JP4337975B2 - 芝刈機 - Google Patents

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Description

本発明は、地面に植立した芝草を刈り取るためのモア装置を備えた芝刈機に係り、より詳しくは、前記モア装置と刈取芝収容用の集草ボックスとを連通させる排出ダクトの構造に関するものである。
一般に、芝刈機は、走行機体に昇降動可能に装着したモア装置と、当該モア装置から後向きに延びる略筒状の排出ダクトと、この排出ダクトに連通する集草ボックスとを備えている。この種の芝刈機の一例として特許文献1には、走行機体に配置した油圧シリンダの駆動により、集草ボックスの姿勢をその開口部が排出ダクトの後端口に対面する集草姿勢と開口部が地面に対面する排出姿勢とに切り替える構成のものが開示されている。
特許文献1の芝刈機では、排出ダクトの底面のうち集草ボックス寄りの部位に、モア装置で刈り取られた刈取芝を外部に排出するための排出口が、集草ボックスに対する後端口とは別個に形成されている。排出ダクト内のうち集草ボックス寄りの端部には、排出口を閉じて集草ボックスに連通させるか、又は集草ボックスとの連通を遮断して排出口を開口するかを選択的に切り替える切替弁板が起伏(上下)回動可能に設けられている。
この構成において、集草ボックスを集草姿勢とした場合は、切替弁板が排出ダクトの排出口を塞ぐように下向き回動することにより、排出ダクトは集草ボックスに連通する状態となる。集草ボックスを排出姿勢とした場合は、切替弁板が排出ダクトの後端口を塞ぐ(排出口を開口する)ように跳ね上げ回動することにより、排出ダクトは集草ボックスとの連通を遮断され、排出口を介して外部に連通する状態となる。
従って、例えばモア装置を駆動させたままで集草ボックスを排出姿勢に切り替えたとしても、刈取芝は排出ダクトの排出口から地面に向けて排出されるので、排出ダクトの後端口から周囲に飛び散ることはない。
特開2000−50716号公報
ところで、特許文献1の芝刈機において、切替弁板が排出ダクトの排出口を塞ぐ姿勢となっている場合は、当該切替弁板におけるモア装置寄りの側端縁部は、排出ダクトにおけるモア装置寄りの開口縁部に載った状態で支持される。
この場合、切替弁板におけるモア装置寄りの側端縁部は排出ダクトの内底面よりも内側に張り出して段差となるため、この段差部分の周囲には、刈取芝が引っ掛って堆積し易い。また、段差部分に刈取芝を堆積させたままで、排出ダクトの後端口を塞ぐように切替弁板を跳ね上げ回動させると、切替弁板側から堆積物の一部が零れ落ちて、排出ダクトにおけるモア装置寄りの開口縁部に嵩高く堆積する場合がある。
このような状態で排出ダクトの排出口を塞ぐように切替弁板を下向き回動させると、切替弁板におけるモア装置寄りの側端縁部と排出ダクトにおけるモア装置寄りの開口縁部との間に堆積物を挟み込んで、段差部分の突出高さが更に高くなるから、この段差部分に刈取芝がより引っ掛り易くなるという悪循環を引き起こす。その結果、刈取芝の搬送効率の低下、ひいては排出ダクトの詰りを招くという問題があった。
しかも、前記段差部分に刈取芝が引っ掛り易いために、排出ダクト内の清掃を頻繁に行わなければならず、面倒であるという問題もあった。
そこで本発明は、このような問題を解消した芝刈機を提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明は、走行機体に昇降動可能に装着したモア装置と、当該モア装置から延びる略筒状の排出ダクトと、この排出ダクトが連通する集草ボックスとを備え、前記走行機体に設けた姿勢切替えレバーの手動回動操作にて、前記集草ボックスの姿勢を、その前面開口部が前記排出ダクトに対面する集草姿勢と地面に対面する排出姿勢とに切り替え可能に構成する一方、前記排出ダクトの底面のうち前記集草ボックス寄りの部位に、前記モア装置で刈り取られた刈取芝を外部に排出するための排出口を形成し、前記排出ダクト内のうち前記集草ボックス寄りの端部に回動の支点を有し、且つ前記排出口を閉じて前記集草ボックスに連通させる状態と、前記集草ボックスとの連通を遮断して前記排出口を開口する状態とに選択的に回動するようにした切替弁板を設けてなる芝刈機において、前記切替弁板を前記排出口に嵌る大きさに設定し、前記排出ダクトの前記排出口よりも下方の箇所には、前記切替弁板を前記排出口に対する閉止位置に規制するための位置決め部材を、前記排出口における前記モア装置寄りの開口縁から前記排出ダクトの長手方向に適宜隔てて配置し、前記姿勢切替えレバーと前記切替弁板とは、前記集草ボックスを前記集草姿勢にする方向に前記姿勢切替えレバーを手動回動操作すると前記切替弁板が前記排出口を閉じ、前記集草ボックスを前記排出姿勢にする方向に前記姿勢切替えレバーを手動回動操作すると前記切替弁板が前記排出口を開口させるように、リンク杆を介して関連し、更に、前記切替弁板を前記位置決め部材に当接させて前記閉止位置に位置決めした状態では、前記排出ダクトの内底面と前記切替弁板の表面とが側面視で同一平面上に揃うように設定しているというものである。
請求項1のように構成すると、排出ダクトにおける排出口の下方に位置する細幅の位置決め部材により、前記排出口に対する閉止位置にある切替弁板を下方から支持することができるので、前記排出ダクト内に、前記切替弁板におけるモア装置寄りの側端縁部による段差が形成されることはない。
また、例えば、前記排出口におけるモア装置寄りの開口縁部と前記切替弁板におけるモア装置寄りの側端縁部とに跨って刈取芝が堆積している場合に、前記切替弁板の姿勢を、前記集草ボックスとの連通を遮断して前記排出口を開口するように切り替えたとしても、前記排出ダクトの内底面や前記切替弁板から零れ落ちた刈取芝が前記位置決め部材に引っ掛る可能性は少ない。
従って、請求項1に係る芝刈機によると、切替弁板におけるモア装置寄りの側端縁部に刈取芝が引っ掛るおそれを著しく低減することができるから、切替弁板のデフレクタ機能(刈取芝の排出先を変更する機能)を損なうことなく、刈取芝の堆積による排出ダクトの詰りを確実に抑制することができるという効果を奏する。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図6)に基づいて説明する。はじめに、芝刈機の概要について説明する。図1は芝刈機の全体側面図、図2は芝刈機の全体平面図、図3は芝刈機の動力伝達系統を示す平面図、図4は切替弁板と集草ボックスとの連動関係を示す側断面図、図5は排出ダクトと切替弁板との概略斜視図、図6は位置決め部材の別例を示す概略斜視図である。
図1及び図2に示すように、この実施形態の芝刈機においては、走行機体1は平面視略門型の機体フレーム2を備えている。当該機体フレーム2は、その左右両側の前後に配置した前後四輪3,3,4,4で支持されている。
走行機体1の上面前部には、動力源としてのエンジン5(図3参照)と、操向丸ハンドル7を有する操縦コラム部6とが搭載されている。走行機体1の上面後部を覆うリヤカウル8内には、エンジン5からの出力を適宜変速して左右両後輪4,4に伝達するHST式(静油圧式無断変速機構)等のミッションケース9が配置されている(図3参照)。
リヤカウル8上には運転座席10が設けられている。この運転座席10に座ったオペレータが操向丸ハンドル7を回動操作することにより、その操作量(回動量)に応じて左右両前輪3,3のかじ取り角(操向角度)が変わるように構成されている。運転座席10の左側には、後述するモア装置15を昇降操作するためのモア昇降レバー11が前後回動可能に設けられている。運転座席10の右側には、後述する集草ボックス22の姿勢を切り替える操作手段としての姿勢切替えレバー12が前後回動可能に設けられている。
なお、操縦コラム部6の裏面(後面)側には、車速を適宜調節するための変速ペダル13と、走行機体1を制動操作するためのブレーキペダル14とが立設されている。
機体フレーム2の下面のうち左右両前輪3,3と左右両後輪4,4との間には、芝刈り用のモア装置15が前後一対のリンク杆16,17を介して昇降動可能に装着されている。モア装置15は、下向き開口椀状のモアケース18内に、水平回転可能な左右一対のロータリ刈刃19,19を備えている(図3参照)。
また、モアケース18の左右両側の前後には、下降時にモア装置15の高さを調節する4つのゲージ車輪20,20,20,20が取付けられている。モアケース18には、後向きに延びるダクト部21が設けられている。このダクト部21は、機体フレーム2の下面のうち左右両後輪4,4の間に配置した排出ダクト50を介して走行機体1の後部に配置した集草ボックス22に連通している。
モア装置15が地面に這わせた状態で各ロータリ刈刃19を回転させると、地面に植立した芝草は適宜高さに刈り取られる。各ロータリ刈刃19で刈り取った刈取芝は、モア装置15から排出ダクト50を経由して集草ボックス22に収容される。
次に、芝刈機の動力伝達系統について説明する。この実施形態の芝刈機では、エンジン5の回転動力の一部を左右両後輪4,4に配分する二輪駆動方式が採用されている。
すなわち、エンジン5の回転動力の一部は、当該エンジン5から前後外向きに突出する出力軸31の後端部から、前後両端に自在継手を備えた推進軸32、ミッションケース9よりも前方の部位に配置した走行用ギヤボックス33及び無端ベルト34を介して、ミッションケース9に伝達される。そして、このミッションケース9に左右外向きに突設した水平軸35から無端チェーン36を介して走行機体1の後ろ寄り部位に設けた左右長手の後輪駆動軸37に伝達される。その結果、後輪駆動軸37の左右両端に取付けた後輪4,4が回転駆動する。
他方、エンジン5の他の回転動力は、出力軸31の前端部から、動力伝達用ベルト等の無端帯41を介して、機体フレーム2の前部に軸支したPTO軸42に伝達される。次いで、このPTO軸42から、前後両端に自在継手を備えた中間軸43、モアケース18の上面のうち機体フレーム2よりも右側の部位に配置したモア用ギヤボックス44及び無端ベルト45を介して、モアケース18のうち平面視で機体フレーム2を挟んだ両側に回転可能に軸支した縦長のロータリ軸46,46に動力伝達される。その結果、左ロータリ刈刃19は平面視で時計方向に回転駆動し、右ロータリ刈刃19は平面視で反時計方向に回転駆動する。当該両ロータリ刈刃19,19の回転により、モアケース18から集草ボックス22に向かって後向きに流れる搬送風が形成される。この搬送風が各ロータリ刈刃19で刈り取った刈取芝を集草ボックス22にまでスムーズに搬送する。
次に、集草ボックス22の構造について説明する。
集草ボックス22は前面を開口した略箱型のものである。前面の開口部を除く周囲は網又は布製の袋体22aで覆われている。集草ボックス22の上面には蓋体39が取り付けられている。
図4に示すように、集草ボックス22の上面のうち開口部寄りの部位は、機体フレーム2の後端部に上下回動可能に軸支した左右長手の横支軸24に固着されている。これにより、集草ボックス22は、横支軸24を中心として、開口部が排出ダクト50の後端口50aに対面する集草姿勢(図4の実線状態参照)と、開口部が地面に対面する排出姿勢(図4の二点鎖線状態参照)とに回動可能となっている。
横支軸24の一端部に固着された三角アーム25は、略棒状の連結ロッド26を介して、機体フレーム2の後部に回動可能に軸支した左右長手の回動操作軸27の一端部から突出する第1伝動アーム28に連結されている。回動操作軸27の一端部には姿勢切替えレバー12の基端部も固着されている。
また、三角アーム25の頂部は、略棒状の連結杆29を介して、集草ボックス22の前端下部に上下回動可能に枢着したラッチ爪30,30の一方に連結されている。各ラッチ爪30は、上下回動することにより、排出ダクト50の後端下部に設けた横向き突状の係合ピン23に係脱するように構成されている。
次に、排出ダクト50の構造について説明する。
排出ダクト50は、機体フレーム2に固定した断面下向きコ字状の上ダクト体51と、この上ダクト体51における下向き開口51aの前半部を塞ぐ断面上向きコ字状の下ダクト体52と、前記下向き開口51aの後半部を塞ぐ切替弁板53とにより構成されている(図4参照)。なお、前記下向き開口51aの後半部が各請求項に記載した排出口に相当する。
下ダクト体52における両側板52b,52bの一端部は、平面視で底板52aから外向きに突出している。これら突出端部を上ダクト体51の両側板の中途部にピン54,54で枢着することにより、下ダクト体52は上ダクト体51に対して上下回動可能に連結されている。下ダクト体52におけるモア装置15寄りの自由端部(側端部)は、モア装置15の昇降動に連動して下ダクト体52が上下回動するように、左右一対の連杆55,55を介してモアケース18に連結されている(図1参照)。
下ダクト体52における両側板52b,52bの突出端部には、下向きに突出するプレート板56,56が溶接等で固定されている。これら両プレート板56,56の間には、位置決め部材の一例として断面円形で細軸状の棒状体57が装架されている。従って、棒状体57は底板52aの後端縁52cと両側板52b,52bの突出端部とに囲まれた囲み枠部63の下方に位置している。底板52aの後端縁52cと棒状体57との間には、適宜間隔G1の隙間が空いている。この実施形態では、棒状体57は底板52aの後端縁52cの長手方向(左右方向)に沿って略平行状に配置されている。
なお、下ダクト体52の左右巾寸法は、モア装置15のダクト部21の左右巾寸法よりも大きく且つ上ダクト体51の左右巾寸法よりも小さく設定されている。
切替弁板53は、下向き開口51aの後半部や排出ダクト50の後端口50aに嵌る程度の面積を有する矩形薄板状のものである。切替弁板53の一端部には、上向きに突出する左右一対のブラケット片58,58が固着されている。各ブラケット片58には左右外向きに突出するピン軸59が固着されている。上ダクト体51における両側板の後端部に形成した軸穴(図示せず)に切替弁板53のピン軸59を嵌め込むことにより、切替弁板53も上ダクト体51に対して上下(起伏)回動可能に連結されている。
各ピン軸59に取り付けられた回動アーム60は、略棒状のリンク杆61を介して、機体フレーム2の後部に位置する回動操作軸27から突出する第2伝動アーム62に連結されている(従って、第2伝動アーム62は回動操作軸27に2本設けられている)。
上ダクト体51における下向き開口51aの後半部を塞ぐように、切替弁板53を下向き回動させたときには、そのモア装置15寄りの自由端部は、下ダクト体52の囲み枠部63内に収まるとともに棒状体57に載った状態で支持される。この棒状体57の存在により、切替弁板53は、図4に示す閉止位置を超えてまで下向き回動することはない。
この実施形態では、下ダクト体52における底板52aの内面と切替弁板53の表面とが側面視で同一平面上に揃うように(切替弁板53の表面が底板52aの内面の延長面上に位置するように)、切替弁板53と棒状体57との位置関係が設定されている(図4参照)
切替弁板53を図4に示す閉止位置に位置決めした状態では、下ダクト体52の後端縁52cと切替弁板53の自由端縁53aとの間に適宜間隔G2の隙間が空いている。前記間隔G2は刈取作業時に刈取芝が外に漏れ出さない程度の寸法(実施形態では5〜30mm程度)に設定されている。なお、下ダクト体52の後端縁52cと棒状体57との隙間間隔G1は前記間隔G2以上に設定される。
以上の構成において、姿勢切替えレバー12を上向きに傾動操作した場合は、回動操作軸27の第1伝動アーム28が図4の矢印A方向(時計方向)に回動することにより、第1伝動アーム28に連結している連結ロッド26が三角アーム25を図4の矢印C方向(反時計方向)に回動させる。そうすると、三角アーム25により連結杆29が引き上げられるので、ラッチ爪30が排出ダクト50の係合ピン23から外れて係合解除される。その結果、集草ボックス22は、横支軸24回りに矢印C方向に回動して排出姿勢(図4の二点鎖線状態参照)となり、内部に蓄えていた刈取芝が地上に排出される。
また、姿勢切替えレバー12の上向きの傾動操作により、回動操作軸27における一対の第2伝動アーム62,62も矢印A方向に回動する。そうすると、各第2伝動アーム62に連結しているリンク杆61がこれに対応する回動アーム60及びピン軸59を図4の矢印E方向に一体的に回動させる。その結果、切替弁板53は排出ダクト50の後端口50aを塞ぐようにピン軸59,59回りに跳ね上げ回動し、上ダクト体51における下向き開口51aの後半部が開放される。
一方、姿勢切替えレバー12を下向きに傾動操作した場合は、回動操作軸27の伝動アーム28が図4の矢印B方向(反時計方向)に回動することにより、連結ロッド26が三角アーム25を図4の矢印D方向(時計方向)に回動させる。そうすると、集草ボックス22は、横支軸24回りに矢印D方向に回動して集草姿勢(図4の実線状態参照)となる。そして、三角アーム25が矢印D方向に回動して連結杆29を押し下げることにより、ラッチ爪30が排出ダクト50の係合ピン23に蹴り込み係合し、集草ボックス22が回動不能にロックされる。
また、姿勢切替えレバー12の下向きの傾動操作で、回動操作軸27における第2伝動アーム62,62も矢印B方向に回動することにより、各伝動アーム62に連結しているリンク杆61がこれに対応する回動アーム60及びピン軸59を図4の矢印F方向に一体的に回動させるので、切替弁板53は上ダクト体51における下向き開口51aの後半部を塞ぐようにピン軸59,59回りに下向き回動し、その自由端部が棒状体57に載るのである。
この場合、切替弁板53の自由端縁53aと下ダクト体52における底板52aの後端縁52cに間隔G2の隙間を空けた状態で、下ダクト体52の囲み枠部63の下方に位置する細軸状の棒状体57により、図4に示す閉止位置にある切替弁板53を支持しているから、切替弁板53を棒状体57に当接させた状態、すなわち図4に示す閉止位置に位置決めした状態では、排出ダクト50内に、切替弁板53の自由端縁53aによる段差が形成されることはない。
これにより、切替弁板53の自由端縁53aに刈取芝が引っ掛るおそれを著しく低減することができる。また、この実施形態では、下ダクト体52における底板52aの内面と切替弁板53の表面とが側断面視で同一平面上に揃っているので、集草ボックス22への刈取芝の搬送もよりスムーズになる。
仮に、底板52aの後端縁52cと切替弁板53の自由端縁53aとに跨って刈取芝が堆積している場合に切替弁板53を跳ね上げ回動させたりしても、底板52aの後端縁52cと棒状体57との間には、前記後端縁52cと切替弁板53の自由端縁53aとの隙間間隔G2よりも大きい間隔G1の隙間が空いており、且つ棒状体57自体も細軸状であるので、下ダクト体52や切替弁板53から零れ落ちた刈取芝が棒状体57に引っ掛る可能性は少ない。
その上、刈取芝が棒状体57に引っ掛ったとしても、棒状体57は断面円形で細軸状のものであるから、棒状体57上に不安定な状態で載っている刈取芝は、下向き回動した切替弁板53で簡単に地面に叩き落とされることになる。
従って、この実施形態の芝刈機によると、切替弁板53のデフレクタ機能(刈取芝の排出先を変更する機能)を損なうことなく、刈取芝の堆積による排出ダクトの詰りを確実に抑制することができる。これにより、排出ダクト50内の清掃の頻度も少なくて済む。
下ダクト体52における底板52aの後端縁52cと切替弁板53の自由端縁53aとの間には間隔G2の隙間が空いているので、底板52aの後端縁52cと切替弁板53の自由端縁53aとが干渉することはなく、切替弁板53は、無理なく起伏回動することができる。また、前記隙間間隔G2は刈取作業時に刈取芝が漏れ出さない程度の寸法に設定されているので、下ダクト体52と切替弁板53との間の隙間から刈取芝を周囲に撒き散らすおそれはほとんどない。
図6は位置決め部材の別例を示している。
この例では、下ダクト体52における各側板52bの突出端部に固定したプレート板56に、断面円形で細軸状のピン体57′を内向きに突出するように設けている点で、前述の実施形態のものと相違している。この場合も、底板52aの後端縁52cと各ピン体57′との間には適宜間隔G1の隙間が空いている。切替弁板53を下向き回動させたときには、そのモア装置15寄りの自由端部(側端部)は、下ダクト体52の囲み枠部63内に収まるとともに一対のピン体57′,57′に載った状態で支持される。下ダクト体52における底板52aの内面と切替弁板53の表面とは、側面視で同一平面上に揃えられている。
このように構成した場合も、一対のピン体57′,57′が位置決め部材として発揮する機能は、前述の棒状体57と何ら変わるところがない。従って、切替弁板53のデフレクタ機能を損なうことなく、刈取芝の堆積による排出ダクト50の詰りを確実に抑制することができるのである。
本発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば位置決め部材は、断面円形に限らず、多角形状等の様々な形状を採用することができる。少なくとも刈取芝が載り難い細幅のものであればよい。また、位置決め部材は、下ダクト体52に取り付けるに限らず、上ダクト体51の両側板に取り付けてもよい。前述の実施形態では、下ダクト体52が上下回動する構成を採用していたが、下ダクト体52は、上ダクト体51に固定されていてもよいし、一体に形成されていても差し支えない。
芝刈機の全体側面図である。 芝刈機の全体平面図である。 芝刈機の動力伝達系統を示す平面図である。 切替弁板と集草ボックスとの連動関係を示す側断面図である。 排出ダクトと切替弁板との概略斜視図である。 位置決め部材の別例を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 走行機体
2 機体フレーム
3,4 前後輪
12 操作手段としての姿勢切替えレバー
22 集草ボックス
50 排出ダクト
51 上ダクト体
51a 下向き開口
52 下ダクト体
52a 底板
52c 後端縁
53 切替弁板
53a 自由端縁
57 位置決め部材としての棒状体
57′ 位置決め部材としてのピン体
63 囲み枠部

Claims (1)

  1. 走行機体に昇降動可能に装着したモア装置と、当該モア装置から延びる略筒状の排出ダクトと、この排出ダクトが連通する集草ボックスとを備え、前記走行機体に設けた姿勢切替えレバーの手動回動操作にて、前記集草ボックスの姿勢を、その前面開口部が前記排出ダクトに対面する集草姿勢と地面に対面する排出姿勢とに切り替え可能に構成する一方、
    前記排出ダクトの底面のうち前記集草ボックス寄りの部位に、前記モア装置で刈り取られた刈取芝を外部に排出するための排出口を形成し、前記排出ダクト内のうち前記集草ボックス寄りの端部に回動の支点を有し、且つ前記排出口を閉じて前記集草ボックスに連通させる状態と、前記集草ボックスとの連通を遮断して前記排出口を開口する状態とに選択的に回動するようにした切替弁板を設けてなる芝刈機において、
    前記切替弁板を前記排出口に嵌る大きさに設定し、前記排出ダクトの前記排出口よりも下方の箇所には、前記切替弁板を前記排出口に対する閉止位置に規制するための位置決め部材を、前記排出口における前記モア装置寄りの開口縁から前記排出ダクトの長手方向に適宜隔てて配置し、
    前記姿勢切替えレバーと前記切替弁板とは、前記集草ボックスを前記集草姿勢にする方向に前記姿勢切替えレバーを手動回動操作すると前記切替弁板が前記排出口を閉じ、前記集草ボックスを前記排出姿勢にする方向に前記姿勢切替えレバーを手動回動操作すると前記切替弁板が前記排出口を開口させるように、リンク杆を介して関連し、
    更に、前記切替弁板を前記位置決め部材に当接させて前記閉止位置に位置決めした状態では、前記排出ダクトの内底面と前記切替弁板の表面とが側面視で同一平面上に揃うように設定している、
    芝刈機。
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