向けて回転させることにより、結合部材10を展開位置に配置する。この展開位置では、結合部材10のフック装着部13は、プライマリレバー3Aの上面3Eよりも上方に(結合部材取り付け部20の開口部23の外側に)配置されている。また、フック装着部13の下面13Cは、ワイパーブレード1の長手方向(各レバー3A、3B、3C及びブレードラバー2が延びる方向であって、図1における左右方向)に略並行となっている。
このように結合部材10を展開位置に配置したならば、ワイパーアーム4(リテーナ6及びアームピース7)をワイパーブレード1の長手方向に対して略並行にしつつ、フック部8を、結合部材10のフック装着部13の前方に配置する。この状態から、ワイパーアーム4を後方(図9の左方向)に引き込んでいくことにより、フック装着部13の外側に、フック部8が嵌合していく。この場合、フック装着部13の下面13Cは、ワイパーブレード1の長手方向に略並行となっているので、フック部8の下側部分8Cは、フック装着部13の下面13Cと略並行であり、フック装着部13の下面13Cに沿って動かしていくことができるので、スムーズな装着作業を行うことができる。
このようにして、フック部8の湾曲部8B内側が、結合部材10のフック装着部13の前端面13Aに当接するまで、フック部8をフック装着部13に嵌合させたならば、結合部材10を、連結軸14の周りで下方に回転させていき、図10に示す収納位置まで移動させる。
収納位置においては、結合部材10のフック装着部13は、プライマリレバー3Aの上面よりも下方に(結合部材取り付け部20の開口部23の内側に)配置されている。また、結合部材10の側板11、12は、結合部材取り付け部20の側面21、22の内側に沿って配置され、結合部材10を両側から保持している。また、固定用アーム15、16の嵌合部15A、15Bは、結合部材取り付け部20の被嵌合部27、28にそれぞれ嵌合し、結合部材10の回動を禁止している。また、結合部材10の側板11、12の下端は、支持片21A、22A上に載置され、支持片21A、22Aは、結合部材10を下方から支持している。また、フック部8の湾曲部8Aは、結合部材10のフック装着部13と押さえ部材26との間に挟み込まれ、前後から保持されている。さらに、結合部材10のフック装着部13の上面13Bは、フック部8の上側部分8Aに沿って配置されている。このように、収納位置においては、結合部材10及び結合部材10に装着されたフック部8は、保持部材3の結合部材取り付け部20内に完全に収まり、結合部材10及び保持部材3と互いに適切に当接しあうことで、がたつくことがないように保持されるようになっている。
以上のように、本実施形態のワイパーブレード1によれば、ワイパーアーム4への連結時に、ワイパーアーム4のフック部8に装着される結合部材10のフック装着部13を、保持部材3(プライマリレバー3Aの上面3E)よりも上方に(開口部23の外側に)配置することができるので、装着作業は、ワイパーブレード1の上方で、ワイパーアーム4とワイパーブレード1を略並行に配置しながら、行うことができる。
したがって、ワイパーブレードの内側で装着作業を行う従来製品のように、結合部材の周辺に大きなスペース(大きな開口部)を設ける必要はなく、結合部材取り付け部20の開口部23は、結合部材10がちょうど収まる程度の小さなものとできる。よって、ワイパーブレード1の強度を高めることができる。
また、ワイパーアームを傾けて装着する場合のように、上下に広いスペースが必要となることもない。よって、ワイパーブレード1を薄型化することが可能となり、またワイパーブレード1のデザインの自由度が高まり、美観を向上できる。
また、フック部8の大きさ(湾曲部8Bや下側部分8Cの長さ)に応じて、開口部23の大きさや、保持部材3とブレードラバー2の間のスペースを調節する必要がないので、様々な大きさのフック部8に対して用いることができる。
また、フック装着部13へのフック部8の嵌合は、周囲に障害物がない状態で、視覚により確認しながら行うことができるので、装着作業は著しく容易となる。
さらに、結合部材10のフック装着部13と結合部材取り付け部20の開口部23の前端縁との間隔を小さくできるので、開口部23の前端縁に押さえ部材26を配置することができ、フック部8をフック装着部13と押さえ部材26の間に挟持して保持することができるので、フック部材8のフック装着部13からの抜け出しも適切に防止できる。
また、本実施形態のワイパーブレード1では、結合部材10は、その後端に設けた連結軸14を介して保持部材3に対して回動可能に連結されている。したがって、結合部材10は、回動により、収納位置と展開位置の間で容易に移動させることができる。
また、本実施形態のワイパーブレード1では、保持部材3に対する回動を禁止するための固定手段として固定用アーム15、16を備えている。したがって、フック装着部13へフック部8を嵌合させた後には、結合部材10を保持部材3側に回転させるだけで、結合部材10は所定の収納位置に納まり、固定用アーム15、16で固定される。この場合、固定用アーム15、16は側板11、12側に撓むことができるので、結合部材10を収納位置に向けて回動させて押し込んで行くと、被嵌合部27、28に押されて撓んでいき、最終的に固定用アーム15、16の嵌合部15A、15Bに被嵌合部27、28が嵌合する。したがって、結合部材10の収納位置への固定は極めて容易に行える。また、固定用アーム15、16が嵌合する被嵌合部27、28は、保持部材3の上面3E(開口部23の前端縁)に設けられているので、ワイパーブレード1とワイパーアーム4の連結を解除するときには、固定用アーム15、16を視覚により確認しながら、保持部材3の外側から固定用アーム15、16に触れて撓ませることにより、結合部材10を収納位置から展開位置に移動させることができる。したがって、ワイパーアーム4からワイパーブレード1を取り外す作業も容易に行える。
また、本実施形態のワイパーブレード1では、収納位置において、結合部材10の側板11、12が保持部材3の支持片21A、22Aに当接して下方から支持されるので、結合部材10の収納位置を越えての回動は、適切に防止される。したがって、結合部材10の収納位置への固定は極めて容易に行えるとともに、結合部材10は収納位置に適切に保持され、ワイパー装置の作動中、ワイパーブレード1とワイパーアーム4の連結は適切に維持される。
また、本実施形態のワイパーブレード1では、結合部材10のフック装着部13は、互いに所定の傾斜角度をもって配置された上面13Bと下面13Cを備えている。したがって、結合部材10が展開位置にあるときには、フック部8の下側部分8Cがフック装着部13の下面13Cに沿って案内され、適切な装着作業を行える。また、結合部材10が収納位置にあるときには、フック部8の上側部分8Aがフック装着部13の上面13Bに沿って配置されるので、フック部8をがたつくことなく適切な位置に保持するのに役立つ。
本発明の実施形態のワイパーブレードを示す側面図である。 U字型フック部を備えたワイパーアームを示す側面図である。 本発明の実施形態のワイパーブレード用結合部材を示す斜視図である。 同じく保持部材の結合部材取り付け部を示す一部破砕斜視図である。 同じくワイパーブレードの結合部材周辺を示す斜視図であり、結合部材が収納位置にある状態を示す。 同じくワイパーブレードの結合部材周辺を示す一部破砕斜視図であり、結合部材が収納位置にある状態を示す。 同じくワイパーブレードの結合部材周辺を示す斜視図であり、結合部材が展開位置にある状態を示す。 同じくワイパーブレードの結合部材周辺を示す一部破砕斜視図であり、結合部材が展開位置にある状態を示す。 同じくワイパーブレードの結合部材周辺を示す一部破砕斜視図であり、展開位置にある結合部材にワイパーアームのフック部が装着されていく様子を示す。 同じくワイパーブレードの結合部材周辺を示す一部破砕斜視図であり、収納位置にある結合部材にワイパーアームのフック部が装着されている状態を示す。 従来のワイパーブレードにおけるワイパーアームのフック部の結合部材への装着手順を示す斜視図である。 同じくワイパーアームのフック部の結合部材への装着手順を示す斜視図である。 従来の他のワイパーブレードにおけるワイパーアームのフック部の結合部材への装着手順を示す斜視図である。
符号の説明
1 ワイパーブレード
2 ブレードラバー
3 保持部材
3A プライマリレバー
3E プライマリレバーの上面
4 ワイパーアーム
8 フック部
8A フック部の上側部分
8B フック部の湾曲部
8C フック部の下側部分
10 結合部材
11 側板
12 側板
13 フック装着部
13A フック装着部の前端面
13B フック装着部の上面
13C フック装着部の下面
14 連結軸
15 固定用アーム
15A 嵌合部
16 固定用アーム
16A 嵌合部
20 結合部材取り付け部
21 側面
21A 支持片
22 側面
22A 支持片
23 開口部
23B 開口部の前端縁
24 保持部
25 台座部
26 押さえ部材
27 被嵌合部
28 被嵌合部

Claims (9)

  1. 断面U字型のフック部を有するワイパーアームと連結可能なワイパーブレードにおいて、
    ブレードラバーと、
    前記ブレードラバーを支持する保持部材と、
    前記保持部材に取り付けられた結合部材と
    を備え、
    前記結合部材は、前記フック部に装着されるフック装着部を備えるとともに、前記フック装着部が前記保持部材の前記ブレードラバーと反対側の外側に配置される展開位置と、前記フック装着部が前記保持部材の内側に配置される収納位置との間で移動可能であり、
    前記結合部材が展開位置にあるときに前記フック装着部に前記フック部を装着可能とし、
    前記フック装着部は、第1の面と、前記第1の面の裏側に配置される第2の面とを備え、前記第1の面は、前記結合部材が収納位置にあるときに前記ワイパーブレードの長手方向と略平行に配置される一方、前記第2の面は、前記結合部材が展開位置にあるときに、前記ワイパーブレードの長手方向と略平行に配置されるようにしたワイパーブレード。
  2. 前記結合部材は、前記フック装着部と異なる位置において前記保持部材に回動可能に支持されている請求項1に記載のワイパーブレード。
  3. 前記結合部材が収納位置にあるときに前記結合部材の前記保持部材に対する回動を禁止する固定手段を備えた請求項2に記載のワイパーブレード。
  4. 前記結合部材は、両側の側板と、前記両側の側板の間に配置された連結軸とを備え、前記連結軸を介して前記保持部材に対して回動可能に支持されており、前記フック装着部は、前記側板の間に前記連結軸から所定の間隔をもって設けられている請求項1に記載のワイパーブレード。
  5. 前記保持部材は、開口部を備え、前記結合部材は、前記開口部内に配置されるとともに、可撓性を有する撓み部を備え、前記撓み部に形成した嵌合部が前記開口部の縁部に設けた被嵌合部に嵌合することにより、前記収納位置において前記結合部材の前記保持部材に対する回動が禁止されるようにした請求項4に記載のワイパーブレード。
  6. 前記保持部材は、前記結合部材が前記収納位置にあるときに前記側板と当接して前記結合部材を支持する支持部を備えた請求項4又は請求項5に記載のワイパーブレード。
  7. 前記保持部材は、前記結合部材が前記収納位置にあるときに前記結合部材の前記フック装着部に装着された前記フック部を前記フック装着部との間に挟み込んで保持する押さえ部材を備えた請求項4から請求項6のいずれか一つに記載のワイパーブレード。
  8. ワイパーブレードを断面U字型のフック部を有するワイパーアームと連結するためのワイパーブレード用の結合部材において、
    両側の側板と、
    前記両側の側板の間に配置された連結軸と、
    前記両側の側板の間に前記連結軸から所定の間隔をもって配置されたフック装着部と
    を備え、
    前記フック装着部が前記ワイパーブレードの本体のブレードラバーと反対側の外側に配置される展開位置と、前記フック装着部が前記ワイパーブレードの本体の内側に配置される収納位置との間で移動可能であるように、前記連結軸において前記ワイパーブレードの本体に回動可能に連結可能であり、
    前記フック装着部は、第1の面と、前記第1の面の裏側に配置される第2の面とを備え、前記第1の面は、前記結合部材が収納位置にあるときに前記ワイパーブレードの長手方向と略平行に配置される一方、前記第2の面は、前記結合部材が展開位置にあるときに前記ワイパーブレードの長手方向と略平行に配置されるようにしたワイパーブレード用の結合部材。
  9. 可撓性を有する撓み部を備え、前記撓み部に形成した嵌合部が前記ワイパーブレードの本体の上部に設けた被嵌合部に嵌合することにより、前記収納位置において前記結合部材の前記ワイパーブレードの本体に対する回動が禁止されるようにした請求項8に記載のワイパーブレード用の結合部材。
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