JP4593451B2 - マイクロリアクターシステム及び送液方法 - Google Patents
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Description
供給手段によってマイクロリアクター1に緩衝液とサンプル溶液を順次供給し、反応槽部2に固定した抗体42と送液したサンプル溶液に含まれる抗原43の結合定数や解離定数を測定する。緩衝液とサンプル液が拡散混合しないように溶液は空気によって仕切られて送液され、反応槽部2手前で仕切っていた空気をガス抜き分岐路8経由で取り除く。空気を取り除くための構造として、供給路3と接続した反応槽部2の入り口近傍から空気を流せるようにガス抜き分岐路8を接続し、その先は大気に開放されている構造となっている。
(実施の形態の詳細)
以下、本発明について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明のマイクロリアクターシステムの構成を説明する図である。先ず、マイクロリアクター1の構成について説明する。マイクロリアクター1の基坂部は樹脂基板21からなる。樹脂基板21は、シリコンゴムの一種であるPDMS(ポリジメチルシロキサン)に凹部を形成し、これを積層して張り合わせた構造となっている。そして、凹部は流体が流れる部分となり、ガス抜き分岐路8は反応槽部2手前の供給路3から分岐し、開放口9に接続されている。その他、溶液供給口5、反応槽部2からの排出路7、排出口4が形成されている。
ここでは疎水性の材質をもつ樹脂を用いてマイクロリアクター1を形成したために、ガス抜き分岐路8以外の流路に親水化処理を行ったが、親水性の素材(例えばガラス)を用いてマイクロリアクター1を作る場合は、ガス抜き分岐路8に溶液が流れ込まないように、図1に横線で示した分岐路の分岐部近傍に疎水化処理を施し、疎水領域50を形成しても良い。このように形成されたガス抜き分岐流路8には、水溶液系の液体は流れ込むことは無く、ガスのみが通過できる状態の流路となる。また、反応槽部2には生化学物質の吸着・結合反応を測定するために反応槽部底面の一部にQCMバイオセンサ6を配置している。QCMバイオセンサ6の電極や配線は図1では省略している。本実施の形態1ではバイオセンサとして水晶振動子からなるQCMバイオセンサを用いた。
そして、マイクロリアクター1内部が第1の溶液19により満たされた後、供給部17は第1の溶液19から第2の溶液15に、双方の溶液の間にガス18が介在するように供給液を切り替える(図2、ステップS2)。
この切り替えは制御手段23により制御されたバルブ(スライド式開閉バルブ)27によって行う。供給部17は、送液が切り替わる瞬間に、バルブ27が一瞬ガス配管口28を経由して切り替わる構造となっているため、第1の溶液19と第2の溶液15の間に少量のガス18が挟まる。このとき、ガス18は圧縮されて配管24内に存在するため、溶液がガス配管24に逆流することは無い。従って、第2の溶液15は先に流していた第1の溶液19との間にガス18を介在して送液されることとなる。
さらに、供給部17が送液を続けることにより、マイクロアクター1内の供給路3に第2の溶液15が流れ込む状態となる。間にガス18を介在した第1の溶液19と第2の溶液15は反応槽部2へと向かって流れて行き、第1の溶液19の最後部が反応槽部2手前のガス抜き分岐路8を通り過ぎたとき、第1の溶液19と第2の溶液15間に介在するガス18がガス抜き分岐路8に押し出される(図2、ステップS3)。
このとき初めて第1の溶液19と第2の溶液15の液界面が接する。この状態で第2の溶液15が反応槽部2に流れ混む(図2、ステップS4)ため、反応槽部2へのガス流入は発生しない。以上が本発明の送液方法である。
そして、緩衝液(第1の溶液19)は、緩衝液(第1の溶液19)界面とサンプル液(第2の溶液15)界面が接すると同時に反応槽部2へと流れ込んだ。そして、サンプル溶液(第2の溶液15)中の抗原43がQCMバイオセンサ6表面に固定化されている抗体42と結合反応(抗原―抗体反応)を生じた(図4(b)参照)と思われる信号がQCMバイオセンサ6より検出された。この信号には空気(ガス18)が混入したような特異的な信号変化は見られなかった。
2 反応槽部
3 供給路
4 排出口
5 供給口
6 QCMバイオセンサ
7 排出路
8 ガス抜き分岐路
9 開放口
10 ガス容器
11 第1の溶液用容器
12 第2の溶液用容器
13 配管
14 マイクロリアクターシステム
15 第2の溶液
16 廃液タンク
17 供給部
18 ガス
19 第1の溶液
20 チューブ
21 樹脂基板
22 信号線
23 制御手段
24 配管
25 配管
26 ポンプ
27 バルブ
28 ガス配管口
41 SAM膜
42 抗体
43 抗原
50 疎水領域
100 QCMセンサ
101 検出用チャネル
102 補正用チャネル
103 サンプル溶液
Claims (5)
- 反応槽部と、該反応槽部に分析用の溶液を供給する供給路と、前記反応槽部から前記溶液を排出する廃液路とを有するマイクロリアクターと、前記マイクロリアクターの前記供給路に接続されて前記溶液を供給する供給手段とを有するマイクロリアクターシステムにおいて、
前記供給手段は、
前記供給路に種類が異なる複数の前記溶液と、前記溶液のそれぞれの間に介在するものであり前記溶液同士の混合を防止するために用いられるガスとを供給する供給部と、
前記供給部からの送液を制御する制御部と、
前記溶液とガスを貯留する貯留部と
を備え、
前記供給路には、前記反応槽に至る所定の位置で前記ガスを抜き取るガス除去手段が設けられていることを特徴とするマイクロリアクターシステム。 - 前記供給部は、
前記貯留部からの前記溶液を受けて加圧しながら送出する加圧式供給ポンプと、
前記加圧ポンプから送液された種類が異なる前記溶液を種類ごとに仕切るように互いの前記溶液の間に前記ガスを介在させながら前記溶液と前記ガスとを順次切り替えて前記供給路に供給するバルブと
を備えることを特徴とする請求項1に記載のマイクロリアクターシステム。 - 前記ガス除去手段は、前記所定の位置で前記供給路から分岐し、外部または大気に連通するガス抜き用分岐流路からなることを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロリアクターシステム。
- 前記ガス抜き用分岐流路は、分岐流路内の表面全体または分岐部近傍の流路内表面が疎水性を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のマイクロリアクターシステム。
- 供給路を介して種類が異なる複数の溶液を反応槽に送液する送液方法であって、
種類が異なる前記溶液を種類ごとに仕切るように互いの前記溶液の間に配置されるものであり、前記溶液同士の混合を防止するために用いられるガスを介在させて、前記溶液を前記供給路に流すステップと、
前記反応槽に至る所定の位置で前記ガスを抜き取るステップと、
前記ガスを抜き取って前記ガスによる仕切りが排除された状態で前記溶液を前記種類ごとに前記反応槽に順次供給するステップと
を備えることを特徴とする送液方法。
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