JP4594719B2 - 濾材交換型フィルタ、枠体及び濾材 - Google Patents

濾材交換型フィルタ、枠体及び濾材 Download PDF

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Description

本発明は、一般ビル空調、病院、一般工場、半導体工場などの大容量の大気を清浄化する空気清浄装置に好適に使用されるフィルタに関し、微塵を対象とする比色法、或いは計数法で評価されるフィルタに好適なフィルタであり、特に奥行きの少ないコンパクトな装置に複数連ねて配置されるユニット型のフィルタに好適なフィルタに関する。また、詳細には、V字状又はジグザグ状に折り加工した濾材が枠体内に着脱自在に装着される濾材交換型フィルタ、これに適用される枠体及び濾材に関する。また、特に濾材の枠体への装着が簡単、確実であり、しかも濾材を装着する枠体の間口寸法を大きく取ることができる濾材交換型フィルタ、これに適用される枠体及び濾材に関する。
従来、濾材交換型フィルタにおける濾材の固定構造としては、図8に示すように、枠体上流側の両側板に濾材1両端部に設けた耳部7を掛けるための突出片8を有する側柱4をそれぞれ設けると共に、各側柱4にコ字型の止め金具5をリベットで回動可能に止め付け、前記突出片8に耳部7を掛けた状態で前記止め金具5を回動させて、同止め金具5を耳部7とともに突出片8に嵌め込むことで、濾材1両端部に設けた耳部7が同耳部7の形状に対応する止め金具5のバネ力で側柱4に固定されるようにしたものが提案されている。
ところがこの固定構造にあっては、コ字型の止め金具5の形状とそれによって押えられる耳部7の形状が合うように製作されているため、止め金具5の取り付け位置若しくは濾材1両端部の耳部7の位置が多少でもずれた場合には、十分で確実な固定ができなくなることがあった。特に止め金具5の取り付け位置がずれた場合には固定自体が不可能になることがあった。このため、濾材の取り付けに関しては、止め金具5及び濾材1を正確に所定の位置に取り付けなければならないという取り付け位置の制限があった。
また、この固定構造にあっては、止め金具5を取り付けるための側柱4を枠体上流側の両側板にそれぞれ設ける必要がある。このため、両側の側柱4の幅分だけ枠体の開口部の面積(間口面積)も狭くなり、その分、フィルタの圧力損失も上昇するという欠点があった。
そこで、本出願人は、上記技術的課題を解決するため、鋭意検討を重ねた結果、新たな濾材交換型フィルタを提案している。すなわち、この濾材交換型フィルタは、図9に示すように、枠体13上流側の両側板13cに取り付けた突出片14と、前記両側板13cに回動可能に取り付けた濾材固定棒15とからなり、前記突出片14の上流側面に濾材12端部に設けた耳部12aを引っ掛けると共に前記濾材固定棒15を回動させることで、前記濾材12端部の耳部12aを前記濾材固定棒15と前記突出片14との間で挟み込むようにした濾材の固定構造を備えたものである。
この濾材交換型フィルタによれば、止め金具や濾材の取り付け位置の制限がなく、取り付け位置が多少ずれていても、簡単にしかも確実に濾材を枠体に固定することができ、しかも止め金具を取り付けるために枠体の開口部側にスペースを確保する必要がないといった優れた効果を奏する(特許文献1参照)。
特開2002−336630号公報
ところが、上記濾材交換型フィルタにあっては、濾材の耳部を取り付けるための突出片並びに濾材固定棒を必要としていたので、突出片並びに濾材固定棒を設けた分で、左右合わせて約50mmの開口幅の減少があった。しかし、高さ610mm×幅610mmの外寸を有する枠体の場合、これを構成する側板などには、通常左右それぞれ10〜15mmの幅の枠材が使用されることから、濾材端部の取付部分に要する幅を減少させて左右それぞれ10〜15mmの枠材の幅にできるだけ近づけて、開口幅を増加させることが望まれていた。
また、この濾材交換型フィルタにあっては、突出片の上流側面に濾材端部の耳部を引っ掛け、その上で濾材固定棒を回動させて耳部を前記濾材固定棒と前記突出片との間で挟み込むという取付操作であるため、取付台数が多くなると、濾材の取付作業は大変に煩雑なものとなっていた。
本発明は、上記出願に係る発明をさらに改良したものであり、濾材の枠体への装着が簡単、確実であり、しかも濾材を装着する枠体の間口寸法を大きく取ることができる濾材交換型フィルタ、これに適用される枠体及び濾材を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、請求項1〜6記載の発明は、V字状又はジグザグ状に折り加工した濾材が枠体内に着脱自在に装着される濾材交換型フィルタにおいて、前記濾材が両端部を捕捉する断面コ字型の捕捉部とこの捕捉部の角部から延設された延設部とからなる耳部を有すると共に、この耳部を前記枠体の上流側両側板に設けた空気流に平行又は略平行した面と空気流に垂直又は略垂直な面とでなる濾材固定用ポケット内に前記濾材固定用ポケットの下流側内方に形成した開口を通して挿入固定することで前記濾材が装着されるようにしたことを特徴とする濾材交換型フィルタをその要旨とした。
請求項7〜9記載の発明は、V字状又はジグザグ状に折り加工した濾材が着脱自在に装着される濾材交換型フィルタにおける枠体であって、上流側両側板に空気流に平行又は略平行した面と空気流に垂直又は略垂直な面とでなる濾材固定用ポケットが設けられており、前記濾材固定用ポケットの下流側内方に形成した開口を通して濾材両端部に取り付けた耳部が挿入固定されるようにしたことを特徴とする濾材交換型フィルタにおける枠体をその要旨とした。
請求項10及び11記載の発明は、請求項7〜9のいずれかに記載の枠体内に着脱自在に装着される濾材であって、V字状又はジグザグ状に折り加工され、該濾材の両端部を捕捉する断面コ字型の捕捉部とこの捕捉部の角部から延設された延設部とからなる耳部を有していることを特徴とする濾材をその要旨とした。
本発明の濾材交換型フィルタ21、枠体23並びに濾材22にあっては、濾材22が両端部22aを捕捉する断面コ字型の捕捉部25aとこの捕捉部25aの角部から延設された延設部25bとからなる耳部25を有すると共に、この耳部25を前記枠体23の上流側両側板に設けた空気流に平行又は略平行した面24a、24dと空気流に垂直又は略垂直な面24b、24cとでなる濾材固定用ポケット24内に図4太矢印で示すように、空気流の流れ方向から逆方向へと回転させながら、前記濾材固定用ポケット24の下流側内方に形成した開口24eを通して挿入固定することで前記濾材22が装着されるようにしたことから、濾材22の枠体23への装着が簡単、かつ確実であり、しかも濾材22を装着する枠体23の間口寸法を大きく取ることができる。
以下、本発明の濾材交換型フィルタ(以下、単にフィルタと称す。)を図面に従って詳細に説明する。図1及び図2に示すように、本発明のフィルタ21は、濾材22と、これを装着する枠体23とからなる。図1は、濾材22を枠体23内に装着した状態を示し、図2は濾材22を枠体23内に装着する過程を示すものである。
濾材22は、従来より使用されている不織布、紙、ガラス繊維紙など、折り加工後の形状が容易に崩れない程度の保形性を持つフィルタ素材をV字状又はジグザグ状(W型)に折り加工することで、或いはプリーツ加工(一次折り加工)し、さらにW型に折り加工(二次折り加工)することで、表面積の増大を計ったものである。図1〜図6に示す濾材22は、高さが580mmのフィルタ素材を幅が43mmとなるようにプリーツ加工(一次折り加工)し、さらに折り畳み時が約262mm、枠材23へ装着した時(展開時)の幅が534mmとなるようにW型に折り加工(二次折り加工)したものである。
濾材22は、図1中矢印で示すように自由に開閉動できるようになっている。濾材22の開閉動可能とする具体的構成は任意であるが、例えば濾材天地部に断面コ型の不織布を接着すると共に、この不織布を所定間隔毎に交互に一方の折曲片を残して切断し、切断されないでおかれた折曲片を蝶番として切断された側が開閉するようにしたり、折り加工した濾材を所定寸法で切断すると共に、各切断された濾材の幅方向端部毎交互に不織布やプラスチック板からなる補強帯を接着して、切断単位毎に補強帯を蝶番として開閉するようにしたりすることもできる。
この濾材22の両端部22aに耳部25が取り付けられている。この耳部25の素材には、プラスチックや金属など、使用時の風圧や取り扱い時に加わる外力によっても、その形状が容易に崩れない程度の剛性を有するものが好適に使用される。好ましくは濾材と同質の素材であり、この場合、廃棄処分の際に分離などの手間がかからないという利点がある。
尚、濾材の構成繊維に有機繊維を使用しているときには、当該耳部を押出成形などのプラスチック成形で作製できるので、様々な寸法の濾材に容易に対応ができ、しかも低コスト化を計ることができる。図2〜図6に示す耳部25には後述する捕捉部25aと延設部25bを同時に成形したプラスチック製のものを用いた。
耳部25は、濾材両端部22aを捕捉する捕捉部25aとこの捕捉部25aの角部から延設された延設部25bとからなる。捕捉部25aは断面コ字型をなし、図2〜図5に示すように折り加工した濾材22の端部全体が嵌り込むタイプと、図6に示すようにプリーツ加工した濾材端部22aのプリーツを挟み込むタイプのものがある。
いずれのタイプの捕捉部25aにおいても、捕捉部25a内面に濾材両端部22aが接合されていて、取り扱い時に容易に外れたりしないようになっている。捕捉部25a内面への濾材両端部22aの接合手段は任意であるが、例えば捕捉部25a内面に接着剤や熱接着性シートを付着させておき、その後、捕捉部25a内面に濾材両端部22aまたは濾材両端部22aのプリーツを押し当てて置くことで接着する手段を用いることができる。この場合、接着剤や熱接着性シートを付着させた捕捉部25a内面に濾材両端部22aまたは濾材両端部22aのプリーツを押し当てるだけでよく、接着工程の簡略化が可能となる。尚、図6のタイプの場合、プリーツを捕捉部25aに押し込むだけで耳部25の取付が済み、押圧工程が簡略化できるという利点がある。
捕捉部25aの厚さとしては1〜4mmが好ましく、より好ましくは1〜3mmである。捕捉部25aの厚さが1mmを下回る場合、十分な強度を得ることができず、4mmを超える場合には厚さの分だけ嵩が増し、その分だけ開口幅が減少する恐れがあるからである。また、捕捉部25aの厚さは一様とは限らず、濾材端部22aの形状や大きさに応じて厚さが部分的に異なるようにすることもできる。
図2〜図5に示す捕捉部の場合、厚さが2mm、幅が約47mm、両端の突出片部分の長さが約7mmとなっており、図6に示す捕捉部の場合は、厚さが2mm、両端の突出片部分の上流側の一片の長さが約47mm、下流側の前記上流側の一片との間で濾材端部22aを挟持する一片の長さが約24mm、底辺部の長さが約7mmとなっている。この捕捉部25aの一方(側板23a側)の角部から延設部25bが延設されている。
延設部25bは図2及び図3に示すフック形状や、図4〜図6に示す棒形状といった形態を有しており、この延設部25bと同延設部25bが延設する捕捉部25aの一部が後述する枠体23の濾材固定用ポケット24内に挿入され抜け止め状態に固定されるようになっている。
図2及び図3に示す延設部25bは、厚さが2mm、長さが約16mmであり、フック部分の長さが約8mmとなっている。図4に示す延設部25bの場合は、厚さが2mm、長さが約20mmとなっており、図5及び図6に示す延設部25bは、厚さが2mm、長さが約12mmとなっている。
尚、延設部25bは、フック状や棒状に限らず、濾材固定用ポケット24内の形状、大きさに合わせて、例えばL字形状、コ字形状或いはY形状などの形態も採り得る。
枠体23は、上記濾材22を枠内部に収納するものであり、その外形は箱形、下流側を濾材22の形状に合わせてW状にしたものなど任意である。図1〜図6に示す枠体23の場合、高さ610mm×幅610mmの外寸を有している。この枠体23を構成する枠材の素材は特に限定されず、木製、鉄製、プラスチック製などいずれでも良い。
図1〜図6に示す枠体23の場合、両側板23aには空気流入口の幅が10mm幅のアルミニウム製の枠材を用いた。尚、側板23aなど枠体23を構成する枠材には、十分な強度とより広い開口幅を確保するため、5〜20mmの幅を有するものを用いるのが望ましく、さらに望ましくは8〜15mm幅のものである。
また、この枠体23の下流側の内側上下面及び中央部分には、上記濾材22の折り形状に対応して濾材支持部26が設けられている。図1に示す濾材支持部26は、濾材22のダブルジグザグ型の折り形状に対応してダブルジグザグ型に設けられ、上記濾材22を枠体23内に装着したとき、濾材22の下流側がこの濾材支持部26に当接して、その折り形状が保持され、かつ下流側で支持されるようになっている。
この枠体23の上流側両側板23aに濾材固定用ポケット24が設けられている。濾材固定用ポケット24は、上記濾材22の耳部25を挿入固定するものであり、空気流に平行又は略平行した面と空気流に垂直又は略垂直な面とでなる。
この濾材固定用ポケット24は、空気流に平行又は略平行した面と空気流に垂直又は略垂直な面とでなり、ポケットの下流側内方に開口を形成したものを、枠体23とは別体で木、鉄、プラスチックなどの素材を用いて作製し、これを枠体23の上流側両側板23aに取り付け固定してもよいが、図2〜図6に示す形態は、いずれも濾材固定用ポケット24の開口24eを構成する空気流に垂直又は略垂直な内面24b以外の面24a、24c、24dを枠体23の両側板23aで兼用している。
このため、濾材固定用ポケット24に必要とする24cが枠材23となるので、濾材固定用ポケット24による上流側両側板23a間の開口幅の減少を0とすることができ、枠体23の上流側両側板23a間の開口幅を最大限に広く取ることができる。この結果、フィルタとしての圧力損失を低くできるので、風量を大きくしたり、濾過寿命を長くしたりするなどの効果が期待できる。
また、図2〜図6に示す例では、枠体23の上流側両側板23aを断面コ字型に折り曲げ加工すると共に、別体の断面コ字型の取付金具28の底面をリベット27で枠体23の上流側両側板23aに取り付け、その一片を空気流に垂直又は略垂直な内面24bとした。また、取付金具28の他片は、濾材支持部26の上流側端部を取り付ける取付片とした。
上記図2〜図6並びに図7に示す取付金具28には、濾材22からの処理空気が通過する多数の透孔28aが形成されている。当該枠体23に濾材22を固定したとき、取付金具28自体が非通気性である場合、取付金具28が処理空気を遮断することになり、このため、濾材端部に空気が通過せず、濾過機能を有しない部分(デットスペース)が生じることになる。
図2〜図6並びに図7に示す取付金具28には、高さ方向に濾材22からの処理空気が通過する多数の透孔28aが形成されているため、デットスペースが生じることなく、濾材22の端部まで有効に濾過機能が発揮されるようになっている。
尚、図2〜図6並びに図7に示す取付金具28の場合、当該取付金具28の高さ方向に間隔を置いて多数の透孔28aを穿孔することで通気性を持たせたが、取付金具28の素材としてパンチメタルを使用するなど、通気性付与手段としては自由に選択すればよい。
上記濾材固定用ポケット24を構成する空気流に平行又は略平行な外面24aと内面24dとの間隔としては、3〜20mmが好ましく、5〜15mmがより好ましい。また、空気流に垂直又は略垂直な内面24bと外面24cとの間隔は、7〜40mmが好ましく、より好ましくは10〜30mmである。空気流に垂直又は略垂直な内面24bは、5〜20mmの幅を有する板材で構成するのが望ましく、さらに望ましくは5〜15mm幅の板材である。
図2〜図6に示す濾材固定用ポケット24の場合、空気流に平行した外面24a及び内面24dと、空気流に垂直な外面24c及び内面24bとでなり、各濾材固定用ポケット24が上流側両側板23aの外面からそれぞれ10mmの幅だけ内方に突出するようになっている。このため、枠体23の開口幅の減少は左右合わせて約20mmに抑えられている。
また、この濾材固定用ポケット24の下流側内方の空気流に平行した内面24dと空気流に垂直な内面24bとの間に開口24eが形成されている。この開口24eを通して上記濾材22の耳部25を挿入することで、耳部25、具体的には延設部25bと同延設部25bが延設する捕捉部25aの一部が濾材固定用ポケット24内に抜け止め状態に固定されるようになる。
図2に示す形態の場合、濾材22の耳部25(フック状の延設部25bと同延設部25bが延設する捕捉部25aの一部)を図2太矢印で示すように、空気流の流れ方向から逆方向へと回転させながら、開口24eを通して濾材固定用ポケット24内に挿入する。そして、当該濾材22に風圧が加わることで、耳部25(フック状の延設部25bと同延設部25bが延設する捕捉部25aの一部)には、図2中細矢印で示す方向に力が作用することになる。このため、濾材22に風圧が加わっている間は、図2中矢印で示す方向の力と反対方向に力を加えない限り(空気流による風圧と反対方向に力を加え、図2中太矢印で示す方向と反対方向に耳部25を動かさない限り)、耳部25(フック状の延設部25bと同延設部25bが延設する捕捉部25aの一部)は、濾材固定用ポケット24内から外れないようになるのである。
また、この形態の場合、濾材固定用ポケット24内で耳部25の延設部25bが空気流に平行した外面24a及び内面24d、空気流に垂直な外面24cに当接し、耳部25の捕捉部25aの一部が空気流に垂直な内面24bに当接するので、エアーリークの発生は確実に防止されることになる。
図3に示す濾材固定用ポケット24は、空気流に平行した外面24a及び空気流に略平行で内方に傾斜して設けた内面24dと、空気流に垂直な外面24c及び内面24bとでなり、この濾材固定用ポケット24の下流側内方の空気流に略平行した内面24dと空気流に垂直な内面24bとの間に開口24eが形成されている。この形態の場合、開口24eを通して上記濾材22の耳部25を挿入したとき、耳部25(フック状の延設部25bと同延設部25bが延設する捕捉部25aの一部)には、図3中細矢印で示す方向に力が作用することになる。特にこの形態の場合には、濾材固定用ポケット24の内面24d全体に耳部25のフック状の延設部25bが当接してこれを支持するので、風圧による抜け止めはより強固となる。
また、この形態の場合、濾材固定用ポケット24内で耳部25の延設部25bが空気流に平行した外面24a及び空気流に略平行した内面24d、空気流に垂直な外面24cに当接し(特に内面24dには延設部25bが全面に当接するようになっており)、耳部25の捕捉部25aの一部が空気流に垂直な内面24bに当接するので、エアーリークの発生が確実に防止されることになる。
図4〜図6は、図2に示す形態と同じく空気流に平行した外面24a及び内面24dと、空気流に垂直な外面24c及び内面24bとでなり、下流側内方の空気流に平行した内面24dと空気流に垂直な内面24bとの間に開口24eを形成した濾材固定用ポケット24内に、棒状の延設部25bを有する耳部25を挿入固定した形態を示したものである。
図4に示す形態の場合、耳部25を濾材固定用ポケット24内に挿入したとき、当該濾材22に風圧が加わることで、図4中細矢印で示す方向に力が作用するようになっている。特にこの形態の場合には、耳部25の棒状の延設部25b先端が濾材固定用ポケット24の空気流に平行した外面24a及び空気流に垂直な外面24cとでなるコーナー部分に当接するようになっていて、濾材22に風圧が加わったときの力が集中するようになり、より耳部25が外れ難くなっている。
また、図4に示す形態の場合、濾材固定用ポケット24内で耳部25の延設部25bが空気流に平行した外面24a及び空気流に垂直な外面24cとでなるコーナー部分と、空気流に平行した内面24dの2カ所で当接し、耳部25の捕捉部25aの一部が空気流に垂直な内面24bに当接するので、エアーリークの発生はより確実に防止される。
図5及び図6に示す形態の場合、濾材固定用ポケット24の開口24eを通して耳部25を挿入したとき、耳部25の捕捉部25aの一部が空気流に垂直な内面24bに当接し、棒状の延設部25b先端が濾材固定用ポケット24の空気流に平行した外面24aに当接するようになっており、当該濾材22に風圧が加わることで、図5中細矢印で示す方向に力が作用するようになっている。この形態の場合、図2の太矢印のように、空気流の流れ方向から逆方向へと大きく回転させる必要がなく、耳部25を挿入固定し易く、濾材22の装着作業をより効率的に行うことができるというメリットがある。
また、図5及び図6に示す形態の場合、濾材固定用ポケット24内で耳部25の延設部25bが空気流に平行した外面24aと空気流に平行した内面24dの2カ所で当接し、耳部25の捕捉部25aの一部は空気流に垂直な内面24bに当接するので、エアーリークの発生が確実に防止される。
また、本発明のフィルタ21にあっては、上記耳部25を濾材端部22aの端面に対して垂直方向全体に設けると共に、前記耳部25を挿入固定する濾材固定用ポケット24を枠体23の上流側両側板23aの空気流に対して垂直方向全体に設けることもできる。この場合、耳部25を濾材固定用ポケット24内に挿入固定して濾材22を枠体23内に装着したとき、濾材両端部22aと枠体23の上流側両側板23aとの間は耳部25で完全に塞がれることになり、エアーリークの発生防止はより確実なものとなる。
尚、濾材固定用ポケット24は、空気流に平行した外面24a及び内面24d、並びに空気流に垂直な外面24c及び内面24bの他に、別の板(使用する板の厚さは1〜4mmが好ましく、より好ましくは1〜3mmである。また、板の厚さは一様とは限らず、濾材端部22aの形状や大きさに応じて厚さが部分的に異なるようにすることもできる。)を追加使用して構成することもできる。
尚、本発明のフィルタは、上述の図面に示したものに限らず、例えば枠体、濾材支持部及び濾材固定用ポケットのすべてをプラスチック製にして、分離しないで廃棄処分できるようにするなど、特許請求の範囲に記載された範囲で自由に変更することができる。
本発明のフィルタを示す平面図。 本発明のフィルタを示す要部拡大図。 本発明のフィルタの別例を示す要部拡大図。 本発明のフィルタのさらに別の例を示す要部拡大図。 本発明のフィルタのさらに別の例を示す要部拡大図。 本発明のフィルタのさらに別の例を示す要部拡大図。 本発明のフィルタの枠体に取り付ける取付金具の例を示す要部拡大図。 従来の濾材交換型フィルタを示す要部拡大図。 従来の別の濾材交換型フィルタを示す平面図。
符号の説明
21 ・・・フィルタ
22 ・・・濾材
22a・・・濾材両端部
23 ・・・枠体
23a・・・両側板
24 ・・・濾材固定用ポケット
24a・・・空気流に平行した外面
24b・・・空気流に垂直な内面
24c・・・空気流に垂直な外面
24d・・・空気流に平行した内面
25 ・・・耳部
25a・・・捕捉部
25b・・・延設部
28・・・取付金具
28a・・・透孔

Claims (11)

  1. V字状又はジグザグ状に折り加工した濾材が枠体内に着脱自在に装着される濾材交換型フィルタにおいて、前記濾材が両端部を捕捉する断面コ字型の捕捉部とこの捕捉部の角部から延設された延設部とからなる耳部を有すると共に、この耳部を前記枠体の上流側両側板に設けた空気流に平行又は略平行した面と空気流に垂直又は略垂直な面とでなる濾材固定用ポケット内に前記濾材固定用ポケットの下流側内方に形成した開口を通して挿入固定することで前記濾材が装着されるようにしたことを特徴とする濾材交換型フィルタ。
  2. 濾材固定用ポケットの開口を構成する空気流に垂直又は略垂直な内面以外の面を枠体の両側板が兼用していることを特徴とする請求項1記載の濾材交換型フィルタ。
  3. 耳部の延設部がフック形状又は棒形状を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の濾材交換型フィルタ。
  4. 耳部の捕捉部に捕捉される濾材両端部が捕捉部内面に接着剤を介して接着されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の濾材交換型フィルタ。
  5. 濾材がプリーツ加工され、かつV字状又はジグザグ状に折り加工されており、この濾材両端部のプリーツを断面コ字型の捕捉部によって挟持することで耳部を濾材両端部に取り付けるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の濾材交換型フィルタ。
  6. 耳部を濾材端部の端面に対して垂直方向全体に設けると共に、前記耳部を挿入固定する濾材固定用ポケットを枠体の上流側両側板の空気流に対して垂直方向全体に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の濾材交換型フィルタ。
  7. V字状又はジグザグ状に折り加工した濾材が着脱自在に装着される濾材交換型フィルタにおける枠体であって、上流側両側板に空気流に平行又は略平行した面と空気流に垂直又は略垂直な面とでなる濾材固定用ポケットが設けられており、前記濾材固定用ポケットの下流側内方に形成した開口を通して濾材両端部に取り付けた耳部が挿入固定されるようにしたことを特徴とする濾材交換型フィルタにおける枠体。
  8. 濾材固定用ポケットの開口を構成する空気流に垂直又は略垂直な内面以外の面を枠体の両側板が兼用していることを特徴とする請求項7記載の濾材交換型フィルタにおける枠体。
  9. 枠体の上流側両側板に濾材支持部を取り付ける通気性取付金具が装着されていることを特徴とする請求項7又は8記載の濾材交換型フィルタにおける枠体。
  10. 請求項7〜9のいずれかに記載の枠体内に着脱自在に装着される濾材であって、V字状又はジグザグ状に折り加工され、該濾材の両端部を捕捉する断面コ字型の捕捉部とこの捕捉部の角部から延設された延設部とからなる耳部を有していることを特徴とする濾材。
  11. 耳部の捕捉部に捕捉される濾材両端部が捕捉部内面に接着剤を介して接着されていることを特徴とする請求項10記載の濾材
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