JP2005046063A - 芝刈機 - Google Patents

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Abstract

【課題】モアデッキの加工を容易にすると共にモアデッキから排出された刈草の集草容器への回収を容易にする。
【解決手段】ブレード20,20の回転部位外周を覆い、上面外周部にはブレード20,20の回転方向に沿って徐々に隆起する刈草排出通路24,24を設けたハウジング18a,18bを左右に連ねて固着し、左右方向中央部に草排出通路25を有する一体型のモアデッキ18を構成し、更に草排出通路25の後端部に左右一対の側板27,27を設け、これら側板27,27の上方に蓋体30を回動自在に設ける。
【選択図】図3

Description

この発明は、雑草や芝などを刈り取る芝刈機に関するものである。特に自走車両の前後輪の間にリンク機構によって昇降自在に装着されるモアデッキを有する乗用芝刈機に利用される。
前後輪の間に芝刈用のモアを昇降自在に連結し、更に機体後部には箱型状の集草容器を装着して、モアデッキ側の草排出通路と集草容器側の入口とを筒状のシュータで接続してモアデッキで刈り取った草を集草容器内に回収するように構成したものが知られている。
一般的に、モアデッキ内には複数個のブレードが左右横方向において回転自在に支持されていて回転する軸やブレードの周囲を覆う構成としているが、回転しているブレードによって刈り取られた草や芝はモアデッキに一体的に形成された草排出通路からモアデッキ外に排出される構造であるため、モアデッキの上面にはモアデッキ上面が隆起したトンネル状の草排出通路を形成しなければならない。
刈草・刈芝を横外側方から排出する所謂サイドディスチャージ方式のモアデッキにあっては、この草排出通路がモアデッキの上面前部に横長状に設けられており、通常はモアデッキの左右方向の右側排出口から刈草を排出するようになっている。
一方、自走車両の左右後輪の間にシュータを介して機体後部の集草容器に排出する所謂リヤディスチャージ形態のモアデッキにあっては、草排出通路がモアデッキの左右方向の中間部において前後方向に沿わせて形成される。
このようなモアデッキを製造する場合、デッキ本体と草排出通路とは別体として成形するよりも一体的にプレス成形する方が生産能率の面で有利である。
しかしながら、草排出通路部分の高さを高くしようとして深絞り成形を施すと、クラックが発生したりする恐れがあり、草排出通路の高さを無闇に高くすることができないという欠点があった。
このような欠点を解消するものとして、例えば、特許文献1に示すようにリヤディスチャージ形態のモアデッキにおいて、モアデッキ本体とこれに連設される草排出用のダクト部材とを別に構成して後から溶接等によってモアデッキの一体化を図るものがある。
この特許文献1に記載されたものは、モアデッキ内に3枚のブレードが左右横方向に回転自在に設けられており、モアデッキ上面の左右方向の中心部にベルト伝動部の入力部が設けられ、この入力部を避けるようにオフセットした部位に、後方に向けて徐々に隆起する草排出通路が形成されている。
このような3枚ブレードを備え、刈草を後方へ向けて排出するリヤディスチャージ形態の芝刈機は草の詰まりが発生し易く、集草容器に回収される際にシュータ内で草が滞留して詰まり、草を取り除くために、しばしば作業を中断しなければならないという欠点があった。
特開2001−45827号公報
解決しようとする問題点は、モアデッキ自体の加工が容易で、モアデッキの草排出通路から排出された草や芝の集草容器への回収が容易な芝刈機を得ることにある。
請求項1の発明は、ブレード20,20の回転部位外周を覆い、上面外周部にはブレード20,20の回転方向に沿って徐々に隆起する刈草排出通路24,24を設けたハウジング18a,18bを左右に連ねて固着し、左右方向中央部に草排出通路25を有する一体型のモアデッキ18を構成したことを特徴とする芝刈機とした。
請求項2の発明は、草排出通路25の後端部に、上方を開放させた状態で左右一対の側板27,27を固着し、前記開放部にはこの開放部を覆う蓋体30を回動自在に枢着したことを特徴とする請求項1記載の芝刈機とした。
請求項3の発明は、自走車両の前後輪2,3の間にモアデッキ18を昇降自在に連結し、左右のハウジング18a,18bが互いに固着されたハウジング前部に駆動プーリ44を設け、この駆動プーリ44と各ブレード20,20上部に固着された左右一対の入力プーリ46,46との間に単一のベルト48を巻き回して左右のブレード20,20が互いに逆向きに回転すべく構成したことを特徴とする請求項1記載の芝刈機とした。
請求項4の発明は、左右のブレード20,20の回転軸芯を結ぶ線分Xに対して一側の入力プーリ46の近傍にはこの線分Xを越えてテンションプーリ52を設け、他側の入力プーリ46の近傍にはこの線分Xより後位に中継プーリ50を設けたことを特徴とする請求項3記載の芝刈機とした。
請求項1に記載の発明によると、モアデッキ18を製造するにあたっては、個々のハウジング18a,18bを単独でプレス成形した後で、これらを溶接等により一体的に固着して1個のモアデッキ18を製造するものであるから、草排出通路24,25の形成にあたって、従来のように深く絞る必要がなく、また、そのための大掛かりな大型プレス機を必要とすることがなく、生産が簡単となって廉価に構成できる。
請求項2の発明によると、モアデッキ18の刈草排出通路25の後端部に連設される部分は、上方を開放させた状態で左右一対の側板27,27を固着してダクト部29を形成するようにしたので、モアデッキ18の製造が従来に比べて簡単となり、廉価に構成できる特徴を有する。
請求項3に記載の発明では、個々のハウジング18a,18bが一体的に固着される際に形成される前側空間部に駆動プーリ44を設け、この駆動プーリ44と、ブレード20,20に固着された入力プーリ46,46との間にベルト48を掛け回してブレード20,20同士が逆向きに回転するように構成したので、駆動プーリ44の設置場所が取り易くなり、モアデッキ18とこれを昇降自在に連結する自走車両の機体下部との間に広い空間を取ることができ、非作業時にモアデッキ18を高く吊上げて走行することができる。
請求項4に記載の発明では、互いに逆向きに回転する入力プーリ46の近傍にテンションプーリ52、他側の入力プーリ46の近傍には中継プーリ50を設け、これらテンションプーリ52と中継プーリ50とを結ぶ線分Yが入力プーリ46の軸芯を結ぶ線分Xに対して交差するように形成したので、ベルトの巻き角が増え、スリップの少ない状態で動力を伝達できる。
2個のハウジングを別個にプレス成形し、これらを左右方向から溶接して一体化を図り、この一体化を図ったモアデッキの中央部位に前後方向に沿った刈草輩出通路を形成し、この刈草排出通路の後端にシュータを介して機体後部に装着した集草容器に刈草を収容するようにした。
以下、図面に基づいて実施例を説明する。
図1は乗用芝刈機の全体側面図、図2は全体平面図である。
この乗用芝刈機1は機体の前後に前輪2,2と後輪3,3を備え、更に機体前部のボンネット4内にエンジン5を搭載支持している。
エンジン5の回転動力は、油圧式無段変速装置7等からなる変速装置を介して適宜減速され、その減速された回転動力は機体左右のチェンケース8,8内に設けた伝動部材により後輪3,3に伝達されて機体を走行させる。
機体の前後進はフロア10の右側前部に設けた前後進操作ペダル11によって行われ、操舵は座席12前部のハンドル13を回動操作することによって行われる。
前輪2,2と後輪3,3の間の機体腹下部には、草や芝を刈り取るモア15がリンク機構16により昇降自在に取り付けられている。モア15の昇降は電動モータや油圧シリンダー等のアクチュエータにより行う。昇降操作はレバーでもスイッチ操作でも良い。
次にモア15の詳細について説明する。
モア15を構成するモアデッキ18全体は平面から見ると円形のハウジング18a,18bを左右に並べたような形をしており、これらのハウジング18a,18bにより回転軸19,19を回転自在に支持すると共に、ハウジング18a,18bの上面と外周縁とにより、回転軸19,19に固着されたブレード20,20を覆うように構成している。
個々のハウジング18a,18b上面外周には、回転するブレード20,20によって刈り取られた刈草を排出すべく回転方向に沿って次第に隆起する草排出通路24,24が形成され、これらの通路24,24は左右方向の中央部で合流して後方が開放された1つの草排出通路25を形成する。
なお、この実施例では、右側のブレード20Rは平面から見て反時計方向に回動し、左側のブレード20Lは時計方向に回転するようになっている。従って、右のハウジング18aはその上面外周において前縁部から内方中央部にかけて草排出通路24が徐々に隆起し、左側のハウジング18bも同様に左前縁部から内方中央部にかけて草排出通路24が徐々に隆起するように構成している。
図3乃至図9はモアデッキ18の組立方法について説明したものである。
即ち、モアデッキ18は初めから一体型をなしてプレス成形されるものではなく、図4、図5に示すように右側と左側のハウジング18a,18bが別個に形成されており、各々のハウジング18a,18bの草排出通路24,24の終端部においては、内方Sと後方Tが開放され、これら2つのハウジング18a,18bを左右方向において並べて両者の突合せ面を溶接等により固着することによって2つのハウジング18a,18bの内方部分S,Sが互いに繋がり、ここに1つの草排出通路25を形成するようにしている。そして、草排出通路25の後端には上方を開放した状態で2枚の側板27,27を後方へ延設するように固着して設け、ここにダクト部29を形成する。ダクト部29の上方には開放部を覆う断面逆U字状の蓋体30が設けられ、この蓋体30は草排出通路25上面においてヒンジ32により上下回動自在に枢着されている。
蓋体30の左右を下方へ折り曲げて形成した垂直折返部30a,30aは、前記側板27,27の外側に摺接しながら上下方向に回動するものであって、この蓋体30はその左右に設けた一対のスプリング33,33により常時上向きに付勢される。
そして、蓋体30と側板27,27とによって刈った草が通過する箱型断面の通路が形成され、蓋体30はその後端部が後述するシュータ35の天井部に当接するように支持される。従って、モアデッキ18全体が上昇されると蓋体30はシュータ35の天井部に押されることになってその後端側が押し下げられ、その通路の断面積を狭め、反対にモアデッキ18を下降させると蓋体30が上動することになって通路の断面積を広げるように構成している。
このように、この実施例においては2個の円形のハウジング18a,18bに対して浅い絞り加工を施して円形状に渦巻く草排出通路24,24を形成し、その後に両者を溶接等により固着し、さらに、草排出通路24,24の後端部において側板27,27を後方へ向けて延設して草排出用の通路を形成するようにしたので、ハウジングや側板単品の加工が容易になり、従来のように1個の大きなモアデッキ本体をプレスで製造するものに比較して小さなプレス型を準備すればよいので取扱いが容易になると共に安価に製造できる特徴がある。後述するが、2個の円形ハウジング18a,18bをプレス機で同時に一体成形しようとすると、2個のハウジングが接近して出来た空間部、言い換えるとハウジング前縁部が交差してなすV字型空間部を広く取ることができない不具合がある。この点、本案のようにすればV字型空間部を広く取ることができるものである。
以上がモアデッキ18の製造方法に関する説明であり、次にこのモアデッキ18に組み付けられた回転軸19やブレード20およびこれらを回転させる伝動系の構成について説明する。
モア15のブレード20を駆動する動力は機体前部のフロントPTO37から取り出される。この回転動力は左右の前輪2,2間にあって前後方向に沿わせて設けられた1本の自在継手軸38によりモア15側の入力ケース39に伝達される。
この入力ケース39は2つのハウジング18a,18bが固着されて生じた平面視V字型空間部40に設けられ、この空間部40に入力ケース39が設けられ、この入力ケース39はその天井部を低くした状態でモアデッキ18本体に着脱自在に取り付けられている。
また、入力ケース39には前方へ向けて入力軸42が軸架され、この入力軸42には前記自在継手軸38が連結される。従って、エンジン5側の動力は前記フロントPTO37、自在継手軸38を順次介して入力軸42に伝達される。入力軸42の回転は入力ケース39内のベベルギヤ機構を介して駆動プーリ44に伝達される。一方、ハウジング18a,18bに軸支されている回転軸19,19の上方には入力プーリ46,46が夫々固着され、これらの入力プーリ46,46と前記駆動プーリ44間には表と裏に歯を有する歯付伝動ベルト48が巻き掛けられている。伝動ベルト48は入力プーリ46,46への巻き掛け部分を大きくしてスリップを少なくするために図2に示すように掛けられている。即ち、左側の入力プーリ46に対しては入力プーリ46の左半分に伝動ベルト48が当たるようにアイドルプーリ49が入力プーリ46の左側に、中継プーリ50が入力プーリ46の後側に設けられている。
また、右側入力プーリ46については、その後半部分に伝動ベルト48が半周以上掛かるように入力プーリ46の左前方にテンションプーリ52を設けている。このテンションプーリ52と先の中継プーリ50とを結ぶ線分Xは、2つの入力プーリ46,46の軸芯を結ぶ線分Yに対して斜めに交差するように配置している。
この実施例では図2において矢印方向に伝動ベルト48が回動し、この結果、左側のブレード20は時計方向、右側のブレード20は反時計方向に回転するように構成している。
この結果、駆動系全体がコンパクトになると共に、これら回転部の上方を覆うカバーを小さくすることができる。
また、この実施例では、テンションを張る際、テンションプーリ52が動く方向が時計方向であって伝動ベルト48の巻き角を増やす方向なのでベルト48のスリップが生じ難くなる特徴がある。テンション調節用のボルト53の出代を調節することによってテンションプーリ52の位置が変わり、伝動ベルト48のテンションが調節される。
なお、この実施例においては、2枚のブレード20,20は互いに90度の位相差を維持した状態で回転駆動されるようになっており、刈り取った草や芝をスクロールする草排出通路24,24から中央の草排出通路25に導き、さらにシュータ35を経て後方の集草容器54に搬送する。
次に機体の後部に取り付けられる集草容器54の具体的構造とその取付構造について説明する。前後方向に沿うように設けられた左右一対のメインフレーム56,56の後端部には垂直状に縦フレーム57,57を固着して設け、この縦フレーム57,57の後部には中央を矩形に切欠いた板体58,58を固着し、この板体58,58の後部に集草容器54側の支柱60,60を固着している。モアデッキ18側の草排出通路25と集草容器54の草流入口とを接続するシュータ35は後輪3,3と前記板体58,58との間を通過するように構成している。
集草容器54は全体が通風可能なパンチングメタル状の金網体で構成されており、集草容器54の上部と後部はカバー61,62で覆われる。底板63は全面が鉄板で構成されると共に左右方向においては前後方向に沿う複数個の凹凸部が形成されている。この凹凸により底板63は強化されるだけでなくシュータ35側から送られる刈草の引っ掛かりが少なく集草容器54側への草の搬送を円滑に行うことができるものである。
集草容器54は左右の支柱60,60間に架け渡して形成した横軸65を中心として回動され、集草容器54の入口と出口を兼ねる開口部から満杯となった草が放出される。更に詳述すると、本機側から後方へ突設されたアーム67,67に回動用の油圧シリンダー68の下端が取り付けられ、集草容器54の前側上部に固着したアーム69,69には前記油圧シリンダー68のピストン部が枢着されている。従って、油圧シリンダー68のピストンが伸長すると、集草容器54は上動し、反対に短縮させると集草容器54が下降回動して集草容器54の開口部とシュータ35の放出口とが再び合体するようにしている。
なお、この実施例では本機側の縦フレーム57,57と集草容器54側の支柱60,60とを中央部に切欠きを有する1枚の板体58,58で連結する構成としたが、片側において、上下2枚のプレートで連結するようにしても良い。上記のように1枚の板体であれば部品点数が削減され、しかも、中央部位が矩形状に切欠かれているので強度も強く、軽量化も達成される。
次に集草容器54の周辺改良技術について説明する。
図10、図11は集草容器54とエンジン停止用のスイッチ77との関係について説明したものである。ここで説明する集草容器54はこの容器をその場で回動させる所謂ローダンプ仕様ではなく、高く吊上げてその上昇位置から刈草を排出させるようにした所謂ハイダンプ仕様のものであり、支柱70,70も図1、図2で説明したものよりも長さが大である。図10において、左右の支柱70,70の上部には2本のリンク片71,72からなる昇降リンク75の基部が枢着されている。各リンク片71,72は横側方から見ると後部がやや下向となるように湾曲されており、各リンク片71,72の後端部同士をく字型のリンクプレート76,76で連結している。昇降リンク75の前側の支点78a,78b間距離に比べて後側支点79a,79b間距離の方が小さく構成され、更に上側の支点間78a,79aを結ぶ線分に対して下側の支点間78b,79bを結ぶ線分の方が短くなるようになっている。
そして、支柱70,70下部と昇降リンク75の下側リンク片72との間に介装連結された油圧シリンダー80を短縮させて集草容器54を草刈時の作業姿勢にすると集草容器54の前側が低く、言い換えると、集草容器54の前部が低くて後部が尻上がりとなった傾斜姿勢となり、油圧シリンダー80を伸長させて昇降リンク75を高く回動させると集草容器54は前側が高く後側が低く傾斜した姿勢となるように構成している。即ち、昇降リンク75は積極的に平行リンク関係を崩すものであり、このように集草容器54の下げ位置では集草容器54の姿勢が尻上がりとなり、上げ位置では後下がり姿勢になることによって、作業時に容器54の後部が地面に当たることが少なくなると共に、上昇時には集草容器54前面部に設けた開口部からの草の零れ落ちがなくなるようにしているのである。
なお、この実施例では集草容器54のハイダンプ時に、集草容器54の後部排出口82から収容されている草が下方へ排出されるように回動用(ダンプ用)の油圧シリンダー84が設けられており、この例では前記リンクプレート76の上端部と集草容器54の後部に固着された枠組プレート85との間に介装されている。
この油圧シリンダー84を伸長させると集草容器54は支点87,87を中心として回動し、同時に後部の蓋88が開いて集草容器54内の刈草を放出するようにしている。
このダンプ用の油圧シリンダー84の作動は昇降用の油圧シリンダー80の作動とは独立して操作できるものであるが、集草容器54支持部材側のフレームや支柱との当接干渉による集草容器54の破損を防止するために、作動に順番を設けてもよく、例えば、昇降用油圧シリンダー80が伸長して昇降リンク75が上昇位置にあるときだけダンプ用の油圧シリンダー84が作動するように適宜の機械的牽制機構、あるいは油圧牽制回路を組むようにしてもよいものである。
なお、図10において、集草容器54が非作業姿勢に吊上げられるときにPTO系が作動してブレードが回転しているとシュータ35側から草や小石が後方に飛んできて危険なため、集草容器54の上動を感知するスイッチ77が設けられている。
この実施例では左右一側の支柱70の内側にスイッチ77が取付けられ、通常の作業姿勢ではスイッチアーム77aが集草容器54の骨組部材に当たってONとなるが、集草容器54が正規の作業位置から外れたときにはこのスイッチアーム77aがOFF位置まで回動してエンジン停止回路を作動させるように構成している。
エンジン停止回路が働くのはPTOレバーあるいはPTOスイッチが作動位置にあってブレード20,20が回転し得る状態にあり、この状態で集草容器54が刈取作業位置から離れた場合だけである。この安全回路の構成はハイダンプ仕様の場合だけでなく、ローダンプ仕様の場合も同じである。いずれの場合もエンジンが作動してブレード20,20が回転しているときに集草容器54が作業姿勢から放出姿勢に変わるとこの安全回路が働いてエンジンが停止するように構成している。
また、図12は昇降リンク75の落下を防止する機構について説明したものである。
下側リンク片72の回動基部側に山型状のプレート91が固着されており、このプレート91には係止孔92が穿設されている。一方、支柱70側にはその背面には長方形状のプレート93が固着されており、このプレート93には3個の孔94a,94b,94cが設けられている。通常状態では中の孔94bと下の孔94cとにU字型連結具95が係止されており、昇降リンク75を上方へ回動させたときにはこのU字型連結具95を一旦引き抜いて上の孔94aと山型プレート91の係止孔92とを合致させ、U字型連結具95を差し込んで落下するのを防止している。図13は正面から見た図であり、U字型連結具95はスプリング98で内側に付勢されていてロック状態を維持するように構成している。
また、片側支柱70前部には、草がシュータ35内や集草容器54内に詰まったときに除去するための棒状のスティック97が取付けられている。スティック97は上端部が逆U字状に折曲されており、中間部は支柱70中間部に固着したパイプ99に上方から挿通支持されるようになっている。スティックの先端を支柱70の孔に引っ掛けて中間部をパイプ99に挿通し、草が詰まったときだけこれを上方に引き抜いて使用する。
図14、図15は集草容器54を作業姿勢にロックするためのロック機構を説明したものである。図15に示すように左右の支柱70,70下部において横方向に架設された枠フレーム100の中間部から前方に向けて2個のプレート102を突設し、このプレート102,102に支点104,104を設けてロック用のフック105,105を枢支している。フック105,105は後端部が山型に折曲され、上方から回動してきた集草容器54の横フレーム106がこの山型部を乗り越えるとフック105,105が横フレーム106,106に係合して集草容器54が開くのを防止する。図14は集草容器54が開いている状態と閉じた状態とを同時に記載している。
フック105,105はスプリング108,108により先端側が横フレーム106,106に係合するように上向きに付勢されている。スプリング108,108の下端はフック105,105側に取り付けられ、上端は支柱70,70若しくは支柱70,70と一体の部材に係止されている。なお、この実施例における左右一対のフック105,105は集草容器54に対して幅方向内側に設けてある。従来はフックを集草容器の両端に設けることが多かったが、そのように両端に設けると機体が左右方向に傾いた状態で集草容器を下降回動させたときに機体本機側から後方に向かって突設されたフックと、集草容器側のピンの位置がズレて両者は係合せず、フックが掛からない状態になることがあった。
ところが、上記のように中間部に設ければ集草容器が左右方向にどのようにずれても確実にロックできるものである。
従って、集草容器が作業中に開いて中の草が零れるような不具合は生じない。
最後に図16、図17に示すリンチピン110について説明する。このリンチピン110はモアデッキ18の刈高さなどを調節するゲージホイル130の位置決め用として利用できる。
図17は従来の構成、図16はそれを改良したものである。図17に示す従来のリンチピン110はピン本体112と、スプリング鋼を弓型に折り曲げて形成したスプリングピン114と、これらを中央部で束ねるカシメ部材116の3点が必要であって、しかも、カシメが難しいという問題があった。この従来品は部品点数が多いだけでなくカシメ作業が難しい分だけ製造コストが高くつく欠点があったのである。
これに対して、図16の場合は、ピン本体122とスプリングピン124の2点だけで構成でき、しかも、スプリングピン124の一端をピン本体122の頭部に形成した孔125に挿通後、端をプレスするだけで良いので製造も簡単であり、従来品よりも部品点数が少なくなった分だけ安価に製造できるものである。スプリングピン124の端は三角状に折曲されて係止部128が形成されており、ピン本体122の下端をこの係止部128に引っ掛けて抜け止めを行う。
乗用芝刈機の全体側面図である。 乗用芝刈機の全体平面図である。 モアデッキ全体の斜視図である。 分割ハウジングの平面図である。 分割ハウジングの背面図である。 分割ハウジングの側面図である。 一体化されたハウジングの平面図である。 一体化されたハウジングの背面図である。 一体化されたハウジングの側面図である。 スイッチ部分の側面図である。 スイッチ部分の側面図である。 落下防止装置の斜視図である。 その正面図である。 集草容器のロック部分の拡大側面図である。 その平面図である。 リンチピンの斜視図である。 リンチピンの斜視図である。
符号の説明
1 乗用芝刈機
2 前輪
3 後輪
4 ボンネット
5 エンジン
15 モア
16 リンク機構
18 モアデッキ
20 ブレード
24 草排出通路
25 草排出通路
35 シュータ

Claims (4)

  1. ブレード20,20の回転部位外周を覆い、上面外周部にはブレード20,20の回転方向に沿って徐々に隆起する刈草排出通路24,24を設けたハウジング18a,18bを左右に連ねて固着し、左右方向中央部に草排出通路25を有する一体型のモアデッキ18を構成したことを特徴とする芝刈機。
  2. 草排出通路25の後端部に、上方を開放させた状態で左右一対の側板27,27を固着し、前記開放部にはこの開放部を覆う蓋体30を回動自在に枢着したことを特徴とする請求項1記載の芝刈機。
  3. 自走車両の前後輪2,3の間にモアデッキ18を昇降自在に連結し、左右のハウジング18a,18bが互いに固着されたハウジング前部に駆動プーリ44を設け、この駆動プーリ44と各ブレード20,20上部に固着された左右一対の入力プーリ46,46との間に単一のベルト48を巻き回して左右のブレード20,20が互いに逆向きに回転すべく構成したことを特徴とする請求項1記載の芝刈機。
  4. 左右のブレード20,20の回転軸芯を結ぶ線分Xに対して一側の入力プーリ46の近傍にはこの線分Xを越えてテンションプーリ52を設け、他側の入力プーリ46の近傍にはこの線分Xより後位に中継プーリ50を設けたことを特徴とする請求項3記載の芝刈機。
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