JP4591649B2 - 十字キースイッチ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、十字キースイッチに関するものであり、特に、ゲーム用コントローラ等に用いられる十字キースイッチであって、基板上に４方向に出力するための４つのラバースイッチが配設され、該ラバースイッチ上に該ラバースイッチを押下するパッドボトムが載設され、該パッドボトム上にパッドトップが取付けられた十字キースイッチに関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の此種十字キースイッチを図２に従って説明する。図に於て、１は十字キースイッチであり、該十字キースイッチ１は基板２上にケース３が設けられ、該ケース３内の該基板２上に４方向に出力するための４つの接点部（図示せず）が設けられ、該接点部上にラバースイッチ４，４，４，４が配設され、該ラバースイッチ４，４，４，４上に該ラバースイッチ４，４，４，４を押下する円板状のパッドボトム５が載設される。
【０００３】
そして、該パッドボトム５には中心部に中心軸部６が上下方向に貫装されており、該中心軸部６の上部に開口部７が穿設され、該開口部７にパッドトップ８の下面に垂設された突設部９が圧入されて、前記パッドトップ８が前記パッドボトム５に取付けられる。一方、前記中心軸部６の下面は球状部１０に形成され、該球状部１０は前記基板２上面に接触し、前記パッドボトム５の揺動支点となるように構成されている。尚、前記パッドトップ８の上部は前記ケース３の上方に露出して突設しており、外方から操作できる構成となっている。
【０００４】
而して、前記パッドトップ８の上面の一方向を押下すると、前記パッドボトム５下面の球状部１０が揺動支点となり、前記押下方向のラバースイッチ４が押されて該ラバースイッチ４と前記基板２上に形成された接点部との導通によって出力が発生する。
【０００５】
尚、前記パッドトップ８は４方向以外の方向が押下された場合に於ても、該押下された方向に近接する前記ラバースイッチ４，４が押されて、該押下方向に対応する出力が得られる。
然しながら、前記十字キースイッチ１は、前記パッドトップ８の突設部９が前記パッドボトム５の開口部７に圧入されて取付けられる構成であるため、該圧入を容易にするべく、例えば、前記パッドトップ８を硬い材料とし、前記パッドボトム５を比較的軟らかい材料とする等、該パッドトップ８とパッドボトム５は異なる材料とする必要があった。そのため、部品間での品質のバラツキが発生し、機能上特性が安定しないという問題があった。
【０００６】
そこで、十字キースイッチに於て、部品間の品質のバラツキをなくし、機能上の特性を安定させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、基板上に４方向に出力するための４つのラバースイッチが配設され、該ラバースイッチ上に該ラバースイッチを押下するパッドボトムが載設され、該パッドボトム上にパッドトップが取付けられた十字キースイッチに於て、前記パッドトップ下面に４本の脚部を垂設し、該４本の脚部の内、対峙する２本の脚部の先端にフックを設け、一方、前記パッドボトムの該フックに対応する位置に開口部を開穿し、該脚部をフック係合するように構成すると共に、他方の２本の脚部は前記パッドトップに螺着するように構成した十字キースイッチを提供するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図１に従って詳述する。図に於て、１１は十字キースイッチであり、図１（ａ）は該十字キースイッチ１１の縦断正面図であり、図１（ｂ）は該十字キースイッチ１１の縦断側面図である。
【０００９】
該十字キースイッチ１１は、基板１２上にケース１３が設けられ、該ケース１３内の該基板１２上に４方向に出力するための４つの接点部（図示せず）が設けられ、該接点部上にラバースイッチ１４，１４，１４，１４が配設され、該ラバースイッチ１４，１４，１４，１４上に該ラバースイッチ１４，１４，１４，１４を押下する逆皿状のパッドボトム１５が載設される。
【００１０】
そして、該パッドボトム１５には中心部に中心軸部１６が下方に垂設されており、該中心軸１６の下端部は球状部１７に形成され、該球状部１７は前記パッドボトム１５の揺動支点となるように構成されている。
又、該パッドボトム１５上部にはパッドトップ１８を係止するためのフック用開口部１９，２０及び該パッドトップ１８を固着するためのねじ貫通孔となる開口部２１，２２が開穿されている。
【００１１】
そして、前記パッドトップ１８は上部が前記ケース１３の上方に突設して露出し、外方から操作可能に構成されており、下方に４本の脚部２３，２４，２５，２６が垂設され、対峙する１組の脚部２３，２４は他の脚部２５，２６に比較して多少長めに形成され、且つ、該脚部２３，２４の下端部にフック２３ａ，２４ａが形成され、他方の対峙する１組の脚部２５，２６の下端部には雌ねじ２５ａ，２６ａが螺刻されている。
【００１２】
従って、前記パッドトップ１８の脚部２３，２４に形成したフック２３ａ、２４ａを前記パッドボトム１５の開口部１９，２０に通して係合させると共に、前記脚部２５，２６の雌ネジ部２５ａ，２６ａを前記開口部２１，２２に位置決めし、該雌ねじ部２５ａ，２６ａに該開口部２１，２２を貫通させたねじ２７，２８を螺合し、前記パッドトップ１８を前記パッドボトム１５に固着する。
【００１３】
而して、前記パッドトップ１８の上面の一方向を押下すると、前記パッドボトム１５下面の球状部１７が揺動支点となり、前記押下方向のラバースイッチ１４が押されて該ラバースイッチ１４と前記基板１２上に形成された接点部との導通によって出力が発生する。
【００１４】
又、前記パッドトップ１８は４方向以外の方向が押下された場合に於ても、該押下された方向に近接する前記ラバースイッチ１４，１４が押されて、該押下方向に対応する出力が得られる。
斯くして、前記十字キースイッチ１１は前記パッドトップ１８下面に垂設した、対峙する２本の脚部２３，２４の先端にフック２３ａ，２４ａを設け、前記パッドボトム１５の開口部１９，２１に該フック２３ａ、２４ａを係合すると共に、他方の２本の脚部２５，２６はねじ２７，２８によって前記パッドトップ１８に螺着するように構成したから、前記パッドトップ１８は前記パッドボトム１５に確実に固着されると共に、該固着方法は該パッドトップ１８と該パッドボトム１５を同じ素材で形成できるため、部品間のバラツキを抑えることができ、機能上の特性が安定する。
【００１５】
又、前記フック２３ａ，２４ａを使用することにより、組立てが容易となり、組立て性が向上する。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【００１６】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、十字キースイッチに於て、パッドトップ下面に４本の脚部を垂設し、該４本の脚部の内、対峙する２本の脚部の先端にフックを設け、一方、前記パッドボトムの該フックに対応する位置に開口部を開穿し、該脚部をフック係合するように構成すると共に、他方の２本の脚部は前記パッドトップに螺着するように構成したから、前記パッドトップとパッドボトムは同じ素材で形成可能となり、部品間の品質のバラツキをなくし、機能上の特性を安定させることができると共に、前記フック係合により組立て性が向上する等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）本発明の一実施の形態を示し、十字キースイッチの縦断正面図。
（ｂ）本発明の一実施の形態を示し、十字キースイッチの縦断側面図。
【図２】従来例を示し、十字キースイッチの縦断正面図。
【符号の説明】
１１ 十字キースイッチ
１２ 基板
１４ ラバースイッチ
１５ パッドボトム
１８ パッドトップ
１９，２０ 開口部
２３，２４，２５，２６ 脚部
２３ａ，２４ａ フック
【発明の属する技術分野】
この発明は、十字キースイッチに関するものであり、特に、ゲーム用コントローラ等に用いられる十字キースイッチであって、基板上に４方向に出力するための４つのラバースイッチが配設され、該ラバースイッチ上に該ラバースイッチを押下するパッドボトムが載設され、該パッドボトム上にパッドトップが取付けられた十字キースイッチに関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の此種十字キースイッチを図２に従って説明する。図に於て、１は十字キースイッチであり、該十字キースイッチ１は基板２上にケース３が設けられ、該ケース３内の該基板２上に４方向に出力するための４つの接点部（図示せず）が設けられ、該接点部上にラバースイッチ４，４，４，４が配設され、該ラバースイッチ４，４，４，４上に該ラバースイッチ４，４，４，４を押下する円板状のパッドボトム５が載設される。
【０００３】
そして、該パッドボトム５には中心部に中心軸部６が上下方向に貫装されており、該中心軸部６の上部に開口部７が穿設され、該開口部７にパッドトップ８の下面に垂設された突設部９が圧入されて、前記パッドトップ８が前記パッドボトム５に取付けられる。一方、前記中心軸部６の下面は球状部１０に形成され、該球状部１０は前記基板２上面に接触し、前記パッドボトム５の揺動支点となるように構成されている。尚、前記パッドトップ８の上部は前記ケース３の上方に露出して突設しており、外方から操作できる構成となっている。
【０００４】
而して、前記パッドトップ８の上面の一方向を押下すると、前記パッドボトム５下面の球状部１０が揺動支点となり、前記押下方向のラバースイッチ４が押されて該ラバースイッチ４と前記基板２上に形成された接点部との導通によって出力が発生する。
【０００５】
尚、前記パッドトップ８は４方向以外の方向が押下された場合に於ても、該押下された方向に近接する前記ラバースイッチ４，４が押されて、該押下方向に対応する出力が得られる。
然しながら、前記十字キースイッチ１は、前記パッドトップ８の突設部９が前記パッドボトム５の開口部７に圧入されて取付けられる構成であるため、該圧入を容易にするべく、例えば、前記パッドトップ８を硬い材料とし、前記パッドボトム５を比較的軟らかい材料とする等、該パッドトップ８とパッドボトム５は異なる材料とする必要があった。そのため、部品間での品質のバラツキが発生し、機能上特性が安定しないという問題があった。
【０００６】
そこで、十字キースイッチに於て、部品間の品質のバラツキをなくし、機能上の特性を安定させるために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、基板上に４方向に出力するための４つのラバースイッチが配設され、該ラバースイッチ上に該ラバースイッチを押下するパッドボトムが載設され、該パッドボトム上にパッドトップが取付けられた十字キースイッチに於て、前記パッドトップ下面に４本の脚部を垂設し、該４本の脚部の内、対峙する２本の脚部の先端にフックを設け、一方、前記パッドボトムの該フックに対応する位置に開口部を開穿し、該脚部をフック係合するように構成すると共に、他方の２本の脚部は前記パッドトップに螺着するように構成した十字キースイッチを提供するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図１に従って詳述する。図に於て、１１は十字キースイッチであり、図１（ａ）は該十字キースイッチ１１の縦断正面図であり、図１（ｂ）は該十字キースイッチ１１の縦断側面図である。
【０００９】
該十字キースイッチ１１は、基板１２上にケース１３が設けられ、該ケース１３内の該基板１２上に４方向に出力するための４つの接点部（図示せず）が設けられ、該接点部上にラバースイッチ１４，１４，１４，１４が配設され、該ラバースイッチ１４，１４，１４，１４上に該ラバースイッチ１４，１４，１４，１４を押下する逆皿状のパッドボトム１５が載設される。
【００１０】
そして、該パッドボトム１５には中心部に中心軸部１６が下方に垂設されており、該中心軸１６の下端部は球状部１７に形成され、該球状部１７は前記パッドボトム１５の揺動支点となるように構成されている。
又、該パッドボトム１５上部にはパッドトップ１８を係止するためのフック用開口部１９，２０及び該パッドトップ１８を固着するためのねじ貫通孔となる開口部２１，２２が開穿されている。
【００１１】
そして、前記パッドトップ１８は上部が前記ケース１３の上方に突設して露出し、外方から操作可能に構成されており、下方に４本の脚部２３，２４，２５，２６が垂設され、対峙する１組の脚部２３，２４は他の脚部２５，２６に比較して多少長めに形成され、且つ、該脚部２３，２４の下端部にフック２３ａ，２４ａが形成され、他方の対峙する１組の脚部２５，２６の下端部には雌ねじ２５ａ，２６ａが螺刻されている。
【００１２】
従って、前記パッドトップ１８の脚部２３，２４に形成したフック２３ａ、２４ａを前記パッドボトム１５の開口部１９，２０に通して係合させると共に、前記脚部２５，２６の雌ネジ部２５ａ，２６ａを前記開口部２１，２２に位置決めし、該雌ねじ部２５ａ，２６ａに該開口部２１，２２を貫通させたねじ２７，２８を螺合し、前記パッドトップ１８を前記パッドボトム１５に固着する。
【００１３】
而して、前記パッドトップ１８の上面の一方向を押下すると、前記パッドボトム１５下面の球状部１７が揺動支点となり、前記押下方向のラバースイッチ１４が押されて該ラバースイッチ１４と前記基板１２上に形成された接点部との導通によって出力が発生する。
【００１４】
又、前記パッドトップ１８は４方向以外の方向が押下された場合に於ても、該押下された方向に近接する前記ラバースイッチ１４，１４が押されて、該押下方向に対応する出力が得られる。
斯くして、前記十字キースイッチ１１は前記パッドトップ１８下面に垂設した、対峙する２本の脚部２３，２４の先端にフック２３ａ，２４ａを設け、前記パッドボトム１５の開口部１９，２１に該フック２３ａ、２４ａを係合すると共に、他方の２本の脚部２５，２６はねじ２７，２８によって前記パッドトップ１８に螺着するように構成したから、前記パッドトップ１８は前記パッドボトム１５に確実に固着されると共に、該固着方法は該パッドトップ１８と該パッドボトム１５を同じ素材で形成できるため、部品間のバラツキを抑えることができ、機能上の特性が安定する。
【００１５】
又、前記フック２３ａ，２４ａを使用することにより、組立てが容易となり、組立て性が向上する。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【００１６】
【発明の効果】
本発明は上記一実施の形態に詳述したように、十字キースイッチに於て、パッドトップ下面に４本の脚部を垂設し、該４本の脚部の内、対峙する２本の脚部の先端にフックを設け、一方、前記パッドボトムの該フックに対応する位置に開口部を開穿し、該脚部をフック係合するように構成すると共に、他方の２本の脚部は前記パッドトップに螺着するように構成したから、前記パッドトップとパッドボトムは同じ素材で形成可能となり、部品間の品質のバラツキをなくし、機能上の特性を安定させることができると共に、前記フック係合により組立て性が向上する等、正に著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）本発明の一実施の形態を示し、十字キースイッチの縦断正面図。
（ｂ）本発明の一実施の形態を示し、十字キースイッチの縦断側面図。
【図２】従来例を示し、十字キースイッチの縦断正面図。
【符号の説明】
１１ 十字キースイッチ
１２ 基板
１４ ラバースイッチ
１５ パッドボトム
１８ パッドトップ
１９，２０ 開口部
２３，２４，２５，２６ 脚部
２３ａ，２４ａ フック
Claims (1)
- 基板上に４方向に出力するための４つのラバースイッチが配設され、該ラバースイッチ上に該ラバースイッチを押下するパッドボトムが載設され、該パッドボトム上にパッドトップが取付けられた十字キースイッチに於て、前記パッドトップ下面に４本の脚部を垂設し、該４本の脚部の内、対峙する２本の脚部の先端にフックを設け、一方、前記パッドボトムの該フックに対応する位置に開口部を開穿し、該脚部をフック係合するように構成すると共に、他方の２本の脚部は前記パッドトップに螺着するように構成したことを特徴とする十字キースイッチ。
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2001
- 2001-09-26 JP JP2001292849A patent/JP4591649B2/ja not_active Expired - Fee Related
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- 2002-04-10 CN CN02105826A patent/CN1409339A/zh active Pending
- 2002-09-26 US US10/254,532 patent/US6613990B2/en not_active Expired - Fee Related
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