JP4592736B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球を貯留可能な貯留皿を備えたパチンコ遊技機などの遊技機に関する。
従来の遊技機、例えばパチンコ遊技機は、貯留皿ユニット(例えば、上皿ユニット)に遊技球を貯留し、この遊技球を遊技領域へ発射することで遊技を行う。このパチンコ遊技機の中には、別体の球供給機とともに設備(島設備)に設置され、球供給機から延設されたノズルから貯留皿ユニットへ遊技球を受け入れるものがある。そして、遊技球を確実に受け入れられるように、球供給機の中には、伸縮可能なノズルを備えて、遊技球が出てくるノズル先端を貯留皿ユニットの位置に合わせて調整できるタイプが存在する。また、ノズルから遊技球を受け入れて貯留皿ユニットへ誘導(案内)する球誘導体(球受入手段)を備えたパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−336530号公報(第3頁,第4図)
ところが、上記したパチンコ遊技機は、遊技領域の前方に開閉可能な状態で設けられた透明部材保持枠(開閉部材)と、貯留皿ユニットとの境界に亘って球誘導体を、貯留皿ユニットに取り付けているので、透明部材保持枠を開くときは、一旦この球誘導体を取り外したり回動させたりして、透明部材保持枠の開閉範囲から退避させなければならない。したがって、パチンコ遊技機にこの球誘導体を備えると、速やかに透明部材保持枠を開き難くなってしまう。このことから、例えば遊技中に遊技領域で球詰まりが生じたとき等に復旧作業がもたついてしまい、遊技者の遊技の興趣を損なわせる虞がある。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、透明部材保持枠等の開閉部材の開閉に支障を来たすことなく、球供給機からの遊技球を貯留皿に案内可能な遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技盤に形成された遊技領域の前方を覆う透明部材を保持した状態で、前面枠に対して軸着部により開閉可能に取り付けられた開閉部材と、
前記開閉部材の前面側に設けられ、遊技球を貯留可能な貯留皿と、前記開閉部材の軸着部側寄りに開設され、前記前面枠の裏側に備えられた球排出装置から遊技球を前記貯留皿に排出する貯留皿球出口とを備えた貯留皿ユニットと、
前記球排出装置から排出された遊技球を前記貯留皿球出口へ案内する球排出流路と、
を備えた遊技機において、
前記前面枠の側方に配設された球供給機のノズルから排出される遊技球を球受入部より受け入れる球受入手段を、前記開閉部材の軸着部側の前面のうちノズルの下方であって貯留皿の上方に位置する箇所に設け、
前記開閉部材には、
前記球受入手段に受け入れられた遊技球を当該開閉部材の裏面側に流下させる案内開口部を開設し、
該案内開口部から流下した遊技球を前記球排出流路へ案内する球案内流路を設け
前記球受入部の垂直下方に前記貯留皿球出口を開設し、前記球受入部から前記球案内流路および前記球排出流路を経て前記貯留皿球出口に至る流路構成を、途中部分が前記開閉部材の前面側から後面側に貫通してから屈曲する状態に形成したことを特徴とする遊技機である。
また、請求項2に記載のものは、前記貯留皿の下方で遊技球を貯留可能な下皿と、
前記球排出流路の途中から分岐して下皿に連通するオーバーフロー流路と、を設け、
前記球排出流路は、前記オーバーフロー流路を前記球案内流路との連通位置よりも上流側の位置で連通していることを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
すなわち、遊技盤に形成された遊技領域の前方を覆う透明部材を保持した状態で、前面枠に対して軸着部により開閉可能に取り付けられた開閉部材と、前記開閉部材の前面側に設けられ、遊技球を貯留可能な貯留皿と、前記開閉部材の軸着部側寄りに開設され、前記前面枠の裏側に備えられた球排出装置から遊技球を前記貯留皿に排出する貯留皿球出口とを備えた貯留皿ユニットと、前記球排出装置から排出された遊技球を前記貯留皿球出口へ案内する球排出流路とを備えた遊技機において、前記前面枠の側方に配設された球供給機のノズルから排出される遊技球を球受入部より受け入れる球受入手段を、前記開閉部材の軸着部側の前面のうちノズルの下方であって貯留皿の上方に位置する箇所に設け、前記開閉部材には、前記球受入手段に受け入れられた遊技球を当該開閉部材の裏面側に流下させる案内開口部を開設し、該案内開口部から流下した遊技球を前記球排出流路へ案内する球案内流路を設け、球受入部の垂直下方に貯留皿球出口を開設し、球受入部から球案内流路および球排出流路を経て貯留皿球出口に至る流路構成を、途中部分が開閉部材の前面側から後面側に貫通してから屈曲する状態に形成したので、透明部材保持枠等の開閉部材の開閉に支障を来たすことのない球受入手段を備えて、球供給機からの遊技球をこぼすことなく貯留皿に案内することができる。また、球供給機からの遊技球を球排出流路に落下させて、遊技球が衝突する音を遊技機の内部で発生させるようにすることができ、遊技球の貸し出し時における騒音を軽減することができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、機枠(本体枠)2に大きな開口部を有する額縁状の前面枠3の一側(図中左側)を開閉可能に取り付け、この前面枠3のベースとなる前面枠本体4の遊技盤収納フレーム内に遊技盤5を交換可能な状態で取り付け、遊技盤5の表面には、表示装置6、大入賞口7、一般入賞口8、アウト口9…などを配設した遊技領域10を形成している。また、前面枠3の前面には、一側(図中左側)が軸着部3aに軸着された透明部材保持枠(ガラス枠)11(本発明の開閉部材の一部に相当)を回動可能に設け、該透明部材保持枠11に略円状の大きな開口窓部を開設し、該開口窓部を塞ぐ状態で透視可能な透明部材(ガラス板)12を収納して、遊技領域10を前方から透視可能な状態で覆い、透明部材保持枠11の下方に上皿ユニット13(本発明の貯留皿ユニットに相当)と下皿ユニット14とを上下に並べて備えている。そして、このパチンコ遊技機1は、上皿ユニット13および下皿ユニット14の間に、遊技状態に応じて音を発生するスピーカーユニット15を収納している。さらに、パチンコ遊技機1は、下皿ユニット14の後方であって前面枠本体4の下部に、遊技球を遊技領域10に向かって発射するための発射装置16(図2参照)を備え、該発射装置16の発射レール上に遊技球発射位置17を設定している。なお、上皿ユニット13、下皿ユニット14および透明部材保持枠11については、後で詳細に説明する。
また、パチンコ遊技機1は、図3に示すように、前面枠3の裏側に裏機構盤18を設け、該裏機構盤18の上部に球タンク19を、その下方に球タンク19内の遊技球を誘導する球誘導樋20を設け、該球誘導樋20の下端に、遊技球を排出する球排出装置(球排出ユニット)21を連通させた状態で設けている。この球排出装置21は、下部の遊技球排出口(図示せず)に球排出流路23を接続し、該球排出流路23を上皿ユニット13に連通している。また、球排出流路23は、途中からオーバーフロー流路24を分岐し、該オーバーフロー流路24を下皿ユニット14に連通させている。したがって、このパチンコ遊技機1は、球排出装置21が作動することにより所定数の遊技球を流下し、これらの遊技球を上皿ユニット13または下皿ユニット14に払い出すように構成されている。
なお、球排出流路23の構成については、後で詳細に説明する。
一方、パチンコ遊技機1の側方(詳しくは、前面枠3の軸着側方。図中左側方)には、球供給機(球貸出機)27が設けられている。この球供給機27は、前面に硬貨投入口28および硬貨返却口29を備えている。また、球供給機27は、透明部材保持枠11の下部の側方に位置する前面から、貸し出される遊技球をパチンコ遊技機1に排出するためのノズル31を、透明部材保持枠11の前方に向かって延設している。このノズル31は、水平面内で回動可能となる状態で球供給機27に軸着されており、透明部材保持枠11が閉状態では、透明部材保持枠11の前方に位置する方向に付勢され、透明部材保持枠11が開状態では、透明部材保持枠11とともに前方へ回動するように構成されている。なお、球供給機27は、球貸し用プリペイドカードあるいは貯玉カードを挿入して、このカードに記憶されている情報に基づいて遊技球を貸し出す(払い出す)タイプであってもよい。
次に、上皿ユニット13について説明する。
上皿ユニット13は、図4に示すように、前面枠3に開閉可能に軸着される開閉パネル38(本発明の開閉部材の一部に相当)と、該開閉パネル38の前面側に設けられる上皿39(本発明の貯留皿に相当)と、該上皿39の前方および下方を覆う上皿カバー部材41と、開閉パネル38の裏面側に備えられた球止めユニット42とから概略構成されて、前面枠3に対して開閉可能な状態で備えられている。
開閉パネル38は、上皿ユニット13のベースとなる部材であり、フロントパネル38aと金属製のリアパネル38bとを重合し、フロントパネル38aの一側(図中左側)を軸着部(ヒンジ部)44により前面枠本体4へ軸着している。また、開閉パネル38は、軸着部44側寄り(一側寄り、図中左寄り)に、球排出装置21から排出された遊技球が出てくるための上皿球出口47(本発明の貯留皿球出口に相当)を開設し、該上皿球出口47から後方に接続樋51を延設している。なお、この接続樋51は、内部に後述する球排出流路23の下流部分(下側球排出流路96)を形成しており、球排出流路23から排出された遊技球を上皿球出口47へ案内するように構成されている。さらに、この開閉パネル38は、上皿ユニット13の開放側寄り(他側寄り、図中右寄り)に貫通開口52を形成し、上皿39に貯留された遊技球を、前面枠3側の発射装置16、詳しくは発射装置16の遊技球発射位置17へ供給するための球供給口53(図5参照)を貫通開口52に連通する状態で備えている。
なお、開閉パネル38は、下端中央周辺に下向きコ字状のパネル切欠部55を開設し、上皿ユニット13の開閉時にスピーカーユニット15の上部が接触しない程度の空部を設けている。さらに、開閉パネル38は、透明部材保持枠11の下縁に合わせた形状となるようにフロントパネル38aおよびリアパネル38bの上縁を形成し、リアパネル38bの上縁から不正防止壁56を透明部材保持枠11の下縁よりも上方へ延設して、開閉パネル38と透明部材保持枠11との間隙から針金等の不正部材が侵入するのを防止している。したがって、開閉パネル38、すなわち上皿ユニット13は、透明部材保持枠11を開いて不正防止壁56の前方を開放した状態で、前面枠3に対して開閉できるように構成されている。
上皿39は、発射装置16へ供給する遊技球を一時貯留するためのものであり、開閉パネル38から前方へ延設された略半ラケット状の上皿本体58により当該上皿39の前部、両側部および下部を、開閉パネル38により当該上皿39の後部をそれぞれ形成し、上皿ユニット13の軸着端寄りに、上皿本体58と開閉パネル38とで区画されて上方に開放(開口)した開口部39aを備えて構成されている。そして、この上皿39は、開閉パネル38の上皿球出口47に連通し、上皿球出口47の下方から貫通開口52に向かって下り傾斜した底面59を備えて、貯留された遊技球が開閉パネル38に沿って球供給口53へ流下できるように構成されている。
また、上皿39は、上皿ユニット13の開放端寄りに設けられた球通路40に連通している。この球通路40は、上皿39に貯留された遊技球を発射装置16へ案内するための通路であり、上皿39から球止めユニット42に亘って遊技球が丁度1列に整列できるように形成されている。
上皿カバー部材41は、上皿39および球通路40の前方を保護および装飾する中空の部材であり、開閉パネル38の前面から遊技者側へ突出(膨出)した形状で設けられている。この上皿カバー部材41は、上皿39の下方に、内部の中空空間であって下側および後側が開口された第1空間62を当該上皿カバー部材41の前面裏側から開閉パネル38のパネル切欠部55に亘って区画形成し(図5参照)、スピーカーユニット15の上部が十分に収納できるように構成されている。また、上皿カバー部材41は、第1空間62の前方に円形状の透音カバー部材63を、下半部が上皿カバー部材41の下縁から下皿ユニット14の前面に向かって延設された状態で備えている。
球止めユニット42は、上皿39から開閉パネル38の後方へ流下する遊技球を止めるためのものである。この球止めユニット42は、開閉パネル38の貫通開口52と対向する前面部分から球通路40の下流側を、後方に向かって下り傾斜した状態で開設し、この球通路40の下流側開口(出口)を発射装置16への球供給口53としている。また、球止めユニット42は、球供給口53を開閉可能な略L字形状の球止め部材65を、上皿ユニット13に対して回動可能に軸着し、上皿ユニット13が閉状態では球供給口を開き、上皿ユニット13が開状態では球供給口53を閉じるように構成されている。
次に、下皿ユニット14について説明する。
下皿ユニット14は、図6に示すように、前面枠本体4の下部に取り付けられる取付ベース68と、該取付ベース68の前面に設けられる下皿69と、該下皿69の前面、側面および下面を覆う下皿カバー部材70とから概略構成されている。そして、この下皿ユニット14は、右側(上皿ユニット13の開放側、前面枠3の開放側に位置する部分)には、延出部72を上縁が透明部材保持枠11の下縁まで延出された状態で設けて、略倒L字形状を呈している。そして、下皿ユニット14は、下皿69の左側(上皿ユニット13の軸着側)に灰皿73を備え、延出部72の前面側下部に、発射装置16による遊技球の発射勢を調整するために遊技者が操作する発射操作ユニット(発射操作ハンドル)74を備えている。
取付ベース68は、下皿ユニット14のベースとなる略倒L字状の部材であり、上皿39の下方であって発射操作ユニット74寄り(延出部72寄り。図中右寄り)の位置に、遊技球が下皿69に流入するための下皿球出口77を開設し、該下皿球出口77にオーバーフロー流路24を連通させている。
また、この取付ベース68は、上縁を開閉パネル38の下縁やパネル切欠部55に合わせた形状に形成し、上皿ユニット13の開放端(図中右端)よりも外側には、透明部材保持枠11の開放側(図中右側)の下端まで延出された延出ベース79を備えている。この延出ベース79は、延出部72の一部でベースとなる部分である。
そして、この取付ベース68は、上縁および延出ベース79の裏側から不正防止壁80を開閉パネル38の下縁あるいは透明部材保持枠11の開放端側(図中右側)の下縁よりも上方に達する状態で延設して、下皿ユニット14と上皿ユニット13との間、および下皿ユニット14と透明部材保持枠11との間から針金等の不正部材が侵入するのを防止している。
下皿69は、上皿39が満杯になってオーバーフローした遊技球や、上皿39から流下してきた遊技球を貯留可能な部材である。この下皿69は、取付ベース68から前方へ延設された下皿本体83により当該下皿69の前部、両側部および下部を、取付ベース68により当該下皿69の後部をそれぞれ形成し、下皿本体83と取付ベース68とで区画されて上方に開放(開口)した状態で構成されている。そして、下皿69は、上皿39の右斜め下方(発射操作ユニット74寄りの下方)であって、延出部72寄りの位置に、下皿球出口77を臨ませた状態で設けられている。なお、下皿69は、底部に開閉可能な取出口85を備えており、取出しレバー85aを操作することによって開閉プレート86の貫通孔と取出口85とを連通させて、下皿69から遊技球を下方に落下できるように構成されている。
下皿カバー部材70は、取付ベース68の前面から遊技者側へ突出(膨出)した形状を備えており、前面突出部を上皿カバー部材41の前面突出部と略同じ位置まで突出させている。さらに、下皿カバー部材70は、延出ベース79と重なる箇所に延出部72の前側部分となる延出カバー部材88を、前面が上皿カバー部材41の開放端(図中右端)と連続するような曲面で形成された状態で備えている。このような構成により下皿カバー部材70は、下皿ユニット14と、閉じた状態の上皿ユニット13とが一体化しているかのようなデザインを備えることができる。また、この下皿カバー部材70は、下皿69と灰皿73との間に第2空間89を区画形成している。この第2空間89は、上皿ユニット13の閉成状態で上皿39の下方に形成され、第1空間62と上下に連通することができる空間である。このようにして、下皿ユニット14は、スピーカーユニット15の下部を収納可能な広さの第2空間89を下皿69の側方であり、灰皿73との間に形成している。
なお、スピーカーユニット15は、遊技中の効果音を出力するスピーカー90と、内部にスピーカー90を収納するスピーカー収納ボックス91と、該スピーカー収納ボックス91を閉成する蓋部材92とから構成されている。このスピーカーユニット15は、下皿ユニット14の第2空間89に下部を収納し、上部を第1空間62に収納して取り付けることができる。
上記のような上皿ユニット13および下皿ユニット14を備えたパチンコ遊技機1は、上皿ユニット13を前面枠3に対して閉じた状態では、上皿ユニット13が開放側端部13aを延出部72に連続するように位置するとともに、当該上皿ユニット13の下面部と下皿ユニット14の上面部とを近接させた状態で対向させている(図1参照)。そして、下皿ユニット14は、上皿ユニット13の開放側端部13aの側方に発射操作ユニット74の取付箇所、すなわち延出部72を設けて、上皿ユニット13の下方および開放側端部13aの側方を囲むように配設されている。したがって、このパチンコ遊技機1は、上皿ユニット13や下皿ユニット14の高さ寸法を低く抑えても、発射操作ユニット74を取り付ける領域を十分に確保することができる。このことから、パチンコ遊技機1のデザインの自由度を拡げて、遊技の興趣を高めることができる。
しかも、上皿ユニット13は、発射操作ユニット74に接触しない状態で開閉できるように、上皿ユニット13の軸着部44から開放側端部13aまでの長さを設定しているので、延出部72に発射操作ユニット74を設けても支障なく上皿ユニット13の開閉を行うことができる。また、上皿ユニット13は、前面枠本体4の横幅よりも短く構成されているので、開閉範囲を小さくすることができ、メンテナンス作業を行い易くすることができる。
次に、球排出流路23について説明する。
球排出流路23は、図7に示すように、裏機構盤18に設けられた上側球排出流路(遊技球通路)95と、接続樋51内の下側球排出流路96とから成り、上皿ユニット13を前面枠3に対して開くことで接続樋51を前方に移動させて、上側球排出流路95と下側球排出流路96とに分割できるように構成されている。
上側球排出流路95は、前面枠本体4の裏機構盤18に設けられた流路ボックス(通路ボックス)100の内部に形成されている。具体的に説明すると、前面枠本体4の裏機構盤18には、図8に示すように、上皿ユニット13の上皿球出口47よりも上流側であって、下側球排出流路96(すなわち接続樋51)の上流側が接続する箇所に開口部101を開設し、該開口部101が開設された裏側部分に流路ボックス100を備えている。この流路ボックス100は、第1流路部材(第1通路部材)100aと第2流路部材(第2通路部材)100bと第3流路部材(第3通路部材)100cとを前後に重合して構成されている。第1流路部材100aは、前面枠本体4の裏側に当接する部材であり、上側球排出流路95の出口側開口95aを開設して開口部101に連通している。また、第2流路部材100bは、上側球排出流路95を後上方に屈曲して略クランク状に形成するとともに、上方の球排出装置21と上側球排出流路95とを連通させる連通路102を形成している。さらに、第3流路部材100cは、上側球排出流路95および連通路102の後方を閉塞する蓋として機能している。なお、第2流路部材100bは、上側球排出流路95の上流側に形成された棚部103に連通口104を開設し、この連通口104と下皿球出口77とを連通する状態でオーバーフロー流路24を形成している。
そして、この上側球排出流路95へ球供給機27からの遊技球(貸し球)を案内するために、透明部材保持枠11は、前面枠3側に付勢された状態のノズル31の下方に球受入ユニット105(本発明の球受入手段に相当)を設けている。具体的に説明すると、透明部材保持枠11は、ノズル31の下方であって上皿39の上方に位置する箇所、詳しくは当該透明部材保持枠11の下部の軸着側の前面に、遊技球が通過可能な案内開口部106を開設し、該案内開口部106の前方(すなわち当該透明部材保持枠11の前面)に、遊技球を受入可能な球受入ユニット105を備えている(図7および図9参照)。
球受入ユニット105は、球供給機27から貸し出される遊技球を受け入れて、案内開口部106へ導入するためのものである。この球受入ユニット105は、図9に示すように、縦長な箱形状を呈しており、一側(上側)に遊技球を受け入れる球受入部108を備え、他側(下側)に、当該球受入ユニット105を透明部材保持枠11に着脱可能な状態で取り付けるための取付ベース部109を備えている。なお、球受入ユニット105は、パチンコ遊技機1の全体のデザインに馴染むような形状を呈することが好ましく、例えば、略半球体のように丸みを帯びた形状を呈していてもよい。
球受入部108は、上方および後方に開放した凹空間110を内側に形成し、該凹空間110の上方にノズル31の先端を臨ませ得る状態で設けられており、当該球受入部108の垂直下方には上皿ユニット13の上皿球出口47が位置している。また、球受入部108は、凹空間110の下側を区画する底面111を案内開口部106に向かって下り傾斜して、底面111の下端部と案内開口部106の下縁とが略面一となる状態で凹空間110と案内開口部106とを連通している。したがって、球受入部108は、ノズル31から受け入れた遊技球を案内開口部106へ転動させることができる。また、球受入部108は、上縁部分を案内開口部106よりも上方に位置させて、受け入れた遊技球が前方や側方にこぼれ落ちることなく案内開口部106へ流下するように構成されている。
本実施形態では、球受入ユニット105は、球受入ユニット本体113の上部を凹ませて上方および後方に開放した空間を形成し、該空間内に球受部材114を別部材として着脱可能な状態で収納することで球受入部108を構成している。この球受部材114は、上方および後方を開放した略角形カップ形状を呈し、内側底部に案内開口部106へ向かって下り傾斜した斜面を備えている。そして、この球受部材114は、案内開口部106を透明部材保持枠11の軸着部3aとは反対寄り(図中右寄り)の後方に臨ませ、内側底部を一側(右側)へ下り傾斜させて、遊技球が一方向に移動するようにしてスムーズに流下できるように構成されている。このような構成の球受入ユニット105の内部が遊技球の衝突により摩耗等して損傷した場合には、球受部材114のみを新品の球受部材114に交換するだけで球受入ユニット105を修理することができる。このことから、パチンコ遊技機1のメンテナンスの作業負担や費用の低減を図ることができる。
なお、球受入ユニット105は、球受部材114が着脱しない一体成形タイプであってもよいし、あるいは別部材としての球受部材114を備えないタイプであってもよい。
一方、取付ベース部109は、球受入ユニット105の下側の後面、すなわち透明部材保持枠11と対向する部分に設けられている。そして、取付ベース部109は、ピン等の取付突起116を透明部材保持枠11に向かって突設してあり、該取付突起116を透明部材保持枠11の案内開口部106よりも下方に開口した取付穴117に嵌合することで、球受入ユニット105を透明部材保持枠11へ取り付けている。
取付突起116は、球受入部108の底面111よりも下方(すなわち球受入部108とは反対寄り)に、取付ベース部109上において180度回転対称となるように複数(本実施形態では2本)配設されている。このような配置の取付突起116を備えることで、球受入ユニット105は、球受入部108を下方に向けた状態でも透明部材保持枠11に取り付けることができるように構成されている。なお、取付ベース部109は、透明部材保持枠11の裏側からネジ等の着脱可能な止着部材(図示せず)により止着すれば、透明部材保持枠11を閉めた状態で球受入ユニット105を取り外されてしまう虞がないので好適である。また、球受入部108を下方に向けて取り付けた球受入ユニット105の状態については、後で詳細に説明する。
そして、この球受入ユニット105は、球受入部108とは反対側の端面、すなわち下面に浅い皿状の窪部118を球受入部108側に凹ませた状態で備えている。この窪部118は、球受入ユニット105を、球受入ユニット105を下に向けた状態で上方を向いて載置棚として利用することができる。なお、この載置棚についても後で詳細に説明する。
また、案内開口部106の裏側には、球案内流路120が接続されている。球案内流路120は、球受入ユニット105に受け入れて案内開口部106から流下した遊技球を上側球排出流路95へ案内する流路である。この球案内流路120は、透明部材保持枠11が閉じた状態で、上部を透明部材保持枠11の裏側に当接して上側開口120aを案内開口部106に連通し、下部を前面枠本体4および第1流路部材100aに貫通させて下側開口120bを上側球排出流路95に連通している。そして、図7に示すように、球受入ユニット105の球受入部108から球案内流路120および球排出流路23を経て上皿球出口47に至る流路構成を、途中部分が透明部材保持枠11の前面側から後面側に貫通してから屈曲する状態に形成している。なお、前面枠本体4および第1流路部材100aは、案内開口部106よりも下方であって、開口部101および出口側開口95aよりも上方の位置に球案内流路120を貫通させる貫通口122(前面枠本体側貫通口122a、第1流路部材貫通口122b)を開設し、この貫通口122に球案内流路120の下部を接続している。また、この球案内流路120は、上皿ユニット13の接続樋51に支持部材123で支持され、透明部材保持枠11が開いた状態では、上側開口120aと案内開口部106とが離間し、さらに上皿ユニット13が開いた状態では、下側開口120bと貫通口122とが離間して、上皿ユニット13とともに前面枠3の前方に向かって移動するように構成してある。したがって、この球案内流路120は、遊技盤5の前方から外れた位置へ移動することができ、遊技盤5の取付や交換の際に邪魔になることがない。
このように球受入ユニット105および球案内流路120を構成し、図9(b)に示すように、前記球受入部108を上方に向けた状態で透明部材保持枠11に取り付けると、球受入部108と案内開口部106とが連通する。そして、球供給機27のノズル31から球受入部108へ遊技球を受け入れると、この遊技球は、案内開口部106から球案内流路120を流下して上側球排出流路95へ落下することができる。したがって、遊技球が球排出流路23に衝突する音を上側球排出流路95、すなわち上皿球出口47の奥で発生させることができ、貸し出し時における遊技球の衝突音を聞こえ難くして軽減することができる。また、遊技球が跳ねず、上皿39から飛び出してしまう虞がない。
さらに、この球受入ユニット105は、透明部材保持枠11の前面に設けられているので、透明部材保持枠11とともに前面枠3の前方を移動することができる。したがって、透明部材保持枠11を開ける際にわざわざ球受入ユニット105を取り外す必要が無く、例えば遊技中の遊技領域10において球詰まりが生じた場合には、復旧作業等を迅速に行うことができる。このことから、復旧を待っている遊技者が遊技の興趣を損なわないようにすることができる。
また、球受入ユニット105は、図9(c)に示すように、球受入部108を下方に向けた状態で透明部材保持枠11に取り付けると、球受入部108を取付突起116、すなわち取付穴117よりも下方に位置させて、案内開口部106が球受入部108と連通することを阻止し、さらには案内開口部106を取付ベース部109により閉塞することができる。したがって、貸し出された遊技球を球受入ユニット105から受け入れない場合(例えばパチンコ遊技機1がプリペイドカードにより球貸しがなされる所謂CR機であり、且つ球供給機(貯玉リプレイサンド)がパチンコ遊技機1の横に併設されていない場合)には、球受入ユニット105を上下逆にして(球受入部108を下方に向けて)透明部材保持枠11に取り付ければ、案内開口部106から不正部材が侵入するのを防いで不正行為が行われるのを阻止することができる。
しかも、球受入部108を下方に向けた球受入ユニット105は、球受入部108とは反対側に形成された窪部118を上方に向けて硬貨や球貸し用プリペイドカード等を載せられる載置棚を、上方に開放した浅い凹形状を呈した状態で構成することができる。したがって、遊技球を受け入れない状態であっても、球受入ユニット105を有効利用することができる。なお、載置棚(窪部)118は、図10に示すように、左右方向に亘って球貸し用プリペイドカードを差し込めるスリット124を複数形成してもよい。あるいは、載置棚118に硬貨の径に合わせて半円筒状の窪み(図示せず)を形成してもよい。
なお、球案内流路120は、上皿ユニット13に設けられた下側球排出流路96に連通するようにしてもよい。すなわち、図11および図12の第2実施形態における球案内流路は、基本的には第1実施形態のものと同じであるが、下側開口の連通箇所が異なっている。具体的に説明すると、この球案内流路120′は、前方を開放した断面倒コ字状の流路部材126に流路蓋127を前方から塞ぐことで形成されている。そして、球案内流路120′は、透明部材保持枠11を閉じた状態で、上部を透明部材保持枠11の裏側に当接して上側開口120a′を案内開口部106に連通している。また、球案内流路120′は、接続樋51の上部に開設されて下側球排出流路96に臨ませた接続口128に当該球案内流路120′の下部を接続して、下側開口120b′を下側球排出流路96に連通し、球受入ユニット105の球受入部108から球案内流路120′および球排出流路23を経て上皿球出口47に至る流路構成を、途中部分が透明部材保持枠11の前面側から後面側に貫通してから屈曲する状態に形成している。このように球排出流路23との合流箇所を上皿球出口47に近づけた状態で球案内流路120′を形成することで、遊技球の貸し出し時における騒音を軽減させつつ、球供給機27から貸し出された遊技球を迅速に上皿球出口47から排出させることができる。また、遊技球が跳ねず、上皿39から飛び出してしまう虞がない。
なお、接続口128は、後方の流路部材126と接続する縁を上皿球出口47、すなわち前方に向かって下り傾斜させて、球案内流路120′を流下した遊技球が接続樋51を流下する遊技球と略同じ方向に転動するようにして、接続樋51内の遊技球の流下を邪魔しないように構成されている。
また、球案内流路120′は、透明部材保持枠11が開いた状態では、上側開口120a′と案内開口部106とが離間し、さらに上皿ユニット13が開いた状態では、上皿ユニット13とともに前面枠3の前方に向かって移動するように構成してある。したがって、この球案内流路120′も、遊技盤5の取付や交換の際に邪魔になることがない。
ところで、上記した実施形態では、透明部材保持枠11の前面に球受入ユニット105を備えて、球供給機27からの遊技球を球排出流路23へ案内するようにしたが、本発明はこれに限らない。例えば、透明部材保持枠11は、球供給機27のノズル31からの遊技球を上皿39へ直接案内する球受入案内ユニット130を備えてもよい。第3実施形態における球受入案内ユニット130は、図13に示すように、前面枠3側に付勢された状態におけるノズル31の先端の下方に配設され、遊技球を受け入れる球受入部131と、該球受入部131から受け入れた遊技球を上皿39へ案内する案内部132とにより概略構成されている。
球受入部131は、上方および後方に開放した凹空間134を内側に形成し、該凹空間134の上方にノズル31の先端(すなわち遊技球排出口)を臨ませ得る状態で設けられている。また、案内部132は、球受入部131から下方に延設され、内側には、遊技球が丁度縦1列に整列した状態で流下可能な案内路135を形成し、該案内路135の上部を凹空間134に連通している。さらに案内部132は、下端を上皿39の開口部39aに臨ませた状態で、上皿球出口47の上方であって開口部39aの直上まで延設され、案内路135の下部と上皿39とを連通させている。なお、案内部132は、案内路135の内壁上に、遊技球が流下しながら接触する程度の大きさの突起136を突設し、球受入部131からの遊技球の流下勢を弱められるように構成されている。
このような球受入案内ユニット130を備えて球供給機27からの遊技球を球受入部131に受け入れると、球受入案内ユニット130は、案内路135へ遊技球を流下させて、確実に上皿39へ案内することができる。また、透明部材保持枠11を開閉しても、球受入案内ユニット130は、案内部132の下端を上皿39に干渉しない。したがって、透明部材保持枠11を開閉する際にわざわざ球受入案内ユニット130を取り外す必要も無く、スムーズに遊技領域10等のメンテナンス作業を行うことができる。さらに、透明部材保持枠11の開閉時に邪魔にならない状態で案内部132を上皿39に近づけられるので、遊技球が落下して上皿39に衝突する際の騒音(衝突音)を小さくすることができる。
なお、上皿ユニット13は、案内部132の下方に遊技球を球供給口53へ誘導する球誘導部材138を設けてもよい。具体的に説明すると、図14の第4実施形態における球受入案内ユニット130は、横長な開口を上部に開設した球受入部131を設け、該球受入部131の右側(上皿ユニット13の開放端側)の下部から案内部132を、透明部材保持枠11の下縁まで延設している。そして、上皿ユニット13は、上皿39の内側(内部)であって、案内部132の下方に球誘導部材138を設けている。この球誘導部材138は、内部に略L字状の屈曲する遊技球流路を形成しており、上端を案内部132の下端から離間し、開閉パネル38の上縁よりも下に位置した状態で、開閉パネル38の前面に取り付けられている。また、球誘導部材138は、上流側開口138aを案内部132の下方に臨ませて、案内部132、具体的には案内部132の案内路135に連通させ、案内部132から流下してくる遊技球を上流側開口138aへ受け入れられるように構成している。また、球誘導部材138は、下部を上皿39の底部に沿って延設し、下流側開口138bを球供給口53へ向かって開放している。なお、この球誘導部材138は、上皿球出口47の右側方に位置しており、上皿球出口47から排出される遊技球の流下の邪魔にならないように配設されている。
このような球誘導部材138を球受入ユニット105の下方に設けて、遊技球を球受入部131から受け入れると、この遊技球は、案内部132から球誘導部材138内に流下し、球誘導部材138の下流側開口138bから排出されて、球供給口53に向かって転動することができる。したがって、球受入案内ユニット130から受け入れた遊技球を、上皿39へ激しく衝突させることなくスムーズに誘導することができる。このことから、遊技球の貸し出しの際に生じる騒音を一層小さくすることができる。また、遊技球が跳ねず、上皿39から飛び出してしまう虞がない。
なお、球誘導部材138は、上皿球出口47に臨ませた外面を球通路40に向けて傾斜させれば、上皿球出口47から出てくる遊技球がスムーズに球通路40へ流下できるので好適である。また、球誘導路部材138は、上皿39の底面59との間に遊技球が1個通過できる程度の間隔を空けて開閉パネル38に取り付けても、上皿39内の遊技球が滞留せずに球通路40へ流下し易くなって好ましい。
ところで、球受入案内ユニット130は、透明部材保持枠11の前面における取付位置や、球受入部131の上縁の高さを調整できるようにしてもよい。例えば、図15および図16の第5実施形態における球受入案内ユニット130は、透明部材保持枠11に対して左右方向の取付位置を調整できる位置調整手段140と、上下に伸縮可能な球受入スライド部材141を備えている。具体的に説明すると、この球受入案内ユニット130は、遊技球の流路となる縦長の溝を透明部材保持枠11に向けた状態で形成した流路形成部材142と、該流路形成部材142の前方および両側方を覆うカバー部材143とから概略構成されて、上部に球受入部131を、下部に球受入部131からの遊技球を下方に流下させる案内部132を形成している。なお、流路形成部材142とカバー部材143とは、流路形成部材142の外側面から突出した結合部材(例えばピン)142aで結合されている。また、流路形成部材142は、遊技球が丁度1個ずつ流下できる程度の溝を遊技球の流路として形成している。したがって、遊技球が球受入案内ユニット130内で詰まり難い。
そして、球受入部131には、球受入スライド部材141がカバー部材143と流路形成部材142との間に挟み込まれた状態で備えられている。この球受入スライド部材141は、図15に示すように、縦長な断面コ字状を呈し、上縁が流路形成部材142の上前方および上側方を覆う状態で形成されている。すなわち、球流路スライド部材141は、上縁で遊技球を受け入れる受入開口141aを形成し、この受入開口141aの下方に球受入部131の凹空間134を連通させている。また、この球流路スライド部材141は、縦長なスリット144に流路形成部材142の前面に形成されたボス145を遊嵌し、上下にスライドして球受入部131の上方へ突出可能な状態で備えられている。このように上下に伸縮可能な球受入スライド部材141を備えると、球供給機27のノズル31の球出口(先端)の高さに合わせて球受入案内ユニット130の高さを容易に調整することができる。したがって、球受入部131がノズル31先端の下方に臨ませて、貸し出される遊技球がこぼれないように球受入案内ユニット130の受入開口の位置を設定することができる。
一方、位置調整手段140は、カバー部材141から透明部材保持枠11に向かって突設された取付部材(例えばピン)147と、透明部材保持枠11に開設された複数の取付部(例えば嵌合穴)148とにより構成されている。そして、取付部148は、取付部材147の位置に対応して設けられ(開設され)、さらには、球受入案内ユニット130の位置を左右にずらして取り付けられるように、横方向に並べて複数配設(開設)してある。このような位置調整手段140を備えれば、球供給機27のノズル31の球出口の左右方向の位置に合わせて球受入案内ユニット130の位置を容易に調整することができる。したがって、メーカーによって球供給機27毎にノズル31の長さや形状が異なっていても、球受入部131をノズル31の先端の下方に臨ませて、貸し出される遊技球がこぼれないように球受入案内ユニット130の位置を設定することができる。なお、本実施形態の取付部材147および取付部148は、ピンおよび嵌合穴で構成したが、これに限定されず、球受入ユニット130を着脱可能な状態で取り付けられる機構であればどのようなものでもよい。
また、位置調整手段140は、上記した実施例に限らず、図17に示すように、カバー部材141から透明部材保持枠11に向かって延設したスライドバー149と、透明部材保持枠11に横方向に開設されたスリット150と、透明部材保持枠11の裏側からスライドバー149の先端に止着されるストッパー151とにより構成してもよい。すなわち、球受入案内ユニット130を透明部材保持枠11に当接するとともに、スリット150にスライドバー149を遊嵌し、該スライドバー149の先端にストッパー151を止着して、球受入案内ユニット130が透明部材保持枠11の前方で連続的に左右に移動できるようにしてもよい。このような位置調整手段140を設ければ、球受入案内ユニット130の位置を微調整することができ、ノズル31の先端の位置に球受入案内ユニット130の球受入部131を一層合わせ易くすることができる。また、位置合わせの目安として、透明部材保持枠11に目盛152を記してもよい。
なお、上記した球受入スライド部材141は、球受入案内ユニット130の球受入部131に限らず、図7(b)に示すように、球受入ユニット105の球受入部108に適用してもよい。すなわち、球受入ユニット本体113と球受部材114との間に、球受入スライド部材141を上下にスライド可能な状態で挟み込んでもよく、球供給機27のノズル31の長さに合わせて球受入ユニット105の高さを容易に調整することができて好適である。
上記のように、球受入案内ユニット130は、左右の位置を調整したり、あるいは球受入部131の上縁部分を上下にスライドしたりすることができるので、球受入部131を小さくしても、ノズル31の球出口(先端)の位置に対応して遊技球を受け入れることができる。したがって、球受入案内ユニット130をコンパクトな形状にすることができる。このことから、遊技者が下皿69から上皿39へ遊技球を入れる際に、手が球受入案内ユニット130にぶつかり難く、邪魔にならない。また、球受入案内ユニット130は、遊技球が丁度1個ずつ流下できる程度の案内路135を内部に形成するので、遊技球が球受入案内ユニット130内で詰まり難い。
上記した球受入ユニット105および球受入案内ユニット130は、上皿ユニット13および下皿ユニット14を備えたパチンコ遊技機1について適用したが、本発明はこれに限らず、遊技球を貯留可能な貯留皿(貯留皿ユニット)が1つだけ備えられたパチンコ遊技機に適用してもよい。
さらに、上記実施形態では、透明部材保持枠11と上皿ユニット13(すなわち開閉パネル38)とを上下に分割可能な状態で別体にし、双方を前面枠3の一側(図2中左側)にそれぞれ回動可能に軸着したが、本発明はこれに限らない。例えば、透明部材保持枠11と開閉パネル38とを上下に配した状態で一体化して開閉部材を構成し、この一体化した透明部材保持枠11および開閉パネル38、すなわち開閉部材を前面枠3に、軸着部3a,44を介して回動可能に軸着し、開閉部材の前面下側に上皿39と上皿球出口47を設けて上皿ユニット13を形成し、透明部材保持枠11と上皿ユニット13とが常に一緒に開閉できるようにしてもよい。
加えて、接続樋51および球案内流路120,120′は、外側を金属板で覆ってもよい。このようにすると、不正を行おうとする者が、例えば熱したピアノ線で樹脂製の接続樋51あるいは球案内流路120,120′に穴を開けて、このピアノ線を遊技盤5等に侵入させようとしても、金属板がピアノ線の侵入を阻止するので好ましい。
上記した実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、遊技球を貯留可能な貯留皿ユニット(上皿ユニット、下皿ユニット)を備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機、遊技球を使用したスロットマシン等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ遊技機および球供給機の正面図である。 前面枠の分解斜視図である。 パチンコ遊技機の背面図である。 上皿ユニットの分解斜視図である。 上皿ユニットの背面斜視図である。 下皿ユニットおよびスピーカーユニットの分解斜視図である。 (a)は球排出流路および球受入ユニットの断面図、(b)は球受入スライド部材を備えた球受入ユニットの断面図である。 流路ボックスの分解斜視図である。 (a)は、球受入ユニットの分解斜視図、(b)は球受入部を上方に向けた状態の球受入ユニットの取付状態図、(c)は球受入部を下方に向けた状態の球受入ユニットの取付状態図である。 スリットを設けた載置棚の説明図である。 下側球排出流路に球案内流路を接続したパチンコ遊技機の断面図である。 接続樋、流路部材および流路蓋の分解斜視図である。 透明部材保持枠に取り付けた球受入案内ユニットの正面図である。 上皿ユニットに備えられた球誘導部材の斜視図である。 位置調整手段および球受入スライド部材を備えた球受入案内ユニットの分解斜視図である。 球受入スライド部材を備えた球受入案内ユニットの断面図である。 位置調整手段および球受入スライド部材を備えた球受入案内ユニットの一例の分解斜視図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
2 機枠
3 前面枠
3a 軸着部
4 前面枠本体
5 遊技盤
6 表示装置
7 大入賞口
8 一般入賞口
9 アウト口
10 遊技領域
11 透明部材保持枠
12 透明部材
13 上皿ユニット
13a 開放側端部
14 下皿ユニット
15 スピーカーユニット
16 発射装置
18 裏機構盤
19 球タンク
20 球誘導樋
21 球排出装置
23 球排出流路
24 オーバーフロー流路
27 球供給機
28 硬貨投入口
29 硬貨返却口
31 ノズル
38 開閉パネル
38a フロントパネル
38b リアパネル
39 上皿
39a 開口部
40 球通路
41 上皿カバー部材
42 球止めユニット
44 軸着部
47 上皿球出口
51 接続樋
52 貫通開口
53 球供給口
55 パネル切欠部
56 不正防止壁
58 上皿本体
59 底面
62 第1空間
63 透音カバー部材
65 球止め部材
68 取付ベース
69 下皿
70 下皿カバー部材
72 延出部
73 灰皿
74 発射操作ユニット
77 下皿球出口
79 延出ベース
80 不正防止壁
83 下皿本体
85 取出口
85a 取出しレバー
86 開閉プレート
88 延出カバー部材
89 第2空間
90 スピーカー
91 スピーカー収納ボックス
92 蓋部材
95 上側球排出流路
95a 出口側開口
96 下側球排出流路
100 流路ボックス
100a 第1流路部材
100b 第2流路部材
100c 第3流路部材
101 開口部
102 連通路
103 棚部
104 連通口
105 球受入ユニット
106 案内開口部
108 球受入部
109 取付ベース部
110 凹空間
111 底面
113 球受入ユニット本体
114 球受部材
116 取付突起
117 取付穴
118 窪部(載置棚)
120,120′ 球案内流路
120a,120a′ 上側開口
120b 下側開口
122 貫通口
122a 前面枠本体側貫通口
122b 第1流路部材側貫通口
123 支持部材
124 スリット
126 流路部材
127 流路蓋
130 球受入案内ユニット
131 球受入部
132 案内部
134 凹空間
135 案内路
136 突起
138 球誘導部材
138a 上流側開口
138b 下流側開口
140 位置調整手段
141 球受入スライド部材
141a 受入開口
142 流路形成部材
142a 結合部材
143 カバー部材
144 スリット
145 ボス
147 取付部材
148 取付部
149 スライドバー
150 スリット
151 ストッパー
152 目盛

Claims (2)

  1. 遊技盤に形成された遊技領域の前方を覆う透明部材を保持した状態で、前面枠に対して軸着部により開閉可能に取り付けられた開閉部材と、
    前記開閉部材の前面側に設けられ、遊技球を貯留可能な貯留皿と、前記開閉部材の軸着部側寄りに開設され、前記前面枠の裏側に備えられた球排出装置から遊技球を前記貯留皿に排出する貯留皿球出口とを備えた貯留皿ユニットと、
    前記球排出装置から排出された遊技球を前記貯留皿球出口へ案内する球排出流路と、
    を備えた遊技機において、
    前記前面枠の側方に配設された球供給機のノズルから排出される遊技球を球受入部より受け入れる球受入手段を、前記開閉部材の軸着部側の前面のうちノズルの下方であって貯留皿の上方に位置する箇所に設け、
    前記開閉部材には、
    前記球受入手段に受け入れられた遊技球を当該開閉部材の裏面側に流下させる案内開口部を開設し、
    該案内開口部から流下した遊技球を前記球排出流路へ案内する球案内流路を設け
    前記球受入部の垂直下方に前記貯留皿球出口を開設し、前記球受入部から前記球案内流路および前記球排出流路を経て前記貯留皿球出口に至る流路構成を、途中部分が前記開閉部材の前面側から後面側に貫通してから屈曲する状態に形成したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記貯留皿の下方で遊技球を貯留可能な下皿と、
    前記球排出流路の途中から分岐して下皿に連通するオーバーフロー流路と、を設け、
    前記球排出流路は、前記オーバーフロー流路を前記球案内流路との連通位置よりも上流側の位置で連通していることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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