JP4603098B2 - 医療システム - Google Patents

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Description

本発明は、医療システムに関し、特に人や動物などの被検体内に導入されるカプセル型医療装置と被検体外に配置される体外機とが無線により通信する医療システムに関する。
例えば医療分野においては、従来から、人や動物などの被検体内に導入されて被検体内の各種情報を取得する情報取得機能と、取得した情報や外部からの制御信号などを無線回線を介して送受信する無線通信機能と、を備えた飲み込み型のカプセル型医療装置が存在する(例えば以下に示す特許文献1〜3参照)。
上記のようなカプセル型医療装置を用いた医療システムでは、カプセル型医療装置に内蔵する送受信用アンテナに、しばしばコイルアンテナ(ループアンテナとも言う)が使用される(例えば特許文献1の段落番号0039参照)。これは、小型アンテナの中でコイルアンテナは利得が大きいためである。
一方、体外機側の送受信用アンテナは、被検体内のカプセル型医療装置から放射された電波の受信感度を良くするために、通常、被検体に密着するか又は近接するように設けられる。また、体外機のアンテナを取り付けた状態での被検体の移動を可能にするために、通常、体外機のアンテナは携帯可能に被検体に取り付けられる(例えば特許文献1の段落番号0027又は図1、特許文献2の例えば段落番号0021又は図1、又は、特許文献3の段落番号0035又は図1及び図4参照)。そこで従来では、被検体にとっての携帯性等を考慮して、一般的に、体外機側のアンテナにダイポールアンテナやループアンテナなどの簡易な構成のアンテナを用いていた。
特開2007−195961号公報 特開2007−175448号公報 特開2005−13338号公報
しかしながら、通常、カプセル型医療装置用のアンテナとして使用されるコイルアンテナは指向性を有する。また、体外機用のアンテナとして使用されるダイポールアンテナまたはループアンテナも指向性を有する。
ここで図1A及び図1Cに、コイルアンテナから放射された電波をダイポールアンテナで受信する実験により得られた相互位置と受信強度との関係(受信強度位置依存性)を示す。図1Aはコイルアンテナを巻軸が地表面に対して水平となるように配置した場合の垂直偏波に対する受信強度位置依存性を示し、図1Cは同じくコイルアンテナを巻軸が地表面に対して垂直となるように配置した場合の水平偏波に対する受信強度位置依存性を示す。また、図1Bに図1Aの受信強度位置依存性を説明するための送信アンテナ(コイルアンテナ)と受信アンテナ(ダイポールアンテナ)との位置関係を示す概念図を示し、図1Dに図1Cの受信強度位置依存性を説明するための送信アンテナ(コイルアンテナ)と受信アンテナ(ダイポールアンテナ)との位置関係を示す概念図を示す。なお、図1A及び図1Cに示す受信強度位置依存性は、図1Bおよび図1Dにそれぞれ示すように、直径が300mmで高さが300mmの円筒形状の液体ファントム(模擬人体)1001内に径が3mmのコイルアンテナ1002を導入し、また、液体ファントム1001の側面にダイポールアンテナ1003を密着させ、この状態でダイポールアンテナ1003で受信した電波の強度をスペクトルアナライザを用いて測定した結果から求めた。なお、この際の送信アンテナ(コイルアンテナ1002)と受信アンテナ(ダイポールアンテナ1003)との距離を150mmと想定した。ここで、垂直偏波とは電界が地表面に対して垂直な面を伝播する電波であり、図1Bではコイルアンテナ1002の巻軸と垂直な面を伝播する偏波である。また、水平偏波とは電界が地表面に対して水平な面を伝播する電波であり、図1Dでは巻軸と垂直な面を伝播する偏波である。
図1Cに示すように、コイルアンテナ1002から放射された電波のうち水平偏波については、コイルアンテナ1002とダイポールアンテナ1003との相互位置に関係なく、略一定の受信強度が得られるものの、図1Aに示すように、垂直偏波については、ダイポールアンテナ1003がコイルアンテナ1002に対して水平方向に位置した際に受信強度が著しく低下(もしくは0)することが分かる。このことから、コイルアンテナは、水平偏波については指向性を有しないものの、垂直偏波については指向性を有していることが分かる。
このため、従来のように、カプセル型医療装置の送受信用アンテナにコイルアンテナを用い、体外機の送受信用アンテナにダイポールまたはループアンテナを用いた医療システムでは、カプセル型医療装置のアンテナと体外機のアンテナとの位置関係によっては送受信感度が低下してしまい、カプセル型医療装置と体外機との間で正確にデータの送受信ができないという問題が存在する。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、カプセル型医療装置のアンテナと体外機のアンテナとの位置関係によらずにカプセル型医療装置と体外機との間で正確にデータの送受信が可能な医療システム、その体外装置、そのカプセル型医療装置およびそのアンテナ切替方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明による医療システムは、被検体内に導入され、第1偏波方向に指向性を持つ電波を出力する第1アンテナと、該第1アンテナを介して通信する第1通信部と、を含むカプセル型医療装置と、前記被検体外に配置され、第2偏波方向に対して指向性を持つ第2アンテナと、該第2アンテナとともに設けられ該第2アンテナの前記第2偏波方向とは異なる第3偏波方向に対して指向性を持つ第3アンテナと、を有する体外アンテナと、前記第2および第3アンテナのうちいずれかを選択する選択部と、該選択部により偏波面が選択された前記体外アンテナを介して前記第1通信部と通信する第2通信部と、を含む体外機と、を備え、前記体外アンテナが、前記第2および第3アンテナが形成された単層または多層構造の基板を含み、前記第2アンテナと前記第3アンテナとが、前記基板における異なる面または異なる層にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記体外機が、前記選択が選択した偏波面での受信強度を検出する受信強度検出を含み、前記選択が、前記受信強度検出が検出した受信強度に基づいて前記第2および第3アンテナのうちいずれかを選択することを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記第2および/または第3アンテナが、ダイポールアンテナ、ループアンテナまたはマイクロストリップアンテナであることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記基板が、可塑性を有することを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記体外アンテナを複数備え、前記選択部が、前記複数の体外アンテナそれぞれについて前記第2および第3アンテナのいずれかを選択することを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記体外アンテナが、前記被検体の外表に固定されることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記カプセル型医療装置が、重心が中心から外れていることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記第1アンテナが、コイルアンテナであることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記体外アンテナの地表面に対する傾斜角を検出するセンサをさらに備え前記選択部が、前記センサが検出した前記傾斜角に応じて前記第2および第3アンテナのうちいずれかを選択前記第2通信部が、前記選択部により偏波面が選択された前記体外アンテナを介して前記第1通信部と通信することを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記体外アンテナと前記センサとが、同一の基板に形成されていることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記第2および/または第3アンテナが、ダイポールアンテナ、ループアンテナまたはマイクロストリップアンテナであることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記第2アンテナと前記第3アンテナとが、異なる基板にそれぞれ形成され、前記センサが、前記第2アンテナが形成された基板または前記第3アンテナが形成された基板に形成されていることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記基板が、可塑性を有することを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記体外アンテナを複数備え、前記選択部が、前記複数の体外アンテナそれぞれについて前記第2および第3アンテナのうちのいずれかを選択し、前記センサが、前記複数の体外アンテナのうちいずれかと同一の基板に形成されていることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記体外アンテナが、前記被検体の外表に固定されることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記カプセル型医療装置が、重心が中心から外れていることを特徴とする。
上記した本発明による医療システムは、前記第1アンテナが、コイルアンテナであることを特徴とする。
本発明によれば、通信に使用するアンテナ偏波面を切り替えることが可能であるため、被検体がどのような姿勢をとった場合でも受信感度の良い偏波面、特に水平偏波を用いてデータを送受信することが可能となる。これにより、被検体の体位によって受信効率が低下することを防止できる。この結果、カプセル型医療装置の第1アンテナと体外機が使用する体外アンテナとの位置関係によらずにカプセル型医療装置と体外機との間で正確にデータを送受信することが可能な医療システム、その体外装置およびそのカプセル型医療装置を実現することができる。
図1Aは、コイルアンテナを巻軸が地表面に対して垂直となるように配置した場合の垂直偏波に対する受信強度位置依存性を示す図である。 図1Bは、図1Aの受信強度位置依存性を説明するための送信アンテナ(コイルアンテナ)と受信アンテナ(ダイポールアンテナ)との位置関係を示す概念図である。 図1Cは、コイルアンテナを巻軸が地表面に対して垂直となるように配置した場合の水平偏波に対する受信強度位置依存性を示す図である。 図1Dは、図1Cの受信強度位置依存性を説明するための送信アンテナ(コイルアンテナ)と受信アンテナ(ダイポールアンテナ)との位置関係を示す概念図である。 図2は、本発明の実施の形態1による医療システムの概略構成を示す模式図である。 図3は、本発明の実施の形態1によるカプセル型医療装置の概略構成を示す模式図である。 図4Aは、本発明の実施の形態1による体外アンテナの概略構成を示す上視図である。 図4Bは、図4AのA−A’断面図である。 図4Cは、図4AのB−B’断面図である。 図5は、本発明の実施の形態1による体外機の概略構成を示す模式図である。 図6Aは、本発明の実施の形態1における被検体の胃内に導入されたカプセル型医療装置と被検体の外表に取り付けられた体外アンテナとの位置関係を説明する模式図である(立位)。 図6Bは、本発明の実施の形態1における被検体の胃内に導入されたカプセル型医療装置と被検体の外表に取り付けられた体外アンテナとの位置関係を説明する模式図である(背臥位)。 図6Cは、本発明の実施の形態1における被検体の胃内に導入されたカプセル型医療装置と被検体の外表に取り付けられた体外アンテナとの位置関係を説明する模式図である(右側臥位)。 図7Aは、本発明の実施の形態1による変形例1に係る体外アンテナの概略構成を示す上視図である。 図7Bは、図7AのC−C’断面図である。 図8は、本発明の実施の形態1による変形例2に係る体外アンテナの概略構成を示す模式図である。 図9Aは、本発明の実施の形態2による体外アンテナの概略構成を示す上視図である。 図9Bは、図9AのD−D’断面図である。 図9Cは、図9AのE−E’断面図である。 図9Dは、図9AのF−F’断面図である。 図10は、本発明の実施の形態2による医療システムの概略構成を示す模式図である。 図11は、本発明の実施の形態3による医療システムの概略構成を示す模式図である。 図12は、本発明の実施の形態4による医療システムにおける体外アンテナおよび体外機の概略構成を示す斜視図である。 図13は、本発明の実施の形態4による医療システムの概略構成を示す模式図である。 図14は、本発明の実施の形態1による医療システムの概略構成を示す模式図である。 図15は、本発明の実施の形態1によるカプセル型医療装置の概略構成を示す模式図である。 図16Aは、本発明の実施の形態1による体外アンテナの概略構成を示す上視図である。 図16Bは、図16AのA−A’断面図である。 図16Cは、図16AのB−B’断面図である。 図16Dは、体外アンテナ20が備える加速度センサ27の概略構成を示す斜視図である。 図16Eは、図16AのG−G’断面図である。 図17は、本発明の実施の形態1による体外機の概略構成を示す模式図である。 図18Aは、本発明の実施の形態1における被検体の胃内に導入されたカプセル型医療装置と被検体の外表に取り付けられた体外アンテナとの位置関係を説明する模式図である(立位)。 図18Bは、本発明の実施の形態1における被検体の胃内に導入されたカプセル型医療装置と被検体の外表に取り付けられた体外アンテナとの位置関係を説明する模式図である(背臥位)。 図18Cは、本発明の実施の形態1における被検体の胃内に導入されたカプセル型医療装置と被検体の外表に取り付けられた体外アンテナとの位置関係を説明する模式図である(右側臥位)。 図19Aは、本発明の実施の形態1による変形例1に係る体外アンテナの概略構成を示す上視図である。 図19Bは、図19AのC−C’断面図である。 図20は、本発明の実施の形態1による変形例2に係る体外アンテナの概略構成を示す模式図である。 図21Aは、本発明の実施の形態2による体外アンテナの概略構成を示す上視図である。 図21Bは、図21AのD−D’断面図である。 図21Cは、図21AのE−E’断面図である。 図21Dは、図21AのF−F’断面図である。 図22は、本発明の実施の形態2による医療システムの概略構成を示す模式図である。 図23は、本発明の実施の形態3による医療システムの概略構成を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の説明において、各図は本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。また、各図では、構成の明瞭化のため、断面におけるハッチングの一部が省略されている。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1による医療システム1の構成及び動作を、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、胃102内に蓄えた液体104に浮かぶカプセル型医療装置10を用いて胃102の内壁画像を取得する場合を例に挙げて説明する。ただし、本発明はこれに限定されず、食道から肛門にかけて移動する途中で被検体100内の何らかの情報を取得するカプセル型医療装置にも適用することが可能である。また、カプセル型医療装置10が取得する被検体内情報としては、撮像画像に限らず、体内中のpH値や細胞組織や血液や体液など、種々の情報とすることができる。さらに、液体104が蓄えられる臓器は、胃102に限らず、例えば小腸や大腸など、各種器官とすることができる。さらにまた、液体104には、例えば生理食塩水や水など、被検体100及びカプセル型医療装置10に対して悪影響を与えない液体を用いることが好ましい。なお、液体104は、透明であることが好ましい。これにより、例えば被検体内情報として被検体内画像を取得する場合に、液体104によって撮像された画像が不鮮明となることを回避できる。
図2は、本実施の形態による医療システム1の概略構成を示す模式図である。図2に示すように、医療システム1は、例えば経口で被検体100内部に導入されて胃102に蓄えられた液体104に浮遊するカプセル型医療装置10と、このカプセル型医療装置10と無線通信を行なうことでカプセル型医療装置10との間で画像データや制御命令等を送受信する体外機30と、を備える。体外機30には体外アンテナ20が接続ケーブル39を介して接続され、これを用いて体外機30とカプセル型医療装置10とが無線通信を行なう。なお、以下の説明では、体外機と体外アンテナとを分けて説明するが、本発明はこれに限定されず、体外アンテナと体外機とを1つの体外装置として構成してもよい。
また、体外機30は、例えば操作者が撮像指示などの各種操作を入力するための操作端末60と無線/有線通信可能に構成されても良い。さらに、体外機30は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルやLAN(Local Area Network)ケーブルなどの通信ケーブル59を介してパーソナルコンピュータやワークステーションなどの情報処理端末50と接続可能に構成されても良い。さらにまた、体外機30は、携帯型記録媒体40などの外部記録媒体が装着可能に構成されても良い。さらにまた、体外機30は、例えば不図示のモニタケーブルを介して液晶ディスプレイなどの表示装置が接続可能に構成されても良い。なお、体外機30自体に、各種操作を入力するための入力部や、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の記憶部や、液晶ディスプレイ等の表示部などを設けても良い。
・カプセル型医療装置
ここで、本実施の形態によるカプセル型医療装置10の一例を、図面を用いて詳細に説明する。図3は、本実施の形態によるカプセル型医療装置10の概略構成を示す模式図である。図3に示すように、カプセル型医療装置10は、例えば、被検体100内の画像を取得する撮像ユニット13と、体外機30との無線通信を行なう通信ユニット14と、撮像ユニット13や通信ユニット14など、カプセル型医療装置10内の各部(ユニット)を制御する制御部11と、撮像ユニット13により取得された被検体内画像の画像データや通信ユニット14を介して受信した制御命令等の各種データや制御部11がカプセル型医療装置10内の各部を制御するために実行する各種プログラム等を記憶する記憶部12と、カプセル型医療装置10内の各部に電力を供給する電源ユニット15と、を有する。
制御部11は、例えば記憶部12から読み出した各種制御プログラムや通信ユニット14を介して体外機30から受信した制御命令等に基づいてカプセル型医療装置10内の各部(ユニット)を制御/駆動することで、撮像動作や送受信動作などの種々の動作を各部に実現させる。この制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Microprocessor)などの情報処理装置を用いて構成することができる。
記憶部12は、制御部11が適宜実行する各種制御プログラムや撮像ユニット13が取得した画像データや通信ユニット14を介して受信した各種データやその他の設定情報等を記憶する。この記憶部12は、例えばRAM(Random Access Memory)などを用いて構成することができる。また、記憶部12には、上述した各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)が含まれていても良い。さらに、記憶部12は、上記した各種データやその他の設定情報等に限らず、カプセル型医療装置10から受信した画像データを記憶しても良い。
撮像ユニット13は、例えば、被検体100内の画像を画像データとして取得する撮像部13aと、撮像部13aの受光面側に配設された光学レンズ13bと、撮像時に被検体100内を光で照らすための1つ以上の照明13cと、が所定の駆動/制御回路及び配線等を備える回路基板上に搭載された構成を有する。この撮像ユニット13は、制御部11からの制御の下で動作することで、適宜、被検体内画像(胃102の内壁画像)を画像データとして取得する。取得された画像データは、例えば制御部11を介して記憶部12に記録されるか、もしくは、通信ユニット14より体外機30へ送られる。なお、撮像部13aには、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラなどを用いることができる。また、照明13cには、例えばLED(Light Emitting Diode)を用いることができる。なお、カプセル型医療装置10は、複数の撮像ユニット13を備えていても良い。
アンテナ14aを用いた通信手段(第1通信手段)を実現する通信ユニット14は、所定の送受信回路及び配線等を備える回路基板上にアンテナ14aが搭載された構成を有し、制御部11からの制御の下で動作することで、適宜、撮像ユニット13が取得した画像データ又は記憶部12に記憶された画像データを体外機30へ送信し、また、体外機30から送信された制御命令等の各種データを受信して制御部11へ入力する。なお、本実施の形態では、アンテナ14a(第1アンテナ)に垂直偏波と水平偏波とのうち少なくとも一方が指向性を持つ電波を出力するコイルアンテナ(ループアンテナともいう)を用いる。これは、小型アンテナの中でコイルアンテナは利得が大きいためである。ただし、本発明はこれに限定されず、例えば種々のアンテナを使用することが可能である。
また、上述した各部は、一方の端が半球状のドーム形状をしており他方の端が開口されている略円筒形状または半楕円球状の主容器(第1筐体)18と、主容器18の開口部に嵌められることで主容器18内部を封止する半球形状の副容器(第2筐体)19と、から構成されるカプセル型容器(筐体)内に収容される。このカプセル型容器(18、19)は、例えば被検体100が飲み込める程度の大きさである。また、本実施の形態では、少なくとも副容器19が透明な材料で形成され、且つ、上述した撮像ユニット13が副容器19側に外向きに配設される。これにより、撮像ユニット13が透明な副容器19を介して胃102の内壁を撮像することが可能となる。なお、主容器18は両端が開口されている略円筒形状でも良く、透明な材料で形成された副容器19を2つの開口部それぞれに嵌めることで主容器18内部を封止しても良い。この場合、カプセル型医療装置10は、両端それぞれに撮像ユニット13を搭載することが可能となる。なお、各撮像ユニット13は外向きに配設される。
この他、本実施の形態によるカプセル型医療装置10は、全体の比重が液体104の比重よりも軽くなるように構成される。これにより、カプセル型医療装置10を胃102内に蓄えられた液体104の液面に浮遊させることが可能となる。ただし、必ずしもカプセル型医療装置10の比重の方が軽い必要はない。
さらに、カプセル型医療装置10は、被検体100の胃102内部で被検体100の姿勢に関わらず自己の姿勢(例えば地表面に対する姿勢)を一定に保つために、その重心がカプセル型容器全体(18、19)の中心から外されている。本実施の形態では、地表面を例えば図3中xy平面とした場合、液体104に浮遊するカプセル型医療装置10の長手方向が例えばz方向を維持し且つ撮像窓を形成する副容器19が下側に位置するように、カプセル型医療装置10の重心が片寄っている。
このような重心の片寄りは、例えば内部構成で比重の大きな部材を副容器19側に配置させることで実現することができる。例えば電源ユニット15として用いられるボタン電池などは、他の構成と比較して比重が大きいため、これを副容器19側に配置させることで、カプセル型医療装置10の重心を副容器19側へ片寄らせることができる。なお、この他にも、例えば内部構成全体を副容器19側に片寄って配置させるなど、種々の構成で重心を片寄らせることが可能であることは言うまでもない。
以上のように、液体104に浮遊するカプセル型医療装置10の姿勢が一定方向に保たれる構成とすることで、通信ユニット14のアンテナ14aの向きを制限することが可能となる。そこで本実施の形態では、例えば図3に示すように、アンテナ14aの巻軸が液面(地表面、すなわちxy平面)に対して垂直(z方向)となるように、アンテナ14aをカプセル型医療装置10内(例えば通信ユニット14の回路基板)に固定する。これにより、被検体100がどのような姿勢をとった場合でも後述する体外アンテナ20を用いて水平偏波を受信できるように構成されるため、被検体100の体位によって受信効率が低下することを防止できる。また、水平偏波は、液体(例えば液体104)と気体(例えば胃102内ガス)との境界面での反射損失が小さいという特性を有しているため、これを被検体100の体位に関わらず受信できる構成とすることで、より効率よくカプセル型医療装置10からの電波を受信することが可能となる。なお、アンテナ14aの向きと被検体100の姿勢と体外アンテナ20との関係については、後述において触れる。
また、カプセル型医療装置10の比重は、少なくとも一部が液体104の液面上に突出する程度であればよい。
・体外アンテナ
次に、本実施の形態による体外アンテナ20の一例を、図面を用いて詳細に説明する。図4A〜図4Cは、本実施の形態による体外アンテナ20の概略構成を示す模式図である。なお、図4Aは体外アンテナ20の上視図であり、図4Bは図4AのA−A’断面図であり、図4Cは図4AのB−B’断面図である。また、図4Aでは、説明の明確化のため、アンテナ部分を保護するカバーフィルム24を省略している。
図4Aに示すように、体外アンテナ20は、2つのダイポールアンテナ21aおよび21bが略正方形のフレキシブル基板23の表裏面に形成された構成を有する。ただし、本発明ではダイポールアンテナに限定されず、例えばループアンテナやマイクロストリップアンテナ(パッチアンテナともいう)など、種々のアンテナを用いることができる。
ダイポールアンテナ21aは、対象に配置された2つのエレメント21aLおよび21aRを含む。一方、ダイポールアンテナ21bは、同じく対称に配置された2つのエレメント21bLおよび21bRを含む。それぞれのエレメント21aL、21aR、21bLおよび21bRには、それぞれをフレキシブル基板23の端部に電気的に導く電極パッド21dが設けられている。
また、ダイポールアンテナ21a(第2アンテナ)とダイポールアンテナ21b(第3アンテナ)とは、それぞれのエレメントの延在方向が互いに直行するように配置されている。これにより、本実施の形態では、体外アンテナ20が異なる複数の偏波面を持つように構成されるため、体外アンテナ20がカプセル型医療装置10に対して水平方向に位置した場合でも、いずれかのダイポールアンテナ(21aまたは21b)を用いてカプセル型医療装置10のアンテナ14aから出力された電波のうち水平偏波を受信することが可能となる。その結果、被検体100の体位に関わらず効率よくカプセル型医療装置10からの電波を受信することが可能となる。
ダイポールアンテナ21aは、図4Bに示すように、例えばフレキシブル基板23の一方の主面(これを表面とする)上に形成される。一方、ダイポールアンテナ21bは、図4Cに示すように、例えばフレキシブル基板23の他方の主面(これを裏面とする)に形成される。ただし、これに限定されず、両方がフレキシブル基板23の同一面上や同一層上に形成されても良い。
また、図4Bまたは図4Cに示すように、ダイポールアンテナ21aおよび21bが形成されたフレキシブル基板23の表面は、これに形成されたダイポールアンテナ21aを保護するためのカバーフィルム24で覆われる。一方、フレキシブル基板23の裏面には、体外アンテナ20を被検体100に取り付けるための接着フィルム25が形成される。この接着フィルム25は、フレキシブル基板23裏面に形成されたダイポールアンテナ21bを保護する役割も果たす。ただし、これに限らず、例えば体外アンテナ20をジャケットなどの衣服に取り付けるように構成しても良い。この場合、体外アンテナ20を衣類に対して着脱可能とするのであれば、マジックテープ(登録商標)など、種々の構成を用いることができる。
ここで、フレキシブル基板23には、可塑性があり、また、被検体100の誘電率と同じ誘電率を有する材料よりなるフィルム状基板を用いることが好ましい。同様に、ダイポールアンテナ21aおよび21bとカプセル型医療装置10との間に配設される接着フィルム25にも、可塑性があり、また、被検体100の誘電率と同じ誘電率を有する材料を用いることが好ましい。ただし、本発明で言う『同じ誘電率』とは、必ずしも同一でなくて良く、被検体100の誘電率に対して同程度と見なすことができる程度にアンテナ14aからの電波の反射を低減できる誘電率であれば良い。これにより、フレキシブル基板23を接着フィルム25を用いて被検体100に密着させることが可能となると共に、フレキシブル基板23および/または接着フィルム25による電波の反射を抑えることが可能となり、よりより強い受信強度を得ることが可能となる。また、体外アンテナ20をジャケットなどの衣類に装着する場合、この衣類が被検体100の誘電率と同じ誘電率を有する材料で形成されることが好ましい。
なお、本実施の形態では、互いに直行するダイポールアンテナ21aおよび21bを単層のフレキシブル基板23の表裏面に形成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、例えば積層構造を有するフレキシブル基板のいずれかの同一又は異なる層にそれらを形成しても良い。
・体外機
次に、本実施の形態による体外機30の一例を、図面を用いて詳細に説明する。図5は、本実施の形態による体外機30の概略構成を示す模式図である。図5に示すように、体外機30は、体外アンテナ20のアンテナ構成および送信/受信を切り替える切替回路31と、入力された制御命令等の各種データが所定の送信周波数に重畳された送信信号を生成する送信回路32と、操作端末60(図2参照)から入力された制御命令等の各種データを送信回路32に入力する入力部35と、体外アンテナ20を介して入力された受信信号をデータ信号に再現する受信回路33と、体外アンテナ20で受信した電波の電力強度を判定する電力強度判定回路34と、受信回路33で再現したデータ信号のうち画像データを外部の表示装置に表示するための映像データに変換して出力するビデオ出力部37と、情報処理端末50(図2参照)や携帯型記録媒体40(図2参照)との接続を制御する外部インタフェース(I/F)36と、上記した各部へ電力を供給する電源ユニット38と、を備える。
上記において、切替回路31は、体外アンテナ20の2つのダイポールアンテナ21aおよび21bのうち使用するアンテナをいずれかに切り替えるアンテナ切替スイッチ311と、体外アンテナ20の体外機30内部における接続先を切り替える送受信切替スイッチ312と、を含む。
アンテナ切替スイッチ311は、例えば複数のスイッチングトランジスタを用いて構成された少なくとも2つの2ウェイスイッチよりなり、各2ウェイスイッチの切替端子が、適宜、ダイポールアンテナ21aおよび21bの各エレメント(21aLまたは21bL、および、21aRまたは21bR)の電極パッド21dに接続ケーブル39およびバラン22a、22bを介して接続される。このアンテナ切替スイッチ311は、後述する電力強度判定回路34から出力された制御信号に基づいて、体外アンテナ20が備える2つのダイポールアンテナ21aおよび21bのうち使用するアンテナをいずれかに切り替える。これにより、体外アンテナ20が備える複数の偏波面のうちいずれかを選択することが可能となる。すなわち、アンテナ切替スイッチ311は、体外アンテナ20が備える複数の偏波面のうちいずれかを選択する選択手段として機能する。また、各ダイポールアンテナ21aおよび21bとアンテナ切替スイッチ311とを接続する接続ケーブル39上には、平衡と不平衡との状態にある電気信号を変換するための平衡/不平衡変換回路であるバラン22aおよび22bが設けられる。
送受信切替スイッチ312は、例えば複数のスイッチングトランジスタを用いて構成された2ウェイスイッチであり、送信時と受信時とで体外アンテナ20の接続先を送信回路32と受信回路33とのいずれかに切り替える。この送受信切替スイッチ312は、例えば後述の電力強度判定回路34や不図示の制御部などによって制御されるように構成することができる。
送信回路32は、不図示の基準電圧に基づいて所定の送信周波数で発振する発振器321と、入力部35や外部I/F36または不図示の制御部から入力された制御命令等の各種データから送信信号を生成する送信信号生成回路322と、送信信号生成回路322が生成した送信信号を発振器321から出力された送信周波数信号に重畳する重畳回路323と、を含む。したがって、送信時には、発振器321から出力された発振周波数信号に重畳回路323において送信信号が重畳され、その後、送信信号が重畳された送信周波数信号が切替回路31を介して体外アンテナ20へ入力されて、体外アンテナ20のいずれかのダイポールアンテナ21aまたは21bから電波信号として外部のカプセル型医療装置10へ送信される。
受信回路33は、切替回路31を介して体外アンテナ20より入力された周波数信号をフィルタリング、ダウンコンバート、復調および復号化等することで、カプセル型医療装置10から送られたデータを再現して受信データを出力するRF受信ユニット331と、RF受信ユニット331から出力された受信データを用いて所定の処理を実行する信号処理ユニット332と、RF受信ユニット331においてダウンコンバートして得られたIF(Intermediate Frequency)信号に基づいて受信電波の強度指標を示す信号(強度指標信号)生成するRSSI(Received Signal Strength Indicator)回路333と、を含む。
このように、送信回路32と受信回路33との少なくとも一方は、アンテナ切替スイッチ311により選択されたダイポールアンテナ(21aまたは21b)を介してカプセル型医療装置10と通信する通信手段(第2通信手段)として機能する。
なお、RF受信ユニット331で再現された受信データは、例えば信号処理ユニット332において画素補間などの所定の処理がなされた後、外部I/F36を介して接続された情報処理端末50(図2参照)へ送られるか、外部I/F36に装着された携帯型記録媒体40(図2参照)などの外部記録媒体に記録される。また、受信データが画像データである場合、図5に示すようにビデオ出力部37を設けることで、これを直接、液晶ディスプレイなどの表示装置に表示させることも可能である。
RSSI回路333は、上述したように、RF受信ユニット331においてダウンコンバートして得られたIF信号に基づいて受信電波の強度指標を示す強度指標信号を生成する。生成した強度指標信号は、後述の電力強度判定回路34に入力される。
電力強度判定回路34は、例えばMPUなどの情報処理回路やオペアンプを含む比較回路などを用いて構成することができる。この電力判定回路34は、RSSI回路333から入力された強度指標信号に基づいて、通信に使用するダイポールアンテナ(21aまたは21b)をアンテナ切替スイッチ311に選択させる制御信号を出力する。この制御信号は、例えば2値(例えば1ビット)の電圧信号とすることができる。また、2つの強度指標信号の比較は、電力判定回路34をMPUなどの情報処理回路で構成した場合、入力段に強度指標信号を量子化する量子化回路を設け、これにより得られた値を比較するように構成することで実現することができる。
このように、RSSI回路333と電力強度判定回路34とは、アンテナ切替スイッチ311により選択されたダイポールアンテナ(21aまたは21b)による受信強度を検出する受信強度検出手段として機能する。
ここで、送受信時に使用するダイポールアンテナ(21aまたは21b)を選択する際の動作について、詳細に説明する。なお、この動作は、例えば電力強度判定回路34や不図示の制御部などが体外機30における各回路を制御することで実現される。以下の説明では、電力強度判定回路34が各回路を制御する場合を例に挙げる。
送受信時の動作では、まず、電力強度判定回路34からの出力に基づいて、いずれかのダイポールアンテナ(例えばダイポールアンテナ21a)と送受信切替スイッチ312とが接続される。この際、送受信切替スイッチ312は、例えば電極強度判定回路34からの制御電圧に従って、アンテナ切替スイッチ311と送信回路32とを接続している。そこで、電極強度判定回路34は、受信電波の強度測定用の信号(以下、受信強度測定信号という)を出力させる制御命令を送信回路32における送信信号生成回路322に生成させ、これをダイポールアンテナ21aを介してカプセル型医療装置10へ送信する。その後、電極強度判定回路34は送受信切替スイッチ312を制御してアンテナ切替スイッチ311と受信回路33とを接続状態にする。なお、制御命令を送信することなくカプセル型医療装置10が所定間隔で受信強度測定信号を出力しても良い。この場合、電力強度判定において送信回路32を動作させる必要がない。
一方、カプセル型医療装置10は、受信した制御命令に従って受信強度測定信号をアンテナ14aより所定時間(もしくは所定間隔で所定回数)出力する。この受信強度測定信号は、体外アンテナ20のダイポールアンテナ21aによって受信される。これにより、電力強度判定回路34には、ダイポールアンテナ21aで受信された電波についての強度指標信号がRSSI回路333から入力される。
ダイポールアンテナ21aで受信された電波についての強度指標信号が入力されると、電力強度判定回路34からは、アンテナ切替スイッチ311の接続先をダイポールアンテナ21bに切り替える制御信号が出力される。これにより、電力強度判定回路34には、ダイポールアンテナ21bで受信された電波についての強度指標信号がRSSI回路333から入力される。なお、少なくともこの動作が完了するまでの間、カプセル型医療装置10から受信強度測定信号が出力されている。
以上のように全てのダイポールアンテナ(本例では21aおよび21b)についてスキャンしてそれぞれの強度指標信号を入力すると、電力強度判定回路34は、各虚度指標信号で得られた受信強度を比較する。本例では、先に入力されたダイポールアンテナ21aで受信された電波についての強度指標信号とダイポールアンテナ21bで受信された電波についての強度指標信号との値(例えば所定の時定数で積分した電圧値)を比較する。電力強度判定回路34は、この比較結果に基づき、何れのダイポールアンテナ(21aまたは21b)による受信強度が大きいかを示す制御信号を出力する。これにより、アンテナ切替スイッチ311が受信強度の大きなダイポールアンテナ(21aまたは21b)を選択するように動作する。
また、上記した動作では、複数のダイポールアンテナ(21aおよび21b)それぞれの受信強度を検出して、最も受信強度の大きなダイポールアンテナを選択するように動作したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば先に選択したダイポールアンテナ(上述した例ではダイポールアンテナ21a)による受信強度が予め設定しておいた基準値を下回った場合に上記した動作を実行して、最も受信強度の大きなダイポールアンテナを選択するように構成してもよい。
この他、入力部35は、例えば有線回線を介して操作端末60からの制御命令等を入力する場合はUSBインタフェースなどで構成することができ、例えば赤外線や短波や長波などの無線回線を介して操作端末60からの制御命令等を入力する場合は赤外線受信装置や短/長波受信装置などで構成することができる。また、外部I/F36は、例えば携帯型記録媒体40を装着可能とする場合はUSBインタフェースなどで構成することができ、通信ケーブル59を介しての情報処理端末50の接続を可能とする場合はネットワークインタフェースなどで構成することができる。ただし、本発明はこれらに限定されず、種々変形することができる。
・位置関係
次に、本実施の形態におけるアンテナ14aの向きと被検体100の姿勢と体外アンテナ20との関係について、図面を用いて詳細に説明する。図6A〜図6Cは、被検体100の胃102内に導入されたカプセル型医療装置10と被検体100の外表に取り付けられた体外アンテナ20との位置関係を説明する模式図である。なお、以下の説明において、体外アンテナ20は被検体100の胴体部周囲に取り付けられている。また、体外アンテナ20は、被検体100が立位をとっている状態で、ダイポールアンテナ21aが水平方向(地表面と平行な方向)に延在し、ダイポールアンテナ21bが垂直方向(地表面に対して垂直な方向)に延在する。
また、被検体100内のカプセル型医療装置10は、上述したように、胃102内の液体104の液面に姿勢を維持しつつ浮遊している。このため、カプセル型医療装置10が備えるアンテナ14aの巻軸は、被検体100による体位変換時の不安定状態を除き、被検体100の姿勢に関わらず、常に一定の方向を維持している。本実施の形態では、例えば図3に示すように、アンテナ14aの巻軸が地表面に対して垂直方向(z軸方向)を維持している。したがって、アンテナ14aから出力される電波のうち、垂直偏波はz軸と平行な面を伝播し、水平偏波はxy平面と平行な面を伝播する。
・・立位(座位)
まず、被検体100が立位をとった場合について説明する。図6Aに示すように、被検体100が立位をとっている場合、体外アンテナ20のダイポールアンテナ21aは、地表面と平行な水平方向(図6A中x方向)に延在し、ダイポールアンテナ21bは、地表面に対して垂直方向(図6A中z方向)に延在している。このため、2つのダイポールアンテナ21aおよび21bのうち、ダイポールアンテナ21aはアンテナ14aから放射された電波のうち水平偏波を受信し、ダイポールアンテナ21bはアンテナ14aから放射された電波のうち垂直偏波を受信する。なお、この関係は、被検体100が座位姿勢をとった場合でも同様である。
・・背臥位(腹臥位)
また、被検体100が背臥位をとった場合、図6Bに示すように、体外アンテナ20のダイポールアンテナ21aおよび21bは、共に地表面と平行な水平方向(図6B中x軸方向又はy軸方向)に延在している。このため、2つのダイポールアンテナ21aおよび21bは共に、アンテナ14aから放射された電波の水平偏波を受信することが可能である。なお、この関係は、被検体100が腹臥位(伏臥位)をとった場合でも同様である。
・・右側臥位(左側臥位)
さらに、被検体100が右側臥位をとった場合、図6Cに示すように、体外アンテナ20のダイポールアンテナ21aは、地表面に対して垂直方向(図6C中z軸方向)に延在し、ダイポールアンテナ21bは、地表面と平行な水平方向(図6C中y方向)に延在している。このため、2つのダイポールアンテナ21aおよび21bのうち、ダイポールアンテナ21aはアンテナ14aから放射された電波のうち垂直偏波を受信し、ダイポールアンテナ21bはアンテナ14aから放射された電波のうち水平偏波を受信する。なお、この関係は、被検体100が左側臥位をとった場合でも同様である。
以上のように、本実施の形態によれば、被検体100がどのような姿勢をとった場合でも体外アンテナ20を用いて水平偏波を受信するように構成することが可能となるため、被検体100の体位によって受信効率が低下することを防止できる。この結果、カプセル型医療装置10のアンテナ14aと体外機30が使用する体外アンテナ20との位置関係によらずにカプセル型医療装置10と体外機30との間で正確にデータを送受信することが可能となる。
・変形例1
ここで、本実施の形態による体外アンテナ20の変形例1について、図面を用いて詳細に説明する。図7Aは、本変形例による体外アンテナ20Aの概略構成を示す上視図である。また、図7Bは、図7AのC−C’断面図である。なお、図7Aでは、説明の明確化のため、アンテナ部分を保護するカバーフィルム24を省略している。
図7Aに示すように、体外アンテナ20Aは、体外アンテナ20のダイポールアンテナ21aと同様のダイポールアンテナを構成するエレメント21aLおよび21aRがフレキシブル基板23表面の対角線上に形成され、体外アンテナ20のダイポールアンテナ21bと同様のダイポールアンテナ21bを構成するエレメント21bLおよび21bRがフレキシブル基板23裏面の対角線上に形成された構成を有する。なお、エレメント21aLおよび21aRよりなるアンテナと、エレメント21bLおよび21bRよりなるアンテナとは、体外アンテナ20と同様に、互いに直行するように配置されている。
また、図7Aおよび図7Bに示すように、各エレメント21aL、21aR、21bLおよび21bRは、フレキシブル基板23表面のカバーフィルム24を貫通するビアコンタクト21cを介してカバーフィルム24上の電極パッド21dに電気的に接続されている。本変形例では、本発明の実施の形態1と同様に、この電極パッド21dに接続ケーブル39がボンディングされる。
以上のような構成を有することで、体外アンテナ20と同様の効果を奏することが可能となる。なお、他の構成は、上記した本発明の実施の形態1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
・変形例2
次に、本実施の形態による体外アンテナ20の変形例2について、図面を用いて詳細に説明する。図8は、本変形例による体外アンテナ20Lおよび20Rの概略構成を示す模式図である。なお、図8では、説明の都合上、体外アンテナ20Lおよび20Rに接続される体外機30についても図示する。
図8に示すように、体外アンテナ20Lおよび20Rは、それぞれが1つのダイポールアンテナ21lまたは21rを有している。本例では、体外アンテナ20Lが体外アンテナ20のダイポールアンテナ21aと同様のダイポールアンテナ21lを備え、体外アンテナ20Rが体外アンテナ20のダイポールアンテナ21bと同様のダイポールアンテナ21rを備える。したがって、体外アンテナ20Lおよび20Rと体外機30との接続は、本発明の実施の形態1と同様に構成される。
以上のような構成を有することで、体外アンテナ20と同様の効果を奏することが可能となる。また、2つのダイポールアンテナ21aおよび21bを大きく離間することが可能となるため、電波受信時に一方のダイポールアンテナが他方のダイポールアンテナから受ける影響を低減することが可能となるため、相互干渉によって受信感度(例えばS/N比)が低下することを防止できる。なお、他の構成は、上記した本発明の実施の形態1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2による医療システム2について、図面を用いて詳細に説明する。図9Aは、本実施の形態による体外アンテナ20Bの概略構成を示す上視図である。また、図9Bは、図9AのD−D’断面図であり、図9Cは、図9AのE−E’断面図であり、図9Dは、図9AのF−F’断面図である。さらに、図10は、本実施の形態による医療システム2の概略構成を示す模式図である。なお、図9Aでは、説明の明確化のため、アンテナ部分を保護するカバーフィルム24を省略している。
図9Aに示すように、体外アンテナ20Bは、体外アンテナ20のダイポールアンテナ21aおよび21bの他に、フレキシブル基板23Aの延在面において、これら2つのダイポールアンテナ21aおよび21bに対して斜めに配置されたダイポールアンテナ21sを備える。ダイポールアンテナ21sは、他のダイポールアンテナ21aおよび21bと同様に、対象に配置された2つのエレメント21sLおよび21sRを含む。
また、図9B〜図9Dに示すように、本実施の形態によるフレキシブル基板23Aは、2つのフレキシブル基板23aおよび23bよりなる積層構造を備える。ダイポールアンテナ21aは、図9Bに示すように、例えばフレキシブル基板23Aの最上層の表面上に形成される。また、ダイポールアンテナ21bは、図9Cに示すように、例えばフレキシブル基板23Aの最下層の裏面上に形成される。さらに、ダイポールアンテナ21sは、例えば図9Dに示すように、例えばフレキシブル基板23aと23bとの間の層に形成される。
また、フレキシブル基板23Aの中間層に形成されたダイポールアンテナ21sの各エレメント21sLおよび21sRは、例えばフレキシブル基板23aおよびフレキシブル基板23A上のカバーフィルム24を貫通するビアコンタクト21cを介してカバーフィルム24上の電極パッド21dに電気的に接続されている。本実施の形態では、本発明の実施の形態1と同様に、この電極パッド21dに接続ケーブル39がボンディングされる。
一方、本実施の形態による体外機30Bは、図10に示すように、体外機30における2つの2ウェイスイッチよりなるアンテナ切替スイッチ311が、2つの3ウェイスイッチよりなるアンテナ切替スイッチ313に置き換えられる。また、これを切替制御するための制御信号を出力する電力強度判定回路34Bが、2つの3ウェイスイッチを制御可能な制御信号を出力するように構成される。なお、この制御信号は、例えば4値(例えば2ビット)の電圧信号とすることができる。
以上のような構成を有することで、本実施の形態によれば、本発明の実施の形態1と同様の効果の他に、被検体100が斜位をとった場合でも、ダイポールアンテナ21sによって水平偏波を受信することが可能となるため、より確実に安定した受信強度を実現することが可能となる。なお、他の構成は、上記した本発明の実施の形態1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3による医療システム3について、図面を用いて詳細に説明する。図11は、本実施の形態による医療システム3の概略構成を示す模式図である。
図11に示すように、本実施の形態による医療システム3では、2つの体外アンテナ20−1および20−2を用いている。また、これに応じて、医療システム1の体外機30が体外機30Cに置き換えられている。
個々の体外アンテナ20−1および20−2は、本発明の実施の形態1による体外アンテナ20と同様である。ただし、本実施の形態では、一方の体外アンテナ20−2が他方の体外アンテナ20−1に対して斜めになるように、被検体100に対して貼り付けられる。すなわち、体外アンテナ20−1のダイポールアンテナ21aは、体外アンテナ20−2のダイポールアンテナ21aおよび21bに対して傾斜しており、同様に、体外アンテナ20−1のダイポールアンテナ21bは、体外アンテナ20−2のダイポールアンテナ21aおよび21bに対して傾斜している。これにより、被検体100が斜位をとった場合でも、いずれかのダイポールアンテナ21aまたは21bによって水平偏波を受信することが可能となるため、より確実に安定した受信強度を実現することが可能となる。
一方、本実施の形態による体外機30Cは、図11に示すように、体外機30における2つの2ウェイスイッチよりなるアンテナ切替スイッチ311が、2つの4ウェイスイッチよりなるアンテナ切替スイッチ314に置き換えられる。また、これを切替制御するための制御信号を出力する電力強度判定回路34Cが、2つの4ウェイスイッチを制御可能な制御信号を出力するように構成される。なお、この制御信号は、例えば4値(例えば2ビット)の電圧信号とすることができる。
以上のような構成を有することで、本実施の形態によれば、本発明の実施の形態1と同様の効果の他に、被検体100が斜位をとった場合でも、体外アンテナ20−2が備えるダイポールアンテナ21aまたは21bで水平偏波を受信することが可能となるため、より確実に安定した受信強度を実現することが可能となる。なお、他の構成は、上記した本発明の実施の形態1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4による医療システム4について、図面を用いて詳細に説明する。図12は、本実施の形態による医療システム4における体外アンテナ20および体外機30Dの概略構成を示す斜視図である。また、図13は、本実施の形態による医療システム4の概略構成を示す模式図である。
図12に示すように、本実施の形態では、本発明の実施の形態1と同様の体外アンテナ20が、ベッド110の誘電体マットレス112上面である載置面110A下に水平面に沿って2次元アレイ状に複数配列された構成を備える。また、体外機30Dは、例えば複数の体外アンテナ20が配列された誘電体マットレス112の下の例えばベッド台114に設置される。
誘電体マットレス112は、被検体100の誘電率と誘電率と同程度の高誘電率を有する材料を用いて形成されていることが好ましい。これにより、被検体100と体外アンテナ20との間における誘電率を略連続した値とすることが可能となるため、被検体100と誘電体マットレス112との間で生じる電波の反射を抑制することが可能となり、より強い受信強度を得ることが可能となる。
また、図13に示すように、医療システム4における個々の体外アンテナ20と体外機30Dとは、図5に示す体外アンテナ20と体外機30との接続構成と同様に、例えばバラン22aおよび22bが配設された接続ケーブル39を用いて接続される。ただし、体外アンテナ20と体外機30D内部との接続関係の切替えには、体外アンテナ20およびこれが備えるダイポールアンテナの数に応じた切り替えが可能なマルチウェイスイッチ315が用いられる。
さらに、体外機30Dは、図2に示す体外機30と同様に、無線回線又は有線回線を介して操作端末60と接続したり、通信ケーブル59を介して情報処理端末50と接続したり、携帯型記録媒体40のような外部記録媒体を接続したり、不図示のモニタケーブルを介して表示装置と接続したりすることが可能に構成される。
この医療システム4において、ベッド110上の被検体100内に導入されたカプセル型医療装置10と体外機30Dとが通信を行なう際、体外機30Dは、マルチスイッチ315を制御して複数の体外アンテナ20それぞれのダイポールアンテナ21aおよび21bをスキャンしてそれぞれのダイポールアンテナ(21a、21b)による受信強度を検出した後これらを比較することで、いずれの体外アンテナ20のいずれのダイポールアンテナ(21aまたは21b)を使用した場合が最も大きな受信強度を得られるかを電力強度判定回路34Dにおいて判定し、この最も高い受信強度が得られる体外アンテナ20のダイポールアンテナ21aまたは21bを電力強度判定回路34Dに選択させた状態で通信を実行する。これにより、最も受信強度が良好な体外アンテナ20のダイポールアンテナ21aまたは21bを用いて通信を行なうことが可能となる。
なお、その他の構成および動作、ならびにそれにより得られる効果は、上記した実施の形態1と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。また、本実施の形態では、本発明の実施の形態1による体外アンテナ20を使用したが、本発明はこれに限定されず、その変形例や他の実施の形態による体外アンテナなどを使用することも可能であることは言うまでもない。
(実施の形態5)
まず、本発明の実施の形態5による医療システム5の構成及び動作を、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態では、胃102内に蓄えた液体104に浮かぶカプセル型医療装置10を用いて胃102の内壁画像を取得する場合を例に挙げて説明する。ただし、本発明はこれに限定されず、食道から肛門にかけて移動する途中で被検体100内の何らかの情報を取得するカプセル型医療装置にも適用することが可能である。また、カプセル型医療装置10が取得する被検体内情報としては、撮像画像に限らず、体内中のpH値や細胞組織や血液や体液など、種々の情報とすることができる。さらに、液体104が蓄えられる臓器は、胃102に限らず、例えば小腸や大腸など、各種器官とすることができる。さらにまた、液体104には、例えば生理食塩水や水など、被検体100及びカプセル型医療装置10に対して悪影響を与えない液体を用いることが好ましい。なお、液体104は、透明であることが好ましい。これにより、例えば被検体内情報として被検体内画像を取得する場合に、液体104によって撮像された画像が不鮮明となることを回避できる。
図14は、本実施の形態による医療システム5の概略構成を示す模式図である。図14に示すように、医療システム5は、例えば経口で被検体100内部に導入されて胃102に蓄えられた液体104に浮遊するカプセル型医療装置10と、このカプセル型医療装置10と無線通信を行なうことでカプセル型医療装置10との間で画像データや制御命令等を送受信する体外機130と、を備える。体外機130には体外アンテナ120が接続ケーブル139を介して接続され、これを用いて体外機130とカプセル型医療装置10とが無線通信を行なう。なお、以下の説明では、体外機と体外アンテナとを分けて説明するが、本発明はこれに限定されず、体外アンテナと体外機とを1つの体外装置として構成してもよい。
また、体外機130は、例えば操作者が撮像指示などの各種操作を入力するための操作端末60と無線/有線通信可能に構成されても良い。さらに、体外機130は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルやLAN(Local Area Network)ケーブルなどの通信ケーブル59を介してパーソナルコンピュータやワークステーションなどの情報処理端末50と接続可能に構成されても良い。さらにまた、体外機130は、携帯型記録媒体40などの外部記録媒体が装着可能に構成されても良い。さらにまた、体外機130は、例えば不図示のモニタケーブルを介して液晶ディスプレイなどの表示装置が接続可能に構成されても良い。なお、体外機130自体に、各種操作を入力するための入力部や、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の記憶部や、液晶ディスプレイ等の表示部などを設けても良い。
・カプセル型医療装置
ここで、本実施の形態によるカプセル型医療装置10の一例を、図面を用いて詳細に説明する。図15は、本実施の形態によるカプセル型医療装置10の概略構成を示す模式図である。図15に示すように、カプセル型医療装置10は、例えば、被検体100内の画像を取得する撮像ユニット13と、体外機130との無線通信を行なう通信ユニット14と、撮像ユニット13や通信ユニット14など、カプセル型医療装置10内の各部(ユニット)を制御する制御部11と、撮像ユニット13により取得された被検体内画像の画像データや通信ユニット14を介して受信した制御命令等の各種データや制御部11がカプセル型医療装置10内の各部を制御するために実行する各種プログラム等を記憶する記憶部12と、カプセル型医療装置10内の各部に電力を供給する電源ユニット15と、を有する。
制御部11は、例えば記憶部12から読み出した各種制御プログラムや通信ユニット14を介して体外機130から受信した制御命令等に基づいてカプセル型医療装置10内の各部(ユニット)を制御/駆動することで、撮像動作や送受信動作などの種々の動作を各部に実現させる。この制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Microprocessor)などの情報処理装置を用いて構成することができる。
記憶部12は、制御部11が適宜実行する各種制御プログラムや撮像ユニット13が取得した画像データや通信ユニット14を介して受信した各種データやその他の設定情報等を記憶する。この記憶部12は、例えばRAM(Random Access Memory)などを用いて構成することができる。また、記憶部12には、上述した各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)が含まれていても良い。さらに、記憶部12は、上記した各種データやその他の設定情報等に限らず、カプセル型医療装置10から受信した画像データを記憶しても良い。
撮像ユニット13は、例えば、被検体100内の画像を画像データとして取得する撮像部13aと、撮像部13aの受光面側に配設された光学レンズ13bと、撮像時に被検体100内を光で照らすための1つ以上の照明13cと、が所定の駆動/制御回路及び配線等を備える回路基板上に搭載された構成を有する。この撮像ユニット13は、制御部11からの制御の下で動作することで、適宜、被検体内画像(胃102の内壁画像)を画像データとして取得する。取得された画像データは、例えば制御部11を介して記憶部12に記録されるか、もしくは、通信ユニット14より体外機130へ送られる。なお、撮像部13aには、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラなどを用いることができる。また、照明13cには、例えばLED(Light Emitting Diode)を用いることができる。なお、カプセル型医療装置10は、複数の撮像ユニット13を備えていても良い。
アンテナ14aを用いた通信手段(第1通信手段)を実現する通信ユニット14は、所定の送受信回路及び配線等を備える回路基板上にアンテナ14aが搭載された構成を有し、制御部11からの制御の下で動作することで、適宜、撮像ユニット13が取得した画像データ又は記憶部12に記憶された画像データを体外機130へ送信し、また、体外機130から送信された制御命令等の各種データを受信して制御部11へ入力する。なお、本実施の形態では、アンテナ14a(第1アンテナ)に垂直偏波と水平偏波とのうち少なくとも一方が指向性を持つ電波を出力するコイルアンテナ(ループアンテナともいう)を用いる。これは、小型アンテナの中でコイルアンテナは利得が大きいためである。ただし、本発明はこれに限定されず、例えば種々のアンテナを使用することが可能である。
また、上述した各部は、一方の端が半球状のドーム形状をしており他方の端が開口されている略円筒形状または半楕円球状の主容器(第1筐体)18と、主容器18の開口部に嵌められることで主容器18内部を封止する半球形状の副容器(第2筐体)19と、から構成されるカプセル型容器(筐体)内に収容される。このカプセル型容器(18、19)は、例えば被検体100が飲み込める程度の大きさである。また、本実施の形態では、少なくとも副容器19が透明な材料で形成され、且つ、上述した撮像ユニット13が副容器19側に外向きに配設される。これにより、撮像ユニット13が透明な副容器19を介して胃102の内壁を撮像することが可能となる。なお、主容器18は両端が開口されている略円筒形状でも良く、透明な材料で形成された副容器19を2つの開口部それぞれに嵌めることで主容器18内部を封止しても良い。この場合、カプセル型医療装置10は、両端それぞれに撮像ユニット13を搭載することが可能となる。なお、各撮像ユニット13は外向きに配設される。
この他、本実施の形態によるカプセル型医療装置10は、全体の比重が液体104の比重よりも軽くなるように構成される。これにより、カプセル型医療装置10を胃102内に蓄えられた液体104の液面に浮遊させることが可能となる。ただし、必ずしもカプセル型医療装置10の比重の方が軽い必要はない。
さらに、カプセル型医療装置10は、被検体100の胃102内部で被検体100の姿勢に関わらず自己の姿勢(例えば地表面に対する姿勢)を一定に保つために、その重心がカプセル型容器全体(18、19)の中心から外されている。本実施の形態では、地表面を例えば図15中xy平面とした場合、液体104に浮遊するカプセル型医療装置10の長手方向が例えばz方向を維持し且つ撮像窓を形成する副容器19が下側に位置するように、カプセル型医療装置10の重心が片寄っている。
このような重心の片寄りは、例えば内部構成で比重の大きな部材を副容器19側に配置させることで実現することができる。例えば電源ユニット15として用いられるボタン電池などは、他の構成と比較して比重が大きいため、これを副容器19側に配置させることで、カプセル型医療装置10の重心を副容器19側へ片寄らせることができる。なお、この他にも、例えば内部構成全体を副容器19側に片寄って配置させるなど、種々の構成で重心を片寄らせることが可能であることは言うまでもない。
以上のように、液体104に浮遊するカプセル型医療装置10の姿勢が一定方向に保たれる構成とすることで、通信ユニット14のアンテナ14aの向きを制限することが可能となる。そこで本実施の形態では、例えば図15に示すように、アンテナ14aの巻軸が液面(地表面、すなわちxy平面)に対して垂直(z方向)となるように、アンテナ14aをカプセル型医療装置10内(例えば通信ユニット14の回路基板)に固定する。これにより、被検体100がどのような姿勢をとった場合でも後述する体外アンテナ120を用いて水平偏波を受信できるように構成されるため、被検体100の体位によって受信効率が低下することを防止できる。また、水平偏波は、液体(例えば液体104)と気体(例えば胃102内ガス)との境界面での反射損失が小さいという特性を有しているため、これを被検体100の体位に関わらず受信できる構成とすることで、より効率よくカプセル型医療装置10からの電波を受信することが可能となる。なお、アンテナ14aの向きと被検体100の姿勢と体外アンテナ120との関係については、後述において触れる。
また、カプセル型医療装置10の比重は、少なくとも一部が液体104の液面上に突出する程度であればよい。
・体外アンテナ
次に、本実施の形態による体外アンテナ120の一例を、図面を用いて詳細に説明する。図16A〜図16Eは、本実施の形態による体外アンテナ120の概略構成を示す模式図である。なお、図16Aは体外アンテナ120の上視図であり、図16Bは図16AのA−A’断面図であり、図16Cは図16AのB−B’断面図である。また、図16Dは体外アンテナ120が備える加速度センサ27の概略構成を示す斜視図であり、図16Eは図16AのG−G’断面図である。さらに、図16Aでは、説明の明確化のため、アンテナ部分を保護するカバーフィルム124および後述する加速度センサ27の錘部27cの可動域を確保するためのスペーサフィルム26を省略している。
図16Aに示すように、体外アンテナ120は、2つのダイポールアンテナ121aおよび121bが略正方形のフレキシブル基板123の表裏面に形成された構成を有する。ただし、本発明ではダイポールアンテナに限定されず、例えばループアンテナやマイクロストリップアンテナ(パッチアンテナともいう)など、種々のアンテナを用いることができる。
ダイポールアンテナ121aは、対象に配置された2つのエレメント121aLおよび121aRを含む。一方、ダイポールアンテナ121bは、同じく対称に配置された2つのエレメント121bLおよび121bRを含む。それぞれのエレメント121aL、121aR、121bLおよび121bRには、それぞれをフレキシブル基板123の端部に電気的に導く電極パッド121dが設けられている。
また、ダイポールアンテナ121a(第2アンテナ)とダイポールアンテナ121b(第3アンテナ)とは、それぞれのエレメントの延在方向が互いに直行するように配置されている。これにより、本実施の形態では、体外アンテナ120が異なる複数の偏波面を持つように構成されるため、体外アンテナ120がカプセル型医療装置10に対して水平方向に位置した場合でも、いずれかのダイポールアンテナ(21aまたは21b)を用いてカプセル型医療装置10のアンテナ14aから出力された電波のうち水平偏波を受信することが可能となる。その結果、被検体100の体位に関わらず効率よくカプセル型医療装置10からの電波を受信することが可能となる。
ダイポールアンテナ121aは、図16Bに示すように、例えばフレキシブル基板123の一方の主面(これを表面とする)上に形成される。一方、ダイポールアンテナ121bは、図16Cに示すように、例えばフレキシブル基板123の他方の主面(これを裏面とする)に形成される。ただし、これに限定されず、両方がフレキシブル基板123の同一面上や同一層上に形成されても良い。
また、図16Bまたは図16Cに示すように、ダイポールアンテナ121aおよび121bが形成されたフレキシブル基板123の表面は、加速度センサ27の錘部27cの可動域を確保するためのスペーサフィルム26を挟んで、フレキシブル基板123に形成されたダイポールアンテナ121aを保護するためのカバーフィルム124で覆われる。一方、フレキシブル基板123の裏面には、体外アンテナ120を被検体100に取り付けるための接着フィルム125が形成される。この接着フィルム125は、フレキシブル基板123裏面に形成されたダイポールアンテナ121bを保護する役割も果たす。ただし、これに限らず、例えば体外アンテナ120をジャケットなどの衣服に取り付けるように構成しても良い。この場合、体外アンテナ120を衣類に対して着脱可能とするのであれば、マジックテープ(登録商標)など、種々の構成を用いることができる。
ここで、フレキシブル基板123には、可塑性があり、また、被検体100の誘電率と同じ誘電率を有する材料よりなるフィルム状基板を用いることが好ましい。同様に、ダイポールアンテナ121aおよび121bとカプセル型医療装置10との間に配設される接着フィルム125にも、可塑性があり、また、被検体100の誘電率と同じ誘電率を有する材料を用いることが好ましい。ただし、本発明で言う『同じ誘電率』とは、必ずしも同一でなくて良く、被検体100の誘電率に対して同程度と見なすことができる程度にアンテナ14aからの電波の反射を低減できる誘電率であれば良い。これにより、フレキシブル基板123を接着フィルム125を用いて被検体100に密着させることが可能となると共に、フレキシブル基板123および/または接着フィルム125による電波の反射を抑えることが可能となり、よりより強い受信強度を得ることが可能となる。また、体外アンテナ120をジャケットなどの衣類に装着する場合、この衣類が被検体100の誘電率と同じ誘電率を有する材料で形成されることが好ましい。
なお、本実施の形態では、互いに直行するダイポールアンテナ121aおよび121bを単層のフレキシブル基板123の表裏面に形成した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、例えば積層構造を有するフレキシブル基板のいずれかの同一又は異なる層にそれらを形成しても良い。
また、体外アンテナ120は、体外アンテナ120の地表面に対する傾き(すなわち被検体100の姿勢)を検出するための加速度センサ(重力センサともいう)27を備える。この加速度センサ27は、図16Dおよび図16Eに示すように、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical System)加工技術を用いてフレキシブル基板123に作り込まれた錘部27cと梁部27aL、27aR、27bLおよび27bRとを有する。
図16Dに示すように、錘部27cは、梁部27aL、27aR、27bLおよび27bRを用いて四方から支持される。各梁部27aL、27aR、27bLおよび27bRは、錘部27cの重みによって撓む程度に脆弱に形成される。また、各梁部27aL、27aR、27bLおよび27bRのフレキシブル基板123との付け根部分、および、錘部27cとの付け根部分には、外部応力による変形によって抵抗値が変化するピエゾ抵抗素子27pが貼り付けられる。すなわち、本実施の形態による加速度センサ27は、ピエゾ式3軸加速度センサである。したがって、本実施の形態では、各梁部27aL、27aR、27bLおよび27bRの撓みによるピエゾ抵抗素子27pの抵抗比を検出することで、体外アンテナ120の地表面に対する傾きを検出することが可能となる。
各梁部27aL、27aR、27bLおよび27bRに貼り付けられたピエゾ抵抗素子27pは、フレキシブル基板123表面に形成された配線28により接続されると共に、フレキシブル基板123の端部まで電気的に引き出される。フレキシブル基板123端部に引き出された配線28には、接続ケーブル139がボンディングされる。これにより、加速度センサ27と体外機130とが接続される。
なお、本発明は上記したピエゾ式3軸加速度センサに限定されず、例えばMEMS構造を用いた容量式3軸加速度センサなど、種々の加速度センサ(重力センサ)を用いることが可能である。なお、加速度センサ27の各ピエゾ抵抗素子27pは、体外アンテナ120と体外機130とを結ぶ接続ケーブル139を介して体外機130の傾斜角検出回路134に接続される。傾斜角検出回路134による重力方向(あるいは体外アンテナ120の傾斜方向)の検出については後述する。
・体外機
次に、本実施の形態による体外機130の一例を、図面を用いて詳細に説明する。図17は、本実施の形態による体外機130の概略構成を示す模式図である。図17に示すように、体外機130は、体外アンテナ120のアンテナ構成および送信/受信を切り替える切替回路131と、入力された制御命令等の各種データが所定の送信周波数に重畳された送信信号を生成する送信回路132と、操作端末60(図14参照)から入力された制御命令等の各種データを送信回路132に入力する入力部135と、体外アンテナ120を介して入力された受信信号をデータ信号に再現する受信回路133と、体外アンテナ120の加速度センサ27で検出された抵抗値に基づいて体外アンテナ120の傾斜方向を検出する傾斜角検出回路134と、受信回路133で再現したデータ信号のうち画像データを外部の表示装置に表示するための映像データに変換して出力するビデオ出力部137と、情報処理端末50(図14参照)や携帯型記録媒体40(図14参照)との接続を制御する外部インタフェース(I/F)136と、上記した各部へ電力を供給する電源ユニット138と、を備える。
上記において、切替回路131は、体外アンテナ120の2つのダイポールアンテナ121aおよび121bのうち使用するアンテナをいずれかに切り替えるアンテナ切替スイッチ1311と、体外アンテナ120の体外機130内部における接続先を切り替える送受信切替スイッチ1312と、を含む。
アンテナ切替スイッチ1311は、例えば複数のスイッチングトランジスタを用いて構成された少なくとも2つの2ウェイスイッチよりなり、各2ウェイスイッチの切替端子が、適宜、ダイポールアンテナ121aおよび121bの各エレメント(21aLまたは21bL、および、121aRまたは21bR)の電極パッド121dに接続ケーブル139およびバラン122a、122bを介して接続される。このアンテナ切替スイッチ1311は、後述する傾斜角検出回路134から出力された制御信号に基づいて、体外アンテナ120が備える2つのダイポールアンテナ121aおよび121bのうち使用するアンテナをいずれかに切り替える。これにより、体外アンテナ120が備える複数の偏波面のうちいずれかを選択することが可能となる。すなわち、アンテナ切替スイッチ1311は、体外アンテナ120が備える複数の偏波面のうちいずれかを選択する選択手段として機能する。また、各ダイポールアンテナ121aおよび121bとアンテナ切替スイッチ1311とを接続する接続ケーブル139上には、平衡と不平衡との状態にある電気信号を変換するための平衡/不平衡変換回路であるバラン122aおよび122bが設けられる。
送受信切替スイッチ1312は、例えば複数のスイッチングトランジスタを用いて構成された2ウェイスイッチであり、送信時と受信時とで体外アンテナ120の接続先を送信回路132と受信回路133とのいずれかに切り替える。この送受信切替スイッチ1312は、例えば後述の傾斜角検出回路134や不図示の制御部などによって制御されるように構成することができる。
送信回路132は、不図示の基準電圧に基づいて所定の送信周波数で発振する発振器1321と、入力部135や外部I/F136または不図示の制御部から入力された制御命令等の各種データから送信信号を生成する送信信号生成回路1322と、送信信号生成回路1322が生成した送信信号を発振器1321から出力された送信周波数信号に重畳する重畳回路1323と、を含む。したがって、送信時には、発振器1321から出力された発振周波数信号に重畳回路1323において送信信号が重畳され、その後、送信信号が重畳された送信周波数信号が切替回路131を介して体外アンテナ120へ入力されて、体外アンテナ120のいずれかのダイポールアンテナ121aまたは21bから電波信号として外部のカプセル型医療装置10へ送信される。
受信回路133は、切替回路131を介して体外アンテナ120より入力された周波数信号をフィルタリング、ダウンコンバート、復調および復号化等することで、カプセル型医療装置10から送られたデータを再現して受信データを出力するRF受信ユニット1331と、RF受信ユニット1331から出力された受信データを用いて所定の処理を実行する信号処理ユニット1332と、を含む。
このように、送信回路132と受信回路133との少なくとも一方は、アンテナ切替スイッチ1311により選択されたダイポールアンテナ(21aまたは21b)を介してカプセル型医療装置10と通信する通信手段(第2通信手段)として機能する。
なお、RF受信ユニット1331で再現された受信データは、例えば信号処理ユニット1332において画素補間などの所定の処理がなされた後、外部I/F136を介して接続された情報処理端末50(図14参照)へ送られるか、外部I/F136に装着された携帯型記録媒体40(図14参照)などの外部記録媒体に記録される。また、受信データが画像データである場合、図17に示すようにビデオ出力部137を設けることで、これを直接、液晶ディスプレイなどの表示装置に表示させることも可能である。
傾斜角検出回路134は、例えば、x軸方向、y軸方向およびz軸方向それぞれについて抵抗値を検出する3つのホイートストンブリッジ回路を含んで構成され、これにより得られた抵抗値の比(すなわち重力方向または体外アンテナ120の傾斜方向)に基づいてアンテナ切替スイッチ1311の接続先をダイポールアンテナ121aおよび121bのいずれかに切り替える制御信号を出力する。この際、傾斜角検出回路134は、地表面に対して平行な状態あるいは平行な状態に近い方のダイポールアンテナ121aまたは21bを選択させる制御信号を出力する。なお、この制御信号は、例えば2値(例えば1ビット)の電圧信号とすることができる。また、傾斜角検出回路134による傾斜角の検出は、上述した抵抗値の比を用いる構成に限定されず、例えば、x軸、y軸およびz軸ごとの抵抗値と体外アンテナ120の傾斜角との関係を予め測定試験等で求めておき、これをテーブル状に対応付けておいたものを用いるように構成しても良い。
このように、体外アンテナ120の加速度センサ27と傾斜角検出回路134とアンテナ切替スイッチとは、体外アンテナ120の傾斜に応じて体外アンテナ120が備える複数の偏波面のうちいずれかを選択する選択手段として機能する。
この他、入力部135は、例えば有線回線を介して操作端末60からの制御命令等を入力する場合はUSBインタフェースなどで構成することができ、例えば赤外線や短波や長波などの無線回線を介して操作端末60からの制御命令等を入力する場合は赤外線受信装置や短/長波受信装置などで構成することができる。また、外部I/F136は、例えば携帯型記録媒体40を装着可能とする場合はUSBインタフェースなどで構成することができ、通信ケーブル59を介しての情報処理端末50の接続を可能とする場合はネットワークインタフェースなどで構成することができる。ただし、本発明はこれらに限定されず、種々変形することができる。
・位置関係
次に、本実施の形態におけるアンテナ14aの向きと被検体100の姿勢と体外アンテナ120との関係について、図面を用いて詳細に説明する。図18A〜図18Cは、被検体100の胃102内に導入されたカプセル型医療装置10と被検体100の外表に取り付けられた体外アンテナ120との位置関係を説明する模式図である。なお、以下の説明において、体外アンテナ120は被検体100の胴体部周囲に取り付けられている。また、体外アンテナ120は、被検体100が立位をとっている状態で、ダイポールアンテナ121aが水平方向(地表面と平行な方向)に延在し、ダイポールアンテナ121bが垂直方向(地表面に対して垂直な方向)に延在する。
また、被検体100内のカプセル型医療装置10は、上述したように、胃102内の液体104の液面に姿勢を維持しつつ浮遊している。このため、カプセル型医療装置10が備えるアンテナ14aの巻軸は、被検体100による体位変換時の不安定状態を除き、被検体100の姿勢に関わらず、常に一定の方向を維持している。本実施の形態では、例えば図15に示すように、アンテナ14aの巻軸が地表面に対して垂直方向(z軸方向)を維持している。したがって、アンテナ14aから出力される電波のうち、垂直偏波はz軸と平行な面を伝播し、水平偏波はxy平面と平行な面を伝播する。
・・立位(座位)
まず、被検体100が立位をとった場合について説明する。図18Aに示すように、被検体100が立位をとっている場合、体外アンテナ120のダイポールアンテナ121aは、地表面と平行な水平方向(図18A中x方向)に延在し、ダイポールアンテナ121bは、地表面に対して垂直方向(図18A中z方向)に延在している。このため、2つのダイポールアンテナ121aおよび121bのうち、ダイポールアンテナ121aはアンテナ14aから放射された電波のうち水平偏波を受信し、ダイポールアンテナ121bはアンテナ14aから放射された電波のうち垂直偏波を受信する。したがって、傾斜角検出回路134は、ダイポールアンテナ121aを選択させる制御信号をアンテナ切替スイッチ1311に入力する。なお、この関係は、被検体100が座位姿勢をとった場合でも同様である。
・・背臥位(腹臥位)
また、被検体100が背臥位をとった場合、図18Bに示すように、体外アンテナ120のダイポールアンテナ121aおよび121bは、共に地表面と平行な水平方向(図18B中x軸方向又はy軸方向)に延在している。このため、2つのダイポールアンテナ121aおよび121bは共に、アンテナ14aから放射された電波の水平偏波を受信することが可能である。したがって、このケースでは、傾斜角検出回路134によってアンテナ切替スイッチ1311に選択されるダイポールアンテナは、ダイポールアンテナ121aとダイポールアンテナ121bとのいずれであってもよい。なお、この関係は、被検体100が腹臥位(伏臥位)をとった場合でも同様である。
・・右側臥位(左側臥位)
さらに、被検体100が右側臥位をとった場合、図18Cに示すように、体外アンテナ120のダイポールアンテナ121aは、地表面に対して垂直方向(図18C中z軸方向)に延在し、ダイポールアンテナ121bは、地表面と平行な水平方向(図18C中y方向)に延在している。このため、2つのダイポールアンテナ121aおよび121bのうち、ダイポールアンテナ121aはアンテナ14aから放射された電波のうち垂直偏波を受信し、ダイポールアンテナ121bはアンテナ14aから放射された電波のうち水平偏波を受信する。したがって、傾斜角検出回路134は、ダイポールアンテナ121bを選択させる制御信号をアンテナ切替スイッチ1311に入力する。なお、この関係は、被検体100が左側臥位をとった場合でも同様である。
以上のように、本実施の形態によれば、被検体100がどのような姿勢をとった場合でも体外アンテナ120を用いて水平偏波を受信するように構成することが可能となるため、被検体100の体位によって受信効率が低下することを防止できる。この結果、カプセル型医療装置10のアンテナ14aと体外機130が使用する体外アンテナ120との位置関係によらずにカプセル型医療装置10と体外機130との間で正確にデータを送受信することが可能となる。
・変形例1
ここで、本実施の形態による体外アンテナ120の変形例1について、図面を用いて詳細に説明する。図19Aは、本変形例による体外アンテナ120Aの概略構成を示す上視図である。また、図19Bは、図19AのC−C’断面図である。なお、図21Aでは、説明の明確化のため、アンテナ部分を保護するカバーフィルム124および加速度センサ27の錘部27cの可動域を確保するためのスペーサフィルム26を省略している。
図19Aに示すように、体外アンテナ120Aは、体外アンテナ120のダイポールアンテナ121aと同様のダイポールアンテナを構成するエレメント121aLおよび121aRがフレキシブル基板123表面の対角線上に形成され、体外アンテナ120のダイポールアンテナ121bと同様のダイポールアンテナ121bを構成するエレメント121bLおよび121bRがフレキシブル基板123裏面の対角線上に形成された構成を有する。なお、エレメント121aLおよび121aRよりなるアンテナと、エレメント121bLおよび121bRよりなるアンテナとは、体外アンテナ120と同様に、互いに直行するように配置されている。
また、図19Aおよび図19Bに示すように、各エレメント121aL、121aR、121bLおよび121bRは、フレキシブル基板123表面のカバーフィルム124を貫通するビアコンタクト121cを介してカバーフィルム124上の電極パッド121dに電気的に接続されている。本変形例では、本発明の実施の形態5と同様に、この電極パッド121dに接続ケーブル139がボンディングされる。
以上のような構成を有することで、体外アンテナ120と同様の効果を奏することが可能となる。なお、他の構成は、上記した本発明の実施の形態5と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
・変形例2
次に、本実施の形態による体外アンテナ120の変形例2について、図面を用いて詳細に説明する。図20は、本変形例による体外アンテナ120Lおよび120Rの概略構成を示す模式図である。なお、図20では、説明の都合上、体外アンテナ120Lおよび120Rに接続される体外機130についても図示する。
図20に示すように、体外アンテナ120Lおよび120Rは、それぞれが1つのダイポールアンテナ121lまたは21rを有している。本例では、体外アンテナ120Lが体外アンテナ120のダイポールアンテナ121aと同様のダイポールアンテナ121lを備え、体外アンテナ120Rが体外アンテナ120のダイポールアンテナ121bと同様のダイポールアンテナ121rを備える。したがって、体外アンテナ120Lおよび120Rと体外機130との接続は、本発明の実施の形態5と同様に構成される。
また、このようにダイポールアンテナ121aおよび121bを異なるフレキシブル基板123に構成された場合、加速度センサ27は、いずれかのフレキシブル基板に形成されていれば良い。本変形例では、図20のように、体外アンテナ120Lに加速度センサ27を形成した場合を例示している。
以上のような構成を有することで、体外アンテナ120と同様の効果を奏することが可能となる。また、2つのダイポールアンテナ121aおよび121bを大きく離間することが可能となるため、電波受信時に一方のダイポールアンテナが他方のダイポールアンテナから受ける影響を低減することが可能となるため、相互干渉によって受信感度(例えばS/N比)が低下することを防止できる。なお、他の構成は、上記した本発明の実施の形態5と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6による医療システム6について、図面を用いて詳細に説明する。図21Aは、本実施の形態による体外アンテナ120Bの概略構成を示す上視図である。また、図21Bは、図21AのD−D’断面図であり、図21Cは、図21AのE−E’断面図であり、図21Dは、図21AのF−F’断面図である。さらに、図22は、本実施の形態による医療システム6の概略構成を示す模式図である。なお、図21Aでは、説明の明確化のため、アンテナ部分を保護するカバーフィルム124および加速度センサ27の錘部27cの可動域を確保するためのスペーサフィルム126を省略している。
図21Aに示すように、体外アンテナ120Bは、体外アンテナ120のダイポールアンテナ121aおよび121bの他に、フレキシブル基板123Aの延在面において、これら2つのダイポールアンテナ121aおよび121bに対して斜めに配置されたダイポールアンテナ121sを備える。ダイポールアンテナ121sは、他のダイポールアンテナ121aおよび121bと同様に、対象に配置された2つのエレメント121sLおよび121sRを含み、バラン122sを介してアンテナ切替スイッチ1313に接続される。
また、図21B〜図21Dに示すように、本実施の形態によるフレキシブル基板123Aは、2つのフレキシブル基板123aおよび123bよりなる積層構造を備える。ダイポールアンテナ121aは、図21Bに示すように、例えばフレキシブル基板123Aの最上層の表面上に形成される。また、ダイポールアンテナ121bは、図21Cに示すように、例えばフレキシブル基板123Aの最下層の裏面上に形成される。さらに、ダイポールアンテナ121sは、例えば図21Dに示すように、例えばフレキシブル基板123aと23bとの間の層に形成される。
また、フレキシブル基板123Aの中間層に形成されたダイポールアンテナ121sの各エレメント121sLおよび121sRは、例えばフレキシブル基板123aおよびフレキシブル基板123A上のカバーフィルム124を貫通するビアコンタクト121cを介してカバーフィルム124上の電極パッド121dに電気的に接続されている。本実施の形態では、本発明の実施の形態5と同様に、この電極パッド121dに接続ケーブル139がボンディングされる。
一方、本実施の形態による体外機130Bは、図22に示すように、体外機130における2つの2ウェイスイッチよりなるアンテナ切替スイッチ1311が、2つの3ウェイスイッチよりなるアンテナ切替スイッチ1313に置き換えられる。また、これを切替制御するための制御信号を出力する傾斜角検出回路134Bが、2つの3ウェイスイッチを制御可能な制御信号を出力するように構成される。なお、この制御信号は、例えば4値(例えば2ビット)の電圧信号とすることができる。
以上のような構成を有することで、本実施の形態によれば、本発明の実施の形態5と同様の効果の他に、被検体100が斜位をとった場合でも、ダイポールアンテナ121sによって水平偏波を受信することが可能となるため、より確実に安定した受信強度を実現することが可能となる。なお、他の構成は、上記した本発明の実施の形態5と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7による医療システム7について、図面を用いて詳細に説明する。図23は、本実施の形態による医療システム7の概略構成を示す模式図である。
図23に示すように、本実施の形態による医療システム7では、2つの体外アンテナ120−1および120−2を用いている。また、これに応じて、医療システム5の体外機130が体外機130Cに置き換えられている。
個々の体外アンテナ120−1および120−2は、本発明の実施の形態5による体外アンテナ120と同様である。ただし、本実施の形態では、一方の体外アンテナ120−2が他方の体外アンテナ120−1に対して斜めになるように、被検体100に対して貼り付けられる。すなわち、体外アンテナ120−1のダイポールアンテナ121aは、体外アンテナ120−2のダイポールアンテナ121aおよび121bに対して傾斜しており、同様に、体外アンテナ120−1のダイポールアンテナ121bは、体外アンテナ120−2のダイポールアンテナ121aおよび121bに対して傾斜している。これにより、被検体100が斜位をとった場合でも、いずれかのダイポールアンテナ121aまたは21bによって水平偏波を受信することが可能となるため、より確実に安定した受信強度を実現することが可能となる。
また、本実施の形態による加速度センサ27は、いずれかの体外アンテナ120−1または20−2が備えていれば良い。本実施の形態では、図23のように、体外アンテナ120−1が加速度センサ27を備える場合を例に挙げる。
一方、本実施の形態による体外機130Cは、図23に示すように、体外機130における2つの2ウェイスイッチよりなるアンテナ切替スイッチ1311が、2つの4ウェイスイッチよりなるアンテナ切替スイッチ1314に置き換えられる。また、これを切替制御するための制御信号を出力する傾斜角検出回路134Cが、2つの4ウェイスイッチを制御可能な制御信号を出力するように構成される。なお、この制御信号は、例えば4値(例えば2ビット)の電圧信号とすることができる。
以上のような構成を有することで、本実施の形態によれば、本発明の実施の形態5と同様の効果の他に、被検体100が斜位をとった場合でも、体外アンテナ120−2が備えるダイポールアンテナ121aまたは21bで水平偏波を受信することが可能となるため、より確実に安定した受信強度を実現することが可能となる。なお、他の構成は、上記した本発明の実施の形態5と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
上記した実施の形態によれば、通信に使用するアンテナ偏波面を切り替えることが可能であるため、被検体がどのような姿勢をとった場合でも受信感度の良い偏波面、特に水平偏波を用いてデータを送受信することが可能となる。これにより、被検体の体位によって受信効率が低下することを防止できる。この結果、カプセル型医療装置の第1アンテナと体外機が使用する体外アンテナとの位置関係によらずにカプセル型医療装置と体外機との間で正確にデータを送受信することが可能な医療システム、その体外装置およびそのカプセル型医療装置を実現することができる。
また、上記実施の形態5〜6によれば、より具体的には、通信に使用する偏波面を加速度センサで検出した体外アンテナの傾きに従って切り替えることが可能であるため、被検体がどのような姿勢をとった場合でも受信感度の良い偏波面、特に水平偏波を選択してデータを送受信することが可能となる。これにより、被検体の体位によって受信効率が低下することを防止できる。この結果、カプセル型医療装置の第1アンテナと体外機が使用する体外アンテナとの位置関係によらずにカプセル型医療装置と体外機との間で正確にデータを送受信することが可能な医療システム、その体外装置およびそのカプセル型医療装置を実現することができる。
さらに、上記実施の形態は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、仕様等に応じて種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは上記記載から自明である。
例えば、上記した各実施の形態では、最も受信強度の大きいアンテナを選択して通信を行なう構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば受信強度の高い2つ以上のアンテナを選択し、これらから得られた受信信号を合成するように構成しても良い。これにより、例えば指向性が最大となる方向を希望波の伝播方向に向けると共に指向性が低下する方向(ヌル点)を干渉波の伝播方向に向けることで体外アンテナに使用したアンテナの指向性を抑制したり、被検体100内のカプセル型医療装置10の位置検出が可能となったりなどの効果を得ることができる。なお、2つ以上のアンテナにより受信された信号を合成する技術としては、一般的なアダプティブ・アレー・アンテナ技術やフェーズド・アレー・アンテナ技術等を用いることができる。
また、上述した各実施の形態1〜4では、複数のアンテナ(ダイポールアンテナ21a、21b等)がそれぞれ1つの偏波面を持つ場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、例えば1つのアンテナの偏波面をスイッチにより切り替えることで、体外アンテナ(20等)に複数の偏波面を持たせた構成とすることも可能である。これは、例えばループアンテナの2箇所にスイッチを設け、これの接続を切り替えることで偏波面を切り替えるなどの構成で実現することが可能である。
また、上述した各実施の形態5〜7では、複数のアンテナ(ダイポールアンテナ121a、121b等)がそれぞれ1つの偏波面を持つ場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、例えば1つのアンテナの偏波面をスイッチにより切り替えることで、体外アンテナ(20等)に複数の偏波面を持たせた構成とすることも可能である。これは、例えばループアンテナの4箇所にスイッチを設け、これの接続を切り替えることで偏波面を切り替えるなどの構成で実現することが可能である。
また、上記実施の形態は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、仕様等に応じて種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは上記記載から自明である。
1、2、3、4、5、6、7 医療システム
10 カプセル型医療装置
11 制御部
12 記憶部
13 撮像ユニット
13a 撮像部
13b 光学レンズ
13c 照明
14 通信ユニット
14a アンテナ
15 電源ユニット
18 主容器
19 副容器
20、20A、20L、20R、20B、20−1、20−2、120、120A、120L、120R、120B、120−1、120−2 体外アンテナ
21a、21b、21l、21r、21s、121a、121b、121l、121r、121s ダイポールアンテナ
21aL、21aR、21bL、21bR、21sL、21sR、121aL、121aR、121bL、121bR、121sL、121sR エレメント
21c、121c ビアコンタクト
21d、121d 電極パッド
22a、22b、122a、122b、122s バラン
23、23A、23a、23b、123、123A、123a、123b フレキシブル基板
24、124 カバーフィルム
25、125 接着フィルム
30、30B、30C、30D、130、130B、130C 体外機
31、131 切替回路
32、132 送信回路
33、133 受信回路
34、34B、34C、34D、 電力強度判定回路
35、135 入力部
36、136 外部インタフェース
37、137 ビデオ出力部
38、138 電源ユニット
39、139 接続ケーブル
40 携帯型記録媒体
50 情報処理端末
59 通信ケーブル
60 操作端末
100 被検体
102 胃
104 液体
110 ベッド
110A 載置面
112 誘電体マットレス
114 ベッド台
126 スペーサフィルム
134、134B、134C 傾斜角検出回路
311、313、314、1311、1313、1314 アンテナ切替スイッチ
312、1312 送受信切替スイッチ
315 マルチスイッチ
321、1321 発振器
322、1322 送信信号生成回路
323、1323 重畳回路
331、1331 RF受信ユニット
332、1332 信号処理ユニット
333 RSSI回路

Claims (17)

  1. 被検体内に導入され、第1偏波方向に指向性を持つ電波を出力する第1アンテナと、該第1アンテナを介して通信する第1通信部と、を含むカプセル型医療装置と、
    前記被検体外に配置され、第2偏波方向に対して指向性を持つ第2アンテナと、該第2アンテナとともに設けられ該第2アンテナの前記第2偏波方向とは異なる第3偏波方向に対して指向性を持つ第3アンテナと、を有する体外アンテナと、
    前記第2および第3アンテナのうちいずれかを選択する選択部と、該選択部により偏波面が選択された前記体外アンテナを介して前記第1通信部と通信する第2通信部と、を含む体外機と、
    を備え
    前記体外アンテナは、前記第2および第3アンテナが形成された単層または多層構造の基板を含み、
    前記第2アンテナと前記第3アンテナとは、前記基板における異なる面または異なる層にそれぞれ形成されていることを特徴とする医療システム。
  2. 前記体外機は、前記選択部が選択した偏波面での受信強度を検出する受信強度検出部を含み、
    前記選択部は、前記受信強度検出部が検出した受信強度に基づいて前記第2および第3アンテナのうちいずれかを選択することを特徴とする請求項1に記載の医療システム。
  3. 前記第2および/または第3アンテナは、ダイポールアンテナ、ループアンテナまたはマイクロストリップアンテナであることを特徴とする請求項1に記載の医療システム。
  4. 前記基板は、可塑性を有することを特徴とする請求項に記載の医療システム。
  5. 前記体外アンテナを複数備え、
    前記選択部は、前記複数の体外アンテナそれぞれについて前記第2および第3アンテナのいずれかを選択することを特徴とする請求項1に記載の医療システム。
  6. 前記体外アンテナは、前記被検体の外表に固定されることを特徴とする請求項1に記載の医療システム。
  7. 前記カプセル型医療装置は、重心が中心から外れていることを特徴とする請求項1に記載の医療システム。
  8. 前記第1アンテナは、コイルアンテナであることを特徴とする請求項1に記載の医療システム。
  9. 前記体外アンテナの地表面に対する傾斜角を検出するセンサをさらに備え
    前記選択部は、前記センサが検出した前記傾斜角に応じて前記第2および第3アンテナのうちいずれかを選択
    前記第2通信部は、前記選択部により偏波面が選択された前記体外アンテナを介して前記第1通信部と通信することを特徴とする請求項1に記載の医療システム。
  10. 前記体外アンテナと前記センサとは、同一の基板に形成されていることを特徴とする請求項に記載の医療システム。
  11. 前記第2および/または第3アンテナは、ダイポールアンテナ、ループアンテナまたはマイクロストリップアンテナであることを特徴とする請求項に記載の医療システム。
  12. 前記第2アンテナと前記第3アンテナとは、異なる基板にそれぞれ形成され、
    前記センサは、前記第2アンテナが形成された基板または前記第3アンテナが形成された基板に形成されていることを特徴とする請求項に記載の医療システム。
  13. 前記基板は、可塑性を有することを特徴とする請求項に記載の医療システム。
  14. 前記体外アンテナを複数備え、
    前記選択部は、前記複数の体外アンテナそれぞれについて前記第2および第3アンテナのうちのいずれかを選択し、
    前記センサは、前記複数の体外アンテナのうちいずれかと同一の基板に形成されていることを特徴とする請求項に記載の医療システム。
  15. 前記体外アンテナは、前記被検体の外表に固定されることを特徴とする請求項に記載の医療システム。
  16. 前記カプセル型医療装置は、重心が中心から外れていることを特徴とする請求項に記載の医療システム。
  17. 前記第1アンテナは、コイルアンテナであることを特徴とする請求項に記載の医療システム。
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