JP4598716B2 - 乗用型草刈機 - Google Patents

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本発明は、自走車体の前後輪間にリンク機構を介して昇降操作自在に連結された草刈り装置、及び、前記自走車体が有するエンジンの出力を前記草刈り装置に伝達する伝動機構を備えた乗用型草刈機に関する。
上記の乗用型草刈機として、従来、たとえば特許文献1に示されるものがあった。特許文献1に示されるものは、走行機体(自走車体に相当)、走行機体の前後輪間に連結されたモーア(草刈り装置に相当)、エンジンの出力をモーアに伝達する伝動ベルト(伝動機構に相当)を備えている。
特開平9−74856号公報(段落〔0006〕、図1)
この種の乗用型草刈機において、従来、草刈り装置と、草刈り装置の上方に位置する車体との間で伝動機構が車体横外側方に向かって開放された状態になっていた。このため、車体下方に石などが飛び込むことがあると、石などが伝動機構に衝突し、あるいは詰まり、伝動機構が損傷や破損する事態が発生しやすくなっていた。
本発明の目的は、上記した伝動機構の損傷や破損を極力コンパクトなカバーによって防止できる乗用型草刈機を提供することにある。
本第1発明にあっては、自走車体の前後輪間にリンク機構を介して昇降操作自在に連結された草刈り装置、及び、前記自走車体が有するエンジンの出力を前記草刈り装置に伝達する伝動機構を備えた乗用型草刈機において、
前記伝動機構の自走車体横方向での外側を覆う横カバーを、前記自走車体の車体横端と前記リンク機構との間に位置する部位と、前記草刈り装置における刈り刃ハウジングの刈り刃ハウジング横端と前記リンク機構との間に位置する部位とにわたって連結してある。
本第1発明の構成によると、石などが車体横側方から伝動機構に入り込むことが横カバーによって防止され、伝動機構に石などが衝突したり詰まったりすることを防止できる。
また、本第1発明の構成によると、横カバーの車体上下方向長さを極力短く済ませることができる。
つまり、一般に草刈り装置を地面上に接地させて作業する。これにより、車輪が地面の隆起部に乗り上がるなどによって自走車体が地面に対して左右に傾斜した場合、草刈り装置が自走車体に対して左右に傾斜するよう、草刈り装置の左右傾斜を許容するための車体上下方向長さを横カバーに備えさせる必要がある。そして、刈取り装置が自走車体に対して傾斜した場合の刈り刃ハウジングと自走車体との間隔は、刈り刃ハウジングの横端に至るほど大になる。本第1発明にあっては、横カバーを自走車体の車体横端とリンク機構との間に位置する部位と、刈り刃ハウジングの刈り刃ハウジング横端とリンク機構との間に位置する部位とにわたって連結したものだから、横カバーを自走車体の横端や刈り刃ハウジングの横端に連結したものに比して短い車体上下方向長さを横カバーに備えさせるだけで草刈り装置の自走車体に対する左右傾斜を可能にできる。
これにより、伝動装置の石などによる損傷や破損が発生しにくくて長期にわたって使用でき、しかも横カバーがコンパクトで取扱いやすいなど、使用寿命及び取扱い面などで優れた乗用型草刈機を得ることができる。
本第2発明にあっては、自走車体の前後輪間にリンク機構を介して昇降操作自在に連結された草刈り装置、及び、前記自走車体が有するエンジンの出力を前記草刈り装置に伝達する伝動機構を備えた乗用型草刈機において、
前記伝動機構の自走車体横方向での外側を覆う横カバーを、前記自走車体と前記草刈り装置の刈り刃ハウジングとにわたって連結するとともに自走車体上下方向にスライド伸縮自在に構成してある。
本第2発明の構成によると、石などが車体横側方から伝動機構に入り込むことが横カバーによって防止され、伝動機構に石などが衝突したり詰まったりすることを防止できる。
また、本第2発明の構成によると、横カバーを揺れ動きが出ない安定したカバーにできる。
つまり、草刈り装置がリンク機構によって昇降操作されることを許容するための車体上下方向での伸縮を横カバーに備えさせる必要がある。横カバーを屈伸によって伸縮するよう構成した場合、横カバーが短縮した状態において横カバーの揺れ動きが発生しやすくなる。すると、横カバーが付近の装置に触れる事態が発生しやすくなる。本第1発明にあっては、横カバーを車体上下方向にスライド伸縮自在に構成したものだから、横カバーを短縮した状態になっても揺れ動きにくいものにでき、横カバーを付近の装置に触れにくい状態に設置しやすい。
これにより、伝動装置の石などによる損傷や破損が発生しにくくて長期にわたって使用でき、しかも横カバーを付近の装置に触れにくい状態に設置しやすいなど、使用寿命及び横カバー設置の面などで優れた乗用型草刈機を得ることができる。
本第3発明にあっては、本第2発明の構成において、横カバーは、自走車体に車体上下向きに沿わせて支持された分割カバーと、刈り刃ハウジングに車体上下向きに沿わせて支持された分割カバーとを備えるとともに、前記車体側の分割カバーの下端部と、前記ハウジング側の分割カバーの上端部とが車体横方向に重なり合うよう、各分割カバーの端部に設けた重合部を備えることにより、スライド伸縮自在になっている。
本第3発明の構成によると、前記重合部を備えた一対の分割カバーを備えるだけで、車体上下方向にスライド伸縮自在な横カバーを得ることができ、横カバーを付近の装置に触れにくい状態に設置しやすい乗用型草刈機を安価に得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る乗用型草刈機の全体側面図である。この図に示すように、本発明の実施例に係る乗用型草刈機は、左右一対の操向操作自在な前車輪1,1、左右一対の駆動自在な後車輪2,2を備えた自走車体、この自走車体の車体フレーム3の前後輪1,2の間にリンク機構10(図2参照)を介して連結された草刈り装置20、前記自走車体の前部に設けたエンジン4の出力を草刈り装置20に伝達する伝動機構30(図2,3参照)を備えている。
自走車体は、前記前車輪1、前記後車輪2、前記車体フレーム3を備える他、前記エンジン4が装備された原動部、前記左右後輪2,2を駆動自在に支持する後輪駆動装置5、前記原動部の後側近くに位置するステアリングホィール6が装備された運転部を備えている。運転部は、前記ステアリングホィール6を備える他、前記後輪駆動装置5の上方に設けた運転座席7と、この運転座席7の前方下方に位置する運転部床8とを備えている。
前記車体フレーム3は、左右一対のメインフレーム3a,3aと、両メインフレーム3a,3aの後部に連結された前記後輪駆動装置5とによって構成してある。前記エンジン4は、出力軸4a(図2参照)がエンジン本体から車体下方向きに延出した縦型エンジンになっている。前記後輪駆動装置5は、入力軸9aが(図11参照)車体上方向きに延出した静油圧式無段変速装置9(以下、無段変速装置9と略称する。)を備えている。図2,11に示すように、無段変速装置9の前記入力軸9aは、エンジン4の前記出力軸4aが一体回転自在に備える走行出力プーリ31に伝動ベルト32を介して連動されている。すなわち、後輪駆動装置5は、エンジン4の出力を、伝動ベルト32を介して無段変速装置9の入力軸9aに入力し、無段変速装置9によって前進側と後進側の駆動力に変換するとともに前進側においても後進側においても無段階に変速して左右後輪2,2に伝達する。
図1は、草刈り装置20の側面視での構造を示し、図3は、草刈り装置20の平面視での構造を示している。これらの図に示すように、草刈り装置20は、刈り刃ハウジング21と、この刈り刃ハウジング21の内部に自走車体の横方向に並べて回転自在に設けた複数のブレード形の回転刈り刃22と、刈り刃ハウジング21の上面側に設けた刈り刃駆動機構23と、刈り刃ハウジング21の外部に設けたゲージ輪24とを備えている。
図3は、刈り刃駆動機構23の平面視での構造を示し、図8は、刈り刃駆動機構23の後面視での構造を示している。これらの図に示すように、刈り刃駆動機構23は、前記各回転刈り刃22の回転支軸22aの刈り刃ハウジング21の上面側に突出した端部に一体回転自在に設けた刈り刃駆動プーリ25と、刈り刃ハウジング21の後部の上面側に設けた入力軸26と、この入力軸26が一体回転自在に備えている伝動プーリ27及び前記各刈り刃駆動プーリ25に巻回された伝動ベルト28とを備えている。前記伝動ベルト28は、複数のガイドプーリ29にも巻回されている。すなわち、刈り刃駆動機構23は、入力軸26の駆動力を伝動プーリ27から伝動ベルト28を介して各刈り刃駆動プーリ25に伝達し、各回転支軸22aを駆動することにより、各回転刈り刃22を回転支軸22aの車体上下向きの軸芯まわりで回転駆動する。
図3は、伝動機構30の平面視での構造を示し、図6は、伝動機構30の側面視での構造を示している。これらの図に示すように、伝動機構30は、エンジン4の前記出力軸4aに前記走行出力プーリ31よりも車体下方側に配置して一体回転自在に設けた作業出力プーリ33と、前記刈り刃駆動機構23の入力軸26に前記伝動プーリ27よりも車体上方側に配置して一体回転自在に設けた入力プーリ34と、この入力プーリ34と前記作業出力プーリ33とわたって巻回した伝動ベルト35とを備えている。すなわち、伝動機構30は、エンジン4の出力軸4aからの出力を伝動ベルト35を介して入力プーリ34に伝達し、この入力プーリ34によって刈り刃駆動機構23の入力軸26に伝達する。
図2は、リンク機構10の側面視での構造を示し、図8は、リンク機構10の一部の後面視での構造を示している。これらの図に示すように、リンク機構10は、前記左右一対のメインフレーム3a,3aの前端側に前端部が各別に回転自在に支持され左右一対のメインリンク11,11と、左右一対のメインリンク11,11の中間部に各別に回転自在に連結された左右一対の天秤リンク12,12とを備えている。前記各メインリンク11の後端部は、草刈り装置20の前記刈り刃ハウジング21の後端部の上面側に固定のブラケット16に回転自在に連結されている。前記各天秤リンク12の一端側は、前記メインフレーム11に回転自在に連結されている。各天秤リンク12の他端側は、刈り刃ハウジング21の前端部の上面側に固定のブラケット17に連結リンク13を介して連結されている。
リンク機構10は、刈り刃ハウジング21の後端部に昇降リンク14を介して連動させた状態で運転部の運転座席7の横側方に設けた昇降レバー15(図1参照)が上下に揺動操作されることにより、左右一対のメインリンク11,11が車体フレーム3に対して上下に揺動操作され、草刈り装置20を前記左右一対のゲージ輪24,24が地面上に接地した下降作業状態と、各ゲージ輪24が地面上から上昇した上昇非作業状態とに昇降操作する。
つまり、芝刈りや草刈り作業を行うには、昇降レバー15を揺動操作し、リンク機構10を下降揺動させて草刈り装置20を下降操作する。草刈り装置20が下降作業状態になると、自走車体を走行させる。すると、伝動機構30がエンジン4からの出力を草刈り装置20の刈り刃駆動機構23の入力軸26に伝達する。草刈り装置20は、刈り刃駆動機構23によって各回転刈り刃22を回転支軸22aの軸芯まわりで回転駆動し、回転する各回転刈り刃22によって芝や草の刈り込み行い、切断された刈り芝や刈り草を各回転刈り刃22の回転によって発生した搬送風によって刈り刃ハウジング21の内部を車体横方向に搬送し、刈り刃ハウジング21の横端部に位置する排出口21b(図7参照)から地面上に放出する。
図1に示すように、この乗用型草刈機は、前記伝動機構30を覆うよう草刈り装置20と自走車体とにわたって設けた伝動カバー装置Kを備えている。
図4は、伝動カバー装置Kの分解状態での斜視図である。図5は、伝動カバー装置Kの縦断面図である。図7は、伝動カバー装置Kの横断面図である。これらの図に示すように、伝動カバー装置Kは、左右一対の出力部カバー40,40と、左右一対の横カバー50,50と、一つの前カバー41と、一つの後カバー60とを備えている。
左右一対の出力部カバー40,40は、前記横カバー50よりも車体前方側に配置し、前記左右一対のメインフレーム3a,3aに振り分けて連結してある。一方の出力部カバー40は、この出力カバー40の後端側に位置する支持片部42の上端側に設けた切り欠き形のリング孔43を備えている。リング孔43は、ステアリングホィール6と左右前輪1,1のナックルアーム(図示せず)とを連動させるドラグリング43a(図8参照)が挿通するものである。
図4は、前記各横カバー50の分解状態での斜視構造を示し、図5は、一方の横カバー50の側面視での構造を示している。図8は、横カバー50の縦断後面図である。これらの図に示すように、各横カバー50は、自走車体の前記一方のメインフレーム3aに支持される分割カバー51と、刈り刃ハウジング21の上面側に連結される分割カバー52とを備えて構成してある。
メインフレーム3aに連結される分割カバー51(以下、車体側分割カバー51と呼称する。)の前端側は、前記出力部カバー40の後端側のメインフレーム3aから車体横外側に突出した支持片部42の延出端部に連設してある。前記車体側分割カバー51の後端側は、前記メインフレーム3aから車体横外向きに延出した支持アーム53の延出端部に連結してある。これにより、各車体側分割カバー51は、自走車体の運転部床8の横端で成る左側と右側の横端8aのうち、車体側分割カバー51が位置する側と同じ左側又は右側の横端8aと、前記リンク機構10の左側と右側のメインリンク11及び天秤リンク12のうち、車体側分割カバー51が位置する側と同じ左側又は右側のメインリンク11及び天秤リンク12との間に位置する車体部位に車体上下方向に沿わせて支持されている。
刈り刃ハウジング21に連結される分割カバー52(ハウジング側分割カバー52と呼称する。)の下端側は、刈り刃ハウジング21の上面側に設けた駆動機構カバー70の上面側に固定の支持体54の前後一対のヒンジ部に車体前後向き軸芯54a(図4参照)のまわりで回動自在に支持されている。ハウジング側分割カバー52の上端側は、車体側分割カバー51の外面側に車体前後方向に並べて設けた複数のカバー押さえ板55と車体側分割カバー51とによって上下摺動自在に挟持されている。これにより、各ハウジング側分割カバー52は、刈り刃ハウジング21の左側と右側の横端21aのうち、ハウジング側分割カバー52が位置する側と同じ左側又は右側の横端21aと、前記リンク機構10の左側と右側のメインリンク11及び天秤リンク12のうち、ハウジング側分割カバー52が位置する側と同じ左側又は右側のメインリンク11及び天秤リンク12との間に位置するハウジング部位に車体上下方向に沿わせて支持されている。そして、車体側分割カバー51の下端部に設けた重合部51aと、ハウジング側分割カバー52の上端部に設けた重合部52aとが車体上下方向に相対摺動自在な状態で車体横方向に重なり合っている。ハウジング側分割カバー52の重合部52aは、車体側分割カバー51の重合部51aよりも車体横外側に位置している。前記各駆動機構カバー70は、前記刈り刃駆動機構23の前記複数の刈り刃駆動プーリ25のうち最も草刈り装置横端側に位置する刈り刃駆動プーリ25の付近を覆っている。
これにより、各横カバー50は、自走車体の左側と右側の車体横端8aのうちの横カバー51が位置する側と同じ左側又は右側の車体横端8aと、前記リンク機構10の左側と右側のメインリンク11及び天秤リンク12のうちの横カバー51が位置する側と同じ左側又は右側のメインリンク11及び天秤リンク12との間に位置する車体部位と、刈り刃ハウジング21の左側と右側の横端21aのうちの横カバー51が位置する側と同じ左側又は右側の横端21aと、前記リンク機構10の左側と右側のメインリンク11及び天秤リンク12のうちの横カバー51が位置する側と同じ左側又は右側のメインリンク11及び天秤リンク12との間に位置するハウジング部位とにわたって連結されている。また、図10(イ)は、横カバー50の伸長状態での縦断面であり、図10(ロ)は、横カバー50の短縮状態での縦断面図である。これらの図に示すように、各横カバー51は、ハウジング側分割カバー52が車体側分割カバー51に対して上下移動することによって車体上下方向にスライド伸縮する。
前記前カバー41の前端側は、前カバー41の前端側に設けた左右一対の連結片44,44を介して前記左右一対の出力部カバー40の前端側の下部に車体横向きの軸芯44aまわりで回動自在に連結されている。前記前カバー41の後端部41aは、刈り刃ハウジング21の前端部の上面側に載置されている。これにより、前カバー41は、前カバー41の前端側に位置する前記軸芯44aまわりで自走車体に対して上下揺動する。
前記後カバー60は、前記左右一対の横カバー50,50よりも車体後方側で前記左右一対のメインフレーム3a,3aに連結片61によって連結された車体側の分割カバー62と、刈り刃ハウジング21の後端部に左右一対の連結片63によって連結されたハウジング側の分割カバー64とを備えている。車体側の分割カバー62の下端部に設けた重合部62aと、ハウジング側の分割カバー64の上端部に設けた重合部64aとが、車体上下方向に相対移動自在な状態で車体前後方向に重なり合っている。車体側の分割カバー62の前記重合部62aと、ハウジング側の分割カバー64の前記重合部64aとの間に、昇降操作される草刈り装置20がメインリンク11の上下揺動のために車体前後方向に移動することを可能にする隙間を設けてある。
これにより、後カバー60は、ハウジング側の分割カバー64が車体側の分割カバー62に対して上下移動することによって車体上下方向にスライド伸縮する。
前記左右一対の出力部カバー40,40と、前記前カバー41と、前記左右一対の横カバー50,50における車体側分割カバー51及びハウジング側分割カバー52とは、優れた通気性を備えるようパンチングメタルによって構成したカバー本体と、優れた保形性や強度を備えるよう帯板金によって構成したカバー枠とを組み合わせて構成してある。前記後カバー60における車体側の分割カバー62とハウジング側の分割カバー64とは、板金部材によって構成してある。すなわち、後カバー60は、後車輪2の近くに位置しており、後車輪2によって跳ねられた石が強く当たりやすい。しかし、後カバー60は、石が強く当たっても変形しにくいよう強固に受け止める強度を備えている。
つまり、伝動カバー装置Kは、前記左右一対の出力部カバー40,40によって伝動機構30のうちのエンジン出力軸4aの付近に位置する部分の車体横方向での外側を覆い、前記前カバー41によって伝動機構30のうちのエンジン出力軸4aの付近に位置する部分の下方を覆い、前記左右一対の横カバー50,50によって伝動機構30のうちの前記出力部カバー40よりも車体後方側に位置する部分の車体横方向での外側を覆い、前記後カバー60によって伝動機構30の車体後方側を前記左右一対の横カバー50,50の後側近くで覆っている。
図5は、草刈り装置20が下降した状態における伝動カバー装置Kの側面状態を示し、図6は、草刈り装置20が上降した状態における伝動カバー装置Kの側面状態を示している。これらの図に示すように、前車輪1や後車輪2が地面の隆起部に乗り上がるなどによって自走車体が地面に対して左右に傾斜した際、草刈り装置20がゲージ輪24によって接地していることにより、かつ、刈り刃ハウジング21とメインリンク11との間に位置する連結ピン孔や連結片61が刈り刃ハウジング21の自走車体に対する左右傾斜を可能にすることにより、草刈り装置20が自走車体に対して左右に傾斜する。このように草刈り装置20が自走車体に対して左右に傾斜した場合、及び草刈り装置20が昇降操作された場合、前カバー41は、これの後端部41aに対する刈り刃ハウジング21の支持作用のために前記軸芯44aまわりで自走車体に対して上下揺動する。左右の横カバー50,50は、これのハウジング側分割カバー52に対する刈り刃ハウジング21の支持作用のためにスライド伸縮する。後カバー60は、これのハウジング側の分割カバー64に対する刈り刃ハウジング21の支持作用のためにスライド伸縮する。これにより、伝動カバー装置Kは、草刈り装置20の自走車体に対する昇降を可能にし、かつ、草刈り装置20の自走車体に対する昇降や左右傾斜にかかわらず伝動機構30を覆うよう作用する。
図10(ハ)は、一方の横カバー50のハウジング側分割カバー52が倒伏された状態での縦断面図である。この図に示すように、前記各押さえ板55をこの押さえ板55と車体側分割カバー51とを連結している連結軸56の軸芯まわりで上昇揺動操作し、各押さえ板55のハウジング側分割カバー52に対する挟持作用を解除する。すると、ハウジング側分割カバー52を軸芯54aまわりで刈り刃ハウジング21に対して車体横外側に倒伏した状態に揺動操作できる。この結果、草刈り装置20をリンク機構10から取り外し、車体フレーム3の下方から自走車体の横外側に引き出すことができる。
図2に示すように、この乗用型草刈機は、前記無段変速装置9の入力付近を覆うよう車体フレーム3の後部に設けた入力部カバー装置71を備えている。
図2は、入力部カバー装置71の側面視での構造を示し、図11は、入力部カバー装置71の縦断後面図である。これらの図に示すように、入力部カバー装置71は、無段変速装置9の入力軸9aに巻回された伝動ベルト32の上方を覆うベルト上カバー72と、前記入力軸9aが備えるベルトプーリ9b及び冷却ファン9cの上方前方を覆うファン上前カバー73と、前記ベルトプーリ9b及び冷却ファン9cの後方及び後方上方を覆うファン上後カバー74と、前記冷却ファン9cの下方を覆うファン下カバー75とを備えている。
ベルト上カバー72と、ファン下カバー75と、ファン上後カバー74とは、優れた通気性を備えるようパンチングメタルによって構成してある。前記ファン上前カバー73は、板金によって構成してある。ベルト上カバー72とファン下カバー75とファン上前カバー73とは、前記一対のメインフレーム3a,3aに支持させてある。ファン上後カバー74は、前記ファン上前カバー73の上端部と前記一対のメインフレーム3a,3aとに連結してある。図12に示しように、ファン上後カバー74は、このファン上後カバー74を分割線74aで車体横方向に分割して作製した二つの分割カバー74b,74bを組み合わせて構成してある。
〔別実施例〕
上記実施例の如く、横カバー50をスライド伸縮自在に構成するに替え、屈伸によって車体上下方向に伸縮するよう布や蛇腹によって構成しても、自走車体の車体横端8aとリンク機構10との間に位置する部位と、刈り刃ハウジング21の刈り刃ハウジング横端21aとリンク機構10との間に位置する部位とにわたって連結すれば、本第1発明の目的を達成することができる。
横カバー50を車体上下方向にスライド伸縮自在に構成した場合、上記実施例の如く横カバー50を自走車体の車体横端8aとリンク機構10との間に位置する部位と、刈り刃ハウジング21の刈り刃ハウジング横端21aとリンク機構10との間に位置する部位とにわたって連結するに替え、自走車体の横端と刈り刃ハウジング21の横端とにわたって連結しても、本第2発明の目的を達成することができる。
乗用型草刈機全体の側面図 リンク機構及び入力部カバー装置の側面図 伝動機構及び刈り刃駆動機構の平面図 伝動カバー装置の分解状態での斜視図 草刈り装置下降状態での伝動カバー装置の縦断側面図 草刈り装置上昇状態での伝動カバー装置の縦断側面図 伝動カバー装置の横断平面図 横カバーの縦断後面図 横カバーの一部の斜視図 (イ)は、横カバーの伸長状態での縦断面図、(ロ)は、横カバーの短縮状態での縦断面図、(ハ)は、横カバーのハウジング側分割カバー倒伏状態での縦断面図 入力部カバー装置の後面図 ファン上後カバーの斜視図
符号の説明
4 エンジン
8a 車体横端
10 リンク機構
20 草刈り装置
21 刈り刃ハウジング
21a 刈り刃ハウジングの横端
30 伝動機構
50 横カバー
51 車体側の分割カバー
51a 車体側の分割カバーの重合部
52 ハウジング側の分割カバー
52a ハウジング側の分割カバーの重合部

Claims (3)

  1. 自走車体の前後輪間にリンク機構を介して昇降操作自在に連結された草刈り装置、及び、前記自走車体が有するエンジンの出力を前記草刈り装置に伝達する伝動機構を備えた乗用型草刈機であって、
    前記伝動機構の自走車体横方向での外側を覆う横カバーを、前記自走車体の車体横端と前記リンク機構との間に位置する部位と、前記草刈り装置における刈り刃ハウジングの刈り刃ハウジング横端と前記リンク機構との間に位置する部位とにわたって連結してある乗用型草刈機。
  2. 自走車体の前後輪間にリンク機構を介して昇降操作自在に連結された草刈り装置、及び、前記自走車体が有するエンジンの出力を前記草刈り装置に伝達する伝動機構を備えた乗用型草刈機であって、
    前記伝動機構の自走車体横方向での外側を覆う横カバーを、前記自走車体と前記草刈り装置の刈り刃ハウジングとにわたって連結するとともに自走車体上下方向にスライド伸縮自在に構成してある乗用型草刈機。
  3. 横カバーは、自走車体に車体上下向きに沿わせて支持された分割カバーと、刈り刃ハウジングに車体上下向きに沿わせて支持された分割カバーとを備えるとともに、前記車体側の分割カバーの下端部と、前記ハウジング側の分割カバーの上端部とが車体横方向に重なり合うよう、各分割カバーの端部に設けた重合部を備えることにより、スライド伸縮自在になっている請求項2記載の乗用型草刈機。
JP2006129274A 2006-05-08 2006-05-08 乗用型草刈機 Expired - Fee Related JP4598716B2 (ja)

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