JP2007147198A - エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルおよびその低圧系部品 - Google Patents

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    • F25B6/02Compression machines, plants or systems, with several condenser circuits arranged in parallel

Abstract

【課題】エジェクタ30から第1蒸発器40へ流入する冷媒の乾き度を小さくして、第1蒸発器40の性能向上を図る。
【解決手段】エジェクタ30と第1蒸発器部40との間に気液分離器70を設けて乾き度の小さい冷媒と乾き度の大きい冷媒とに分け、乾き度の小さい冷媒は第1蒸発器部40に流通させて乾き度の大きい冷媒とした後、気液分離器70から流出した乾き度の大きい冷媒と圧力を同等として合流させて圧縮機10に吸入させるようにしている。
これによれば、液冷媒または乾き度の小さい冷媒が第1蒸発器部40に流入するようになるため、冷媒の分配性が良くなるうえ、蒸発器内での冷媒圧力損失が低減して第1蒸発器部40の性能が向上し、延いてはシステムの性能向上を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷媒減圧手段の役割および冷媒循環手段の役割を果たすエジェクタと、複数の蒸発器とを有する蒸気圧縮式冷凍サイクルおよびその低圧系部品に関するものである。
従来、この種のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルは、下記特許文献1などにて知られている。この特許文献1では、冷媒減圧手段および冷媒循環手段の役割を果たすエジェクタの冷媒吐出側と気液分離器との間に第1蒸発器を配置するともに、気液分離器の液冷媒出口側とエジェクタの冷媒吸引口との間に第2蒸発器を配置した蒸気圧縮式冷凍サイクルが開示されている。
特許文献1の蒸気圧縮式冷凍サイクルによると、膨張時の冷媒の高速な流れにより生じる圧力低下を利用して、第2蒸発器から排出される気相冷媒を吸引するとともに、膨張時の冷媒の速度エネルギーをディフューザ部(昇圧部)にて圧力エネルギーに変換して冷媒圧力を上昇させるので、圧縮機の駆動動力を低減できる。このため、サイクルの運転効率を向上することができる。また、2つの蒸発器により別々の空間、または2つの蒸発器で同一の空間から吸熱(冷却)作用を発揮することができる。
特許第3322263号公報
図13〜16は、従来の第1〜第4実施形態としての蒸気圧縮式冷凍サイクル、もしくはエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図と、その蒸気圧縮式冷凍サイクルの作動を示すP−h線図である。図13は、絞り手段3を用いたものである。この蒸気圧縮式冷凍サイクルは、絞り手段3での減圧過程で生じるエネルギー損失による冷房能力の低下が課題としてある。
図14は、上記特許文献1に開示されているように、エジェクタ30の冷媒吐出側と気液分離器70との間に第1蒸発器40を配置するともに、気液分離器70の液冷媒出口側とエジェクタ30の冷媒吸引口との間に第2第2蒸発器部50を配置したものである。このエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルでは、圧縮機10へ安定してガス冷媒を供給するためと、第2第2蒸発器部50へ液冷媒を供給するために気液分離器70を設けている。
そして、図13に示した絞り手段3を用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの課題を解決するために、減圧過程で生じるエネルギーを、第1蒸発器40出口での冷媒圧力上昇のエネルギーとして回収することで、サイクル性能の高効率化を図っている。しかしながら、このエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルでは、第2第2蒸発器部50にオイルが蓄積され易く、第2第2蒸発器部50の能力低下が課題としてある。
図15は、放熱器20とエジェクタ30との間から分岐させた冷媒流れをエジェクタ30に導いて吸引させる分岐流路55と、この分岐流路55に配置されて冷媒流れを減圧する絞り手段62と、分岐流路55において絞り手段62の冷媒流れ下流側に第2第2蒸発器部50を配置したものである。更に図16は、図15の構成に対し、圧縮機10へ安定してガス冷媒を供給するためと、運転条件の変動によるサイクル中での必要冷媒量の変動を吸収するために気液分離器70を設けたものである。
これら、図14〜16で示したエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの共通の課題として、図13に示した蒸気圧縮式冷凍サイクルの絞り手段3通過後の冷媒乾き度に対して、エジェクタ30通過後は乾き度の大きい冷媒が第1蒸発器に流入するということがある。これは、エジェクタ30から第1蒸発器40へ流入する冷媒が、エジェクタ30の上流側となる第2第2蒸発器部50にて蒸発した冷媒と、エジェクタ30によって減圧された液冷媒とが混合して流入するためである。
この乾き度の大きい冷媒が第1蒸発器40へ流入すると、冷媒分配性の悪化や蒸発器内での圧力損失の増大が起こり、第1蒸発器40の能力が低下するという問題となる。なお、図13〜16中で説明していない符号は、後述する本発明の実施形態中の符号と対応するものである。
本発明は、上記従来の問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、エジェクタから第1蒸発器へ流入する冷媒の乾き度を小さくして、第1蒸発器の性能向上を図ることのできるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルおよびその低圧系部品を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、請求項1ないし請求項18に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(10)と、
圧縮機(10)から吐出される高圧冷媒の放熱を行う放熱器(20)と、
放熱器(20)下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(30)と、
エジェクタ(30)の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第1蒸発器部(40)と、
圧縮機(10)、放熱器(20)、エジェクタ(30)および第1蒸発器部(40)をつないで冷媒が循環する冷媒循環路の放熱器(20)とエジェクタ(30)との間から分岐させた冷媒流れをエジェクタ(30)に導いて吸引させる分岐流路(55)と、
分岐流路(55)に配置されて冷媒流れを減圧する絞り手段(62)と、
分岐流路(55)において絞り手段(62)の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第2蒸発器部(50)とを備えたエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、
エジェクタ(30)と第1蒸発器部(40)との間に気液分離手段(70)を設けて乾き度の小さい冷媒と乾き度の大きい冷媒とに分け、乾き度の小さい冷媒は第1蒸発器部(40)に流通させて乾き度の大きい冷媒とした後、気液分離手段(70)から流出した乾き度の大きい冷媒と圧力を同等として合流させて圧縮機(10)に吸入させることを特徴としている。
また、請求項10に記載の発明では、エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品であり、
高圧部下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(30)と、
エジェクタ(30)の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第1蒸発器部(40)と、
高圧部、エジェクタ(30)および第1蒸発器部(40)をつないで冷媒が循環する冷媒循環路の高圧部とエジェクタ(30)との間から分岐させた冷媒流れをエジェクタ(30)に導いて吸引させる分岐流路(55)と、
分岐流路(55)に配置されて冷媒流れを減圧する絞り手段(62)と、
分岐流路(55)において絞り手段(62)の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第2蒸発器部(50)とを備えたうえ、
エジェクタ(30)と第1蒸発器部(40)との間に気液分離手段(70)を設けて乾き度の小さい冷媒と乾き度の大きい冷媒とに分け、乾き度の小さい冷媒は第1蒸発器部(40)に流通させて乾き度の大きい冷媒とした後、気液分離手段(70)から流出した乾き度の大きい冷媒と圧力を同等として合流させて高圧部に吸入させることを特徴としている。
これは従来、エジェクタを通過後、冷媒をすぐに第1蒸発器部(40)に流入させていたが、これらの発明では、エジェクタ(30)を通過後、気液分離手段(70)に流入させて液冷媒とガス冷媒とに分離した後、液冷媒または乾き度の小さい冷媒を第1蒸発器部(40)に流入させるようにしたものである。
P−h線図でみると、図13〜16の従来サイクルのP−h線図では、第1蒸発器部(40)入口の点が全て二相域に有ったのに対して、図2の本発明のP−h線図では第1蒸発器部(40)入口の点(i点)が飽和液線上に乗っている点が大きく異なる。なお、気液分離手段(70)で分離されたガス冷媒は、第1蒸発器部(40)を通過して蒸発したガス冷媒と圧力を同等として合流させて圧縮機(10)、もしくは高圧部に吸入させるようになっている。
これら請求項1または請求項10に記載の発明によれば、液冷媒または乾き度の小さい冷媒が第1蒸発器部(40)に流入するようになるため、冷媒の分配性が良くなるうえ、蒸発器内での冷媒圧力損失が低減して第1蒸発器部(40)の性能が向上し、延いてはシステムの性能向上を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、圧力を同等とする手段として、気液分離手段(70)から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第1流路部(75)に減圧手段(63、80)を設けたことを特徴としている。
また、請求項11に記載の発明では、請求項10に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品において、圧力を同等とする手段として、気液分離手段(70)から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第1流路部(75)に減圧手段(63、80)を設けたことを特徴としている。
これらは、気液分離手段(70)で分離されたガス冷媒と第1蒸発器部(40)を通過して蒸発したガス冷媒との圧力を同等として合流させるために、気液分離手段(70)で分離されたガス冷媒の流れる第1流路部(75)側に減圧手段(63、80)を設けたものである。
これら請求項2または請求項11に記載の発明によれば、気液分離手段(70)で分離されたガス冷媒も減圧手段(63、80)にて第1蒸発器部(40)通過と同等の減圧が成されるため、第1蒸発器部(40)を通過した後のガス冷媒と円滑に合流して円滑な循環が成されることとなる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、減圧手段として、放熱器(20)から流出する冷媒と熱交換させる内部熱交換器(80)を用いたことを特徴としている。
また、請求項12に記載の発明では、請求項11に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品において、減圧手段として、高圧部から流出する冷媒と熱交換させる内部熱交換器(80)を用いたことを特徴としている。
これらはまず、気液分離手段(70)で分離されたガス冷媒が内部熱交換器(80)の低圧側冷媒流路(82)を通過することで第1蒸発器部(40)通過と同等の減圧が成されるため、上述した減圧手段の役割を成すものである。
また、エジェクタ(30)に流入する冷媒が内部熱交換器(80)で冷却されることで放熱量の増加となる。また、第2蒸発器部(50)に流入する冷媒の乾き度が小さくなることより、第2蒸発器部(50)でも冷媒の分配性が良くなるうえ、蒸発器内での冷媒圧力損失が低減して性能が向上する。
このように、図2のP−h線図でいえば、エジェクタ(30)の入口に相当するd点が左方に移動すればするほど等エントロピ線が寝てくるため、膨張損失エネルギーの回収量、つまり昇圧量が大きくなり、動力低減効果が得られることとなる。これら請求項3または請求項12に記載の発明によれば、上述のように第1、第2蒸発器部(40、50)ともに性能が向上し、延いてはシステムの性能向上を得ることができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項2または請求項3に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、第1蒸発器部(40)から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)に減圧手段(64)を設けたことを特徴としている。
また、請求項13に記載の発明では、請求項11または請求項12に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品において、第1蒸発器部(40)から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)に減圧手段(64)を設けたことを特徴としている。これら請求項4または請求項13に記載の発明によれば、第1蒸発器部(40)での圧力変動に対応し易くすることができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、圧力を同等とする手段として、第1蒸発器部(40)から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)に昇圧手段(10A)を設けたことを特徴としている。
また、請求項14に記載の発明では、請求項10に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品において、圧力を同等とする手段として、第1蒸発器部(40)から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)に昇圧手段(10A)を設けたことを特徴としている。
これらは、気液分離手段(70)で分離されたガス冷媒と第1蒸発器部(40)を通過して蒸発したガス冷媒との圧力を同等として合流させるために、第1蒸発器部(40)を通過したガス冷媒の流れる第2流路部(76)側に昇圧手段(10A)を設けたものである。
これら請求項5または請求項14に記載の発明によれば、第1蒸発器部(40)を通過して減圧したガス冷媒は、昇圧手段(10A)によってその減圧と同等の昇圧が成されるため、気液分離手段(70)で分離されたガス冷媒と円滑に合流して円滑な循環が成されることとなる。また、昇圧することで圧力を同等としてから合流させて圧縮機(10)もしくは高圧部に吸引させるため、圧縮機(10)もしくは高圧部での昇圧動力をその分低減することができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、圧力を同等とする手段として、圧縮機(10)を第1、第2圧縮機(10A、10B)の2つに分けて気液分離手段(70)から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第1流路部(75)と、第1蒸発器部(40)から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)とのそれぞれに設け、第1、第2圧縮機(10A、10B)でそれぞれ昇圧させた後に合流させるようにしたことを特徴としている。
また、請求項15に記載の発明では、請求項10または請求項11に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品において、圧力を同等とする手段として、第1、第2圧縮機(10A、10B)の2つを気液分離手段(70)から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第1流路部(75)と、第1蒸発器部(40)から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)とのそれぞれに設け、第1、第2圧縮機(10A、10B)でそれぞれ昇圧させた後に合流させて高圧部に供給し、第1、第2圧縮機(10A、10B)で高圧部の昇圧手段を兼ねるようにしたことを特徴としている。
これらは、気液分離手段(70)で分離されたガス冷媒と第1蒸発器部(40)を通過して蒸発したガス冷媒とを同等となるよう第1、第2圧縮機(10A、10B)のそれぞれで昇圧させてから合流させるものである。これら請求項6または請求項15に記載の発明によれば、第1、第2圧縮機(10A、10B)に昇圧動力を分担させることができるうえ、第1蒸発器部(40)での圧力変動に対応し易くすることができる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、第1、第2圧縮機(10A、10B)のそれぞれ冷媒流れ上流側に、減圧手段(63、64)を設けたことを特徴としている。
また、請求項16に記載の発明では、請求項15に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品において、第1、第2圧縮機(10A、10B)のそれぞれ冷媒流れ上流側に、減圧手段(63、64)を設けたことを特徴としている。これら請求項7または請求項16に記載の発明によれば、運転状況に応じて減圧も昇圧も自在に細かく制御することが可能となる。
また、請求項8に記載の発明では、請求項1ないし請求項7のうちいずれか1項に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、放熱器(20)から流出する冷媒と圧縮機(10、10A、10B)に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段(80)を設けたことを特徴としている。
また、請求項17に記載の発明では、請求項10ないし請求項16のうちいずれか1項に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、高圧部から流出する冷媒と高圧部もしくは第1、第2圧縮機(10A、10B)に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段(80)を設けたことを特徴としている。
これら請求項8または請求項17に記載の発明によれば、前述した請求項3または請求項12に記載の発明と同様の効果が得られるが、請求項3または請求項12に記載の発明よりも低圧(低温)側冷媒の流量が増加することにより、エジェクタ(30)に流入する冷媒の放熱量がより多くなり、第2蒸発器部(50)に流入する冷媒の乾き度もより小さくなる。
このことより、第2蒸発器部(50)での冷媒の分配性がさらに良くなるうえ、蒸発器内での冷媒圧力損失もさらに低減して性能が向上する。また、気液分離手段(70)の下流側で熱回収手段(80)による熱交換を提供するため、圧縮機(10)もしくは高圧部への液相冷媒の流入を抑えることができる。
また、請求項9に記載の発明では、請求項1ないし請求項8のうちいずれか1項に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、CO冷媒のいずれか1つを用いれば良い。
また、請求項18に記載の発明では、請求項10ないし請求項17のうちいずれか1項に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品において、冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、CO冷媒のいずれか1つを用いれば良い。
なお、ここでフロンとは炭素、フッ素、塩素、水素からなる有機化合物の総称であり、冷媒として広く使用されているものである。フロン系冷媒には、HCFC(ハイドロ・クロロ・フルオロ・カーボン)系冷媒、HFC(ハイドロ・フルオロ・カーボン)系冷媒などが含まれており、これらはオゾン層を破壊しないため代替フロンと呼ばれる冷媒である。
また、HC(炭化水素)系冷媒とは、水素、炭素を含み、自然界に存在する冷媒物質のことである。このHC系冷媒には、R600a(イソブタン)、R290(プロパン)などがある。ちなみに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施(請求項1、2、9、10、11、18に対応)の形態について添付した図1、図2を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図であり、図2は、図1の蒸気圧縮式冷凍サイクルの作動を示すP−h線図である。なお、本実施形態は、本発明におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを、二酸化炭素(CO)を冷媒とする車両用空調装置に適用したものとして説明する。
圧縮機10は、図示しない走行用エンジンなどの駆動源から駆動力を得て冷媒を吸入圧縮するものであり、本実施形態における圧縮機10は、圧縮機10に吸入される冷媒の温度が所定温度となるよう、その吐出流量(吐出容量)を可変制御する可変容量型圧縮機を採用しており、その吐出流量(吐出容量)は、図示しない電子制御装置によって制御される。放熱器20は、圧縮機10から吐出した冷媒と、図示しない送風機から送風される車室外空気とを熱交換して冷媒を冷却する高圧側熱交換器である。
エジエクタ30は、放熱器20から流出する冷媒を減圧膨張させ、後述する第2蒸発器部50にて蒸発した気相冷媒を吸引部32から吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機10の吸入圧を上昇させるものである。
このエジェクタ30の冷媒流れ下流側には第1蒸発器部40が接続され、この第1蒸発器部40の冷媒流れ下流側は圧縮機10の吸入側に接続されて冷媒循環路を形成している。なお、第1蒸発器部40は、エジエクタ30から吐出される冷媒と車室内に吹き出す空気とを熱交換させ、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する低圧側熱交換器である。
また、冷媒循環路において、放熱器20とエジエクタ30の後述するノズル31との間には、分岐させた冷媒流れを先の吸引部32に導く分岐流路55を設けるとともに、この分岐流路55には、車室内に吹き出す空気と液相冷媒とを熱交換させ、液相冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する低圧側熱交換器としての第2蒸発器部50を設けている。
また、この第2蒸発器部50の冷媒流れ上流側には、第2蒸発器部50に供給される冷媒を減圧して第2蒸発器部50内の圧力(蒸発圧力)を確実に低下させるとともに、第2蒸発器部50に流入する冷媒流量(第2蒸発器部50で発生する冷凍能力)を調節する絞り手段(本実施形態ではキャピラリーチューブなどの固定絞り)62を設けているが、本減圧手段61が無い構成であっても良い。
なお、これらの第1、第2蒸発器部40、50は、本実施形態では車室内に吹き出す空気の流れ方向に並行して設け、車室内に吹き出す空気の冷却を行っているが、この第1、第2蒸発器部40、50を一体にして形成した蒸発器としても良いし、第1、第2蒸発器部40、50で別々の空間(例えば、車室内と冷蔵庫内)を冷却するように構成しても良い。
ここでエジエクタ30は、図1に示すように、放熱器20から流出した高圧冷媒の圧力エネルギー(圧力ヘッド)を速度エネルギー(速度ヘッド)に変換して冷媒を減圧膨張させるノズル31、第2蒸発器部50にて蒸発した気相冷媒を吸引する吸引部32、ノズル31から噴射する高い速度の冷媒流(ジェット流)により吸引部32から冷媒を吸引しながら、ノズル31から噴射する冷媒と第2蒸発器部50から吸引した冷媒とを混合させる混合部33、および混合部33から流出する冷媒の速度エネルギーを圧力エネルギーに変換して冷媒の圧力を昇圧させるディフューザ部34などからなるものである。
また、吸引部32の先端側は、混合部33に近づくほど通路断面積が縮小するように円錐テーパ状に形成され、ディフィーザ部34は、冷媒出口側に向かうほど通路断面積が拡大するように円錐テーパ状に形成されている。なお、本実施形態では、ノズル31の冷媒流れ上流部に、流入する冷媒を減圧する減圧手段61を設けている。
次に、本発明の要部であるエジエクタ30下流側の低圧系部品の構成について説明する。本発明では、先に説明したエジェクタ30と第1蒸発器部40との間に気液分離手段としての気液分離器70を設けている。この気液分離器70は、衝突分離式であっても良いし、旋回分離式であっても良く、方式を問うものではない。
そして、この気液分離器70にてエジエクタ30から吐出された冷媒を液冷媒(乾き度の小さい冷媒)と、ガス冷媒(乾き度の大きい冷媒)とに分けている。分離された液冷媒は、先の第1蒸発器部40に流通され、蒸発して冷却能力を発揮した後にガス冷媒となる。また、気液分離器70で分離されたガス冷媒は、これも新規の第1流路部75を通り、第1蒸発器部40をバイパスして圧縮機10側へと向かうこととなる。
第1流路部75は、図1中のa点で第1蒸発器部40を通過した冷媒の流れる第2流路部76と接続され、両流路部75、76を流れてきたガス冷媒は合流して圧縮機10に吸入されるようになっている。なお、両流路部75、76を流れてきたガス冷媒の圧力を同等として合流させるため、本実施形態では第1流路部75に第1蒸発器部40通過と同等の減圧を発生させるための減圧手段63を設けている。この減圧手段63は、オリフィスやキャピラリーチューブのような固定絞りのものであっても良いし、電気駆動式の絞り弁や感温式膨張弁のような可変絞りであっても良い。
次に、上記構成のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおける作動について述べる。圧縮機10が起動すると、吸入側からガス冷媒が圧縮機10に吸入され、圧縮された冷媒が放熱器20に吐出される。放熱器20にて冷却された冷媒は、エジエクタ30のノズル31に流入する駆動流と、絞り手段62から第2蒸発器部50を経由する吸引流とに分岐される。
吸引流側の冷媒は、絞り手段62で減圧された後に第2蒸発器部50に流入し、車室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発した後、エジエクタ30によって吸引される。一方、ノズル31に流入した駆動流側の冷媒は、減圧膨張して吸引部32から第2蒸発器部50で蒸発した冷媒を吸引する。
そして、吸引部32から吸引した吸引流側の冷媒と、ノズル31から吹き出す駆動流側の冷媒とを混合部33で混合しながらディフューザ部34にてその動圧が静圧に変換されて気液分離器70側に吐出される。このとき、混合部33においては、駆動流の運動量と吸引流の運動量との和が保存されるように駆動流と吸引流とが混合するので、混合部33においても冷媒の圧力が(静圧)が上昇する。
一方、ディフューザ部34においては、前述の如く、通路断面積を徐々に拡大することにより、冷媒の速度エネルギー(動圧)を圧力エネルギー(静圧)に変換するので、エジエクタ30においては、混合部33およびディフューザ部34の両者にて冷媒圧力を昇圧する。
そこで、混合部33とディフューザ部34とを総称して昇圧部32と呼んでいる。つまり、理想的なエジエクタ30においては、混合部33で駆動流の運動量と吸引流の運動量との和が保存されるように冷媒圧力が増大し、ディフューザ部34でエネルギーが保存されるように冷媒圧力が増大する。
気液分離器70内に流入した冷媒は液冷媒とガス冷媒とに分離されるとともに、液冷媒は第1蒸発器部40に供給され、車室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発してガス冷媒となり、第2流路部76を流れる。一方、気液分離器70で分離されたガス冷媒は、第1流路部75を流れて減圧手段63によって減圧される。そして、両流路部75、76で減圧されたガス冷媒は同等の圧力となって合流し、圧縮機10に吸引されて上記の循環が続けられる。
次に、本実施形態での特徴と、その効果について述べる。まず、エジェクタ30と第1蒸発器部40との間に気液分離器70を設けて乾き度の小さい冷媒と乾き度の大きい冷媒とに分け、乾き度の小さい冷媒は第1蒸発器部40に流通させて乾き度の大きい冷媒とした後、気液分離器70から流出した乾き度の大きい冷媒と圧力を同等として合流させて高圧部の圧縮機10に吸入させるようにしている。
これは従来、エジェクタを通過後、冷媒をすぐに第1蒸発器部40に流入させていたが、本実施形態では、エジェクタ30を通過後、気液分離器70に流入させて液冷媒とガス冷媒とに分離した後、液冷媒または乾き度の小さい冷媒を第1蒸発器部40に流入させるようにしたものである。
P−h線図でみると、図13〜16の従来サイクルのP−h線図では、蒸発器40入口の点が全て二相域に有ったのに対して、図2の本発明のP−h線図では蒸発器40入口の点(i点)が飽和液線上に乗っている点が大きく異なる。なお、気液分離器70で分離されたガス冷媒は、第1蒸発器部40を通過して蒸発したガス冷媒と圧力を同等として合流させて高圧部の圧縮機10に吸入させるようになっている。
これによれば、液冷媒または乾き度の小さい冷媒が第1蒸発器部40に流入するようになるため、冷媒の分配性が良くなるうえ、蒸発器内での冷媒圧力損失が低減して第1蒸発器部40の性能が向上し、延いてはシステムの性能向上を得ることができる。また、圧力を同等とする手段として、気液分離器70から流出するガス冷媒の流れる第1流路部75に減圧手段63を設けている。
これらは、気液分離器70で分離されたガス冷媒と第1蒸発器部40を通過して蒸発したガス冷媒との圧力を同等として合流させるために、気液分離器70で分離されたガス冷媒の流れる第1流路部75側に減圧手段63を設けたものである。これによれば、気液分離器70で分離されたガス冷媒も減圧手段63にて第1蒸発器部40通過と同等の減圧が成されるため、第1蒸発器部40を通過した後のガス冷媒と円滑に合流して円滑な循環が成されることとなる。
また、冷媒にはCO冷媒を用いている。冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、CO冷媒のいずれか1つを用いれば良い。なお、ここでフロンとは炭素、フッ素、塩素、水素からなる有機化合物の総称であり、冷媒として広く使用されているものである。
フロン系冷媒には、HCFC(ハイドロ・クロロ・フルオロ・カーボン)系冷媒、HFC(ハイドロ・フルオロ・カーボン)系冷媒などが含まれており、これらはオゾン層を破壊しないため代替フロンと呼ばれる冷媒である。また、HC(炭化水素)系冷媒とは、水素、炭素を含み、自然界に存在する冷媒物質のことである。このHC系冷媒には、R600a(イソブタン)、R290(プロパン)などがある。
(第1実施形態の変形例)
図3〜図5は、図1の蒸気圧縮式冷凍サイクルにおける高圧側の変形例を示す。図3は圧縮機101、102を2台並列に設けたものであり、図4は駆動流用の放熱器20Aと、吸引流用の放熱器20Bとを並列に設けたものであり、図5は駆動流用の圧縮機101および放熱器20Aと、吸引流用の圧縮機102および放熱器20Bとを並列に設けたものである。高圧側はこのようなバリエーションが考えられるが、いずれの構成であっても良く、高圧側の構成は問わない。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態(請求項3、12に対応)におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。上述した第1実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、減圧手段として、高圧部から流出する冷媒と熱交換させる内部熱交換器80を用いている。
これはまず、気液分離器70で分離されたガス冷媒が内部熱交換器80の低圧側冷媒流路82を通過することで第1蒸発器部40通過と同等の減圧が成されるため、前述した減圧手段の役割を成すものである。ちなみに、図6中の81は、高圧側冷媒流路である。なお、熱交換器にて減圧手段の役割を成すだけであれば、水−冷媒熱交換器などの熱交換器であっても良い。
また、エジェクタ30に流入する冷媒が内部熱交換器80で冷却されることで放熱量の増加となる。また、第2蒸発器部50に流入する冷媒の乾き度が小さくなることより、第2蒸発器部50でも冷媒の分配性が良くなるうえ、蒸発器内での冷媒圧力損失が低減して性能が向上する。
このように、図2のP−h線図でいえば、エジェクタ30の入口に相当するd点が左方に移動すればするほど等エントロピ線が寝てくるため、膨張損失エネルギーの回収量、つまり昇圧量が大きくなり、動力低減効果が得られることとなる。これによれば、上述のように第1、第2蒸発器部40、50ともに性能が向上し、延いてはシステムの性能向上を得ることができる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態(請求項4、13に対応)におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、第1蒸発器部40から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部76に減圧手段64を設けている。これによれば、第1蒸発器部40での圧力変動に対応し易くすることができる。
(第4実施形態)
図8は、本発明の第4実施形態(請求項5、14に対応)におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、圧力を同等とする手段として、第1蒸発器部40から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部76に昇圧手段としての圧縮機10Aを設けている。
これは、気液分離器70で分離されたガス冷媒と第1蒸発器部40を通過して蒸発したガス冷媒との圧力を同等として合流させるために、第1蒸発器部40を通過したガス冷媒の流れる第2流路部76側に昇圧手段としての圧縮機10Aを設けたものである。
これによれば、第1蒸発器部40を通過して減圧したガス冷媒は、圧縮機10Aによってその減圧と同等の昇圧が成されるため、気液分離器70で分離されたガス冷媒と円滑に合流して円滑な循環が成されることとなる。また、昇圧することで圧力を同等としてから合流させて高圧部の圧縮機10に吸引させるため、圧縮機10での昇圧動力をその分低減することができる。
(第5実施形態)
図9は、本発明の第5実施形態(請求項6、15に対応)におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、圧力を同等とする手段として、第1、第2圧縮機10A、10Bの2つを気液分離器70から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第1流路部75と、第1蒸発器部40から流出する乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部76とのそれぞれに設け、第1、第2圧縮機10A、10Bでそれぞれ昇圧させた後に合流させて高圧部に供給し、第1、第2圧縮機10A、10Bで高圧部の昇圧手段を兼ねるようにしている。
これは、気液分離器70で分離されたガス冷媒と第1蒸発器部40を通過して蒸発したガス冷媒とを同等となるよう第1、第2圧縮機10A、10Bのそれぞれで昇圧させてから合流させるものである。これによれば、第1、第2圧縮機10A、10Bに昇圧動力を分担させることができるうえ、第1蒸発器部40での圧力変動に対応し易くすることができる。
(第6実施形態)
図10は、本発明の第6実施形態(請求項7、16に対応)におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、第1、第2圧縮機10A、10Bのそれぞれ冷媒流れ上流側に、減圧手段63、64を設けている。これによれば、運転状況に応じて減圧も昇圧も自在に細かく制御することが可能となる。
(第7実施形態)
図11は、本発明の第7実施形態(請求項8、17に対応)におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態では、高圧部から流出する冷媒と圧縮機10に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段としての内部熱交換器80を設けている。
これによれば、前述した第2実施形態と同様の効果が得られるが、第2実施形態よりも低圧(低温)側冷媒の流量が増加することにより、エジェクタ30に流入する冷媒の放熱量がより多くなり、第2蒸発器部50に流入する冷媒の乾き度もより小さくなる。
このことより、第2蒸発器部50での冷媒の分配性がさらに良くなるうえ、蒸発器内での冷媒圧力損失もさらに低減して性能が向上する。また、気液分離器70の下流側で内部熱交換器80による熱交換を提供するため、圧縮機10への液相冷媒の流入を抑えることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、図12は、本発明のその他の実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。上述の各実施形態で減圧手段61は、分岐流路55の分岐点とエジェクタ30(ノズル31)との間に配置しているが、もっと上流側の放熱器20と分岐流路55の分岐点との間に配置しても良い。
また、上述の実施形態では、本発明を車両用空調装置に適用したが、定置式の空調装置、給湯装置などの加熱装置、車載式・定置式を含めた冷凍・冷蔵装置などの冷却装置などに適用することもできる。また、上述の実施形態では、二酸化炭素(CO)冷媒を用いた超臨界サイクルとしたが、高圧側の冷媒圧力が臨界圧力未満となるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルであっても良い。
また、上述の実施形態では、可変容量型の圧縮機10を用いたが、圧縮機の回転数を容易に制御することのできる電動式の圧縮機を用いても良い。また、上述の実施形態では、流量調整のできない固定式のエジェクタ30としているが、流量調整可能な機械式や電気式の可変エジェクタ30であっても良い。
そして、エジェクタ30の流量調整を、圧縮機10の流量調整制御(オンオフ制御含む)で実施しても良いし、放熱器20出口の冷媒の状態(圧力または温度)や第2蒸発器部50出口の冷媒の状態(圧力または温度)によってエジェクタ30に設けた可変絞り機構で実施しても良い。
また、上述の実施形態では、各機器が独立した構成としているが、エジェクタ30、気液分離器70、第1、第2蒸発器40、50、減圧手段63、64、内部熱交換器80などを様々な組み合わせで一体として構成したものであっても良い。
本発明の第1実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。 図1の蒸気圧縮式冷凍サイクルの作動を示すP−h線図である。 図1の蒸気圧縮式冷凍サイクルにおける高圧側の変形例を示す。 図1の蒸気圧縮式冷凍サイクルにおける高圧側の変形例を示す。 図1の蒸気圧縮式冷凍サイクルにおける高圧側の変形例を示す。 本発明の第2実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。 本発明の第3実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。 本発明の第4実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。 本発明の第5実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。 本発明の第6実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。 本発明の第7実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。 本発明のその他の実施形態におけるエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図である。 (a)は、従来の第1実施形態としての蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図であり、(b)はその冷凍サイクルの作動を示すP−h線図である。 (a)は、従来の第2実施形態としてのエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図であり、(b)はその冷凍サイクルの作動を示すP−h線図である。 (a)は、従来の第3実施形態としてのエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図であり、(b)はその冷凍サイクルの作動を示すP−h線図である。 (a)は、従来の第4実施形態としてのエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルを示す模式図であり、(b)はその冷凍サイクルの作動を示すP−h線図である。
符号の説明
10…圧縮機
10A…第1圧縮機(昇圧手段)
10B…第2圧縮機
20…放熱器
30…エジェクタ
40…第1蒸発器部
50…第2蒸発器部
55…分岐流路
62…絞り手段
63…減圧手段
64…減圧手段
70…気液分離器(気液分離手段)
75…第1流路部
76…第2流路部
80…内部熱交換器(減圧手段、熱回収手段)

Claims (18)

  1. 冷媒を吸入し圧縮する圧縮機(10)と、
    前記圧縮機(10)から吐出される高圧冷媒の放熱を行う放熱器(20)と、
    前記放熱器(20)下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(30)と、
    前記エジェクタ(30)の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第1蒸発器部(40)と、
    前記圧縮機(10)、前記放熱器(20)、前記エジェクタ(30)および前記第1蒸発器部(40)をつないで冷媒が循環する冷媒循環路の前記放熱器(20)と前記エジェクタ(30)との間から分岐させた冷媒流れを前記エジェクタ(30)に導いて吸引させる分岐流路(55)と、
    前記分岐流路(55)に配置されて前記冷媒流れを減圧する絞り手段(62)と、
    前記分岐流路(55)において前記絞り手段(62)の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第2蒸発器部(50)とを備えたエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルにおいて、
    前記エジェクタ(30)と前記第1蒸発器部(40)との間に気液分離手段(70)を設けて乾き度の小さい冷媒と乾き度の大きい冷媒とに分け、前記乾き度の小さい冷媒は前記第1蒸発器部(40)に流通させて乾き度の大きい冷媒とした後、前記気液分離手段(70)から流出した前記乾き度の大きい冷媒と圧力を同等として合流させて前記圧縮機(10)に吸入させることを特徴とするエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  2. 前記圧力を同等とする手段として、前記気液分離手段(70)から流出する前記乾き度の大きい冷媒の流れる第1流路部(75)に減圧手段(63、80)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  3. 前記減圧手段として、前記放熱器(20)から流出する冷媒と熱交換させる内部熱交換器(80)を用いたことを特徴とする請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  4. 前記第1蒸発器部(40)から流出する前記乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)に減圧手段(64)を設けたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  5. 前記圧力を同等とする手段として、前記第1蒸発器部(40)から流出する前記乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)に昇圧手段(10A)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  6. 前記圧力を同等とする手段として、前記圧縮機(10)を第1、第2圧縮機(10A、10B)の2つに分けて前記気液分離手段(70)から流出する前記乾き度の大きい冷媒の流れる第1流路部(75)と、前記第1蒸発器部(40)から流出する前記乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)とのそれぞれに設け、前記第1、第2圧縮機(10A、10B)でそれぞれ昇圧させた後に合流させるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  7. 前記第1、第2圧縮機(10A、10B)のそれぞれ冷媒流れ上流側に、減圧手段(63、64)を設けたことを特徴とする請求項6に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  8. 前記放熱器(20)から流出する冷媒と前記圧縮機(10、10A、10B)に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段(80)を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のうちいずれか1項に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  9. 前記冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、CO冷媒のいずれか1つであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のうちいずれか1項に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクル。
  10. エジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品であり、
    高圧部下流側の高圧冷媒の圧力エネルギーを速度エネルギーに変換して冷媒を減圧膨張させるとともに、冷媒を吸引するエジェクタ(30)と、
    前記エジェクタ(30)の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第1蒸発器部(40)と、
    前記高圧部、前記エジェクタ(30)および前記第1蒸発器部(40)をつないで冷媒が循環する冷媒循環路の前記高圧部と前記エジェクタ(30)との間から分岐させた冷媒流れを前記エジェクタ(30)に導いて吸引させる分岐流路(55)と、
    前記分岐流路(55)に配置されて前記冷媒流れを減圧する絞り手段(62)と、
    前記分岐流路(55)において前記絞り手段(62)の冷媒流れ下流側に配置され、冷媒を蒸発させて冷却能力を発揮する第2蒸発器部(50)とを備えたうえ、
    前記エジェクタ(30)と前記第1蒸発器部(40)との間に気液分離手段(70)を設けて乾き度の小さい冷媒と乾き度の大きい冷媒とに分け、前記乾き度の小さい冷媒は前記第1蒸発器部(40)に流通させて乾き度の大きい冷媒とした後、前記気液分離手段(70)から流出した前記乾き度の大きい冷媒と圧力を同等として合流させて前記高圧部に吸入させることを特徴とするエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品。
  11. 前記圧力を同等とする手段として、前記気液分離手段(70)から流出する前記乾き度の大きい冷媒の流れる第1流路部(75)に減圧手段(63、80)を設けたことを特徴とする請求項10に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品。
  12. 前記減圧手段として、前記高圧部から流出する冷媒と熱交換させる内部熱交換器(80)を用いたことを特徴とする請求項11に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品。
  13. 前記第1蒸発器部(40)から流出する前記乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)に減圧手段(64)を設けたことを特徴とする請求項11または請求項12に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品。
  14. 前記圧力を同等とする手段として、前記第1蒸発器部(40)から流出する前記乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)に昇圧手段(10A)を設けたことを特徴とする請求項10に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品。
  15. 前記圧力を同等とする手段として、第1、第2圧縮機(10A、10B)の2つを前記気液分離手段(70)から流出する前記乾き度の大きい冷媒の流れる第1流路部(75)と、前記第1蒸発器部(40)から流出する前記乾き度の大きい冷媒の流れる第2流路部(76)とのそれぞれに設け、前記第1、第2圧縮機(10A、10B)でそれぞれ昇圧させた後に合流させて前記高圧部に供給し、前記第1、第2圧縮機(10A、10B)で前記高圧部の昇圧手段を兼ねるようにしたことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品。
  16. 前記第1、第2圧縮機(10A、10B)のそれぞれ冷媒流れ上流側に、減圧手段(63、64)を設けたことを特徴とする請求項15に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品。
  17. 前記高圧部から流出する冷媒と前記高圧部もしくは前記第1、第2圧縮機(10A、10B)に吸入される冷媒とを熱交換させる熱回収手段(80)を設けたことを特徴とする請求項10ないし請求項16のうちいずれか1項に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品。
  18. 前記冷媒は、フロン系冷媒、HC系冷媒、CO冷媒のいずれか1つであることを特徴とする請求項10ないし請求項17のうちいずれか1項に記載のエジェクタを用いた蒸気圧縮式冷凍サイクルの低圧系部品。
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