JP4602003B2 - チオウレア化合物、ベンゾチアゾール化合物、及びベンゾチアゾリン化合物の製造方法 - Google Patents
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しかしながら、反応系中にアニリン化合物が含まれている場合、これらが酸化されて反応が複雑になるという問題点があった。
スタンレー R.サンドラー、ウォルフ カロ(Stanley R.Sandler,Wolf Karo)、「オーガニック ファンクショナルグループ プリパレーションズ 第2卷(Organic Functional Group Preparations Volume II)」、Academic Press,Inc.、1971、p.134〜165(Chapter6) 「新実験化学講座14 有機化合物の合成と反応III」、丸善株式会社、1976 「ジャーナル オブ ケミカル ソサイエティ C(J.Chem.Soc.(C)) 」、1967、p.2212−2220 「オーガニック シンセシス III(Org.Synth.III)」、1955、p.595−596 「ジャーナル オブ ケミカル ソサイエティ(J.Chem.Soc.)」、1930,p.1125 「ジャーナル オブ ケミカル ソサイエティ(J.Chem.Soc.)」、1926、p.1385
<1> 下記一般式(2)で示されるアニリン化合物と、下記一般式(3)で示されるイソチオシアネート化合物とを、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、及び2−エチルヘキサン酸から選択される1種以上のカルボン酸の存在下に反応させることを特徴とする下記一般式(1)で示されるチオウレア化合物の製造方法。
更に、本発明によれば、チオウレア化反応に続けて酸化剤を用いた環化反応を連続して行なうことができ、前記同様に有用なベンゾチアゾール化合物及びベンゾチアゾリン化合物を高収率に製造する製造方法を提供することができる。
〈チオウレア化合物の製造方法〉
本発明におけるチオウレア化合物の製造方法は、前記一般式(2)で示されるアニリン化合物と、一般式(3)で示されるイソチオシアネート化合物とを、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、及び2−エチルヘキサン酸から選択される1種以上のカルボン酸の存在下に反応させることを特徴とする。
本発明におけるチオウレア化合物の製造方法を用いることより、本発明における一般式(1)チオウレア化合物を高収率で得る事ができる。
前記R1で表されるアルキル基としては、無置換でも置換基を有していてもよく、総炭素数1〜30のアルキル基が好ましく、総炭素数1〜20のアルキル基がさらに好ましい。
具体的には、メチル基、エチル基、ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、ドデシル基、オクタデシル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、2,4−ジクロロベンジル基、(4−エトキシフェニル)メチル基、N,N−ジエチルカルバモイルメチル基、N,N−ジブチルカルバモイルメチル基、1−(N,N−ジブチルカルバモイル)エチル基、2−メトキシエチルオキシ基が好ましく、エチル基、ブチル基、ヘキシル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、2,4−ジクロロベンジル基、N,N−ジエチルカルバモイルメチル基、又はN,N−ジブチルカルバモイルメチル基が特に好ましい。
具体的には、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−フェニルフェノキシ基、4−クロロフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−エトキシフェニル基、4−ブトキシフェニル基、2,4−ジエトキシフェニル基、2,5−ジブトキシフェニル基、4−フェノキシフェニル基、ナフチル基、4−ジブチルカルバモイルフェニル基、4−ジブチルスルファモイルフェニル基が好ましく、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、4−クロロフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−エトキシフェニル基、4−ブトキシフェニル基が特に好ましい。
前記R1とR6が結合して環を形成してもよい。該環としては5員、6員環が挙げられる。
具体的にはメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、ノルマルブチルスルホニル基、ノルマルオクチルスルホニル基、ノルマルデシルスルホニル基、ドデシルスルホニル基、フェニルメチルスルホニル基、トリクロロメチルスルホニル基、エトキシエチルスルホニル基、又はフェノキシエチルスルホニル基が好ましく、更に好ましくは、メチルスルホニル基、ノルマルブチルスルホニル基、ノルマルオクチルスルホニル基、フェニルメチルスルホニル基、又はトリクロロメチルスルホニル基が好ましく、特に好ましくは、メチルスルホニル基、ノルマルオクチルスルホニル基、トリクロロメチルスルホニル基、又はドデシルスルホニル基が好ましい。
具体的にはフェニルスルホニル基、トルエンスルホニル基、クロロベンゼンスルホニル基、4−ブトキシベンゼンスルホニル基、ジクロロベンゼンスルホニル基、ナフチルスルホニル基、ジメチルアミノベンゼンスルホニル基、又はエトキシカルボニルベンゼンスルホニル基が好ましく、さらに好ましくはフェニルスルホニル基、トルエンスルホニル基、クロロベンゼンスルホニル基、又は4−ブトキシベンゼンスルホニル基が挙げられ、特に好ましくは、フェニルスルホニル基、トルエンスルホニル基、又はクロロベンゼンスルホニル基が挙げられる。
本発明において用いることができる他のカルボン酸としては、特に制限は無く、反応条件で安定であれば良い。一価でも多価であっても良い。
このようなカルボン酸としては、酪酸、吉草酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、ピバリン酸、カプロン酸、カプリル酸、オレイン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、クロトン酸、フェニルプロピオン酸、安息香酸、サリチル酸、オルトトルイル酸、パラトルイル酸、フタル酸、イソフタル酸、又はテレフタル酸が挙げられる。
このようなカルボン酸としては蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、2−エチルヘキサン酸、ジクロロ酢酸、ピバリン酸、カプロン酸、カプリル酸、又はオレイン酸が好ましく、取り扱い性、汎用性、コストの点からとして酢酸が最も好ましい。
溶媒としてカルボン酸を用いる場合、溶媒の使用量は、原料が溶解する程度でよいが、高濃度であると高粘化し撹拌効率が下がり、低濃度では容積効率が低下するため、使用する一般式(2)で表される化合物の質量に対し、10%〜2000%の範囲が好ましく、100%〜2000%が更に好ましく、200%〜500%であれば特に好ましい。
反応温度は、−10℃〜120℃の範囲で選べばよく、40℃〜100℃の範囲で行うことが好ましい。
反応終了後、生成物を単離する方法は、特に制限は無いが、反応系に水を添加して晶析させ濾過・水洗する方法、反応系に水を添加して酢酸エチル、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、塩化メチレン等の有機溶媒により生成物を抽出し、水洗浄の後、有機溶媒を留去する方法などが可能である。
得られた生成物を精製する方法としては、特に制限は無いが、再結晶、カラムクロマトグラフィー、蒸留等の通常の精製手法を用いることができる。
また、合成中間体として用いる場合は、単離してもよいが、次の反応等に支障が無い場合は、単離せずに溶媒に溶解したまま用いることもできる。
本発明における下記一般式(4)で示されるベンゾチアゾリン化合物の製造方法は、下記一般式(2a)で示されるアニリン化合物と下記一般式(3)で示されるイソチオシアネート化合物とをカルボン酸の存在下又はカルボン酸溶媒中にて反応させ、続けて環化反応を行なうことを特徴とする。
当該製造方法を使用することにより、上述した本発明の一般式(4)のベンゾチアゾリン化合物を高収率で得る事ができる。
前記チオウレア化合物の製造に続けて、環化反応を行なう。この環化反応は酸化反応であり、用いる酸化剤としては、塩素、臭素、ヨウ素、塩化スルホニル、塩化スルフリル、1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン、ベンジルトリメチルアンモニウムトリブロミド又はテトラブチルアンモニウムトリブロミドが好ましく、取り扱い、収率の点からは、臭素、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン、又はベンジルトリメチルアンモニウムトリブロミドが最も好ましい。また、これらは単独であってもまた併用であっても良い。
酸化剤の使用量は1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、及び1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン以外の場合、一般式(2)で表される化合物に対し、モル比で90%〜130%が好ましく、100%〜110%が特に好ましい。1,3−ジクロロ−5,5−ジメチルヒダントイン、及び1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントインの場合、一般式(2)で表される化合物に対し、モル比で45%〜130%が好ましく、50%〜100%が特に好ましい。酸化剤量が少ないと原料が残留し、多いと副反応物が増えることがある。
また、酸化反応(環化反応)をチオウレア化反応に引き続き連続して行なうので、酸化反応の前に溶媒を追加することもできる。この場合、酸化剤と反応しないものであれば特に制限は無く、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、メチル−t−ブチルエーテル、ジオキサン等のエーテル系溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素溶媒等が使用できる。これらの溶媒の混合溶媒でもよい。
溶媒の使用量は、原料が溶解する程度でよいが、高濃度であると高粘化し撹拌効率が下がり、低濃度では容積効率が低下するため、使用する一般式(2)で表される化合物の質量に対し、100%〜2000%の範囲が好ましい。200%〜500%であればさらに好ましい。
反応終了後、生成物を単離する方法は特に制限は無く、反応系に水を添加して生成物を酸の塩として晶析させ、濾過・水洗した後、アルコール、アセトン、アセトニトリル等の水溶性有機溶媒に溶解し、無機塩基水溶液により中和する方法、反応系に水を添加した後、無機塩基水溶液により中和して生成物を晶析させ、濾過・水洗する方法、反応系に水を添加し、無機塩基水溶液により中和し、酢酸エチル、トルエン、ジエチルエーテル、クロロホルム、塩化メチレン等の有機溶媒により生成物を抽出し、水による洗浄を行ない有機溶媒を留去する方法などが可能である。
用いる無機塩基としては炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウム等が好ましく、特に炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化カリウムが好ましい。また、単独でも2種以上を併用してもよい。
得られた生成物を精製する方法としては、特に制限は無いが、再結晶、カラムクロマトグラフィー、蒸留等の通常の精製手法を用いることができる。
本発明における下記一般式(6)で示されるベンゾチアゾール化合物の製造方法は、下記一般式(2)で示されるアニリン化合物と、下記一般式(5)で示されるイソチオシアネート化合物とをカルボン酸溶媒中にて反応させ、続けて環化反応を行なうことを特徴とする。
当該製造方法を使用することにより、本発明における下記一般式(6)のベンゾチアゾール化合物を高収率で得る事ができる。
一般式(5)中、R8、R9、R10、及びR11は前記一般式(1)、(2)におけるR2、R3、R4、及びR5と同義であり、好ましい具体例も同様である。
N−メチルアニリン10.7gと酢酸50mLを混合し、ここへn−ブチルイソチオシアネート11.5gを添加し80℃で5時間攪拌した。反応溶液に水200mLと酢酸エチル200mLを加えて抽出し、有機層を濃縮し例示化合物A−1を22.0g得た。1H−NMRより生成物中にN−メチルアニリンは残存しておらず、例示化合物A−1の収率は99%であった。得られた例示化合物A−1の1H−NMRデータを下記に示す。
N−メチルアニリン10.7gとアセトニトリル50mLを混合し、ここへn−ブチルイソチオシアネート11.5gを添加し80℃で5時間攪拌した。反応溶液に水200mLと酢酸エチル200mLを加えて抽出し、有機層を濃縮し例示化合物A−1を19.0g得た。
1H−NMRよると、生成物中にはN−メチルアニリンが残存しており、その比率は「生成物:N−メチルアニリン=83:17」であった。生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、例示化合物A−1の収率は77%であった。N−メチルアニリンの1H−NMRデータを下記する。
下記化合物aを6.6gと酢酸2.4g、アセトニトリル20mLを混合し、ここへn−ブチルイソチオシアネート2.4gを添加し5時間加熱還流した。反応溶液に水100mLと酢酸エチル100mLを加えて抽出し、有機層を濃縮した。濃縮物の1H−NMRデータより濃縮物(生成物)中に化合物aは残存していなかった。酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒から再結晶することで例示化合物A−21を8.0g得た。収率は91%であった。得られた例示化合物A−1の1H−NMRデータを下記に示す。
上記化合物aを32.6gと酢酸50mLを混合し、ここへn−ブチルイソチオシアネート11.5gを添加し80℃で5時間攪拌した。反応溶液に水300mLと酢酸エチル200mLを加えて抽出し、有機層を濃縮した。濃縮物の1H−NMRより生成物中に化合物aは残存していなかった。酢酸エチルとヘキサンの混合溶媒から再結晶することで例示化合物A−21を41.3g得た。収率は94%であった。
上記化合物aを6.6gとアセトニトリル20mLを混合し、ここへn−ブチルイソチオシアネート2.4gを添加し5時間加熱還流した。反応溶液に水100mLと酢酸エチル100mLを加えて抽出し、有機層を濃縮した。濃縮物の1H−NMRより生成物中に約47%の化合物aが残存していた。濃縮物をカラムクロマトグラフィーにより精製することで例示化合物A−21を4.3g得た。収率は49%であった。
上記化合物aを6.6gとアセトニトリル20mLを混合し、ここへn−ブチルイソチオシアネート2.4gを添加し24時間加熱還流した。反応溶液に水100mLと酢酸エチル100mLを加えて抽出し、有機層を濃縮した。濃縮物の1H−NMRより生成物中に約41%の化合物aが残存していた。濃縮物をカラムクロマトグラフィーにより精製することで例示化合物A−21を4.8g得た。収率は54%であった。
下記化合物aを32.6gと酢酸50mLを混合し、ここへn−ブチルイソチオシアネート11.5gを添加し80℃で5時間攪拌した。反応溶液を放冷後、酢酸100mLを追加し、室温下で酢酸50mLにBr215.0gを加えた溶液を30分かけてゆっくり滴下し、室温下でさらに1時間撹拌した。反応液に水1Lを加えて晶析し、析出した固体を濾取した。これをメタノール200mLに溶解し水酸化ナトリウム水溶液で中和後、水1L加えて晶析した。固体を濾取し、水で洗浄した。乾燥後、例示化合物B−11を36.5g得た。収率は83%であった。
上記化合物aを6.6gと酢酸10mLを混合し、ここへn−ブチルイソチオシアネート2.4gを添加し80℃で5時間攪拌した。反応溶液を放冷後、酢酸20mLを追加し0℃に冷却した。これに1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン2.9gを添加し、室温下でさらに1時間撹拌した。反応液に水を加えて晶析し、析出した固体を濾取した。これをメタノール50mLに溶解し水酸化ナトリウム水溶液で中和後、水300mL加えて晶析した。固体を濾取し、水で洗浄した。乾燥後、例示化合物B−11を6.9g得た。収率は79%であった。
下記化合物bを33.4gと酢酸50mLを混合し、ここへ下記化合物cを10.7g添加し50℃で5時間攪拌した。反応溶液を放冷後、酢酸100mLを追加し、室温下で酢酸50mLにBr215.0gを加えた溶液を30分かけてゆっくり滴下し、室温下でさらに1時間撹拌した。反応液に水を加えて晶析し、析出した固体を濾取した。カラムクロマトグラフィーにより精製し、例示化合物C−2を39.1g得た。収率は89%であった。
さらに実施例4〜6のようにチオウレア化反応に続けて環化反応を連続して行なうことができ、高収率でベンゾチアゾリン化合物又はベンゾチアゾール化合物を得ることができることが分かる。
Claims (10)
- 下記一般式(2)で示されるアニリン化合物と、下記一般式(3)で示されるイソチオシアネート化合物とを、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、及び2−エチルヘキサン酸から選択される1種以上のカルボン酸の存在下に反応させることを特徴とする下記一般式(1)で示されるチオウレア化合物の製造方法。
(一般式(1)、(2)、及び(3)中、R1は水素原子、アルキル基、又はアリール基を表わし、R2、R3、R4、R5、及びR6は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、カルバモイル基、ニトロ基、又はシアノ基を表す。R7はアルキル基、又はアリール基を表す。) - 前記一般式(1)及び(2)において、R3がアルコキシ基又はアリールオキシ基であり、R4がアシルアミノ基である請求項1に記載のチオウレア化合物の製造方法。
- 前記カルボン酸を溶媒として用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のチオウレア化合物の製造方法。
- 前記使用するカルボン酸が酢酸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のチオウレア化合物の製造方法。
- 下記一般式(2a)で示されるアニリン化合物と、下記一般式(3)で示されるイソチオシアネート化合物とを、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、及び2−エチルヘキサン酸から選択される1種以上のカルボン酸の存在下又は前記カルボン酸溶媒中にて反応させ、続けて酸化剤を添加して環化反応を行うことを特徴とする下記一般式(4)で示されるベンゾチアゾリン化合物の製造方法。
(一般式(2a)、(3)、及び(4)中、R1は水素原子、アルキル基、又はアリール基を表わし、R2、R3、R4、及びR5は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、カルバモイル基、ニトロ基、又はシアノ基を表す。R7はアルキル基、又はアリール基を表す。) - 前記一般式(4)においてR3がアルコキシ基又はアリールオキシ基であり、R4がアシルアミノ基である請求項5に記載のベンゾチアゾリン化合物の製造方法。
- 溶媒として用いるカルボン酸が酢酸であることを特徴とする請求項5又は6に記載のベンゾチアゾリン化合物の製造方法。
- イソチオシアネート化合物が下記一般式(5)で示されるとき、下記一般式(2)で示されるアニリン化合物と、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、及び2−エチルヘキサン酸から選択される1種以上のカルボン酸の存在下又は前記カルボン酸溶媒中にて反応させ、続けて酸化剤を添加して環化反応を行うことを特徴とする下記一般式(6)で示されるベンゾチアゾール化合物の製造方法。
(一般式(2)、(5)、及び(6)中、R1は水素原子、アルキル基、又はアリール基を表わし、R2、R3、R4、R5、R6、R8、R9、R10、及びR11は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アミノ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、カルバモイル基、ニトロ基、又はシアノ基を表す。) - 前記一般式(5)及び(6)において、R9がアルコキシ基、又はアリールオキシ基、であり、R10がアシルアミノ基である請求項8に記載のベンゾチアゾール化合物の製造方法。
- 前記溶媒として用いるカルボン酸が酢酸であることを特徴とする請求項8又は9に記載のベンゾチアゾール化合物の製造方法。
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