JP4020834B2 - カプセル型医療装置及びカプセル型医療装置通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体内検査等に使用可能なカプセル型医療装置及びカプセル型医療装置通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
被検者(患者)が自分の健康状態を確認する方法として、人間ドックや内視鏡検査等の各種検査による方法が一般的に知られている。また、カプセル状に形成された検査体を飲み込むことにより、容易に健康状態の検査を行なえるカプセル型医療装置による検査方法が知られている。この種のカプセル型医療装置は、様々なものが提供されているが、その1つとして、体内の各部を撮像すると共に、体外に配した画像モニタ部に体内の撮像画像を送信することが可能な電子内視鏡装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記電子内視鏡装置は、患者の体内にて体内各部を撮像する撮像ヘッド部及び体外に配される画像モニタ部を備えている。撮像ヘッド部は、プラスチック等で形成されたカプセル状の外囲器の内部に、体内各部の画像を撮像する対物レンズ、CCDチップ等の固体撮像素子、該固体撮像素子からの画像信号を処理する画像処理回路素子、該画像処理回路素子により処理された画像信号を体外の画像モニタ部に電波送信する送信用集積回路、送信のためのプリントアンテナ及び各部に電力を供給する電池を有している。また、これら固体撮像素子、画像処理回路素子、送信用集積回路、プリントアンテナ及び電池は、配線基板によりそれぞれ接続されている。
この電子内視鏡装置により検査を行う場合には、患者はまず画像モニタ部の近傍にて撮像ヘッド部を飲み込む。体内に投入された撮像ヘッド部は、体内の各部を固体撮像素子により撮像する。この撮像された撮像画像は、画像処理回路素子により所定処理され、その後送信用集積回路よりプリントアンテナを介して画像モニタ部に画像信号が送られる。そして、この送られてきた画像信号に基づいて検査が行なわれる。
【0004】
また、別のカプセル型医療装置の1つとして、生体内の温度、湿度、pH及び圧力等の生体情報を長時間に渡って測定、記録すると共に生体外に生体情報を送ることができる生体情報記録カプセルが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この生体情報記録カプセルは、カプセル内に、体内の温度、pH、圧力等を検出すると共に電気信号に変換するセンサ、該センサからの信号を記憶するメモリ、センサから送られてきた生体情報のデータを所定処理するMPU(Micro Processing Unit)等のデータ処理部、該データ処理部が時間計測を行なうための基準クロックを供給するクロック信号発生器を内蔵するタイマ、体外からの信号に基づいてデータ処理部を制御するマイクロ受信機及び体外の受信機等に向けて生体情報を超音波送信するマイクロ発信機を有している。
【0005】
この生体情報記録カプセルにより検査を行う場合には、患者が生体情報記録カプセルを飲み込んだ後、体外のマイクロカプセル制御装置から生体情報記録カプセル内のマイクロ受信機に信号を送る。マイクロ受信機は、信号を受け取ると、データ処理部を作動させると共に、該データ処理部の作動タイミングにあわせて、タイマからの測定日、測定時間等をメモリに記憶させる。また、データ処理部は、センサを作動させることによりpH等の生体情報を検出してデータ処理する。そして、データ処理部は、データ処理後のデータをメモリ部に記憶させる。つまり、メモリ部は、データ処理されたデータを測定日、時間と合わせて記憶している。そして、これら情報は、マイクロ発信機により生体外の外部受信機に送られて検査される。
【0006】
【特許文献1】
特公平4−109927号公報(第2頁、右欄下段から13行目〜第4頁、左欄上段から4行目、第1図)
【特許文献2】
特公平1−305925号公報(第4頁、左欄下段から13行目〜第4頁、右欄下段から9行目、第12図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載の電子内視鏡装置及び特許文献2に記載の生体情報記録カプセル等のカプセル型医療装置は、体内で得た生体情報を体内から生体外に向けて送信可能な機能を有しているが、体内でのカプセル型医療装置の姿勢や位置によって、送信が途中で途切れたり、送信が行なわれないという不都合があった。つまり、カプセル型医療装置の姿勢が悪いため、カプセル型医療装置内のアンテナと生体外に配されている受信器等とのマッチングが合わない場合や、カプセル型医療装置が電波の減衰領域、例えば、心臓等の血流量の大きい付近や、筋肉量が多い付近や、骨の陰に隠れてしまう位置等にある場合には、生体外に向けて取得したデータを送ることが困難であった。従って、検査に必要な生体情報が適切に得られないという不都合があった。
【0008】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、生体内から、取得した検査情報を確実に生体外に送信することができるカプセル型医療装置及びカプセル型医療装置通信システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明は以下の手段を提供している。
請求項1記載の発明は、カプセル状の筐体を生体内に導入させて生体情報を検出するカプセル型医療装置であって、前記生体情報を取得する取得手段と、該取得手段により取得された前記生体情報を記憶するメモリと、該メモリに記憶された前記生体情報を生体外に向けて送信する送信手段と、位置又は姿勢を特定するための情報を検出するセンサと、該センサにより検知された前記情報に基づいて、生体外との通信状態を推定する推定手段と、該推定手段の推定結果に基づいて前記送信手段を制御する送信制御手段とを前記筐体内に備えているカプセル型医療装置を提供する。
【0010】
本発明に係るカプセル型医療装置においては、患者等の生体内に投入された後、生体内を移動しながら取得手段により生体情報を取得し、該生体情報をメモリに記憶する。また、生体情報の取得と同時に、センサが、自己位置又は姿勢を特定するため、生体内のpH値等の情報や生体外からの電波等の情報を検出して推定手段に送る。推定手段は、送られてきた情報に基づいて生体外との通信状態を推定する。例えば、センサから送られてきた情報が生体外からの電波である場合には、受信した際の電波の大きさを予め設定された閾値等と比較することにより、生体外との通信が可能か否かを推定している。このような推定手段の推定結果に基づいて、送信制御手段が最終的に生体外との通信状態を判断し、通信可能であると判断した場合には、送信手段を作動させてメモリに記憶されている生体情報を生体外に向けて送信する。
【0011】
従って、生体内で移動している際中に、生体外との通信状態が良好である場合にのみ、取得した生体情報を生体外に対して送信されるので、患者等の生体情報を確実に生体外に送信することができる。また、取得した生体情報を最後に一括して送信するのではなく、随時通信状態の良好な位置で生体外に送信するので、メモリの容量を抑えることができ、メモリを効率良く使用することができる。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のカプセル型医療装置において、前記センサが、磁気方向を検出する磁気センサであるカプセル型医療装置を提供する。
この発明に係るカプセル型医療装置においては、磁気センサにより、地磁気や生体外に配された磁石等から磁気方向を検出することが可能である。つまり、生体内において、自己の姿勢に関係なく、常に同一方向を検出することが可能である。これにより、推定手段が、磁気センサにより検出された方向を予め設定された方向等と比較することにより、所望する方向に向いたか否かを推定することが可能である。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のカプセル型医療装置において、前記センサが、前記姿勢方向を検出するジャイロであるカプセル型医療装置を提供する。
この発明に係るカプセル型医療装置においては、ジャイロにより、生体内において、常に同一定方向を検出することが可能である。これにより、推定手段が、ジャイロにより検出された方向を予め設定された方向等と比較することにより、所望する方向に向いたか否かを推定することが可能である
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のカプセル型医療装置において、前記センサが、重力方向を検出する重力センサであるカプセル型医療装置を提供する。
この発明に係るカプセル型医療装置においては、重力センサにより、生体内において自己の姿勢に関係なく、常に重力方向を検出することが可能である。これにより、推定手段が、重力方向を予め設定された方向等と比較することにより、所望する方向に向いたか否かを推定することが可能である。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項1に記載のカプセル型医療装置において、前記センサが、生体内の輝度を検出する輝度センサであるカプセル型医療装置を提供する。
この発明に係るカプセル型医療装置においては、輝度センサにより、生体内の輝度変化の検出が行なえるので、推定手段が、輝度センサで検出された輝度の大きさを予め設定されている閾値や、輝度の変化パターン等と比較することにより、所望する生体内の位置に移動していることを推定することが可能である。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項1に記載のカプセル型医療装置において、前記センサが、生体内のpHを検出するpHセンサであるカプセル型医療装置を提供する。
この発明に係るカプセル型医療装置においては、pHセンサにより、pH値の変化の検出が行なえるので、推定手段が、pHセンサで検出されたpH値の大きさを予め設定されている閾値や、pHの変化パターン等と比較することにより所望する生体内の位置に移動していることを推定することが可能である。
【0017】
請求項7に係る発明は、請求項1に記載のカプセル型医療装置と、生体外に配され、生体内に向けて電波を送信すると共に前記送信手段から送信される前記生体情報を受信する体外アンテナとを備え、前記センサが、前記体外アンテナから送信される前記電波を受信するアンテナであるカプセル型医療装置通信システムを提供する。
【0018】
この発明に係るカプセル型医療装置通信システムにおいては、受信アンテナが、体外アンテナから送信された電波を受信して推定手段に送る。推定手段は、送られてきた電波の大きさに基づいて通信状態を推定する。即ち、カプセル型医療装置が、通信状態が良好な位置にきた場合や体外アンテナとのマッッチングが良好な場合には、体外アンテナから高出力で電波が送られてくるので、推定手段は、送られてきた電波の大きさを、予め設定されている閾値等と比較して、閾値より大きい場合には、通信状態が良好であると推定する。そして、推定手段の推定結果に基づいて送信制御手段が、送信手段を作動させて生体情報を体外アンテナに送信する。
これにより、生体内を移動しているカプセル型医療装置から確実に生体情報を得ることができる。特に、取得した生体情報を最後に一括して得るのではなく、生体内を移動している際中に、随時生体外で確実に得ることができる。そのため、何らかの不具合、例えば、生体情報の紛失等が発生したとしても、それまでの生体情報を確実に得ているので、その影響を最小限に抑えることができ、検査の信頼性を向上することができる。更に、患者等の被検査者は、常時体外アンテナを用意する必要がなく、必要時にのみ体外アンテナを使用すれば良いので、検査に係る被検者の負担を低減することができる。
【0019】
請求項8に係る発明は、請求項1に記載のカプセル型医療装置と、生体外に配され、前記送信手段から送信される前記生体情報を受信する体外アンテナと、該体外アンテナに隣接配置され、生体内に向けてエネルギー波を送信するエネルギー波送信手段とを備え、前記センサが、前記エネルギー波送信手段から送信された前記エネルギー波を受信するエネルギー波受信手段であり、前記送信手段が、前記エネルギー波より変換された電力を利用して送信するカプセル型医療装置通信システムを提供する。
【0020】
この発明に係るカプセル型医療装置通信システムにおいては、エネルギー波受信手段が、エネルギー波送信手段から送信されたエネルギー波を受信して推定手段に送る。推定手段は、送られてきたエネルギー波の大きさに基づいて通信状態を推定する。即ち、推定手段は、送られてきたエネルギー波の大きさを、予め設定されている閾値等と比較して、閾値より大きい場合には、通信状態が良好であると推定する。そして、推定手段の推定結果に基づいて送信制御手段が、送信手段を作動させて生体情報を体外アンテナに送信する。これにより、生体内を移動しているカプセル型医療装置から確実に生体情報を得ることができる。また、生体情報の送信の際、送信手段は、送られてきたエネルギー波より変換された電力を利用して送信するので、仮にカプセル型医療装置内の電池等が切れた場合でも、それまでに取得した生体情報を確実に得ることができる。
【0021】
請求項9に係る発明は、請求項2に記載のカプセル型医療装置と、生体外に配され、前記送信手段から送信される前記生体情報を受信する体外アンテナと、該体外アンテナの受信方向と相関付けた方向に配設される磁石とを備えているカプセル型医療装置通信システムを提供する。
【0022】
この発明に係るカプセル型医療装置通信システムにおいては、磁石が配設されている付近を通過する際に、自己の姿勢に関係なく磁気センサが、磁石の磁気方向を検出する。これにより、推定手段は、磁気センサからの磁石の方向と予め設定されている方向とを比較することにより、送信手段の送信方向が磁石の方向に向いていることを推定することが可能である。つまり、磁石は、体外アンテナの受信方向に相関付けられているので、推定手段は、送信手段の送信方向が体外アンテナの受信方向に向いていると推定する。従って、通信状態が良好なときに送信でき、生体内を移動しているカプセル型医療装置から確実に生体情報を得ることができる。
【0023】
請求項10に係る発明は、請求項3又は4に記載のカプセル型医療装置と、生体外に配され、前記送信手段から送信される前記生体情報を受信すると共に、予め設定された方向に受信方向を有する体外アンテナとを備えているカプセル型医療装置通信システムを提供する。
【0024】
この発明に係るカプセル型医療装置通信システムにおいては、生体内を移動している際に、自己の姿勢に関係なく、ジャイロや重力センサにより常に一定方向を検出することが可能である。これにより、推定手段は、ジャイロや重力センサから検出された方向と予め設定されている方向とを比較することにより、送信手段の送信方向が体外アンテナの受信方向に向いていること、即ち、体外アンテナとのマッチングが良く通信状態が良好な状態であることを推定する。従って、通信状態の良好なときに送信でき、生体内を移動しているカプセル型医療装置から確実に生体情報を得ることができる。
【0025】
請求項11に係る発明は、請求項5又は6に記載のカプセル型医療装置と、生体外に配され、前記送信手段から送信される前記生体情報を受信する体外アンテナとを備えているカプセル型医療装置通信システムを提供する。
【0026】
この発明に係るカプセル型医療装置通信システムにおいては、生体内を移動している際に、推定手段が、輝度センサやpHセンサからの検出値により、生体内の特定部位に位置していると推定する。例えば、比較的通信状態の良好とされている胃独特の輝度やpH値を閾値とすることで、カプセル型医療装置が現在胃に位置していると推定する。これにより、生体内を移動しているカプセル型医療装置から確実に生体情報を得ることができる。
【0027】
請求項12に係る発明は、請求項7から11のいずれか1項に記載のカプセル型医療装置通信システムにおいて、前記体外アンテナが、生体表面から所定間隔離間した状態で配されているカプセル型医療装置通信システムを提供する。
この発明に係るカプセル型医療装置通信システムにおいては、体外アンテナが、被検者の体から所定距離離れているので、生体のインピーダンスの影響を受けにくい。従って、生体内のカプセル型医療装置との通信状態をより良好な状態に維持することができる。
【0028】
請求項13に係る発明は、請求項12に記載のカプセル型医療装置において、前記体外アンテナが、前記間隔を維持した状態で移動可能とされているカプセル型医療装置通信システムを提供する。
この発明に係るカプセル型医療装置通信システムにおいては、体外アンテナを生体内のカプセル型医療装置の移動に合わせて移動させたり、1つの体外アンテナで通信状態が良好な範囲を広範囲にわたって探れるので、体外アンテナの設置数を減らし、より効率的な利用を行なうことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るカプセル型医療装置及びカプセル型医療装置通信システムの第1実施形態を、図1から図7を参照して説明する。
本実施形態のカプセル内視鏡通信システム(カプセル型医療装置通信システム)1は、図1及び図2に示すように、患者Aが飲み込み可能なカプセル内視鏡(カプセル型医療装置)10と、体外(生体外)に配され、体内に向けて電波Bを送信する体外アンテナ30とを備えている。
【0030】
上記カプセル内視鏡10は、患者Aの体内に導入させて体内情報(生体情報)を検出するものであって、図3に示すようにカプセル状の容器(筐体)11を備えている。この容器11内には、体内各部を撮像することにより生体情報である撮像画像を取得する撮像部(取得手段)12と、該撮像部12で取得された撮像画像を記憶するメモリ13と、該メモリ13に記憶された撮像画像を体外に向けて送信する送信部(送信手段)14と、位置又は姿勢を特定するための電波(情報)Bを検出する受信アンテナ(センサ)15と、該受信アンテナ15により検知された電波Bに基づいて、体外に配された体外アンテナ30との通信状態を推定する比較回路(推定手段)16と、該比較回路16の推定結果に基づいて送信部14を制御する送信制御部(送信制御手段)17とが内蔵されている。
【0031】
上記容器11は、プラスチック等で内部を密閉するように形成され、一端側に透明カバー11aが設けられている。この透明カバー11aの内側には、体内の各部位等の観察対象物を結像する対物レンズ18がレンズ枠18aに取り付けられて配置されており、その結像位置には、例えば、CMOSイメージャ等の撮像を行う撮像素子19が配置されている。即ち、これら対物レンズ18及び撮像素子19は、上記撮像部12を構成している。
【0032】
また、対物レンズ18の周囲には、照明素子として、例えば、白色LED20が配設されている。更に、撮像素子19の背面側には、白色LED20を駆動すると共に撮像素子19の駆動及び撮像データの処理等を行う処理部21及び上記メモリ13が配設されている。更に、メモリ13に隣接して、上記比較回路16、送信制御部17、送信機14a、送信アンテナ14b及び受信アンテナ15が配設されている。上述したこれら各構成品は、フレキシブルプリント基板22によってそれぞれ接続されており、電池23によって必要な電力が供給されている。また、送信機14a及び送信アンテナ14bは、上記送信部14を構成している。
【0033】
上記受信アンテナ15は、体外アンテナ30から送信された電波Bを受信して比較回路16に送る機能を有している。比較回路16は、送られてきた電波Bを受信レベルに比例した信号値に変換すると共に、該信号値と予め設定された閾値とを比較して、信号値が閾値と同一値以上である場合には、体外アンテナ30との通信状態が良好であると推定するよう設定されている。また、比較回路16は、推定した推定結果を送信制御部17に送る機能を有している。
【0034】
送信制御部17は、比較回路16の推定結果に基づいて通信するか否かの最終的な判断を行ない送信機14aを制御するように設定されている。例えば、比較回路16から送られてきた推定結果が、通信状態が良好であると推定する旨の結果である場合には、送信機14aを作動させる。また、送信機14aは、メモリ13に記憶されている撮像画像を、送信アンテナ14bを介して電波Cとして体外に向けて送信する機能を有している。
【0035】
上記体外アンテナ30は、図4及び図5に示すように、生体表面から所定間隔h離間するように、例えば、患者Aが着脱可能なエアマット40に複数取り付けられている。
エアマット40は、帯状に形成されており、両端側の表裏面にマジックテープ(登録商標)等の接続手段41が設けられている。これにより、患者Aの例えば、腹部付近に巻いて保持することができる。また、エアマット40は、空気注入口42から内部に空気を注入可能とされている。つまり、上述したように、腹部付近に巻いてエアマット40を保持した後、空気注入口42より内部に空気を注入することで、患者Aに密着するようになっている。この際、エアマット40の外表面が、患者Aの生体表面から所定間隔h離間した状態となる。
【0036】
また、エアマット40の外表面には、複数の上記体外アンテナ30が偏波面方向を一致させて取り付けられている。また、これら各アンテナ30には、図示しないケーブルが接続されており、プラグ43部分に集められて後述する記録装置45に接続可能とされている。また、体外アンテナ30は、カプセル内視鏡10の送信部14から送信された電波C、即ち、撮像画像を受信する機能も有している。
更に、エアマット40は、図1に示す記録装置45を取り付けられるようになっている。該記録装置45には、上記プラグ43と接続可能な図示しないレセプタクルが設けられている。これにより、記録装置45は、体外アンテナ30で受信した撮像画像を内部の図示しないメモリに記録可能とされている。そして、該メモリに蓄積された撮像画像を所定処理することで、患者Aの健康状態の観察を行なうことができる。
【0037】
このように構成されたカプセル内視鏡通信システム1により、体外アンテナ30からカプセル内視鏡10に通信して、該カプセル内視鏡10から患者Aの生体情報である撮像画像を取り出す場合について図7を参照して説明する。
まず、患者Aは、図1に示すように、カプセル内視鏡10を飲み込んで体内に投入する。体内に投入されたカプセル内視鏡10は、消化器官を移動しながら、図3に示すように容器11内に内蔵されている白色LED20で体内を照明すると共に、撮像素子19により体内の各部を、例えば、一定時間の間隔で定期的に撮像する。この撮像された撮像画像は、処理部21で所定処理されると共にメモリ13に記憶される。このように、カプセル内視鏡10は、口から投入されて排泄されるまで、無作為的に体内情報を取得しながら消化器官内を移動している。この間、撮像された撮像画像は、メモリ13内に逐次蓄積されている。
【0038】
ここで、患者Aは、カプセル内視鏡10を飲み込んでから、例えば、ある程度の時間が経過したらカプセル内視鏡Aから撮像画像の取得を行なう。本実施形態では、例えば、図2に示すようにカプセル内視鏡Aが胃を通過した後に、撮像画像の取得を行っている。まず、患者Aは、図1に示すように、体外アンテナ30が取り付けられたエアマット40を腹部付近に巻きつけて装着する。この際、エアマット40と体との間に若干の隙間があくように、エアマット40を装着する。装着後、空気注入口42に、エアポンプ等の空気供給源より空気を注入して、エアマット40を患者Aの体に密着させる。こうすることで、体外アンテナ30は、図5に示すように、確実に固定された状態になると共に、体の表面から所定距離h離間した状態となる。
また、図1に示すように、エアマット40に記録装置45を取り付け、プラグ43を接続する。
【0039】
エアマット40の装着後、図示しないスイッチ等により体外アンテナ30から体内に向けて電波Bを送信する(S1)。この際、複数の体外アンテナ30は、同時に電波Bを送信する。これにより、カプセル内視鏡Aの受信アンテナ15は、位置や、姿勢に応じて最も近接している体外アンテナ30から電波Bを受信する(S2)。また、受信アンテナ15は、電波Bを受信すると共に該電波Bを比較回路16に送る(S3)。比較回路16は、送られてきた電波Bを受信レベルに応じた信号値に変換する(S4)と共に、該信号値と予め設定された閾値とを比較する(S5)。
【0040】
比較した結果、信号値が閾値より小さい場合には、比較回路16は、体外アンテナ30との通信状態が良好でないと推定する(S6)。例えば、図6に示すように、カプセル内視鏡10と体外アンテナ30との間に、電波減衰領域である血流量の多い臓器(肝臓等)や骨等がある場合には、受信する電波Bのレベルが低いので、通信状態が良好でないと推定する。なお、最も通信状態が悪い場合には、体外アンテナ30から電波Bが届かず、受信アンテナ15は電波Bを受信しない。
そして、比較回路16は、通信状態が良好でない旨の推定結果を送信制御部17に送る。送信制御部17は、この結果を受けて通信しない最終的な判断を行う(S7)。この場合には、送信制御部17は、判断した後、送信部14を作動させない。
【0041】
一方、信号値が閾値と同一値以上である場合には、比較回路16は、体外アンテナ30との通信状態が良好であると推定する(S8)。つまり、高出力の電波Bを受信することにより、通信状態が良好であると推定する。そして、比較回路16は、通信状態が良好であることを送信制御部17に送る。送信制御部17は、この結果を受けて、通信を行なう最終的な判断をして送信機14aを作動させる(S9)。送信制御部17の判断により、送信機14aは、メモリ13に蓄積されている撮像画像を電波Cとして、送信アンテナ14bを介して体外に向けて送信する(S10)。
【0042】
体外アンテナ30は、送信された電波Cを受信する(S11)と共に、プラグ43を介して記録装置45に送る。この際、体外アンテナ30は、体の表面から所定距離h離間しているので、身体のインピーダンスの影響を受けにくい。また、周囲から回り込む電波C等も受信可能なので、送信された電波Cを確実に受信することができる。そして、記録装置45は、体外アンテナから送られてきた生体情報である撮像画像をメモリに記録する。これにより、体内に投入されているカプセル内視鏡10から生体情報を確実に取り出すことができる。
【0043】
このカプセル内視鏡通信システム1及びカプセル内視鏡10によれば、体外アンテナ30が取り付けられたエアマット40を装着するだけで、体内で各部を撮像しながら移動しているカプセル内視鏡10から確実に生体情報である撮像画像を取り出すことができる。つまり、カプセル内視鏡10は、比較回路16が体外アンテナ30から送信された電波Bの受信レベルに応じて通信状態が良好であるか否かを推定し、該推定結果に基づいて送信制御部17が最終的な判断をして送信部14より撮像画像を体外アンテナ30に送信する。これにより、生体内を移動しているカプセル内視鏡10から、通信状態が良好な状態のときに生体情報を得るので、該生体情報を確実に得ることができる。特に、カプセル内視鏡10が取得した生体情報を最後に一括して得るのではなく、体内を移動している際中に、随時体外で確実に得ることができる。そのため、カプセル内視鏡10に何らかの不具合により、例えば、生体情報の紛失等が発生したとしても、それまでの生体情報を記録装置45に記録しているので、その影響を最小限に抑えることができる。従って、検査の信頼性を向上することができる。また、メモリ13の容量を抑えることができると共に、効率良く使用することができる。更に、患者Aは、常時体外アンテナ30を有するエアマット40を装着する必要がなく、必要時にのみ用いれば良いので、検査に係る患者Aの負担を低減することができる。
更には、体外アンテナ30は、患者Aの体から所定距離h離間しているので、患者Aのインピーダンスの影響を受けにくい。そのため、カプセル内視鏡10から送信された電波Cを確実に受信することができる。
【0044】
次に、本発明に係るカプセル型医療装置及びカプセル型医療装置通信システムの第2実施形態について、図8から図10を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、カプセル内視鏡10が、体外アンテナ30から送信された電波Bのレベルに応じて通信状態を推定していたのに対し、第2実施形態のカプセル内視鏡通信システム(カプセル型医療装置通信システム)50では、カプセル内視鏡(カプセル型医療装置)60が、体外から送信されたエネルギー波Dのレベルに応じて通信状態を推定する点である。
【0045】
即ち、本実施形態のカプセル内視鏡通信システム50は、図8及び図9に示すように、患者Aが飲み込み可能なカプセル内視鏡60と、体外に配され、カプセル内視鏡60の送信部14から送信される生体情報、即ち撮像画像を含む電波Cを受信する体外アンテナ30と、該体外アンテナ30に隣接配置され体内に向けて、エネルギー波Dを送信するエネルギー波送信部(エネルギー波送信手段)51とを備えている。
上記カプセル内視鏡60は、図10に示すように、容器11内部にエネルギー波送信部51から送信されたエネルギー波Dを受信するエネルギー波受信アンテナ(エネルギー波受信手段)61及び、受信したエネルギー波Dを電力に変換する変換部62を有している。また、エネルギー波受信アンテナ61は、受信したエネルギー波Dを比較回路16に送る機能を有している。比較回路16は、送られてきたエネルギー波Dを受信レベルに比例した信号値に変換すると共に、該信号値と予め設定された閾値とを比較して、信号値が閾値と同一値以上である場合には、体外アンテナ30との通信状態が良好であると推定するように設定されている。
また、送信部14部は、エネルギー波Dより変換された電力を利用して送信する機能を有している。即ち、送信機14aには、上記変換部62によって変換された電力が供給されている。つまり、送信機14aが必要とする送信電力は、体外から供給されている。
【0046】
このように構成されたカプセル内視鏡通信システム50により、カプセル内視鏡60と通信して生体情報を取り出す場合について以下に説明する。
カプセル内視鏡60を体内に投入した後、患者Aが必要に応じて体外アンテナ30及びエネルギー波送信部51が複数取り付けられたエアマット40を装着すると共に、空気を注入して体から所定距離h離間させる。そして、図示しないスイッチ等によりエネルギー波送信部51からエネルギー波Dを体内に向けて送信する。エネルギー波Dが送信されると、カプセル内視鏡60のエネルギー波受信アンテナ61が最も近接しているエネルギー波送信部51からエネルギー波Dを受信して比較回路16に送る。比較回路16は、送られてきたエネルギー波Dの受信レベルに比例した信号値と閾値とを比較する。比較した結果、信号値が閾値と同一値以上である場合には、比較回路16は、体外アンテナ30との通信状態が良好であると推定し、送信制御部17に推定結果を送る。送信制御部17は、この結果を受けて、通信を行なう最終的な判断をして送信機14aを作動させる。これにより、送信機14aは、通信状態が良好な時に、メモリ13に蓄積されている撮像画像を体外アンテナ30に送信することができる。
【0047】
また、送信の際、変換部62により変換された電力を利用して送信するので、電池23の電力を送信に使用しなくて済む。従って、電池23の電力を生体情報の取得等に集中的に利用できるので、例えば、撮像回数が増え、より詳細な検査を行なうことができる。また、電池23の寿命が切れたとしても、それまでに取得した生体情報を確実に体外で得ることができる。
また、変換された電力が、送信機14a駆動に必要な値を超えた時点で送信機14aが自動的に送信開始するように設定しても良い。
【0048】
このカプセル内視鏡通信システム50及びカプセル内視鏡60によれば、比較回路16によるエネルギー波Dの受信レベルに基づいた推定により、体内を移動しているカプセル内視鏡60から、通信状態が良好なときに通信を行なって、確実に生体情報を体外で得ることができる。特に、体外から送信されたエネルギー波Dを電力に変換し、該電力を利用して生体情報を送信するので、電池23の寿命が切れたとしても、それまでに取得した生体情報を確実に体外で得ることができる。
なお、上記エネルギー波Dは、電磁波であっても良く、又は超音波であっても良い。
【0049】
次に、本発明に係るカプセル型医療装置及びカプセル型医療装置通信システムの第3実施形態について、図11から図13を参照して説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、カプセル内視鏡10が、体外アンテナ30から送信された電波Bのレベルに応じて通信状態を推定していたのに対し、第3実施形態のカプセル内視鏡通信システム(カプセル型医療装置通信システム)70では、カプセル内視鏡(カプセル型医療装置)80が、体外に配された磁石71の磁気方向に基づいて通信状態を推定する点である。
即ち、本実施形態のカプセル内視鏡通信システム70は、図11及び図12に示すように、患者Aが飲み込み可能なカプセル内視鏡80と、体外に配され、カプセル内視鏡80の送信部14から送信される生体情報、即ち撮像画像を含む電波Cを受信する体外アンテナ30と、該体外アンテナ30の受信方向(偏波面方向)と相関付けた方向に配置される上記磁石71とを備えている
【0050】
上記カプセル内視鏡80は、図13に示すように、容器11内部に磁石71が発する磁力Eにより該磁石71の磁気方向を検出する磁気センサ81を有している。また、磁気センサ81は、検出した磁気方向を比較回路16に送る機能を有している。また、比較回路16には、磁気センサ81からみた送信アンテナ14bの偏波面の方向が予め設定されている。これにより、比較回路16は、磁気センサ81より送られてきた磁気方向と、予め設定されている方向とを比較することにより、送信アンテナ14bの送信方向(偏波面方向)が磁石71の方向に向いているか否かを推定することが可能である。つまり、磁石71と体外アンテナ30の受信方向とが相関付けられているので、比較回路16は、送信アンテナ14bの送信方向が体外アンテナの受信方向に向いているか否かを推定することが可能である。
【0051】
このように構成されたカプセル内視鏡通信システム70により、カプセル内視鏡80と通信して生体情報を取り出す場合について以下に説明する。
体内に投入され、撮像部12により生体情報を取得しながら移動しているカプセル内視鏡80は、通信状態が良好で且つ磁石71の磁場領域に移動した際に、磁気センサ81が磁石71の磁力Eに反応して磁気方向を検出すると共に比較回路16に送る。比較回路16は、送られてきた磁気方向と予め設定されている方向とを比較する。
比較した結果、磁気方向が設定方向と同一方向である場合には、送信アンテナ14bと体外アンテナ80とのマッチングが最適で通信状態が良好であると推定する。従って、メモリ13に蓄積されている撮像画像である生体情報を体外アンテナ30に確実に送信することができる。
【0052】
このカプセル内視鏡通信システム70及びカプセル内視鏡80によれば、比較回路16が、磁気センサ81により検出された磁気方向と予め設定された方向とを比較して、通信アンテナ14bと体外アンテナ30とのマッチングにより通信状態を推定するので、通信状態が良好なときにのみ送信でき、確実に生体情報を体外で得ることができる。
【0053】
次に、本発明に係るカプセル型医療装置及びカプセル型医療装置通信システムの第4実施形態について、図14及び図15を参照して説明する。なお、第4実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第4実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、カプセル内視鏡10が、体外アンテナ30から送信された電波Bのレベルに応じて通信状態を推定していたのに対し、第4実施形態のカプセル内視鏡通信システム(カプセル型医療装置通信システム)90では、カプセル内視鏡(カプセル型医療装置)100が、重力センサ101により検出された重力方向に基づいて通信状態を推定する点である。
即ち、本実施形態のカプセル内視鏡通信システム90は、図14に示すように、患者Aが飲み込み可能なカプセル内視鏡100と、体外に配され、カプセル内視鏡100の送信部14から送信される生体情報、即ち撮像画像を含む電波Cを受信する体外アンテナ30とを備えている。なお、本実施形態では、患者Aがエアマット40を装着したときに、体外アンテナ30の受信方向が重力方向を向くように配されている。
【0054】
上記カプセル内視鏡100は、図15に示すように、容器11内部に重力方向を検出する上記重力センサ101を有している。また、重力センサ101は、検出した重力方向を比較回路16に送る機能を有している。また、比較回路16には、重力センサ101からみた送信アンテナ14bの偏波面の方向が予め設定されている。これにより、比較回路16は、重力センサ101より送られてきた重力方向と、予め設定されている方向とを比較することにより、送信アンテナ14bの送信方向(偏波面方向)が体外アンテナ30の受信方向に向いているか否かを推定することが可能である。
【0055】
このように構成されたカプセル内視鏡通信システム90及びカプセル内視鏡100によれば、体内に投入され、撮像部12により生体情報を取得しながら移動しているカプセル内視鏡100は、重力センサ101により自己の姿勢に関係なく常に重力方向が検出されている。比較回路16は、重力センサ101から送られてきた重力方向と予め設定されている方向とを比較する。比較した結果、重力方向が設定方向と同一方向である場合には、送信アンテナ14bの送信方向と体外アンテナ30の受信方向とがあった最適なマッチング状態、即ち、通信状態が良好であると推定する。従って、メモリ13に蓄積されている撮像画像である生体情報を体外アンテナ30に確実に送信することができる。
【0056】
なお、本実施形態では、患者Aが生体情報をカプセル内視鏡100から取り出す際に、例えば、イス等に座って、体外アンテナ30の偏波面が確実に重力方向に向くように静止しているのが好ましい。
また、エアマット40装着後に患者Aが動いた場合でも、体外アンテナ30の受信方向が常に重力方向に向くように体外アンテナ30が受動的或いは能動的に動くように構成しても構わない。
また、重力センサ101により、体内でのカプセル内視鏡100の姿勢を検出したが、これに限られず、例えば、重力センサ101に替えてジャイロを内蔵しても構わない。この場合には、体内での姿勢に関係なく、常のある一定方向を検出することが可能であるので、比較回路16が設定方向と比較して通信状態を推定することができる。
【0057】
次に、本発明に係るカプセル型医療装置及びカプセル型医療装置通信システムの第5実施形態について、図16及び図17を参照して説明する。なお、第5実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第5実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、カプセル内視鏡10が、体外アンテナ30から送信された電波Bのレベルに応じて通信状態を推定していたのに対し、第5実施形態のカプセル内視鏡通信システム(カプセル型医療装置通信システム)110では、カプセル内視鏡(カプセル型医療装置)120が、輝度センサ121により検出された輝度変化に基づいて通信状態を推定する点である。
【0058】
即ち、本実施形態のカプセル内視鏡通信システム120は、図16に示すように、患者Aが飲み込み可能な上記カプセル内視鏡120と、体外に配され、カプセル内視鏡120の送信部14から送信される生体情報、即ち撮像画像を含む電波Cを受信する体外アンテナ30とを備えている。
【0059】
上記カプセル内視鏡120は、図17に示すように、容器11内部に体内の輝度を検出する輝度センサ121を有している。この輝度センサ121の一部は、容器11の外表面に露出しており、体内の輝度を検出可能とされている。また、輝度センサ121は、検出した輝度を比較回路16に送る機能を有している。また、比較回路16には、例えば、比較的通信状態が良好な胃独特の輝度値が閾値として予め設定されている。これにより、比較回路16は、輝度センサ121より送られてきた輝度値と閾値とを比較することにより、カプセル内視鏡120が通信状態の良好な胃に位置していることを推定することが可能である。
【0060】
このように構成されたカプセル内視鏡通信システム110及びカプセル内視鏡120によれば、体内に投入され、撮像部12により生体情報を取得しながら移動しているカプセル内視鏡70は、輝度センサ121が常の体内の輝度を検出している。ここで、カプセル内視鏡120が胃に移動した場合には、比較回路16が、輝度センサから送られてきた輝度値と閾値とを比較して、現在胃に位置していることを推定する。従って、比較的通信状態が良好である胃に位置している時に通信可能であるので、メモリ13に蓄積されている撮像画像である生体情報を体外アンテナ30に確実に送信することができる。
【0061】
なお、本実施形態では、輝度センサ121によって検出された輝度値により、カプセル内視鏡100が通信状態の良好である胃に位置していることを推定したが、これに限られず、例えば、輝度センサ121に替えてpHセンサを内蔵しても構わない。この場合には、比較回路16に予め胃独特のpH値を閾値として設定しておくことで、カプセル内視鏡110が胃に位置しているか否かを推定することが可能である。或いは、輝度、pHの閾値ではなく、所望の位置までの輝度或いはpHの変化パターンを推定基準としても良い。
また、本実施形態では、比較的通信状態が良好な個所を胃としたが、これに限られるものではない。
【0062】
次に、本発明に係るカプセル型医療装置通信システムの第6実施形態について、図18から図20を参照して説明する。なお、第6実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第6実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、患者Aが複数の体外アンテナ30を固定したエアマット40を装着して、カプセル内視鏡10と通信していたのに対し、第6実施形態のカプセル内視鏡通信システム(カプセル型医療装置通信システム)130では、体外アンテナ30が移動可能とされている点である。
【0063】
即ち、本実施形態のカプセル内視鏡通信システム130は、図18に示すように、患者Aが飲み込み可能なカプセル内視鏡10と、上記体外アンテナ30を有するエアマット140とを備えている。
該エアマット140は、図19に示すように、帯状に形成されており、両端側の表裏面にマジックテープ(登録商標)等の接続手段141が設けられている。これにより、患者Aの例えば、腹部付近に巻いて保持することができる。また、エアマット140の外表面には、高さhを有する移動レール142が全面にわたって設けられている。また、移動レール142上には、移動架台143が手動によって移動可能に取り付けられており、該移動架台143に上記体外アンテナ30が取り付けられている。
つまり、体外アンテナ30は、図20に示すように、患者Aの体の表面から所定間隔h離間した状態とされていると共に、間隔hを維持した状態で移動可能とされている。
【0064】
また、移動架台143には、体外アンテナ30で受信した生体情報を受信する記録装置144、体外アンテナ30が電波Cを受信したときに作動するスピーカ145及び体外アンテナ30が電波Cを受信したときに発光するLED146が設けられている。
上記記録装置144は、体外アンテナ30から送られてくる患者Aの撮像画像を図示しないメモリに随時蓄積している。上記スピーカ145は、例えば、体外アンテナ30が電波Cを受信したときに“ピー”という連続音を発し、受信が終了すると“ピピッ”という断続音を発するように設定されている。また、LED146は、例えば、体外アンテナ30が電波Cを受信したときに点灯し、受信が終了すると消灯するように設定されている。
【0065】
このように構成されたカプセル内視鏡通信システム130により、カプセル内視鏡10と通信して生体情報を取り出す場合には、エアマット140を装着した後、患者Aは、手動により移動架台143を移動レール142に沿ってゆっくり移動させる。この間、カプセル内視鏡10は、体外アンテナ30から送信された電波Bの受信レベルに基づいて通信状態を推定している。ここで、体外アンテナ30の移動により、通信状態が良好であると推定した場合には、カプセル内視鏡10は体外アンテナ30に向けて電波Cを送信する。体外アンテナ30は、電波Cを受信すると、生体情報を記録装置144に送ると共に、スピーカ145及びLED146に知らせる。これを受けて、スピーカ145は連続音を発し、LED146は発光を行なう。ここで、患者Aは、スピーカ145からの音及びLED146の発光により、体外アンテナ30が電波Cを受信したことを感知するので、移動架台143の移動を停止させる。これにより、患者Aは、1つの体外アンテナ30でカプセル内視鏡10から通信状態の良好なときに生体情報を確実にえることができる。また、生体情報の受信が終了すると、スピーカ145が断続音を発すると共に、LED146が消灯するので、患者Aは、受信が終了したことを容易に知ることができる。
【0066】
上述したように、このカプセル内視鏡通信システム130によれば、体外アンテナ30を移動レール142に沿って移動させることにより、通信状態が良好な位置を広範囲にわたって探れるので、1つの体外アンテナ30を効率良く使用することができる。
なお、本実施形態においては、移動レールの高さhを変更することで、体外アンテナ30と患者Aの身体との距離を容易に変更することができる。また、電波Cを受信したことを患者Aに感知させるために、スピーカ145及びLED146を両方設けた構成にしたが、どちらか一方でも構わないし、他の感知手段を設けても良い。また、移動架台143を手動により動かしたが、モータ等により電動式にしても構わない。
【0067】
次に、本発明に係るカプセル型医療装置通信システムの第7実施形態について、図21及び図22を参照して説明する。なお、第7実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
第7実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、患者Aが複数の体外アンテナ30を固定したエアマット40を装着して、カプセル内視鏡10と通信していたのに対し、第7実施形態のカプセル内視鏡通信システム(カプセル型医療装置通信システム)150では、例えば、病院等に設置され、体外アンテナ30を有する通信装置160によって、カプセル内視鏡10と通信する点である。
【0068】
即ち、本実施形態のカプセル内視鏡通信システム150は、図21及び図22に示すように、患者Aが飲み込み可能なカプセル内視鏡10と、上記通信装置160とを備えている。
該通信装置160は、椅子161内に、上記体外アンテナ30、該体外アンテナ30の位置及び向きを変更する移動機構162、体外アンテナ30と患者Aとの距離を調整するエアバック163及び外エアバック163内に空気を供給する電動ポンプ164を内蔵している。
【0069】
上記移動機構162は、椅子161の背もたれに平行な一対の縦ガイド165と、該縦ガイド165の軸方向に移動可能な一対の縦スライダ166と、該一対の縦スライダ166間に接続されている横ガイド167と、該横ガイド167の軸方向に移動可能であると共に、横ガイド167の軸回りに回転可能な横スライダ168とを備えている。そして、横スライダ168に上記体外アンテナ30が取り付けられている。これにより、体外アンテナ30は、椅子161の背もたれの全範囲に渡って上下に角度を変えながら移動することが可能である。
なお、縦スライダ166及び横スライダ168は、図示しないモータによって移動するようになっている。
【0070】
上記エアバック163は、移動機構162と椅子161の背もたれとの間に配されており、電動ポンプ164から空気が供給されると、膨張して背もたれを膨らますようになっている。つまり、患者Aが椅子161に座ったときに、患者Aと体外アンテナ30との距離を所定間隔離間するようになっている。
【0071】
このように構成されたカプセル内視鏡通信システム150により、カプセル内視鏡10と通信して生体情報を取り出す場合には、カプセル内視鏡Aを飲み込んだ後、患者Aは、病院等に設置されている椅子161に座る。椅子161に座ると、縦スライダ166の移動、横スライダ168の移動及び回転によって、体外アンテナ30が移動する。この間、カプセル内視鏡10は、体外アンテナ30から送信された電波Bの受信レベルに基づいて通信状態を推定している。ここで、体外アンテナ30の移動により、通信状態が良好であると推定した場合には、カプセル内視鏡10は体外アンテナ30に向けて電波Cを送信する。
【0072】
このように、患者Aは、椅子161に座るだけで、体外アンテナ30が背もたれの範囲を移動して通信状態が良好な位置を探し、カプセル内視鏡10と通信して生体情報を得る。従って、生体情報の取得による患者Aの負担を低減することができる。また、エアバック163によって患者Aの体格に合わせて容易且つ確実に体外アンテナ30と患者Aとの距離を確保できるので、インピーダンスの影響を確実に低減することができる。
【0073】
なお、本実施形態において、体外アンテナ30が通信状態の良好な位置で、電波Cを受信している際、例えば、スピーカやLED等による音や光で患者Aに知らせても構わない。
また、本実施形態において、体外アンテナ30を移動機構162により移動可能としたが、これに限られず、複数固定配置しても構わない。
例えば、図23に示すように、椅子161の背もたれ内に板状のアンテナアレイ170を設け、該アンテナアレイ170に複数の体外アンテナ30を配置しても構わない。この場合には、カプセル内視鏡10に最も近い体外アンテナ30が通信状態の良好な時に電波Cを受信する。また、体外アンテナ30と患者Aとの距離を確保するため、発泡スチロール等の発泡材を採用しても良い。
【0074】
なお、本発明の技術分野は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記第1実施形態では、体外アンテナを患者の体から所定距離離間させるために空気を注入可能なエアマットを採用したが、これに限られるものではない。例えば、図24に示す内視鏡通信システム(カプセル型医療装置通信システム)180は、患者Aに装着可能なマット181及びエアバック182を有している。マット181は、図25に示すように、帯状に形成され、両側端部の表裏面にマジックテープ(登録商標)等の接続手段182が設けられている。これにより、患者Aに巻きつけて取り付けられるようになっている。また、マット181の外表面には、体外アンテナ30を収納可能なポケット184が複数形成されている。また、体外アンテナ30には、ケーブルを介してプラグが接続されている。
上記エアバック182は、上記マット181の高さが略同一で、空気注入口182aから内部に空気を注入できるようになっている。
【0075】
この内視鏡通信システム180では、カプセル内視鏡10と通信する際、患者Aは、図24に示すように、エアバック182を間に挟んでマット181を装着する。装着後、各ポケット184に体外アンテナ30を収納すると共に、記録装置185のレセプタクルに体外アンテナ30のプラグを接続する。これにより、体外アンテナ30を体から所定距離離した状態で複数個取り付けることができる。
【0076】
更に、上記マット181に、図26に示すように、例えば、臍、腰骨用のマーキングを付けても良い。また、各マーキングを中心として、ポケット184が形成されている。この場合には、患者Aが、各マーキングを目印にしてマット181を装着することにより、例えば、体外アンテナ30を十二指腸付近や、横行結腸付近等の特定の部位に集中的に位置させることができる。従って、カプセル内視鏡10が、十二指腸付近や横行結腸付近に移動してきた際に、通信を行なうことが可能となる。なお、十二指腸付近や横行結腸付近に限られるものではない。
【0077】
また、上記各実施形態においては、体内の各部を撮像した撮像画像を生体情報としたが、これに限られず、pH値や圧力や体液等でも構わない。この場合には、撮像部に変えて各生体情報を取得可能とするように構成すれば良い。
また、撮像部は、患者の体内を一定時間の間隔で断続的且つ無作為に撮影するものを適用したが、これに限られず、例えば、ビデオ等のように体内を連続的に撮影するものでも構わない。この場合は、ビデオ信号が記憶される。
更に、ビデオ等により体内を撮影するものに限定されず、患者の体内情報を検出して体外装置にデータ送信可能なものであれば構わない。例えば、ヘモグロビンセンサを内蔵した出血検査用カプセル型医療装置や、pH値、圧力値、温度、微生物量及び遺伝子異常等の体内情報を断続的に長時間取得して体外装置に送信する体内情報検査用カプセル型医療装置や、超音波画像等の断続的に取得して体外装置に送信する超音波カプセル型医療装置でも適用可能である。
【0078】
また、カプセル内視鏡のメモリにバックアップ機能を持たせ、送信部により体外に送信された撮像画像を含め全ての撮像画像を記憶させても構わない。この場合には、カプセル内視鏡が回収された後、メモリから撮像データを再度回収することが可能であるため、検査の信頼性を向上させることができる。更に、体外に撮像データを送信している際に、仮に途中で送信が切断されたとしても、次回の送信時に切断された後の撮像画像から送信することも可能である。
【0079】
【発明の効果】
本発明のカプセル型医療装置及びカプセル型医療装置通信システムによれば、生体内に留置して生体情報を取得している際に、推定手段が、体外アンテナから送信された電波等の大きさに基づいて通信状態が良好であるか否かを推定し、該推定結果に基づいて送信制御手段が最終的な判断をして送信部を作動するので、通信状態が良好なときのみに体外に向けて生体情報を送信することができる。従って、生体内から確実に生体情報を得ることができるので、検査の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカプセル内視鏡通信システム及びカプセル内視鏡の第1実施形態を示す概念図である。
【図2】 図1に示すカプセル内視鏡通信システムにより、体内のカプセル内視鏡と通信している状態を示す図である。
【図3】 図1に示すカプセル内視鏡を示す断面図である。
【図4】 図1に示すカプセル内視鏡通信システムで使用する体外アンテナを有するエアマットを示す図である。
【図5】 エアマットを患者の腹部付近に装着した状態を示す患者の腹部断面図である。
【図6】 カプセル内視鏡が患者の胃に位置している状態を示す患者の腹部断面図である。
【図7】 カプセル内視鏡通信システムにより、カプセル内視鏡と通信する際のフローチャートである。
【図8】 本発明に係るカプセル内視鏡通信システム及びカプセル内視鏡の第2実施形態を示す概念図である。
【図9】 図8に示すカプセル内視鏡通信システムにより、体内のカプセル内視鏡と通信している状態を示す図である。
【図10】 図8に示すカプセル内視鏡を示す断面図である。
【図11】 本発明に係るカプセル内視鏡通信システム及びカプセル内視鏡の第3実施形態を示す概念図である。
【図12】 図11に示すカプセル内視鏡通信システムにより、体内のカプセル内視鏡と通信している状態を示す図である。
【図13】 図11に示すカプセル内視鏡を示す断面図である。
【図14】 本発明に係るカプセル内視鏡通信システム及びカプセル内視鏡の第4実施形態を示す概念図である。
【図15】 図14に示すカプセル内視鏡を示す断面図である。
【図16】 本発明に係るカプセル内視鏡通信システム及びカプセル内視鏡の第5実施形態を示す概念図である。
【図17】 図16に示すカプセル内視鏡を示す断面図である。
【図18】 本発明に係るカプセル内視鏡通信システム及びカプセル内視鏡の第6実施形態を示す概念図である。
【図19】 図18に示すカプセル内視鏡通信システムで使用するマットを示す図である。
【図20】 図19のマットを患者に装着した状態を示す患者の腹部断面図である。
【図21】 本発明に係るカプセル内視鏡通信システムの第7実施形態を示す概念図である。
【図22】 本発明に係るカプセル内視鏡通信システムで使用する通信装置の構成品である椅子内に設けられた移動機構を示す正面図である。
【図23】 図21に示す通信装置の変形例であって、(a)は椅子の側面図、(b)はアンテナアレイの正面図である。
【図24】 図4に示すエアマットの変形例を示す図であって、マットを患者に装着した状態を示す図である。
【図25】 図24に示すマットを示す斜視図である。
【図26】 図24に示すマットの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1、50、70、90、110、130、150 カプセル内視鏡通信システム(カプセル型医療装置通信システム)
10、60、80、100、120 カプセル内視鏡(カプセル型医療装置)
11 容器(筐体)
12 撮像部(取得手段)
13 メモリ
14 送信部(送信手段)
15 受信アンテナ(センサ)
16 比較回路(推定手段)
17 送信制御部(送信制御手段)
30 体外アンテナ
51 エネルギー波送信部(エネルギー波送信手段)
61 エネルギー波受信アンテナ(エネルギー波受信手段)
71 磁石
81 磁気センサ
101 重力センサ
121 輝度センサ
Claims (13)
- カプセル状の筐体を生体内に導入させて生体情報を検出するカプセル型医療装置であって、
前記生体情報を取得する取得手段と、
該取得手段により取得された前記生体情報を記憶するメモリと、
該メモリに記憶された前記生体情報を生体外に向けて送信する送信手段と、
位置又は姿勢を特定するための情報を検出するセンサと、
該センサにより検知された前記情報に基づいて、生体外との通信状態を推定する推定手段と、
該推定手段の推定結果に基づいて前記送信手段を制御する送信制御手段とを前記筐体内に備えていることを特徴とするカプセル型医療装置。 - 請求項1に記載のカプセル型医療装置において、
前記センサが、磁気方向を検出する磁気センサであることを特徴とするカプセル型医療装置。 - 請求項1に記載のカプセル型医療装置において、
前記センサが、前記姿勢方向を検出するジャイロであることを特徴とするカプセル型医療装置。 - 請求項1に記載のカプセル型医療装置において、
前記センサが、重力方向を検出する重力センサであることを特徴とするカプセル型医療装置。 - 請求項1に記載のカプセル型医療装置において、
前記センサが、生体内の輝度を検出する輝度センサであることを特徴とするカプセル型医療装置。 - 請求項1に記載のカプセル型医療装置において、
前記センサが、生体内のpHを検出するpHセンサであることを特徴とするカプセル型医療装置。 - 請求項1に記載のカプセル型医療装置と、
生体外に配され、生体内に向けて電波を送信すると共に前記送信手段から送信される前記生体情報を受信する体外アンテナとを備え、
前記センサが、前記体外アンテナから送信される前記電波を受信する受信アンテナであることを特徴とするカプセル型医療装置通信システム。 - 請求項1に記載のカプセル型医療装置と、
生体外に配され、前記送信手段から送信される前記生体情報を受信する体外アンテナと、
該体外アンテナに隣接配置され、生体内に向けてエネルギー波を送信するエネルギー波送信手段とを備え、
前記センサが、前記エネルギー波送信手段から送信された前記エネルギー波を受信するエネルギー波受信手段であり、
前記送信手段が、前記エネルギー波より変換された電力を利用して送信することを特徴とするカプセル型医療装置通信システム。 - 請求項2に記載のカプセル型医療装置と、
生体外に配され、前記送信手段から送信される前記生体情報を受信する体外アンテナと、該体外アンテナの受信方向と相関付けた方向に配設される磁石とを備えていることを特徴とするカプセル型医療装置通信システム。 - 請求項3又は4に記載のカプセル型医療装置と、
生体外に配され、前記送信手段から送信される前記生体情報を受信すると共に、予め設定された方向に受信方向を有する体外アンテナとを備えていることを特徴とするカプセル型医療装置通信システム。 - 請求項5又は6に記載のカプセル型医療装置と、
生体外に配され、前記送信手段から送信される前記生体情報を受信する体外アンテナとを備えていることを特徴とするカプセル型医療装置通信システム。 - 請求項7から11のいずれか1項に記載のカプセル型医療装置通信システムにおいて、
前記体外アンテナが、生体表面から所定間隔離間した状態で配されていることを特徴とするカプセル型医療装置通信システム。 - 請求項12に記載のカプセル型医療装置通信システムにおいて、
前記体外アンテナが、前記間隔を維持した状態で移動可能とされていることを特徴とするカプセル型医療装置通信システム。
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