JP4594594B2 - 電気化学素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気化学素子に関し、特に高エネルギー密度を有する二次電池の極板群における短絡の可能性の低減に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子・電気機器の小型化・軽量化に伴い、二次電池などの電気化学素子に対する小型化・軽量化への要望が強まってきている。二次電池の極板群には、積層型と捲回型があり、積層型の極板群は、正極と負極とをセパレータを介して交互に積層して得られる。捲回型の極板群は、長尺の正極と負極とをセパレータを介して捲回して得られる。これらの極板群から短絡を起こさずに電気を取り出すには、集電タブや集電リードが必要となる。しかし、集電タブまたは集電リードが、電極面における均一な電極反応を妨げたり、リードの切断面に通常よりも大きな金属バリが生じた場合に内部短絡を引き起こしたりすることが懸念される。集電タブまたは集電リードを極板間に介在させることで、極板群の構造が不均一になるという欠点もある。
【0003】
そこで、極板群の側面の1つから正極を突出させ、前記側面とは逆の側面から負極を突出させ、集電タブや集電リードを介さずに、各側面から直接電気を取り出すことが提案されている。例えば、積層型の極板群を有する電池では、突出させた同一極性の極板を、所定の金属部材を用いて一体接合する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、捲回型の極板群を有する電池では、突出させた同一極性の極板の芯材と板状の集電板とを接合する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−126707号公報
【特許文献2】
特開2000−294222号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の集電構造では、正極と負極の端面が交互に配列する極板群の側面において、短絡を確実に防止することが困難であるという問題がある。正極と負極のいずれよりも面積の大きなセパレータを極板間に介在させることにより、ある程度は短絡を防止することが可能であるが、セパレータが大きくなるため、体積効率が低くなり、高容量の極板群を得ることが困難になる。しかも、極板群の側面の1つから正極を突出させ、前記側面とは逆の側面から負極を突出させる場合、1つずつ極板群を作製しなければならず、極板群の製造工程が複雑になる。すなわち、複数の極板群を同時に作製することができないという問題もある。また、従来の極板群の側面には、必ず正極と負極の両方が少なからず露出することから、金属溶射による集電端子を設けることが不可能であるなど、端子構造が制限されるという問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記状況を鑑みてなされたものである。本発明によれば、短絡の可能性が極めて小さく、信頼性が高く、高い電気容量を有する電気化学素子を提供することができる。本発明の電気化学素子は、構造が簡略であるため、同時に複数の電気化学素子を効率的に製造することができる。
【0013】
本発明は、複数の第1電極と複数の第2電極とをセパレータを介して交互に積層した極板群を有する電気化学素子であって、前記複数の第1電極は、第1集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第1電極合剤層からなり、前記複数の第2電極は、第2集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第2電極合剤層からなり、前記第1集電体シートおよび第2集電体シートが、それぞれ導電部と絶縁部とを有し、前記第1集電体シートの導電部および前記第2集電体シートの絶縁部が、前記極板群の第1側面において、第1端子と接続されており、前記第2集電体シートの導電部および第1集電体シートの絶縁部が、前記極板群の第2側面において、第2端子と接続されており、前記第1電極合剤層および第2電極合剤層が、それぞれ絶縁材料で覆われた端部を有し、前記第1電極合剤層の前記絶縁材料で覆われた端部が、前記第1集電体シトの絶縁部に隣接しており、前記第2電極合剤層の前記絶縁材料で覆われた端部が、前記第2集電体シートの絶縁部に隣接しており、前記第1端子と第2端子とが、互いに前記極板群の反対側に位置する電気化学素子(以下、電気化学素子という。)に関する。
【0014】
電気化学素子においては、前記第1側面および第2側面以外の前記極板群の側面に、前記第1集電体シートの絶縁部および第2集電体シートの絶縁部を配することができる。
電気化学素子においては、前記極板群が、前記第1側面および第2側面以外に、前記第1集電体シートの絶縁部および/または第2集電体シートの絶縁部が配されている側面を有することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
本実施の形態では、積層型の極板群を有する電気化学素子の一例について説明する。
図1に、本実施の形態に係る電気化学素子の積層型極板群の縦断面図を示す。また、図2には、その極板群のa−a線断面図を示す。
この極板群10は、交互に積層された複数の第1電極15aと複数の第2電極15bからなり、第1電極15aと第2電極15bとの間には、セパレータ16が介在している。第1電極15aは、第1集電体シート13aおよび2つの第1電極合剤層14aからなり、第1集電体シート13aは、樹脂シート11aおよびその両面に設けられた所定の形状パターンを有する導電層12aからなる。すなわち、第1集電体シート13aは、導電層の形状パターンに応じて導電部と絶縁部とを有する。
【0016】
図1において、極板群10の各側面では、各集電体シートの端部とセパレータの端部とが面一に配されており、図2においても、極板群10の各側面では、各集電体シートの端部とセパレータの端部とが面一に配されている。極板群10においては、その側面からセパレータや極板の端部が突出していないため、体積効率が高く、高容量を得ることが可能である。このような極板群は、均整のとれた簡略な構造を有するため、信頼性を確保しやすい。しかも、後述のように多くの極板群を同時に製造することができるため、製造コストを削減することが可能である。
【0017】
図1、2においては、第1集電体シートの端部11x、11x’および11x”を除く全面に導電層が設けられている。導電層の表面は導電部となることから、その上に第1電極合剤層が設けられている。導電層を有さないシートの端部11x、11x’および11x”は絶縁部となる。端部11xの反対側に位置する導電層の端部12xには、集電のために用いる導電層の露出部が残されている。
【0018】
極板群10は、2種類の第2電極15b、15b’を含んでいる。2つの第1電極15aで挟持されている内部の第2電極15bは、極板群における配置が逆であること以外、第1電極15aと同様の構造を有する。すなわち、内部の第2電極15bは、第2集電体シート13bおよび2つの第2電極合剤層14bからなり、第2集電体シート13bは、樹脂シート11bおよびその両面に設けられた所定の形状パターンを有する導電層12bからなる。最外部の2つの第2電極15b’は、樹脂シート11bの両面ではなく、片面に導電層12bと第2電極合剤層14bが設けられていること以外、内部の第2電極と同様の構造を有する。
【0019】
樹脂シートの端部11y、11y’および11y”を除く全面に導電層が設けられている。導電層の表面は導電部となることから、その上に第2電極合剤層が設けられている。導電層を有さないシートの端部11y、11y’および11y”は絶縁部となる。端部11yの反対側に位置する導電層の端部12yには、集電のために用いる導電層の露出部が残されている。
【0020】
樹脂シートの厚さは、例えば0.5〜500μmである。また、導電層の厚さは、例えば0.01〜100μmである。第1電極合剤層の厚さは、例えば1〜1000μmである。ただしこれらの厚さは特に限定されない。
平坦な表面を有する通常の樹脂シートを用いてもよく、穿孔体、ラス体、多孔質体、ネット、発泡体、織布、不織布などを用いてもよい。また、表面に凹凸を有する樹脂シートを用いることもできる。
【0021】
樹脂シートには、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのオレフィン系ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアリレートなどのエステル系ポリマー、ポリフェニレンサルファィドなどのチオエーテル系ポリマー、ポリスチレンなどの芳香族ビニル系ポリマー、ポリイミド、アラミド樹脂などの窒素含有ポリマー、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素ポリマーなどを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせたコポリマー、ポリマーアロイ、ポリマーブレンドなどを用いてもよい。
【0022】
導電層には、構成された電池において化学変化を起こさない電子伝導体を特に限定なく用いることができる。第1電極が正極である場合には、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、炭素などを用いることができ、特に、アルミニウム、アルミニウム合金などが好ましい。第1電極が負極である場合には、例えば、ステンレス鋼、ニッケル、銅、銅合金、チタンなどを用いることができ、特に、銅、銅合金などが好ましい。
【0023】
導電層を形成する方法は特に限定されないが、例えば、導電性材料を樹脂シートの表面に蒸着すれば導電層を得ることができる。所定の形状パターンの蒸着膜を形成するには、樹脂シートに所定形状の開口部を有するマスクを被せてから蒸着を行う。
【0024】
第1集電体シートの導電層の露出部は、極板群10の第1側面(図1左側)に配されており、その反対側の絶縁部は、極板群10の第2側面(図1右側)に配されている。図1では、第1側面と第2側面とが互いに極板群の反対側に位置しているが、これらの配置は特に限定されない。一方、第2集電体シートの導電層の露出部は、極板群10の第2側面に配されており、その反対側の絶縁部は、極板群10の第1側面に配されている。
【0025】
このように、同様の構造を有する第1電極と第2電極とが、互いに逆向きに配置されていることから、第1集電体シートの導電層の露出部は、第2集電体シートの絶縁部と隣接する。第2集電体シートの導電層の露出部は、第1集電体シートの絶縁部と隣接する。このような配置であれば、複数の第1集電体シートまたは第2集電体シートの導電層の露出部を並列に接続して高容量の極板群を得ることが容易である。第1集電体シートの導電層の露出部に隣接する第2集電体シートの絶縁部および第2集電体シートの導電層の露出部に隣接する第1集電体シートの絶縁部は、幅0.001mm以上、好ましくは0.1mm以上とすることが好ましい。
【0026】
極板群10において、第3側面(図2左側)および第4側面(図2右側)には、それぞれ第1集電体シートの絶縁部および第2集電体シートの絶縁部が面一に配されている。このような構造によれば、極板間に集電体シートよりも大きなセパレータを介在させることなく、第1電極と第2電極との短絡を防止することが可能である。
【0027】
第1側面には、第2集電体シートの絶縁部が配され、第2側面には、第1集電体シートの絶縁部が配されているため、第1側面および第2側面において短絡を防止することは可能である。しかし、確実に短絡を防止し、信頼性の高い電気化学素子を得るためには、さらに、第1側面に配された第2電極合剤層の端部を第1絶縁材料部18aで覆い、第2側面に配された第1電極合剤層の端部を第2絶縁材料部18bで覆う必要がある。図1のように第1側面に配された第1電極合剤層の端部、および第2側面に配された第2電極合剤層の端部まで絶縁材料部で覆うことも可能であるが、必ずしもその必要はなく、覆わなくてもよい。絶縁材料部の厚さは特に限定されないが、0.001mm以上、さらには0.01mm以上であることが好ましい。
【0028】
図3のように、第3側面(図3左側)および第4側面(図3右側)に配された電極合剤層の端部を、それぞれ第3絶縁材料部18cおよび第4絶縁材料部18dで覆うことも可能である。このような構造によれば、さらに確実に短絡を防止することが可能である。
【0029】
絶縁材料部を設ける方法は特に限定されないが、例えばスクリーン印刷法により、ペースト状もしくは液状の絶縁材料を、電極合剤層周囲の集電体シート上に塗布することにより設けることができる。フィルム状もしくはテープ状の絶縁材料を、電極合剤層周囲の集電体シート上に貼り付けることにより、絶縁材料部を設けることもできる。
【0030】
絶縁材料部に用いる絶縁材料としては、樹脂、ガラス組成物、セラミックスなどが挙げられる。織布や不織布に樹脂を含浸させた複合物などを用いることもできる。樹脂には、熱可塑性樹脂を用いてもよく、熱硬化性樹脂を用いてもよい。熱硬化性樹脂を用いる場合には、樹脂の塗膜を加熱して硬化させる工程を要する。
【0031】
絶縁材料部に用いることのできる樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテンなどのオレフィン系ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネートなどのエステル系ポリマー、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドなどのエーテル系ポリマー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなどのスルホン系ポリマー、ポリアクリロニトリル、AS樹脂、ABS樹脂などのアクリロニトリル系ポリマー、ポリフェニレンサルファィドなどのチオエーテル系ポリマー、ポリスチレンなどの芳香族ビニル系ポリマー、ポリイミド、アラミド樹脂などの窒素含有ポリマー、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素ポリマー、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系ポリマーなどを挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせたコポリマー、ポリマーアロイ、ポリマーブレンドなどを用いてもよい。加熱やUV照射により重合固化して得られるポリマーを用いてもよい。
【0032】
図1のように複数の第1集電体シートまたは第2集電体シートの導電層の露出部を並列に接続して高容量の極板群を得る場合、どのような方法で露出部同士を接続してもよいが、例えば、第1側面と第2側面を、それぞれ導電性材料の被膜17a、17bで被覆する方法を用いることができる。導電性材料の被膜の厚さは、例えば0.01〜1mm程度で十分である。こうして得られた導電性材料の被膜17a、17bは、それぞれ第1端子および第2端子として集電に利用することができる。良好な集電状態を得るためには、導電層の露出部と導電性材料の被膜との接触面積が大きいほど好ましく、導電層の露出部が導電性材料の被膜の内部に0.001〜1mmの深さまで埋没していることが好ましい。
【0033】
図1〜3では、第1電極合剤層に比べて第2電極合剤層の方が大きな面積を有している。このような構造は、第1電極合剤層を正極とし、第2電極合剤層を負極とするリチウムイオン二次電池の極板群に適する。第1電極合剤層を負極とし、第2電極合剤層を正極とする場合には、第2電極合剤層に比べて第1電極合剤層の面積を大きくする。
【0034】
極板群は、電解液とともに所定のケースに収容することができる。電解液の組成は電池の種類に応じて異なるが、リチウムイオン二次電池を得る場合には、非水溶媒にリチウム塩を溶解させた電解液が用いられる。ケースの形状、材質などは特に限定されない。
【0035】
次に、複数の極板群10を同時に製造する方法の一例について、図4、5を参照しながら説明する。
(イ)第1電極の作製
所望数の集電体シートを与え得る大きさの樹脂シート21aを準備する。次いで、樹脂シート21aの両面の同じ位置に、複数の所定の形状パターンの導電層26aを設ける。例えば、所定形状の導電層を、図4に示すように複数行、複数列に樹脂シート上に形成する。このような導電層は、樹脂シートにマトリックス状の開口部を有するマスクを被せ、開口部から露出する樹脂シート部分に金属を蒸着させることにより得ることができる。
【0036】
図4に示すように、樹脂シート21aには、電極2つ分の大きさの導電層26aを複数個形成する。すなわち2n個の電極を得ようとするときには、樹脂シートに片面あたりn個の導電層を形成する。次に、図5に示すように、各導電層26aの上に、第1電極合剤層22aを2つずつ形成する。2つの第1電極合剤層の間には、合剤を有さない導電層の露出部23aを残しておく。図5には、3行3列の電極合剤層が描かれているが、通常は、より大きな集電体シート上に、より多くの導電層と電極合剤層が形成される。
【0037】
第1電極合剤層は、第1電極合剤からなるペーストを、導電層の中央部を除く全面に塗工することにより形成される。塗工方法は特に限定されないが、スクリーン印刷、パターン塗工などを採用することが好ましい。ペーストが塗工されていない導電層の露出部は、極板群の構成後には、第1端子との接続部24aとなる。第1電極合剤は、第1電極の活物質、導電材、結着剤などを、分散媒と混合することにより調製される。ペーストの塗膜を乾燥し、乾燥後の塗膜をローラで圧延して、合剤密度が高められる。
【0038】
第1電極がリチウムイオン二次電池の正極である場合、活物質としては、例えば、リチウム含有遷移金属酸化物を好ましく用いることができる。リチウム含有遷移金属酸化物としては、例えば、LixCoOz、LixNiOz、LixMnOz、LixCoyNi1-yz、LixCof1-fz、LixNi1-yyz(M=Ti、V、Mn、Fe)、LixCoaNibcz(M=Ti、Mn、Al、Mg、Fe、Zr)、LixMn24、LixMn2(1-y)2y4(M=Na、Mg、Sc、Y、Fe、Co、Ni、Ti、Zr、Cu、Zn、Al、Pb、Sb)などを挙げることができる。ただし、x値は電池の充放電により、0≦x≦1.2の範囲で変化する。また、0≦y≦1、0.9≦f≦0.98、1.9≦z≦2.3、a+b+c=1、0≦a≦1、0≦b≦1、0≦c<1である。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0039】
第1電極がリチウムイオン二次電池の負極である場合、活物質としては、例えば、リチウム、リチウム合金、金属間化合物、炭素材料、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な有機化合物や無機化合物、金属錯体、有機高分子化合物などを好ましく用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。炭素材料としては、コークス、熱分解炭素、天然黒鉛、人造黒鉛、メソカーボンマイクロビーズ、黒鉛化メソフェーズ小球体、気相成長炭素、ガラス状炭素、炭素繊維(ポリアクリロニトリル系、ピッチ系、セルロース系、気相成長系)、不定形炭素、有機化合物焼成体などが挙げられる。これらのうちでは、特に、天然黒鉛や人造黒鉛が好ましい。
【0040】
導電材には、例えば、アセチレンブラックなどのカーボンブラック、黒鉛などが用いられる。また、結着剤には、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂、アクリル系樹脂、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンターポリマーなどを用いることができる。
【0041】
極板群において第2集電体シートの導電層の露出部と隣接することになる第1電極合剤層の周縁部、すなわち極板群の第2側面に配されることになる第1電極合剤層の周縁部に沿って絶縁材料を塗工する。ここでもパターン塗工を行うことが好ましい。塗工された絶縁材料は、極板群において、第1絶縁材料部を形成する。極板群の第3側面および第4側面に配されることになる第1電極合剤層の周縁部にも、絶縁材料を被覆してもよい。
【0042】
(ロ)第2電極の作製
両面に第2電極合剤層を有する第2電極は、第1電極と同様の方法で作製することができる。すなわち所望数の集電体シートを与え得る大きさの樹脂シート21bの両面の同じ位置に、複数の所定の形状パターンの導電層を設け、各導電層の上に、第2電極合剤層22bを2つずつ形成する。2つの第2電極合剤層の間には、合剤を有さない導電層の露出部23bを残しておく。ペーストが塗工されていない導電層の露出部は、極板群において第2端子との接続部24bとなる。片面だけに第2電極合剤層を有する第2電極は、他方の面に導電層、第2電極合剤層および絶縁材料を設けないこと以外、上記と同様の方法で作製することができる。
【0043】
(ハ)極板群の作製
作製された複数の第1電極からなる集合体と複数の第2電極からなる集合体とを、セパレータを介して積層する。このとき第1電極の第1電極合剤層22aと第2電極の第2電極合剤層22bとを互いに対面させてこれらを積層する。第1電極における導電層の露出部23aおよび絶縁材料部は、それぞれ第2電極における絶縁材料部および導電層の露出部23bと対面させる。両最外面には、片面だけに第2電極合剤層を有する一対の第2電極を配し、これらで内側の電極を挟持し、全体をプレスする。このようにして複数の極板スタックからなる集合体を得ることができる。
【0044】
セパレータには、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系ポリマーやガラス繊維などからなる織布や不織布を用いることができる。固体電解質やゲル電解質をセパレータとして用いることもできる。固体電解質には、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドなどをマトリックス材料として用いることができる。ゲル電解質としては、例えば、後述の非水電解液をポリマー材料からなるマトリックスに保持させたものを用いることができる。マトリックスを形成するポリマー材料には、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマーなどを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、特に、フッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマー、ポリフッ化ビニリデンとポリエチレンオキサイドとの混合物を用いることが好ましい。
【0045】
複数の極板スタックからなる集合体は、極板スタック毎に分割する。第1電極および第2電極は、図5に示す矢印方向に沿って切断される。導電層の露出部は、切断によって端子との接続部24a、24bを形成し、その反対側の樹脂シートの露出部は、切断によって絶縁部25a、25bを形成する。こうして得られた極板スタックの4つの側面においては、各集電体シートの端部とセパレータの端部とが面一に配されているが、異なる極性の電極の導電部同士が各側面において対面することはない。
【0046】
従来から一般的に用いられている金属箔を集電体シートとして用いて上記のような方法を適用すると、切断時に生じる金属バリが問題となる。金属バリは、セパレータを突き破り、内部短絡を引き起こす大きな原因となる。そこで、金属バリの発生を防ぐことが重要となるが、金属バリを生じることなく金属箔を切断することは著しく困難である。一方、樹脂シートからなる集電体シートを用いる場合、切断面のほとんどが樹脂で占められているため、金属バリを生じることがない。そのため電気化学素子の信頼性は大幅に向上する。
【0047】
第1集電体シートの導電層の露出部と第2集電体シートの絶縁部とが交互に配列する第1側面を、導電性材料の被膜で被覆すれば、第1端子が得られる。例えば、溶融もしくは半溶融状態の金属微粒子を第1側面に吹き付けることにより、第1側面を金属被膜で被覆することができる。こうして形成された金属被膜は、自動的に第1集電体シートの導電層の露出部と電気的に接続される。第1側面に配された第2電極合剤層の端面には、絶縁材料が塗工されているため、金属被膜と第2電極との短絡は起こらない。第2集電体シートの導電層の露出部と第1集電体シートの絶縁部とが交互に配列する第2側面も、上記と同様に金属被膜で被覆することにより、第2端子を得ることができる。
【0048】
第1端子もしくは第2端子が正極端子となる場合には、金属微粒子としてアルミニウム粉末を用いることが好ましい。また、第1端子もしくは第2端子が負極端子となる場合には、金属微粒子として銅粉末を用いることが好ましい。
【0049】
図6に示されるような複数の第1電極からなる集合体と複数の第2電極からなる集合体を用いて、極板群の集合体を得ることもできる。このような第1電極からなる集合体を得る場合、所望数の集電体シートを与え得る大きさの樹脂シート31aの両面の同じ位置に、複数列の帯状の導電層を形成する。このような導電層は、樹脂シートに帯状の開口部を有するマスクを被せ、開口部から露出する樹脂シート部分に金属を蒸着させることにより得ることができる。ここでも集電体シート31aには、電極合剤層2列分の大きさの導電層を複数列形成する。すなわち2n列の電極合剤層を得ようとするときには、樹脂シートに片面あたりn列の導電層を形成する。
【0050】
各帯状導電層の上には、帯状の第1電極合剤層32aを2列ずつ形成する。2列の帯状第1電極合剤層32aの間には、合剤を有さない導電層の露出部33aを残しておく。帯状の第1電極合剤層32aは、上記と同様の第1電極合剤からなるペーストを、導電層の中央部を除く全面に塗工することにより形成される。塗工方法は積層型極板群の場合と同様である。ペーストが塗工されていない導電層の露出部33aは第1端子との接続部34aとなる。
【0051】
第2電極からなる集合体を得る場合にも、所望数の集電体シートを与え得る大きさの樹脂シート31bの両面の同じ位置に、複数列の帯状の導電層を設け、各導電層の上に、帯状の第2電極合剤層32bを2列ずつ形成する。2列の帯状の第2電極合剤層の間には、合剤を有さない導電層の露出部33bを残しておく。ペーストが塗工されていない導電層の露出部は第2端子との接続部34bとなる。
【0052】
このような極板群の集合体を、図6に示す矢印方向に沿って極板スタックごとに分割すると、導電層の露出部は、切断によって端子との接続部34a、34bを形成し、その反対側の樹脂シートの露出部は、切断によって絶縁部35a、35bを形成する。こうして得られた極板スタックの4つの側面においては、各集電体シートの端部とセパレータの端部とが面一に配されているが、第1側面と第2側面においては、異なる極性の電極の導電部同士が各側面において対面することはない。
【0053】
得られた極板群は、必要に応じて所定形状のケースに所定の電解液とともに収容する。ケースには、例えば、ステンレス鋼板、アルミニウム板などを所定形状に加工したもの、両面に樹脂被膜を有するアルミニウム箔(アルミニウムラミネートシート)、樹脂ケースなどが用いられる。電気化学素子が、例えばリチウムイオン二次電池の場合、電解液には、非水溶媒にリチウム塩を溶解させたものが用いられる。電解液におけるリチウム塩濃度は、例えば0.5〜1.5mol/Lである。
【0054】
非水溶媒には、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネートなどの環状カーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート、ジプロピルカーボネートなどの非環状カーボネート、蟻酸メチル、酢酸メチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチルなどの脂肪族カルボン酸エステル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンなどのγ−ラクトン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタンなどの非環状エーテル、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフランなどの環状エーテル、ジメチルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、リン酸トリメチル、リン酸トリエチル、リン酸トリオクチルなどのアルキルリン酸エステルやそれらのフッ化物などを用いることができる。これらは複数種を組み合わせて用いることが好ましい。特に、環状カーボネートと非環状カーボネートを含む混合物、環状カーボネートと非環状カーボネートと脂肪族カルボン酸エステルを含む混合物などが好ましい。
【0055】
リチウム塩には、LiPF6、LiBF4、LiClO4、LiAlCl4、LiSbF6、LiSCN、LiCl、LiCF3SO3、LiCF3CO2、LiAsF6、LiN(CF3SO22、Li210Cl10、LiN(C25SO22、LiPF3(CF33、LiPF3(C253などを用いることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、少なくともLiPF6を用いることが好ましい。
例えば、縦1〜300mm、幅1〜300mm、厚さ0.01〜20mmの大きさの極板群であれば、上記のような製造法によって効率よく製造することができる。
【0056】
次に、図7に示すような捲回型極板群の製造法の一例について説明する。図7は、第1電極を中心に描かれた部分的な捲回型極板群の概念図であり、更に外周側の合剤層や極板等は省略されている。
(イ)第1電極の作製
捲回型極板群に用いる第1電極は、帯状の形状を有すること以外、積層型極板群に用いる第1電極と同様の構造を有する。第1電極の製造法は積層型の場合とほぼ同様である。例えば、図6に示したような第1電極からなる集合体を作製する。樹脂シート31aの露出部と隣接する第1電極合剤層の周縁部には、絶縁材料部36aを設ける。この部分は、極板群において第2集電体シートの第2端子との接続部34bと隣接する。
(ロ)第2電極の作製
図6に示したような第2電極からなる集合体を作製する。樹脂シート31bの露出部と隣接する第2電極合剤層の周縁部には、絶縁材料部36bを設ける。この部分は、極板群において第1集電体シートの第1端子との接続部34aと隣接する。
【0057】
(ハ)極板群の作製
第1電極からなる集合体と第2電極からなる集合体とを、セパレータ40を介して捲回する。このとき、帯状の第1電極合剤層32aと第2電極合剤層32bとを互いに対面させ、第1電極における導電層の露出部34aおよび絶縁部35aを、それぞれ第2電極における絶縁部35bおよび導電層の露出部34bと対面させる。その結果、交互に逆向きに配列した複数の捲回型極板群からなる長尺筒状の集合体が得られる。
【0058】
このような集合体を分割して得られた極板群の一方の側面(底面A)には、第1集電体シートの導電層の露出部と第2集電体シートの絶縁部とが、交互に、同心円状に配列している。他方の側面(底面B)には、第2集電体シートの導電層の露出部と第1集電体シートの絶縁部とが、交互に、同心円状に配列している。
【0059】
底面Aおよび底面Bを、上記と同様に、それぞれ金属被膜で被覆することにより、第1端子41および第2端子42を形成することができる。第1端子側では、第2電極合剤層の端面に絶縁材料部36bが設けられているため、第1端子と第2電極との短絡は確実に防止されるし、第2端子側では、第1電極合剤層の端面に絶縁材料部36aが設けられているため、第2端子と第1電極との短絡も確実に防止される。
【0060】
【実施例】
《実施例1》
本実施例では、以下の要領で積層型のリチウムイオン二次電池を作製した。
(イ)第1電極の作製
横198mm、縦282mm、厚さ7μmのポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)のシートを準備した。次いで、マトリックス状の開口部を有するマスクを用いて、PETシートの両面の同じ位置に、3行6列に配列する複数の矩形(65mm×46mm)の銅の蒸着膜を形成した。銅の蒸着膜の厚さは、0.1μmとした。
【0061】
活物質の球状黒鉛(黒鉛化メソフェーズ小球体)100重量部と、結着剤のスチレンブタジエンゴム3重量部と、分散媒である適量のカルボキシメチルセルロース水溶液とを混合することにより、第1電極合剤からなるペーストを調製した。
このペーストを各蒸着膜の中央部を除く全面に塗工した。その結果、各蒸着膜の上に、32mm×46mmの第1電極合剤層が2つずつ形成された。2つの第1電極合剤層の間には、幅1mmの溝状に、電極合剤層を有さない銅の蒸着膜の露出部を残した。その後、ペーストの塗膜を乾燥し、乾燥後の塗膜を厚さ70μmになるまでローラで圧延した。
【0062】
得られた第1電極合剤層の周縁部のうち、蒸着膜の露出部に隣接する部分の反対側の部分に、幅0.3mmのポリフッ化ビニリデンを塗工して、絶縁材料部を設けた。こうして両面に6行6列の第1電極合剤層を有する第1電極の集合体を得た。
【0063】
(ロ)第2電極の作製
両面に第2電極合剤層を有する第2電極を作製した。
横198mm、縦282mm、厚さ7μmのPETシートを準備した。次いで、マトリックス状の開口部を有するマスクを用いて、PETシートの両面の同じ位置に、3行6列に配列する複数の矩形(64mm×45mm)のアルミニウムの蒸着膜を形成した。Al蒸着膜の厚さは、0.1μmとした。
【0064】
活物質のコバルト酸リチウム(LiCoO2)100重量部と、導電材のアセチレンブラック3重量部と、結着剤のポリフッ化ビニリデン7重量部と、分散媒である適量のカルボキシメチルセルロース水溶液とを混合することにより、第2電極合剤からなるペーストを調製した。このペーストを各蒸着膜の中央部を除く全面に塗工した。その結果、各蒸着膜の上に、31mm×45mmの第2電極合剤層が2つずつ形成された。2つの第2電極合剤層の間には、幅2mmの溝状に、合剤を有さないAlの蒸着膜の露出部を残した。その後、ペーストの塗膜を乾燥し、乾燥後の塗膜を厚さ70μmになるまでローラで圧延した。
【0065】
得られた第2電極合剤層の周縁部のうち、蒸着膜の露出部に隣接する部分の反対側の部分に、幅0.3mmのポリフッ化ビニリデンを塗工して、絶縁材料部を設けた。こうして両面に6行6列の第2電極合剤層を有する第2電極の集合体を得た。
次に、片面だけに第2電極合剤層を有する第2電極を、他方の面に導電層、第2電極合剤層および絶縁材料を設けないこと以外、上記と同様の方法で作製した。
【0066】
(ハ)極板群の作製
両面に第1電極合剤層を有する第1電極からなる集合体2つで、両面に第2電極合剤層を有する第2電極からなる集合体1つを、セパレータを介して挟持した。このとき第1電極合剤層と第2電極合剤層とを互いに対面させ、また、第1電極における蒸着膜の露出部およびポリフッ化ビニリデンからなる絶縁材料部を、それぞれ第2電極におけるポリフッ化ビニリデンからなる絶縁材料部および蒸着膜の露出部と対面させた。両最外面に、片面だけに第2電極合剤層を有する一対の第2電極を配し、これらで内側の電極を挟持し、全体をプレスした。その結果、複数の極板スタックからなる集合体が得られた。
【0067】
切断位置を、第1電極における蒸着膜の露出部の中心、第2電極における蒸着膜の露出部の中心に合わせて、複数の極板スタックからなる集合体を極板スタック毎に分割した。その結果、一連の塗工・積層工程により、一度に36個もの極板スタックを得ることができた。こうして得られた極板スタックの4つの側面においては、各集電体シートの端部とセパレータの端部とが面一に配されていた。
【0068】
1つの側面(第1側面)には、第1集電体シートの蒸着膜の露出部と第2集電体シートのPETの露出部が交互に配列していた。その反対側の第2側面には、第2集電体シートの蒸着膜の露出部と第1集電体シートのPETの露出部が交互に配列していた。残りの2つの側面には、各集電体シートのPETの露出部が配列していた。
【0069】
第1集電体シートの銅の蒸着膜の露出部と第2集電体シートのPETの露出部とが交互に配列する第1側面に、半溶融状態の銅微粒子を吹き付けた。その結果、第1側面に、厚さ0.5mmの銅膜が形成された。銅の蒸着膜の露出部は、銅膜の内部に深さ0.2mmまで埋没していた。この銅膜はそのまま負極端子として用いた。
【0070】
第2集電体シートのAlの蒸着膜の露出部と第1集電体シートのPETの露出部とが交互に配列する第2側面に、半溶融状態のアルミニウム微粒子を吹き付けた。その結果、第2側面に、厚さ0.5mmのアルミニウム膜が形成された。Alの蒸着膜の露出部は、アルミニウム膜の内部に深さ0.2mmまで埋没していた。このアルミニウム膜はそのまま正極端子として用いた。
【0071】
[充放電試験]
得られた極板群の銅膜とアルミニウム膜に、それぞれリード線を接続し、外部の充放電装置を用いて、充放電試験を行った。ここで用いた電解液は、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを体積比30:70で混合した混合溶媒に、LiPF6を1モル/Lの濃度で溶解して調製した。
充放電は、20℃雰囲気中で行った。充電および放電は、それぞれ電極面積に対して2.5mA/cm2の電流モードで行った。充電終止電圧は4.2Vとした。放電終止電圧は3.0Vとした。上記条件によって得られた電気容量は900mAhであった。
【0072】
[短絡発生率]
同様の電池を100個作製し、それらの電池の集電端子付近を金属丸棒で圧壊させ、その後、電池電圧を測定して、内部短絡発生の可能性のある電池の個数を調べた。内部短絡発生の可能性のある電池は0個であった。
【0073】
《比較例1》
従来から用いられている銅箔からなる芯材を用いて、実施例1と同じ組成・厚さの第1電極合剤層を有する第1電極を作製し、アルミニウム箔からなる芯材を用いて、実施例1と同じ組成・厚さの第2電極合剤層からなる第2電極を作製し、これらを積層して実施例1と同じ容量900の電池を作製した。極板群の第1側面からは第1電極の端部を突出させ、第1側面の反対側に位置する第2側面からは第2電極の端部を突出させた。電極合剤層の端部を覆う絶縁材料部は、第1電極にも第2電極にも設けなかった。同一極性の極板同士をリードで接続し、電池を完成した。得られた電池の容量は実施例1と同じであったが、電池の容積は実施例1の電池の約1.2倍となった。同様の電池を100個作製し、短絡発生率を調べたところ、2個の電池で短絡の発生が確認された。
【0074】
《実施例2》
本実施例では、以下の要領で捲回型のリチウムイオン二次電池を作製した。
(イ)第1電極の作製
横198mm、縦506mm、厚さ7μmのポリエチレンテレフタレート(以下、PETという)のシートを準備した。次いで、マトリックス状の開口部を有するマスクを用いて、PETシートの両面の同じ位置に、3列に配列する複数の帯状(65mm×506mm)の銅の蒸着膜を形成した。銅の蒸着膜の厚さは、0.1μmとした。
【0075】
活物質の球状黒鉛(黒鉛化メソフェーズ小球体)100重量部と、結着剤のスチレンブタジエンゴム3重量部と、分散媒である適量のカルボキシメチルセルロース水溶液とを混合することにより、第1電極合剤からなるペーストを調製した。このペーストを各蒸着膜の中央部を除く全面に塗工し、各蒸着膜の上に、32mm×506mmの帯状の第1電極合剤層を2列ずつ形成した。2列の帯状の第1電極合剤層の間には、幅1mmの溝状に、第1電極合剤を有さない銅の蒸着膜の露出部を残した。その後、ペーストの塗膜を乾燥し、乾燥後の塗膜を厚さ70μmになるまでローラで圧延した。
【0076】
第1電極合剤層の周縁部のうち、蒸着膜の露出部に隣接する部分の反対側の部分に、幅0.3mmのポリフッ化ビニリデンを塗工して、絶縁材料部を設けた。こうして、両面に6列の帯状の第1電極合剤層を有する第1電極の集合体を得た。
【0077】
(ロ)第2電極の作製
両面に帯状の第2電極合剤層を有する第2電極を作製した。
横198mm、縦506mm、厚さ7μmのPETシートを準備した。次いで、マトリックス状の開口部を有するマスクを用いて、PETシートの両面の同じ位置に、3列に配列する複数の帯状(64mm×506mm)のアルミニウムの蒸着膜を形成した。Al蒸着膜の厚さは、0.1μmとした。
【0078】
活物質のコバルト酸リチウム(LiCoO2)100重量部と、導電材のアセチレンブラック3重量部と、結着剤のポリフッ化ビニリデン7重量部と、分散媒である適量のカルボキシメチルセルロース水溶液とを混合することにより、第2電極合剤からなるペーストを調製した。このペーストを各蒸着膜の中央部を除く全面に塗工し、各蒸着膜の上に、31mm×506mmの帯状の第2電極合剤層を2列ずつ形成した。2列の第2電極合剤層の間には、幅2mmの溝状に、第2電極合剤を有さないAlの蒸着膜の露出部を残した。その後、ペーストの塗膜を乾燥し、乾燥後の塗膜を厚さ70μmになるまでローラで圧延した。
【0079】
第2電極合剤層の周縁部のうち、蒸着膜の露出部に隣接する部分の反対側の部分に、幅0.3mmのポリフッ化ビニリデンを塗工して、絶縁材料部を設けた。こうして、両面に6列の第2電極合剤層を有する第2電極の集合体を得た。
【0080】
(ハ)極板群の作製
第1電極の集合体と、第2電極の集合体とを、セパレータを介して重ねてから捲回した。このとき、第1電極合剤層と第2電極合剤層とを互いに対面させ、第1電極における蒸着膜の露出部およびポリフッ化ビニリデンからなる絶縁材料部を、それぞれ第2電極におけるポリフッ化ビニリデンからなる絶縁材料部および蒸着膜の露出部と対面させた。その結果、交互に逆向きに配列した複数の捲回型極板群からなる長尺筒状の集合体が得られた。
【0081】
こうして得られた集合体は、第1電極における蒸着膜の露出部の中心、第2電極における蒸着膜の露出部の中心で切断して、極板群毎に分割した。その結果、一連の塗工・捲回工程により、一度に6個もの極板群を得ることができた。
【0082】
第1集電体シートの銅の蒸着膜の露出部と第2集電体シートのPET樹脂部とが交互に配列する側面には、半溶融状態の銅微粒子を吹き付けた。ただし、極板群の内部に電解液を注入するための注入孔を設けるために、該当箇所にマスクを被せた。その結果、前記側面に、厚さ0.5mmの銅膜が形成された。このとき、銅の蒸着膜の露出部が、銅膜の内部に深さ0.2mmまで埋没していた。この銅膜は、そのまま負極端子として用いた。
【0083】
第2集電体シートのAlの蒸着膜の露出部と第1集電体シートのPET樹脂部とが交互に配列する側面には、半溶融状態のアルミニウム微粒子を吹き付けた。ただし、極板群の内部に電解液を注入するための注入孔を設けるために、該当箇所にマスクを被せた。その結果、前記側面に、厚さ0.5mmのアルミニウム膜が形成された。このとき、Alの蒸着膜の露出部が、アルミニウム膜の内部に深さ0.2mmまで埋没していた。このアルミニウム膜は、そのまま正極端子として用いた。
【0084】
こうして得られた極板群をステンレス鋼製の円筒型電池ケースに収容し、極板群底面の銅膜をケースの内底面に接続した。極板群上面のアルミニウム膜は、アルミニウムリードを介して、周囲に絶縁ガスケットを配した封口板の裏側に接続した。次いで、電解液をケース内に注ぎ、電解液を極板群の内部に含浸させた。その後、封口板でケースの開口部を封口し、円筒型電池を完成した。ここで用いた電解液は、エチレンカーボネート(EC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを体積比30:70で混合した混合溶媒に、LiPF6を1モル/Lの濃度で溶解して調製した。
【0085】
《比較例2》
従来と同様の方法で、捲回型のリチウムイオン二次電池を作製した。
すなわち、32×506mmの帯状の銅箔およびその両面に担持された実施例2と同じ組成・厚さの第1電極合剤層からなる第1電極を作製し、31×506mmの帯状のアルミニウム箔およびその両面に担持された実施例2と同じ組成・厚さの第2極合剤層からなる第2電極を作製した。それぞれの極板には、集電タブを接続するための電極合剤層の未塗工部を設け、そこに集電タブを接続した。これらの第1電極と第2電極とを、セパレータを介して捲回し、極板群を作製した。
【0086】
こうして得られた極板群を、実施例2で用いたものより直径が1.2倍大きなステンレス鋼製の円筒型電池ケースに収容し、第2電極リードをケースの内底面に溶接した。また、第1電極リードは、周囲に絶縁ガスケットを配した封口板の裏側に接続した。次いで、電解液をケース内に注ぎ、実施例2と同様の電解液を極板群の内部に含浸させた。その後、封口板でケースの開口部を封口し、円筒型電池を完成した。なお、比較例2で実施例2よりも大きな電池ケースを要したのは、集電タブが極板群の内部に介在していることから極板群の直径が増加したためである。実施例2および比較例2の電池の容量は同じであるが、比較例2の電池は、実施例2の電池よりも1.2倍大きくなった。
【0087】
[充放電試験]
実施例2および比較例2の電池の充放電を、それぞれ20℃雰囲気中で行った。充電および放電は、それぞれ電極面積に対して2.5mA/cm2の電流モードで行った。充電終止電圧は4.2Vとした。放電終止電圧は3.0Vとした。上記条件によって得られた実施例2および比較例2の電池の電気容量は、いずれも900mAhであった。
【0088】
[短絡発生率]
実施例2および比較例2の電池をそれぞれ100個作製し、これらの電池の集電端子付近を圧壊させ、その後、電池電圧を測定して、内部短絡発生の可能性のある電池の個数を調べた。内部短絡発生の可能性のある電池は、実施例2では0個であったが、比較例2では2個であった。
【0089】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、短絡の可能性が極めて小さく、信頼性が高く、高い電気容量を有する電気化学素子を提供することができる。そして、本発明によれば、同時に複数の電気化学素子を効率的に製造することができる。このような電気化学素子を含む非水電解液二次電池を用いることにより、信頼性の高い携帯電話、携帯情報端末機器、カムコーダ、パーソナルコンピュータ、PDA、携帯音響機器、電気自動車、ロードレベリング用電源などの機器を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型極板群の縦断面図である。
【図2】第3側面と第4側面に絶縁材料部を有さない場合の図1の積層型極板群のa−a線断面図である。
【図3】第3側面と第4側面に絶縁材料部を有する場合の図1の積層型極板群のa−a線断面図である。
【図4】第1電極または第2電極の集合体を得るための集電体シートの上面図である。
【図5】第1電極からなる集合体と第2電極からなる集合体の切断箇所を示す概念図である。
【図6】別の第1電極からなる集合体と別の第2電極からなる集合体の切断箇所を示す概念図である。
【図7】本発明に係る捲回型極板群の縦断面概念図である。
【符号の説明】
10 極板群
11a、b 樹脂シート
11x、x’、x”、y、y’、y” 樹脂シートの端部
12a、b 導電層
12x、y 導電層の端部
13a 第1集電体シート
13b 第2集電体シート
14a 第1電極合剤層
14b 第2電極合剤層
15a 第1電極
15b、b’ 第2電極
16 セパレータ
17a 導電性材料の被膜
17b 導電性材料の被膜
18a 第1絶縁材料部
18b 第2絶縁材料部
18c 第3絶縁材料部
18d 第4絶縁材料部
21a、b 樹脂シート
22a 第1電極合剤層
22b 第2電極合剤層
23a、b 導電層の露出部
24a 第1端子との接続部
24b 第2端子との接続部
25a、b 絶縁部
31a、b 樹脂シート
32a 帯状の第1電極合剤層
32b 帯状の第2電極合剤層
33a、b 導電層の露出部
34a 第1端子との接続部
34b 第2端子との接続部
35a、b 絶縁部
36a、b 絶縁材料部
40 セパレータ
41 第1端子
42 第2端子

Claims (3)

  1. 複数の第1電極と複数の第2電極とをセパレータを介して交互に積層した極板群を有する電気化学素子であって、
    前記複数の第1電極は、第1集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第1電極合剤層からなり、
    前記複数の第2電極は、第2集電体シートおよびこれに担持された少なくとも1つの第2電極合剤層からなり、
    前記第1集電体シートおよび第2集電体シートが、それぞれ導電部と絶縁部とを有し、
    前記第1集電体シートの導電部および前記第2集電体シートの絶縁部が、前記極板群の第1側面において、第1端子と接続されており、
    前記第2集電体シートの導電部および前記第1集電体シートの絶縁部が、前記極板群の第2側面において、第2端子と接続されており、
    前記第1電極合剤層および第2電極合剤層が、それぞれ絶縁材料で覆われた端部を有し、
    前記第1電極合剤層の前記絶縁材料で覆われた端部が、前記第1集電体シートの絶縁部に隣接しており、
    前記第2電極合剤層の前記絶縁材料で覆われた端部が、前記第2集電体シートの絶縁部に隣接しており、
    前記第1端子と第2端子とが、互いに前記極板群の反対側に位置する電気化学素子。
  2. 前記第1側面および第2側面以外の前記極板群の側面に、前記第1集電体シートの絶縁部および第2集電体シートの絶縁部が配されている請求項1記載の電気化学素子。
  3. 前記極板群が、前記第1側面および第2側面以外に、前記第1集電体シートの絶縁部および/または第2集電体シートの絶縁部が配されている側面を有する請求項1記載の電気化学素子。
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