JP4600012B2 - ドライバ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、低電位側電源を基準とする入力論理信号から高電位側電源を基準とする出力論理信号を生成するドライバ回路に関し、とくに高電位側電源に接続された半導体スイッチング素子をオンオフ駆動するために用いられるドライバ回路に関する。
図3は、従来のドライバ回路を示す回路図である。ここでは、低電位側電源を基準とする論理信号XがNチャネルのMOSFET(以下、単にトランジスタという。)Q12のゲート端子に供給され、それが高電位側電源Vccを基準とする論理信号Yに変換されて、駆動対象を駆動するように構成されている。
図3において、駆動対象であるPチャネルのトランジスタQ1は、ソース端子が高電位側電源Vccに接続された半導体スイッチング素子であって、抵抗R1により接続点Aの電位がプルアップされている。また、ゲート端子に入力論理信号Xが供給されているNチャネルのトランジスタQ12は、ソース端子が接地され、ドレイン端子が接続点Aと接続されて、その電位をプルダウンするように構成される。なお、抵抗R1と並列に接続されたツェナーダイオードZDは、ツェナー電圧VzによってトランジスタQ1のゲート電圧V1を(Vcc−Vz)に制限している。
トランジスタQ12がオフの場合、抵抗R1により接続点Aの電位がプルアップされ、トランジスタQ1のゲート−ソース間の電圧Vgsが0VとなるからトランジスタQ1はオフ状態になる。入力する論理信号Xが反転してトランジスタQ12がオンになると、接続点Aの電位はそのドレイン電流I1によりRl×I1の電圧でプルダウンされ、抵抗R1と並列接続されたツェナーダイオードZDのツェナー電圧Vzより大きくなると、トランジスタQ1のゲート電圧V1はこのツェナー電圧Vzでクランプされ、トランジスタQ1がオンする。
上記構成のドライブ回路では、トランジスタQ12がオフの場合には接続点Aの電位が抵抗R1によって受動的にプルアップされるため、トランジスタQ1のターンオフ時間はトランジスタQ1のゲート・ソース間の静電容量と抵抗R1の抵抗値とを積算した時定数によって決まる。このため、トランジスタQ1のターンオフ時間を短くするには、抵抗R1の抵抗値を小さくする必要があるが、この抵抗値を小さくすることによりトランジスタQ1がオンになったときの消費電力が大きくなってしまうという問題があった。
このような問題点を解決するためには、ターンオンまたはターンオフの限定された期間のみに大きな電流を流し、それ以外の期間は微小な電流を流すことが必要になる。そして、従来から、スイッチング動作の高速化と低消費電力化とを両立させる各種の方法が提案されている(特許文献1,2参照)。
図4は、従来のドライバ回路の別の例を示す回路図である。動作速度と消費電流との間でのトレードオフという問題を解決する技術について説明する。
図4のドライバ回路は、接続点AおよびBの電位をプルアップする抵抗R1およびR2と並列に、PチャネルのトランジスタQ11およびQ21が接続され、トランジスタQ11およびQ21のゲート端子がお互いのドレイン端子に接続され、駆動対象であるPチャネルのトランジスタQ1を接続点Bの電位によってオンオフ駆動する構成となっている。また、トランジスタQ11およびQ21には、それぞれ直列にNチャネルのトランジスタQ12およびQ22が接続されている。
図4において、トランジスタQ12のゲート端子に論理信号Xを、トランジスタQ22のゲート端子に反転された論理信号X*をそれぞれ供給して、トランジスタQ12およびQ22を相補的にオンオフすると、対応するトランジスタQ21およびQ11のドレイン電流I1,I2が交互に流れるとともに、トランジスタQ21およびQ11がオンオフ駆動して接続点AおよびBの電位を能動的にプルアップする。このため、図3の回路例に比べてトランジスタQ1のターンオフ時間を短くすることができる。なお、接続点AおよびBには、それぞれ抵抗R1,R2と並列にツェナーダイオードZD1,ZD2が設けられている。
ここで、トランジスタQ11およびQ21は、トランジスタQ12およびQ22とは相補的にオンオフ駆動されるように構成しているため、図3のドライバ回路とは異なり、定常的には貫通電流がほとんど発生しない。したがって、動作時の貫通電流を抑え、その消費電流を極めて小さくすることができる。
特開平9−200020号公報 特開平9−214317号公報
しかしながら、図4のドライバ回路においても、オンオフの遷移期間においてはトランジスタQ11とQ12、あるいはトランジスタQ21とQ22が同時にオン状態となり、高電位側電源と接地との間で貫通電流が発生するという問題があった。
図5は、トランジスタQ1がオンからオフに遷移する場合の各トランジスタQ11,Q12,Q21,Q22のオンオフ状態を示す状態遷移図である。ここに示すように、トランジスタQ1のオンからオフの遷移期間においては、直列に接続されたトランジスタQ11とQ12の同時オン状態(図5の状態2)を必ず経由する。ここでは図示しないが、トランジスタQlをオフからオンに遷移する場合でも同様であって、図4のドライバ回路では本質的に貫通電流を発生させないように動作することが不可能であった。
また、図4のドライバ回路でスイッチング動作を高速化しようとすれば、トランジスタQllおよびQ21のゲート−ソース間の静電容量をすばやく充放電する必要がある。しかしながら、そのためにはトランジスタQ12およびQ22を低オン抵抗に構成しなければならないが、その場合には、上述のオンオフの遷移期間において大きな貫通電流が発生し、消費電流が大きくなるという問題が生じる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、低電位側電源を基準とする入力論理信号から高電位側電源を基準とする出力論理信号を生成する場合において、高速動作と低消費電力を両立させることが可能なドライバ回路を提供することを目的とする。
本発明では、上記問題を解決するために、低電位側電源を基準とする入力論理信号から高電位側電源を基準とする出力論理信号を生成するドライバ回路が提供される。
このドライバ回路は、前記入力論理信号によって駆動される駆動回路、および前記駆動回路によって前記高電位側電源からの貫通電流が制御される第1の電流制御素子からなるレベルシフト回路と、前記第1の電流制御素子に対してカレントミラー接続された第2の電流制御素子、および前記第2の電流制御素子と直列接続されたプルダウン回路からなる出力回路と、前記第1、第2の電流制御素子にそれぞれ共通する制御電圧の変化を検出して、前記駆動回路への第1の制御信号を生成する第1の検出制御回路と、前記第2の電流制御素子の前記プルダウン回路との接続点における電位変化を検出して、前記プルダウン回路への第2の制御信号を生成する第2の検出制御回路と、を備え、前記駆動回路は、出力電流が大きい第1の電流源と出力電流が小さい第2の電流源とを並列接続して構成され、前記第1の検出制御回路は、前記第1、第2の電流制御素子がオンになったとき、前記第1の制御信号を出力して前記第1の電流源を直ちにオフにするものであり、前記プルダウン回路は、出力電流が大きい第3の電流源と出力電流が小さい第4の電流源とを並列接続して構成され、前記第2の検出制御回路は、前記第2の電流制御素子の前記プルダウン回路との接続点における電位がローレベルになったとき、前記第2の制御信号を出力して前記第3の電流源を直ちにオフにするものであり、前記入力論理信号によって前記プルダウン回路と前記第1、第2の電流制御素子とを相補的にオンオフするとき、前記第1の制御信号に基づいて前記駆動回路を流れる電流を制御するとともに、前記第2の制御信号に基づいて前記プルダウン回路を流れる電流を制御するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、低電位側電源を基準とする入力論理信号から高電位側電源を基準とする出力論理信号を生成して、高電位側電源に接続された半導体スイッチング素子をオンオフ駆動するドライバ回路の高速動作と低消費電力を同時に実現できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るドライバ回路を示す回路図である。
このドライバ回路は、低電位側電源を基準とする論理信号Xが入力されて、高電位側電源Vccを基準とする論理信号Yを生成するものであって、レベルシフト回路10、出力回路20、第1の検出制御回路30、および第2の検出制御回路40から構成されている。
レベルシフト回路10は、ソース端子が高電位側電源Vccに接続されたPチャネルのトランジスタQ11(第1の電流制御素子)と、このトランジスタQ11のドレイン電流I1を制御する駆動回路11を備えている。駆動回路11は、出力電流が大きい第1の電流源を構成するNチャネルのトランジスタQ12と、ソース端子が抵抗R13を介して接地された第2の電流源を構成するNチャネルのトランジスタQ13とから構成されている。これらのトランジスタQ12とQ13は、それぞれドレイン端子が接続点Aを共通に介して、トランジスタQ11のドレイン端子およびゲート端子と接続されている。また、トランジスタQ12のゲート端子は、論理信号Xと後述する第1の検出制御回路30からの制御信号out1とが入力されているアンドゲートG1と接続され、アンドゲートG1の出力信号X1が供給されている。さらに、トランジスタQ13のゲート端子には論理信号Xが供給されている。
トランジスタQ11のソース端子とドレイン端子との間には、抵抗R1とツェナーダイオードZD1との並列回路が接続されている。また、トランジスタQ11のゲート端子は、後述する出力回路20におけるPチャネルのトランジスタQ21(第2の電流制御素子)のゲート端子に接続され、カレントミラー回路を構成している。
出力回路20は、ソース端子が高電位側電源Vccに接続されたPチャネルのトランジスタQ21と、このトランジスタQ21のドレイン電流I2を制御するプルダウン回路21を備えている。プルダウン回路21は、その出力電流が大きい第3の電流源を構成するNチャネルのトランジスタQ22と、ソース端子が抵抗R23を介して接地された第4の電流源を構成するNチャネルのトランジスタQ23とから構成されている。これらのトランジスタQ22とQ23は、それぞれドレイン端子が接続点Bを共通に介して、トランジスタQ21のドレイン端子と接続されている。また、トランジスタQ22のゲート端子は、反転された論理信号X*と第2の検出制御回路40からの制御信号out2とが入力するアンドゲートG2に接続され、このアンドゲートG2から出力信号X*1が供給されている。さらに、トランジスタQ23のゲート端子には反転された論理信号X*が供給されている。
トランジスタQ21のドレイン端子は、このドライバ回路の駆動対象であるPチャネルのトランジスタQ1のゲート端子に接続され、またトランジスタQ21のソース端子とドレイン端子との間には、抵抗R2とツェナーダイオードZD2との並列回路が接続されている。
第1の検出制御回路30は、第1、第2の電流制御素子にそれぞれ共通する制御電圧の変化を検出して、駆動回路11への制御信号out1を生成するものであって、抵抗R31、この抵抗R31を介して高電位側電源Vccにソース端子が接続されたPチャネルのトランジスタQ31、このトランジスタQ31のドレイン端子に一端が接続され他端が接地された抵抗R32、およびこの抵抗R32と並列にドレイン端子およびソース端子が接続されたNチャネルのトランジスタQ32から構成されている。トランジスタQ31は、そのゲート端子がトランジスタQ11,Q21のゲート端子に接続され、それらのゲート電位がセット信号set1として供給されている。また、トランジスタQ32のゲート端子には、反転された論理信号X*が供給されている。これにより、反転された論理信号X*がHレベルになるときに第1の検出制御回路30がリセットされる。
第2の検出制御回路40は、出力回路20のトランジスタQ21のプルダウン回路21との接続点Bにおける電位変化を検出して、プルダウン回路21への制御信号out2を生成するものであって、抵抗R41、この抵抗R41を介して高電位側電源Vccにソース端子が接続されたPチャネルのトランジスタQ41、このトランジスタQ41のドレイン端子に一端が接続され他端が接地された抵抗R42、およびこの抵抗R42と並列にドレイン端子およびソース端子が接続されたNチャネルのトランジスタQ42から構成されている。トランジスタQ41のゲート端子には、接続点Bの電位がセット信号set2として供給されている。また、トランジスタQ42のゲート端子には、論理信号Xが供給されている。これにより、論理信号XがHレベルになるときに第2の検出制御回路40がリセットされる。
つぎに、本発明の実施の形態に係るドライバ回路の動作を説明する。
図2は、図1のドライバ回路の各部動作波形を示すタイミング図である。
同図(a)には、低電位側電源を基準に形成され、このドライバ回路に入力される論理信号Xの波形を、同図(b)にはその反転された論理信号X*の波形を示している。いま、この論理信号XがHレベル(以下、単にHという。)、論理信号X*がLレベル(以下、単にLという。)になるタイミングでは、トランジスタQ12およびQ13がオン、トランジスタQ22およびQ23がオフとなる。そして、同図(c)に示すトランジスタQ11のドレイン電流I1は、トランジスタQ12およびQ13による加算電流Ip1となる。なお、その直前まで論理信号X*がHでトランジスタQ32が導通していたので、論理信号XがHになるとき第1の検出制御回路30はリセットされた状態になっている(その出力である制御信号out1が接地レベルになっている)。
これにより、図2(d)に示すように、接続点Aの電圧V1が高電位側電源Vccから低下しはじめる。このとき、トランジスタQ11とカレントミラー対を構成するトランジスタQ21のドレイン電流I2は、トランジスタQ11に対するトランジスタQ21のサイズ比に等しいn倍の電流値(nIpl)になる。ここで、トランジスタQ11に対するトランジスタQ21のサイズ比nは、次式(1)のように定義される。
(W/L)Q21=n(W/L)Q11…(1)
ただし、Wはゲート幅、Lはゲート長である。
この結果、トランジスタQ21により接続点Bの電圧V2がプルアップされ、トランジスタQ1はオフになる(図2(h)参照)。
図2(d)に示すように、トランジスタQ11のドレイン電圧V1が第1の検出制御回路30の設定電圧に到達すると、同図(e)に示す制御信号out1がHとなって、アンドゲートG1からの出力信号X1によりトランジスタQ12がオフになる(同図(f)参照)。これにより、トランジスタQ11のドレイン電流I1は、トランジスタQ13のみによる電流Is1のレベルまで低下する。
なお、このときセット信号set1によりトランジスタQ31のゲート電圧が上昇するので、このトランジスタQ31はオフするが、抵抗R32が高抵抗であれば、キャパシタCp1と抵抗R32の大きさで決まる時定数が大きくなって、駆動回路11への制御信号out1はHレベルに保たれる。
ここで、キャパシタCp1は第1の検出制御回路30の出力端子における寄生容量値であり、電流Is1はトランジスタQ21のオン状態を保持するために必要十分な微小電流値であるものとする。また、トランジスタQ11に流れるドレイン電流I1の大きさは、次式(2)のようになる。
I1=(Q12に流れる電流)+(Q13に流れる電流)−(抵抗R1に流れる電流)
−(ツェナーダイオードZD1に流れる電流)…(2)
つぎに、論理信号XがL、論理信号X*がHになるタイミングでは、トランジスタQ12およびQ13がオフ、トランジスタQ22およびQ23がオンとなり、トランジスタQ11のドレイン電流I1、およびトランジスタQ11とカレントミラー対を構成するトランジスタQ21のドレイン電流I2はそれぞれ0となる。図2(g)には、プルダウン回路21に流れ込むドレイン電流I3の波形を示している。なお、その直前まで論理信号XがHでトランジスタQ42が導通していたので、論理信号X*がHになるとき第2の検出制御回路40はリセットされた状態となっている(その出力である制御信号out2が接地レベルになっている)。
この結果、プルダウン回路21ではトランジスタQ22およびQ23の加算電流Ip3により、図2(h)に示すように、接続点Bの電圧V2が高電位側電源Vccからプルダウンされ、トランジスタQ1はオンになる。さらに、トランジスタQ1のゲート電圧V2が第2の検出制御回路40の設定電圧に到達すると、同図(i)に示す制御信号out2がHとなって、アンドゲートG2からの出力信号X*1によりトランジスタQ22がオフとなる(同図(j)参照)。これにより、トランジスタQ21のドレイン電流I2はトランジスタQ23のみによる電流Is3のレベルまでダウンされる。
ここで、トランジスタQ21に流れるドレイン電流I2の大きさは、次式(3)のようになる。
I2=(Q22に流れる電流)+(Q23に流れる電流)−(抵抗R2に流れる電流)
−(ツェナーダイオードZD2に流れる電流)…(3)
また、電流Is3はトランジスタQ1のオン状態を保持するために必要十分な微小電流値であるものとする。なお、トランジスタQ11,Q21に並列に接続されているツェナーダイオードZD1,ZD2は、トランジスタQ11,Q21のソース・ドレイン間に過電圧が印加されないよう保護機能を果たしている。
すなわち、ツェナーダイオードZD1が設けられていなければ、トランジスタQ12,Q13のオンにより電圧(Vcc−V1)はツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzより大きくなるが、ツェナーダイオードZD1があるためにツェナー電圧Vzでクランプされる。そして、制御信号out1によりトランジスタQ12がオフになると、ドレイン電流I1の減少に合わせてトランジスタQ11のゲート・ソース間電圧が減少するため、接続点Aの電位VIはツェナーダイオードZD1がなければ常に上昇する。
トランジスタQ12がオフになったときの接続点Aの電位V1が(Vcc−V1)<Vzという関係を満たせば、電位V1はツェナーダイオードZD1があっても上昇する。(Vcc−V1)>Vzであれば、電位V1は(Vcc−Vz)のままで変化しない。図2に示した信号波形は、後者の場合に相当する。
なお、本発明にとって、電圧(Vcc−V1)とツェナー電圧Vzとの大小関係はどちらでもよく、いずれか一方に限定されるものではない。また、第1の検出制御回路30へのセット信号setに対する閾値電圧Vthは、Vcc>Vth>(Vcc−Vz)の関係に設定しておく必要がある。ただし、図2の信号波形では、V1=Vcc−Vzになったときに駆動回路11への制御信号out1が出力されるようになっているが、実際は制御信号out1にはマージンが必要になる。
以上に説明したドライバ回路は、低電位側電源を基準とした論理信号Xが入力されて、高電位側電源Vccを基準とした論理信号Yを生成するドライバ回路であって、レベルシフト回路10、出力回路20、第1の検出制御回路30、および第2の検出制御回路40から構成されるもので、レベルシフト回路10に入力する論理信号Xおよび反転された論理信号X*によって、プルダウン回路21とカレントミラー対を構成するPチャネルのトランジスタQ11,Q21とを相補的にオンオフ駆動し、第1の検出制御回路30からの制御信号out1に基づいて駆動回路11を流れるドレイン電流I1を制御するとともに、第2の検出制御回路40からの制御信号out2に基づいてプルダウン回路21を流れるドレイン電流I2を制御している。
したがって本発明のドライバ回路は、従来のドライバ回路と比較して、以下のような利点を有している。
第1に、本発明のドライバ回路では、一連のトランジスタQ11,Q21のオンオフ動作において、出力回路20を構成するプルアップ側のトランジスタQ21とプルダウン回路21のトランジスタQ22およびQ23のオンオフのタイミングが、論理信号Xおよび反転された論理信号X*のタイミングによって決まる。そのため、従来回路のように高電位側電源と接地との間に直列接続された複数のトランジスタの同時オン状態を本質的に回避することができる。
また、レベルシフト回路10を構成するカレントミラー対のトランジスタQ11に流れるドレイン電流I1は、トランジスタQ21とのサイズ比nを大きくすることにより、出力回路20における消費電流と比較して無視できる程度まで小さな値に設計することが可能である。
さらに、第1の検出制御回路30、および第2の検出制御回路40を用いて接続点AおよびBの電位を検出して、それぞれレベルシフト回路10、出力回路20にフィードバックを行うことにより、ターンオンおよびターンオフ期間に接続点AおよびBの電位V1,V2を高速に遷移させることができる。したがって、それにより大電流を供給して遷移が完了すると同時に微小電流に切り替えることで、高速動作と低消費電力を両立させたドライバ回路の設計が可能となる。
本発明の実施の形態に係るドライバ回路を示す回路図である。 図1のドライバ回路の各部動作波形を示すタイミング図である。 従来のドライバ回路を示す回路図である。 従来のドライバ回路の別の例を示す回路図である。 図4の各トランジスタのオンオフ状態を示す状態遷移図である。
符号の説明
10 レベルシフト回路
11 駆動回路
20 出力回路
21 プルダウン回路
30 第1の検出制御回路
40 第2の検出制御回路
out1 制御信号(第1の制御信号)
out2 制御信号(第2の制御信号)
Q11 Pチャネルのトランジスタ(第1の電流制御素子)
Q21 Pチャネルのトランジスタ(第2の電流制御素子)
Q12 Nチャネルのトランジスタ(第1の電流源)
Q13 Nチャネルのトランジスタ(第2の電流源)
Q31,Q41 Pチャネルのトランジスタ
Q32,Q42 Nチャネルのトランジスタ
Q22 Nチャネルのトランジスタ(第3の電流源)
Q23 Nチャネルのトランジスタ(第4の電流源)
R31,R32,R41,R42 抵抗
Vcc 高電位側電源
X,Y 論理信号

Claims (3)

  1. 低電位側電源を基準とする入力論理信号から高電位側電源を基準とする出力論理信号を生成するドライバ回路において、
    前記入力論理信号によって駆動される駆動回路、および前記駆動回路によって前記高電位側電源からの貫通電流が制御される第1の電流制御素子からなるレベルシフト回路と、
    前記第1の電流制御素子に対してカレントミラー接続された第2の電流制御素子、および前記第2の電流制御素子と直列接続されたプルダウン回路からなる出力回路と、
    前記第1、第2の電流制御素子にそれぞれ共通する制御電圧の変化を検出して、前記駆動回路への第1の制御信号を生成する第1の検出制御回路と、
    前記第2の電流制御素子の前記プルダウン回路との接続点における電位変化を検出して、前記プルダウン回路への第2の制御信号を生成する第2の検出制御回路と、
    を備え、
    前記駆動回路は、出力電流が大きい第1の電流源と出力電流が小さい第2の電流源とを並列接続して構成され、
    前記第1の検出制御回路は、前記第1、第2の電流制御素子がオンになったとき、前記第1の制御信号を出力して前記第1の電流源を直ちにオフにするものであり、
    前記プルダウン回路は、出力電流が大きい第3の電流源と出力電流が小さい第4の電流源とを並列接続して構成され、
    前記第2の検出制御回路は、前記第2の電流制御素子の前記プルダウン回路との接続点における電位がローレベルになったとき、前記第2の制御信号を出力して前記第3の電流源を直ちにオフにするものであり、
    前記入力論理信号によって前記プルダウン回路と前記第1、第2の電流制御素子とを相補的にオンオフするとき、前記第1の制御信号に基づいて前記駆動回路を流れる電流を制御するとともに、前記第2の制御信号に基づいて前記プルダウン回路を流れる電流を制御するようにしたことを特徴とするドライバ回路。
  2. 前記第1の検出制御回路は、
    第1の抵抗と、
    前記第1の抵抗を介して前記高電位側電源にソース端子を接続した第1のPチャネルMOSFETと、
    前記第1のPチャネルMOSFETのドレイン端子に一端を接続し、他端をグランドに接続した第2の抵抗と、
    前記第2の抵抗と並列にドレイン端子およびソース端子を接続し、前記入力論理信号が反転してゲート端子に供給される第1のNチャネルMOSFETと、
    から構成され、
    前記第1のPチャネルMOSFETのゲート端子に前記第1、第2の電流制御素子の共通する制御電圧を供給して、前記第2の抵抗の両端電圧に応じて前記第1の制御信号を出力するとともに、前記第1のNチャネルMOSFETのゲート端子に前記入力論理信号を反転して供給することによって前記第1の制御信号をリセットすることを特徴とする請求項1記載のドライバ回路。
  3. 前記第2の検出制御回路は、
    第3の抵抗と、
    前記第3の抵抗を介して前記高電位側電源にソース端子を接続した第2のPチャネルMOSFETと、
    前記第2のPチャネルMOSFETのドレイン端子に一端を接続し、他端をグランドに接続した第4の抵抗と、
    前記第4の抵抗と並列にドレイン端子およびソース端子を接続し、前記入力論理信号がゲート端子に供給される第2のNチャネルMOSFETと、
    から構成され、
    前記第2のPチャネルMOSFETのゲート端子に前記第2の電流制御素子の前記プルダウン回路との接続点における電位を供給して、前記第4の抵抗の両端電圧に応じて前記第2の制御信号を出力するとともに、前記第2のNチャネルMOSFETのゲート端子に前記入力論理信号を供給することによって前記第2の制御信号をリセットすることを特徴とする請求項1記載のドライバ回路。
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