JP4603214B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、始動口に入賞することで抽選が実行され、抽選の結果を遊技盤に設けられた図柄変動表示装置による図柄変動表示によって遊技者に報知すると共に、前記抽選結果が当りの場合に遊技者にとって有利な遊技状態とする遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、遊技機、特にパチンコ機において、始動入賞口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選の結果、当たりとなると、大入賞口が所定期間、所定回数開放され(1回の開閉を1ラウンドとし、一般に10〜16ラウンド継続する。)、遊技球の入賞率を高める、遊技者に有利な状態とする機能(大当り)を持つパチンコ機がある。
【0003】
この種のパチンコ機では、抽選の結果を遊技者に報知する演出として、パチンコ機のゲージ盤の中央に表示部(通常は液晶表示画面)を設置している。この表示部は、複数の列の図柄変動画面が構成され(背景画面もある)、この変動する図柄が停止したときの並びで当たり外れを報知するようになっている。遊技者は、この図柄変動画面を見ることによって、当たりか外れかに一喜一憂するため、期待感を持たせることができる。
【0004】
しかしながら、表示部はパチンコ機の遊技盤に対して占有する領域が限られているため、サイズとして小さく、制限なく画面を拡大することができない。
【0005】
そこで、特開平7−1788223号公報では、レンズ効果を利用して、実際使用している表示部の液晶表示画面サイズよりも大きく見せることが提案されている。これにより、表示部のサイズを大きくすることなく、表示画面のみを拡大することができる。
【0006】
しかしながら、上記先行技術では、表示画面を単純に拡大表示しているにすぎず、画面自体が平面的なものであるため、臨場感としては乏しく、飽きられ易いという欠点がある。
【0007】
これを解消するためには、画像処理制御により拡大、縮小、変形(ねじれや歪み等)処理する必要があるが、これでは、画像データメモリが莫大となり、表現に制限が生じると共に、画像素材の作成時間や制御ソフトの作成時間が長期化するため、開発期間の長期化を招く。
【0008】
本発明は上記事実を考慮し、画像処理のための制御系に負担をかけることなく、かつ開発期間を長期化させることなく、表示画像に臨場感を持たせることができる遊技機を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、始動口に入賞することで抽選が実行され、抽選の結果を遊技盤に設けられた図柄変動表示装置による図柄変動表示によって遊技者に報知すると共に、前記抽選結果が当りの場合に遊技者にとって有利な遊技状態とする遊技機であって、前記図柄変動表示装置の表示面に対向して配置されたレンズ板と、前記図柄変動表示装置の周縁を囲むように取り付けた取付板に設けられ、前記図柄変動表示装置の表示面に対して接近離間する方向へ移動する伸縮機能を持つ複数のロッドを備え、当該ロッドを伸縮させることで前記レンズ板を表示面に対して傾斜させる傾斜手段と、図柄変動表示装置による図柄変動表示に同期させて、前記傾斜手段を制御する傾斜制御手段と、を有することを特徴としている。
また、本発明において、前記図柄変動表示装置の表示面の周縁形状、並びに、前記レンズ板の外形が、それぞれ矩形状であり、前記ロッドが、前記取付板における前記図柄変動表示装置の表示面の四隅近傍と、前記レンズ板の四隅とのそれぞれの四隅同士を連結していることを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、表示面に対向した配置したレンズ板により表示画像を拡大することができる。また、このレンズ板を傾斜手段により傾斜させることで、レンズ板と表示画面との距離が不均一となり、表示画面の一部のみを拡大したり、縮小させることができる。このため、表示画面自体が平面的な画像であっても、遊技者が見る画像は、立体感(遠近感)を持たせることができ、臨場感を与えることができる。
【0011】
また、制御系、例えば、画像データメモリ等に負担をかけることがなく、画像素材の作成時間等も長期化することもないため、画像処理制御によって行う場合に比べ、同じ画像演出のための開発期間を短縮することができる。
【0013】
傾斜手段を図柄変動表示に同期させることで、例えば、3図柄が揃うと当りであり、その内の2図柄が揃ったときに、最後の当り図柄を強調したい場合、この当り図柄を含む変動画面を画面奥側から手前側に接近してくるような立体感を持たせることで、期待感を増幅することができる。
【0014】
前記傾斜手段が、前記表示部に対して接近離間する方向へ移動する伸縮機能を持つロッドであり、当該ロッドの先端に前記レンズ板が着脱可能に取付けられていることを特徴としている。
【0015】
例えば、表示部の四隅から表示部に対して接近離間する伸縮可能なロッドを突出させ、このロッドの先端にレンズ板を着脱可能に取り付けることで、遊技盤面前面側からレンズ板の着脱が可能であり、例えば、機種のコンセプト(キャラクタ等)によって、縦横の両方又は一方にパワーを持つ凸レンズ、凹レンズ或いはこれらの組み合わせといったレンズ板の種類を簡単に変更することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1には、本実施の形態に係るパチンコ機110が示されている。このパチンコ機110は、矩形の枠体113でその外形が構成されており、店側のベース面115に支持されている。また、枠体113には、装飾版113A、スピーカ162、キーシリンダ113B等が配設されている。
【0017】
枠体113の内側正面には、透明ガラス板110Aがガラス枠110Bに嵌め込まれた状態で配設されている。この透明ガラス板110Aで仕切られた内側領域には、遊技盤111が配設されている。また、この遊技盤111における円弧状のレール112で囲まれた領域が遊技領域であるゲージ部114とされている。
【0018】
図2に示される如く、ゲージ部114には、全面に渡って複数の釘116が打ち込まれ、レール112を通って打ち出されたパチンコ球がこの釘116に当たって跳ねたり、釘116によって形成される案内路に案内されながら、落下していくようになっている。また、この釘116の他、ゲージ部114に向かって左右対称の位置には、風車118が取り付けられており、パチンコ球を予期しない方向へ方向転換させるようになっている。
【0019】
さらに、ゲージ部114には複数の位置に入賞口120が設けられ、この入賞口120にパチンコ球が入ることにより、所定数のパチンコ球が遊技者に払い出されるようになっている。
【0020】
このようなゲージ部114は、ほぼ左右対称系とされており、この中央部には特別図柄変動装置としての電動役物ユニット122が配置され、その表示部124が露出されている。
【0021】
図4に示される如く、表示部124は、液晶表示画面250とこの液晶表示画面250の裏面側に設けられたバックライトパネル252によって構成されている。液晶表示画面250に表示される画像は、各画素の透過率の制御によって形成されており、前記バックライトパネル252は、この液晶表示画面250に表示された画像を表示するための光源となる。
【0022】
バックライトパネル252には、コネクタ254を介して表示回路基板256から給電されて点灯する。表示回路基板256では、後述する図柄表示制御基板160(図3参照)からの画像信号に応じて液晶表示画面250の各画素毎の透過濃度(階調)が制御される。
【0023】
前記表示部124の下方には電動役物ユニット122を始動するための特別図柄始動入賞口126が設けられている。
【0024】
特別図柄始動入賞口126のさらに下方には、大入賞口128が配置され、この大入賞口128を開閉する開閉部材129は、前記電動役物ユニット122での所謂当りの表示状態で所定時間の開放が所定回数繰り返され、大量のパチンコ球を入賞させることができる構成となっている。
【0025】
また、前記電動役物ユニット122の上部には、横1列に4個の保留ランプ200が配列されている。この保留ランプ200は、特別図柄始動入賞口126に入賞したパチンコ球が最大4球分保留されていることを点灯状態で報知するものであり、電動役物ユニット122による抽選結果の案内が終了した時点で、保留された分が消化されて消灯するようになっている。
【0026】
また、ゲージ部114には、普通図柄始動入賞口130が設けられており、普通図柄始動入賞口130にパチンコ球が入賞すると、図示しない普通図柄表示部の表示が変動し、所定当り数字になると、前記特別図柄始動入賞口126に設けられた可動部としての電動チューリップ134が所定時間開放するようになっている。この電動チューリップ134の開放により、特別図柄始動入賞口126への入賞の確率が物理的に高まることになる。
【0027】
図1に示される如く、上記ゲージ部114の下部、すなわち、透明ガラス板110Aの下部は、パネル部140とされ、その上部パネル140Aには上皿141が設けられ、下部パネル140Bには、発射装置の操作部としてのハンドル136と、上皿141から落下するパチンコ球を受ける下皿138とが設けられている。なお、下部パネル140Bには、灰皿143も設けられている。
【0028】
ハンドル136は、前記パネル140の内部から突出された回転軸に取付けられており、この回転軸を中心に回転可能とされている。すなわち、遊技者がこのハンドル136を把持して回転することで、発射装置が稼動すると共に、前記回転角度に基づいて発射強度が設定されるようになっている。なお、この回転には、復帰付勢力が付与されており、遊技者が手を離すと自動的に元の回転位置に戻る構造となっている。
【0029】
図3には、パチンコ機110を制御するための制御系の概略が示されている。
制御系は、主制御基板150を中心として、払出制御基板152、音声制御基板154、ランプ制御基板156、発射制御基板158、図柄表示制御基板160等、機能毎に分類されている(なお、以下これらを総称する場合、副制御基板151という)。
【0030】
なお、主制御基板150並びに副制御基板151は、管理制御基板206を介してパチンコ店側のホールコンピュータ208に接続することにより、パチンコ機の稼動状況を管理することも可能となっている。
【0031】
主制御基板150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御基板150からの命令信号に基づいて、その他の副制御基板151が独自に実行する。すなわち、主制御基板150は基本的に命令を出力するのみで、その結果等のフィードバックは受けない構成となっている。
【0032】
払出制御基板152は、パチンコ球の払出し数を制御するものであり、音声制御基板154は、パチンコ機110に設けられたスピーカ162からの効果音等の出力を制御する。また、ランプ制御基板156は、パチンコ機110に取り付けられた電飾部材(遊技盤側表示灯)164の点灯・消灯を制御し、発射制御基板158は、遊技者によるパチンコ球の発射を制御する。
【0033】
図柄表示制御基板160は、前記表示部124が表示ドライバ166を介して接続されており、主制御基板150からの命令信号に基づいて、所定の演出効果をもたらす表示を実行する。なお、この図柄表示制御基板160は、普通図柄表示部も制御する。
【0034】
前記主制御基板150には、特別図柄始動入賞口126に設けられた特別図柄入賞センサ168及び普通図柄始動入賞口130に設けられた普通図柄入賞センサ170、各入賞口120に設けられた入賞センサ172、並びに大入賞口128に入賞したパチンコ球を検出する大入賞口センサ173が接続されている。なお、大入賞口128には、大入賞口の開閉動作を継続するためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにもVゾーンセンサ171が設けられている。
【0035】
また、この主制御基板150には、電動チューリップ134を開閉させるためのソレノイド174、大入賞口128の開閉部材129を開閉させるためのソレノイド175、保留ランプ200が接続されている。
【0036】
また、主制御基板150では、特別図柄や普通図柄の抽選がなされ、この抽選結果に基づく表示部124での表示内容を選択し、図柄表示制御基板160へ命令信号を出力する。すなわち、図柄表示制御基板160には、複数種の命令信号に基づく異なる表示内容のデータが予め記憶されており、命令信号に基づいてデータが選択されて、起動するようになっている。
【0037】
ここで、図5に示される如く、表示部124の前面側には、レンズ板258が取り付けられている。
【0038】
レンズ板258は、縦横方向にそれぞれ同一のパワーを持つ所謂凸レンズ形状であり、外形は矩形状となっている。レンズ板258の四隅には、円孔260が設けられ、取付ビス262が遊嵌されている。
【0039】
一方、表示部124の周囲に設けられ、表示部124を取付けるための取付板264(電動役物ユニット122の一部)には、円孔266が設けられ、円筒部材268が突出している。この円筒部材268の内周面には、雌ねじが形成されており、前記レンズ板258の円孔260を遊嵌した取付ビス262の先端に形成された雄ねじが螺合されている。
【0040】
これにより、レンズ板258は、4個の取付ビス262によって円筒部268に固定される。
【0041】
図4に示される如く、円筒部268は、取り付け板264の裏面側に取付けられたソレノイド270の一部を構成する伸縮ロッドであり、4個のソレノイド270(以下、必要に応じて、遊技盤前面から見て、左上をソレノイド270LU、右上をソレノイド270RU、左下をソレノイド270LL、右下をソレノイド270RLという。)への通電・非通電によって、引き込み位置及び伸び出し位置の少なくとも2位置をとり得るようになっている。
【0042】
ソレノイド270は、ソレノイド制御部272に接続されており、それぞれ独立して通電・非通電させることが可能となっている(図6乃至図11のそれぞれ(A)参照)。
【0043】
すなわち、全てのソレノイド270が同時に非通電とされた場合には、全ての円筒部268が伸び出し位置となり、レンズ板258を表示部124の表示面と平行に表示部124に最も接近した状態となる(図6(B)に示す通常演出参照)。この位置が、通常状態であり、この位置から、全てのソレノイド270を同時に通電すると、レンズ板258は表示部124と平行に遊技者側に移動される。この位置は、表示部124の画像を拡大表示する位置となる(図7に示す特殊演出▲1▼参照)。
【0044】
ソレノイド制御部272では、4個のソレノイド270の内、上側2個(図8(B)に示す特殊演出▲2▼)、下側2個(図9(B)に示す特殊演出▲3▼)、左側2個(図10(B)に示す特殊演出▲4▼)、右側2個(図11(B)に示す特殊演出▲5▼)のみを通電させ、それ以外を非通電させることができる。
【0045】
上記通常演出及び特殊演出▲1▼乃至▲5▼は、表示部124に表示される図柄変動画面に同期しており、ソレノイド制御部272に入力される図柄変動パターンデータに基づいて、選択されソレノイド270の通電・非通電が制御されるようになっている。
【0046】
本実施の形態では、通常の図柄変動時には、通常演出が選択され、当り確率に応じて特殊演出▲1▼乃至▲3▼が選択され、図柄変動が停止するとき特殊演出▲4▼が選択され、リーチ状態で特殊演出▲5▼が選択されるようになっている。
【0047】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0048】
まず、パチンコ球が発射されると、レール112に案内されてゲージ部114の釘116や風車118等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、入賞口120に入賞すると、予め定められた数のパチンコ球が払い出される(賞球)。また、普通図柄始動入賞口130に入賞するとこれを普通図柄入賞センサ170で検出する。
【0049】
この検出により、主制御基板150では、普通図柄の抽選が開始される。すなわち、乱数カウンタを用いて、所定の確率で0〜9までの数字を抽選する。抽選の結果、外れの場合には、特に遊技状態に変化はない。一方、抽選の結果、当り(例えば、当り数字の7が抽選される)の場合には、主制御基板150は、特別図柄始動入賞口126に設けられた電動チューリップ134を開放状態とするべく、ソレノイド174へ通電する。これにより、特別図柄始動入賞口にパチンコ球が入り易い、高確率状態とすることができる。
【0050】
前記特別図柄始動入賞口126にパチンコ球が入賞すると、主制御基板150では、乱数カウンタを用いて所定の確率下で大当り抽選が開始される。この大当り抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれにおいて、予め準備された図柄変動パターン(図柄変動パターン)を選択(乱数カウンタで選択してもよい)し、図柄表示制御基板160を含む演出に関連する制御基板へコマンド信号を送出する。
【0051】
図柄表示制御基板160では、受信したコマンド信号に基づいて、表示ドライバ166を介して表示部124に図柄変動パターンを表示する。この図柄変動パターンにおいては、リーチを経由した当り、外れリーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、遊技者は期待感をもって抽選結果を待つことができる。
【0052】
すなわち、当り時の図柄変動制御が終了すると、予め設定したラウンド数(例えば、15ラウンド)の大当たり処理が実行される。この大当たり処理中は、大入賞口128がほとんど開放状態であるため、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大当たり処理が終了すると、通常の遊技に戻る。
【0053】
ここで、本実施の形態では、表示部124の前面に配置されたレンズ板258を表示部124に対して接近させたり離間させたりすることで、表示部124での表示状態に対して特殊な表現効果を付与している。
【0054】
以下に、図12のフローチャートに従い、レンズ板258の移動制御について説明する。
【0055】
ステップ300では、主制御基板150からソレノイド制御部272に図柄変動パターン信号が入力したか否かが判断され、肯定判定されるとステップ302へ移行して図柄変動パターンを解析する。すなわち、図柄変動パターンは抽選の結果によって選択されるため、これを解析することで、当り確率やリーチの有無、変動のタイミング等が認識できる。
【0056】
次のステップ304では、当り確率を認識し、次いでステップ306へ移行して当り確率に応じて特殊演出パターン▲1▼乃至▲3▼を選択する。
【0057】
次のステップ308では、選択された特殊演出パターン▲1▼乃至▲3▼に応じてソレノイド270の通電・非通電を制御する(該当するソレノイド270へ通電)。
【0058】
ここでは、当り確率が3段階にわかれており、当り確率Aの場合には、特殊演出パターン▲1▼が選択され、全ソレノイド270へ通電される。これにより、図7(A)に示される如く、レンズ板258は、表示部124の表示画面と平行に遊技者側へ移動し、そのときの画面は所謂ズーム画面となる(図7(B)参照)。
【0059】
また、当り確率Bの場合には、特殊演出パターン▲2▼が選択され、下側のソレノイド270LL、270RLへ通電される。これにより、図8(A)に示される如く、レンズ板258は、表示部124の表示画面に対して上向きに傾斜され、そのときの画面は画面の下側が拡大された画面となる(図8(B)参照)。
【0060】
次に、当り確率Cの場合には、特殊演出パターン▲3▼が選択され、上側のソレノイド270LU、270RUへ通電される。これにより、図9(A)に示される如く、レンズ板258は、表示部124の表示画面に対して下向きに傾斜され、そのときの画面は画面の上側が拡大された画面となる(図9(B)参照)。
【0061】
上記レンズ板258の移動により、遊技者は当り確率がどの程度かを認識できる。また、画像データを変更することなく、単純なレンズ板258の移動によって、画像に立体感を持たせることができる。
【0062】
次のステップ310では、左図柄及び中図柄の停止時期か否かが判断され、肯定判定されるとステップ312へ移行して特殊演出パターン▲4▼が選択され、次いでステップ314で左側ソレノイド270LU、270LLが通電される。これにより、図10(A)に示される如く、レンズ板258は、表示部124の表示画面に対して右向きに傾斜され、そのときの画面は画面の左側が拡大された画面となる(図10(B)参照)。
【0063】
次のステップ316では、リーチとなったか否かが判断され、肯定判定、すなわち左図柄と右図柄が同一の図柄で停止したと判定され、ステップ318へ移行して特殊演出パターン▲5▼が選択される。
【0064】
次いでステップ320で右側ソレノイド270RU、270RLが通電される。これにより、図11(A)に示される如く、レンズ板258は、表示部124の表示画面に対して左向きに傾斜され、そのときの画面は画面の右側が拡大された画面となる(図11(B)参照)。
【0065】
このように、図柄変動パターンに同期させて、レンズ板258を移動させることで、元の表示画像は変更せず、立体感を持たせることができ、現在の状態を臨場感のある表示画像で表現することができる。また、レンズ板258の移動状態で予告を行うことができるため、遊技者の趣向性を向上することができる。
【0066】
本実施の形態によれば、画像の立体感等を制御的に行うのではなく、表示部124の前面に配置したレンズ板258を四隅に設けたソレノイド270の円筒部材268の伸縮によって、複数の状態に移動させるようにしたため、画像データメモリの増加や、様々な画像エフェクトのためのソフトを作成する必要がない。
このため、開発期間も短縮させることができる。
【0067】
また、本実施の形態では、レンズ板258を遊技者側、すなわち遊技盤面前面側から取付ビス262によって固定したため、簡単に着脱可能であり、損傷した場合の交換が容易であると共に、機種によって他の種類のレンズ板258への交換も簡単な作業で行うことができる。
【0068】
なお、本実施の形態では、レンズ板258として、縦横方向に同一のパワーを持つ凸レンズを適用したが、図12に示される如く、凹レンズ形状のレンズ板280を用いてもよい。また、凸レンズや凹レンズを組み合わせてもよい。
【0069】
また、レンズ板258をソレノイド270の通電・非通電によって円筒部262を伸縮させることで、傾斜等させたが、モータとカムの組み合わせで行ってもよい。さらに、傾斜角度を複数設定してもよい。
【0070】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、画像処理のための制御系に負担をかけることなく、かつ開発期間を長期化させることなく、表示画像に臨場感を持たせることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】本実施の形態に係るゲージ部の正面図である。
【図3】本実施の形態に係るパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図4】電動役物ユニット配設部の側面断面図である。
【図5】表示部及びレンズ板の取り付け状態を示す分解斜視図である。
【図6】(A)は表示部とレンズ板との相対位置関係(通常状態)を示す右側面図、(B)は図6(A)の相対位置関係での画面の正面図である。
【図7】(A)は表示部とレンズ板との相対位置関係(特殊演出▲1▼)を示す上面図、(B)は図7(A)の相対位置関係での画面の正面図である。
【図8】(A)は表示部とレンズ板との相対位置関係(特殊演出▲2▼)を示す右側面図、(B)は図8(A)の相対位置関係での画面の正面図である。
【図9】(A)は表示部とレンズ板との相対位置関係(特殊演出▲3▼)を示す右側面図、(B)は図9(A)の相対位置関係での画面の正面図である。
【図10】(A)は表示部とレンズ板との相対位置関係(特殊演出▲4▼)を示す上面図、(B)は図10(A)の相対位置関係での画面の正面図である。
【図11】(A)は表示部とレンズ板との相対位置関係(特殊演出▲5▼)を示す上面図、(B)は図11(A)の相対位置関係での画面の正面図である。
【図12】本実施の形態に係るレンズ板移動制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】レンズ板として凹レンズを適用した変形例であり、(A)は表示部とレンズ板との相対位置関係(特殊演出▲2▼に相当)を示す右側面図、(B)は図13(A)の相対位置関係での画面の正面図である。
【符号の説明】
110 パチンコ機(遊技機)
114 ゲージ部
122 電動役物ユニット
124 表示部
126 特別図柄始動入賞口
150 主制御基板
160 図柄表示制御基板
250 液晶表示画面
258 レンズ板
262 取付ビス
264 取付板
268 円筒部
270 ソレノイド
272 ソレノイド制御部
Claims (2)
- 始動口に入賞することで抽選が実行され、抽選の結果を遊技盤に設けられた図柄変動表示装置による図柄変動表示によって遊技者に報知すると共に、前記抽選結果が当りの場合に遊技者にとって有利な遊技状態とする遊技機であって、
前記図柄変動表示装置の表示面に対向して配置されたレンズ板と、
前記図柄変動表示装置の周縁を囲むように取り付けた取付板に設けられ、前記図柄変動表示装置の表示面に対して接近離間する方向へ移動する伸縮機能を持つ複数のロッドを備え、当該ロッドを伸縮させることで前記レンズ板を表示面に対して傾斜させる傾斜手段と、
図柄変動表示装置による図柄変動表示に同期させて、前記傾斜手段を制御する傾斜制御手段と、
を有することを特徴とする遊技機。 - 前記図柄変動表示装置の表示面の周縁形状、並びに、前記レンズ板の外形が、それぞれ矩形状であり、前記ロッドが、前記取付板における前記図柄変動表示装置の表示面の四隅近傍と、前記レンズ板の四隅とのそれぞれの四隅同士を連結していることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269027A JP4603214B2 (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001269027A JP4603214B2 (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | 遊技機 |
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