JP5033151B2 - 乗用型草刈機 - Google Patents

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本発明は、走行機体に草刈装置を下降させた作業姿勢と上昇させた非作業姿勢とに亘って昇降自在に備えた乗用型草刈機に関する。
乗用型草刈機として、特許文献1に示されているように、走行機体3に、刈り刃ハウジング(モーアデッキ7)の内部に縦軸心周りに回転駆動されるカッターブレード8,9で草刈りを行う草刈装置(モーアM)を、下降させた作業姿勢と上昇させた非作業姿勢とに亘って昇降自在に備え、エンジン5の動力を走行機体3側の出力軸6から昇降自在な前記草刈装置Mに備えられた入力軸12に動力伝達装置(駆動ベルト15)を介して伝達するように構成したものが知られている。
近年では乗用型草刈機において、動力伝達装置をカバーで覆うように構成する傾向となっている。昇降する草刈装置の動力伝達装置を覆う手段としては、エンジン側の出力軸から草刈装置の入力軸への動力伝達装置を含む草刈装置の周囲全体を覆うことも考えられるが、特許文献1に示されているような草刈装置では、草刈装置の左右幅は走行機体の機体幅よりも広いので、全体を覆うことは困難である。
又、エンジン側の出力軸のプーリと草刈装置側の入力軸を含むその間の動力伝達装置全体を一つのカバーで覆うことも考えられるが、草刈装置は走行機体に対して昇降して刈取装置側の入力軸が上下方向に移動するので、その上下移動を許す範囲で固定カバーを設けると、草刈装置の作業姿勢で出力軸のプーリを十分にカバーリングし難い。
特開2008−99610号公報
本発明は、エンジン側の出力軸側を覆うカバーと、草刈装置の入力軸側を覆うカバーと、出力軸と入力軸との間の動力伝達装置を覆う中間カバーとを別々に構成して、草刈装置の昇降に伴って上下に移動する動力伝達装置の動きに応じて中間カバーを揺動移動するようにしてコンパクトなカバーとしながら、十分なカバーリングを行えるようにするものである。
〔第1発明の構成〕
第1発明は、刈り刃ハウジングの内部に縦軸心周りに回転駆動されるカッターブレードで草刈りを行う草刈装置を、下降させた作業姿勢と上昇させた非作業姿勢とに亘って昇降自在に走行機体に備え、エンジンの動力を走行機体側の出力軸から昇降自在な前記草刈装置に備えられた入力軸に動力伝達装置を介して伝達するように構成した乗用型草刈機において、前記出力軸を覆う出力軸カバーと、前記入力軸を覆う入力軸カバーと、前記動力伝達装置を覆う中間カバーとを設け、前記中間カバーの一端部と前記出力軸カバーとの間に備えた第1接続部と、前記中間カバーの他端部と前記入力軸カバーとの間に備えた第2接続部とにおいて、前記中間カバーを左右横軸心周りに回動自在に支持し、前記第1及び第2接続部の少なくとも一方に、前記中間カバーを左右横軸心周りに回動自在に支持するとともに上下動を許容する支持部を形成してあることを特徴とする。
〔第1発明の作用〕
第1発明によれば、動力伝達部のうち、前記出力軸は走行機体に対しては移動しないこと、草刈装置の入力軸は刈り刃ハウジングと一体に上下動し、刈り刃ハウジングに対しては移動しないこと、前記出力軸と入力軸との間の動力伝達装置は草刈装置の昇降に伴って上下動することより、カバーを出力軸を覆う出力軸カバーと、入力軸を覆う入力軸カバーと、動力伝達装置を覆う中間カバーとに分けることで、各カバーをコンパクトに構成できるようにした。
前記第1接続部とは出力軸カバーと中間カバーの一端部とを接続する接続部を指し、前記第2接続部とは中間カバーの他端部と入力軸カバーとを接続する接続部を指す。即ち、第1接続部及び第2接続部は、接続部の位置(場所)を指す。
図11を参照して説明すると、草刈装置20を昇降させた場合、動力伝達装置(実施の形態のベルト24に相当する)は、出力軸8aと入力軸34との接続部(両プーリ8b、33の中心で、この接続部を以下、伝動系接続部という。)を中心(支点)として第2接続部側が上下する。この場合、出力軸カバー12及び入力軸カバー13に対する中間カバー14の第1及び第2接続部15,16を、側面視で伝動系接続部と略一致するようにしておけば、草刈装置20の昇降に対して、動力伝達装置の上下動と中間カバー14の上下動が略一致する。この場合、中間カバー14の上下幅は、動力伝達装置の上下幅(実施の形態ではベルト24の上下幅)に近い幅の狭いカバーでも動力伝達装置がカバーに接触しないようにすることが可能である。又、図11の第2接続部16のように、第2接続部16の位置が伝動系接続部から少ししか離れていない場合は、中間カバー14の上下幅を動力伝達装置の上下幅に対して、少し余裕を持たせるだけで、回動自在に支持できる。
しかし、第1又は第2接続部15,16を伝動系接続部の位置から大きく離れた位置に設けた場合は、その位置が伝動系接続部の位置から離れているほど、草刈装置20の昇降に伴い、第1又は第2接続部15,16の位置(前後位置)における動力伝達装置の部分は上下に大きく移動するから、接触を回避するために中間カバー14の上下幅を広幅にする必要がある。
これに対して、第1発明においては、第1接続部又は第2接続部の少なくとも一方に対して、中間カバーを左右横軸心周りに回動自在に支持するとともに上下動を許容する支持部を形成してある。
第1発明において、例えば図11に示すように、第1接続部15に支持部18を形成したとする(図11においては、出力軸カバー12の係合部材(ピン81)と中間カバー14の長孔84とによる接続構造により、支持部18が構成されており、中間カバー14が出力軸カバー12に対して係合部材(ピン81)の軸心周りに回動でき、出力軸カバー12に対して上下動できる)。
これにより、例えば図11に示すように、草刈装置の昇降に伴って支持部18において、中間カバー14を左右横軸心周りに回動(傾動)させることができるとともに、第1接続部15が伝動系接続部から相当距離離れていても、中間カバー14を動力伝達装置の上下動分を吸収するように上下動させることによって、中間カバー14の上下幅をあまり幅広にしなくても動力伝達装置が中間カバー14と非接触状態に維持される。支持部18を第2接続部16に形成しても、同様である。
〔第1発明の効果〕
したがって、第1発明によると、前記出力軸を覆う出力軸カバー、前記入力軸を覆う入力軸カバー、及び動力伝達装置を覆う中間カバーを、動力伝達装置と非接触状態に保ちながらも動力伝達装置を露出させること無く、コンパクトにすることができるに至った。
〔第2発明の構成〕
第2発明は、第1発明の構成において、前記支持部を、前記出力軸と前記第1接続部までの距離と、前記入力軸と前記第2接続部までの距離のうち、長い方の接続部に形成してある。
〔第2発明の作用効果〕
前述の第1発明の作用に記載したように、第1又は第2接続部が伝動系接続部の位置から離れるほど、草刈装置の昇降に伴い、第1又は第2接続部の位置(前後位置)における動力伝達装置の部分は上下に大きく移動し、中間カバーと動力伝達装置とが接触し易くなる。
第2発明では、出力軸と第1接続部までの距離と、入力軸と第2接続部までの距離のうち、長い方の第1接続部(又は第2接続部)に支持部を形成している。つまり、中間カバーと動力伝達装置とが接触し易い方の第1接続部(又は第2接続部)に、支持部を形成しており、中間カバーと動力伝達装置との接触を無駄なく回避することができる。
〔第3発明の構成〕
第3発明は、第1発明または第2発明の構成において、前記支持部を前記第1接続部に形成し、前記中間カバーと前記出力軸カバーのいずれか一方に上下方向に長い長孔を備え、他方に該長孔に係合する係合部材を備えて、前記支持部を構成してある。
〔第3発明の作用効果〕
第3発明は、支持部を出力軸カバー側の第1接続部に形成したことを特定し、支持部を構成する長孔と該長孔に係合する係合部材の一方を中間カバーに、他方を出力軸カバーに備える構成に限定して、支持部を簡素に構成しながら、第1発明又は第2発明と同様な効果を奏しえるようにしたものである。
〔第4発明の構成〕
第4発明は、第1発明または第2発明の構成において、前記支持部を前記第2接続部に形成し、前記中間カバーと前記入力軸カバーのいずれか一方に上下方向に長い長孔を備え、他方に該長孔に係合する係合部材を備えて、前記支持部を構成してある。
〔第4発明の作用効果〕
第4発明は、支持部を草刈装置の入力軸カバー側である第2接続部に形成したことを特定し、支持部を構成する長孔と該長孔に係合する係合部材の一方を中間カバーに、他方を入力軸カバーに備える構成に限定して、支持部を簡素に構成しながら、第1発明又は第2発明と同様な効果を奏しえるようにしたものである。
〔第5発明の構成〕
第5発明は、第3発明の構成において、前記草刈装置が作業姿勢に下降するときには、前記中間カバーの第1接続部側の端部が前記第1接続部側の前記支持部に支持されることで、前記動力伝達装置が前記中間カバーに沿った非接触状態に維持され、前記草刈装置が非作業姿勢に上昇するときには、前記草刈装置の上昇に伴って前記中間カバーが前記刈り刃ハウジングに形成してある固定部材に接当して押し上げられることで、前記動力伝達装置が前記中間カバーに沿った非接触状態に維持されるようにしてある。
〔第5発明の作用効果〕
第5発明によれば、草刈装置が作業姿勢に下がっているときは、中間カバーが自重下降して、第1接続部側が前記支持部に支持されている状態で、動力伝達装置が中間カバーに沿った非接触状態に維持される。草刈装置が非作業姿勢に上昇するときは、中間カバーが動力伝達装置と接触しないように、中間カバーが刈り刃ハウジングに形成してある固定部材(刈り刃ハウジング構成部材)に当接して刈り刃ハウジングに押し上げられて、動力伝達装置が中間カバーに沿った非接触状態に維持される。したがって、草刈装置が下降した作業姿勢及び草刈装置が上昇した作業姿勢の何れにおいても中間カバーが動力伝達装置に接触しない。
第5発明では、前述のように刈り刃ハウジングに形成した固定部材により中間カバーの姿勢を決めることにより、支持部が確実に機能するようにして、中間カバーと動力伝達装置との接触回避の確実性を高めることができた。又、中間カバーの姿勢を決めるのに複雑なリンク機構を採用せずに、中間カバーを単純に押し上げる固定部材を刈り刃ハウジングに形成するだけでよいので、構造の簡素化の面でも有利である。
乗用型草刈機の全体側面図である。 乗用型草刈機の全体平面図である。 草刈装置のベルトカバーを取り外した状態の平面図である。 草刈装置の平面図である。 草刈装置の刈り草放出部の一部縦断面図である。 草刈装置の入力部の縦断面図である。 ベルト押さえの斜視図である。 ブレード駆動ベルトカバーの一部分解斜視図である。 出力軸カバー、中間カバー、入力軸カバーの分解斜視図である。 中間カバーの連結構造を示す一部破断平面図である。 (a)は草刈装置を下降させた作業姿勢を示す一部破断側面図、(b)は草刈装置を上昇させた非作業姿勢を示す一部破断側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は乗用型草刈機の全体側面図、図2は乗用型草刈機の全体平面図である。これらの図に示すように、この乗用型草刈機は、左右一対の操向操作自在な前車輪1,1と、左右一対の駆動自在な後車輪2,2とによって自走するよう構成され、かつ走行機体後部に設けた運転座席3と、この運転座席3の前方に設けたステアリングホイール4とを有した運転部5が装備された自走車を備え、この自走車の機体フレーム6の下部にリンク機構7を介して連結された草刈装置20を備えている。
走行機体前部に設けたエンジン8を備え、このエンジン8の下向きの出力軸8aの駆動力を伝動ベルト9によって静油圧式無段変速装置10に伝達して前進駆動力と後進駆動力とに変換し、この前進駆動力および後進駆動力を左右一対の後車輪2,2に伝達する。
前記草刈装置20は、前記運転部5に設けた昇降レバー11によって機体フレーム6に対して上下に揺動操作され、草刈装置20を接地ゲージ輪21が地面に接地するまで下降させた作業姿勢と、前記接地ゲージ輪21が地面から所定の高さまで上昇させた非作業姿勢とに亘って昇降するように構成されている。草刈装置20を下降作業状態にして走行させると、草刈装置20は、前記エンジン8の前記出力軸8aからの駆動力によって駆動され、刈り刃ハウジング22の内部に機体横方向に並んで位置する二枚のカッターブレード23によって草刈りを行い、刈り草を刈り刃ハウジング22から外部に放出する。
図3は前記草刈装置20のベルトカバーを外した状態の平面図、図4はベルトカバーを被せた状態の平面図である。図3に示すように、前記草刈装置20は、刈り刃ハウジング22と、二枚のカッターブレード23,23とを備える他、刈り刃ハウジング22の上面側に設けた動力伝達装置としての入力ベルト24、およびブレード駆動ベルト25を備えている。
前記二枚のカッターブレード23,23は、前記刈り刃ハウジング22の内部に左右横方向に並べて設けた二つの刈り室26,26それぞれに一枚ずつ位置する配置で、回転支軸27を介して刈り刃ハウジング22の天板22aに回転自在に支持されている。
前記各刈り室26は、刈り刃ハウジング22の天板22aおよび側壁22bと、刈り刃ハウジング22の内部に取り付けたガイド板28とによって形成されている。一方の刈り室26は、刈り刃ハウジング22の横一端部で刈り刃ハウジング22の横外側に向かって開口した排出口29を備えている。一対の刈り室26,26は、刈り刃ハウジング22の横方向での中央部で連通し合っている。
各刈り室26のカッターブレード23は、これの長手方向での中央部で前記回転支軸27に一体回転自在に支持された一枚のブレード本体30と、このブレード本体30の両先端部からブレード本体30の回転方向後方側に延出した起風翼31とを備えて構成してある。前記ブレード本体30は、ブレード本体30の両先端部のブレード本体30の横幅方向での一端側、すなわちブレード本体30の回転方向前方側に設けた刃部32を備えている。
図1と図3とに示すように、前記入力ベルト24は、エンジン8の前記出力軸8aに設けた出力プーリ8bと、刈り刃ハウジング22の上面側に設けた入力プーリ33とにわたって巻回されている。図4及び図6に示すように、刈り刃ハウジング22の天板22aに支軸38が固定され、入力軸としての連結筒軸34が支軸38に回転自在に支持されて、入力プーリ33が連結筒軸34に連結されている。
前記ブレード駆動ベルト25は、連結筒軸34に固定された伝動プーリ35と、各カッターブレード23の回転支軸27に一体回転自在に設けたブレード駆動プーリ36と、前記天板22aに遊転自在に支持された二つのガイドプーリ37と、支軸38にテンションアーム39を介して支持されたテンションプーリ40とに巻回されており、前記入力プーリ33の駆動力を各カッターブレード23の回転支軸27に伝達する。
すなわち、草刈装置20は、エンジン8の出力軸8aの駆動力を入力ベルト24とブレード駆動ベルト25とによって各カッターブレード23の回転支軸27に伝達して、二枚のカッターブレード23,23をそれぞれの回転支軸27が備える縦軸心P周りに回転駆動し、各刈り室26において、カッターブレード23によって草刈りを行う。刈取られた刈り草は、カッターブレード23による旋回風によって刈り刃ハウジング22の横一端側に位置する排出口29に搬送され、この排出口29から刈り刃ハウジング22の外部に放出される。
図3、図5に示すように、前記草刈装置20は、前記刈り刃ハウジング22の前記排出口29が位置する横端部に重ね合わせて設けた外側放出ガイド50と内側放出ガイド51とを備えている。
前記外側放出ガイド50と前記内側放出ガイド51とは、刈り刃ハウジング22の上面側に設けたブラケット52と、外側放出ガイド50の連結アーム部50aと、内側放出ガイド51の連結部51aとに装着された一本の支軸53を介して前記ブラケット52に枢支されており、前記支軸53の軸心まわりに上昇格納状態と下降使用状態とに上下揺動する。前記外側放出ガイド50は、樹脂素材の成型によって作製してあり、樹脂製ガイドになっている。外側放出ガイド50は、前記ブラケット52からの突出長さが内側放出ガイド51の前記ブラケット52からの突出長さよりも長い大型になっている。前記内側放出ガイド51は、鋼板によって作製してあり、鋼板製ガイドになっている。
図5は、草刈装置20の刈り草放出部の第一作業状態での縦断面図である。この図に示すように、内側放出ガイド51を下降揺動操作し、前記連結部51aが刈り刃ハウジング22の天板22aに当接して受け止め支持されると、内側放出ガイド51は、刈り刃ハウジング22から横外側に向かって延出した下降使用状態になる。外側放出ガイド50を下降揺動操作し、外側放出ガイド50の内面が内側放出ガイド51の上面に当接して受け止められると、外側放出ガイド50は、刈り刃ハウジング22から横外側に向かって延出した下降使用状態になる。すると、草刈装置20の刈り草放出部は、第一作業状態になり、刈り刃ハウジング22の排出口29から放出された刈り草を、内側放出ガイド51と外側放出ガイド50とによって刈り刃ハウジング22の横外側に拡散しないで纏まって飛ぶよう放出案内する。このとき、内側放出ガイド51は、外側放出ガイド50に対するカバーとなり、外側放出ガイド50の刈り草などとの接触による摩滅を防止する。内側放出ガイド51は、スプリング54によって下降使用状態に付勢され、外側放出ガイド50は、スプリング55によって下降使用状態に付勢される。
外側放出ガイド50を上昇揺動操作すると、刈り刃ハウジング22に対して起立した上昇格納状態になる。内側放出ガイド51を、前記下降使用状態にしておくと、草刈装置20の刈り草放出部は、刈り刃ハウジング22の排出口29から放出された刈り草を、内側放出ガイド52によって刃ハウジング22の横外側に飛ぶよう放出案内する。
図3に示すように、前記草刈装置20は、刈り刃ハウジング22の上面側の前記入力プーリ33の付近に設けたベルト押さえ58を備えている。
図6、図7に示すように、前記ベルト押さえ58は、前記入力ベルト24の入力プーリ33からの離脱を防止するよう入力ベルト24にストップ作用する一対のストッパー部59a,59aを有したベルト押さえ本体59と、このベルト押さえ本体59の中間部から延出した取り付けアーム60と、前記ベルト押さえ本体59の一端部から延出した回り止めアーム61とを備えている。
前記ベルト押さえ58は、前記取り付けアーム60を前記入力プーリ33の前記支軸38の上端部にボルト62によって止着させ、前記回り止めアーム61を、刈りハウジング22の係合孔63に係止させることによって装着状態になる。前記回り止めアーム61は、ベルト押さえ本体59が前記ボルト62の軸心まわりに回転することを防止する。
図2に示すように、乗用型草刈機は、運転部床の前端部に機体横方向に並べて設けた変速ペダル75とブレーキペダル76とを備えている。
前記変速ペダル75は、中立位置から機体前方側に踏み込み操作されることにより、前記静油圧式無段変速装置10を前進側に変速操作し、中立位置から機体後方側に踏み込み操作されることにより、前記静油圧式無段変速装置10を後進側に変速操作する。
前記ブレーキペダル76は、踏み込み操作されることにより、走行用ブレーキ(図示せず)を入り状態に操作して前記左右一対の後車輪2,2にブレーキを掛ける。
刈り刃ハウジング22には、図4に示すように、図3に示す刈り刃ハウジング22の上の伝動プーリ35、ブレード駆動プーリ36、ガイドプーリ37、テンションプーリ40、及びこれらのプーリ35,36,37,40に巻回しているブレード駆動ベルト25を覆うブレード駆動ベルトカバー19を装備している。
図1、図4、図9に示すように、エンジン8の出力軸8aと草刈装置20の入力軸38の間には、エンジン8の出力軸8aと出力プーリ8b、及び出力プーリ8bと草刈装置20の入力プーリ33に巻回している入力ベルト24に対するテンションプーリ48を覆う出力軸カバー12、草刈装置20の入力軸38と入力プーリ33を覆う入力軸カバー13、出力プーリ8bと入力プーリ33に巻回している入力ベルト24を覆う中間カバー14を装備している。
前記入力軸カバー13は、ブレード駆動ベルトカバー19の一部を構成している。ブレード駆動ベルトカバー19は、図4の左から第1カバー41、第2カバー42、第3カバー43、第4カバー44、第5カバー45及び入力軸カバー13で構成されている。
図8、図9に示す上面カバー71の長孔72は、図6に示すベルト押さえ59の上部が嵌り込む空間を形成している。円形の孔73は、ボルト62のボルト頭が嵌り込む空間を形成している。左右の側部カバー74の前側に位置するピン77は、中間カバー14の後端部を回動自在に支持するためのもので、孔78は下側のブレード駆動ベルトカバー19を構成する第2カバー42及び第4カバー44とボルト連結するための孔である。図8に示すように、後カバー79は、下端が前方に向かう折り曲げ片80を備えている。
出力軸カバー12は、正面視で、上向きに開放されたコ字状のカバーで、後端部の右及び左側部に、それぞれ内向きに、中間カバー14を支持する係合部材としてのピン81を取り付けてある。
図9、図10に示されているように、中間カバー14の左右側部カバー82の前端前方に出力軸カバー12と連結するための連結片83を形成し、これに前記ピン81を挿通する長孔84を形成してある。これにより、出力軸カバー12のピン81と中間カバー14の長孔84とによって、支持部18が構成されている。
前記長孔84は、中間カバー14の後端部を支持する前記ピン77の軸心P1を中心とする円弧とは異なる形状である。即ち、前記ピン77の軸心P1と長孔84の上下中間位置における後端縁までの距離よりも、前記軸心P1と長孔84の下部(及び軸心P1と長孔84の上部)位置における後端縁までの距離の方が長くなるように設定してある。特に、長孔84の上半部では、上端側ほど前傾斜に形成して、長孔84の上端部における長孔84の後端縁84aは、上方ほど前方に位置するように形成してある。このことについて言い換えると、図11(a)(b)に示すように、エンジン8の出力軸8aを通る機体左右方向の軸心において、この軸心を中心とした円弧軌跡に沿うように長孔84が形成されている。
前記草刈装置20を下降させた作業姿勢と上昇させた非作業姿勢とに昇降させると、入力ベルト24がエンジン8の出力軸8a側を中心に連結筒軸34側が低くなったり高くなったり位置が変化する。図11(a)(b)に示すように、入力ベルト24による動力伝達装置にあっては、側面視で、出力軸8aの軸心と入力軸38の軸心とベルト24との交点を支点として入力ベルト24が傾斜移動する。
草刈り作業を行うときは、図11(a)に示すように、刈り刃ハウジング22を下降させて作業を行い、非作業状態で走行するときは、図11(b)に示すように、刈り刃ハウジング22を上昇させる。
刈り刃ハウジング22を下降させた状態では、図11(a)に示すように入力ベルト24は後方下り傾斜となり、中間カバー14の出力軸カバー12側は、長孔84の上端が出力軸カバー12に付設したピン81に支持される位置まで下がる。この場合、出力軸カバー12に対して中間カバー14は、出力軸8aの軸心とベルト24との側面視での交点を中心として下方に揺動した状態となる。入力軸カバー13に対して中間カバー14はピン77の軸心P1周りに上方に揺動した状態となる。これによって中間カバー14が入力ベルト24と接触しないで入力ベルト24を覆うことができる。
刈り刃ハウジング22の上面には、ブレード駆動ベルト25を覆う第1カバー41〜第5カバー45を備えており、草刈装置20が上昇されると、上昇の途中で中間カバー14が中央の第3カバー43の天板最上部の前端角部85(固定部材)で押し上げられ、中間カバー14の支持部18のピン81が長孔84の上端位置から下端位置に移動するように中間カバー14が第2接続部16側のピン77を中心に中間カバー14の第1接続部15側が上昇される。この場合、出力軸カバー12に対して中間カバー14は、出力軸8aの軸心とベルト24との側面視での交点を中心として上方に揺動した状態となる。入力軸カバー13に対して中間カバー14はピン77の軸心P1周りに下方に揺動した状態となる。
草刈装置20が所定の非作業姿勢から作業姿勢に下降するときは、刈り刃ハウジング22の下降に伴って、中間カバー14の第1接続部15側も下降し、ピン81が中間カバー14の長孔84の上端縁に接当すると、中間カバー14の第1接続部15側がピン81で支持されるので、それ以降の草刈装置20の下降で、刈り刃ハウジング22の上部の第3カバー43の天板最上部の前端角部85(固定部材)が中間カバー14から離れる。
以上のように、上記乗用型草刈機においては、刈り刃ハウジング22の内部に縦軸心周りに回転駆動されるカッターブレード23で草刈りを行う草刈装置20を、下降させた作業姿勢と上昇させた非作業姿勢とに亘って昇降自在に走行機体に備え、エンジン8の動力を走行機体側の出力軸8aから昇降自在な草刈装置20に備えられた入力軸38に動力伝達装置24を介して伝達するように構成してある。特に、エンジン8側の出力軸8aを覆う出力軸カバー12と、草刈装置20の連結筒軸34(入力軸)を覆う入力軸カバー13と、入力ベルト24(動力伝達装置)を覆う中間カバー14とを設け、中間カバー14の一端部と出力軸カバー12との間に備えた第1接続部15と、中間カバー14の他端部と入力軸カバー13との間に備えた第2接続部16とにおいて、中間カバー14を左右軸心周りに回動自在に支持し、第1及び第2接続部15,16の少なくとも一方に、中間カバー14を左右軸心周りに回動自在に支持するとともに上下動を許容する支持部18を形成してある。
〔別実施の形態〕
上記実施の形態では、第1接続部15に支持部18(ピン81と長孔84)を採用したが、第2接続部16に支持部18を採用して、第1接続部15にピン77を採用してもよいものである。
前記動力伝達装置24はエンジン側の出力軸8aから草刈り装置20の入力軸38へ動力を伝達する手段を指す。具体的には、動力伝達装置は入力ベルト24であるが、ベルトに限らず、自在継手を利用した軸伝動によるものであってもよい。
上記実施の形態では、上下動自在な支持部18(ピン81と長孔84による連結)を、出力軸8aと第1接続部15までの距離と、入力軸38と第2接続部16までの距離とのうち、長い方の第1接続部15側に形成してあるが、支持部18は、第1接続部15又は第2接続部16のいずれか一方、又は両方に採用してもよい。
上記実施の形態では、動力伝達装置24を、ベルト伝動に適用できるものであるが、出力軸8a又は入力軸38に自在継手が接続されている場合や、自在継手が出力軸8a又は入力軸38に近接配置されている場合は、出力軸8aと入力軸38とが軸連結されている場合であってもよい。
上記実施の態様では、第1接続部15(出力軸8a側)に上下動自在な支持部18を形成するに当たって、中間カバー14に長孔84を備え、出力軸カバー12に係合部材(ピン81)を備えて、支持部18を構成してあるが、長孔84を出力軸カバー12に備え、係合部材81を中間カバー14に備えることもできる。
又、第2接続部16(入力軸38側)に支持部18を形成するに当たって、中間カバー14に長孔84を備え、入力軸カバー13に係合部材(ピン81)を備えてもよい。更には、長孔84を入力軸カバー13に備え、係合部材81を中間カバー14に備えるようにしてもよい。
上記実施の形態では、草刈装置20が上昇するときに、刈り刃ハウジング22の上部の第3カバー43の天板最上部の前端角部85で中間カバー14を押し上げるようにしてあるが、この手段に代えて、草刈装置20を昇降させるリンク機構7と第1接続部15側の中間カバー14の端部とを連係させて、リンク機構7の昇降作動に連動して中間カバー14の端部を昇降するようにしてもよい。
入力ベルト24に代えて、自在継手による軸連結に構成した場合、中間軸(プロペラシャフト)の両端の自在継手を支点として中間軸が傾斜移動する。従って、中間カバー14の両端の第1接続部15及び第2接続部16が自在継手と一致する場合は、自在継手間距離の変化を無視する(変化を許す融通を確保する)とすれば、支持部18は必要がない。しかし中間カバー14の端部の第1接続部15又は第2接続部16が、出力軸8a若しくは入力軸38、又は自在継手(支点)から大きく離れていると、第1接続部15又は第2接続部16のいずれか一方、又は両方に支持部18を形成すればよい。
本発明は、走行機体に草刈装置を下降させた作業姿勢と上昇させた非作業姿勢とに亘って昇降自在に備えた乗用型草刈機に適用できるものであり、刈り草を回収する集草部を備えた乗用型草刈機や、前車輪の前側に草刈装置を備えた乗用型草刈機にも適用できる。
8 エンジン
8a 出力軸
12 出力軸カバー
13 入力軸カバー
14 中間カバー
15 第1接続部
16 第2接続部
18 支持部
20 草刈装置
22 刈り刃ハウジング
23 カッターブレード
24 動力伝達装置
34 入力軸
81 係合部材(ピン)
84 長孔
85 固定部材(第3カバーの天板最上部の前端角部)
P 縦軸心

Claims (5)

  1. 刈り刃ハウジングの内部に縦軸心周りに回転駆動されるカッターブレードで草刈りを行う草刈装置を、下降させた作業姿勢と上昇させた非作業姿勢とに亘って昇降自在に走行機体に備え、エンジンの動力を走行機体側の出力軸から昇降自在な前記草刈装置に備えられた入力軸に動力伝達装置を介して伝達するように構成した乗用型草刈機において、
    前記出力軸を覆う出力軸カバーと、前記入力軸を覆う入力軸カバーと、前記動力伝達装置を覆う中間カバーとを設け、前記中間カバーの一端部と前記出力軸カバーとの間に備えた第1接続部と、前記中間カバーの他端部と前記入力軸カバーとの間に備えた第2接続部とにおいて、前記中間カバーを左右横軸心周りに回動自在に支持し、
    前記第1及び第2接続部の少なくとも一方に、前記中間カバーを左右横軸心周りに回動自在に支持するとともに上下動を許容する支持部を形成してある乗用型草刈機。
  2. 前記支持部を、前記出力軸と前記第1接続部までの距離と、前記入力軸と前記第2接続部までの距離のうち、長い方の接続部に形成してある請求項1記載の乗用型草刈機。
  3. 前記支持部を前記第1接続部に形成し、前記中間カバーと前記出力軸カバーのいずれか一方に上下方向に長い長孔を備え、他方に該長孔に係合する係合部材を備えて、前記支持部を構成してある請求項1または2記載の乗用型草刈機。
  4. 前記支持部を前記第2接続部に形成し、前記中間カバーと前記入力軸カバーのいずれか一方に上下方向に長い長孔を備え、他方に該長孔に係合する係合部材を備えて、前記支持部を構成してある請求項1または2記載の乗用型草刈機。
  5. 前記草刈装置が作業姿勢に下降するときには、前記中間カバーの第1接続部側の端部が前記第1接続部側の前記支持部に支持されることで、前記動力伝達装置が前記中間カバーに沿った非接触状態に維持され、
    前記草刈装置が非作業姿勢に上昇するときには、前記草刈装置の上昇に伴って前記中間カバーが前記刈り刃ハウジングに形成してある固定部材に接当して押し上げられることで、前記動力伝達装置が前記中間カバーに沿った非接触状態に維持されるようにしてある請求項3記載の乗用型草刈機。
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