JP4601746B2 - 三次元動物細胞培養装置及び培養方法 - Google Patents

三次元動物細胞培養装置及び培養方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動物細胞を三次元固定床担体上で高密度に培養する装置及び方法に係り、更に詳細には、複雑な機構を必要とせず、動物細胞の高密度な三次元培養を簡易に実現し得る三次元動物細胞培養装置及び培養方法に関するものであり、単独の培養槽のみならず、複数個の培養槽を連結したプレート培養槽にも良好に適用される。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
動物細胞を三次元に高密度で維持・培養するためには細胞集落の内部に位置する細胞にも培養液を供給する必要があり、生体内では血管系によりこれが実現されているが、生体外では同様の状態を作り出すことができない。
なお、ここで「三次元」とは、細胞集落の内部にその外縁から0.2mm以上離間した部位が存在することをいい、「三次元動物細胞」とは、このような部位が存在するのに足りる大きさ有する動物細胞をいうものとする。
どの部位も細胞集落の外縁から0.2mm離れていない状態では、その外縁を培養液に浸漬するだけで培養液は拡散により内部にまで浸透するので、直径0.3mm以下の多孔質の細胞担体が多く実用化されている。しかし、直径1mm以上の多孔質細胞担体は実用化されていない。
【0003】
また、動物細胞の三次元培養においては、三次元動物細胞担体に培養液を連続的に供給しても、圧損の小さな部位、即ち細胞が密集していない細胞集落の粗な部位のみを培養液が流れるチャネリング現象が起きてしまい、高密度化した部位には培養液が供給されず、当該部位に位置する細胞が壊死してしまうことがあった。
【0004】
更に、動物細胞を三次元に培養する装置としては、ホローファイバー型培養装置が利用されている。かかる培養装置は、ファイバー内に培養液を流通させファイバー外の細胞に培養液を供給するものであるが、細胞が増殖すると、ファイバーのどの位置からも1mm以上離れた細胞には十分な栄養や酸素が供給できず壊死し易い。
これを回避するためにファイバーを細くしようとしても、機械的に脆弱化し圧損も大きくなって培養液が流れにくくなるので限界がある。また、細胞を播種したときに細胞が重力のため下方に集まってしまい均一に播種できないことや、ファイバーの入口付近と出口付近では培養液の成分も変わるので、全体的に均一な培養を行うことが困難であるという課題もあった。
【0005】
また、複数個の培養槽を連結したプレート培養槽も広く利用されているが、このプレート培養槽における培養液交換としては、培養槽中の培養液をピペットで抜き取り、次いで、新鮮な培養液を供給する操作が一般的に行われる。
かかるピペット操作は煩雑なので自動化ロボットが多く使用されているが、ロボットは高価なだけではなく専有面積も大きいという欠点があった。更には、培養槽中に細胞担体を収納した場合には、ピペットが担体に当たってしまい培養槽底部まで到達できないのでピペットでの排出ができず、従って、培養液を交換できなくなることもあった。
【0006】
更にまた、プレート培養槽の底に濾材を備えた培養槽も実用化されており、この第1の培養槽底部を第2の培養槽に浸漬して二つの培養槽でそれぞれ別の細胞を培養し、濾材を介して両培養槽の成分を交換する手段に利用されているが、第1の培養槽の培養液を新鮮な培養液に交換する機能はない。
これに対し、第1の培養槽の底から培養液を吸引濾過する手法があるが、濾材が目詰まりし易く、吸引濾過する場合には培養槽開口部を密封しないと吸引効果がなく、培養槽に再び培養液を供給するときには開口部を開放する必要があるので、培養液を頻繁に交換する操作には適当ではない。
【0007】
本発明は、上述のような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、簡単な装置構成と簡易な操作で三次元動物細胞固定床担体内の培養液を交換でき、動物細胞を三次元で高密度に培養し得る培養装置及び培養方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、三次元動物細胞固定床担体を収納したプレート培養槽中の培養液を交換することが可能な培養装置及び培養方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、三次元動物細胞固定床担体を培養槽に収納し、培養液を担体の下方から抜き取ったり供給したりすることにより担体内の培養液をも交換できること、かかる担体を特定の足場材と培養液保持空間とを組み合わせて形成すると、より確実に培養液を供給できること、培養槽の底部に培養液給排口を設け、この培養槽ごと他の容器に収納して両者の静水圧差を利用すれば、担体を三次元に収納したプレートであっても容易に培養液を交換できることなどを知見し、これにより、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明の三次元動物細胞培養装置は、培養槽と、この培養槽内に収納された三次元動物細胞固定床担体と、この三次元動物細胞固定床担体の下方から上記培養槽内の培養液の一部又は全部を排出した状態で新鮮な培養液を供給し、上記三次元動物細胞固定床担体内に培養液を給排する給排手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の三次元動物細胞培養装置の好適形態は、上記三次元動物細胞固定床担体は、動物細胞が存在しない培養液保持空間と、動物細胞が接着して増殖する足場をその内部又は表面に形成可能な足場材とを備えることを特徴とする。この際、培養液保持空間は、培養液に毛細管現象を生じさせない大きさを有することが望ましい。なお、上記三次元動物細胞固定床担体が中空糸を有していてもよい。
【0011】
更にまた、本発明の三次元動物細胞培養装置の他の好適形態は、上記培養槽が、複数の培養槽を連結して成ることを特徴とする。
【0012】
更に、本発明の三次元動物細胞培養装置の他の好適形態は、上記給排手段が上記培養槽を傾斜させる機構を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の三次元動物培養装置の他の好適形態は、上記培養槽の底部に培養液給排口を設け、且つこの培養槽を収容する培地槽を付加して成り、
上記培養液は、上記培養液給排口を介して上記培養槽と上記培地槽との間を流出入可能であり、
上記給排手段が、上記培養槽の培養液面と上記培地槽の培養液面との相対高さを変化させる機構を備えることを特徴とする。
この場合、上記培養液給排口に濾材を装着してもよく、更には、上記培養液面の相対高さを変化させる機構が、上記培地槽の培養液の抜き取り及び供給を行うことが望ましい。
なお、上記培養槽の上部開口部に空気用濾材を装着することも可能である。
【0014】
また、本発明の三次元動物細胞培養方法は、上述の如き三次元動物細胞培養装置を用いる三次元動物細胞の培養方法であって、
上記三次元動物細胞固定床担体を収納した培養槽の培養液を給排出することを特徴とする。
【0015】
更に、本発明の匙言動物細胞培養方法の好適形態は、上記給排出を周期的に行い、この際、上記三次元動物細胞固定床担体を空気に曝す期間を1分間以上設けることを特徴とする。
【0017】
【作用】
本発明においては、培養槽に三次元動物細胞固定床担体を収納し、これに培養液を入れて動物細胞の培養を行うが、培養液を上記担体の下方、典型的には培養槽の底部から排出及び供給することにより、培養液の交換を行う。
よって、培養液は上記担体の内部を経由して移動し、内部に存在する細胞にも新鮮な培養液が十分に供給されるので、動物細胞の三次元培養を容易に行うことができる。
また、上記担体を、動物細胞が接着しない培養液保持空間と、足場をその内部又は表面に形成可能な足場材とを好ましくは隣接させて形成すると、動物細胞に培養液を確実に供給することが可能になる。
【0018】
更に、底部に培養液給排口を設けた培養槽を、他の容器、代表的には培地槽に収納すると、培養槽の培養液面と培地槽の培養液面との高さの差によって静水圧が生ずるので、これを利用すれば、培養槽中の培養液を容易に交換できる。
更にまた、培養槽の開口部に濾材を装着すると、開口部からのゴミや落下菌等の混入を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
上述の如く、本発明の三次元動物細胞培養装置は、培養槽と、三次元動物細胞固定床担体と、上記培養槽において上記固定床担体よりも下方から培養液を給排出して、三次元動物細胞固定床担体内に培養液を給排する給排手段を備え、本発明の三次元動物細胞培養方法は、かかる培養装置を用いて行われる。
【0020】
ここで、培養槽としては、1個のみではなく複数個を連結してもよく、培養槽を収容する培地槽を付加した場合、培地槽に培養液が張り込んであれば、各々の培養槽の下方から培養液が供給される。
また、培養液の排出及び供給は、培養液を培養槽から完全に抜いてから新鮮な培養液を供給してもよいし、一部を残したまま供給を行ってもよい。浮遊性の動物細胞を培養する場合、培養液をほぼ全量抜いてしまうと、培養槽に濾材を付加した際、細胞がこの濾材に吸着や目詰まり状態で捕捉されてしまい、新鮮な培養液を供給しても全部の細胞が培養槽中に浮遊しない可能性があるので、培養液の一部を残して抜き取ることは有効である。
更に、動物細胞を三次元に高密度培養すると、細胞密度が高い部分に培養液や酸素が行き渡らないことがあり、これを避けるために培養液を抜いて細胞担体を空気に曝す期間を設けると、培養液の抜き取りを確実にすること及び酸素を供給することに有効である。
以下、本発明を、図面を参照して若干の実施形態により詳細に説明する。
【0021】
(実施形態1)
図1は、本発明の三次元動物細胞培養装置の一実施形態を示す断面図である。
本実施形態の装置においては、培養槽1の中に三次元動物細胞固定床担体2が収納されており、培養槽1の底部には培養液給排口3が設けられている。また、培養槽1の上部開口部には蓋5が装着されており、培養槽1内に異物や雑菌が入るのを防止している。
なお、本実施形態の装置では、培養槽1と蓋5との間隙から空気が流通し得るが、本発明においては、蓋で培養槽を密閉することも可能であり、この場合、蓋に連通したフィルターを設ければ、滅菌ブース以外の場所でも汚染の心配なく培養操作を行うことができる。更に蓋自体を空気用濾材で形成してもよい。
【0022】
本実施形態の装置において、培養槽1中には培養液4が固定床担体2の上面を覆うように満たされているが、培養槽1内において固定床担体2の下方、即ち底部の培養液給排口3を介して培養液4の排出及び供給が行われるので、培養液は干満を繰り返す。これにより、固定床担体2の内部にまで培養液4が十分に供給され、所望の三次元動物細胞の培養が行える。
【0023】
次に、本実施形態の装置に用いられている部材の材質などについて説明する。
まず、三次元動物細胞固定床担体2としては、足場材と培養液保持空間を有するものが好ましい。ここで、足場材とは、動物細胞が接着して増殖する足場をその内部又は表面に形成可能な材料をいい、培養液保持空間とは、培養液を保持できる空間のことをいうが、かかる空間の大きさとしては、培養液に毛細管現象を生じさせない程度の大きさが好ましい。
なお、本発明では、足場材内部における培養液の流通性から、上記固定床担体として、足場材と培養液保持空間とが隣接している構成を有するものが特に好適に使用される。
【0024】
かかる固定床担体の具体例としては、発泡ガラスビーズ、多孔質セルロース、多孔質セラミック、多孔質アパタイトやガーゼが挙げられ、その形状は特に限定されるものではなく、粒子状や膜状、ブロック状であってももよい。但し、担体が粒子状の場合には、培養槽1の底部に濾材を配置して担体が培養液給排口3から流出しないようにすることが望ましい。
【0025】
なお、上記固定床担体は、動物細胞の培養場所であるとともに培養液保持空間を有し、代表的には多孔質であるために流路としても機能する。但し、かかる固定床担体に隣接して別に流路を形成してもよい。
例えば、発泡ガラスビーズを培養槽に充填した場合、ガラス発泡体の表面を足場にして細胞が増殖するとともに、ガラス発泡体自体が培養液の保持空間としても機能し、培養槽からの培養液の排出に際しては、培養液流路としても機能する。
【0026】
一方、培養槽1としては、培養液を満たすことができ、動物細胞の培養に使用可能であればよく、蓋5としては、異物や雑菌の侵入を回避できれば十分であり、特に限定されない。
また、培養槽1に培養液4を排出及び供給する手段としては、培養槽底部の培養液給排口3を介して行ってもよいが、特に限定されるものではなく、培養槽底部近傍に開口部を挿入したパイプを介して給排する手段などを挙げることができる。
【0027】
次に、本実施形態の装置を用いた動物細胞の三次元培養について説明する。
培養手順としては、まず、培養液4を入れていない培養槽1に担体2を充填し、次いで、培養液に動物細胞を懸濁させた細胞懸濁液を播種する。なお、細胞は予めシャーレ上で担体に接着させておき、その後に培養槽に充填してもよい。
そして、細胞が担体2に接着した後、培養槽1内の培養液4を給排口3から排出し、次いで、新鮮な培養液を供給する。この培養液の排出及び供給操作は、培養しようとする細胞種やその他の条件に応じて、適当なインターバルをもって間欠的ないしは周期的に行うことが好ましい。
なお、細胞が高密度に増殖した後においては、培養液をほぼ完全に排出して培養液供給の前に細胞を干した状態を1分間以上保持するようにすると、細胞の増殖速度が速くなる場合が多い。これは、干した状態のときに培養液を完全に抜く作用と酸素を供給する速度が速くなる作用によるものと考えられる。
【0028】
(実施形態2)
図2は、本発明の培養装置の他の実施形態を示す部分平面図であり、固定床担体として、コラーゲンコートしたガーゼを用いた例を示している。
ガーゼ6を円筒状芯7に培養槽1の内径より小さな直径に巻き付けた後、培養槽1内に開放すると、ガーゼ6は広がってガーゼとガーゼとは間隙8をもってほぼ渦巻き状に配置される。細胞密度が低いときはガーゼ6自体が培養液保持空間且つ培養液流路になるが、ガーゼ6に細胞が密に生えガーゼ6のみでは培養液交換が難しくなったときに上記間隙8は有効な培養液流路になる。
なお、本実施形態においては、かかるガーゼのみならず、可撓性で細胞に親和性のある材料であればいずれのものでも用いることができ、例えば、ポリエステル不織布やPTFE不織布を使用することも可能である。
なお、図3に示すように、ガーゼ6の適当な部位にガーゼ6と一体にした剛体のスペーサー9を配置して流路を完全に確保してもよい。また、スペーサーは中空糸であってもよい。
【0029】
(実施形態3)
図4に、本発明の培養装置の更に他の実施形態を示す。同図において、培養槽1内には、下端を固定材51で固定された中空糸52が上端を培養槽1中に開放して配置されている。中空糸52としては、細胞を通過させないが培養液を通過させるものを用いる。一方、固定材51としては、培養液の給排を容易にすべく培養液が通過可能な濾材であることが望ましいが、通過できないものであっても、中空糸52が培養液を通過可能であれば使用可能である。
【0030】
本実施形態の装置において、培養液を給排口3から給排出すると、培養液は中空糸52又は中空糸52と固定材51を通過して培養槽1中に供給される。
中空糸52は相互に離間して配置されているが、その間隙には細胞を接着・培養可能な足場材を配置することができる。なお、中空糸52の外壁が足場材としても機能する場合には、かかる足場材を省略できる。但し、細胞の足場は中空糸52の上端よりも低い位置に存在する必要があり、上端よりも高い位置にあると、細胞が中空糸52の内部で増殖し、中空糸が培養液保持空間としての役割を果たせなくなるおそれが生ずるので好ましくない。
また、中空糸が足場材と一体になっている、図3に示した例の場合では固定材51は必ずしも必要ではない。
【0031】
(実施形態4)
図5は、本発明の培養装置の他の実施形態を示す断面図であり、図6はそのA−B切断面における断面図である。
図5及び図6において、培養槽10の底部外面に固定された回転軸受け11は軸13で支点12と連結されており、培養槽10をシーソー運動(揺動)させ得る。即ち、培養槽10に固定されたクランク軸受け14は、モーター16の回転に伴って回転軸17を中心に旋回するクランク15に連結されており、モーター16の回転に伴って培養槽10が軸13を介してシーソー運動する。
【0032】
培養槽10内には、スペーサー18と平面状の不織布19が交互に積層配置されている。また、培養槽10の蓋の一部には空気流通口が突設されており、この空気流通口には異物や雑菌などを除去するフィルター10aが装着されている。
本実施形態の装置では、不織布19は常時はほぼ水平に保たれ、培養槽10には培養液が満たされているが、間欠的に培養槽10の片側が下げられると培養液が抜かれ、傾いた状態で再び培養液が供給される。培養液が満たされると不織布19は再び水平に戻される。傾いた状態では、静水圧がかかるので培養液が不織布19から抜け易く、また供給時に傾けておくと、不織布19の下面の泡が排出されるので有効である。
【0033】
(実施形態5)
図7に、本発明の培養装置の更に他の実施形態を示す。
同図において、培養槽1は、その底面に濾材20を備え、培地槽22に収容されている。また、培養槽1の上端に設けられた突縁21は培地槽22の上端で支持されており、濾材20が培地槽22の底面に接触しないように配置されている。
培地槽22には、培養液入口23及び培養液出口24が設けられている。培養槽10中には、動物細胞がその表面で接着して増殖しないが培養液は流通するスペーサー25が配置され、その上に三次元動物細胞固定床担体26が積層されており、この担体表面及び内部で動物細胞が培養される。担体26及び細胞を培養槽10内に配置した後、培養槽10の上面開口部に多孔質の空気用濾材27が密閉固定される。培養槽10及び培地槽22中には培養液4が入っている。
【0034】
本実施形態の装置の使用態様の一例では、濾材20の全部又は一部を培養液4が流通する透析膜又は濾過膜とし、その上に細胞が接着しない素材、例えばポリプロピレン製の粗な網をスペーサー25として配置し、更にその上に予め細胞を接着させたか又は接着後に培養したコラーゲンコーティングしたガーゼが担体26として配置される。
【0035】
培地槽22の培養液の水位と培養槽1の培養液の水位は、濾材20を介して連通しているので同じになるが、両者の相対高さを変化させれば、両者の静水圧差を利用して培養槽1中、特に担体26内部の培養液をも容易に交換することができる。なお、培養槽1の培養液面と培地槽22の培養液面の相対高さを周期的に変化させる機構としては、培養槽1を機械的に懸垂しこれを培地槽22中で上下する機構でもよいし、培地槽22中の培養液を給排出する機構であってもよい。
培地槽22への培養液4の供給と抜き取りは周期的に行うことが好ましいが、その周期は細胞の密度や活性に応じて変化させることができる。なお、培養液の供給と抜き取りの機構は一般的なものなので、説明を省略する。
【0036】
なお、本実施形態の装置においては、固定床担体26が濾材20から離れて上部に配置されているので、培養液4の液面が担体26の下端より下がると、担体26内の培養液が静水圧によって排出され易くなるという利点がある。
また、本実施形態の装置において、上面開口部から培養槽1内を加圧すれば、濾材20が目詰まりしても培養液4を培養槽1から容易に排出することができ、この場合、培養槽1内には空気用濾材27を介して空気が入るので、培養槽1内が陰圧になることもない。
更に、スペーサー25は必須部材ではないが、濾材20にかかる水圧を高める役割を果たし、担体26から速く培養液を抜き取るのに有効である。
【0037】
本実施形態の装置を用い、培養液の供給と抜き取りパターンを種々変化させてラットの株化肝細胞RLC16を培養したところ、培養液を抜き取った直後に新鮮な培養液を供給したものと比べ、培養液を抜き取って暫時放置してから培養液を供給したもの、換言すれば細胞を干した状態で1分以上放置してから培養液を供給したものでは、細胞が全担体に亘って均一に増殖した。
後者では、培養液を十分抜き取る機能と、干している間に必要な酸素を供給する機能が有効に実現され、これらが相俟って、より均一な増殖ができたのではないかと考えられる。
【0038】
(実施形態6)
図8は、本発明の培養装置の他の実施形態を示す断面図である。本実施形態の装置では、複数の培養槽が連結して設けられているプレート30が台座31の上に配置されており、これらの培養槽は台座31によって培地槽22に固定・収容されている。また、各々の培養槽には濾材20が収納されており、培養槽内部には固定床担体26が配置されている。培地槽22には培養液の出入り口が設けられているが図示しない。なお、本実施形態の装置では、培養槽の開口部には空気用濾材は装着されていないが、落下菌の防止用に培地槽22には蓋28が装着されている。
【0039】
本実施形態の装置では、複数の培養槽の培養液を一つの培地槽で同時に交換できる。培養した細胞は種々の評価に利用できるが、その際、濾材20から液が流出するのが不都合なら、ゴム等の弾性のある素材を培養槽の底に圧接すれば、培養槽内の液を独立させることができ、各々の培養槽を独立した評価系として利用できる。なお、培養液の給排方法は、実施形態5と同様に一般的な手法でよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、三次元動物細胞固定床担体を培養槽に収納して培養液を担体の下方から給排出したり、かかる担体を特定の足場材と培養液保持空間とを組み合わせて形成したり、培養槽ごと他の容器に収納して両者の静水圧差を利用することなどとしたため、簡単な装置構成と簡易な操作で三次元動物細胞固定床担体内の培養液を交換でき、動物細胞を三次元で高密度に培養し得る培養装置及び培養方法を提供することができる。
また、三次元動物細胞固定床担体を収納したプレート培養槽中の培養液を交換することが可能な培養装置及び培養方法を提供することもできる。
本発明は、細胞が高密度になっても培養槽中の培養液を確実に交換できるので、特に動物細胞を担体上又は担体内部で高密度で培養する場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三次元動物細胞培養装置の一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の培養装置の他の実施形態を示す部分平面図であり、固定床担体としてコラーゲンコートしたガーゼを用いた例を示す。
【図3】固定床担体の他の例を示す平面図である。
【図4】本発明の三次元動物細胞培養装置の更に他の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明の三次元動物細胞培養装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図6】図5の培養装置のA−B切断面における断面図である。
【図7】本発明の三次元動物細胞培養装置の更に他の実施形態を示す断面図である。
【図8】本発明の三次元動物細胞培養装置の他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 培養槽
2 三次元動物細胞固定床担体
3 培養液給排口
4 培養液
5 蓋
6 ガーゼ
7 円筒状芯
8 間隙
9 スペーサー
10 培養槽
10a フィルター
11 回転軸受
12 支点
13 軸
14 クランク軸
15 クランク
16 モーター
17 回転軸
18 スペーサー
19 不織布
20 濾材
21 突縁
22 培地槽
23 培養液入口
24 培養液出口
25 スペーサー
26 担体
27 空気用濾材
28 蓋
30 プレート
31 台座
51 固定材
52 中空糸

Claims (12)

  1. 培養槽と、この培養槽内に収納された三次元動物細胞固定床担体と、この三次元動物細胞固定床担体の下方から、上記培養槽内の培養液の一部又は全部を排出した状態で新鮮な培養液を供給し、上記三次元動物細胞固定床担体内に培養液を給排する給排手段と、を備えることを特徴とする三次元動物細胞培養装置。
  2. 上記三次元動物細胞固定床担体は、動物細胞が存在しない培養液保持空間と、動物細胞が接着して増殖する足場をその内部又は表面に形成可能な足場材とを備えることを特徴とする請求項1記載の三次元動物細胞培養装置。
  3. 上記培養液保持空間が、上記培養液に毛細管現象を生じさせない大きさを有することを特徴とする請求項2記載の三次元動物細胞培養装置。
  4. 上記三次元動物細胞固定床担体が中空糸を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの項に記載の三次元動物細胞培養装置。
  5. 上記培養槽が、複数の培養槽を連結して成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの項に記載の三次元動物細胞培養装置。
  6. 上記給排手段が上記培養槽を傾斜させる機構を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの項に記載の三次元動物細胞培養装置。
  7. 上記培養槽の底部に培養液給排口を設け、且つこの培養槽を収容する培地槽を付加して成り、上記培養液は、上記培養液給排口を介して上記培養槽と上記培地槽との間を流出入可能であり、上記給排手段が、上記培養槽の培養液面と上記培地槽の培養液面との相対高さを変化させる機構を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つの項に記載の三次元動物細胞培養装置。
  8. 上記培養液給排口に濾材を装着して成ることを特徴とする請求項7記載の三次元動物細胞培養装置。
  9. 上記培養液面の相対高さを変化させる機構が、上記培地槽の培養液の抜き取り及び供給を行うことを特徴とする請求項7又は8記載の三次元動物細胞培養装置。
  10. 上記培養槽の上部開口部に空気用濾材を装着して成ることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つの項に記載の三次元動物細胞培養装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つの項に記載の三次元動物細胞培養装置を用いる三次元動物細胞の培養方法であって、上記三次元動物細胞固定床担体を収納した培養槽の培養液を給排出することを特徴とする三次元動物細胞培養方法。
  12. 上記給排出を周期的に行い、この際、上記三次元動物細胞固定床担体を空気に曝す期間を1分間以上設けることを特徴とする請求項11記載の三次元動物細胞培養方法。
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