JP3783460B2 - リヤディスチャージモーアの刈草排出装置 - Google Patents

リヤディスチャージモーアの刈草排出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リヤディスチャージモーアの刈草排草通路に関する。この発明は、移動農機の機体腹下部に昇降自在に取り付け、前進走行に伴って複数の回転刈刃を駆動回転し、走行地表面上に埴生する芝草や雑草を機体幅以上刈り取って、モーアデッキ後部の排草口から排草しようとするものに関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】
従来の移動農機に取り付けるリヤディスチャージモーアには、特開平10−286016号公報で示すものが公知である。この従来公知のものは、モーアデッキ天井面の右側から一体で右後方上部に向かう、斜め方向に固定した筒状体である刈草排出部を、移動車両の機体後方上部側に向かって、モーアデッキ後壁よりも後側に大きく突設している。また、モーアデッキ後壁下部に開閉式の出口底板は設けられていない
【0003】
このため昇降するモーアデッキ上面に対し、刈草排出部先端が公知図例のように高位置となっておれば、モーアデッキの吊り上げ高さが制限される。さらに、刈草排出部の基端突出部が、公知図例のように主フレームとクロスしているものは、モーアデッキ吊り上げ時にこの基端部が主フレームに接当する恐れを有しており、共にモーアデッキの吊り上げ量が制限される構成である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、従来装置のこのような不具合を解消しようとするものであって、次のような技術的手段を講じた。即ち、左右方向に三連の回転刈刃を並設し、左側方回転刈刃(4)と中央回転刈刃(5)とを平面視で右方向に回転駆動し、右側方回転刈刃(6)を平面視で左方向に回転駆動し、これらの三連の回転刈刃上方と外周囲をモーアデッキ(1)の上板(2)と立壁(3)で覆い、中央回転刈刃(5)と右側方回転刈刃(6)が対向して回転する部位から後方へかけて排草通路(13)を設け、この排草通路(13)の下部に形成する排草口(7)を開閉すべく軸(79)廻りに前後揺動可能な出口底板(127)を設け、該底板(127)を軸(79)廻りに回動操作可能なレバー(82)を設け、更に底板(127)を常時閉鎖方向に付勢するバネ(84)を設けたことを特徴とするリヤディスチャージモーアの刈草排出装置の構成とした。
【0005】
【発明の実施の形態】
図は、この発明の実施例であり、芝や草類を地表から刈り取るリヤディスチャージモーア8を、トラクター等の移動車両17腹下部に昇降自在に取り付けたもので説明するが、移動車両17の機体前部に取り付けても良い。この発明は、作業機であるリヤディスチャージモーア8における、モーアデッキ1の刈草搬出通路部に、この発明を折り込んだものであって、以下詳述する。
【0006】
移動車両17は、図で示すように乗用四輪型のトラクターであり、機体下部にチャンネル材から成る前後方向の主フレーム18,18を左右一対前後方向に向けて配設している。主フレーム18は前後方向中間部で溶接されており、後主フレーム18aを後車輪19に接近するように左右間隔を広くしている。主フレーム18,18は、前方側でその間隔が幅狭に成っており、前方上部にエンジン21が搭載されている。主フレーム18の前方下部には、フロントアクスル22をセンターピボット方式で左右揺動自在に取り付け、このフロントアクスル22の端部には、キングピン23を介して前車輪20,20を操舵自在に取り付けている。78はステアリングハンドルであって、前車輪20,20を操舵する。また、左右の後主フレーム18a,18a間には、軸受を介在して後車軸24を内装したリヤアクスル25と、走行用伝動ケース26が取り付けられて強度メンバーを構成している。そして、後車軸24,24の両端部に夫れ夫れ設けたホイルボス27,27に、後車輪19,19を取り付けている。
【0007】
左右の主フレーム18,18前端部間はサイドステーで左右連結され、後主フレーム18a,18a後端部には夫れ夫れ断面四角の支柱28が、溶接やボルト止め等により上下方向直立状に配設されている。左右支柱28の上部は、前後方向長さの異なる左右の補強枠29,30により、後主フレーム18a上面との間を迂回連結して強度アップおよび整備性の向上を図っている。
【0008】
エンジン21の外周はボンネット31やサイドカバー32等で覆われ、該ボンネット31後部に前述したステアリングハンドル78を上方に向けて突設している。そして、このサイドカバー32の側方から、左右後車輪19,19間上方に設けた座席33付きのフェンダー34の前縁部間の空間部に、主フレーム18又は後主フレーム18aに接近した状態に上面を覆って運転者の足を乗せるためのステップ35を取り付けている。
【0009】
次に、動力伝動系について、簡単に説明する。エンジン21はクランク軸を後下がりの前後方向としており、前方突出軸に駆動プーリー36と、後方に機体走行用の第一PTO軸37を突設している。また、フロントアクスル22の左右中間部を支持するセンターピボット軸38の軸心方向を、クランク軸と略平行状とし、センターピボット軸38前端部に従動プーリー39を取り付け、センターピボット軸38後端を作業機駆動用の第二PTO軸40として、後方に向けて突出している。駆動プーリー36と従動プーリー39間にはVベルトやチェーン等の回転動力伝達具41が巻廻されており、図示しないクラッチを介して第二PTO軸40の回転を入切操作している。
【0010】
リヤディスチャージモーア8の詳細については後述するが、モーアデッキ1の上板2左右方向中央上方に突設した伝動ケース42の入力軸43と、センターピボット軸38後端を突出した作業機駆動用の第二PTO軸40の間は、自在継手44を介して動力伝動を行なっている。リヤディスチャージモーア8は、左右一対づつ機体に前端部を軸着した前後リンク45,46の後端部に、モーアデッキ1の前後部を夫れ夫れ軸着しており、左の後リンク46を昇降操作するリフトアーム47とリフトリンク48により、リヤディスチャージモーア8の昇降を行なう。49は昇降用アクチュエータであって、図例は油圧シリンダー構成としており、主フレーム18に一端を取り付けた油圧シリンダーを伸ばすと、軸50を支点にリフトアーム47の一端が動かされ、リフトアーム47他端がリフトリンク48を引き上げる。リヤディスチャージモーア8の前後には、下降時にデッキ1の高さを調節するゲージ車輪51,51..が首振り自在に左右一対取り付けられており、デッキ1の高さ調節に伴い地表面の芝草の刈り残し高さを長短調節する。
【0011】
クランク軸後方に突出する第一PTO軸37は後車輪19,19を駆動するためのものであり、以下詳述する。後車軸24の右側で後主フレーム18a内方接近位置に、走行用伝動ケース26がオフセットして取り付けられている。走行用伝動ケース26の前部上方には、ポンプ53とモータ54である静油圧動力駆動伝達装置である所謂H.S.T装置を内装したHSTケース55が取り付けられている。56は走行用入力軸であり、HSTケース55の上部から前方に向かって突出しており、エンジン21から後方に突出した第一PTO軸37との間に、走行用自在継手57を取り付けて駆動力を伝達している。この走行用入力軸56でポンプ53を駆動しており、斜板の調節によりモータ54を所要回転数に変速出力し、このモータ54の回転を走行用伝動ケース26内の各種歯車に伝達し、前後進や高低速等副変速を変更して、後車輪19,19を駆動し走行する。
【0012】
図例では、左右後車輪19,19上方から前方に亘って左右のフェンダー34,34で覆い、左右のフェンダー34,34間を壁面で連結したフロアカバー58とし、フロアカバー58上に座席33を設けている。このフロアカバー58で左右連結したフェンダー34は、平行リンク的にピン軸着支持した左右一対の上下リンク59,60とダンパー61によって、上昇位置と下降位置に位置規制状に保持される。通常作業や走行時にはフェンダー34は下降位置に保持され、走行用伝動ケース26廻りや後述するシュータ16廻り等の内部点検時には、フェンダー34とフロアカバー58を大きく持ち上げた位置で保持している。
【0013】
左右支柱28,28の上端前方には支持金具62,62が溶接等で一体的に取り付けられ、支持金具62の上下に二個所開口した取付孔の夫れ夫れに、上リンク59の後端部は上の取付孔に、下リンク60の後端部は下の取付孔に、夫れ夫れ上下揺動自在に取り付けている。また、左右支柱28,28間の後方には、ブロア63を内挿したブロアケース64が、ボルト,ナット等の締付具を介して一体に取り付けられている。また、ブロアケース64前壁部から下部前方に向かって、後車軸24下方に迂回して前方開口した吸気口65を有する吸気筒66を斜め下方に一体突設している。吸気口65は正面視幅広の四角形状の開口であって、この吸気口65内に、リヤディスチャージモーア8のモーアデッキ1後部の立壁3から後方突設する断面幅広の四角形状のシュータ16の後端部が入り込んでいる。このシュータ16は、モーアデッキ1の昇降に伴いシュータ16も昇降するので、シュータ16前部はモーアデッキ1後端部上に横軸心のヒンジ67を介して上下揺動自在に取り付け、シュータ16後端は前述した吸気口65の周縁部で支持している。
【0014】
ブロアケース64上方には搬送筒68が上方に向かって突出しており、この搬送筒68の先端部は、収納容器であるコレクタ69の上部に突入し内方に開口している。また、ブロアケース64の後壁面64aには、ブロア63駆動用の伝動具を覆うカバーケース70が取り付けられる。カバーケース70内には、第一プーリ71と第二プーリ72が内装されている。そして、第一プーリ71は、右側の後壁面64aから前方に突出する第一軸73の後部に取り付けられている。第一軸73は、走行用伝動ケース26の後上方に突出する駆動軸74との間を、駆動自在継手75を介して伝動している。第二プーリ72の取付軸前部にはブロア63が取り付けられ、Vベルトやチェーン等の回転動力伝達具76を介してブロア63を回転している。ブロア63の回転により吸気筒66内は負圧となり、モーアデッキ1後部と吸気口65間を連通するシュータ16内も負圧となり、モーアデッキ1内の刈り取った芝草をブロア63によって吸引し、搬送筒68からコレクタ69へ搬送する。吸引された芝草は、コレクタ69に送りこまれ、満杯近くになると後半部の蓋体77を開け、所定の場所に排出する。
【0015】
次に、主要部であるリヤディスチャージモーア8について説明する。前後車輪20,19のホイルベース間で主フレーム18下方に、四本の前後リンク45,46..を介して吊持されたリヤディスチャージモーア8は、モーアデッキ1の略平板状の上板2に対し、軸心方向を上下方向として進行方向最前位に設けた中央回転刈刃5の中央駆動軸101と、これを頂点とした略二等辺三角形状の両端左右を後位置とした、左側方回転刈刃4用の左側方駆動軸102と右側方回転刈刃6用の右側方駆動軸103の三本の駆動軸を並設している。
【0016】
夫れ夫れの駆動軸下方端部には、前述の各回転刈刃を夫れ夫れボルト等で取り付けた、横長刈り幅の草刈装置としており、各回転刈刃よりも下方まで垂下した立壁3によって、回転刈刃が回転時に生じる飛散小石や固形物の飛散を防止している。リヤディスチャージモーア8の一工程における刈り幅は、全体平面図で示すように、移動車両17の最大幅よりも外側方へ突き出しており、左右側方回転刈刃4,6の回転軌跡は、夫れ夫れ前後車輪20,19よりも外方に突出している。また、夫れ夫れ隣合う左側方回転刈刃4と中央回転刈刃5と右側方回転刈刃6間の間隔は、回転時に互いに接当しない最小の間隙tを有して軸間距離を決めているが、中央回転刈刃5が機体進行方向「F」に対して前方方向に先行して位置しているから、対地の芝草刈り取りに対して刈刃同士は寸法Sだけ重合することとなり刈り残しは生じない。
【0017】
図1の要部平面図で示す実施例では、左側方駆動軸102と中央駆動軸101の軸2本は平面視で右回り回転とし、右側方駆動軸103のみを左回り回転としている。また、図2の全体平面図や図3の全体側面図で示すように、モーアデッキ1の略平板状の上板2中央上方には、先に述べたように伝動ケース42が配設されている。該伝動ケース42の入力軸43には、センターピボット軸38後端を突出した作業機駆動用の第二PTO軸40の駆動力を、自在継手44を介して動力伝動を行なっている。入力軸43後部と中央駆動軸101上部間には一対の傘歯車104が備えられており、第二PTO軸40の駆動力が中央駆動軸101に伝動されている。
【0018】
伝動ケース42と上板2間の中央駆動軸101には、キーやスプライン等の係合具を介して中央プーリ105が取り付けられている。また、略平板状の上板2から上方に突出する、左側方駆動軸102の軸上部には左側プーリ106が係合具を介して取り付けられている。同様に、略平板状の上板2から上方に突出する右側方駆動軸103の軸上部には、平歯車107が取り付けられている。
【0019】
該平歯車107は、反転ギヤケース108内に内装され右回転する、同歯数の駆動平歯車109に噛み合っている。駆動平歯車109には、軸110が上方に向かって突出しており、軸110突出端に右側プーリ111が取り付けられている。112はテンションプーリであって、同径のVプーリである中央プーリ105と、左側プーリ106と、右側プーリ111間に駆け廻されたVベルト113の張り方向と張り力を調節している。これらのVベルト113や、中央プーリ105と左側プーリ106と右側プーリ111等の回転プーリの上部と側部は、安全カバー114で覆われている。
【0020】
図2で示すように、テンションプーリ112を、中央プーリ105と右側プーリ111の接線方向よりも大きく内方に押し込んだ位置に配設しているから、簡単な構成で、中央プーリ105と右側プーリ111に対するVベルト113の接触面積が増加し伝達伝動力が大きくできる。また、右側プーリ111の下部で平歯車107,109を利用して、右回りのVベルト113の回転方向を確実に左回りとして右側方駆動軸103に伝えることができるので、従来のように多くのVプーリを必要としない単純な構成と成り、コストダウンを図れる。
【0021】
各回転刈刃4,5,6はプロペラ状の平板であって、長手方向中央部を夫れ夫れの駆動軸102,101,103に取り付けており、突出平板の回転前方縁に芝草を切断する切刃115を有し、回転後方縁に芝草を飛散排出する羽根板116を有した一回転に二枚の切刃を設けた構成としている。この回転刈刃を前述したように、中央駆動軸101部を進行方向先頭とし、左右方向に三本並べて設けている。また、各駆動軸102,101,103間は前述したように、同一の角速度で駆動するようVベルト等の回転動力伝達具で連動連結されており、組立て当初は各回転刈刃4,5,6を夫れ夫れ90度の位相差となるように組付けている。しかし、使用に伴いVベルト113部でのスリップや、図示しない回転刈刃衝撃逃げ機構等でのスリップによって、各回転刈刃4,5,6の刃先位置はバラバラな位置になる。
【0022】
図例では、右回転刃を2軸と左回転刃を1軸として、その回転対向部をモーアデッキ1の右側方に偏位させている。そして、この対向部後方の立壁3部に刈草の排草口7を設けている。次に、モーアデッキ1の内部に設けた、刈草案内部について説明する。上板2は略平板状としているので、内面にガイド板がない場合、各回転刈刃4,5,6の先端側に設けた切刃115で刈り取って、羽根板116で上方に持ち上げた刈取芝草は上板2に接近状に溜り、所定量を越すと自重により地表面に落下するから、芝草の塊が走行後にあちこち不規則に点在し回収や掃除が大変である。
【0023】
そこで、図例では、これらの各回転刈刃4,5,6近傍に切断した芝草を案内する外周案内壁を設けている。図1,図4を主体に説明すると、左側方駆動軸102下端部の左側方回転刈刃4の回転軌跡と、中央駆動軸101下端部の中央回転刈刃5の回転軌跡の前方接線から少し前方へ余裕を持った位置に、天井側に上端部を固定した前案内板9を垂下し、この前案内板9と略等間隔に後案内板10を同様に垂下して、該垂下した前後案内板9,10により左側方回転刈刃4と中央回転刈刃5の前部間にわたる上方でモーアデッキ1の上板2下部に、刈草側方搬送路11を構成した。
【0024】
120は左側方立壁であって、左側方回転刈刃4の外周囲を覆う立壁であり、その前端部は、前述した前案内板9に接続され、後端部は中央回転刈刃5の外周囲を覆う立壁の一部である中央後立壁121と交わった交点部分まで延びている。前述した後案内板10は下方を回転刈刃が通過するため、所定以上は長くできず図例では上板2と略平行の底板123で下面を閉鎖し、交点部122以降は暫時上板2側に向かう傾斜面123aとしている。
【0025】
中央回転刈刃5と右側方回転刈刃6の回転軌跡前方部には、少しの間隙を有した位置に平面視でV字状のV型案内板12を垂下すると共に、該V型案内板12の突出先端部124を通路の左右方向略中心位置として、デッキ1後方に向かう出口側を左方に振った排草通路13のための左右案内板14,15をデッキ1の天井面側である上板2から垂下している。左右案内板14,15の前部は、回転刈刃が通過するため、垂下底面を短くした左右短案内立壁14a,15aとしている。
【0026】
右側方回転刈刃6の回転軌跡外周には、右側方立壁125が刈刃下方まで垂下しており、前端部はV型案内板12に接続され、後端部は右案内板15に接続している。排草通路13後端部に位置するモーアデッキ1後方の立壁3部には、排草口7が開口されている。排草口7は、背面視横長の四角形状としており、その外周廻り部に、図8で示すようにシュータ16の入り口側で覆って取り付けている。また、排草口7近傍の上板2部は、後方視で上面を少し上方突出した突部126として、草排出を少しでも容易にしようとしている。突部126の前縁は、Vベルト113の下部前方から突出すると邪魔になるので、中央プーリ105や左右側プーリ106,111やVベルト113等を覆う、安全カバー114後方部から上方に傾斜突設している。
【0027】
図7,図8で示す127は出口底板であって、モーアデッキ1後方の立壁3部に開口した排草口7下方に取り付けられており、第一実施例の出口底板127である。第一実施例の出口底板127は、右側方の軸79を中心に出口底板127が前後揺動可能に取り付けられている。80は排草口下板であって、前述した背面視横長の四角形状とした排草口7の下面の口板であると共に、その下方で前後揺動する出口底板127の、出口近傍左右上面を押さえる案内面ともしている。また、出口底板127の揺動先端部は、排草通路13の左案内板14下面の下部板81で受け止めており、軸79を延長したレバー82の握り部83を、バネ84に逆らって前方移動する際、出口底板127の摺動移動を安定させている。
【0028】
出口底板127の前縁は、中央回転刈刃5と右側方回転刈刃6の回転軌跡に略一致する程度まで伸ばしている。また後縁部は、シュータ16の外方下部で前後移動する。出口底板127の後縁部を、図7仮想線位置まで後方移動すると、図8で示す排草通路13の後方に詰まった刈り芝や刈草が、下方に自動的に落下し排出される。排草口7の左右両側には側溝85,85が開口されており、シュータ16の取り付けと昇降時の姿勢変更が容易と成っている。
【0029】
また、モーアデッキ1の上板2には突部126以外に、先に述べた反転ギヤケース108下部を形状に沿って浅く凹ましている。その他の上板2部には凹凸を設けていないので、製造しやすい構成のモーアデッキ1と成っている。また、内部の案内板を取り外せば、他のマルチングモーアのデッキにも素材共用化が容易になりコストダウンになる。
【0030】
このリヤディスチャージモーア8における、刈り取り芝草の流れを説明すると、機体の前進に伴い最初に中央回転刃5で刈り取った芝草は、V型案内板12に沿って即座に排草通路13に送られる。また、遅れて左側方回転刈刃4で切断する芝草は、刈草側方搬送路11を経て中央回転刃5で刈り取った芝草と共に、V型案内板12に沿って同様に排草通路13に送られる。また、右側方回転刈刃6で刈り取った芝草は、V型案内板12に沿って同様に排草通路13に送られる。排草通路13の後端部には出口底板127が揺動自在に設けられているので、作業中には水平の出口底板127の上面に沿って刈草がシュータ16内に送り込まれるから、モーアデッキ1下方に刈草が多く吹きだすこともない。また、刈草が排草通路13の後部で詰まってシュータ16内に流れないときは、足又は手でレバー82の握り部83をバネ84に逆らって前方移動することにより、詰まった刈草を下方に排出できる。
【0031】
図9で示すものは、第二実施例の出口底板127aであって、主フレーム18に軸着した後リンク46aの後突出アーム46bと、出口底板127aの後端アーム88間を、ターンバックル87で上下連結することにより、モーアデッキ11を昇降装置で吊り上げるだけで、後リンク46aの動きを利用し、横方向の軸79aを中心として、吊り上げ時に出口底板127a先端を実線で示す位置に下動し、排草口7近傍に詰まった刈草を捨てることができる。
【0032】
【発明の作用効果】
この発明は、前述した構成により、次のような特有の効果を奏する。即ち、左右方向に三連の回転刈刃を並設し、左側方回転刈刃(4)と中央回転刈刃(5)とを平面視で右方向に回転駆動し、右側方回転刈刃(6)を平面視で左方向に回転駆動し、これらの三連の回転刈刃上方と外周囲をモーアデッキ(1)の上板(2)と立壁(3)で覆い、中央回転刈刃(5)と右側方回転刈刃(6)が対向して回転する部位から後方へかけて排草通路(13)を設け、この排草通路(13)の下部に形成する排草口(7)を開閉すべく軸(79)廻りに前後揺動可能な出口底板(127)を設け、該底板(127)を軸(79)廻りに回動操作可能なレバー(82)を設け、更に底板(127)を常時閉鎖方向に付勢するバネ(84)を設けたことを特徴とするリヤディスチャージモーアの刈草排出装置としたので、排草通路(13)を経てシュータ(16)に流れる刈草がデッキ下方に落下することなく安定して送られると共に、排草通路13後部から排草口7近傍に刈草が詰まった場合、レバー(82)によって出口底板(127)を軸(79)廻りに前後揺動すると排草口(7)は開閉して簡単に通路内の掃除を行なえる。
【0033】
特に、底板(127)には、軸(79)廻りに回動操作可能なレバー(82)を設け、更に底板(127)を常時閉鎖方向に付勢するバネ(84)を設けたから、草刈作業中は底板(127)が閉鎖された状態に維持され、刈り取った草が詰まったときだけ底板(127)を開けて刈草を排出できるので清掃が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一部を切断した、モーアの回転刈刃廻りの、平面図である。
【図2】 モーアを移動車両に取り付けた状態を示す、全体平面断面図である。
【図3】 モーアと収納容器を移動車両に取り付け、モーア下降状態を示す、全体側面図である。
【図4】 図1におけるモーアデッキの、A−A断面図である。
【図5】 モーアと座席部を上昇した状態を示す、全体側面要部図である。
【図6】 シュータ部から後方の、断面正面図である。
【図7】 一部を切断したモーアデッキ立壁、排草口廻りの平面図である。
【図8】 一部を切断したモーアデッキ立壁、排草口廻りの側面図である。
【図9】 モーアデッキ吊り上げ時の、別実施例側面図である。
【符号の説明】
1 モーアデッキ
2 上板
3 立壁
4 左側方回転刈刃
5 中央回転刈刃
6 右側方回転刈刃
7 排草口
8 リヤディスチャージモーア
13 排草通路
79
82 レバー
84 バネ
114 安全カバー
126 突部
127 出口底板

Claims (1)

  1. 左右方向に三連の回転刈刃を並設し、左側方回転刈刃(4)と中央回転刈刃(5)とを平面視で右方向に回転駆動し、右側方回転刈刃(6)を平面視で左方向に回転駆動し、これらの三連の回転刈刃上方と外周囲をモーアデッキ(1)の上板(2)と立壁(3)で覆い、中央回転刈刃(5)と右側方回転刈刃(6)が対向して回転する部位から後方へかけて排草通路(13)を設け、この排草通路(13)の下部に形成する排草口(7)を開閉すべく軸(79)廻りに前後揺動可能な出口底板(127)を設け、該底板(127)を軸(79)廻りに回動操作可能なレバー(82)を設け、更に底板(127)を常時閉鎖方向に付勢するバネ(84)を設けたことを特徴とするリヤディスチャージモーアの刈草排出装置。
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