JP4597791B2 - 回路遮断器の電動操作装置 - Google Patents

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Description

この発明は回路遮断器の電動操作装置に関し、特に、回路遮断器の開閉操作ハンドルを操作する電動操作装置に関する。
図5は回路遮断器30と電動操作装置40の内部とを示す側面図であり、図6は電動操作装置40の内部を示す平面図であり、図7は電動操作装置40の外観を示す平面図である。このような電動操作装置40は、たとえば特許文献1に開示されている。
図5において、回路遮断器30には、開閉操作ハンドル31を操作することによって開閉機構を介して開閉接触子が接触および開離したONおよびOFF状態と、トリップ動作によって内蔵する遮断器ラッチ機構が釈放して開閉機構を介して開閉接触子が開離したトリップ状態がある。開閉操作ハンドル31は、回転移動可能に設けられており、ON状態では一方端部に位置し、OFF状態では他方端部に位置し、トリップ状態ではON状態とOFF状態の中間に位置する。トリップした回路遮断器30をONにするには、開閉操作ハンドル31をOFF状態の位置まで移動させて、釈放した遮断器ラッチ機構をリセットする操作が必要である。
回路遮断器30のトリップ動作の種類には、遮断器30に過電流が流れたとき遮断器30をトリップさせる過電流引外し、選択的に内蔵される電圧引外し装置の電磁石に電圧を印加してトリップさせる電圧引外し、選択的に内蔵される不足電圧引外し装置の電磁石に印加している電圧を低下させて(又は電圧が低下したとき)トリップさせる不足電圧引外し、および遮断器ラッチ機構を機械的に釈放する機械的トリップボタンによる引外しがある。なお、回路遮断器30には、トリップしたことを電気的に検知するために遮断器ラッチ機構の動作によって動作する警報スイッチが内蔵されることがある。
電動操作装置40は、遠隔操作によって回路遮断器30の開閉操作ハンドル31を操作するものであり、回路遮断器30の表面に取り付けられる。この電動操作装置40は、図中左右方向に直線的にスライド運動して開閉操作ハンドル31を操作する操作板41と、放勢されたとき操作板41をON方向にスライドさせる投入ばね42と、操作板41をOFF方向にスライドさせると同時にギヤ43〜46を介して投入ばね42を蓄勢する電動機47と、蓄勢された状態で投入ばね42を保持するラッチレバー48,49およびカム50を含む投入ばねラッチ機構と、投入ばねラッチ機構の係合を釈放して投入ばね42を放勢するラッチ釈放電磁石51を有する。
電動操作装置40の表面には、機械的に投入ばねラッチ機構を釈放させる手動ONボタン52、遮断器30本体の機械的トリップボタンを操作する手動トリップボタン53、回路遮断器30がON状態(I)であるかOFF状態(○)であるかトリップ状態(△)であるかを示すインジケータ54などが設けられている。OFF指令とON指令は、離れた場所にそれぞれ遠隔OFFスイッチと遠隔ONスイッチを設けることによって遠隔操作が可能である。
遠隔ONスイッチを閉じてラッチ釈放電磁石51を励磁させると、ラッチレバー48,49およびカム50の係合が解消してカム50が反時計方向に回転し、投入ばね42が放勢して操作板41がON方向に移動し、回路遮断器30がON状態になる。
また、遠隔OFFスイッチを閉じて電動機47を回転駆動させると、ギア43〜46を介してカム50が反時計方向に回転し、投入ばね42が蓄勢されて操作板41がOFF方向に移動し、回路遮断器30がOFF状態になる。
また、トリップした回路遮断器30をリセットするときは、遠隔OFFスイッチを閉じて電動機47を回転させると、操作板41がOFF方向に移動して回路遮断器30がリセット状態(OFF状態)になる。あるいは、着脱自在に装着される図5の手動蓄勢ハンドル55を回すことによって投入ばね42を蓄勢させるとともに回路遮断器30をリセットさせることもできる。
特開2004−152689号公報
このような電動操作装置40には、回路遮断器30がトリップしたとき直ぐにON動作できるように、自動的にリセット動作できるような自動リセット機能を持たせると便利である。従来の自動リセット機能は、警報スイッチを遠隔OFFスイッチに並列接続することによって実現していた。すなわち、遮断器30がトリップしたとき警報スイッチがONになって電動機47が回転し、操作板41がOFF方向、すなわちリセット方向へスライドしてリセットする構成であった。
このように従来の電動操作装置40にあっては、自動リセットのために警報スイッチを使用する必要があるため、遮断器30内部から警報スイッチの配線を取り出して電動操作装置40に接続するという特別の配線が必要であり、又、警報スイッチを他の目的のために使用できないという問題があった。
また、過電流引外しによって遮断器30がトリップしたときは、過電流の原因を調べてから遮断器30をリセットしONすることが好ましいが、従来の電動操作装置40にあっては、トリップの種類にかかわらず自動リセットする構成のものであった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、遮断器のトリップが過電流によるものか否かを識別できるとともに、自動リセットのために警報スイッチを必要としない回路遮断器の電動操作装置を提供することである。
この発明に係る回路遮断器の電動操作装置は、回路遮断器の開閉操作ハンドルを操作する電動操作装置において、回路遮断器が電圧引外し装置または不足電圧引外し装置によってトリップされた場合と電動操作装置の手動トリップボタンによってトリップされた場合は回路遮断器を自動的にリセットし、回路遮断器が過電流引外しによってトリップされた場合は回路遮断器を自動的にリセットしないことを特徴とするものである。
また、この発明に係る他の回路遮断器の電動操作装置は、回路遮断器の開閉操作ハンドルを操作する電動操作装置において、第1〜第3のリセットモードのうちのいずれかのリセットモードを選択する選択手段と、第1のリセットモードが選択された場合は、回路遮断器がトリップしても回路遮断器をリセットせず、第2のリセットモードが選択された場合は、回路遮断器がトリップしたときは常に回路遮断器をリセットし、第3のリセットモードが選択された場合は、回路遮断器が電圧引外し装置または不足電圧引外し装置によってトリップされたときと電動操作装置の手動トリップボタンによってトリップされたときは回路遮断器をリセットし、回路遮断器が過電流引外しによってトリップされたときは回路遮断器をリセットしない制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、この発明に係るさらに他の回路遮断器の電動操作装置は、回路遮断器の開閉操作ハンドルを操作する電動操作装置において、直線的にスライド運動して開閉操作ハンドルを操作する操作板と、放勢されたときに操作板をON方向にスライドさせる投入ばねと、操作板をOFF方向にスライドさせると同時に蓄勢ギヤを介して投入ばねを蓄勢する電動機と、蓄勢された状態で投入ばねを保持する投入ばねラッチ機構と、投入ばねラッチ機構の係合を釈放して投入ばねを放勢するラッチ釈放電磁石と、遮断器本体の機械的トリップボタンを操作する手動トリップボタンと、投入ばねが蓄勢状態か放勢状態かを検出するための第1の検出器と、回路遮断器がトリップ状態であるか否かを検出するための第2の検出器と、手動トリップボタンが押されているか否かを検出するための第3の検出器と、第1〜第3の検出器の検出結果と、遠隔ONスイッチからの信号と、遠隔OFFスイッチからの信号と、回路遮断器に内蔵された電圧引外し装置または不足電圧引外し装置からの信号とに基づき、電動機およびラッチ釈放電磁石を制御する制御回路とを備えたものである。ここで、制御回路は、遠隔ONスイッチからの信号によってON動作が指令された場合は、ラッチ釈放電磁石を駆動させて投入ばねを放勢し、遠隔OFFスイッチからの信号によってOFF動作が指令された場合は、電動機を駆動させて投入ばねを蓄勢し、回路遮断器が電圧引外し装置または不足電圧引外し装置によってトリップされた場合と手動トリップボタンによってトリップされた場合は電動機を駆動させて回路遮断器をリセットし、回路遮断器が過電流引外しによってトリップされた場合は回路遮断器をリセットしないことを特徴とする。
好ましくは、さらに、第1〜第3のリセットモードのうちのいずれかのリセットモードを設定するための動作モード設定スイッチが設けられる。制御回路は、さらに動作モード設定スイッチの設定結果に基づいて電動機およびラッチ釈放電磁石を制御する。制御回路は、第1のリセットモードが設定された場合は、回路遮断器がトリップしても回路遮断器をリセットせず、第2のリセットモードが設定された場合は、回路遮断器がトリップしたときは常に電動機を駆動させて回路遮断器をリセットし、第3のリセットモードが設定された場合は、回路遮断器が電圧引外し装置または不足電圧引外し装置によってトリップされたときと手動トリップボタンによってトリップされたときは電動機を駆動させて回路遮断器をリセットし、回路遮断器が過電流引外しによってトリップされたときは回路遮断器をリセットしない。
また好ましくは、第1の検出器は、投入ばねが蓄勢状態か放勢状態かを検出するために蓄勢ギアの回転位置を検出し、第2の検出器は、回路遮断器がトリップ状態であるか否かを検出するために操作板の位置を検出し、第3の検出器は、手動トリップボタンが押されているか否かを検出するために手動トリップボタンの位置を検出する。
この発明に係る回路遮断器の電動操作装置では、回路遮断器が過電流引外しによってトリップされた場合は回路遮断器を自動的にリセットせず、それ以外の原因でトリップされた場合は回路遮断器を自動的にリセットする。したがって、回路遮断器が自動リセットされているか否かに基づいて、トリップが過電流によるものか否かを識別することができる。また、警報スイッチを用いることなく自動リセットを行なうことができる。
図1は、この発明の一実施の形態による回路遮断器の電動操作装置1の自動リセット機能に関連する部分を示すブロック図である。電動操作装置1の自動リセット機能以外の機能に関連する部分の構成および動作は、図5〜図7で示したばね蓄勢型電動操作装置と同じである。
図1において、この電動操作装置1は、図5〜図7で示した電動機47、ラッチ釈放電磁石51などの他に、ギア位置検出器2、操作板位置検出器3、手動トリップ検出器4、動作モード設定スイッチ5、制御回路6および駆動回路7,8を備えており、電圧引外し装置10が内蔵された回路遮断器に取り付けられ、遠隔ONスイッチ11および遠隔OFFスイッチ12に接続されている。
ギア位置検出器2は、たとえば光スイッチで構成され、蓄勢ギヤ46の回転位置を検出し、検出結果を示す信号φ2を制御回路6に与える。制御回路6は、信号φ2に基づいて、投入ばね42が蓄勢状態か放勢状態かを判別する。
操作板位置検出器3は、たとえば光スイッチで構成され、操作板41の位置を検出し、検出結果を示す信号φ3を制御回路6に与える。制御回路6は、信号φ3に基づいて、回路遮断器30がトリップ状態であるか否かを判定する。
手動トリップ検出器4は、手動トリップボタン53の位置を検出し、検出結果を示す信号φ4を制御回路6に与える。制御回路6は、信号φ4に基づいて、手動トリップボタン53が押されているか否かを判定する。
この電動操作装置1には、自動リセット動作に関して第1〜第3のモードが設けられており、動作モード設定スイッチ5によって第1〜第3のモードのうちの所望のモードを選択することが可能になっている。第1のモードは、回路遮断器30がトリップしたときは、トリップの種類にかかわらず、自動リセット動作を行なわないモードである。このモードに設定されているときは、遠隔OFFスイッチ12をONにすることによりリセット操作を行うことができる。
第2のモードは、回路遮断器30がトリップしたときは、トリップの種類にかかわらず、自動リセット動作を行なうモードである。第3のモードは、回路遮断器30が過電流引外しによってトリップしたときのみ、自動リセット動作を行なわないモードである。この第3のモードでは、トリップ後に自動リセットされたかどうかを見ることにより、回路遮断器30が過電流引外しによってトリップしたか否かを判別することが可能である。
また、この電動操作装置1には電動動作を禁止する第4のモードも設けられており、動作モード設定スイッチ5によって第4のモードを選択することも可能である。動作モード設定スイッチ5は、設定されたモードを示す2ビットのモード設定信号φ5を制御回路6に与える。
電圧引外し装置10は、電圧引外しによって回路遮断器30をトリップしたことに応じて電圧引外し信号φ10を制御回路6に与える。遠隔ONスイッチ11は、スイッチがONされたことに応じて遠隔ON指令信号φ11を制御回路6に与える。遠隔OFFスイッチ12は、スイッチがONされたことに応じて遠隔OFF指令信号φ12を制御回路6に与える。
制御回路6は、検出器2〜4、スイッチ5、電圧引外し装置10、およびスイッチ11,12からの信号φ2〜φ5,φ10〜12に基づいて駆動回路7,8を介して電動機47およびラッチ釈放電磁石51を制御し、ON動作、OFF動作、自動リセット動作を行なう。
図2は、制御回路6のON動作を示すフローチャートである。図2において、回路遮断器30は、OFF状態にされているものとする。ステップS1において制御回路6は、遠隔ONスイッチ11からON指令信号φ11を受信する。ステップS2において動作モード設定スイッチ5からの信号φ5に基づいて第1〜第4のモードのうちのいずれのモードが設定されているかチェックし、第4のモードが設定されている場合はステップS3においてON動作を中止し、第1、第2または第3のモードが設定されている場合はステップS4に進む。
ステップS4において制御回路6は、ギア位置検出器2からの信号φ2に基づいて投入ばね42が蓄勢状態にあるか否かを判別し、蓄勢状態でない場合は既にON状態になっているのでステップS3においてON動作を停止し、蓄勢状態である場合はステップS5において駆動回路8を介してラッチ釈放電磁石51を励磁し、投入ばね42を放勢させて回路遮断器30をON状態にする。
ステップS6において制御回路6は、ギア位置検出器2からの信号φ2に基づいて投入ばね42が放勢状態にあるか否かを判別し、放勢状態でない場合はステップS2に戻り、放勢状態である場合はON動作を終了する。
図3は、制御回路6のOFF動作を示すフローチャートである。図3において、回路遮断器30は、ON状態にされているものとする。ステップS11において制御回路6は、遠隔OFFスイッチ12からOFF指令信号φ12を受信する。ステップS12において動作モード設定スイッチ5からの信号φ5に基づいて第1〜第4のモードのうちのいずれのモードが設定されているかチェックし、第4のモードが設定されている場合はステップS13においてOFF動作を中止し、第1、第2または第3のモードが設定されている場合はステップS14に進む。
ステップS14において制御回路6は、ギア位置検出器2からの信号φ2に基づいて投入ばね42が放勢状態にあるか否かを判別し、放勢状態でない場合は既にOFF状態になっているのでステップS13においてOFF動作を停止し、放勢状態である場合はステップS15において駆動回路7を介して電動機47を回転駆動させ、投入ばね42を蓄勢させて回路遮断器30をOFF状態にする。
制御回路6は、ステップS16において内蔵のタイマをONし、ステップS17においてギア位置検出器2からの信号φ2に基づいて投入ばね42が蓄勢状態にあるか否かを判別し、蓄勢状態である場合はOFF動作を終了し、蓄勢状態でない場合はステップS15に戻って電動機47のONを継続する。制御回路6は、タイマの計測時間が所定時間を経過した場合すなわち電動機47のON時間が所定時間を経過した場合は、装置が異常であると判断して電動機47を駆動停止させるとともに、ステップS18においてアラーム信号を出力する。アラーム信号に応答して音や光を発生する警報装置を設けてもよい。
図4は、制御回路6の自動リセット動作を示すフローチャートである。図4において、ステップS21において制御回路6は、操作板位置検出器3からの信号φ3に基づいて回路遮断器30がトリップしたか否かを判別し、トリップしていない場合はステップS22において自動リセットを行なわず、トリップした場合はステップS23に進む。
ステップS23において制御回路6は、動作モード設定スイッチ5からの信号φ5に基づいて第1〜第4のモードのうちのいずれのモードが設定されているかチェックし、第1および第4のモードが設定されている場合はステップS24においてトリップの種類にかかわらず自動リセット動作を行なわず、第2のモードが設定されている場合はステップS25に進み、第3のモードが設定されている場合はステップS29に進む。なお、第4のモードが設定されている場合は、図5で示した手動蓄勢ハンドル55によってリセットする。
ステップS25において制御回路6は、手動トリップ検出器4からの信号φ4に基づいて手動トリップボタン53が押されている状態(ON)が継続しているか否かを判別し、ボタン53が押されている状態が継続している場合はステップS26においてリセット動作を行なわず、ボタン53が押されている状態が継続していない場合はステップS27に進む。ステップS26においてリセット動作を行なわないのは、手動トリップボタン53が押し続けられたままの状態で自動リセット操作を行うと、リセットとトリップを繰り返すので、この動作を防止するためである。
ステップS27において制御回路6は、駆動回路8を介してラッチ釈放電磁石51を励磁する。これは、OFF状態で手動トリップボタン53によってトリップさせたときは、投入ばね42が蓄勢されたままの状態であるので、一旦ラッチ釈放電磁石51を励磁して、投入ばね42を放勢させるためである。ステップS28において制御回路6は、図3で示したOFF動作のステップS14〜S18を実行する。このようにして第2のモードでは、回路遮断器30がトリップした場合は、トリップの種類にかかわらず自動リセットが行なわれる。
ステップS29において制御回路6は、手動トリップ検出器4からの信号φ4に基づいて手動トリップボタン53が押された(ONされた)後に離された(OFFされた)か否かを判別し、ボタン53が押された後に離されていない場合、すなわちボタン53が押された状態が継続している場合はステップS30においてリセット動作を行なわず、ボタン53が押された後に離された(ON→OFF)場合はステップS31に進む。
ステップS31において制御回路6は、駆動回路8を介してラッチ釈放電磁石51を励磁し、投入ばね42を放勢させる。ステップS32において制御回路6は、図3で示したOFF動作のステップS14〜S18を実行する。このようにして第3のモードでは、手動トリップボタン53によって回路遮断器30がトリップされた場合は、自動リセットが行なわれる。
ステップS33において制御回路6は、電圧引外し装置10からの信号φ10に基づいてトリップが電圧引外しによるものか否かを判別し、電圧引外しによるものでない場合はステップS34においてリセット動作を行なわず、電圧引外しによるものである場合はステップS35に進む。
ステップS35において制御回路6は、駆動回路8を介してラッチ釈放電磁石51を励磁し、投入ばね42を放勢させる。ステップS36において制御回路6は、図3で示したOFF動作のステップS14〜S18を実行する。このようにして第3のモードでは、電圧引外し装置10によって回路遮断器30がトリップされた場合も、自動リセットが行なわれる。
この実施の形態では、第3のモードでは、回路遮断器30のトリップが手動トリップボタン53および電圧引外し装置10によるものである場合は自動リセットが行われ、過電流引外しによるものである場合は自動リセットは行なわれない。したがって、回路遮断器30がトリップされて自動リセットされているか否かに基づいて、トリップが過電流引外しによるものであるか、それ以外の原因によるものであるかを識別することができ、過電流引外しによって遮断器30がトリップしたときは、過電流の原因を調べてから遮断器30をリセットしONすることができる。よって、過電流発生の再発を防止することができ、電気系統の安定した運営が可能になる。また、自動リセットのために警報スイッチを使用する必要がないので、遮断器30内部から警報スイッチの配線を取り出して電動操作装置に接続する手間を省くことができ、また、警報スイッチを他の目的のために使用することができる。
なお、電圧引外し装置10の代わりに、不足電圧引外しによって回路遮断器30をトリップ状態にする不足電圧引外し装置を接続してもよい。この場合は、不足電圧引外し装置は不足電圧引外しを行なったことに応じて不足電圧引外し信号を制御回路6に与えるものとし、制御回路6はステップS33において不足電圧引外し信号に基づいて不足電圧引外しが行なわれたか否かを判別するとよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の一実施の形態による回路遮断器の電動操作装置の自動リセットに関連する部分を示すブロック図である。 図1に示した制御回路のON動作を示すフローチャートである。 図1に示した制御回路のOFF動作を示すフローチャートである。 図1に示した制御回路の自動リセット動作を示すフローチャートである。 従来の回路遮断器と電動操作装置の内部とを示す側面図である。 図5に示した電動操作装置の内部を示す平面図である。 図5に示した電動操作装置の外観を示す平面図である。
符号の説明
1,40 電動操作装置、2 ギア位置検出器、3 操作板位置検出器、4 手動トリップ検出器、5 動作モード設定スイッチ、6 制御回路、7,8 駆動回路、10 電圧引外し装置、11 遠隔ONスイッチ、12 遠隔OFFスイッチ、30 回路遮断器、31 開閉操作ハンドル、40 電動操作装置、41 操作板、42 投入ばね、43〜46 ギア、47 電動機、48,49 ラッチレバー、50 カム、51 ラッチ釈放電磁石、52 手動ONボタン、53 手動トリップボタン、54 インジケータ、55 手動蓄勢ハンドル。

Claims (5)

  1. 回路遮断器の開閉操作ハンドルを操作する電動操作装置において、
    前記回路遮断器が電圧引外し装置または不足電圧引外し装置によってトリップされた場合と前記電動操作装置の手動トリップボタンによってトリップされた場合は前記回路遮断器を自動的にリセットし、前記回路遮断器が過電流引外しによってトリップされた場合は前記回路遮断器を自動的にリセットしないことを特徴とする、回路遮断器の電動操作装置。
  2. 回路遮断器の開閉操作ハンドルを操作する電動操作装置において、
    第1〜第3のリセットモードのうちのいずれかのリセットモードを選択する選択手段と、
    前記第1のリセットモードが選択された場合は、前記回路遮断器がトリップしても前記回路遮断器をリセットせず、前記第2のリセットモードが選択された場合は、前記回路遮断器がトリップしたときは常に前記回路遮断器をリセットし、前記第3のリセットモードが選択された場合は、前記回路遮断器が電圧引外し装置または不足電圧引外し装置によってトリップされたときと前記電動操作装置の手動トリップボタンによってトリップされたときは前記回路遮断器をリセットし、前記回路遮断器が過電流引外しによってトリップされたときは前記回路遮断器をリセットしない制御手段とを備えたことを特徴とする、回路遮断器の電動操作装置。
  3. 回路遮断器の開閉操作ハンドルを操作する電動操作装置において、
    直線的にスライド運動して前記開閉操作ハンドルを操作する操作板と、
    放勢されたときに前記操作板をON方向にスライドさせる投入ばねと、
    前記操作板をOFF方向にスライドさせると同時に蓄勢ギヤを介して前記投入ばねを蓄勢する電動機と、
    蓄勢された状態で前記投入ばねを保持する投入ばねラッチ機構と、
    前記投入ばねラッチ機構の係合を釈放して前記投入ばねを放勢するラッチ釈放電磁石と、
    前記遮断器本体の機械的トリップボタンを操作する手動トリップボタンと、
    前記投入ばねが蓄勢状態か放勢状態かを検出するための第1の検出器と、
    前記回路遮断器がトリップ状態であるか否かを検出するための第2の検出器と、
    前記手動トリップボタンが押されているか否かを検出するための第3の検出器と、
    前記第1〜第3の検出器の検出結果と、遠隔ONスイッチからの信号と、遠隔OFFスイッチからの信号と、前記回路遮断器に内蔵された電圧引外し装置または不足電圧引外し装置からの信号とに基づき、前記電動機および前記ラッチ釈放電磁石を制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記遠隔ONスイッチからの信号によってON動作が指令された場合は、前記ラッチ釈放電磁石を駆動させて前記投入ばねを放勢し、
    前記遠隔OFFスイッチからの信号によってOFF動作が指令された場合は、前記電動機を駆動させて前記投入ばねを蓄勢し、
    前記回路遮断器が前記電圧引外し装置または前記不足電圧引外し装置によってトリップされた場合と前記手動トリップボタンによってトリップされた場合は前記電動機を駆動させて前記回路遮断器をリセットし、前記回路遮断器が過電流引外しによってトリップされた場合は前記回路遮断器をリセットしないことを特徴とする、回路遮断器の電動操作装置。
  4. さらに、第1〜第3のリセットモードのうちのいずれかのリセットモードを設定するための動作モード設定スイッチを備え、
    前記制御回路は、さらに前記動作モード設定スイッチの設定結果に基づいて前記電動機および前記ラッチ釈放電磁石を制御し、
    前記制御回路は、
    前記第1のリセットモードが設定された場合は、前記回路遮断器がトリップしても前記回路遮断器をリセットせず、
    前記第2のリセットモードが設定された場合は、前記回路遮断器がトリップしたときは常に前記電動機を駆動させて前記回路遮断器をリセットし、
    前記第3のリセットモードが設定された場合は、前記回路遮断器が前記電圧引外し装置または前記不足電圧引外し装置によってトリップされたときと前記手動トリップボタンによってトリップされたときは前記電動機を駆動させて前記回路遮断器をリセットし、前記回路遮断器が過電流引外しによってトリップされたときは前記回路遮断器をリセットしないことを特徴とする、請求項3に記載の回路遮断器の電動操作装置。
  5. 前記第1の検出器は、前記投入ばねが蓄勢状態か放勢状態かを検出するために前記蓄勢ギアの回転位置を検出し、
    前記第2の検出器は、前記回路遮断器がトリップ状態であるか否かを検出するために前記操作板の位置を検出し、
    前記第3の検出器は、前記手動トリップボタンが押されているか否かを検出するために前記手動トリップボタンの位置を検出することを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の回路遮断器の電動操作装置。
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