JP4597761B2 - 島設備 - Google Patents

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Description

本発明は、多数の遊技球が流通する球通路内等での遊技球の衝突時における衝撃を吸収する緩衝部材を備えた島設備に関するものである。
従来、パチンコ遊技機や当該パチンコ遊技機が複数設置された島設備内には、遊技球(パチンコ球)を供給・払出・排出等のために流通させる各種の球通路が設けられている。一般に、これらの球通路は金属や樹脂で成形されているため、その球通路内を流通する遊技球が通路壁面等に衝突した際には、大きな衝突音が発生すると共に、その球通路には激しい衝撃が加わることになる。そこで、このような遊技球の衝突時における衝撃(及び衝突音)を吸収する装置として、例えば特許文献1に記載されるような衝撃吸収装置(パチンコ球の衝突音低減化装置)が従来から提案されている。
この特許文献1の衝撃吸収装置は、パチンコ遊技機内の賞球払出通路や島設備におけるパチンコ球分配装置内の樋に設置されるものであり、その表面が遊技球の衝突面として機能するように構成されたポリウレタン系エラストマからなる平板状の衝撃吸収部を備えている。そして、球通路(前記賞球払出通路や樋)への設置時には、遊技球が衝突することになる通路壁面上に、前記衝撃吸収部の表面が遊技球の衝突面となるように且つ当該衝撃吸収部の裏面と通路壁面との間に隙間が形成されるように、支持部材(スペーサ)を介在させてプラスチック製の留め具(ファスナ)で固定される構成となっている。即ち、衝撃吸収部の表面(衝突面)に遊技球が衝突した場合には、衝撃吸収部が前記隙間の範囲内において湾曲・振動することにより、遊技球の衝突に基づく衝撃(及び衝突音)を吸収(減衰)するようになっていた。
特開平10−309358号公報(請求項1、段落番号[0008]、図1)
ところが、特許文献1に記載の衝撃吸収装置においては、衝撃吸収部がポリウレタン系のエラストマで構成されており、その表面(衝突面)は平面又は波状([0035]参照)に形成されていた。そのため、当該衝撃吸収部の表面(衝突面)に遊技球が衝突した場合、ポリウレタン系のエラストマは、その摩擦係数が比較的高いため、遊技球が衝突した表面部位に摩擦熱が生じることになる。従って、長期にわたって、多数の遊技球が衝撃吸収部における同じ表面部位への衝突を繰り返した場合、当該表面部位は前記摩擦熱によりゲル化して、その表面が徐々に削り取られて欠損することがあった。しかも、そのような欠損箇所については、その摩擦係数が更に大きくなるため、次第に欠損の程度がひどくなり、遂には表面側から裏面側までに貫通する貫通穴が形成されてしまうことになって、遊技球の衝突に基づく衝撃(衝突音)を吸収できなくなるという問題があった。
さらに、支持部材及び留め具は、衝撃吸収部と通路壁面との隙間を保つように、該衝撃吸収部に撓みが生じない範囲で設ける必要があり、衝撃吸収装置の大きさもそれに準じていた。従って、広範囲に亘って衝撃吸収装置を設ける場合は、特許文献1の図4に示されているように、小単位の衝撃吸収装置をいくつも並設しなければならなかった。また、この場合、留め具が複数箇所に配置されているため、該留め具に遊技球が衝突する頻度が高くなるという問題もあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技球の衝突に基づく衝撃(及び衝突音)を長期にわたって確実に吸収できる緩衝部材を備えた島設備を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の遊技機と、当該各遊技機から排出された遊技球を回収して下流端側に向けて流下させ、かつ多数の遊技球が流通する球通路と、当該球通路の下流端から放出された遊技球を受け入れる球回収タンクと、当該球回収タンク内から連絡口を介して通出された遊技球を上方へ揚送する球揚送装置とを備え、前記球通路の下流端から放出される遊技球の放出軌跡上に、弾性材からなる薄板状の衝撃吸収部を有する緩衝部材を敷設した島設備において、前記衝撃吸収部の一方の面側には、複数の突部が所定間隔で一体的に並設されるとともに一定の一方向に沿って帯状に形成されている一方、他方の面側には、同一温度雰囲気での摩擦係数が前記弾性材よりも低い材質の表装材が貼着され、前記緩衝部材を、取付壁部と前記衝撃吸収部の間に前記突部を介在させるとともに、丸みを帯びた形状に形成された前記突部の先端を前記取付壁部に固定することにより、前記球通路の下流端と対面する前記表装材の表面に遊技球を衝突させるように敷設したことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記表装材は、編目構造を有する構成とされていることを要旨とする
本発明によれば、遊技球の衝突に基づく衝撃(及び衝突音)を長期にわたって確実に吸収できる。
(第一実施形態)
以下、本発明をパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)が複数設置された島設備に使用する緩衝部材31に具体化した第一実施形態を図1〜図4に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態の島設備10は、当該島設備10における長手方向(図1では左右方向)の略中央に球揚送装置11を備えている。この球揚送装置11は図示しない研磨リフトを介して遊技球を研磨しながら上方へと揚送するものであり、球揚送装置11の上方端と対応する位置には多数の遊技球を貯留可能な島タンク12が設置されている。また、球揚送装置11の左右両側には、夫々、複数(例えば10台)のパチンコ機13が並列状に設置されている。各パチンコ機13の上方域には、当該各パチンコ機13へ島タンク12内に貯留された遊技球を分配供給するための球供給樋(球通路)14が球揚送装置11側を上流端とする斜状態様で左右一対設けられている。そして、各球供給樋14からは複数の球分配シュート(図示略)が各パチンコ機13と個別対応するように分岐形成され、当該各分配シュートを介して各パチンコ機13へ遊技球が分配供給されるようになっている。
一方、島設備10における各パチンコ機13の下方域には、当該各パチンコ機13から排出された遊技球(例えばアウト球等)を回収するための球回収樋(球通路)15が球揚送装置11側を下流端とする斜状態様で左右一対設けられている。そして、各パチンコ機13からは図示しない球排出シュートを介して下方に位置する球回収樋15へ遊技球が排出されるようになっている。これら左右の球回収樋15は、遊技球の放出端となる下流端の部分が各々上方をカバー16で覆われており(図2参照)、それら各下流端が島設備10の略中央で球揚送装置11の下方端と対応する位置に設置された球回収タンク17内まで延設されている。なお、島設備10の一方端側には、遊技者が遊技球を返却するための返却球計数機15a(所謂ジェットカウンター)が備えられており、該返却球計数機15aの球流出口と前記球回収樋15の上流端とが連通するように接続されている。そのため、各パチンコ機13及び返却球計数機15aから球回収樋15内へと排出された遊技球は、当該球回収樋15内を下流端側に向けて流下し、その下流端から球回収タンク17内へ勢い良く放出されることになる。また、球回収タンク17の下部中央には、球揚送装置11の球取込口(図示略)と連通する連絡口20が開口形成されている(図2参照)。従って、球回収タンク17内に放出された遊技球は、連絡口20及び取込口を介して球揚送装置11内に取り込まれて島タンク12へ揚送されるようになっている。
図2に示すように、球回収タンク17は上方を開口した箱体であり、その上方開口部分は遊技球が球回収タンク17外へ飛散するのを防止するための蓋体18により閉塞されている。蓋体18の内面には略直方体形状をなすガイド装置19が垂下支持されており、このガイド装置19は、左右の球回収樋15の下流端から球回収タンク17内に放出される遊技球の放出軌跡上に位置すると共に、連絡口20の真上に位置するように配設されている。そのため、球回収樋15の下流端から放出された遊技球は、ガイド装置19において球回収樋15の下流端と対面する表面(具体的には後述する表装材25の表面25a)に衝突することになる。そして、このガイド装置19の表面(表装材25の表面25a)に衝突した遊技球は、ガイド装置19によって勢いが吸収されて真下へと落ちる。従って、ガイド装置19は、球回収樋15の下流端から放出された遊技球の飛出し方向(落下方向)を変更して、該遊技球を連絡口20側(球回収タンク17の下部中央)に向けてガイドするようになっている(図4参照)。
次に、ガイド装置19の具体的な構成について図3に基づき説明する。
図3(a)に示すように、ガイド装置19は、四角板状に形成された取付壁部30と、当該取付壁部30の両面にそれぞれ固定された緩衝部材31を有している。取付壁部30は、木製の素材で構成されており、蓋体18に固定支持されている。
緩衝部材31は、弾性材(本実施形態では、ポリウレタン系のエラストマ)からなる板状の衝撃吸収部21を備えている。この衝撃吸収部21の片面には、複数のスペーサ22が所定間隔(本実施形態では15mm間隔)で一体的に並設される。具体的には、図3(b)に示すように、衝撃吸収部21の片面に、スペーサ22が一定の一方向に沿って帯状に形成されている。また、図3(a)に示すように、スペーサ22の基部は、その先端と比較して幅広に形成されている。また、スペーサ22の先端は、丸みを帯びた形状に形成されている。そして、緩衝部材31は、取付壁部30と衝撃吸収部21の間にスペーサ22が介在するようにして、取付壁部30に固定されている。より詳しくは、スペーサ22の先端を取付壁部30に接着固定している。このため、取付壁部30と衝撃吸収部21の間(衝撃吸収部21の裏面側)には、所定容積の空気層24が衝撃吸収部21の裏面側への変位を許容する変位スペースとして形成される。従って、本実施形態のスペーサ22は、所定間隔で一体的に並設される突部となる。なお、衝撃吸収部21とスペーサ22とは一体成形されているため、同じ材質(ポリウレタン系のエラストマ)となる。
そのため、球回収樋15の下流端から球回収タンク17内に放出された遊技球がガイド装置19の表面(表装材25の表面25a)に衝突した際には、各衝撃吸収部21が遊技球からの衝撃荷重を受けて空気層24の範囲内で湾曲・振動することになる。そして、ガイド装置19においては、そのように衝撃吸収部21が湾曲・振動することにより、遊技球の衝突に基づく衝撃(及び衝突音)を吸収(減衰)するようになっている。なお、遊技球が衝突した衝突面の反対側に空気層24がなくても、すなわち、衝突面の反対側にスペーサ22があっても、該スペーサ22が弾性変形して空気層24の範囲内で湾曲・振動し、遊技球の衝撃を吸収するようになっている。
なお、スペーサ22の基部は、その先端と比較して幅広に形成されているので、遊技球からの衝撃荷重を受けてもスペーサ22が衝撃吸収部21側に折り畳まれることがない。すなわち、スペーサ22が補強されており、確実に変位スペースを確保することができる。また、スペーサ22の先端は、丸みを帯びた形状に形成されているので、その先端は接着位置を中心として回動しやすくなっており、衝撃吸収部21をより大きく湾曲・振動させることができる。すなわち、大きな衝撃荷重を受けても衝撃(及び衝突音)を吸収(減衰)できるようになっている。
また、衝撃吸収部21の表面側となる一面が通気性を有する表装材25により被覆保護されている。この表装材25は、架橋タイプポリウレタン製の織物からなり、より具体的には、合成繊維である架橋タイプポリウレタンの繊維を織って作られた布であって、編目構造を有するので、繊維と繊維との間には微小な空気層が形成されているために通気性を有している。この表装材25は、衝撃吸収部21の表面(スペーサ22が形成されていない側の面)に貼着(合着又は接着)されている。そして、球回収樋15の下流端から遊技球が球回収タンク17内に放出された場合には、表装材25の表面25aに遊技球が衝突して飛出し方向をガイドされるようになっている。従って、本実施形態では、表装材25の表面25aが遊技球との衝突面となると共に、表装材25により被覆保護された衝撃吸収部21における表面側の一面が遊技球からの衝撃荷重を受ける受圧面となる。
また、表装材25は、雰囲気温度が一定であるとした場合、衝撃吸収部21の摩擦係数よりも低い材質(架橋タイプポリウレタン)の繊維からなる織物にて構成されている。そのため、長期に亘って多数の遊技球がガイド装置19の表面となる表装材25の表面25aに衝突を繰り返しても、当該表装材25は摩擦係数が低いため、ほとんど摩擦熱が生じないようになっている。また、たとえ遊技球との衝突が繰り返されて摩擦熱が生じたとしても、表装材25は通気性を有しているため、当該摩擦熱は、表装材25の内部にこもることなく外部へ速やかに放熱されることになる。なお、架橋タイプポリウレタンは、摩擦係数が低い、耐熱性に優れている、耐磨耗性に優れている、及び自己潤滑性に優れている等という特性を備えている。
そこで次に、以上のように構成された本実施形態の島設備10において球回収樋15の下流端から球回収タンク17内に遊技球が放出された場合の作用について図4を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、図1及び図2における右側の球回収樋15から球回収タンク17内へ遊技球が放出された場合についてのみ説明することとし、左側の球回収樋15から遊技球が放出された場合については右側の球回収樋15から放出された場合と同様であるため、重複説明を省略することとする。
さて、図4に示すように、球回収樋15内を下流端側に向けて流下する遊技球Bは、当該球回収樋15の下流端から球回収タンク17内に向けて放出され、その放出軌跡上に設置されたガイド装置19の表面(表装材25の表面25a)に衝突する。すると、ガイド装置19の表面(表装材25の表面25a)に衝突した遊技球Bは、その飛出し方向が変更され、球回収タンク17内における連絡口20側に向けてガイドされる。
そのため、球回収タンク17内へ放出(回収)された各遊技球Bは、球回収タンク17内において交錯した状態(即ち、滞留した状態)となることなく、速やかに前記連絡口20から当該連絡口20に連通する球揚送装置11へ向けてスムーズに通出される。従って、球揚送装置11は、多数の遊技球Bを効率良く研磨リフトにより研磨しながら上方の島タンク12へと揚送できるようになる。
また、ガイド装置19は、表装材25の表面25aに遊技球Bが衝突した際に、当該遊技球Bからの衝撃荷重により衝撃吸収部21が裏面側に形成された空気層24の範囲内で湾曲・振動する。そのため、島設備10では、球回収樋15の下流端から球回収タンク17内へ放出された多数の遊技球Bがガイド装置19に衝突した際の衝撃及び衝突音が前記衝撃吸収部21の湾曲・振動により吸収(減衰)されて良好に低減される。
そして、ガイド装置19において各遊技球Bが衝突した際に当該遊技球Bと直接擦れ合うことになる表装材25は、同一温度雰囲気において衝撃吸収部21よりも摩擦係数が低い架橋タイプポリウレタンの繊維からなる織物で構成されている。そのため、遊技球Bが衝突した際に生じる摩擦熱を抑制でき、多数の遊技球Bが長期にわたってガイド装置19の衝突面(表装材25の表面25a)に衝突を繰り返したとしても、衝撃吸収部21における表面側の一面がゲル化して欠損(例えば、穴が開く等)することはない。従って、衝撃吸収装置としても機能するガイド装置19は、その衝撃吸収部21が遊技球Bとの衝突に基づく欠損を回避され、その衝撃吸収機能を長期にわたって維持できるようになる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)衝撃吸収部21の一面は、表装材25により被覆保護されているため、多数の遊技球Bが緩衝部材31に衝突を繰り返しても、遊技球と直接擦れ合うのは、衝撃吸収部21よりも摩擦係数が低い表装材25である。そのため、遊技球との衝突時における摩擦熱で衝撃吸収部21の一面がゲル化したり当該ゲル化に基づき欠損したりすることを回避できる。従って、緩衝部材31は、遊技球の衝突に基づく衝撃(及び衝突音)を長期にわたって確実に吸収できる。
(2)また、衝撃吸収部21の片面(裏面)にスペーサ22を形成しているため、緩衝部材31を取付壁部30(敷設面)に敷設した際、取付壁部30と衝撃吸収部21との間に空気層24(変位スペース)が形成される。そして、遊技球が表装材25に衝突して衝撃吸収部21における表面側の一面に衝撃荷重が加わった場合、衝撃吸収部21が空気層24(変位スペース)の範囲内で湾曲・振動するようになっている。従って、この衝撃吸収部21の湾曲・振動により、遊技球の衝突に基づく衝撃(及び衝突音)を確実に吸収(減衰)できる。
(3)また、衝撃吸収部21とスペーサ22とを一体成形しているため、緩衝部材31を取り付けた際、衝撃吸収部21と取付壁部30(敷設面)との間に空気層24(変位スペース)を設けるための別個の支持部材を衝撃吸収部21と取付壁部30との間に配置する必要がなくなり、緩衝部材31の設置が容易となる。さらに、スペーサ22は、所定間隔ごとに並設されているため、緩衝部材31を任意の大きさに切除してもスペーサ22が配置されており、当該スペーサ22により衝撃吸収部21と取付壁部30との間に空気層24(変位スペース)を設けることができる。従って、敷設面の形状に合わせて緩衝部材31の形状を変更することが可能である。
(4)表装材25は、織物で構成され、編目構造を有しているため、繊維と繊維との間には微小な空気層が形成される。この微小な空気層がクッションとして機能すること、及び織り目が変位することにより遊技球の衝撃荷重を吸収できるため、表装材25の耐久性を向上することができる。また、編目構造を有することにより通気性が良くなる。このため、表装材25の表面25aに長期にわたって多数の遊技球が繰り返し衝突し、表装材25又は当該表装材25で被覆保護された各衝撃吸収部21に摩擦熱が生じたとしても、そのような摩擦熱を外部に良好に放熱できる。また、編目構造としたことにより遊技球が衝突した際、表装材25の受圧面積が小さくなる。このため、遊技球と表装材25との間の摩擦が小さくなるので、衝突した球を速やかに排出することができる。
(5)表装材25を、架橋タイプポリウレタンの繊維からなる織物で構成した。そのため、架橋タイプポリウレタンを繊維状にする際、例えば、ナイロンなどよりも強度が強いので細くすることができ、ナイロン製の布などよりも編み目を細かくすることができる。従って、ナイロン製の布(織物)等で構成した表装材よりも摩擦係数を小さくすることができ、遊技球の衝突に基づく衝撃(及び衝突音)を長期にわたって確実に吸収できる。
(第二実施形態)
次に、本発明を具体化した第二実施形態を説明する。なお、第一実施形態と同様の構成は、第一実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明及び図面は省略又は簡略する。
第二実施形態では、図5に示すように、緩衝部材31を球回収樋15の底面に敷設した。本実施形態において、緩衝部材31を球回収樋15の底面の形状に合わせて切除し、球回収樋15の底面全体に敷設するようにしている。その際、衝撃吸収部21と底面との間にスペーサ22が介在するように敷設し、衝撃吸収部21と底面との間に空気層24(変位スペース)を形成するようにした。なお、スペーサ22は、所定間隔で並設されているので、緩衝部材31を底面形状に合わせて切除しても、均等にスペーサ22が衝撃吸収部21と底面との間に介在することとなる。すなわち、衝撃吸収部21と底面との間に空気層24(変位スペース)が均等に形成されることとなる。
これにより、パチンコ機13から球回収樋15に排出される遊技球Bが表装材25に衝突して衝撃吸収部21における表面側の一面に衝撃荷重が加わった場合、衝撃吸収部21が空気層24(変位スペース)の範囲内で湾曲・振動する。従って、この衝撃吸収部21の湾曲・振動により、遊技球の衝突に基づく衝撃(及び衝突音)を確実に吸収(減衰)できる。
また、図6に示すように、スペーサ22の延在する方向を球回収樋15において遊技球Bが流れる方向と一致するように、緩衝部材31を敷設した。これにより、遊技球Bの衝突により衝撃吸収部21が撓む際、遊技球Bの流れる方向に沿って撓む。そのため、衝撃吸収部21への衝突によって球威が低減された遊技球Bが衝撃吸収部21上で滞留することなく、スムーズに流動する(図5参照)。
以上詳述したように、本実施形態は、第一実施形態の効果に加えて、以下の効果を有する。
(6)一定の一方向に沿って帯状に形成されているスペーサ22を遊技球が流れる方向に沿うようにして緩衝部材31を配置することで、遊技球の衝突により衝撃吸収部21が撓む際、遊技球の流れる方向に沿って撓む。そのため、衝撃吸収部21への衝突によって球威が低減された遊技球が衝撃吸収部21上で滞留することなく、スムーズに流動する。従って、遊技球が滞留する遊技球と衝突して、球回収樋15外に脱落するおそれや騒音のおそれがなくなる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態では、緩衝部材31を球回収樋15の下流端から放出される遊技球の放出軌跡上や球回収樋15の底面に敷設したが、島設備10に備えられているパチンコ機13から排出される遊技球Bを受ける球受けタンクの底面や球回収タンク17の底面、球供給樋14の底面などに敷設してもよい。これにより、島設備10において、パチンコ機13から排出される遊技球を球受けタンクが受ける際、多数の遊技球が球供給樋14を通過する際、又は多数の遊技球Bが球回収樋15の下流端から放出される際、遊技球の衝突に伴う衝撃及び衝突音を低減することができる。
○上記実施形態の緩衝部材31を、パチンコ機13が備える島設備10から遊技球が供給される球タンクの底面、多数の遊技球が流通する球通路の中途又は遊技球が貯留される貯留皿の底面に、敷設してもよい。これにより、パチンコ機13において、球タンクに遊技球Bが供給される際、多数の遊技球Bが球通路を通過する際、又は貯留皿に遊技球Bが貯留される際、遊技球Bの衝突に伴う衝撃及び衝突音を低減することができる。
○上記実施形態では、表装材25を織物で構成したが、表装材25を織物、編物及び不織布のうちの何れかで構成してもよい。
○上記実施形態において、スペーサ22を帯状に形成したが、衝撃吸収部21と敷設面との間に空気層(変位スペース)を形成するならば、任意の形状の突部を形成しても良い。例えば、衝撃吸収部21の片面に、複数の突起部を形成しても良いし、帯状のスペーサを格子状に形成しても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記表装材は、織物、編物及び不織布のうちの何れかで構成される。
(ロ)前記表装材は、架橋タイプポリウレタンで構成されている。
島設備の一部切欠概略断面図。 球回収タンク周辺を示す一部断面図。 (a)は緩衝部材の断面図、(b)は緩衝部材の平面図。 遊技球がガイド装置によりガイドされる様子を示す説明図。 第二実施形態において緩衝部材が敷設された球回収樋を示す側断面図。 第二実施形態において緩衝部材が敷設された球回収樋を示す縦断面図。
符号の説明
10…島設備、11…球揚送装置、13…パチンコ機(遊技機)、15…球回収樋(球通路)、17…球回収タンク、19…ガイド装置、20…連絡口、21…衝撃吸収部、22…スペーサ、24…空気層(変位スペース)、25…表装材、31…緩衝部材、B…遊技球。

Claims (2)

  1. 複数の遊技機と、当該各遊技機から排出された遊技球を回収して下流端側に向けて流下させ、かつ多数の遊技球が流通する球通路と、当該球通路の下流端から放出された遊技球を受け入れる球回収タンクと、当該球回収タンク内から連絡口を介して通出された遊技球を上方へ揚送する球揚送装置とを備え、前記球通路の下流端から放出される遊技球の放出軌跡上に、弾性材からなる薄板状の衝撃吸収部を有する緩衝部材を敷設した島設備において、
    前記衝撃吸収部の一方の面側には、複数の突部が所定間隔で一体的に並設されるとともに一定の一方向に沿って帯状に形成されている一方、他方の面側には、同一温度雰囲気での摩擦係数が前記弾性材よりも低い材質の表装材が貼着され、
    前記緩衝部材を、取付壁部と前記衝撃吸収部の間に前記突部を介在させるとともに、丸みを帯びた形状に形成された前記突部の先端を前記取付壁部に固定することにより、前記球通路の下流端と対面する前記表装材の表面に遊技球を衝突させるように敷設した島設備。
  2. 前記表装材は、編目構造を有する構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の島設備。
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