JP4606635B2 - 液供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、供給用現像剤や液体キャリアを現像装置の剤貯留部に供給する液供給装置、及び、これを用いる複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体現像剤を用いて画像を形成する画像形成装置において、現像装置の現像剤担持体(例えば現像ローラ)に残留した現像残現像剤や、転写工程を経た後の潜像担持体(例えば感光体ドラム)に残留した転写残現像剤を回収して、現像装置内の剤貯留部に戻すものが知られている。
【0003】
一般に、上記現像残現像剤や転写残現像剤は、使用前の液体現像剤とは異なった濃度になるため、現像装置内の剤貯留部に戻されると、そこに貯留されている使用前の液体現像剤の濃度を変化させてしまう。このため、現像残現像剤や転写残現像剤を剤貯留部に戻す従来の画像形成装置では、液供給装置によって液体キャリアや高濃度の供給用現像剤を剤貯留部内の液体現像剤に適宜供給することで、その濃度の安定化を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記液供給装置には液体キャリアや供給用現像剤を搬送するための供給ポンプを設けているが、供給用現像剤と液体キャリアとでそれぞれ専用のものを設けてしまうとコストアップや装置の大型化を招いてしまう。
【0005】
そこで、図21に示すように、剤収容部2からの供給用現像剤の流路と、キャリアタンクからの液体キャリアの流路とを切替三方弁201によって合流させ、合流点の下流側に配設した供給ポンプ4によって両方の液を剤貯留部200に供給させるようにすることが考えられる
【0006】
しかしながら、かかる構成では、供給ポンプ4よりも下流側の吐出流路に両方の液を流してしまうため、この吐出流路内の残留液によって供給用現像剤を薄めたり、液体キャリアにトナー等の現像物質を混入させたりして、剤貯留部200内の液体現像剤の濃度調整を困難にしてしまう。よって、かかる困難化を抑えるべく、供給ポンプ4をできる限り現像装置の剤貯留部200に近づけて吐出流路を短くする必要に迫られるといった具合に、供給ポンプ4のレイアウトが制約されてしまう。
【0007】
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、供給用現像剤と液体キャリアとでそれぞれ専用の供給ポンプを設けることによるコストアップや装置の大型化を解消し、しかも、供給ポンプのレイアウトを制約することなく、吐出流路内の残留液に起因する液体現像剤の濃度調整の困難化を解消することができる液供給装置及び画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、現像物質及び液体キャリアを含有する供給用現像剤を収容する剤収容部と、液体キャリアを収容するキャリア収容部と、該供給用現像剤や該キャリア収容部内の液体キャリアを現像装置の剤貯留部に供給するための供給ポンプとを備える液供給装置において、該供給ポンプの一方の口に接続される第1流路、これから分岐して該剤収容部に至る第2流路、該第1流路から分岐して該剤貯留部に至る第3流路、該第1流路との液流通を該第2流路と該第3流路とで切り替える第1切替手段、供給ポンプのもう一方の口に接続される第4流路、これから分岐して該キャリア収容部に至る第5流路、該第4流路から分岐して該剤貯留部に至る第6流路、該第4流路との液流通を該第5流路と該第6流路とで切り替える第2切替手段、及び、該供給ポンプによる液搬送方向を切り替える搬送方向切替手段を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
この液供給装置においては、剤貯留部に対し、1台の供給ポンプによって供給用現像剤と液体キャリアとをそれぞれ個別に供給することができる。具体的には、図1に示すように、剤収容部2から第2流路F2と第1流路F1とを経由して供給ポンプ4に向かう経路を第1切替手段10によって確保するとともに、供給ポンプ4から第4流路F4と第6流路F6を経由して剤貯留部200に向かう経路を第2切替手段20によって確保する。そして、供給ポンプ2によって第1流路内F1の液を吸引しながら第4流路F4に吐出することで、供給用現像剤を剤収容部2、第2流路F2、第1流路F1、第4流路F4、第6流路F6という剤供給経路で剤貯留部に供給する。一方、キャリア収容部内の液体キャリアを剤貯留部200に供給する場合には、図2に示すように、第1切替手段10及び第2切替手段20によってキャリア収容部3、第5流路F5、第4流路F4、第1流路F1、第3流路F3というキャリア供給経路を確保しながら、供給ポンプ4による液搬送方向を搬送方向切替手段によって逆方向に切り替える。
かかる構成においては、第6流路F6を供給ポンプ4よりも下流側の吐出流路として使用するが、ここには供給用現像剤だけしか流さない。また、第3流路F3も供給ポンプよりも下流側の吐出流路として使用するが、ここには液体キャリアだけしか流さない。つまり、吐出流路である第3流路F3には液体キャリアだけを残留させ、吐出流路である第6流路F6内には供給用現像剤だけを残留させる。よって、これら吐出流路をいくら長くしても、その内部の残留液によって剤貯留部200内の液体現像剤の濃度調整に悪影響を及ぼすようなことがない。なお、第1流路F1や第4流路F4には供給用現像剤と液体キャリアとを流す共通流路として使用するので、この内部の液によって濃度調整に悪影響を及ぼすおそれがあるが、この共通流路をできる限り短くすることで該悪影響を有効に抑えることができる。このように共通流路を短くしても、吐出流路である第3流路F3や第6流路F6については、自由に長くすることができるので、供給ポンプ4のレイアウトが制約されるようなことはない。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の液供給装置であって、上記第1切替手段又は第2切替手段による流路切替を、上記供給ポンプの駆動開始よりも遅らせることを特徴とするものである。
【0011】
この液供給装置においては、図1に示したような剤供給経路を確保した状態から、第2切替手段20による流路切替と、搬送方向を逆方向に切り替えた状態での供給ポンプ4の駆動とを開始する一方で、第1切替手段10による流路切替をこれらよりも遅らせて行う。そして、このように遅らせることで、図3に示すように共通流路(F1、F4)内の供給用現像剤を第2流路F2に戻しながら、該共通流路に第4流路F4側から液体キャリアを送り込み、供給用現像剤を第2流路F2に戻しきるタイミングで第1切替手段10による流路切替を行うことが可能になる。また、逆に、共通流路内の液体キャリアを第5流路F5に戻しながら、該共通流路内に第1流路F1側から供給用現像剤を送り込み、液体キャリアを第5流路F5に戻しきるタイミングで第2切替手段20による流路切替を行うことが可能になる。かかる構成では、共通流路内の供給用現像剤を第3流路F3内の液体キャリアに混入させたり、共通流路内の液体キャリアを第6流路F6内の供給用現像剤に混入させたりといった事態を抑えて、これら混入に起因による濃度調整への悪影響を軽減することができる。
【0012】
請求項3発明は、請求項1の液供給装置において、上記第1切替手段又は第2切替手段として、上記第2流路又は第5流路内での逆流を止める逆止弁と、上記第3流路又は第6流路内での逆流を止める逆止弁とを有するものを用いたことを特徴とするものである。
【0013】
この液供給装置において、例えば、第2流路内での逆流を止める逆止弁と、第3流路内での逆流を止める逆止弁とを有する第1切替手段を用いた場合、第1流路側から第4流路側への液搬送方向に切り替えた状態で供給ポンプを駆動させると、第1流路内の液流によって自動的に前者の逆止弁を開かせるとともに後者の逆止弁を閉じさせる。このような逆止弁の開閉により、第2流路と第1流路との液流通が許容されるとともに、第3流路と第1流路との液流通が阻止される。一方、液搬送方向を反対方向に切り替えた状態で供給ポンプを駆動させると、第1流路内の液流によって自動的に前者の逆止弁を閉じさせるとともに、後者の逆止弁を開かせる。このような逆止弁の開閉により、第2流路と第1流路との液流通が阻止されるとともに、第3流路と第1流路との液流通が許容される。よって、第1切替手段に特別な駆動手段を接続することなく流路を切り替えさせることができる。また、第5流路内での逆流を止める逆止弁と、第6流路内での逆流を止める逆止弁とを有する第2切替手段を用いた場合にも、該第2切替手段に特別な駆動手段を接続することなく流路を切り替えさせることができる。
【0014】
請求項4の発明は、請求項1、2又は3の液供給装置において、上記剤収容部に向かう第7流路を上記第4流路又は第6流路に接続するとともに、接続位置よりも上記供給ポンプ側の該第4流路部分との液流通を、上記第2切替手段側の該第4流路部分と該第7流路とで切り替えるか、又は接続位置よりも該第2切替手段側の該第6流路部分との液流通を、上記剤貯留部側の該第6流路部分と該第7流路とで切り替える第3切替手段を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
この液供給装置においては、第4流路内又は第6流路内の供給用現像剤を第7流路経由で剤収容部に戻すことで、該剤収容部内の供給用現像剤を対流させて攪拌することができる。かかる構成では、剤収容部内において、現像物質の沈降等によって供給用現像剤の濃度を不均一にしても、攪拌によって均一化せしめることが可能になる。
【0016】
請求項5請求項1、2、3又は4の液供給装置において、上記第5流路内の上記第2切替手段から所定距離をおいた部分に、逆止弁を設けたことを特徴とするものである。
【0017】
この液供給装置においては、次に説明する理由により、第5流路内での現像物質の逆流に起因するキャリア汚染を抑えることができる。
即ち、逆止弁の組み合わせや三方バルブなどによって構成する第2切替手段内には、供給用現像剤と液体キャリアとの両方を流す。図1に示したような剤供給経路によって剤貯留部200に供給用現像剤を供給する際には、第2切替手段20に供給用現像剤を内包させており、流路を切り替える際にこの供給用現像剤を僅かながら第5流路F5内の液体キャリアに混入させることがある。このように混入させても、流路切替後には液体キャリアを第5流路F5から第2切替手段20に向けて搬送するため、混入させた供給用現像剤やこれに含まれる現像物質を第5流路F5内で逆流させるようなことは少ない。
しかしながら、第5流路F5と第2切替手段20との接続部分では、接続手段等の存在によって流路径を異ならせていたり、液流に対する障害物を存在させていたりすることが多く、局所的な液体キャリアの対流部を形成することがある。混入させた供給用現像剤をこの対流部に巻き込ませてその現像物質をキャリア供給終了時点まで対流させると、第5流路F5内に留まらせる結果となる。留まった現像物質は、その比重が液体キャリアよりも軽かったり、重いにしても第5流路F5がキャリア収容部に向かって下り勾配になるように設けられていたり(図示の例では登り勾配になっている)すると、次のキャリア供給が開始されるまでの間にキャリア収容部3に向けて逆流してしまう。
そこで、本液供給装置においては、第5流路内に逆止弁を設け、かかる現像物質の逆流をこの逆止弁の位置で止めることで、該逆流に起因するキャリア汚染を抑えるようにしている。
【0018】
請求項6の発明は、請求項5の液供給装置であって、上記供給ポンプによるキャリア搬送一回当たりの液体キャリア供給量が、上記第2切替手段と上記第5流路内の逆止弁との間の液量よりも多いことを特徴とするものである。
【0019】
この液供給装置においては、第5流路内の逆止弁で逆流が止められた現像物質をキャリア供給時に第2切替手段内に戻すことが可能になるため、現像物質の逆流に起因するキャリア汚染をより確実に抑えることができる。
【0020】
請求項7の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、現像物質及び液体キャリアを含有する液体現像剤を用いて該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置と、該現像装置の剤貯留部に液体現像剤及び液体キャリアを供給する液供給装置とを備える画像形成装置において、該液供給装置として、請求項1、2、3、4、5又は6のものを用いたことを特徴とするものである。
【0021】
この画像形成装置においては、請求項1、2、3、4、5、又は6の液供給装置により、吐出流路内の残留液に起因する液体現像剤の濃度調整の困難化を解消することで、液体現像剤の濃度を良好に調整して画像濃度の安定化を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置である電子写真方式のプリンタに適用した一実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図4は本プリンタの概略構成図である。図において、潜像担持体としての感光体ドラム51の回りには、液供給装置1、帯電ユニット52、現像装置としての現像ユニット100、中間転写ドラム53、感光体ドラム51をクリーニングするドラムクリーニングユニット54などが配設されている。また、中間転写ドラム53の図中右側方には、これと接触して所定幅の2次転写ニップを形成する転写ローラ55が配設されている。
【0023】
上記感光体ドラム51は、図示しないモータ等の駆動手段によってプリント時には一定速度で図中矢印方向(時計回り)に回転駆動せしめられる。そして、その回転に伴って周面が上記帯電ユニット52によって一様に帯電せしめられた後、図示しない光書込みユニットによって画像情報に基づいた書込み光LBが照射結像されて静電潜像を担持する。この静電潜像は、上記現像ユニット100によって現像されて液体現像剤による可視像となった後、感光体ドラム51の回転に伴って上記中間転写ドラム53との接触位置まで移動する。
【0024】
上記中間転写ドラム53は、図示しない駆動手段によって図中矢印方向(反時計回り)に感光体ドラム51と同じ周速で回転せしめられており、上記可視像はこの中間転写ドラム53の周面に中間転写される。そして、中間転写ドラム53の回転に伴って上記2次転写ニップまで移動する。
【0025】
一方、図示しない給紙装置は、転写紙56をこの可視像と重ね合わせ得るようなタイミングで、上記転写ニップに向けて送り出す。転写ニップで可視像と重ね合わされた転写紙56は、中間転写ドラム53から可視像が転写された後、2次転写ニップから図示しない定着装置へと送られる。そして、ここで加熱等によって可視像が定着せしめられた後、プリンタ外部へと排出される。
【0026】
上記中間転写ドラム53に転写されずに上記感光体ドラム51上に残留した転写残現像剤は、上記ドラムクリーニングユニット54のクリーニングブレード54aによって機械的に掻き取り除去される。そして、スクリュー部材54bによって回収パイプ58へと搬送され、この回収パイプ58内を自重によって落下して後述の第2タンクに至る。
【0027】
上記2次転写ニップを通過した中間転写ドラム53表面は、転写紙56に転写されずに残留した液体現像剤が図示しない中間転写ドラムクリーニングユニットによって除去された後、上記感光体ドラム51との接触位置まで再び移動する。
【0028】
この接触位置を通過した感光体ドラム51表面は、図示しない除電ランプとの対向位置まで移動して残留電位が除去されることで、次のプリントに備えられる。
【0029】
上記現像ユニット100は、現像部101と、回収手段である回収部102と、剤調整部103とから主に構成されている。
【0030】
上記現像部101は、現像剤担持体としての現像ローラ105、塗布ローラ106、規制ブレード107、第1攪拌スクリュー108、第2攪拌スクリュー109、第1タンク110などを備えている。この第1タンク110内には現像物質であるトナーと液体キャリアとを含有する液体現像剤57が、100〜150[cc]程度の量で収容されている。
【0031】
この液体現像剤57は、粘度が100〜10000[mPa・s]に調整され、且つトナー濃度が5〜40[%]に調整されている。より具体的には、本実施形態では、粘度=約300[mPa・s]、トナー濃度=15[%]のものを用いている。
【0032】
上記第1タンク110内には、液体現像剤57の上方に上記塗布ローラ106が配設されており、待機状態では液体現像剤57の液面が塗布ローラ106に接触しないようになっている。また、第1攪拌スクリュー108、第2攪拌スクリュー109がそれぞれ平行に並ぶように水平配設されている。
【0033】
プリント動作が開始されると、これらスクリューが図示しない駆動手段によってそれぞれ反対方向に回転せしめられ、スクリュー上方の液体現像剤57がその液面を盛り上げて上記塗布ローラ106に接触して供給される。このようにして供給された液体現像剤57は、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられる塗布ローラ106とともに上記規制ブレード107との対向位置を通過する際に、その層厚が規制されて薄層化する。そして、その一部が塗布ローラ106と接触しながら回転する上記現像ローラ105に毎分約30[cc]の量で塗布された後、現像ローラ105とともに感光体ドラム51との対向位置である現像位置まで移動して現像に寄与する。この現像位置で、感光体ドラム51上の上記静電潜像に移動せずに、現像ローラ105上に残った現像残現像剤は、現像ローラ105の回転に伴って上記回収部102との対向位置まで移動して回収される。
【0034】
上記回収部102は、回収ローラ111、回収ブレード112、回収スクリュー113、回収パイプ114を備えている。この回収ローラ111は、上記現像位置を通過した後の現像ローラ105の表面に当接しながら回転して、この表面に付着している現像残現像剤を回収する。このようにして回収された現像残現像剤は、上記回収ブレード112によって回収ローラ112の表面から機械的に掻き取り除去された後、上記回収スクリュー113によって上記回収パイプ114内に搬送される。そして、この回収パイプ114内を自重によって落下して後述の第2タンクに至る。
【0035】
上記剤調整部103は、剤貯留部としての第2タンク115、2つの翼部材116、117、濃度信号出力手段118、搬送ポンプ120、搬送パイプ121などを備えている。第2タンク115も、内部に液体現像剤57を収容しており、その開口部に上記タンク蓋119が取り付けられている。
【0036】
上記濃度信号出力手段118は、図示しない制御手段である制御部とともに濃度検知手段を構成している。
【0037】
上記第2タンク115内において、上記翼部材116、117は図示しない攪拌モータによって回転駆動されることで、液体現像剤57を略水平方向に回転せしめて攪拌する。液体現像剤57は、このようにして攪拌されながら、上記濃度信号出力手段118と制御部とからなる濃度検知手段によってそのトナー濃度が検知される。
【0038】
上記搬送パイプ121は、その一端が第2タンク115の底に接続され、もう一端が上記第1タンクのドレインパイプ122に接続されている。この搬送パイプ121の途中には、上記搬送ポンプ120が設けられている。第2タンク115内の液体現像剤57はこの搬送ポンプ120によって第1タンク115内に搬送・供給される。搬送ポンプ120によって第1タンク115内に過剰量の液体現像剤57が供給された場合には、第1タンク115内の液体現像剤57の液面上昇によって余剰分の液体現像剤が図示しないオーバーフロー管の取り付け位置に達し、このオーバーフロー管を通って第2タンク115に戻る。
【0039】
上記液供給装置1は、供給用現像剤を収容する剤収容部2、供給用の液体キャリアを収容するキャリア収容部3、これら収容部から上記第2タンク115へと液搬送するための供給ポンプ4などを備え、図示しない制御部によって制御される。
【0040】
上記剤収容部2内の供給用現像剤は、そのトナー濃度が上記第2タンク115内の液体現像剤57よりも高くなっている。
【0041】
上記制御部は、上記剤調整部103の濃度信号出力手段118からの出力信号に基づいて、上記供給ポンプ4などの駆動を制御して、第2タンク115内に適量の液体キャリアや供給用現像剤を供給させることで、第2タンク115内の液体現像剤57のトナー濃度を調整する。このような制御により、上記現像ローラ105から回収された現像残現像剤と、上記感光体ドラム1から回収された転写残現像剤との混合液のトナー濃度が、現像に使用される前の液体現像剤57のトナー濃度と異なるような場合でも、第2タンク115内に戻して再利用することができる。
【0042】
次に、実施形態に係るプリンタの特徴的な構成について説明する。
図5は、上記供給装置1を示す拡大構成図である。図において、供給装置1の供給ポンプ4における一方の口には、第1流路F1を介して第1切替手段としての第1電動三方弁11が接続されている。この第1電動三方弁11は、図示しない制御部での駆動制御により、第1流路F1と第2流路F2とを液流通可能に接続させた状態を、第1流路F1と第3流路F3とを液流通可能に接続させた状態に切り替えることができる。かかる第1電動三方弁11に片端が接続された第2流路F2は、もう片端がコネクタを介して剤収容部2に接続されている。また、第1電動三方弁11に片端が接続された第3流路F3は、もう片端側を剤貯留部である上記第2タンク135に向けて延ばしている。
【0043】
供給ポンプ4におけるもう一方の口には、第4流路F4を介して第2切替手段としての第2電動三方弁21が接続されている。この第2電動三方弁21は、上記制御部での駆動制御により、第4流路F4と第5流路F5とを液流通可能に接続させた状態を、第4流路F4と第6流路F6とを液流通可能に接続させた状態に切り替えることができる。かかる第2電動三方弁21に片端が接続された第5流路F5は、もう片端がコネクタを介してキャリア3に接続されている。また、電動三方弁21に片端が接続された第6流路F6は、もう片端側を上記第2タンク135に向けて延ばしている。
【0044】
上記供給ポンプ4は、第1流路F1や第4流路F4内の液に推進力を付与するポンプ部4bと、このポンプ部の駆動源となるモータ4aとを備え、第1流路F1や第4流路F4内の液を定量搬送することが可能になっている。ている。上記制御部によってこのモータ4aが正転せしめられると、ポンプ部4bが第1流路F1内の液を吸い込んで第4流路F4に吐出する。また、モータ4aが逆転せしめられると、今度は逆に、ポンプ部4bが第4流路F4内の液を吸い込んで第1流路F1に吐出する。かかる供給ポンプ4としては、ギヤポンプ機構やチューブポンプ機構などで構成されるポンプ部4bを、ステッピングモータ等のモータ4aで回転駆動させるものが挙げられる。
【0045】
剤収容部2内の供給用現像剤が第2ダンク135に供給される際には、図6に示されるように、第2電動三方弁21が第4流路F4と第6流路F6とを液流通させるように駆動制御された後、供給ポンプ4のモータ4aが正転駆動せしめられる。この一方で、第1電動三方弁11が第1流路F1と第2流路F2とを液流通させるように駆動制御される。このような制御により、剤収容部2内の供給現像剤は、第2流路F2→第1流路F1、第4流路F4→第6流路F6という剤搬送経路によって第2ダンク135に供給される。
【0046】
一方、キャリア剤収容部3内の液体キャリアが第2ダンク135に供給される際には、図7に示されるように、第2電動三方弁21が第4流路F4と第5流路F5とを液流通させるように駆動制御された後、供給ポンプ4のモータ4aが逆転駆動せしめられる。この一方で、第1電動三方弁11が第1流路F1と第3流路F3とを液流通させるように駆動制御される。このような制御により、キャリア収容部3内の液体キャリアは、第5流路F5→第4流路F4、第1流路F1→第3流路F3というキャリア搬送経路によって第2ダンク135に供給される。
【0047】
このような液供給装置1による液供給においては、第6流路F6が供給ポンプ4よりも下流側の吐出流路として使用されるが、ここには供給用現像剤だけしか流れない。また、第3流路F3も供給ポンプ4よりも下流側の吐出流路として使用されるが、ここには液体キャリアだけしか流れない。よって、吐出流路である第6流路F6や第3流路F3がいくら長くなっても、その内部の残留液によって剤貯留部200内の液体現像剤の濃度調整に悪影響を及ぼすようなことがない。
【0048】
かかる構成において、上記剤搬送経路を確保させた状態から、液体キャリアの供給を開始させる際には、まず、第2電動三方弁21の駆動と供給ポンプ4の逆転駆動とを開始させ、若干のタイムラグをおいて、第1電動三方弁11の駆動を開始させるようにすることが望ましい。
【0049】
具体的には、図8に示すように、まず、第2電動三方弁21の駆動開始により、キャリア収容部3→第5流路F5→第4流路F4→第1流路F1→第2流路→剤収容部2というキャリア収容部3〜剤収容部2間の搬送経路を確保させながら、供給ポンプ4を逆転駆動させる。すると、それまで第1流路F1内に存在させていた供給用現像剤を第2流路F2やその先の剤収容部2に戻しながら、第5流路F5から第4流路F4内に液体キャリアを送り込むことになる。そして、若干の若干のタイムラグをおいて第1電動三方弁11を駆動させると、図9に示すように、キャリア搬送経路を確保して第2タンク135へのキャリア供給を開始させる。かかる構成では、第1流路F1から第3流路F3への供給用現像剤の混入を抑えることができる。但し、初めに第4流路F4内の第5流路F5側に存在させていた供給用現像剤については、液体キャリアに少しずつ混合しながら第1流路F1に向けて搬送して濃度を薄めていく。よって、これを第2流路2内に戻さないようなタイミングで第1電動三方弁11の駆動を開始させることがより望ましい。
【0050】
なお、第1電動三方弁11と第2電動三方弁21とを別々のモータで駆動する例について説明したが、共通流路(F1+F4)の距離を十分に短くしたことによって両弁の駆動開始を同時に行っても差し障りないような場合には、図10に示すように両弁を1つのモータで駆動することもできる。図示の例では、モータ軸の90[°]の正転/逆転を繰り返させる毎に、上記剤搬送経路を確保した状態と、上記キャリア搬送経路を確保した状態とを交互に得ることができる。
【0051】
また、共通流路の距離を十分に短くしている場合には、第1電動三方弁11や第2電動三方弁に代えて、図11に示すような第1切替部12や第2切替部22を用いることもできる。図において、第1切替部12は、第1流路F1を2つに分岐する分岐部と、この分岐部から第2流路F2への液流を阻止する上流側逆止弁12aと、第3流路F3から分岐部への液流を阻止する下流側逆止弁12bとを備えている。また、第2切替部22は、第4流路F4を2つに分岐する分岐部と、この分岐部から第5流路F5への液流を阻止する上流側逆止弁22aと、第6流路F6から分岐部への液流を阻止する下流側逆止弁22bとを備えている。
【0052】
供給ポンプ4のモータ4aが正転せしめられると、図12に示されるように、第1流路F1内の液がポンプ部4bに吸い込まれ、第4流路F4側に向かう推進力が付与される。この推進力により、第1流路F1内の液が第2流路F2や第3流路F3内の液を引き込もうとする。第1切替部12の上流側逆止弁12aは、第2流路F2から分岐部への液流については許容するので、第2流路F2内の供給現像剤は第1流路F1内の液流によって分岐部に引き込まれる。但し、第1切替部12の下流側逆止弁12bは、第3流路F3から分岐部への液流を阻止するので、第1流路F1内の液流による第3流路F3内から分岐部への液体キャリアの逆流は阻止される。
【0053】
供給ポンプ4のポンプ部4bから液が吐出されると、第4流路F4内の液に対して第2切替部22に向かう推進力が付与される。この推進力により、第4流路F4内の液が第2切替部22の分岐部を経由して第5流路や第6流路に進入しようとする。第2切替部22の上流側逆止弁22aは、第2切替部22の下流側逆止弁22bは、分岐部から第6流路F6への液流については許容するので、第4流路F4内の液は分岐部を経由して第6流路F6に進入し、上記第2タンク135に供給される。但し、第2切替部22の上流側逆止弁22aは、分岐部から第5流路F5への液流を阻止するので、第4流路F4内の液流による分岐部から第5流路F5への逆流は阻止される。
【0054】
このような上流側逆止弁12a、22a、下流側逆止弁12b、22bの作用により、供給ポンプのモータ4aが正転せしめられると、剤収容部2→第2流路F2→第1流路F1→第4流路F4→第6流路F6という剤搬送経路が自動的に確保される。
【0055】
一方、供給ポンプ4のモータ4aが逆転せしめられると、図13に示されるように、今度は逆に、キャリア収容部3→第5流路F5→第4流路F4→第1流路F1→第3流路F3というキャリア搬送経路が自動的に確保される。
【0056】
よって、第1切替手段や第2切替手段として、第1切替部12、第2切替部22を用いた場合には、これらに特別な駆動源を接続することなく、剤搬送経路とキャリア搬送経路との切り替えを行わせることが可能になる。
【0057】
上流側逆止弁12a、22aとしては、図14に示すように、分岐部と第2流路F2や第5流路との連通口に向けて、逆止ボールをバネによって分岐部側から付勢するものや、図15に示すように、重力によって第2流路F2や第5流路側から落とし込むものなどが考えられる。また、下流側逆止弁12b、22bとしては、図14に示したように、逆止ボールを第3流路や第6流路側から連通口に向けてバネによって付勢するものや、図15に示したように、分岐部側から連通口に向けて重力によって落とし込むものなどが考えられる。
【0058】
次に、かかるプリンタに、より特徴的な構成を付加した実施例装置について説明する。
図16は、本実施例に係るプリンタの液供給装置1を示す拡大構成図である。図において、液供給装置1の第5流路F5には、逆止弁30が上記第2切替部22と所定の距離を保持するように設けられている。この逆止弁30は、第2切替部22の上流側逆止弁22aの動作時に、分岐部から第5流路F5内に逆流した後、分岐部と逆止弁22aとの連通口付近で対流し、更にキャリア供給の停止によって第5流路F5内に留まってしまたトナーのキャリア収容部3への逆流を抑える役割を担っている。よって、逆流トナーによるキャリア汚染を抑えることができる。
【0059】
第4流路F4の中間点付近には、第3切替手段としての第3電動三方弁40が配設されている。この第3電動三方弁40は、図示しない制御部での駆動制御により、供給ポンプ4側の第4流路部分F4aと第2切替部22側の第4流路部分F4bとを液流通可能に接続させた状態を、供給ポンプ4側の第4流路部分F4aと第7流路F7とを液流通可能に接続させた状態に切り替えることができる。かかる第3電動三方弁40に片端が接続された第7流路F7は、もう片端側がコネクタを介して剤収容部2に接続されている。第2流路F2は、この接続部を内包するように剤収容部2に接続されている。
【0060】
第3電動三方弁40がポンプ側の第4流路部分F4aと切替部側の第4流路部分F4bとを液流通可能に接続させた状態で、供給ポンプ4のモータ4aが正転駆動せしめられると、図17に示されるように、上記剤搬送経路が確保されて剤収容部2から第2タンク135への供給用現像剤の供給がなされる。
【0061】
一方、第3電動三方弁40がポンプ側の第4流路部分F4aと第7流路F7とを液流通可能に接続させた状態で、供給ポンプ4のモータ4aが正転駆動せしめられると、図18に示されるように、剤収容部2→第2流路F2→第1流路F1→ポンプ側の第4流路部分F4a→第7流路F7という戻し用搬送経路が確保される。これにより、剤収容部2内から搬送された供給用現像剤が、戻し用搬送経路を経て再び剤収容部2内に戻り、剤収容部内の水平方向略中央に存在する供給用現像剤に上昇推進力を付与する。これにより剤収容部2内では、供給用現像剤が水平方向略中央の位置で上昇して液面付近まで到達した後、放射状に拡散してから下降して広径の第2流路F2に吸われるという液体流が生ずる。そして、この液体流により、トナーが供給用現像剤中に良好に分散せしめられて、供給用現像剤のトナー濃度が均一化する。
【0062】
剤収容部2内での上記液体流は、第7流路F7からの液流の速度が速いほど活発になってトナーを良好に分散せしめる。よって、戻し用搬送経路によって供給用現像剤の攪拌を実施する際には、上記第2タンク135への剤供給時よりも供給ポンプ4のモータ4aの回転速度を高めるとよい。
【0063】
なお、上記戻し用搬送経路については、図19に示すように、第4流路F4内からでなく、第6流路F6内から供給用現像剤を戻すようにしてもよい。この場合、共通流路である第4流路F4内からの第7流路F7へのキャリア混入を解消することができる。また、第4流路F4内に第3電動三方弁40を配設する必要がないので、かかる配設に起因する共通流路(F1、F4)の長距離化も解消することができる。
【0064】
以上、1つの現像ユニット100を用いて単色画像を形成するプリンタについて説明したが、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の液体現像剤を貯留するY現像器、M現像器、C現像器、K現像器を用いてフルカラー画像を形成する画像形成装置についても本発明の適用が可能である。かかる画像形成装置では、Y、M、C、K用の4つの液供給装置が必要になるが、液体キャリアについては、図20に示すように、キャリア収容部3を1つだけ設けてそれぞれに共用させることが可能になる。このように共有させても、それぞれの第5流路F5に逆止弁30Y、30M、30C、30Kを設けていれば、各色トナーのキャリア収容部3への逆流を抑えることができる。そして、このことにより、液体キャリアを介した各色現像剤の混色を抑えることができる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1、2、3、4、5、6又は7の発明によれば、1台の供給ポンプによって供給用現像剤と液体キャリアとをそれぞれ個別に供給するので、専用の供給ポンプを1台ずつ設けるコストアップや装置の大型化を解消することができるという優れた効果がある。しかも、吐出流路をいくら長くしても、その内部の残留液によって剤貯留部内の液体現像剤の濃度調整に悪影響を及ぼすようなことがないので、供給ポンプのレイアウトを制約することなく、該残留液に起因する液体現像剤の濃度調整の困難化を解消することができるという優れた効果がある。
【0066】
特に、請求項2の発明によれば、共通流路内の供給用現像剤を第3流路内の液体キャリアに混入させたり、共通流路内の液体キャリアを第6流路内の供給用現像剤に混入させたりといった事態を抑えて、これら混入に起因による濃度調整への悪影響を軽減することができるという優れた効果がある。
【0067】
また特に、請求項3の発明によれば、第1切替手段や第2切替手段に特別な駆動手段を接続することなく流路を切替させることができるという優れた効果がある。
【0068】
また特に、請求項4の発明によれば、剤収容部内での現像物質の沈降等によって供給用現像剤の濃度を不均一にしても、攪拌によって均一化せしめることが可能になるので、該濃度の不均一化に起因する液体現像剤の濃度調整の困難化を抑えることができるという優れた効果がある。
【0069】
また特に、請求項5又は6の発明によれば、第5流路内での現像物質の逆流に起因するキャリア汚染を抑えることができる。更に、かかるキャリア汚染を抑えることで、多色画像形成のために、それぞれ異なる色の供給用現像剤を搬送する複数の供給ポンプに1つのキャリア収容部を接続して共用させた場合に、液体キャリアを介した液体現像剤の混色を抑えることができるという優れた効果がある。
【0070】
また特に、請求項6の発明によれば、第5流路内での現像物質の逆流に起因するキャリア汚染をより確実に抑えることができるという優れた効果がある。更に、このことにより、それぞれ異なる色の供給用現像剤を搬送する複数の供給ポンプに1つのキャリア収容部を接続して共用させた場合に、液体キャリアを介した液体現像剤の混色をより確実に抑えることができるという優れた効果がある。
【0071】
また特に、請求項7の発明によれば、液体現像剤の濃度を良好に調整して画像濃度の安定化を図ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液供給装置の剤搬送経路を説明する模式図。
【図2】同液供給装置のキャリア搬送経路を説明する模式図。
【図3】同液供給装置の第1切替手段の駆動タイムラグを説明する模式図。
【図4】実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。
【図5】同プリンタの液供給装置を示す拡大構成図。
【図6】剤搬送経路を確保した状態の同液供給装置を示す拡大構成図。
【図7】キャリア搬送経路を確保した状態の同液供給装置を示す拡大構成図。
【図8】第1電動三方弁の駆動開始を遅らせた状態の同液供給装置の示す拡大構成図。
【図9】第1電動三方弁の駆動を開始した同液供給装置を示す拡大構成図。
【図10】同液供給装置の一例を示す斜視図。
【図11】同供給装置に係る変形例装置を示す拡大構成図。
【図12】剤搬送経路を確保した状態の同変形例装置を示す拡大構成図。
【図13】キャリア搬送経路を確保した状態の同変形例装置を示す拡大構成図。
【図14】同変形例装置の第1切替部又は第2切替部の一例を示す拡大断面図。
【図15】同第1切替部又は第2切替部の他の一例を示す拡大断面図。
【図16】実施例に係るプリンタの液供給装置を示す拡大構成図。
【図17】剤搬送経路を確保した状態の同液供給装置を示す拡大構成図。
【図18】戻し搬送経路を確保した状態の同液供給装置を示す拡大構成図。
【図19】同液供給装置に係る変形例装置を示す拡大構成図。
【図20】同液供給装置に係る他の変形例装置を示す概略構成図。
【図21】供給用現像剤と液体キャリアとを1台の供給ポンプで供給させる液供給装置の一例を示す模式図。
【符号の説明】
1 液供給装置
2 剤収容部
3 キャリア収容部
4 供給ポンプ
4a モータ
4b ポンプ部
10 第1切替手段
11 第1電動三方弁(第1切替手段)
11a モータ
12 第1切替部(第1切替手段)
12a 上流側逆止弁
12b 下流側逆止弁
20 第2切替手段
21 第2電動三方弁(第2切替手段)
21a モータ
22 第2切替部(第2切替手段)
22a 上流側逆止弁
22b 下流側逆止弁
30 逆止弁
40 第3電動三方弁(第3切替手段)
51 感光体ドラム(潜像担持体)
100 現像ユニット(現像装置)
135 第2タンク(剤貯留部)

Claims (7)

  1. 現像物質及び液体キャリアを含有する供給用現像剤を収容する剤収容部と、液体キャリアを収容するキャリア収容部と、該供給用現像剤や該キャリア収容部内の液体キャリアを現像装置の剤貯留部に供給するための供給ポンプとを備える液供給装置において、
    該供給ポンプの一方の口に接続される第1流路、
    これから分岐して該剤収容部に至る第2流路、
    該第1流路から分岐して該剤貯留部に至る第3流路、
    該第1流路との液流通を該第2流路と該第3流路とで切り替える第1切替手段、供給ポンプのもう一方の口に接続される第4流路、
    これから分岐して該キャリア収容部に至る第5流路、
    該第4流路から分岐して該剤貯留部に至る第6流路、
    該第4流路との液流通を該第5流路と該第6流路とで切り替える第2切替手段、及び、該供給ポンプによる液搬送方向を切り替える搬送方向切替手段を設けたことを特徴とする液供給装置。
  2. 請求項1の液供給装置であって、
    上記第1切替手段又は第2切替手段による流路切替を、上記供給ポンプの駆動開始よりも遅らせることを特徴とする液供給装置。
  3. 請求項1の液供給装置において、
    上記第1切替手段又は第2切替手段として、上記第2流路又は第5流路内での逆流を止める逆止弁と、上記第3流路又は第6流路内での逆流を止める逆止弁とを有するものを用いたことを特徴とする液供給装置。
  4. 請求項1、2又は3の液供給装置において、
    上記剤収容部に向かう第7流路を上記第4流路又は第6流路に接続するとともに、
    接続位置よりも上記供給ポンプ側の該第4流路部分との液流通を、上記第2切替手段側の該第4流路部分と該第7流路とで切り替えるか、又は接続位置よりも該第2切替手段側の該第6流路部分との液流通を、上記剤貯留部側の該第6流路部分と該第7流路とで切り替える第3切替手段を設けたことを特徴とする液供給装置。
  5. 請求項1、2、3又は4の液供給装置において、
    上記第5流路内の上記第2切替手段から所定距離をおいた部分に、逆止弁を設けたことを特徴とする液供給装置。
  6. 請求項5の液供給装置であって、
    上記供給ポンプによるキャリア搬送一回当たりの液体キャリア供給量が、上記第2切替手段と上記第5流路内の逆止弁との間の液量よりも多いことを特徴とする液供給装置。
  7. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、現像物質及び液体キャリアを含有する液体現像剤を用いて該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置と、該現像装置の剤貯留部に液体現像剤及び液体キャリアを供給する液供給装置とを備える画像形成装置において、
    該液供給装置として、請求項1、2、3、4、5又は6のものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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