JP4590448B2 - 袋体および袋体の製造方法 - Google Patents

袋体および袋体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、袋体および袋体の製造方法に関し、さらに詳しくは、トレーディングカードなどのカード状物を収容して店頭などに吊り下げ陳列するための袋体および袋体の製造方法に関するものである。
従来より、遊技用カードやコレクション用カードといったいわゆるトレーディングカードなどのカード状物は、店頭やインターネットなどで販売されている。例えば、店頭で販売される場合には、カード状物は、内容物を確認することができるように透明な樹脂フィルムで形成された袋体に入れられて吊り下げ陳列されていることが多い。
カード状物を収容するこのような袋体は、一般に、図4に示すような構造をしている(特許文献1)。すなわち、カード状物を収容する袋体30は、樹脂フィルムにより形成され、カード状物を収容する本体部32と、カード状物を収容した袋体を吊り下げするための吊り下げ用孔38が形成されたヘッダー部34とを有しており、本体部32はヘッダー部34の下側に配置されている。
本体部32の下端には、カード状物を収容するための収容口36が設けられており、カード状物は、袋体30の下側から本体部32に収容される。収容口36を形成する一方(裏側)の樹脂フィルム40bには、収容口36を封口する封口片42が延設形成されている。封口片42には接着テープ44が貼付されており、封口片42を他方(表側)の樹脂フィルム40a側に折り曲げて他方の樹脂フィルム40a表面に接着させることにより、収容口36を封口するようになっている。なお、封口片42により封口する前の状態では、接着テープ44の表面はフィルム46で覆われている。
特開2005−178838号公報
しかしながら、カード状物を収容して吊り下げ陳列するための従来の袋体30には以下の問題があった。すなわち、従来の袋体30は、袋体の本体部32にカード状物を収容して店頭などで吊り下げ陳列したときには、カード状物を収容するための収容口36が下側に下向きに配置される。そのため、吊り下げた状態のまま下側からカード状物だけを簡単に抜き取ることができ、万引きされやすいという問題があった。
また、従来の袋体30は、接着テープ44が貼付された封口片42を折り曲げて封口片42を樹脂フィルム40a表面に接着させることにより収容口36を封口する構成になっている。そのため、図5に示すように、樹脂フィルム40a表面に重ねられた封口片42および接着テープ44の厚みが加わり、カード状物48を収容したときの袋体30の厚みが増して、吊り下げ陳列できる量が少なくなるという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、吊り下げ陳列された状態において収容物を抜き取りしにくくするとともに、吊り下げ陳列したときに嵩張らず、吊り下げ陳列できる量を多くすることが可能な袋体および袋体の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る係る袋体は、樹脂フィルムにより形成され、トレーディングカードを収容して吊り下げ陳列するためのトレーディングカード用袋体であって、樹脂フィルムを底縁で半折して表裏フィルム面を形成するとともに両側縁を溶断溶着してなり、あるいは、一対の樹脂フィルムを重ね合わせて表裏フィルム面を形成するとともに底縁および両側縁を溶断溶着してなり、上縁が開口され、内部で封口されていない、前記トレーディングカードを収容する袋状の本体部と、前記本体部の表裏両フィルムの上縁から上側に延設形成され、前記本体部に収容されるトレーディングカードを吊り下げるための吊り下げ用孔を有するヘッダー部とを備え、前記ヘッダー部の表裏両フィルムのうち一方のフィルムの上縁が前記吊り下げ用孔よりも上側の位置で他方のフィルムの上縁よりも下側になるように、前記ヘッダー部の表面フィルムの上縁と裏面フィルムの上縁とは上下方向にずらされ、前記トレーディングカードを前記本体部に収容するための収容口は、前記ヘッダー部の開口された上縁よりなり、前記吊り下げ用孔よりも上側にあるとともに、前記ヘッダー部の一方のフィルムよりも上縁が上側にある他方のフィルムの内面に、前記一方のフィルムの上縁よりも上側に上縁が位置するように厚手の樹脂シートが設けられ、かつ、該厚手の樹脂シートは、上縁のみで前記他方のフィルムの内面に溶着されていることを要旨とする。
一方、本発明に係るトレーディングカード用袋体の製造方法は、樹脂フィルムにより形成され、トレーディングカードを収容して吊り下げ陳列するためのトレーディングカード用袋体の製造方法であって、長尺の樹脂フィルムを長さ方向に沿って半折し、表裏両フィルムの端縁を上下方向にずらして重ねて前記袋体の表裏フィルム面を形成する工程と、前記表裏両フィルムのうち、一方のフィルムよりも上縁が上側にある他方のフィルムの上縁側の端部の内面に、前記一方のフィルムの上縁よりも上側に上縁が位置するように厚手の樹脂シートを添設する工程と、前記厚手の樹脂シートの上縁のみで前記厚手の樹脂シートを前記他方のフィルムの内面に溶着する工程と、前記表裏両フィルムのうち、縁を下側にした一方のフィルムの縁よりも下側となる位置で、前記長尺の樹脂フィルムの縁側の端部に、前記袋体に収容されるトレーディングカードを吊り下げるための吊り下げ用孔を形成する工程と、前記長さ方向に沿って半折した長尺の樹脂フィルムを、長さ方向と直交する方向に溶断して、前記吊り下げ用孔を形成する端部の端縁を開口縁とする略方形の袋体を形成する工程とを有することを要旨とする。
また、本発明に係る他のトレーディングカード用袋体の製造方法は、樹脂フィルムにより形成され、トレーディングカードを収容して吊り下げ陳列するためのトレーディングカード用袋体の製造方法であって、長尺の一対の樹脂フィルムを、端縁を上下方向にずらして重ねて前記袋体の表裏フィルム面を形成する工程と、前記表裏両フィルムのうち、一方のフィルムよりも上縁が上側にある他方のフィルムの上縁側の端部の内面に、前記一方のフィルムの上縁よりも上側に上縁が位置するように厚手の樹脂シートを添設する工程と、前記厚手の樹脂シートの上縁のみで前記厚手の樹脂シートを前記他方のフィルムの内面に溶着する工程と、前記表裏両フィルムのうち、縁を下側にした一方のフィルムの縁よりも下側となる位置で、前記長尺の一対の樹脂フィルムの縁側の端部に、前記袋体に収容されるトレーディングカードを吊り下げるための吊り下げ用孔を形成する工程と、前記長尺の一対の樹脂フィルムの底縁を長さ方向に沿って溶断するとともに長さ方向と直交する方向に溶断して、前記吊り下げ用孔を形成する端部の端縁を開口縁とする略方形の袋体を形成する工程とを有することを要旨とする。
本発明に係る袋体によれば、上側に設けられた収容口から袋体の本体部にカード状物が収容されるため、吊り下げ陳列された状態において収容されているカード状物だけを下側から抜き取ることができない。そのため、吊り下げ陳列された状態において収容されたカード状物は簡単には抜き取りされにくい。また、収容口がヘッダー部の吊り下げ用孔よりも上側に設けられているため、吊り下げ陳列すると、吊り下げ用棒などの吊り下げ部材が吊り下げ用孔を貫通して収容口を塞ぐ。そのため、収容されているカード状物はさらに抜き取りされにくい。また、収容口は本体部の上端よりも上側に位置するため、収容されたカード状物は、収容口の奥深くに配置されて、より一層、抜き取りされにくい。
また、本発明に係る袋体は、本体部にカード状物を収容する収容口を封口するための封口片がない構成であり、本体部の内部も封口されていない構成であるので、カード状物を収容したときの袋体の厚みが増大するのを抑え、吊り下げ陳列したときに嵩張らず、吊り下げ陳列できる量を多くすることができる。そして、下側から袋体の本体部にカード状物を収容するものではないため、収容口を封口するための封口片がなくても、吊り下げ陳列したときに収容されたカード状物は収容口から落下しにくい。また、収容するカード状物は厚みが薄いため、封口片がなくても、収容した状態において収容口は開口しにくい。
さらに、封口片が不要なため、封口片や接着テープなどの材料の削減を図ることができるとともに、袋体に接着テープを設ける工程などを削減することができ、工程数の削減を図ることができる。また、袋体の使用者においては、収容後に封口片で封口する作業がなくなるため、収容作業を非常に簡単にすることができ、使用者の作業軽減にも貢献することができる。
この際、ヘッダー部の表面フィルムの上縁と裏面フィルムの上縁とが上下方向にずらされていれば、収容口の位置がわかりやすくなるとともに、収容する際にカード状物の先端を上側に長い樹脂フィルム内面にあてがって位置決めすることができるため、カード状物は収容口から収容しやすい。
これらの場合において、前記ヘッダー部に厚手の樹脂シートが設けられていると、ヘッダー部の強度を高くし、吊り下げ用孔からヘッダー部が破れにくい。

一方、本発明に係る袋体の製造方法によれば、長尺の樹脂フィルムを重ねてできる端縁側の端部に、この袋体に収容されるカード状物を吊り下げるための吊り下げ用孔を形成し、この端縁を開口縁とする略方形の袋状に溶断して袋体が製造されるため、カード状物を収容するための収容口が袋体の上側に形成される。
そのため、製造された袋体は、上述するように、吊り下げ陳列された状態において内容物が簡単には抜き取りされにくく、また、吊り下げ陳列したときに嵩張らず、吊り下げ陳列できる量を多くすることができる。
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る袋体10は、樹脂フィルムにより形成され、薄平たい外形をしている。袋体10は、遊技用カードやコレクション用カードといったいわゆるトレーディングカードなどのカード状物を収容して店頭などに吊り下げ陳列するためのものであり、収容されるカード状物の外形に合わせてそれぞれ略方形状に形成された表面の樹脂フィルム20aと裏面の樹脂フィルム20bとを有し、カード状物を収容するための収容口となる開口部以外の端部は、溶着により、または、フィルムの折り返しにより塞がれて袋になっている。
袋体10は、収容するカード状物を一回り大きくしたサイズに形成されカード状物を収容するための本体部12を備えている。基本的には、カード状物は本体部12に1枚収容されるが、カード状物は2枚以上収容されても良い。
本体部12の上側には、ヘッダー部14が延設形成されている。ヘッダー部14には、本体部12に収容されたカード状物を吊り下げるための吊り下げ用孔18が設けられている。吊り下げ用孔18の形状は、特に限定されるものではなく、図示するように、丸形状であっても良いし、四角形状、三角形状などのその他の形状であっても良い。
ヘッダー部14には、厚手の樹脂シート22を設けることもできる。この場合、ヘッダー部14の強度を高くし、吊り下げ用孔18からヘッダー部14が破れにくくなる。厚手の樹脂シート22は、収容口16を塞がないように、表面または裏面のどちらかの樹脂フィルムと溶着されて固定されている。(図1では、裏面の樹脂フィルム20bと溶着されている。)
カード状物を本体部12に収容するための収容口16は、表面の樹脂フィルム20aと裏面の樹脂フィルム20bとを重ねたときの端縁により形成されており、吊り下げ用孔18よりも上側に形成されており、カード状物を上側から収容できるようになっている。
従来の袋体は、図4に示すように、下側から袋体30の本体部32にカード状物を収容する構成であったため、吊り下げ陳列された状態において収容されたカード状物は下側から抜き取りされやすかった。また、吊り下げ陳列された状態において収容したカード状物が落下しないように、封口片42で収容口36を塞ぐ必要があり、図5に示すように、カード状物48を収容したときの袋体30の厚みが増大していた。そのため、図6(b)に示すように、吊り下げ陳列したときに嵩張って、吊り下げ陳列できる量が少なくなっていた。
したがって、袋体の本体部にカード状物を上側から収容できることは重要である。実施形態に係る袋体10では、カード状物を上側から収容できるため、吊り下げ陳列された状態において収容されているカード状物だけを下側から抜き取ることができなくなっている。そのため、吊り下げ陳列された状態において収容されたカード状物は簡単には抜き取りされにくい。
また、袋体10は、下側から袋体10の本体部12にカード状物を収容する構成ではないため、収容口16を封口するための封口片がなくても、吊り下げ陳列したときに収容されたカード状物は収容口16から落下しにくい。そして、収容するカード状物は厚みが薄いため封口片がなくても収容した状態において収容口16は開口しにくいことと相まって、封口片で収容口16を塞ぐ必要がなくなり、封口片がない構成にすることができる。
これにより、カード状物を収容したときの袋体の厚みが増大するのを抑えることができる。そうすると、図6(a)に示すように、吊り下げ陳列したときに嵩張らず、吊り下げ陳列できる量を多くすることができる。
そして、袋体10によれば、封口片が不要になるため、封口片や接着テープなどの材料の削減を図ることができる。また、袋体10に接着テープを設ける工程などを削減することができ、工程数の削減を図ることができる。さらに、袋体10の使用者においては、収容後に封口片で封口する作業がなくなるため、収容作業を非常に簡単にすることができ、使用者の作業軽減にも貢献することができる。
カード状物を上側から収容できるためには、袋体10の上側に収容口があれば良い。上側とは、カード状物を袋体10の上側から収容できるようにするための位置であり、例えば、カード状物が収容される本体部12の中心よりも上側に収容口16があると、カード状物を袋体10の上側から収容できる。そして、収容口16は、本体部12の中心よりも上側であれば、本体部12の途中部位にあっても良い。
より好ましくは、例えば、図2に示すように、本体部12よりも上側に収容口16があると良い。本体部12よりも上側に収容口16があると、カード状物を収容口16より下方に収容するだけで簡単にカード状物を本体部12に収容することができる。収容後には、カード状物は収容口16から落下しにくい。
さらに好ましくは、図1に示すように、吊り下げ用孔18よりも上側に収容口16があると良い。そうすると、吊り下げ陳列したときには、図6(a)に示すように、吊り下げ用棒などの吊り下げ部材が吊り下げ用孔18を貫通して収容口16を塞ぐ。そのため、収容されているカード状物はさらに抜き取りされにくい。また、収容口16は、カード状物を収容する本体部12の上端よりも上側に位置するため、収容されたカード状物は、収容口16の奥深くに配置されて、より一層、抜き取りされにくい。
収容口16は、端縁が上下方向にそろっていても良いし、端縁が上下方向にずらされていても良い。端縁が上下方向にずらされている場合には、収容口16の位置がわかりやすくなる。また、収容する際にカード状物の先端を上側に長い樹脂フィルム内面にあてがって位置決めすることができるため、カード状物を収容口16から収容しやすい。
なお、収容口16は、上述するように、樹脂フィルム20a、20bの端縁で形成することができるが、樹脂フィルム途中に切り込みを入れて形成しても良い。端縁で形成する場合には、切り込みを入れなくてすむため、簡便である。
樹脂フィルム20a、20bは、収容されるカード状物の内容を視認可能にするために、透明であることが好ましい。無色であっても良いし、色彩を付していても良い。樹脂フィルム20a、20bを構成する材料としては、溶断可能な材料であれば良く、特に限定されるものではない。樹脂フィルム20a、20bを溶断するには、例えば、樹脂の溶融温度以上に加熱された一般的な溶断部材により行なうことができる。
樹脂フィルム20a、20bを構成する材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のポリオレフィン系樹脂や、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等のエンプラ系樹脂などを例示することができる。
より好適なものとしては、加工温度が低いポリオレフィン系樹脂を挙げることができる。ポリオレフィン系樹脂のうち、ポリエチレンとしては、エチレンの単独重合体や、エチレンを主成分とした、1−ブテン、1−ヘキセン等のα−オレフィンなどのエチレンと共重合可能な他の単量体との共重合体などを例示することができる。同様に、ポリプロピレンとしては、プロピレンの単独重合体や共重合体などを例示することができる。
そして、ポリオレフィン系樹脂のうち、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン等のポリプロピレンがさらに好適である。また、これらポリプロピレンの耐寒性、柔軟性等を改善するために、エチレン−プロピレン共重合体、スチレン−エチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体およびその水添化合物等を添加した組成物、および無水マレイン酸等により変性されたポリプロピレンやポリエチレン系の各種樹脂を添加したものとしても良い。これらポリプロピレンは、2軸延伸したものが特に好適である。
2軸延伸したものは、縦および横の延伸方向にフィルムの樹脂を分子配向させて両方向の引張り強さを増すことにより強靱性を増大させるとともに、フィルム強度の方向性なくして強度をバランスさせることができる。さらに、フィルムの透明性も良くすることができる。
樹脂フィルム20a、20bの厚みは、特に限定されるものではないが、好ましくは、5μm〜50μmの範囲にすると良い。より好ましくは、10μm〜30μmの範囲とすると良い。樹脂フィルム20a、20bは、単層であっても良いし、複層であっても良い。
樹脂フィルム20a、20bを構成する樹脂には、必要に応じて公知の添加剤、例えば、滑剤、ブロッキング防止剤、熱安定剤、可塑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、耐光剤、紫外線吸収剤等を添加することができる。この場合、成形して得られるフィルムの透明性を損なわないことが好ましい。
厚手の樹脂シート22は、カード状物を収容する位置に配置されるものではないため、不透明であっても良い。例えば、樹脂フィルム20a、20bを透明にし、樹脂シート22を不透明にすると、本体部12とヘッダー部14とが識別されやすい。
厚手の樹脂シート22を構成する材料としては、例えば、無延伸ポリプロピレン(CPP)や二軸延伸ポリプロピレン(OPP)などを例示することができる。樹脂シート22の厚さは特に限定されないが、好ましくは、30〜60μmの範囲内にすると良い。
次に、本発明に係る袋体の製造方法について詳細に説明する。
図3に示すように、袋体は、長尺の樹脂フィルム20a、20bから製造される。樹脂フィルム20a、20bは、押出成形法、インフレーション成形法、カレンダ成形法等の通常行なわれるフィルム成形法によりフィルム状に成形することができる。そして、このようなフィルム成形において、2軸延伸を行なうことが好ましい。
2軸延伸方法としては、例えば、Tダイより溶融押出した未延伸のシートをロール式延伸機で縦方向に延伸した後、テンター式延伸機で横方向に延伸する方法(逐次2軸延伸方法)、未延伸のシートをテンター式同時2軸延伸機で縦方向と横方向とを同時に延伸する方法(同時2軸延伸方法)、チューブ状に溶融押出したシートを気体の圧力で膨張させ延伸する方法(インフレーション法)などを例示することができる。2軸延伸における延伸温度および延伸倍率は、樹脂の種類、延伸方法に応じて、通常行なわれている条件に適宜設定すれば良い。
袋体を製造するには、まず、長尺の樹脂フィルム20a、20bを重ねて、袋体の表裏フィルム面を形成する。このとき、2枚の長尺の樹脂フィルムを重ねても良いし、1枚の長尺の樹脂フィルムを、長さ方向に沿って約半分に折り曲げることにより重ねても良い。重ねられた長尺の樹脂フィルム20a、20bの端縁は、そろえても良いし、上下方向にずらしても良い。
2枚の長尺の樹脂フィルムを用いる場合には、例えば、長尺の樹脂フィルムを巻回している2つの巻回ロールのそれぞれより樹脂フィルムを繰り出して重ねると良い。また、1枚の長尺の樹脂フィルムを用いる場合には、例えば、長尺の樹脂フィルムを巻回している巻回ロールより樹脂フィルムを繰り出した後、三角板などの公知の折り曲げ手段により半折りすることにより樹脂フィルムを重ねると良い。
そして、重ねられた長尺の樹脂フィルム20a、20bに、吊り下げ用孔18を形成する。重ねられた長尺の樹脂フィルム20a、20bは、一般的なフィルム搬送装置により搬送可能であり、例えば、搬送の一時停止時に吊り下げ用孔18を形成することができる。吊り下げ用孔18を形成するには、例えば、先端形状が丸形などに形成された打ち抜き熱刃により溶断しつつ打ち抜いても良いし、冷間状態でポンチなどにより打ち抜いても良い。このとき、長尺の樹脂フィルム20a、20bの端縁側の端部(ヘッダー部14)に吊り下げ用孔18を形成する。このとき、長尺の樹脂フィルム20a、20bの端縁側の端部に厚手の樹脂シート22を添設することができる。
次いで、長尺の樹脂フィルム20a、20bを溶断して、略方形の袋体を形成する。重ねられた長尺の樹脂フィルム20a、20bの端縁を袋体の収容口にするため、端縁を開口縁とする略方形の袋状に溶断する。例えば、2枚の長尺の樹脂フィルムを用いる場合には、収容口を上側の端縁とし、長さ方向に沿って底縁を溶断して塞ぎ、袋幅Wとなる溶断線Cに沿って長さ方向と直交する方向に両側縁を溶断して塞ぐ。また、例えば、1枚の長尺の樹脂フィルムを用いる場合には、半折りした部分を底縁とすることができるため、長さ方向と直交する方向に両側縁を溶断して塞ぐ。いずれの方法においても、長尺の樹脂フィルムの長さ方向に所定のピッチ(袋幅W)で溶断線Cに沿って袋体の側縁を溶断して、連続して袋体を形成することができる。
なお、吊り下げ用孔を形成する工程と、長尺の樹脂フィルムを溶断して略方形の袋体を形成する工程とは、工程順が逆であっても良いし、両工程を同時に行なっても良い。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
本発明に係る袋体は、例えば、遊技用カードやコレクション用カードといったいわゆるトレーディングカードなどのカード状物を収容して店頭などに吊り下げ陳列する袋体として好適に使用することができる。
本発明の一実施形態に係る袋体を表す模式図(a)と、A−A断面図(b)である。 本発明の一実施形態に係る袋体を表す模式図(a)と、B−B断面図(b)である。 本発明に係る袋体の製造方法を説明するための模式図である。 従来の袋体を表す模式図(a)と、D−D断面図(b)である。 従来の袋体にカード状物を収容した状態での断面図である。 カード状物を収容した複数の袋体を吊り下げ用棒に吊り下げ陳列したときの状態を表す図であり、本発明に係る袋体を吊り下げた図(a)、および、従来の袋体を吊り下げた図(b)である。
符号の説明
10 袋体
12 本体部
14 ヘッダー部
16 収容口
18 吊り下げ用孔

Claims (3)

  1. 樹脂フィルムにより形成され、トレーディングカードを収容して吊り下げ陳列するためのトレーディングカード用袋体であって、
    樹脂フィルムを底縁で半折して表裏フィルム面を形成するとともに両側縁を溶断溶着してなり、あるいは、一対の樹脂フィルムを重ね合わせて表裏フィルム面を形成するとともに底縁および両側縁を溶断溶着してなり、上縁が開口され、内部で封口されていない、前記トレーディングカードを収容する袋状の本体部と、
    前記本体部の表裏両フィルムの上縁から上側に延設形成され、前記本体部に収容されるトレーディングカードを吊り下げるための吊り下げ用孔を有するヘッダー部とを備え、
    前記ヘッダー部の表裏両フィルムのうち一方のフィルムの上縁が前記吊り下げ用孔よりも上側の位置で他方のフィルムの上縁よりも下側になるように、前記ヘッダー部の表面フィルムの上縁と裏面フィルムの上縁とは上下方向にずらされ、
    前記トレーディングカードを前記本体部に収容するための収容口は、前記ヘッダー部の開口された上縁よりなり、前記吊り下げ用孔よりも上側にあるとともに、
    前記ヘッダー部の一方のフィルムよりも上縁が上側にある他方のフィルムの内面に、前記一方のフィルムの上縁よりも上側に上縁が位置するように厚手の樹脂シートが設けられ、かつ、該厚手の樹脂シートは、上縁のみで前記他方のフィルムの内面に溶着されていることを特徴とするトレーディングカード用袋体。
  2. 樹脂フィルムにより形成され、トレーディングカードを収容して吊り下げ陳列するためのトレーディングカード用袋体の製造方法であって、
    長尺の樹脂フィルムを長さ方向に沿って半折し、表裏両フィルムの端縁を上下方向にずらして重ねて前記袋体の表裏フィルム面を形成する工程と、
    前記表裏両フィルムのうち、一方のフィルムよりも上縁が上側にある他方のフィルムの上縁側の端部の内面に、前記一方のフィルムの上縁よりも上側に上縁が位置するように厚手の樹脂シートを添設する工程と、
    前記厚手の樹脂シートの上縁のみで前記厚手の樹脂シートを前記他方のフィルムの内面に溶着する工程と、
    前記表裏両フィルムのうち、縁を下側にした一方のフィルムの縁よりも下側となる位置で、前記長尺の樹脂フィルムの縁側の端部に、前記袋体に収容されるトレーディングカードを吊り下げるための吊り下げ用孔を形成する工程と、
    前記長さ方向に沿って半折した長尺の樹脂フィルムを、長さ方向と直交する方向に溶断して、前記吊り下げ用孔を形成する端部の端縁を開口縁とする略方形の袋体を形成する工程とを有することを特徴とするトレーディングカード用袋体の製造方法。
  3. 樹脂フィルムにより形成され、トレーディングカードを収容して吊り下げ陳列するためのトレーディングカード用袋体の製造方法であって、
    長尺の一対の樹脂フィルムを、端縁を上下方向にずらして重ねて前記袋体の表裏フィルム面を形成する工程と、
    前記表裏両フィルムのうち、一方のフィルムよりも上縁が上側にある他方のフィルムの上縁側の端部の内面に、前記一方のフィルムの上縁よりも上側に上縁が位置するように厚手の樹脂シートを添設する工程と、
    前記厚手の樹脂シートの上縁のみで前記厚手の樹脂シートを前記他方のフィルムの内面に溶着する工程と、
    前記表裏両フィルムのうち、縁を下側にした一方のフィルムの縁よりも下側となる位置で、前記長尺の一対の樹脂フィルムの縁側の端部に、前記袋体に収容されるトレーディングカードを吊り下げるための吊り下げ用孔を形成する工程と、
    前記長尺の一対の樹脂フィルムの底縁を長さ方向に沿って溶断するとともに長さ方向と直交する方向に溶断して、前記吊り下げ用孔を形成する端部の端縁を開口縁とする略方形の袋体を形成する工程とを有することを特徴とするトレーディングカード用袋体の製造方法。
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