JP4597434B2 - ネットシート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ネットシートに関し、特に自動車等の車輌に設置されるのに適するネットシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車、電車などの車両の座席には、座面、背当て面などの着席面がネット体で構成されたネットシートがある。ネットシートは、例えば、シートの外形に形成されたシートフレームと、端縁に沿ってワイヤが設けられたネット体とを有する。このシートフレームの着席面側には、複数のフックが設けられており、ネット体のワイヤ部分がフックに係合されることによって、ネット体が張設され、着席面に構成されている。このようなネットシートにおいて着席感を向上させたり、シートフレーム等の硬質部分を被覆するために、弾性を備えるパッド部材が設けられることがある。パッド部材が設けられているネットシートの断面の例を図7に示す。
【0003】
パッド部材71は、ウレタンパッド73に表皮材75が被覆された部材である。パッド部材71の着席面側の端部では、表皮材75にフック77が設けられている。ネット体81には樹脂製の被係合部材83が縫着されており、フック77が被係合部材83に係合されることによって、パッド部材71の着席面側が固定されている。また、パッド部材71のシートフレーム85に固定される端部には、開孔を備える補強部79が、パッド部材71の端縁に沿って所定の間隔で縫着されている。また、シートフレーム85の補強部79に対応する位置に、開孔87が形成されている。パッド部材71のシートフレーム側は、別体で形成されたクリップ88が補強部79の開孔、表皮材75を貫通し、シートフレーム85の開孔87に係合されることによって固定されている。
このような構成で取り付けられるパッド部材は、取り付け箇所が複数あり、取り付け部品も複数必要とされるため、取り付け構成が煩雑である。また、取り付け作業に時間がかかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では、より単純な構成で取り付けられたパッド部材を備えるネットシートを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るネット体で構成される着席面を有するネットシートは、シートフレームと、このシートフレームを被覆するように張設される筒状のネット体とを有し、前記シートフレームと前記ネット体との間にパッド部材が設けられていることを特徴とする。
このネットシートでは、シートフレームと、張設されるネット体との間に挟み込むようにしてパッド部材を保持することができる。このため、固定具等の数を低減して、又は固定具を設けずにパッド部材を所定部位に保持することができ、パッド部材の取り付け構成が単純となる。
なお、本明細書において着席面とは、座面、背当て面など着席者と対向する面、すなわち着席によって着席者によって圧接される面をいうものとする。
【0006】
また、本発明の第2発明に係るネットシートは、前記パッド部材が前記シートフレームに取り付けられてから前記ネット体が張設されていることを特徴とする。
このネットシートでは、パッド部材がシートフレームに取り付けられ、その後ネット体が張設される。このため、パッド部材のシートフレームへの取り付け構成は、ネット体に被覆されて、外部から視認されない。このため、見栄えを考慮しない単純な構成としたり、取り付け構成を取付け作業がしやすい部位に設けたりすることができ、作業性が向上する。
【0007】
また、本発明の第3発明に係るネットシートは、前記パッド部材は、前記シートフレームを被包するようにして係合する形状を備えていることを特徴とする。
このパッド部材は、シートフレームにそれ自体で係合可能な形状に形成されているため、固定用の部品等を用いることなく、パッド部材をシートフレームに取り付けることができる。
【0008】
また、本発明の第4発明に係るネットシートは、請求項1に記載のネットシートであって、前記パッド部材が前記ネット体に取り付けられてから前記ネット体が張設されていることを特徴とする。
このネットシートでは、パッド部材がネット体に取り付けられるため、ネット体とパッド部材との位置関係が固定され、位置ずれしない。このため、ネット体をシートフレームに対して適当な位置となるように配置することで、パッド部材をシートフレームに対して適当な位置に配置することができる。
【0009】
さらに、本発明の第5発明に係るネットシートでは、シートバックとシートクッションとを連結するとともに当該シートフレームの両側部分を連結する連結軸と、前記シートフレームの端部に幅方向に延びるように設けられる補強部材とを備え、前記パッド部材は、前記連結軸と補強部材とを一体的に被包する端部パッド部材を備えることを特徴とする。
このネットシートでは、シートバックの下側の端部を構成する連結軸及び補強部材が、端部パッド部材で一体的に被包されるため、このパッド部材によってシートバックの下部を所望の形状に形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図6に、本発明の一実施形態に係る車両用のネットシートを示す。ネットシート1は、シートクッション5とシートバック3とを備えており、シートバック3はシートクッション5に対して連結部周りに回動可能、すなわち傾動可能に設けられている。
【0011】
シートバック3は、ヘッドレスト7を有し、シートフレーム11、ネット体13、及びパッド部材15〜20及び下部パッド部材66(以下において単にパッド部材66ともいう。)を備えている。以下、シートバック3の構成を中心に説明する。
なお、本実施形態では、シートクッション5は、公知の種々の構成とすることができ、シートフレーム、ネット体、及びパッド部材を備える本発明の構成としても良い。
【0012】
シートフレーム11は、図2に示すように、複数のパイプ材や板材が溶接などの固着によって一体化されたり、マグネシウムアルミニウムなどの軽金属、合成樹脂等で一体成形されたものである。本実施形態のシートフレーム11は、シートバック3の上端部及び曲線状の肩部を構成する上部フレーム21と、シートバック3の側部を構成する側部フレーム23とを備えている。上部フレーム21は、1本のパイプ材で形成されており、両肩部の下部に位置する両端が切り開かれて、それぞれ側部フレーム23との接合部分に形成されている。
【0013】
側部フレーム23は、それぞれ前後に配列される2本のパイプ材25,26から構成されている。パイプ材25,26の上端は、上部フレーム21の接合部分の内側に配置されて、溶接によって固着されている。前側のパイプ材25は、下方へ向かうにしたがって前方に膨出するように形成されており、後方側のパイプ材26は、下方へ延びるように形成されている。この前側のパイプ材25と後側のパイプ材26との間隔は、シートバック3の側面、すなわち厚みを構成しており、シートバック3は、下方へ向かうにつれて厚みが大きくなっている。
【0014】
上部フレーム21の上端部の前方側面には、ヘッドレスト7を固定するための一対の支持受け部28及び支持部32が設けられている。支持受け部28は、開口断面が長方形状の筒状部材で、一側面で上部フレーム21の前側に溶接されている。支持受け部28の、溶接されず互いに対向する2側面には、それぞれ係合孔30が設けられている。
支持部32は、図3に示すヘッドレスト7のヘッドレストステー62が挿入される保持孔34を備える部材である。支持部32の下部は、支持受け部28の筒状内部に挿入可能な角柱状に形成されており、支持受け部28に挿入されて、係合孔30に係合する係合片36が設けられている。一方の支持部32には、ヘッドレストステー62に形成される切り欠き61(図3参照)に係合して、ヘッドレスト7を固定可能な固定部(図示せず)が設けられている。
【0015】
側部フレーム23の2本のパイプ材25,26の中間部及び下部には、固定部材がパイプ材25,26間をわたって設けられている。下部固定部材38は、側部フレーム23の下方に延長された部分を備える板状部材である。この延長部分には、ナット付き開孔42が形成されており、ボルト50によって連結部材44が固定されている。
【0016】
連結部材44は、シートバック3をシートクッション5へ傾動可能に連結する部材で、ネットシート1の幅方向に延びる連結軸46と、連結軸46の両端部分に設けられた一対のアッパ部材48及びロア部材52を備えている。アッパ部材48は、連結軸46に垂直に設けられた板状部で、ボルト50によって下部固定部材38に取り付けられるように開孔49を備えている。連結軸46は、アッパ部材48を貫通する両端部が、ロア部材52に回転可能に支持される。ロア部材52は、シートクッション5のフレーム51に連結され、この構成によってシートバック3がシートクッション5に対して傾動可能に連結される。なお、連結軸46は、側部フレーム23の両側端部を連結することによって、シートバック3の下部を補強するとともに、図示しない所定の傾動方向への付勢を両側部分で同期させることができる。
【0017】
シートフレーム11には、さらに、2本の後側パイプ材26間にわたされる下部補強部材40が設けられている。下部補強部材40は、種々の形状に形成することができ、本実施形態では、平板状に形成されている。下部補強部材40は、シートフレーム11の後面下部の幅を固定するとともに、シートバック3の後面下部を補強することができる。なお、ここでは、パイプ材、板材の溶接によるシートフレームについて説明したが、軽金属又は合成樹脂等のシートフレームでは、上記連結部材を除き、側部フレーム、上部フレーム、支持受け部、下部固定部材を一体成形により形成することができる。
【0018】
ネット体13は、図4に示すように、下部が開放状に形成された袋状に形成されており、上部にヘッドレストステー62が挿入される開孔55を備えている。ネット体13は、シートバック3の各面の形状に合わせて裁断された前面部56、後面部57、及び一方の側面から上面を通って他方の側面まで延びる側面部58がそれぞれ縫合されることによって形成されている。一対の開孔55は、本実施形態では、前面部56と側面部58との上面の接合部が所定領域で縫合されないことによって形成されている。前面部56及び後面部57の下部は、それぞれ下方に延長して形成され、下端にフック60が設けられている。図6に示すように、前面部56の下部は、連結軸46の下を通ってシートバック3の後面下部に配置可能とされている。そして、前面部56と後面部57とに設けられたフック60がシートバック3の後面下部で係合されることによってシートバック3の下部が被包される。
なお、本実施形態のネット体13は、前面部56と側面部58との上面の接合部が縫合されていない、いわゆる一体状に編んだ筒状のネット体に形成されていても良い。この形態においては、前面部56及び側面部58の上面の接合部中央に結合部材を設け、この結合部材の両端側に所定の開放部分を設けることによって開孔55を形成することができる。
【0019】
ヘッドレスト7は、図3に示すように、パッドの表面に表皮材が被覆されて構成されており、ヘッドレストステー62を備えている。ヘッドレストステー62は、軸状部材で、中央部分に対して両端部分が同一方向に垂直に屈曲された、いわゆるコの字状に形成されている。ヘッドレストステー62の一方の端部外面には、切り欠き61が形成されている。ヘッドレストステー62は、中央部分が内蔵され、両端部分が下方に延び出るようにパッドにインサートされている。また、ヘッドレスト7は、下部に、シートフレーム11の上端部を挿入可能な溝部64を備えている。
【0020】
本ネットシート1には、シートフレーム11とネット体13との間にパッド部材15〜20,66が設けられている。パッド部材は、弾性を備える種々の材料から構成することができ、例えば、ゴム材料等の可撓性材料から構成されても良いし、発泡ポリウレタン等の可撓性を有する発泡材料から構成されても良い。好ましくは、ポリプロピレン製の発泡ビーズを所定の形状に成形して得られる部材とされる。パッド部材は、種々の取り付け形態によって、シートフレームに取り付けられる。例えば、シートフレーム11に巻き付けて縫合されたり、接着されたりしても良い。あるいは、種々のクリップ等の固定部材、結合部材を用いて取り付けられても良い。
【0021】
本実施形態のネットシート1では、シートフレーム11の肩部及び側面部にそれぞれ別体に形成されたパッド部材15〜20が設けられている。本実施形態では、パッド部材15〜20は、それ自体がシートフレーム11に係合可能な形状に形成されている。図3に示すように、パッド部材15〜20は、長尺状に形成されており、シートフレーム11に対応する側に上部フレーム21及び側部フレーム23の2つのパイプ部材25,26を被包するようにして係合される係合溝15a〜20aが形成されている。
【0022】
パッド部材15〜20,66は、シートバック3の外形の一部を構成することができる。例えば、図3に示すように、パッド部材15〜20は、各パイプ材25,26や上部フレーム21の形状に略沿う形状とすることができる。また、所定部位が膨出された形状とすることができ、ネット体13の張り具合を調整するテンション調整部位を備える形状とされても良い。あるいは、着席者の側面を保持するサイド材や、ランバーサポートとなるように、シートフレーム11から離れた領域にまで延びる、着席面の形成を補助する部位を備える形状とされていても良い。なお、サイド材やランバーサポートとされる場合は、シートフレーム11の内部に別部材が設けられて、所定位置に保持される構成としても良い。また、シートフレームを構成する2以上のパイプ材にまたがって設けられる形状とされても良い。
【0023】
また、パッド部材は、シートフレームの種々の部位に取り付けることができ、例えば、シートバック3の下端部分、すなわち連結軸46周りに設けることもできる。本実施形態では、図3に示すように、連結軸46及び下部補強部材40の両方に係合される下部パッド部材66を設けた。この下部パッド部材66は、シートバック3の幅方向に長く形成されており、下面及び前後面が連続する滑らかな曲面に形成されている。下部パッド部材66は、シートの前後方向に並列して、シートバック3の幅方向に延び、上部に開放部分を備える係合溝66a,66bを備えている。係合溝66a及び係合溝66bは、それぞれ連結部材44の連結軸46、及び下部補強部材40の下部が、挿入されることによって、連結軸46及び下部補強部材40の下部を被包するように係合する大きさ、形状を有する。
【0024】
ネットシート1を製造する場合において、上記シートフレーム11、パッド部材15〜20,66、及びネット体13を組み立てるときは、シートフレーム11に沿ってパッド部材15〜20及び66を取り付け、筒状のネット体13をシートフレーム11の軸線に沿って通し、張設する。この張設までの操作によってそれぞれ別体で形成されたシートフレーム11、パッド部材15〜20,66、及びネット体13が一体化されたシートバック3が得られる。この製造方法では、簡単な構成のパッド部材をシートフレームに取り付けて、その外側にネット体を張設することでパッド部材を所定の部位に保持することができるため、パッド部材を取り付けるための作業が簡単である。このため作業効率が向上する。
具体的には、シートフレーム11に、各パッド部材15〜20,66を係合によって取り付け、その後、袋状のネット体13をシートフレーム11の上から被せる。ネット体13は、前面部56及び後面部57の下端に設けられたフック60を下部パッド部材66の下側を通して係合させることによって、張設される。その後、ヘッドレスト7のヘッドレストステー62が支持部32の保持孔34に挿入されて固定され、ネットシート1が得られる。
【0025】
このネットシート1では、パッド部材15〜20及び下部パッド部材66は、パッド部材自体のシートフレーム11への係合力及びネット体13の弾性によって所定部位に保持されている。このため、パッド部材15〜20,66は、シートフレーム11にネット体13を装着する工程において、シートフレーム11から取り外されない程度の強度でシートフレーム11に取り付けられていれば良い。したがって、簡単な構成の固定部材、結合部材や、少数の固定部材を用いた単純な取り付け構成を採用することができる。
【0026】
また、ネットシート1では、ネット体13は、自由状態形状ではシートフレーム11に張設されたときの完成体形状より小さい筒状に形成されている。そして、シートフレーム11に装着された状態において、弾性変形している。このため、ネット体13をパッド部材15〜20,66が一体化されたシートフレーム11に通して被覆状態とし、フック60等の固定部材で固定するだけで、ネット体13の張設とパッド部材の固定が同時に行われ、単純な作業で、効率よくパッド部材を備えるネットシートが得られる。
また、シートフレーム11は、筒状のネット体13が通される部分において、一方向から他方向に向かって増大する仮想外周長を備える形状に形成されていることが好ましい。シートフレームがかかる形状に形成されていると、シートフレーム11外面に柔軟性のパッド部材15〜20が設けられていても、スムーズにネット体をシートフレームに装着することができ、作業性が向上する。なお、シートフレームの仮想外周長とは、筒状のネット体がシートフレームに通されたときのシートの周方向の最短の長さである。
【0027】
本実施形態のパッド部材は、シートフレームとネット体との間に設けられることにより、シートフレーム11の保護材として作用し、あるいはサイド材(主としてパッド部材17,18が作用する)として作用することができる。特に、本実施形態のように、シートフレーム11がネットシート1の外形形状に形成され、筒状のネット体13がこのシートフレーム11に通されてシートフレーム11を被覆するように設けられる構成では、ネット体13自体がネットシート1の好ましい立体形状に沿って配置されている。そして、このような構成のネット体とシートフレームとの間に、薄板状のパッド部材17,18を設けることによって、着席者の側面を保持するサイド材や、ランバーサポートを構成することができる。このようにネット体13がネットシートの立体形状に沿って設けられるネットシートでは、スラブウレタン等のパッド材を用いてサイド材やランバーサポートを構成することによって、着席感が向上されており、且つ軽量化されている。また、コストが低減されている。
【0028】
また、パッド部材15〜20、下部パッド部材66は、シートバック3に滑らかな曲面を付与して、外観を向上させる外観形成部材として作用することができる。特に、本ネットシート1では、パッド部材15〜20,66は、ネット体13の内側に配置されているため、パッド部材15〜20,66が設けられている部分と設けられていない部分との境界がネット体13によって連続面に形成されやすく、着席感と外観とを同時に向上させることができる。
【0029】
さらに、弾性を備えるパッド部材15〜20,66は、ネット体13の内側に設けられるため、ネット体13の伸縮による着席面の変形可能な範囲を大きくすることができる。すなわち、パッド部材15〜20,66は、ネット体13の張り具合の調整部材として作用することができ、さらに、ネット体13の伸縮範囲を増大する緩衝部材としても作用し得る。パッド部材をネット体13の張り具合の調整部材、または緩衝部材として用いる場合、設置部位に応じて異なる弾性を備えるパッド部材を設けることによって、着席面の部位ごとの張り具合を調整することができる。例えば、側部フレーム23のパッド部材17〜20を弾性変形しやすい材料で構成し、肩部のパッド部材15,16をより弾性変形し難い材料で構成することにより、着席者の腰部の膨らみに応じて凹状に変形しやすく、且つ肩及び背中部分を安定に受け止める着席面を備えるネットシートとすることができる。
【0030】
さらに、パッド部材のシートフレームとの接触面をゴム材料などで形成して表面の摩擦係数を増大させたり、パッド部材をシートフレームに接着等によって固着させたりして、シートフレームに固定して設けても良い。この場合、ネット体13を弾性変形可能なパッド部材に食い込ませて固定することにより、ネット体13のシートフレーム11に対する位置ずれを防止又は低減することができる。すなわち、シートフレームとの摩擦係数が大きい、又はシートフレームに固定されたパッド部材を用い、このパッド部材に対してネット体を固定して、又はパッド部材に食い込ませるなど実質的に固定された状態で設けることにより、ネット体のシートフレームに対する位置ずれを防止又は低減することができる。この結果、擦れ音の発生を抑制したり、良好な着席感を維持させたりすることができる。また、擦れ音の低減は、シートフレーム及び/又はネット体との擦れにおいて音が発生しない材料の組合わせを選択することによっても達成される。
【0031】
なお、本実施形態では、パッド部材をシートフレームに取り付ける場合について述べたが、本発明は、これに限定されず、パッド部材がネット体に取り付けられてからネット体がシートフレームに張設される形態であっても良い。パッド部材のネット体への取り付け形態は、縫着、接着、溶着など種々の固着方法を選択することができる。このような構成においても、上記実施形態と同様、ネットシートへのパッド部材の取付け作業性が向上されている。また、ネット体に取り付けられたパッド部材においても上述した種々の作用を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明では、ネット体で着席面が構成されるネットシートにおいて、シートフレームと、このシートフレームを被覆するように張設されるネット体とを有し、前記シートフレームと前記ネット体との間にパッド部材が設けられている構成とすることにより、ネットシートへのパッド部材の取付け作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に係るネットシートの斜視図である。
【図2】図2は、図1のネットシートのシートフレームを部分的に分解して示す斜視図である。
【図3】図3は、図1のネットシートのシートバックのパッド部材とパッド部材の設置箇所を示す斜視図である。
【図4】図4は、図1のネットシートのシートバックのネット体を示す斜視図である。
【図5】図5は、図1のネットシートのシートバックの側部を示すV−V断面図である。
【図6】図6は、図1のシートバックのシートバックの下部の内部を示す断面図である。
【図7】図7は、従来のネットシートのサイド材が設けられている部分を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ネットシート
3 シートバック
5 シートクッション
7 ヘッドレスト
11 シートフレーム
13 ネット体
15,16,17,18,19,20 パッド部材
15a,16a,17a,18a,19a,20a 係合溝
21 上部フレーム
23 側部フレーム
25,26 パイプ材
28 支持受け部
30 係合孔
32 支持部
34 保持孔
36 係合片
38 下部固定部材
40 下部補強部材
42 ナット付き開孔
44 連結部材
46 連結軸
48 アッパ部材
49 開孔
50 ボルト
51 フレーム
52 ロア部材
54 スプリング
55 開孔
56 前面部
57 後面部
58 側面部
60 フック
61 切り欠き
62 ヘッドレストステー
64 溝部
66 下部パッド部材
66a,66b 係合溝
71 パッド部材
73 ウレタンパッド
75 表皮材
77 フック
79 補強部
81 ネット体
83 被係合部材
85 シートフレーム
87 開孔
88 クリップ

Claims (4)

  1. ネット体で構成される着席面を有するネットシートであって、
    シートフレームと、このシートフレームを被覆するように張設されるネット体とを有し、
    前記シートフレームと前記ネット体との間にパッド部材が設けられており、
    前記シートフレームは、前記シートフレームの端部に幅方向に延びるように設けられる補強部材と、シートバックとシートクッションとを連結する箇所で幅方向に延びるように設けられる連結軸とを備え、
    前記パッド部材は、前記連結軸と前記補強部材とを一体的に被包する端部パッド部材を備え、該端部パッド部材は、前記連結軸周りに設けられシートの端面及び着座面とその反対側の面に連続して形成されていることを特徴とするネットシート。
  2. 前記パッド部材が前記シートフレームに取り付けられてから前記ネット体が張設されていることを特徴とする請求項1に記載のネットシート。
  3. 前記パッド部材は、前記シートフレームを被包するようにして係合する形状を備えていることを特徴とする請求項2に記載のネットシート。
  4. 前記パッド部材が前記ネット体に取り付けられてから前記ネット体が張設されていることを特徴とする請求項1に記載のネットシート。
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