JP4603295B2 - 顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡対物レンズを用いた観察方法 - Google Patents
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Description
しかし、このような観察方法では、液体が対物レンズの交換時(レボルバーの回転時)にこぼれたり流れて、対物レンズを構成するレンズ鏡筒の隙間の摺動部に浸入して、レンズを汚染したり、レンズ鏡筒の動きを悪化させるといった問題が生ずる。
しかるに、従来、対物レンズを構成する複数のレンズ鏡筒の隙間への液体の侵入を防ぐために、例えば、次の特許文献1〜3に記載のような技術が提案されている。
また、特許文献2に記載の技術も、対物レンズに防水部材を設けるため、その分、部材点数が増加し、対物レンズが大型化し標本観察位置での操作スペースが大きく取られてしまう。
特許文献3に記載の技術によれば、対物レンズの大型化は避けられるが、対物レンズ先端部の構成が複雑化する。
このため、従来の液体を媒介とした顕微鏡観察においては、対物レンズを交換したり、観察対象の標本を変えたりするときに、液体が流れやすく、その都度液体を充填する必要性が生じ、操作が煩雑化するという問題があった。
本発明の顕微鏡対物レンズ及び顕微鏡対物レンズを用いた観察方法のように、対物レンズや標本のカバーガラスの所定領域に親液性、疎液性を持たせると、その間に充填、あるいは注入される液体を、対物レンズ先端部で積極的に保持しやすくして流れ出ないようにすることができ、対物レンズ内部への液体の浸入を阻止することができる。また、複数の標本を観察する場合においては、対物レンズ或いはカバーガラスの一方で液体を吸着させた状態にして他方で液体と離れやすくすることで、対物レンズと標本との間に液体をその都度充填しないで、複数の標本を観察することができる。
また、本発明のように、親液性、疎液性の膜を対物レンズに備えると、従来技術のような、防水キャップ等が不要となり、対物レンズの先端部が小型化でき、標本観察位置での操作スペースを十分に取ることができる。
親液性、疎液性は、基材表面と液体との接触角により評価される性質である。本発明では、親液性の膜は、液体との接触角が70°以下となる膜を用いる。また、疎液性の膜は、液体との接触角が80°以上となる膜を用いる。
具体的には、親液性の膜としては、アクリル樹脂、アクリルシリコン樹脂、水性シリコン、シリコン樹脂とアクリル樹脂とのブロック重合体、アクリルスチレン樹脂、ソルビタン脂肪酸エチレンオキサイド、ソルビタン脂肪酸エステル、ウレタン系アセテート、ポリカーボネートジオール及び/又はポリイソシアネートの架橋型ウレタン、ポリアクリル酸アルキルエステル架橋体などからなる親液性塗料からなる膜を用いることができる。
ここでの光触媒とは、価電子帯中の電子の光励起によって生成する正孔或いは伝導電子を介した反応により、表面に極性を付与し、吸着液層を形成し、表面を高度に親水化しうる材料をいう。例えば、アナターゼ型酸化チタン、ルチル型酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化第二鉄、チタン酸ストロンチウム等が使用できる。
本発明の光触媒性コーティングに使用可能な他の光触媒としては、ZnO、SnO2、SrTiO3、WO3、Bi2O3、Fe2O3のような金属酸化物がある。これらの金属酸化物は、チタニアと同様に、表面に金属元素と酸素が存在するので、表面水酸基(OH-)を吸着しやすいと考えられる。なお、光触媒の粒子を金属酸化物の層内に配合することにより光触媒性コーティングを形成してもよい。特に、シリカ又は酸化錫に光触媒を配合した場合には、表面を高度に親水化することができる。
複合材最表面に形成する親液性の層の材質には、シリカ、アルミナ、酸化錫等の無機酸化物や、シリコン原子に結合された有機基の少なくとも一部が水酸基に置換されたシリコン樹脂が好適に利用できる。ここで、親液性の層の膜厚は100nm以下、好ましくは50nm以下、より好ましくは20nm以下にする。このようにすると、光触媒性半導体の光励起によって生成する正孔或いは伝導電子は表面まで拡散する確率をある程度確保できるので、光触媒性半導体の光励起による親水化反応を促進できる。親液性の層を、光触媒性半導体よりも屈折率の低い物質で形成すると、さらに親液性の膜は反射防止膜を兼ねることができる。ここで、光触媒性半導体よりも屈折率の低い物質とは、例えば、光触媒性半導体がアナターゼ型酸化チタン(屈折率2.5)の場合、シリカ(同1.5)、アルミナ(同1.6)、酸化錫(同1.9)、シリコン原子に結合された有機基の少なくとも一部が水酸基に置換されたシリコン樹脂(同1.4〜1.6)が好適に利用できる。
ここで、シリコン原子に結合された有機基の少なくとも一部が水酸基に置換されたシリコン樹脂は、シリコン樹脂に光触媒性半導体を接触させて、光触媒性半導体を光励起させる方法、コロナ放電処理、プラズマ処理、アルカリ処理等の方法で作製できる。ここで、シリコン樹脂とはオルガノアルコキシシラン、その加水分解物、その脱水縮重合物の少なくとも1種を含む塗膜形成要素の加水分解、脱水縮重合により形成される樹脂をさす。ここでオルガノアルコキシシランとしては、例えば、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシラン、エチルトリイソプロポキシシラン、フェニルトリイソプロポキシシラン、n−プロピルトリイソプロポキシシラン、メチルトリt−ブトキシシラン、エチルトリt−ブトキシシラン、フェニルトリt−ブトキシシラン、n−プロピルトリt−ブトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、フェニルメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、n−プロピルメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、フェニルメチルジエトキシシラン、n−プロピルメチルジエトキシシラン、ジメチルジイソプロポキシシラン、ジエチルジイソプロポキシシラン、フェニルメチルジイソプロポキシシラン、n−プロピルメチルジイソプロポキシシラン、ジメチルジt−ブトキシシラン、ジエチルジt−ブトキシシラン、フェニルメチルジt−ブトキシシラン、n−プロピルメチルジt−ブトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等、及びそれらの混合物を使用することができる。
チタニアとしてはアナターゼとルチルのいずれも使用することができる。アナターゼ型チタニアの利点は、非常に細かな微粒子を分散させたゾルを市場で容易に入手することができ、非常に薄い薄膜を容易に形成することができることである。他方、ルチル型チタニウムは、高温で焼結することができ、強度と耐摩耗性に優れた被膜が得られるという利点がある。
基材をチタニアからなる光触媒性コーティングで被覆し、チタニアを紫外線によって光励起すると、光触媒作用によって水が水酸基(OH-)の形で表面に化学吸着され、その結果、表面が超親液性になると考えられる。
撥水処理法としては、大別してウェットプロセス、ドライプロセス、複合プロセスがある。
ウェットプロセスには、有機シリコン化合物(フルオロアルキルシラン、フッ化アルキルトリクロロシランなど)、有機ジルコニウム化合物を原料とし、処理温度400°C程度以下で行うゾル−ゲル法、有機シリコン化合物(フッ化アルキルトリクロロシランなど)を原料とし、処理温度が室温から150°C程度で行う化学吸着法、フッ化グラファイト、カオチン系界面活性剤、ニッケル分散液を原料とし、処理温度が45°C程度で行う分散めっき法がある。
ドライプロセスには、フッ化炭素、フッ化シリコン、フッ化窒素、メタンを原料とし、処理温度が室温付近で行う低温プラズマ処理法、フッ化炭素、有機フッ化化合物を原料とし、処理温度が室温付近で行うプラズマ重合法、有機シリコン化合物(フルオロアルキルシラン、トリメチルメトキシランなど)を原料とし、処理温度が室温付近で行うプラズマCVD法、テフロン(登録商標)、有機フッ素化合物を原料とし、処理温度が室温付近で行うスパッタリング法がある。
複合プロセスには、有機シリコン化合物、酸素を原料とし、処理温度が室温付近で行う化学吸着法とプラズマ処理法とを複合した方法がある。
花弁状組織を持つアルミナ薄膜に撥水処理を行う。撥水処理は、フルオロアルキルトリメトキシシラン(FAS)の一つであるヘプタデカフルオトリメトキシシランをアルコール中で加水分解し、コーティングした後、400°C程度で熱処理することによって行う。薄膜上にFASをコーティングした場合の水に対する接触角は、沸騰水処理せずに多孔質アルミナ薄膜を撥水処理した場合には約120°、沸騰水処理を30秒行った場合には、接触角は約160°となり、完全に水をはじく超撥水要表面となる。
また、60℃以下のプロセスでポリマー基板上の作製した花弁状アルミナ表面においても、加水分解したFASで撥水処理することによって極めて高い撥水性が得られ、完全に水をはじく超撥水表面となる。PET基板上へのコーティング膜について、粘着性テープ剥離による密着性試験を行ったところ、非常に密着性に優れていることがわかった。コーティング膜を湾曲させても、膜にはクラックが生じない。このコーティング膜は、極性のあまり大きくない高分子基板であるPET基板とでも、非常に優れた密着性を有している。低温プロセスで透明な超撥水コーティング膜が得られることから、様々な基板へ適用が可能である。
一方、花弁状組織上にフッ素を含有しない長鎖アルキルトリエトキシシランをコーティングした場合にも、超撥水状態が得られる。長鎖アルキルトリエトキシシランを平滑なPET基板にコーティングした場合には、水に対する接触角が約100°であったのに対し、PET基板にアルミナゲル膜を形成し、温水処理して得られた花弁組織上にコーティングした場合には、超撥水状態が得られる。
実施例1の顕微鏡対物レンズ1は、鏡筒2先端の標本5と対向する環状面2a全体に疎液性の膜Aを備えた液浸対物レンズとして構成されている。また、環状面2aの内側に位置する最も標本側のレンズ(先端レンズ)3の面の露出部3a全体には、親液性の膜Bを備えている。
疎液性の膜A、親液性の膜Bには、実施例に先立ち説明した疎液性の膜、親液性の膜がそれぞれ用いられる。
先端レンズ3と鏡筒2との間隙部4にはシール剤6が充填されており、液体が間隙部4を通って対物レンズ1の内部へ浸入するのを阻止している。
なお、図1(a)中、7はカバーガラス、8は水や油等の充填液である。また、カバーガラス7とともに標本5を挟むスライドガラスは省略してある。また、図1では、先端レンズ3のみを示したが、対物レンズ1は、鏡筒2の内部に先端レンズ3の他にもレンズを備えている(便宜上、図示を省略してある)。鏡筒2はそれぞれのレンズを保持している。
さらに、図1(a)では、対物レンズ1を倒立顕微鏡対物レンズとして用いた例で示してあるが、実施例1の対物レンズ1は、正立顕微鏡対物レンズに用いることも可能である。
このため、実施例1の対物レンズ1によれば、対物レンズの先端部分に従来の機械式のキャップ等の部材を設けずに対物レンズ内部への液体の浸入を防止することができる。それにより、対物レンズ部を小型化でき、対物レンズ先端部の操作スペースを確保することができる。また、充填液をその都度補充する煩雑さを解消することができる。
その他、図1の変形例として、疎液性の膜A、親液性の膜Bを、次の(a)〜(f)のように配置してもよい。これらの構成においても、図1の構成とほぼ同様の作用効果が得られる。
(a)環状面2aにおける内側の環状領域に親液性の膜Bを、外側の環状領域に疎液性の膜Aをそれぞれ備えた構成。
(b)環状面2aにおける内側の環状領域に親液性の膜Bを、外側の環状領域に疎液性の膜Aをそれぞれ備えるとともに、露出部3a全体に親液性の膜Bを備えた構成。
(c)露出部3aにおける外側の環状領域にのみ、疎液性の膜Aを備えた構成。
(d)露出部3aにおける内側の環状領域に親液性の膜Bを、外側の環状領域に疎液性の膜Aをそれぞれ備えた構成。
(e)環状面2a全体に疎液性の膜Aを備えるとともに、露出部3aにおける内側の環状領域に親液性の膜Bを、外側の環状領域に疎液性の膜Aをそれぞれ備えた構成。
(f)環状面2aにおける内側の環状領域に疎液性の膜Aを備えるとともに、露出部3aにおける内側の環状領域に親液性の膜Bを、外側の環状領域に疎液性の膜Aをそれぞれ備えた構成。
実施例2の顕微鏡対物レンズを用いた観察方法では、顕微鏡対物レンズ1は、先端の標本5と対向する側の面に親液性の膜Bを備えた液浸対物レンズとして構成されている。なお、実施例1の液浸対物レンズを用いてもよい。また、実施例2の対物レンズ1は正立、倒立いずれのタイプの顕微鏡にも適用できる。ただし、倒立顕微鏡の対物レンズとして用いる場合には、顕微鏡対物レンズ1は、標本5と対向する側の面のいずれかの領域に親液性の膜Bを備えておく。
このとき、対物レンズ1の先端の標本5と対向する側の面が親液性の膜Bを備えているため、カバーガラス7と対物レンズ1との間の充填液は、対物レンズ1に吸着した状態に保持される。そして、次の標本5を観察する場合、対物レンズ1を固定した状態で、カバーガラス7をカバーガラス7の面7aに沿って移動させる。すると、カバーガラス7における液浸対物レンズ1側の面7a全体に疎液性の膜Aを備えているため、充填液8は対物レンズ1に吸着した状態を保持したままカバーガラス7上をスライドして、次の標本5の位置に移動する。
また、充填液8が、対物レンズ1とカバーガラス7とに接触した状態を保ちながら、カバーガラス7上をスライドするので、気泡が入りにくい。
また、倒立顕微鏡に用いた場合には、対物レンズ1の先端の標本5と対向する側の面に親液性の膜Bを備えることにより、対物レンズ1を移動させても充填液8が保持された状態が保たれ、液だれを防止できる。
また、本実施例2では、対物レンズを固定させ、カバーガラスを対物レンズに対して移動させることで、次の標本を観察する場合について説明したが、このような場合に限らず、適宜、対物レンズを移動させる場合でもあっても良い。
実施例3の顕微鏡対物レンズを用いた観察方法では、顕微鏡対物レンズ1は、先端の標本5と対向する側の面に疎液性の膜Aを備えた正立顕微鏡用の液浸対物レンズとして構成されている。
標本5は仕切り部9を一体又は別体に備えたスライドガラス10にマイクロアレイ状に配置されている。また、図3では、標本5が培養液11中に存在している。また、マイクロアレイ状に配置された標本5をカバーガラス7が覆っている。カバーガラス7は、標本とは反対側の面すなわち液浸対物レンズ1側の面7aのうち各標本5に対応した領域7a1に親液性の膜Bを備え、親液性の膜Bを備えた領域7a1の周囲の領域7a2に疎液性の膜Aを備えている。
まず、カバーガラス7における各標本5に対応して親液性の膜Bを備えたそれぞれの領域7a1に充填液8を注入しておく。次いで、対物レンズ1がカバーガラス7の所望の標本5位置に注入されてある充填液8に接触するように、カバーガラスを移動させる。
そして、次の標本を観察する場合、次の標本を対物レンズで観察できるように、カバーガラスを移動させる。このとき、対物レンズ1の先端の標本5と対向する側の面が疎液性の膜Aを備えており、かつ、カバーガラス7の充填液8が注入されている標本5位置の領域7a1が親液性の膜Bを備え、領域7a1の周囲の領域7a2が疎液性の膜Aを備えているため、充填液8は、カバーガラス7の標本5位置の領域7a1に吸着された状態を保持したまま、対物レンズ1から簡単に離れる。次いで、対物レンズ1と対向する位置に次の観察対象となるカバーガラスの所望の標本5位置が来るようにスライドガラス10を移動させ、次の観察対象となるカバーガラスの所望の標本5位置に吸着した充填液8に接触するようにカバーガラス7を対物レンズ1に近付ける。
また、予め、充填液8をカバーガラス7上に充填しておけば、カバーガラス7を所定位置に移動させるだけで各標本を観察することができ、各標本を観察する都度充填液で充填する煩雑さが解消される。また、対物レンズの操作スペースを損なうこともない。
なお、充填液に潮解性を有する液体を用いれば、乾燥し難くなる。このため、全ての標本を観察するために比較的長時間を要しても、充填液を補充することなく観察することができる。
また、本実施例3では、対物レンズを固定させ、カバーガラスを対物レンズに対して移動させることで、次の標本を観察する場合について説明したが、このような場合に限らず、適宜、対物レンズを移動させる場合でもあっても良い。
実施例4の顕微鏡対物レンズは、実施例1の対物レンズ1の構成に加えて、対物レンズ1の先端部における疎液性の膜Aを備えた領域2aの外側に、親液性の膜Bからなり、先端に液溜部12aを有する通路12と、疎液性の膜Aからなり、通路12の周囲を囲む通路包囲部13とを備えた倒立顕微鏡用液浸対物レンズとして構成されている。
しかるに、実施例4の顕微鏡液浸対物レンズによれば、対物レンズ1の先端部から液体がこぼれそうになった場合に、こぼれそうな液体が、親液性の膜Bからなる通路12を介して液溜部12aに溜められる。このため、実施例4の顕微鏡対物レンズによれば、こぼれる液体の流路を、鏡筒の摺動部等、浸入して欲しくない領域を避けるように導くことができる。同時に、対物レンズ1の先端部分に従来の機械式のキャップ等の部材を設けずに済むので、対物レンズを小型化でき、対物レンズの先端部の操作スペースを確保することができる。
実施例5の顕微鏡対物レンズ1は、実施例1の対物レンズの構成に加えて、対物レンズ1の先端部における親液性の膜Bを備えた領域の外側の領域の所定箇所14から、対物レンズ1の側面に通じる管路15を有している。
管路15は、内側の面に親液性の膜Bを備えている。
管路15の先端は、ポンプ等の排出・送液手段に接続されている。そして、排出・送液手段を介して、管路15を通る液体を対物レンズ1から離れた外部に排出させたり、外部から対物レンズ1へ送液することができるようになっている。
また、対物レンズ1の先端に液体を供給した場合は、ポンプ等の排出・送液手段を用いて、外部から管路15の内部を通って液体を供給することができる。
このため、実施例5の顕微鏡対物レンズによれば、実施例4と同様、こぼれる液体の流路を、鏡筒の摺動部等、浸入して欲しくない領域を避けるように導くことができる。同時に、対物レンズ1の先端部分に従来の機械式のキャップ等の部材を設けずに済みので、対物レンズを小型化でき、対物レンズの先端部の操作スペースを確保することができる。
また、対物レンズの先端部に設けた親液性の膜Bの領域よりも外側(例えば、疎液性の膜Aを備えた環状領域)の所定箇所から該対物レンズの側面に通じる管路を設けたので、対物レンズを大型化させずにすむ。また、管路の内部に親液性を持たせたので、管路自体につけられる傾斜や、ポンプ等の排出手段を介して、液体が管路の内部に溜まることがなく排出や送液されやすくなる。
実施例6にかかる顕微鏡対物レンズを用いた観察方法は、正立顕微鏡観察において、液浸対物レンズ1側の面7aに、親液性の膜Bで形成された、標本観察領域7a3、標本観察領域7a3に接続する所定長の通路7a4、及び通路7a4に接続する注入部7a5を備えるとともに、親液性の膜Bが備えられた領域の周囲に疎液性の膜Aを備えたカバーガラス7を用いる。そして、注入部7a5より液体8を注入し、液体8を通路7a4を伝わらせて、標本観察領域7a3に到達させ、次いで、対物レンズ1をカバーガラス7の標本5上の位置に到達した液体8に接触させて観察する。
実施例7の対物レンズは、標本を覆うカバーガラス7に備えられた親液性の膜Bに付着した球面状の液体8に対物レンズ1を構成するレンズ機能の一部(例えば、実施例1の対物レンズ1における先端レンズ3と同様の機能)を担わせるように、対物レンズ1内に備わるレンズ系が設計された、正立顕微鏡用対物レンズとして構成されている。
また、実施例7の対物レンズによれば、対物レンズの先端レンズとしての機能を、カバーガラス上に充填される半球面状の液体に担わせるので、任意の場所に簡単に先端レンズを作ることができる。
2 鏡筒
3 先端レンズ
3a 露出部
4 間隙部
5、51、52 標本
6 シール剤
7 カバーガラス
7a カバーガラス7における液浸対物レンズ1側の面
7a1 面7aのうち各標本5に対応した領域
7a2 領域7a1の周囲の領域
7a3 標本観察領域
7a4 通路
7a5 注入部
8 充填液
9 仕切り部
10 スライドガラス
11 培養液
12 通路
12a 液溜部
13 通路包囲部
14 対物レンズ1の先端部における親液性の膜Bを備えた領域の外側の領域の所定箇所
15 管路
A 疎液性の膜
B 親液性の膜
Claims (15)
- レンズ系と、前記レンズ系を保持する鏡筒を有する顕微鏡液浸対物レンズにおいて、
前記鏡筒先端の標本と対向する環状面に、疎液性の膜を備えるとともに、
前記レンズ系における最も標本側のレンズ面の露出部全体に、親液性の膜を備えたことを特徴とする顕微鏡液浸対物レンズ。 - 前記鏡筒先端の標本と対向する環状面全体に、疎液性の膜を備えたことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡液浸対物レンズ。
- 前記鏡筒先端の標本と対向する環状面における一部の環状領域に、疎液性の膜を備えたことを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡液浸対物レンズ。
- レンズ系と、前記レンズ系を保持する鏡筒を有する顕微鏡液浸対物レンズにおいて、
前記レンズ系における最も標本側のレンズ面の露出部における外側の環状領域に、疎液性の膜を備えるとともに、
前記レンズ系における最も標本側のレンズ面の露出部における外側の環状領域よりも内側の領域に、親液性の膜を備えたことを特徴とする顕微鏡液浸対物レンズ。 - 前記鏡筒先端の標本と対向する環状面全体に、疎液性の膜を備えたことを特徴とする請求項4に記載の顕微鏡液浸対物レンズ。
- 前記対物レンズの先端部における疎液性の膜を備えた領域の外側に、
親液性の膜からなり、先端に液溜部を有する通路と、
疎液性の膜からなり、前記通路の周囲を囲む通路包囲部とを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の顕微鏡液浸対物レンズ。 - 前記鏡筒が、前記対物レンズの先端部における親液性の膜を備えた領域の外側の領域の所定箇所から該対物レンズの側面に通じる排出機能または送液機能のための管路を有し、
前記管路の側の面に、親液性の膜を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の顕微鏡液浸対物レンズ。 - 前記親液性の膜が、光触媒で構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の顕微鏡液浸対物レンズ。
- レンズ系と、前記レンズ系を保持する鏡筒を有する顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法において、
先端の標本と対向する側の面に親液性の膜を備えた液浸対物レンズと、マイクロアレイ状に配置された標本を覆い、前記液浸対物レンズ側の面全体に疎液性の膜を備えたカバーガラスとを用いて、
前記液浸対物レンズと前記カバーガラスとの間を液体で充填し、該液体が前記液浸対物レンズ先端の標本と対向する側の面に吸着した状態を保持し、かつ、カバーガラスの前記液浸対物レンズ側の面をスライドするようにしながら、該液浸対物レンズと前記カバーガラスとを該カバーガラスの前記液浸対物レンズ側の面に沿って相対的に移動させることによって、マイクロアレイ状に配置された各標本を観察することを特徴とする顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法。 - レンズ系と、前記レンズ系を保持する鏡筒を有する顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法において、
請求項1又は4に記載の液浸対物レンズと、マイクロアレイ状に配置された標本を覆い、前記液浸対物レンズ側の面に疎液性の膜を備えたカバーガラスとを用いて、
前記液浸対物レンズと前記カバーガラスとの間を液体で充填し、該液体が前記液浸対物レンズ先端の標本と対向する側の面に吸着した状態を保持し、かつ、カバーガラスの前記液浸対物レンズ側の面をスライドするようにしながら、該液浸対物レンズと前記カバーガラスとを該カバーガラスの前記液浸対物レンズ側の面に沿って相対的に移動させることによって、マイクロアレイ状に配置された各標本を観察することを特徴とする顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法。 - レンズ系と、前記レンズ系を保持する鏡筒を有する顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法において、
先端の標本と対向する側の面に疎液性の膜を備えた液浸対物レンズと、マイクロアレイ状に配置された標本を覆い、前記液浸対物レンズ側の面のうち各標本に対応した領域に親液性の膜を備え、前記親液性の膜を備えた領域の周囲に疎液性の膜を備えたカバーガラスとを用いて、
前記カバーガラスに備えられた各親液性の膜の上に液体を供給し、液体を付着した状態が保持されるようにしておき、前記液浸対物レンズのレンズ面を前記カバーガラスの各標本面に対応した領域に備わる親液性の膜に付着した液体への接触及び離脱を順次行うことで、マイクロアレイ状に配置された各標本を観察することを特徴とする顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法。 - レンズ系と、前記レンズ系を保持する鏡筒を有する顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法において、
前記液浸対物レンズ側の面に、親液性の膜で形成された、標本観察領域、前記標本観察領域に接続する所定長の通路、及び該通路に接続する注入部を備えるとともに、該親液性の膜が備えられた領域の周囲に疎液性の膜を備えたカバーガラスを用いて、
前記注入部より液体を注入し、該液体を前記通路を伝わらせて、前記標本観察領域に到達させ、
次いで、前記対物レンズを前記カバーガラスの前記標本上の位置に到達した液体に接触させて観察することを特徴とする顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法。 - 前記親液性の膜が、光触媒で構成されていることを特徴とする請求項9に記載の顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法。
- 前記親液性の膜が、光触媒で構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の顕微鏡液浸対物レンズを用いた請求項10に記載の顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法。
- 前記親液性の膜が、光触媒で構成されていることを特徴とする請求項11又は12に記載の顕微鏡液浸対物レンズを用いた観察方法。
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