JP4604971B2 - 車両用通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用通信装置にかかり、特に、光を用いて車両間で通信を行う車両用通信装置に関する。
従来、センサあるいは通信により得られた周辺車両との相対速度、車間距離、絶対速度に基づき、自車両と周辺車両との相対速度と自車両から周辺車両までの距離から衝突等の危険度を判定する車車間通信が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、車両と車両の間で光による情報の伝達を行うことによって車車間通信を行うことが提案されている。具体的には、LEDヘッドランプやテールランプに対して信号を重畳するための変調器、光を受信するための受光器、受光器によって受光した光をデコードするデコーダを設けて車車間通信を行い、受信した信号に基づいて音声などを発生することが提案されている。
一方、光を用いて情報を検出する技術としては、特許文献2に記載の技術が提案されており、特許文献2に記載の技術では、路面に向かって光を照射して、路面からの反射光を受光することで、路面状態を判別することが提案されている。
特開2004−13401号公報 特開平10−96694号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、直接光を受光することで通信を行うので、交差点などのように直接見えない場合には、直接光を受光できないので通信が成立しない、という問題がある。
また、特許文献2に記載の技術では、光を用いて路面状況を判定するようにしているが、車両間の通信を行うものではなく、車両間で通信することができない。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、直接光を用いて通信できないような状況でも光を用いて車両間通信を実現することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、光通信によって車両間で通信を行う車両用通信装置であって、自車両から投影される光の投影領域外の領域を受光領域として、他の車両によって所定の通信信号が光変調によって重畳されて投影されて前記受光領域から反射された光を受光する受光手段を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、受光手段では、自車両から投影される光の投影領域外の領域を受光領域として、他の車両によって所定の通信信号が光変調によって重畳されて投影されて受光領域から反射された光が受光される。すなわち、直接光を受光するのではなく、路面や壁面等を介して間接的に光信号を受光するので、通信対象の車両と直接光を用いて通信できないような状況でも光を用いて車両間通信を実現することができる。またこの時、自車両からの投影される光の投影領域外を受光領域としているので、自車両から投影される光によって他の車両から投影される光信号を受信できなくなってしまうようなことがなくなり、車両間通信を確実に成立させることができる。
例えば、送信車両側は、請求項2に記載の発明のように、自車両から投影される光に所定の通信信号を光変調して重畳する変調手段を更に備えることで、所定の通信信号を重畳した光を路面や壁面等に投影することができ、受信側車両が投影された光を受光することで車両間通信が可能となる。
また、受光手段は、請求項3に記載の発明のように、自車両の前照灯から路面に投影される光の投影領域外の前方路面の所定領域を受光領域として、該受光領域の路面に他の車両によって投影された光を受光することで、自車両の前照灯から路面に投影される光によって、他の車両から路面に投影される光信号を受信できなくなってしまうことを防止することができる。
なお、変調手段は、請求項4に記載の発明のように、車両前方の路面に光を投影する前照灯の点灯を制御して、所定の通信信号を重畳するようにしてもよいし、車両前方の路面に光を補助的に投影する補助前照灯の点灯を制御して、所定の通信信号を重畳するようにしてもよい。
また、変調手段は、請求項5に記載の発明のように、車両から交差点までの距離、前記交差点までの到達時間、及び自車両の車速の少なくとも1つの車両情報を前記通信信号として重畳するようにしてもよい。例えば、車両から交差点までの距離や交差点までの到達時間は、ナビゲーション装置等から取得することでき、車速は車速センサ等から取得することができる。
また、変調手段は、請求項6に記載の発明のように、前照灯から路面に投影される光の投影領域を分割し、各分割領域毎に異なる所定の通信信号を重畳するように前照灯の点灯を制御するようにしてもよい。すなわち、投影領域を分割した各分割領域は、車両からの距離が決まっているので、分割領域それぞれに対して該分割領域に対応する車両からの距離を所定の通信信号として重畳することで、受信側車両では近づく車両の距離を受信することが可能となる。この時、変調手段は、請求項7に記載の発明のように、自車両の車速、自車両から各分割領域までの距離、及び自車両から各分割距離までの到達時間の少なくとも1つを含む車両情報を所定の通信信号として重畳することも可能である。すなわち、車速センサ等から車速を取得すれば自車両の車速を所定の通信信号として重畳することができ、自車両から各分割領域までの距離と車速から各分割領域までの到達時間を算出することができるので、当該到達時間を所定の通信信号として重畳することができる。
なお、請求項1乃至請求項7に記載の発明は、請求項8に記載の発明のように、受光手段の受光結果に基づいて、他の車両が近づいていることを乗員に報知する報知手段を更に備えるようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、自車両から投影される光の投影範囲外の領域を受光領域として、他の車両によって所定の通信信号が重畳された光を受光することによって、直接光を用いて通信できないような状況でも光を用いて車両間通信を実現することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係わる車両用通信装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係わる車両用通信装置10は、光通信制御装置12を備えており、光通信制御装置12によって他車両との通信が制御される。
光通信制御装置12は、CPU12A、RAM12B、ROM12C、及びI/O12Dがバスに接続されたマイクロコンピュータで構成されている。
ROM12Cには、他車両と光通信を行なうためのプログラム等が記憶されており、CPU12Aによってプログラムが起動される。例えば、ROM12Cには、他車両に対して自車両から情報を発信するための送信プログラムと、他車両から送信される情報を受信するための受信プログラムが記憶されている。
I/O12Dには、LEDヘッドランプ14、カメラ16、車速センサ18、ナビゲーション装置20、及び表示部22が接続されている。
RAM12Bは、I/O12Dから入力される各種データ等が一時記憶されてると共に、CPU12Aによって起動されるプログラムの作業領域として使用される。
LEDヘッドランプ14は、複数のLEDが配置され、図示しないヘッドランプ点灯スイッチ等を操作することによって複数のLEDが点灯され、車両前方の路面に光が投影される。なお、LEDヘッドランプ14は、所定の配光で予め定められた路面領域を照射し、前方の視認性を確保するようになっている。
また、LEDヘッドランプ14は、他車両に対して自車両に関する車両情報を光変調によって変調した光信号を重畳した光を路面に投影する。車両情報は、ROM12Cに記憶された送信プログラムを実行することによって、自車両の交差点までの距離、時間、車速等を表す情報を変調した光信号を車両前方の路面に投影する光に重畳するようにLEDヘッドランプ14を点灯制御する。
カメラ16は、自車両のLEDヘッドランプ14の配光領域外の前方の路面を撮影して、他車両のLEDヘッドランプから路面に投影された光を路面を介して受光する。すなわち、光信号の受信は、ROM12Cに記憶された受信プログラムを実行することによって、他車両のLEDヘッドランプ14から路面に照射された光に重畳された光をカメラ16で撮影し、撮影情報からLEDヘッドランプ14から照射される光に重畳された車両情報を抽出することによって行う。
LEDヘッドランプ14の光によって路面に投影された配光範囲とカメラ16による光信号の受信範囲(路面に投影された受信範囲)は、図2に示すようになっている。すなわち、LEDヘッドランプ14の路面への配光範囲は、図2(A)に示すように、対向車側の配光が対向車とは反対側の配光に比べて照射範囲が広く設定され、図2(B)に示すように、高さ方向の照射範囲も対向車側の配光が対向車と反対側に比べて照射範囲が広く設定ており、カメラ16による光信号の受信範囲が対向車側のLEDヘッドランプ14の光が届かない範囲を受信範囲としている。これによって、自車両のLEDヘッドランプ14から路面に投影される光によって、他の車両のLEDヘッドランプ14から照射される光信号を受信できなくなってしまうことを防止することができると共に、自車両のLEDヘッドランプ14に重畳された光信号を受信してしまうのを防止することができる。
また、車速センサ18は、自車両の車速を検出して光通信制御ECU12に入力し、ナビゲーション装置20は、交差点情報や交差点までの距離情報等を含む自車両の位置情報を取得して光通信制御ECU12に入力する。これにより光通信制御ECU12によって自車両の車速情報を光信号としてLEDヘッドランプ14から路面に投影される光に重畳することができる。
表示部22は、光通信制御ECU12によって抽出された車両情報を表示する。すなわち、他車両のLEDヘッドランプ14から路面に投影された光に重畳された車両情報をカメラ16によって受信してその内容を表示する。例えば、表示部22は、ナビゲーション装置20等に用いるモニタ等を適用して自車両前方の交差点に近づいてくる他車両の交差点までの距離、時間、速度等を表示して、乗員に自車両前方の交差点に近づいてくる他車両の存在を報知することができる。なお、表示部22は、ウォーニングランプ等によって他車両が交差点に接近していることを報知するようにしてもよい。また、本実施の形態では、表示によって乗員に自車両前方の交差点等に近づいてくる他車両の存在を報知する構成とするが、これに限るものではなく、音や音声等によって乗員に他車両の存在を報知するようにしてもよいし、振動等で他車両の存在を報知するようにしてもよい。
続いて、上述のように構成された本発明の第1実施形態に係わる車両用通信装置10で行われる処理の流れについて説明する。
まず始めに、車両用通信装置10の送信プログラムを実行することによって行われる車両情報の送信について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係わる車両用通信装置10のROM12Cに記憶された送信プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、送信プログラムは、所定時間毎に実行される。
まず、ステップ100では、車速センサ18からI/O12Dを介して車速信号が取得されてステップ102へ移行して、ナビゲーション装置20からI/O12Dを介してナビゲーション情報が取得されてステップ104へ移行する。ナビゲーション装置20から取得するナビゲーション情報としては、例えば、車両前方の交差点の情報や該交差点までの距離などを取得する。
次にステップ104では、取得したナビゲーション情報から前方に交差点があるか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合には送信プログラムを終了してその他の処理或いは送信プログラムを再度開始する。
ステップ106では、ナビゲーション装置20から取得した交差点までの距離と、車速センサ18から取得した車速に基づいて、交差点までの時間が算出されてステップ108へ移行する。
ステップ108では、ステップ106の算出結果、ナビゲーション装置20から取得した交差点までの距離、及び車速センサ18から取得した車速等が車両情報として光変調されてLEDヘッドランプ14から照射される光に重畳されて情報発信され、一連の送信プログラムを終了してその他の処理或いは送信プログラムを再度開始する。
このように送信プログラムを実行することによって、送信側の車両のLEDヘッドランプ14から車両前方の路面に投影される光に車両情報が重畳される。従って、LEDヘッドランプ14から路面に投影された光を受光することによって車両情報を取得することが可能となる。
続いて車両用通信装置10のROM12Cに記憶された受信プログラムを実行することによって行われる車両情報の受信について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係わる車両用通信装置10のROM12Cに記憶された受信プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップ200では、ナビゲーション装置20からI/O12Dを介してナビゲーション情報が取得されてステップ202へ移行する。ナビゲーション装置20から取得するナビゲーション情報としては、例えば、車両前方の交差点の情報や該交差点までの距離などを取得する。
ステップ202では、取得したナビゲーション情報から前方に交差点があるか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ204へ移行し、否定された場合には送信プログラムを終了してその他の処理或いは送信プログラムを再度開始する。
ステップ204では、カメラ16からI/O12Dを介して撮影情報が取得されてステップ206へ移行する。
ステップ206では、撮影情報が解析されてステップ208へ移行する。すなわち、上述の送信プログラムによって車両情報が重畳された光があるか否かが検出されてステップ208へ移行する。
ステップ208では、他車両から上述の送信プログラムによって送信された送信情報があるか否か判定される。該判定はステップ208の解析結果に基づいて行われ、該判定が肯定された場合にはステップ210へ移行し、否定された場合には送信プログラムを終了してその他の処理或いは送信プログラムを再度開始する。
ステップ210では、送信情報が解読されて表示部22に表示される。例えば、表示部22に自車両の前方の交差点に近づいてくる他車両の交差点までの距離、時間、速度等の車両情報が表示される。これによって乗員は表示部22を確認することによって交差点に近づいてくる他車両の存在を確認することができる。なお、この時、同時にブザーや音声等によって他車両の存在を乗員に報知するようにしてもよい。
すなわち、本実施の形態に係わる車両用通信装置10を搭載した車両が図2に示すように交差点に近づいてくる場合には、一方の車両は、送信プログラムによってLEDヘッドランプ14から路面に投影される光に交差点までの距離、時間、車速等の車両情報を重畳して送信することによって、他方の車両は、一方の車両から送信された光信号を路面を介して間接的に受信することができるので、直接光で通信できない場合でも車両間の通信を行うことができ、自車両前方の交差点に近づく車両の存在を乗員に報知することができる。
なお、第1実施形態では、送受信する車両情報として、自車両の交差点までの距離、時間、車速等を表す情報を適用したが、これに限るものではなく、他の情報を適用するようにしてもよいし、自車両の交差点までの距離、時間、車速の少なくとも1つを含む車両情報を適用するようにしてもよい。
[第2実施形態]
続いて本発明の第2実施形態に係わる車両用通信装置について説明する。
本発明の第2実施形態に係わる車両用通信装置は、第1実施形態に対してナビゲーション装置20及び車速センサ18を省略した構成とされており、その他の構成については同一であるため、図1を参照して相違点のみ説明する。
第1実施形態では、交差点までの距離や前方に交差点があるか等の情報をナビゲーション装置20から取得し、車速を車速センサ18から取得して、交差点までの距離、時間、車速等の車両情報をLEDヘッドランプ14に重畳するようにしたが、第2実施形態では、交差点までの距離や交差点があるか等の情報を用いずに、他車両までの距離情報のみを車両情報として車両間で通信を行う。
詳細には、LEDヘッドランプ14から照射されて路面に投影される光は、配光が決まっているので、図5に示すように、配光領域を各領域に分け、各領域毎の車両からの距離を車両情報としてLEDヘッドランプ14から照射される光に重畳して路面に投影するようになっている。各領域に照射される光信号は、各領域毎に車両までの距離が異なるので、それぞれ領域毎に異なる光信号が重畳される。
すなわち、LEDヘッドランプ14は、車両からA領域〜D領域(図5)の各領域までの距離を表す距離情報を変調した光信号を重畳した光を路面に投影するように、各領域に対応するLEDを点灯する。
これによって受信側の車両では、カメラ16で前方の路面を常に監視すれば、上述の距離情報が重畳された光を検出した時に、他車両の存在及び他車両までの距離を受信することができる。
続いて、本発明の第2実施形態に係わる車両用通信装置で行われる処理の流れについて説明する。
本実施形態では、車両用通信装置の送信プログラムは、LEDヘッドランプ14の点灯が指示されると、車両から図5に示す各A領域〜D領域の各領域までの距離を表す距離情報を変調した光信号を重畳した光を路面に投影するように、各領域に対応するLEDヘッドランプ14のLEDを点灯制御する。これによって送信側の車両のヘッドランプ14から照射される光に、車両から図5に示す各領域までの距離情報が重畳されて路面に照射される。従って、LEDヘッドランプ14から路面に投影された光を受光することによって車両情報を取得することが可能となる。
続いて、第2実施形態に係わる車両用通信装置のROM12Cに記憶された受信プログラムを実行することによって行われる車両情報の受信について説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係わる車両用通信装置のROM12Cに記憶された受信プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップ300では、カメラ16からI/O12Dを介して撮影情報が取得されてステップ302へ移行する。
ステップ302では、撮影情報が解析されてステップ304へ移行する。すなわち、上述の送信プログラムによって各領域に対応する距離情報が重畳された光信号があるか否かが検出されてステップ304へ移行する。
ステップ304では、ステップ302の解析結果に基づいて光信号を検出したか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ306へ移行し、否定された場合には送信プログラムを終了してその他の処理或いは送信プログラムを再度開始する。
ステップ306では、ステップ302の解析結果が表示部22に表示される。すなわち、近くに車両が接近していることや、図5に示す各領域に対応する距離情報から接近している車両までの距離が表示される。これによって乗員は表示部22を確認することによって交差点に近づいてくる他車両の存在を確認することができる。なお、この時、同時にブザーや音声等によって他車両の存在を乗員に報知するようにしてもよい。
すなわち、第2実施形態に係わる車両用通信装置を搭載した車両が図5に示すように交差点に近づいてくる場合には、一方の車両は、LEDヘッドランプ14の照射範囲における予め定められた領域毎に各領域に対応する距離情報をLEDヘッドランプ14から照射される光に重畳して路面に投影することによって、他方の車両は、一方の車両から送信された光信号を路面を介して間接的に受信することができるので、直接光通信できない場合でも車両間の通信を行うことができ、自車両前方の交差点に近づく車両の存在を乗員に報知することができる。
また、本実施形態では、第1実施形態に対してナビゲーション装置20及び車速センサ18を必要としないので、簡易な構成とすることができる。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態に係わる車両用通信装置について説明する。
本発明の第3実施形態に係わる車両用通信装置は第2実施形態の変形例である。第3実施形態に係わる車両用通信装置は、第2実施形態に対して車速センサを設けた構成(第1実施形態に対してナビゲーション装置20のみを省略した構成)とされており、第2実施形態では、車両間通信される車両情報として、距離情報のみを送信するようにしたが、第3実施形態では、車両までの距離、時間、及び車速等を表す情報を車両情報として送信する。
詳細には、第2実施形態と同様に、LEDヘッドランプ14から照射されて路面に投影される光は、配光が決まっているので、図5に示すように、配光領域を各領域に分けると、車両から各領域までの距離が決まる。そこで本実施形態では、車速センサ18の信号から得られる車速と、各領域までの距離から各領域の距離まで車両が到達する時間を演算して、各領域毎までの距離、演算した時間、車速を各領域毎に車両情報としてLEDヘッドランプ14から照射される光に重畳して路面に投影するようになっている。各領域に照射される光信号は、各領域毎に車両までの距離が異なるので、それぞれ領域毎に異なる光信号が重畳される。
すなわち、LEDヘッドランプ14は、車両から図5に示すA領域〜D領域の各領域までの距離を表す距離情報、各領域までの距離と車速から算出される時間情報、及び車速センサ18から得られる車速情報を車両情報として変調した光信号を重畳した光を路面に投影するように、各領域に対応するLEDを点灯する。
これによって受信側の車両では、カメラ16で前方の路面を常に監視すれば、上述の車両情報が重畳された光を検出した時に、他車両の存在、他車両までの距離、時間、及び車速を受信することができる。
続いて、本発明の第3実施形態に係わる車両用通信装置で行われる処理について説明する。
まず始めに、車両上通信装置の送信プログラムを実行することによって行われる車両情報の送信について説明する。図7は、本発明の第3実施形態に係わる車両用通信装置のROM12Cに記憶された送信プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、送信プログラムは、所定時間毎に実行される。
まず、ステップ400では、車速センサ18からI/O12Dを介して車速信号が取得されてステップ402へ移行する。
ステップ402では、図5に示すA領域〜D領域の各領域まで到達する時間が算出されてステップ404へ移行する。すなわち、各領域までの距離は、予め決まっているので、車速センサ18からの取得した車速信号から各領域に到達するまでの時間を算出する。
ステップ404では、各領域までの距離、時間、車速が車両情報として光変調されてLEDヘッドランプ14から照射される光に重畳されて情報発信され、一連の送信プログラムを終了してその他の処理或いは送信プログラムを再度開始する。
このように送信プログラムを実行することによって、送信側の車両のLEDヘッドランプ14から照射される光に車両情報が重畳されて路面に投影される。従って、LEDヘッドランプ14から路面に投影された光を受光することによって車両情報を取得することが可能となる。
一方、本実施形態に係わる車両用通信装置のROM12Cに記憶された受信プログラムの処理は、第2実施形態と同様の処理が行われる。すなわち、カメラ16で前方を監視して、光信号を検出した場合に、光信号を受信してその内容を表示部22に表示する。これによって、送信側の車両のLEDヘッドランプ14に重畳された車両情報である、車両までの距離、時間、及び車速を受信することができると共に、乗員に受信した情報を報知することができる。
従って、第3実施形態に係わる車両用通信装置を搭載した車両が図5に示すように交差点に近づいてくる場合には、一方の車両は、LEDヘッドランプ14の照射範囲における予め定められた領域毎に各領域に対応する距離情報、該距離情報と車速から算出される時間、及び車速を車両情報としてLEDヘッドランプ14から路面に投影される光に重畳して送信することによって、他方の車両は、一方の車両から送信された光信号を路面を介して間接的に受信することができるので、直接光通信できない場合でも車両間の通信を行うことができ、自車両前方の交差点に近づく車両の存在を乗員に報知することができる。
また、本実施形態では、第1実施形態に対してナビゲーション装置20を必要としないので、簡易な構成とすることができる。さらに、第2実施形態よりも多くの車両情報を送受信することができる。
なお、第3実施形態では、送受信する車両情報として、車両までの距離、時間、及び車速等を表す情報を適用したが、これに限るものではなく、他の情報を適用するようにしてもよいし、両までの距離、時間、及び車速の少なくとも1つを含む車両情報を適用するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、表示部22に他の車両までの距離などを表示するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、加速やブレーキ等を自動制御して危険回避するように制御するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、LEDヘッドランプ14から路面に投影する光に光信号を重畳する例について説明したが、これに限るものではなく、例えば、フォグランプ等の補助前照灯などの他の灯火器から路面に投影する光に光信号を重畳するようにしてもよい。
さらに、上記の各実施形態では、受信側車両は、送信側車両のLEDヘッドランプ14から路面に投影された光を受光するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、送信側車両がトンネル内の壁面やその他の壁面等に通信信号を重畳した光を投影するようにして、受信側車両が自車両から投影される投影領域外の領域を受光領域として、送信側車両から壁面等に投影される光を受光するようにしてもよい。このようにすることによっても車両間通信を成立することが可能となる。なお、この時、送信側車両は、LEDヘッドランプ14に設けられたLEDを点灯して壁面等に通信信号を重畳した光を投影するようにしてもよいし、その他の専用の光源等を用いて壁面等に通信信号を重畳した光を投影するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係わる車両用通信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係わる車両用通信装置を搭載した車両間の通信を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係わる車両用通信装置のROMに記憶された送信プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係わる車両用通信装置のROMに記憶された受信プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2実施形態及び第3実施形態に係わる車両用通信装置を搭載した車両間の通信を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係わる車両用通信装置のROMに記憶された受信プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係わる車両用通信装置のROMに記憶された送信プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 車両用通信装置
12 光通信制御ECU
14 LEDヘッドランプ
16 カメラ
18 車速センサ
20 ナビゲーション装置
22 表示部

Claims (8)

  1. 光通信によって車両間で通信を行う車両用通信装置であって、
    自車両から投影される光の投影領域外の領域を受光領域として、他の車両によって所定の通信信号が光変調によって重畳されて投影されて前記受光領域から反射された光を受光する受光手段を備えることを特徴とする車両用通信装置。
  2. 自車両から投影される光に所定の通信信号を光変調して重畳する変調手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用通信装置。
  3. 前記受光手段は、自車両の前照灯から路面に投影される光の投影領域外の前方路面の所定領域を受光領域として、該受光領域の路面に他の車両によって投影された光を受光することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用通信装置。
  4. 前記変調手段は、車両前方の路面に光を投影する前照灯の点灯を制御して、所定の通信信号を重畳することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用通信装置。
  5. 前記変調手段は、自車両から交差点までの距離、前記交差点までの到達時間、及び自車両の車速の少なくとも1つの車両情報を前記通信信号として重畳することを特徴とする請求項4に記載の車両用通信装置。
  6. 前記変調手段は、前記前照灯から路面に投影される光の投影領域を分割し、各分割領域毎に異なる前記通信信号を重畳するように前記前照灯の点灯を制御することを特徴とする請求項4に記載の車両用通信装置。
  7. 前記変調手段は、自車両の車速、自車両から各前記分割領域までの距離、及び自車両から各前記分割距離までの到達時間の少なくとも1つを含む車両情報を前記通信信号として重畳することを特徴とする請求項6に記載の車両用通信装置。
  8. 前記受光手段の受光結果に基づいて、他の車両が近づいていることを乗員に報知する報知手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の車両用通信装置。
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