JP4595717B2 - エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル - Google Patents

エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル Download PDF

Info

Publication number
JP4595717B2
JP4595717B2 JP2005195537A JP2005195537A JP4595717B2 JP 4595717 B2 JP4595717 B2 JP 4595717B2 JP 2005195537 A JP2005195537 A JP 2005195537A JP 2005195537 A JP2005195537 A JP 2005195537A JP 4595717 B2 JP4595717 B2 JP 4595717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
ejector
compressor
gas
liquid separator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005195537A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007003166A (ja
Inventor
裕嗣 武内
伸 西田
崇之 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005195537A priority Critical patent/JP4595717B2/ja
Priority to DE102006024211A priority patent/DE102006024211A1/de
Priority to US11/439,415 priority patent/US7779647B2/en
Priority to KR1020060046735A priority patent/KR100846730B1/ko
Priority to CN2008100900207A priority patent/CN101245958B/zh
Publication of JP2007003166A publication Critical patent/JP2007003166A/ja
Priority to KR1020070108568A priority patent/KR100918712B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP4595717B2 publication Critical patent/JP4595717B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/32Cooling devices
    • B60H2001/3286Constructional features
    • B60H2001/3298Ejector-type refrigerant circuits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/001Ejectors not being used as compression device
    • F25B2341/0012Ejectors with the cooled primary flow at high pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B40/00Subcoolers, desuperheaters or superheaters

Landscapes

  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)

Description

本発明は、エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルに関するものである。
エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルとして、例えば下記特許文献1に記載の如く、気液分離器を用いて、液相冷媒のみを蒸発器に流入させるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルが提案されている。また、下記特許文献2には、気液分離器と蒸発器との間に配置されて、前後の差圧がエジェクタの前後の差圧にほぼ比例的に制御される差圧弁と、この差圧弁と直列に、気液分離器の液冷媒出口から冷媒が流出する方向にのみ冷媒の流れを許容する逆止弁とを備えたエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルが提案されている。
特許第3322263号 特開2005−37093号公報
しかしながら、上記従来のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの課題の一つとして、特に、外気温度が低い場合など、エジェクタの性能が低下した場合に、蒸発器を流れる冷媒量が低下し、性能が低下するという問題がある。そのため、エジェクタの性能が低くても蒸発器に冷媒が流れるサイクル構成が求められている。
本発明は、上記従来の問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、外気温度が低いなどでエジェクタの吸引性能が低下しても、蒸発器に冷媒が流れるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項8に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(10)と、
圧縮機(10)から吐出される高圧冷媒の放熱を行う放熱器(20)と、
放熱器(20)下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(30)と、
圧縮機(10)と放熱器(20)とエジェクタ(30)とを含み冷媒が循環する冷媒循環路の放熱器(20)とエジェクタ(30)との間から分岐させた冷媒流れをエジェクタ(30)に導き吸引させる分岐流路(55)と、
分岐流路(55)に配置されて冷媒流れを減圧する絞り手段(40)と、
分岐流路(55)において絞り手段(40)の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する蒸発器(50)と、 エジェクタ(30)と圧縮機(10)との間の冷媒循環路に設けられ、放熱器(20)から流出して分岐流路(55)に流入し絞り手段(40)で減圧される前の冷媒と、エジェクタ(30)から流出して圧縮機(10)に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段(70)と、を備えることを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、エジェクタ(30)の上流で、冷媒循環路としてエジェクタ(30)に流入する駆動流と、分岐流路(55)として蒸発器(50)に流入する吸引流とを分岐しているため、外気温度が低いなどでエジェクタ(30)の吸引性能が低下しても、蒸発器(50)に冷媒が流れるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルとすることができる。
また、蒸発器(50)の圧力とエジェクタ(30)出口との圧力は、エジェクタ(30)の昇圧作用により、昇圧分だけエジェクタ(30)出口の方が高くなっており、圧縮機(10)の吸入圧力も蒸発器(50)出口の圧力よりも高くなっている。つまり、上記のような簡素なサイクル構成としても、蒸発器(50)は低い圧力と温度のままで、エンタルピ差増大により冷凍能力を高くでき、圧縮機(10)の吸入圧力は高くできるため圧縮動力を低減することができ、COPを大幅に向上するというエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの効果を発揮することができる。
また、エジェクタ(30)から流出する液冷媒の潜熱を、熱回収手段(70)を用いて蒸発器(50)入口のエンタルピを減少させることで回収することができる。 さらに、エジェクタ(30)の上流側で分岐流路(55)を分岐後、分岐流路(55)の吸引流側のみに熱回収手段(70)を設けることで、エジェクタ(30)入口のサブクール増大を抑制し、エジェクタ(30)での膨張損失エネルギーを減少させることなく運転することができ、エジェクタ(30)の昇圧量を増大させることができる。また、その分蒸発器(50)の蒸発温度を下げることができ、冷却性能を向上させることができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、放熱器(20)とエジェクタ(30)および分岐流路(55)との間の冷媒循環路に、冷媒の流量を調節する流量調節手段(45)を設けたことを特徴としている。
上記請求項1の基本サイクル構成において、冷媒流量を調整しようとしてエジェクタ(30)を可変流量式としても、駆動流側の流量を減らすと吸引流側の流量が増えるという関係となるため圧縮機(10)に流れる全体冷媒流量はあまり変化せず、思うように流量制御ができないという課題となる。そこで、この請求項2に記載の発明によれば、分岐流路(55)への分岐よりも上流側に流量調節手段(45)を設けることにより、駆動流側と吸引流側との流量比を変化させることなく全体冷媒流量の調整を容易に行うことができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、エジェクタ(30)と圧縮機(10)との間に、流通する冷媒を気相と液相とに分離して気相冷媒のみ圧縮機(10)に供給して液相冷媒を蓄える気液分離器(60)を設けたことを特徴としている。
上記請求項1の基本サイクル構成において、気液分離器(60)を設けた場合、あくまで気液分離と、分離した液相冷媒の貯留器として利用することとなる。よって、この請求項3に記載の発明によれば、圧縮機(10)へ液バックして液圧縮することを防止できるうえ、サイクル中を循環する冷媒量を適量に調整する働きをする。また、前記特許文献1に示す蒸発器(50)へ液相冷媒を流出させるための配管は不要となり、このような配管を持たない一般的な気液分離器(60)が利用可能となるため、コストを抑えることができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、エジェクタ(30)と圧縮機(10)との間に気液分離器(60)を設けるとともに、気液分離器(60)と圧縮機(10)との間に、放熱器(20)から流出する冷媒と気液分離器(60)から流出して圧縮機(10)に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段(70)を設けたことを特徴としている。この請求項5に記載の発明によれば、気液分離器(60)の下流側で熱回収手段(70)による熱交換を提供する。このため、圧縮機(10)への液相冷媒の流入を抑えることができる。 また、熱回収手段(70)の低圧側冷媒流路(72)を気液分離器(60)と圧縮機(10)との間に構成することで、圧縮機(10)の吸入スーパーヒート量(図10のp−h線図におけるd点からa点)が増大することにより、圧縮機(10)の吸入密度が小さくなり、冷媒流量が減少することより圧縮機(10)の圧縮動力を更に低減することができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項3に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、エジェクタ(30)と圧縮機(10)との間に気液分離器(60)を設けるとともに、エジェクタ(30)と気液分離器(60)との間に、放熱器(20)から流出する冷媒とエジェクタ(30)から流出して気液分離器(60)に流入する冷媒とを熱交換させる熱回収手段(70)を設けたことを特徴としている。
この請求項5に記載の発明によれば、気液分離器(60)の上流側で熱回収手段(70)による熱交換を提供する。このため、圧縮機(10)への液相冷媒の流入を抑えることができる。さらに、圧縮機(10)の吐出温度の過剰な上昇を抑えることができ、高圧側ホースなどの耐久性を向上させることができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項3に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、エジェクタ(30)と圧縮機(10)との間に、放熱器(20)から流出する冷媒とエジェクタ(30)から流出して圧縮機(10)に吸入される冷媒とを熱交換させる複数の熱回収手段(70A、70B)を設けるとともに、複数の熱回収手段(70A、70B)の複数の低圧側冷媒流路(72a、72b)間に、気液分離器(60)を設けたことを特徴としている。
この請求項6に記載の発明によれば、複数の熱回収手段(70A、70B)を設け、その複数の低圧側冷媒流路(72a、72b)間に、気液分離器(60)を設けることにより、エジェクタ(30)出口と気液分離器(60)出口とで熱交換することとなり、気液分離器(60)出口の冷たい冷媒により高圧の冷媒を冷却することができるとともに、エジェクタ(30)出口の冷媒(特に液冷媒)により更に熱回収手段(70)の出口冷媒温度を冷やすことができるので、更なる冷凍能力向上とサイクル効率向上とが可能となる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、気液分離器(60)から液相冷媒を導出する液冷媒供給路(65)と、
液冷媒供給路(65)に配置されて気液分離器(60)から流出する方向の冷媒流れだけを許容する逆止手段(80)とを設けるとともに、 液冷媒供給路(65)から供給される液相冷媒を蒸発器(50)の冷媒流れ上流側に流入させることを特徴としている。
これは、エジェクタ(30)から出る気液二相冷媒の液相冷媒分を、気液分離器(60)で分離して液冷媒供給路(65)から蒸発器(50)の上流に還流することで、蒸発器(50)を流れる冷媒量を増やすものである。この請求項10に記載の発明によれば、蒸発器(50)でのエンタルピ差増大による冷凍能力向上と、圧縮機(10)の吸入圧力上昇による動力低減ができ、COPを大幅に向上することができる。
なお、液相冷媒導出路(65)には、従来(前記特許文献2)のような圧力を調整する差圧弁は用いず、逆止手段(80)のみ有れば良い。これは、気液分離器(60)内の液冷媒が少ないと、ガス冷媒が蒸発器(50)に流入するため圧損が増大して気液分離器(60)からの流出量を抑制でき、逆に、気液分離器(60)内の液冷媒が多い場合は圧損が低下して蒸発器(50)に液冷媒がたくさん流れる。このように、気液分離器(60)からの冷媒流量が自動調整される。
このような働きを適切なものとするために、気液分離器(60)内での液冷媒取り出し高さを調整するようにしても良い。また、逆止手段(80)には圧力差を付けるための固定絞りが付いていても良い。また、絞り手段(40)に可変絞りは必要ないが、可変絞りとしても良い。
また、請求項8に記載の発明では、請求項7に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、エジェクタ(30)を、冷媒の流量調整が可能な可変絞り機構(34)を有する可変エジェクタ(30)としたことを特徴としている。
この請求項8に記載の発明によれば、可変エジェクタ(30)の可変絞り機構(34)で冷媒の流量調整を行うことで、分岐流路(55)の絞り手段(40)はキャピラリーチューブなどの固定絞りとすることができる。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施の形態について添付した図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。本実施形態は、本発明におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを二酸化炭素(CO)を冷媒とする車両用空調装置に適用したものである。
圧縮機10は、図示しない走行用エンジンなどの駆動源から駆動力を得て冷媒を吸入圧縮するものであり、本実施形態における圧縮機10は、圧縮機10に吸入される冷媒の温度が所定温度となるように、その吐出流量(吐出容量)を可変制御する可変容量型圧縮機を採用しており、その吐出流量(吐出容量)は、図示しない電子制御装置によって制御される。放熱器20は、圧縮機10から吐出した冷媒と図示しない送風機から送風される車室外空気とを熱交換して冷媒を冷却する高圧側熱交換器である。
エジエクタ30は、放熱器20から流出する冷媒を減圧膨張させ、後述する蒸発器50にて蒸発した気相冷媒を吸引部33から吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機10の吸入圧を上昇させるものである。このエジェクタ30から流出する冷媒は圧縮機10に吸入され、冷媒循環路を形成している。
この冷媒循環路において、放熱器20とエジエクタ30の後述するノズル31との間には、分岐させた冷媒流れを先の吸引部33に導く分岐流路55を設けるとともに、この分岐流路55には車室内に吹き出す空気と液相冷媒とを熱交換させ、液相冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する低圧側熱交換器としての蒸発器50を設けている。
また、この蒸発器50の冷媒流れ上流側には、蒸発器50に吸引される冷媒を減圧して蒸発器50内の圧力(蒸発圧力)を確実に低下させるとともに、蒸発器50に流入する冷媒流量(蒸発器50で発生する冷凍能力)を調節する絞り手段(本実施形態ではキャピラリーチューブなどの固定絞り)40を設けている。
ここで、エジエクタ30は、図1に示すように、放熱器20から流出した高圧冷媒の圧力エネルギー(圧力ヘッド)を速度エネルギー(速度ヘッド)に変換して冷媒を減圧膨張させるノズル31、蒸発器50にて蒸発した気相冷媒を吸引する吸引部33、ノズル31から噴射する高い速度の冷媒流(ジェット流)により吸引部33から冷媒を吸引しながら、ノズル31から噴射する冷媒と蒸発器50から吸引した冷媒とを混合させる混合部、および混合部から流出する冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させるディフューザ部などからなるものである。
また、吸引部33の先端側は、混合部に近づくほど通路断面積が縮小するように円錐テーパ状に形成され、ディフィーザ部は、冷媒出口側に向かうほど通路断面積が拡大するように円錐テーパ状に形成されている。
次に、上記構成のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおける作動について述べる。圧縮機10が起動すると、吸入側から気相冷媒が圧縮機10に吸入され、圧縮された冷媒が放熱器20に吐出される。放熱器20にて冷却された冷媒は、エジエクタ30のノズル31に流入する駆動流と、絞り手段40から蒸発器50を経由する吸引流とに分岐される。
ノズル31に流入した冷媒は、減圧膨張して蒸発器50内の冷媒を吸引する。そして、蒸発器50から吸引した吸引流の冷媒と、ノズル31から吹き出す駆動流の冷媒とを混合部で混合しながらディフューザ部にてその動圧が静圧に変換されて圧縮機10に戻る。一方、吸引流の冷媒は、絞り手段40で減圧された後に蒸発器50に流入し、車室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発した後、エジエクタ30によって吸引される。
このとき、混合部においては、駆動流の運動量と吸引流の運動量との和が保存されるように駆動流と吸引流とが混合するので、混合部においても冷媒の圧力が(静圧)が上昇する。一方、ディフューザ部においては、前述の如く、通路断面積を徐々に拡大することにより、冷媒の速度エネルギー(動圧)を圧力エネルギー(静圧)に変換するので、エジエクタ30においては、混合部およびディフューザ部の両者にて冷媒圧力を昇圧する。
そこで、混合部とディフューザ部とを総称して昇圧部32と呼んでいる。つまり、理想的なエジエクタ30においては、混合部で駆動流の運動量と吸引流の運動量との和が保存されるように冷媒圧力が増大し、ディフューザ部でエネルギーが保存されるように冷媒圧力が増大する。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。冷媒を吸入し圧縮する圧縮機10と、圧縮機10から吐出される高圧冷媒の放熱を行う放熱器20と、放熱器20下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ30と、圧縮機10と放熱器20とエジェクタ30とを含み冷媒が循環する冷媒循環路の放熱器(20)とエジェクタ(30)との間から分岐させた冷媒流れをエジェクタ(30)に導き吸引させる分岐流路(55)と、分岐流路55に配置されて冷媒流れを減圧する絞り手段40と、分岐流路55において絞り手段40の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する蒸発器50とを備えている。
これによれば、エジェクタ30の上流で、冷媒循環路としてエジェクタ30に流入する駆動流と、分岐流路55として蒸発器50に流入する吸引流とを分岐しているため、外気温度が低いなどでエジェクタ30の吸引性能が低下しても、蒸発器50に冷媒が流れるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルとすることができる。
また、蒸発器50の圧力とエジェクタ30出口との圧力は、エジェクタ30の昇圧作用により、昇圧分だけエジェクタ30出口の方が高くなっており、圧縮機10の吸入圧力も蒸発器50出口の圧力よりも高くなっている。つまり、上記のような簡素なサイクル構成としても、蒸発器50は低い圧力と温度のままで、エンタルピ差増大により冷凍能力を高くでき、圧縮機10の吸入圧力は高くできるため圧縮動力を低減することができ、COPを大幅に向上するという従来のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの効果を発揮することができる。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。上述した第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。この実施形態では、放熱器20とノズル部31および分岐流路55との間の冷媒循環路に、冷媒の流量を調節する流量調節手段としての流量調節弁45を設けている。
上述した第1実施形態の基本サイクル構成において、冷媒流量を調整しようとしてエジェクタ30を可変流量式としても、駆動流側の流量を減らすと吸引流側の流量が増えるという関係となるため圧縮機10に流れる全体冷媒流量はあまり変化せず、思うように流量制御ができないという課題となる。
そこで、上記に記載の発明によれば、分岐流路55への分岐よりも上流側に流量調節手段45を設けることにより、駆動流側と吸引流側との流量比を変化させることなく全体冷媒流量の調整を容易に行うことができる。なお、本実施形態の流量調節弁45は、冷媒流量を可変制御することのできる電気式の流量調節弁45などであっても良いし、固定式の流量調節手段であっても良い。
(第3実施形態)
図3は、本発明の第3実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。この実施形態では、エジェクタ30と圧縮機10との間に、流通する冷媒を気相と液相とに分離して気相冷媒のみ圧縮機10に供給して液相冷媒を蓄える気液分離器60を設けている。
図3中の気液分離器60は、エジエクタ30から流出した冷媒が流入するとともに、その流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を蓄えるアキュムレータであり、分離された気相冷媒は圧縮機10に吸引され、分離された液相冷媒は気液分離器60内に蓄えられる。上述した第1実施形態の基本サイクル構成において、気液分離器60を設けた場合、あくまでこのように、気液分離と、分離した液相冷媒の貯留器として利用することとなる。
よって、これによれば、圧縮機10へ液バックして液圧縮することを防止できるうえ、サイクル中を循環する冷媒量を適量に調整する働きをする。また、前述した特許文献1に示す蒸発器50へ液相冷媒を流出させるための配管は不要となり、このような配管を持たない一般的な気液分離器60が利用可能となるため、コストを抑えることができる。なお、圧縮機10が液バックしても問題ない場合は、第1実施形態のように気液分離器60の無い構成としても良い。
(第4実施形態)
図4は、本発明の第4実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。この実施形態では、エジェクタ30と圧縮機10との間に、放熱器20から流出する冷媒とエジェクタ30から流出して圧縮機10に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段としての内部熱交換器70を設けている。これによれば、エジェクタ30から流出する液冷媒の潜熱を、内部熱交換器70を用いて蒸発器50入口のエンタルピを減少させることで回収することができる。
また、エジェクタ30と圧縮機10との間に気液分離器60を設けるとともに、その気液分離器60と圧縮機10との間に、放熱器20から流出する冷媒と気液分離器60から流出して圧縮機10に吸入される冷媒とを熱交換させる内部熱交換器70を設けている。これによれば、気液分離器60の下流側で内部熱交換器70による熱交換を提供する。このため、圧縮機10への液相冷媒の流入を抑えることができる。
(第5実施形態)
図5は、本発明の第5実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。この実施形態では、エジェクタ30と圧縮機10との間に気液分離器60を設けるとともに、エジェクタ30と気液分離器60との間に、放熱器20から流出する冷媒とエジェクタ30から流出して気液分離器60に流入する冷媒とを熱交換させる内部熱交換器70を設けている。これによれば、気液分離器60の上流側で内部熱交換器70による熱交換を提供する。このため、圧縮機10への液相冷媒の流入を抑えることができる。さらに、圧縮機10の吐出温度の過剰な上昇を抑えることができ、高圧側ホースなどの耐久性を向上させることができる。
(第6実施形態)
図6は、本発明の第6実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。この実施形態では、エジェクタ30と圧縮機10との間に、放熱器20から流出する冷媒とエジェクタ30から流出して圧縮機10に吸入される冷媒とを熱交換させる複数の熱回収手段としての内部熱交換器70A・70Bを設けるとともに、その複数の内部熱交換器70A・70Bの複数の低圧側冷媒流路72a・72bの間に、気液分離器60を設けている。ちなみに、図6中の71a・71bは、放熱器20から流出する冷媒が流通する高圧側冷媒流路である。
これによれば、複数の内部熱交換器70A・70Bを設け、その複数の低圧側冷媒流路72a・72b間に気液分離器60を設けることにより、エジェクタ30出口と気液分離器60出口とで熱交換することとなり、気液分離器60出口の冷たい冷媒により高圧の冷媒を冷却することができるとともに、エジェクタ30出口の冷媒(特に液冷媒)により更に内部熱交換器70の出口冷媒温度を冷やすことができるので、更なる冷凍能力向上とサイクル効率向上とが可能となる。
なお、エジェクタ30出口の冷媒と気液分離器60出口の冷媒との順番は、図6の順が好ましいが、図6と逆になっても良い。また、本実施形態の内部熱交換器70Aと70B、さらに気液分離器60とは、一体としたモジュールとして構成しても良い。
(第7実施形態)
図7は、本発明の第7実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図であり、図8は、図7のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおけるp−h線図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。この実施形態では、内部熱交換器70に流通する放熱器20から流出した冷媒として、分岐流路55に流入した冷媒を用いている。
これによれば、エジェクタ30の上流側で分岐流路55を分岐後、分岐流路55の吸引流側のみに内部熱交換器70を設けることで、エジェクタ30入口のサブクール増大を抑制し、エジェクタ30での膨張損失エネルギーを減少させることなく運転することができ、エジェクタ30の昇圧量を増大させることができる。また、その分蒸発器50の蒸発温度を下げることができ、冷却性能を向上させることができる。
(第8実施形態)
図9は、本発明の第8実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図であり、図10は、図9のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおけるp−h線図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。
この実施形態では、エジェクタ30と圧縮機10との間に気液分離器60を設けるとともに、気液分離器60と圧縮機10との間に、分岐流路55に流入した冷媒と気液分離器60から流出して圧縮機10に吸入される冷媒とを熱交換させる内部熱交換器70を設けている。
これによれば、第7実施形態のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、特に内部熱交換器70の低圧側冷媒流路72を気液分離器60と圧縮機10との間に構成することで、圧縮機10の吸入スーパーヒート量(図10のp−h線図におけるd点からa点)が増大することにより、圧縮機10の吸入密度が小さくなり、冷媒流量が減少することより圧縮機10の圧縮動力を更に低減することができる。
(第9実施形態)
図11は、本発明の第9実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。これは、第6実施形態で、放熱器20から流出する冷媒とエジェクタ30から流出して圧縮機10に吸入される冷媒とを熱交換させる複数の熱回収手段としての内部熱交換器70A・70Bを設けるとともに、その複数の内部熱交換器70A・70Bの複数の低圧側冷媒流路72a・72bの間に、気液分離器60を設けたのと同様に、分岐流路55に流入した冷媒とエジェクタ30から流出して圧縮機10に吸入される冷媒とを熱交換させる複数の熱回収手段としての内部熱交換器70A・70Bを設けるとともに、その複数の内部熱交換器70A・70Bの複数の低圧側冷媒流路72a・72bの間に、気液分離器60を設けたものである。
これによれば、複数の内部熱交換器70A・70Bを設け、その複数の低圧側冷媒流路72a・72b間に気液分離器60を設けることにより、エジェクタ30出口と気液分離器60出口とで熱交換することとなり、気液分離器60出口の冷たい冷媒により高圧の冷媒を冷却することができるとともに、エジェクタ30出口の冷媒(特に液冷媒)により更に内部熱交換器70の出口冷媒温度を冷やすことができるので、更なる冷凍能力向上とサイクル効率向上とが可能となる。
なお、エジェクタ30出口の冷媒と気液分離器60出口の冷媒との順番は、図11の順が好ましいが、図11と逆になっても良い。また、本実施形態の内部熱交換器70Aと70B、さらに気液分離器60とは、一体としたモジュールとして構成しても良い。
(第10実施形態)
図12は、本発明の第10実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。この実施形態では、気液分離器60から液相冷媒を導出する液冷媒供給路65と、液冷媒供給路65に配置されて気液分離器60から流出する方向の冷媒流れだけを許容する逆止弁(逆止手段)80とを設けるとともに、液相冷媒導出路65から供給される液相冷媒を蒸発器50の冷媒流れ上流側に流入させるようにしている。
これは、エジェクタ30から出る気液二相冷媒の液相冷媒分を、気液分離器60で分離して液冷媒供給路65から蒸発器50の上流に還流することで、蒸発器50を流れる冷媒量を増やすものである。これによれば、蒸発器50でのエンタルピ差増大による冷凍能力向上と、圧縮機10の吸入圧力上昇による動力低減ができ、COPを大幅に向上することができる。
なお、液相冷媒導出路65には、従来(前記特許文献2)のような圧力を調整する差圧弁は用いず、逆止弁80のみ有れば良い。これは、気液分離器60内の液冷媒が少ないと、ガス冷媒が蒸発器50に流入するため圧損が増大して気液分離器60からの流出量を抑制でき、逆に、気液分離器60内の液冷媒が多い場合は圧損が低下して蒸発器50に液冷媒がたくさん流れる。このように、気液分離器60からの冷媒流量が自動調整される。
このような働きを適切なものとするために、気液分離器60内での液冷媒取り出し高さを調整するようにしても良い。また、逆止弁80には圧力差を付けるための固定絞りが付いていても良い。また、絞り手段40に可変絞りは必要ないが、可変絞りとしても良い。
また、エジェクタ30を、冷媒の流量調整が可能な可変絞り機構34を有する可変エジェクタ30としている。これによれば、可変エジェクタ30の可変絞り機構34で冷媒の流量調整を行うことで、分岐流路55の絞り手段40はキャピラリーチューブなどの固定絞りとすることができる。
(第11実施形態)
図13は、本発明の第11実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図であり、図12のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルに内部熱交換器70を設けたものである。図14は、図13のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおけるp−h線図である。これによれば、第8実施形態と同様に、第10実施形態のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、特に内部熱交換器70の低圧側冷媒流路72を気液分離器60と圧縮機10との間に構成することで、圧縮機10の吸入スーパーヒート量(図14のp−h線図におけるg点からa点)が増大することにより、圧縮機10の吸入密度が小さくなり、冷媒流量が減少することより圧縮機10の圧縮動力を更に低減することができる。
もちろんこれは、超臨界圧の冷凍サイクルにおいても同様に有効である。なお、本実施形態で内部熱交換器70の高圧側冷媒流路71は放熱器20の流出側であるが、第7〜9実施形態と同様に分岐流路55の流入部であっても良い。また、本実施形態で内部熱交換器70の低圧側冷媒流路72は気液分離器60と圧縮機10との間に構成しているが、第5、7実施形態と同様にエジェクタ30と気液分離器60との間に構成しても良いし、第6、9実施形態と同様にこれらの両方である複数の内部熱交換器70A、70Bを設けても良い。
(その他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、本発明を車両用空調装置に適用したが、給湯装置などの加熱装置や、車載式・定置式を含めた冷凍・冷蔵装置などの冷却装置に適用することもできる。また、上述の実施形態では、二酸化炭素(CO)冷媒を用いた臨界圧サイクルとしたが、高圧側の冷媒圧力が臨界圧力未満となるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルであっても良いし、冷媒は炭化水素(HC)系の自然冷媒やフロン系冷媒であっても良い。
また、上述の実施形態では、可変容量型の圧縮機10を用いたが、圧縮機の回転数を容易に制御することのできる電動式の圧縮機を用いても良い。また、上述の実施形態では、固定式のエジェクタ30だけとしているが、エジェクタ30のノズル31の冷媒流れ上流側に図示しない絞り手段を設け、この絞り手段とノズル31との2段で冷媒を減圧させるようにしても良い。
また、上述の第1〜第9実施形態では、流量調整のできない固定式のエジェクタ30としているが、流量調整可能な機械式や電気式の可変エジェクタ30であっても良い。そして、エジェクタ30の流量調整を、圧縮機10の流量調整制御(オンオフ制御含む)で実施しても良いし、放熱器20出口の冷媒の状態(圧力または温度)や蒸発器50出口の冷媒の状態(圧力または温度)によってエジェクタ30に設けた可変絞り機構で実施しても良い。
また、上述の実施形態では、各機器が独立した構成としているが、1.放熱器20とエジェクタ30、2.放熱器20とエジェクタ30と内部熱交換器70、3.放熱器20とエジェクタ30と内部熱交換器70と気液分離器60などのパターンで一体として構成しても良い。
本発明の第1実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 本発明の第2実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 本発明の第3実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 本発明の第4実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 本発明の第5実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 本発明の第6実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 本発明の第7実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 図7のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおけるp−h線図である。 本発明の第8実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 図9のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおけるp−h線図である。 本発明の第9実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 本発明の第10実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 本発明の第11実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの模式図である。 図13のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおけるp−h線図である。
符号の説明
10…圧縮機
20…放熱器
30…エジェクタ
34…可変絞り機構
40…絞り手段
45…流量調節弁(流量調節手段)
50…蒸発器
55…分岐流路
60…気液分離器
65…液冷媒供給路
70…内部熱交換器(熱回収手段)
70A、70B…内部熱交換器(複数の熱回収手段)
72a、72b…低圧側冷媒流路(複数の低圧側冷媒流路)
80…逆止弁(逆止手段)

Claims (8)

  1. 冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(10)と、
    前記圧縮機(10)から吐出される高圧冷媒の放熱を行う放熱器(20)と、
    前記放熱器(20)下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(30)と、
    前記圧縮機(10)と前記放熱器(20)と前記エジェクタ(30)とを含み冷媒が循環する冷媒循環路の前記放熱器(20)と前記エジェクタ(30)との間から分岐させた冷媒流れを前記エジェクタ(30)に導き吸引させる分岐流路(55)と、
    前記分岐流路(55)に配置されて前記冷媒流れを減圧する絞り手段(40)と、
    前記分岐流路(55)において前記絞り手段(40)の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する蒸発器(50)と、
    前記エジェクタ(30)と前記圧縮機(10)との間の前記冷媒循環路に設けられ、前記放熱器(20)から流出して前記分岐流路(55)に流入し前記絞り手段(40)で減圧される前の冷媒と、前記エジェクタ(30)から流出して前記圧縮機(10)に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段(70)と、を備えることを特徴とするエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  2. 前記放熱器(20)と前記エジェクタ(30)および前記分岐流路(55)との間の前記冷媒循環路に、冷媒の流量を調節する流量調節手段(45)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  3. 前記エジェクタ(30)と前記圧縮機(10)との間に、流通する冷媒を気相と液相とに分離して気相冷媒のみ前記圧縮機(10)に供給して液相冷媒を蓄える気液分離器(60)を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  4. 前記エジェクタ(30)と前記圧縮機(10)との間に前記気液分離器(60)を設けるとともに、前記気液分離器(60)と前記圧縮機(10)との間に、前記放熱器(20)から流出する冷媒と前記気液分離器(60)から流出して前記圧縮機(10)に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段(70)を設けたことを特徴とする請求項3に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  5. 前記エジェクタ(30)と前記圧縮機(10)との間に前記気液分離器(60)を設けるとともに、前記エジェクタ(30)と前記気液分離器(60)との間に、前記放熱器(20)から流出する冷媒と前記エジェクタ(30)から流出して前記気液分離器(60)に流入する冷媒とを熱交換させる熱回収手段(70)を設けたことを特徴とする請求項3に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  6. 前記エジェクタ(30)と前記圧縮機(10)との間に、前記放熱器(20)から流出する冷媒と前記エジェクタ(30)から流出して前記圧縮機(10)に吸入される冷媒とを熱交換させる複数の前記熱回収手段(70A、70B)を設けるとともに、前記複数の熱回収手段(70A、70B)の複数の低圧側冷媒流路(72a、72b)間に、前記気液分離器(60)を設けたことを特徴とする請求項3に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  7. 前記気液分離器(60)から液相冷媒を導出する液冷媒供給路(65)と、
    前記液冷媒供給路(65)に配置されて前記気液分離器(60)から流出する方向の冷媒流れだけを許容する逆止手段(80)とを設けるとともに、
    前記液冷媒供給路(65)から供給される液相冷媒を前記蒸発器(50)の冷媒流れ上流側に流入させることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  8. 前記エジェクタ(30)を、冷媒の流量調整が可能な可変絞り機構(34)を有する可変エジェクタ(30)としたことを特徴とする請求項7に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
JP2005195537A 2005-05-24 2005-07-04 エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル Expired - Fee Related JP4595717B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005195537A JP4595717B2 (ja) 2005-05-24 2005-07-04 エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル
DE102006024211A DE102006024211A1 (de) 2005-05-24 2006-05-23 Ejektorpumpe und Ejektorpumpenkreisvorrichtung
US11/439,415 US7779647B2 (en) 2005-05-24 2006-05-23 Ejector and ejector cycle device
KR1020060046735A KR100846730B1 (ko) 2005-05-24 2006-05-24 이젝터 및 이젝터 사이클 장치
CN2008100900207A CN101245958B (zh) 2005-05-24 2006-05-24 喷射器和喷射循环装置
KR1020070108568A KR100918712B1 (ko) 2005-05-24 2007-10-26 이젝터 및 이젝터 사이클 장치

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005151590 2005-05-24
JP2005195537A JP4595717B2 (ja) 2005-05-24 2005-07-04 エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007003166A JP2007003166A (ja) 2007-01-11
JP4595717B2 true JP4595717B2 (ja) 2010-12-08

Family

ID=37688964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005195537A Expired - Fee Related JP4595717B2 (ja) 2005-05-24 2005-07-04 エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4595717B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008304078A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Denso Corp 冷凍サイクル装置
JP4501984B2 (ja) 2007-10-03 2010-07-14 株式会社デンソー エジェクタ式冷凍サイクル
JP2009115415A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Calsonic Kansei Corp 超臨界冷凍サイクル
JP5024244B2 (ja) * 2008-09-08 2012-09-12 株式会社デンソー エジェクタを用いたヒートポンプサイクル
JP2012241967A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 超臨界蒸気圧縮式ヒートポンプおよび給湯機
JP6319043B2 (ja) * 2014-10-24 2018-05-09 株式会社デンソー エジェクタ式冷凍サイクル
JP6323489B2 (ja) 2015-08-04 2018-05-16 株式会社デンソー ヒートポンプシステム
CN106247508B (zh) 2016-09-12 2019-03-05 青岛海信日立空调系统有限公司 采用喷射器的空调热泵系统、空调器及空调器控制方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5236354A (en) * 1975-09-17 1977-03-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd Refrigerant circuit
JPH0618121A (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 Nippondenso Co Ltd エンジン駆動ヒートポンプ空調装置
JPH08166172A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置
JP2001147050A (ja) * 1999-10-19 2001-05-29 Lg Electronics Inc 2個の蒸発器を備えた冷蔵庫の冷凍システム
JP2001153473A (ja) * 1999-12-02 2001-06-08 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置
JP2003279177A (ja) * 2002-01-15 2003-10-02 Denso Corp 給湯器、蒸気圧縮式冷凍サイクル用のエジェクタ及び蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP2003320838A (ja) * 2002-04-26 2003-11-11 Denso Corp 車両用空調装置
JP2004108683A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置及び冷凍空調装置の運転方法
JP2004142506A (ja) * 2002-10-22 2004-05-20 Denso Corp 車両用空調装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5236354A (en) * 1975-09-17 1977-03-19 Matsushita Electric Ind Co Ltd Refrigerant circuit
JPH0618121A (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 Nippondenso Co Ltd エンジン駆動ヒートポンプ空調装置
JPH08166172A (ja) * 1994-12-14 1996-06-25 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍装置
JP2001147050A (ja) * 1999-10-19 2001-05-29 Lg Electronics Inc 2個の蒸発器を備えた冷蔵庫の冷凍システム
JP2001153473A (ja) * 1999-12-02 2001-06-08 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置
JP2003279177A (ja) * 2002-01-15 2003-10-02 Denso Corp 給湯器、蒸気圧縮式冷凍サイクル用のエジェクタ及び蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP2003320838A (ja) * 2002-04-26 2003-11-11 Denso Corp 車両用空調装置
JP2004108683A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Mitsubishi Electric Corp 冷凍空調装置及び冷凍空調装置の運転方法
JP2004142506A (ja) * 2002-10-22 2004-05-20 Denso Corp 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007003166A (ja) 2007-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4595607B2 (ja) エジェクタを使用した冷凍サイクル
JP4595717B2 (ja) エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル
US7987685B2 (en) Refrigerant cycle device with ejector
JP4639541B2 (ja) エジェクタを用いたサイクル
JP4626531B2 (ja) エジェクタ式冷凍サイクル
JP4254217B2 (ja) エジェクタサイクル
EP2646761B1 (en) Ejector cycle
US7367202B2 (en) Refrigerant cycle device with ejector
JP4923838B2 (ja) エジェクタ式冷凍サイクル
JP2007147198A (ja) エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルおよびその低圧系部品
JP4661449B2 (ja) エジェクタ式冷凍サイクル
JP4765828B2 (ja) エジェクタ式冷凍サイクル
JP4832458B2 (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP2005207648A (ja) エジェクタサイクル
WO2006033378A1 (ja) エジェクタ式冷凍サイクル装置
JP2004324955A (ja) 蒸気圧縮式冷凍機
JP2007040612A (ja) 蒸気圧縮式サイクル
JP4971877B2 (ja) 冷凍サイクル
JP4952830B2 (ja) エジェクタ式冷凍サイクル
JP4930214B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP2009222255A (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP4725449B2 (ja) エジェクタ式冷凍サイクル
JP2010038456A (ja) 蒸気圧縮式冷凍サイクル
JP2007032945A (ja) エジェクタ式サイクルおよびその流量調節弁
JP2008261512A (ja) エジェクタ式冷凍サイクル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100824

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100906

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees