JP4594565B2 - ローラガイド装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、芯間調整可能であるローラガイド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
実公昭57−24406号公報に開示されているダブルローラ型のローラガイド装置では、主ガイドローラと副ガイドローラを取り付けているローラホルダを、支点ピンを中心として開閉することによってそれぞれのガイドローラ間隔を中心振分に調整し、ガイドローラ間隔を圧延材の寸法に寸法合わせするものである。
また、実公平3−12401号公報に開示されているローラガイド装置では、ローラホルダの後端部に設けてあるガイドローラ間隔の中心振分調整機構を改良し、ローラホルダを平行に調整可能にすることにより、ガイドローラ間隔の中心をパスラインに位置合わせするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
第1従来例である上記ダブルローラ型のローラガイド装置では、主ガイドローラと副ガイドローラの間隔を圧延材の寸法に合わせて中心振分に調整可能であるが、ガイドローラ間隔の中心をパスラインに位置合わせする機能がない。ガイドローラ間隔の中心をパスラインに位置合わせするには、ローラガイド装置をレストバーに固定しているクランプを外してから、重いローラガイド装置をハンマーで叩きながらレストバー上を移動させ微調整する必要があった。このために、ガイドローラ間隔の中心をパスラインに位置合わせて位置調整する技術の開発が必要とされた。
上記第2従来例のローラガイド装置では、ガイドローラ間隔を中心振分に調整することが可能であり、かつガイドローラ間隔を平行に移動してパスライン調整することが可能であるが、パスライン調整の移動量は支点ピンからパスライン調整機構迄の距離と、支点ピンからガイドローラまでの距離の比率となり、大きなパスライン調整量を得られないことから、大きなパスライン調整量を得られる技術の開発が必要とされた。
また、これら従来のローラガイド装置を縦型圧延機に設置する場合に、下側に配置されるローラホルダは先端部側に重量物であるガイドローラを設けてあることから、支点ピンを中心にして回転力が発生しプレッシャスクリュウに強く押し付けられることにより剛に支持されるが、特に上側に配置されているローラホルダはガイドローラの重量に抗してスプリング(第1従来例では圧縮ばね、第2従来例ではテンションばね)で支持されることになるので、ローラホルダの先端部がガイドローラの重みで垂下しやすく、いわゆる「頭下がり」が発生する。このために、ガイドローラ間隔が狭くなる問題点があり、頭下がりを防止する技術の開発が必要とされた。
本発明の目的は、ガイドローラ間隔を中心振分に調整する作業及びガイドローラ間隔中心をパスラインに合芯調整する作業を容易にすると共に、ガイドローラの頭下がりを防止することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴は、ガイドボックス、一対のローラホルダ、パスライン調整機構及び中心振分調整機構を具備していることにあって、上記ガイドボックスは各ローラホルダを支持しており、上記各ローラホルダはガイドローラを設けており、ガイドローラ間で圧延材を誘導可能なものであり、上記パスライン調整機構は、一対の偏芯軸と、これらの偏芯軸を動作させるための偏芯軸回転手段とを備えており、この偏芯軸回転手段は上記偏芯軸を互いに同一方向へ回転駆動させるものであり、上記中心振分調整機構は、一対の互いに逆ねじのスクリュウスピンドルと、これらのスクリュウスピンドルを移動するためのスクリュウスピンドル移動手段とを備えており、上記スクリュウスピンドル移動手段は上記スクリュウスピンドルを互いに逆方向に移動させるものであり、上記各ローラホルダは、上記偏芯軸の互いに同一方向の回転に伴ってその間隔を維持しながら上記ガイドローラの中心をパスラインに調整可能であり、上記ガイドローラの間隔は、上記スクリュウスピンドルの互いに逆方向の移動に伴って上記互いに逆方向にローラホルダを動作させることによって中心振分に調整可能である。
本発明の第2の特徴は、ガイドボックス、一対のローラホルダ、パスライン調整機構及び中心振分調整機構を具備しており、上記ガイドボックスは各ローラホルダを支持しており、上記各ローラホルダはガイドローラを設けてあり、ガイドローラ間で圧延材を誘導可能なものであり、上記パスライン調整機構は、一対の第一偏芯軸と、これらの第一偏芯軸を動作させるための第一偏芯軸回転手段とを備えており、上記第一偏芯軸回転手段は上記第一偏芯軸を互いに同一方向へ回転駆動させるものであり、上記中心振分調整機構は、一対の第二偏芯軸と、これらの第二偏芯軸を動作させるための第二偏芯軸回転手段とを備えており、上記第二偏芯軸回転手段は、上記第二偏芯軸を互いに逆方向へ回転駆動させるものであり、上記ローラホルダは、上記第一偏芯軸の互いに同一方向の回転に伴ってその間隔を維持しながら上記ガイドローラの中心をパスラインに調整可能であり、上記ガイドローラの間隔は、上記第二偏芯軸の互いに逆方向の回転に伴ってその間隔を中心振分に調整可能である。
本発明の第3の特徴は、ガイドボックス、一対のローラホルダ、パスライン調整機構及び中心振分調整機構を具備しており、上記ガイドボックスは各ローラホルダを支持しており、上記各ローラホルダはガイドローラを設けてあり、ガイドローラ間で圧延材を誘導可能なものである点で上記第2の特徴と共通しているが、上記パスライン調整機構は、一対の第二偏芯軸と、これらの第二偏芯軸を動作させるための第二偏芯軸回転手段とを備えており、上記第二偏芯軸回転手段は上記第二偏芯軸を互いに同一方向へ回転駆動させるものであり、上記中心振分調整機構は、一対の第一偏芯軸と、この第一偏芯軸を動作させるための第一偏芯軸回転手段とを備えており、上記第一偏芯軸回転手段は上記第一偏芯軸を互いに逆方向へ回転駆動させるものであり、上記ローラホルダは、上記第二偏芯軸の互いに同一方向の回転に伴ってその間隔を維持しながら上記ガイドローラの中心をパスラインに調整可能であり、上記ガイドローラの間隔は、上記第一偏芯軸の互いに逆方向の回転に伴ってその間隔を中心振分に調整可能であることにある。
【0005】
【作用】
例えば本発明の第1の特徴を備えているローラガイド装置において、ガイドローラの間隔中心をパスラインに調整するためのパスライン調整作用に関して、偏芯軸を互いに同一方向に回転させるため、偏芯軸の回転に伴ってローラ間隔の中心振分調整機構を回転中心としてローラホルダを平行移動させてガイドローラ間隔中心のパスライン調整が行われる。
ガイドローラ間隔を調整するための中心振分調整作用に関して、互いに逆ねじのスクリュウスピンドルを同一方向に移動させるため、スクリュウスピンドルの移動に伴ってローラホルダの間隔が調整され、偏芯軸を回転中心としてローラホルダに設けてあるガイドローラ間隔の中心振分調整が行われる。
また本発明の第2の特徴を備えているローラガイド装置において、ガイドローラの間隔中心をパスラインに調整するためのパスライン調整作用に関しては、第一偏芯軸を同一方向に回転させるため、第一偏芯軸の回転に伴って第二偏芯軸を回転中心としてローラホルダを平行移動させてガイドローラ間隔中心のパスライン調整が行われる。
ガイドローラ間隔を調整するための中心振分調整作用に関しては、第二偏芯軸を互いに逆方向に回転させるため、第二偏芯軸の回転に伴ってローラホルダ後端部の間隔が調整され、第一偏芯軸を回転中心としてローラホルダの前端部に設けてあるガイドローラ間隔の中心振分調整が行われる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明のローラガイド装置は、縦型及び水平型のいずれの圧延機にも使用可能であるが、下記に示す各実施例では縦型圧延機に使用した場合について図面を参照して説明する。
図1乃至図3に示す本発明のローラガイド装置G1について説明する。
ローラガイド装置G1は、ガイドボックス1に支持してあるローラホルダ2の先端部側(図2左端部側)を圧延機の圧延ロールRに向けてこの圧延機の入口に配置されている。図1に示すようにガイドボックス1には、上下に互いに対向している一対のローラホルダ2を偏芯軸3を回転中心として開閉可能に設けている。そして、ガイドボックス1にはパスライン調整機構M1と中心振分調整機構M2を設けてある。
偏芯軸3は、その上端部にギアホイル3aを設けてあり、そしてエキセンピース3bを介してガイドボックス1に回動可能である。
各ローラホルダ2の先端部にはガイドローラ4がローラピン5を回転中心として回転自在に軸支されている。ローラホルダ2の後端部はバネ14により中心振分調整機構M2に引き寄せてある。
パスライン調整機構M1の構成は、図1及び図2に示すように偏芯軸3と、偏芯軸回転手段とを備えており、この偏芯軸回転手段は偏芯軸3に設けてあるギアホイル3a、ギアホイル3aに噛合しているピニオン6、ピニオン6をガイドボックス1に回動可能に軸支してあるペデスタル7、ピニオン6を任意の方向に回転させるためのラチェット8を有している。
中心振分調整機構M2の構成は、図1に示すように、ガイドボックス1に互いに逆ねじでかつ上下方向に対向して設けてあるスクリュウスピンドル9と、スクリュウスピンドル移動手段とを備えており、このスクリュウスピンドル移動手段はスクリュウスピンドル9の雄ねじ部に噛合するセンターラチェット10と、ガイドボックス1に設けてあって、スクリュウスピンドル9を移動可能に軸支するための保持部11と、ローラホルダ2の後端部側(図1右端部側)に回転可能に設けてあって、スクリュウスピンドル9と当接しているプレッシャローラ12とを有している。
プレッシャローラ12は軸13に支持されている。ローラホルダ2の後端部に設けてあるバネ14は、プレッシャローラ12をスクリュウスピンドル9に引張するものである。エントリーガイド15はガイドボックス1に着脱可能に設けてあり、圧延材をガイドローラ4に補助誘導するものである。
ここで、パスライン調整機構M1の操作方法について説明する。
ガイドローラ間隔の中心をパスラインに合芯調整、つまりパスライン調整する場合は、ラチェット8を操作してピニオン6を回転させる。ピニオン6が回転すると、ピニオン6に噛合しているギアホイル3aを介して互いに対向して位置している偏芯軸3が同一方向にそれぞれ回転し、この回転によりローラホルダ2の先端部側(図1左端部側)が偏芯軸3を中心として同一方向に移動することに伴ってガイドローラ間隔は平行移動される。このため、偏芯軸3の回転方向に応じてガイドローラ間隔の中心をパスライン調整することができる。
また、中心振分調整機構M2の操作方法について説明する。
ガイドローラ間隔を調整する場合は、センターラチェット10を回転させて、センターラチェット10の雌ねじ部(図示せず)に雄ねじ部(図示せず)で噛合している互いに逆ねじのスクリュウスピンドル9を互いに逆方向に移動させる。
スクリュウスピンドル9の間隔の広狭が調整されると、ローラホルダ2の後端部に設けてあるスクリュウスピンドル9に当接するプレッシャローラ12を介してローラホルダ2の後端部側の間隔が調整されるから、偏心軸3を回転中心にしてローラホルダ2の先端部側に設けてあるガイドローラ4の間隔が中心振分に調整される。
【0007】
ローラガイド装置G1を圧延ラインに設置し調整する手順の一例を説明する。
オフラインで、予めガイドローラ間隔を調整してあるローラガイド装置G1を圧延機のレストバーに設置し、ガイドローラ間隔の中心を圧延ロールRの孔形に位置合わせをしてオフラインの手順を完了する。その後、上記圧延機を圧延ラインに取り付けて圧延を開始する。圧延中にローラガイドのパスライン調整に誤差があり、再調整の必要があることが判明した場合には、上記パスライン調整機構M1のラチェット8を操作してパスライン調整を行う。ラチェット8の操作方向に応じて容易にガイドローラ間隔の中心をパスライン調整可能である。
この手順の一例が示すように、本発明のローラガイド装置G1によれば、パスライン調整機構M1を用いることによって、従来例のようにクランプを外す作業や重量のあるローラガイド装置をハンマーで叩いて位置合わせする作業の必要がないから、簡単にローラガイドのパスライン調整が可能となり、またパスライン調整量を増すことができる。
また、ガイドローラ間隔の中心振分調整は中心振分調整機構M2のセンターラチェット10を操作すれば容易にガイドローラ間隔を中心振分で間隔調整可能である。
本発明のローラガイド装置G1によれば、圧延機のレストバー上に設置してあるローラガイド装置におけるパスライン調整と中心振分調整を容易に行うことが可能であり、より精度の高い圧延が可能になると共に、調整作業の迅速化と作業者にかかる負担の軽減を図ることができる。
【0008】
本発明のローラガイド装置G1のパスライン調整機構M1において、偏芯軸3を互いに逆方向に回転させることにより中心振分調整機構へと機能変換することができる。また、中心振分調整機構M2をスクリュウスピンドル9の双方共に同一方向に移動させることによりパスライン調整機構へと機能変換が可能である。
このように機能を変換した例では、パスライン調整機構は、図1において中心振分調整機構M2を置換したものであって、スクリュウスピンドル9に対応するスクリュウスピンドルと、これらのスクリュウスピンドルを移動するためのスクリュウスピンドル移動手段とを備えている点ではパスライン調整機構M1と共通するが、スクリュウスピンドルは互いに同一方向にねじが形成されている必要がある。このような構成にすることによって、上記スクリュウスピンドルを互いに同一方向に移動させるものとなる。
また、中心振分調整機構は、図1においてパスライン調整機構M2を置換したものであって、偏芯軸3に対応する一対の偏芯軸と、これらの偏芯軸を動作させるための偏芯軸回転手段とを備えている点では中心振分調整機構M2と共通するが、この偏芯軸回転手段は偏芯軸を互いに逆方向へ回転駆動させる必要がある。こうすることによって、上記各ローラホルダは、上記スクリュウスピンドルの同一方向の移動に伴って互いに同一方向にローラホルダの間隔を維持しながら上記ガイドローラの中心をパスラインに調整可能となり、上記ガイドローラの間隔は、上記偏芯軸の互いに逆方向の回転に伴って上記ローラホルダの互いに逆方向に動作させることによって中心振分に調整可能となる。
【0009】
図4乃至図6に示す本発明のローラガイド装置G2について説明する。
ローラガイド装置G2において、ガイドボックス101は、ローラホルダ102の先端部(図5左端部)を圧延機の圧延ロールRに向けてこの圧延機入口に配置されている。図4に示すように、ガイドボックス101には、一対のローラホルダ102の先端部側(図4左端部側)を第一偏芯軸103を回転中心として開閉可能に設けると共に、ローラホルダ102の後端部側(同図右端部側)を第二偏芯軸109によって第一偏芯軸103を回転中心として開閉可能に設けてある。
また、ローラホルダ102は図4に示すガイドボックス101に互いに対向して上下に設けられており、そしてパスライン調整機構M10と中心振分調整機構M20が設けられている。
偏芯軸103はその上端部にギアホイル103aを設けてある。偏芯軸103は、エキセンピース103bを介してガイドボックス101に回動可能に設けてある。
各ローラホルダ102の先端部にはガイドローラ104がローラピン105を回転中心として回転自在に軸支してある。ローラホルダ102の後端部は第二偏芯軸109により中心振分調整機構M20に連動している。
パスライン調整機構M10の構成について説明する。
パスライン調整機構M10は、図4及び図5に示すように、各第一偏芯軸103と、これらの第一偏芯軸を動作させるための第一偏芯軸回転手段とを備えており、この第一偏芯軸回転手段は各第一偏芯軸103に設けてあるギアホイル103a、ギアホイル103aに噛合しているピニオン106、ピニオン106をガイドボックス101に任意の方向に回動可能に軸支してあるペデスタル107、ピニオン106を回転させるためのラチェット108を有している。
また中心振分調整機構M20の構成について説明する。
中心振分調整機構M20は、図4乃至図6に示すように、ガイドボックス101の後端部側(図4右端部側)に互いに対向して設けてある第二偏芯軸109と第二偏芯軸回転手段とを備えており、この第二偏芯軸回転手段は各第二偏芯軸109に設けてあるギアホイル109a、ギアホイル109aに噛合しているピニオン110、ピニオン110をガイドボックス101に回動可能に軸支してあるペデスタル111、ピニオン110を回転させるためのセンターラチェット112を有している。
第二偏芯軸109は、ローラホルダ102の後端部側でエキセンピース109bを介して回動可能にガイドボックス101に軸支されている。第二偏芯軸109は、ローラホルダの後端部(図5右端部)側に設けてある挿通孔102aに挿通されているから、第二偏芯軸109の回転に応じて第一偏芯軸103を回転中心にしてローラホルダ102の後端部の間隔が中心振分に調整される。このことにより、ローラホルダ102の先端部に設けてあるガイドローラ104の間隔が中心振分調整される。
図4に示すバネ114はローラホルダ102の先端部に設けてあってローラホルダ102を互いに押し広げてガタ殺しをするものである。またエントリーガイド115は、ガイドボックス101に着脱可能に設けてあり、圧延材をガイドローラ104に補助誘導するものである。
パスライン調整機構M10の操作方法について説明する。
ガイドローラ間隔をパスライン調整する場合は、ラチェット108を操作してピニオン106を所要方向に回転させる。ピニオン106が回転すると、ピニオン106に噛合しているギアホイル103aを介して互いに対向している偏芯軸103が同一方向に回転し、第一偏芯軸103の回転に伴ってガイドローラ104の間隔は第二偏芯軸109を中心として平行移動される。このために、偏芯軸103の回転方向に応じてガイドローラ104の間隔をパスライン調整することができる。
中心振分調整機構M20の操作方法について説明する。
ガイドローラ間隔を調整する場合は、センターラチェット112を回転させて、ピニオン110を所要方向に回転させる。ピニオン110が回転すると、ピニオン110に噛合している第二偏芯軸109のギアホイル109aを介して対向している偏芯軸109が互いに逆方向に回転し、ローラホルダ102の後端部を開閉する。ローラホルダ102は第一偏芯軸103を回転中心にしてハの字開閉するから、ローラホルダ102の先端部に設けてあるガイドローラ104の間隔を中心振分調整することができる。
本発明のローラガイド装置G2によれば、ローラガイド装置G1と同様に圧延機のレストバー上に設置してあるローラガイド装置を容易にパスライン調整と中心振分調整を行うことが可能であり、より精度の高い圧延が可能となると共に、調整作業の迅速化と作業者の負担の軽減を図ることができ、パスライン調整量を増やすことができる。
また、ローラガイド装置G2は、第一、第二偏芯軸103,109を備えているために、ローラホルダ2の頭下がり現象を解消して、常にガイドローラ間隔をパスラインに対して中心振分に調整し、間隔を中心振分に維持することができる。
ローラガイド装置G2を圧延ラインに設置して調整する手順は、ローラガイド装置G1の例と同様であるから詳細説明を省略するが、容易にガイドローラ間隔の中心をパスライン調整することが可能であると共に、ガイドローラ間隔を中心振分調整することが可能である。
【0010】
ローラガイド装置G2において、第一偏芯軸103を互いに逆方向に回転させることにより中心振分調整機構とし、第二偏芯軸109を互いに同一方向に回転させることによりパスライン調整機構とすることが可能であり、パスライン調整機構M10を中心振分調整機構へ、また中心振分調整機構M20をパスライン調整機構へそれぞれ機能変換が可能である。
このように機能を変換した例では、パスライン調整機構は、図4において中心振分調整機構M20を置換したものであり、一対の第二偏芯軸と、これらの第二偏芯軸を動作させるための第二偏芯軸回転手段とを備えている点で、パスライン調整機構M10と共通しているが、上記第二偏芯軸回転手段は上記第二偏芯軸109に対応する第二偏芯軸を互いに同一方向へ回転駆動させる必要がある。
また中心振分調整機構は、図4においてパスライン調整機構M10を置換したものであり、一対の第一偏芯軸と、この第一偏芯軸を動作させるための第一偏芯軸回転手段とを備えている点で、中心振分調整機構M20と共通しているが、上記第一偏芯軸回転手段は上記第一偏芯軸103に対応する第一偏芯軸を互いに逆方向へ回転駆動させる必要があり、上記ローラホルダは、第二偏芯軸の互いに同一方向の回転に伴ってその間隔を維持しながら上記ガイドローラの中心をパスラインに調整可能であり、上記ガイドローラの間隔は、上記第一偏芯軸の互いに逆方向の回転に伴ってその間隔を中心振分に調整可能となる。
【0011】
【発明の効果】
本発明のローラガイド装置によれば、簡単な操作によってパスライン調整機構によりガイドローラ間隔中心の圧延ロール孔形への僅かな合芯ズレをパスラインに合芯調整することができ、そしてガイドローラ間隔を中心振分調整機構で中心振分に調整することができる。
本発明のローラガイド装置を縦型圧延機に設置する場合においてもガイドローラの頭下がりを解消できるから寸法精度の良い圧延が可能となると共に調整作業の迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローラガイド装置G1の平面図である。
【図2】ローラガイド装置G1の正面図である。
【図3】ローラガイド装置G1の側面図である。
【図4】ローラガイド装置G2の平面図である。
【図5】ローラガイド装置G2の正面図である。
【図6】ローラガイド装置G2の側面図である。
【符号の説明】
G1,G2 ローラガイド装置
M1,M10 パスライン調整機構
M2,M20 中心振分調整機構
1 ガイドボックス
2 ローラホルダ
3 偏芯軸
3a ギアホイル(偏芯軸回転手段)
4 ガイドローラ
6 ピニオン(偏芯軸回転手段)
7 ペデスタル(偏芯軸回転手段)
8 ラチェット(偏芯軸回転手段)
9 スクリュウスピンドル
10 センターラチェット(スクリュウスピンドル移動手段)
11 保持部(スクリュウスピンドル移動手段)
12 プレッシャローラ(スクリュウスピンドル移動手段)
101 ガイドボックス
102 ローラホルダ
103 第一偏芯軸
103a ギアホイル(第一偏芯軸回転手段)
104 ガイドローラ
106 ピニオン(第一偏芯軸回転手段)
107 ペデスタル(第一偏芯軸回転手段)
108 ラチェット(第一偏芯軸回転手段)
109 第二偏芯軸
109a ギアホイル(第二偏芯軸回転手段)
110 ピニオン(第二偏芯軸回転手段)
111 ペデスタル(第二偏芯軸回転手段)
112 センターラチェット(第二偏芯軸軸回転手段)
Claims (3)
- ガイドボックス、一対のローラホルダ、パスライン調整機構及び中心振分調整機構を具備しており、
上記ガイドボックスは各ローラホルダを支持しており、
上記各ローラホルダはガイドローラを設けてあり、ガイドローラ間で圧延材を誘導可能なものであり、
上記パスライン調整機構は、一対の偏芯軸と、これらの偏芯軸を動作させるための偏芯軸回転手段とを備えており、この偏芯軸回転手段は上記偏芯軸を互いに同一方向へ回転駆動させるものであり、
上記中心振分調整機構は、一対の互いに逆ねじのスクリュウスピンドルと、これらのスクリュウスピンドルを移動するためのスクリュウスピンドル移動手段とを備えており、上記スクリュウスピンドル移動手段は上記スクリュウスピンドルを互いに逆方向に移動させるものであり、
上記各ローラホルダは、上記偏芯軸の互いに同一方向の回転に伴ってその間隔を維持しながら上記ガイドローラの中心をパスラインに調整可能であり、
上記ガイドローラの間隔は、上記スクリュウスピンドルの互いに逆方向の移動に伴って上記互いに逆方向にローラホルダを動作させることによって中心振分に調整可能である
ことを特徴とするローラガイド装置。 - ガイドボックス、一対のローラホルダ、パスライン調整機構及び中心振分調整機構を具備しており、
上記ガイドボックスは各ローラホルダを支持しており、
上記各ローラホルダはガイドローラを設けてあり、ガイドローラ間で圧延材を誘導可能なものであり、
上記パスライン調整機構は、一対の第一偏芯軸と、これらの第一偏芯軸を動作させるための第一偏芯軸回転手段とを備えており、上記第一偏芯軸回転手段は上記第一偏芯軸を互いに同一方向へ回転駆動させるものであり、
上記中心振分調整機構は、一対の第二偏芯軸と、これらの第二偏芯軸を動作させるための第二偏芯軸回転手段とを備えており、上記第二偏芯軸回転手段は上記第二偏芯軸を互いに逆方向へ回転駆動させるものであり、
上記ローラホルダは、上記第一偏芯軸の互いに同一方向の回転に伴ってその間隔を維持しながら上記ガイドローラの中心をパスラインに調整可能であり、
上記ガイドローラの間隔は、上記第二偏芯軸の互いに逆方向の回転に伴ってその間隔を中心振分に調整可能である
ことを特徴とするローラガイド装置。 - ガイドボックス、一対のローラホルダ、パスライン調整機構及び中心振分調整機構を具備しており、
上記ガイドボックスは各ローラホルダを支持しており、
上記各ローラホルダはガイドローラを設けてあり、ガイドローラ間で圧延材を誘導可能なものであり、
上記パスライン調整機構は、一対の第二偏芯軸と、これらの第二偏芯軸を動作させるための第二偏芯軸回転手段とを備えており、上記第二偏芯軸回転手段は上記第二偏芯軸を互いに同一方向へ回転駆動させるものであり、
上記中心振分調整機構は、一対の第一偏芯軸と、この第一偏芯軸を動作させるための第一偏芯軸回転手段とを備えており、上記第一偏芯軸回転手段は上記第一偏芯軸を互いに逆方向へ回転駆動させるものであり、
上記ローラホルダは、上記第二偏芯軸の互いに同一方向の回転に伴ってその間隔を維持しながら上記ガイドローラの中心をパスラインに調整可能であり、
上記ガイドローラの間隔は、上記第一偏芯軸の互いに逆方向の回転に伴ってその間隔を中心振分に調整可能である
ことを特徴とするローラガイド装置。
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