JP4590384B2 - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

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本発明は、クランク軸より駆動されるカム軸上のカムの回転により機関弁を開閉するようにした、内燃機関の動弁装置に関し、特に、カムによる機関弁の開閉タイミングを変え得るようにした、内燃機関の動弁装置に関する。
機関弁の開閉タイミングを変え得るようにした、内燃機関の動弁装置は、特許文献1に開示されるように、既に知られている。
特公平5−81725号公報
機関弁の開閉タイミングを変え得るようにした、従来の内燃機関の動弁装置では、構造が複雑で安価に提供することが困難である。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で機関弁の開閉タイミングを変え得るようにした安価な内燃機関の動弁装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クランク軸より駆動されるカム軸上のカムの回転により機関弁を開閉するようにした、内燃機関の動弁装置であって、カム軸にカムを、このカムが所定の低速位相位置と、この低速位相位置から一定角度進角した高速位相位置との間を回動し得るように嵌合し、カム軸もしくはカム軸と一体回転する回転部材に、機関回転数の上昇に応じて収縮位置から拡張位置に向かって揺動する遠心重錘を軸支し、この遠心重錘及びカム間を、を前記カムに、遠心重錘の収縮位置から拡張位置への揺動に応じてカムを低速位相位置から高速位相位置へ回動させる切換機構を介して連結したものにおいて、前記切換機構が、カム軸に取り付けられると共に遠心重錘の収縮位置及び拡張位置への揺動に連動して、カム軸の直径方向で第1摺動位置及び第2摺動位置間を摺動するスライダと、このスライダの両端に取り付けられる第1及び第2キー部材と、カムの内周面に形成され、スライダが第1摺動位置にあるとき第1キー部材が係合してカムを低速位相位置に誘導保持する第1カム溝と、スライダが第2摺動位置にあるとき第2キー部材が係合してカムを高速位相位置に誘導保持する第2カム溝とで構成したことを第1の特徴とする。
尚、前記機関弁は、後述する本発明の実施例中の主吸気弁29mに、また前記カムは主吸気カム36mにそれぞれ対応する。
さらに本発明は、第の特徴に加えて、スライダと、第1及び第2キー部材との各間に、スライダの摺動方向に沿う一定の遊びを設けると共に、スライダに対して各キー部材を外方に付勢するばねを介装したことを第の特徴とする。
さらにまた本発明は、第1又は第2の特徴に加えて、カム軸及びカムの一方に周方向の位置決め溝を形成し、それらの他方には、位置決め溝の一方の内端壁に当接してカムの低速位相位置を規定し、この位置決め溝の他方の内端壁に当接してカムの低速位相位置を規定する位置決めピンを固設したことを第の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、遠心重錘の揺動により、切り換え機構を介して第1及び第2キー部材を第1及び第2カム溝に交互に係合、離脱させて、カムの位相を切り換え、機関弁の開閉タイミングを変更するようにしたので、その構造は簡単であり、安価に提供することができる。その上、構造簡単な切換機構により、遠心重錘の揺動を第1及び第2キー部材に伝達して、これらを作動することができる。
また本発明の第の特徴によれば、スライダを第1及び第2位置間で移動するとき、先ず一方のキー部材を対応する一方のカム溝から離脱させ、次いでばねの弾発力により他方のキー部材を対応する他方のカム溝側へ押圧することになるから、他方のキー部材の他方のカム溝への係合がスムーズに行われ、カムの位相切り換えを的確に行うことができる。
さらに本発明の第の特徴によれば、カムの位相切り換え時、カムの過回動を防ぎ、カムを所定の低速位相位置もしくは高速位相位置に保持することができる。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の実施例に係る内燃機関の破断側面図(図2の1−1線断面図)、図2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線拡大断面図、図4は燃焼室に対する主、副吸気ポート及び排気ポートの配置図、図5は図2の動弁装置部の拡大図、図6は機関の始動状態で示す、図5の6−6線断面図、図7は機関の高速運転状態で示す、図6との対応図、図8は機関の始動状態(デコンプ状態)で示す、図5の8−8線断面図、図9は主吸気カムの低速位相状態で示す、図5の9−9線断面図、図10は動弁装置のリフトピン用戻しばねの斜視図、図11は動弁装置における弁開閉タイミング可変機構の要部分解平面図、図12は機関の高速運転状態(EGR状態)を示す、図8との対応図、図13は主吸気カムの高速位相状態を示す、図9との対応図、図14は機関回転数(遠心重錘位置)と制御軸の回動位置との関係を示す線図、図15は動弁装置の弁開閉タイミング線図である。
先ず、図1〜図3において、汎用4サイクル内燃機関Eの機関本体1は、下部に据え付け座2aを持つクランクケース2と、このクランクケース2に一体に連設され、上向き傾斜のシリンダボア3aを有するシリンダブロック3と、このシリンダブロック3の上端面に接合されるシリンダヘッド5とを構成要素している。
クランクケース2は一側面を開放しており、その開放面からやゝ内方寄りの内周壁には、上記開放側面側を向いて周方向に並ぶ複数の段部8,8…(図2)が一体に形成され、これら段部8,8…に軸受ブラケット10が複数のボルト11,11…により固着される。この軸受ブラケット10とクランクケース2の他側壁とで水平姿勢のクランク軸12の両端部がベアリング13,13′を介して支承される。またクランク軸12と平行に隣接配置されるバランサ軸14の両端部が、同じく軸受ブラケット10とクランクケース2の他側壁とでベアリング15,15を介して支承される。
クランクケース2には、その一側の開放面を閉鎖するサイドカバー17が複数のボルト24,24…により接合される。クランク軸12の一端部は、出力軸部として、このサイドカバー17を貫通して外方に突出し、この出力軸部の外周面に密接するオイルシール18がサイドカバー17に取り付けられる。
クランク軸12の他端部は、クランクケース2の他側壁を貫通し、このクランク軸12の他端部に密接するオイルシール19が、前記ベアリング13′の外側に隣接してクランクケース2の他側壁に取り付けられる。クランク軸12の他端部には発電機20のロータを兼るフライホイール21が固着され、このフライホイール21の外側面には冷却ファン22が付設される。さらにクランク軸12の他端部には、クランクケース2に支持されるリコイル式スタータ23が対置される。
図3及び図4に示すように、前記クランク軸12には、シリンダボア3aに嵌装されるピストン25がコンロッド26を介して連接される。シリンダヘッド5には、シリンダボア3aに連なる燃焼室27と、この燃焼室27にそれぞれ開口する主吸気ポート28m、副吸気ポート28s及び排気ポート28eとが形成されると共に、これら主吸気ポート28m、副吸気ポート28s及び排気ポート28eの燃焼室27への開口部は、燃焼室27の天井面に埋設される環状の主吸気弁座部材31m、副吸気弁座部材31s及び排気弁座部材31eで構成され、その際、副吸気弁座部材31sは主吸気弁座部材31mはよりも小径に形成される。またシリンダヘッド5には、電極を燃焼室27に電極を臨ませる点火プラグ39が螺着される。
主吸気弁座部材31mは、燃焼室27の最外周部に配置され、副吸気弁座部材31sは、主吸気弁座部材31mの一側に隣接し且つ主吸気弁座部材31mより燃焼室27の中心寄りに配置され、排気弁座部材31eは、主吸気弁座部材31mと反対側の副吸気弁座部材31sの一側に隣接して配置され、点火プラグ39の電極は、主吸気弁座部材31m及び排気弁座部材31e間で燃焼室27の中心に極力近接して配置される。
主吸気ポート28mには、空燃比が理論空燃比より大なる混合気、即ち希薄混合気を供給する希薄混合気供給装置32が接続され、また副吸気ポート28sには、空燃比が理論空燃比より小なる混合気、即ち濃厚混合気を供給する濃厚混合気供給装置33が接続される。
主吸気ポート28mは、燃焼室27の半径方向外側から旋回しつゝ主吸気弁座部材31mに到達するようにヘリカル状に形成され、この主吸気ポート28mから燃焼室27に供給する希薄混合気に、燃焼室27の外周部領域34aで一定方向の第1スワールS1を与えるようになっている。それに対して副吸気ポート28sは、燃焼室27の中心部領域34bの接線方向を指向するように形成され、これにより、副吸気ポート28sから燃焼室27に供給する濃厚混合気に中心部領域34bで第1スワールS1と同方向の第2スワールS2を与えるようになっている。前記外周部領域34a及び中心部領域34b間を仕切るように、ピストン25の頂面には環状凸壁34が一体に突設されると共に、この環状凸壁34内は、外周部領域34aより深いキャビティ25aに形成される。
前記主吸気弁29m、副吸気弁29s及び排気弁29eには、これらを閉じ方向に付勢する弁ばね30m,30s,30eがそれぞれ装着される。そして、これら弁ばね30m,30s,30eと協働する動弁装置35により、図15に示す弁開閉特性で主吸気弁29m、副吸気弁29s及び排気弁29eは開閉駆動される。
その動弁装置35について、図2、図3、図5〜図13を参照しながら説明する。
先ず図2、図3及び図5において、動弁装置35は、クランク軸12と平行にシリンダヘッド5に支承されカム軸36と、クランク軸12及びカム軸36間を連結するタイミング伝動装置37とを備える。
タイミング伝動装置37は、クランク軸12に固着される歯付きの駆動プーリ45と、カム軸36に固着される歯付きで、その歯数が駆動プーリ45より1/2である従動プーリ46と、これら駆動及び従動プーリ45,46に巻き掛けられる無端のタイミングベルト47とで構成される。而して、クランク軸12の回転は、このタイミング伝動装置37により1/2に減速されてカム軸36に伝達される。
カム軸36には、主吸気カム36m、副吸気カム36s及び排気カム36eが設けられ、主吸気カム36m及び主吸気弁29m間が主吸気ロッカアーム38mにより、また副吸気カム36s及び副吸気弁29s間が副吸気ロッカアーム38sにより、また排気カム36e及び排気弁29e間が排気ロッカアーム38eによりそれぞれ連接される。上記三本のロッカアーム38m,38s,38eは、シリンダヘッド5に支持される共通一本のロッカ軸40に揺動自在に支承される。
カム軸36は、その一端部がボールベアリング41を介してシリンダヘッド5に支持され、その他端部は、シリンダヘッド5と一体に形成された軸受ボス42により支持される。このカム軸36に、ボールベアリング41側から順に、排気カム36e、主吸気カム36m及び副吸気カム36sが設けられる。その際、排気カム36eは、カム軸36に一体に形成され、主吸気カム36mは、カム軸36に回転自在に嵌合され、副吸気カム36sは、カム軸36に圧入固定される筒軸44に一体に形成される。この筒軸44が前記軸受ボス42に直接支持される。
図5及び図6に示すように、カム軸36の、ボールベアリング41外に突出する一端部に前記従動プーリ46が固着される。この従動プーリ46の側壁には、カム軸36を取り囲むように略U字状に形成される遠心重錘51の一端部が枢軸52を介して支持される。遠心重錘51は、その内周面がカム軸36の外周面に当接する収縮位置A(図6参照)と、その外周面が従動プーリ46のリム部内周面に当接する拡張位置B(図7参照)との間を枢軸52周りに揺動するようになっており、この遠心重錘51を収縮位置A側に所定のセット荷重をもって付勢する第1戻しばね53が遠心重錘51の係止孔54と従動プーリ46の係止ピン55との間に縮設される。上記遠心重錘51及び第1戻しばね53とで、後述する制御軸57を駆動する遠心機構50が構成される。
一方、カム軸36の中心部に、その全長に亙り形成される軸孔36aには制御軸57が回転自在に嵌合され、この制御軸57は、外端が従動プーリ46との対応位置から始まって内端が主吸気カム36mとの対応位置で終わるように延びている。この制御軸57には、カム軸36の周方向に延びる長孔58を貫通してその半径方向外方に突出する作動レバー59が固設されており、この作動レバー59は、遠心重錘51に形成される一対の挟み腕60,60間に係合される。
而して、図6及び図14に示すように、遠心重錘51は、機関回転数の上昇に応じて収縮位置Aから拡張位置Bへと回動するとき、制御軸57を初期位置L、第1回動位置M(機関回転数がアイドリング回転数Niより若干低いデコンプ終了回転数Ndのとき)及び第2回動位置N(機関回転数が所定の高速回転数Nh以上のとき)へと回動するようになっている。
また制御軸57の外周面には、主吸気カム36mのベース面との対応位置に、互いに位相を異にする第1及び第2カム凹部63a,63bが形成され、さらに制御軸57の内端には、その外周面に近接した偏心位置にカム軸36の軸線と平行するシフトピン62が一体に突設される。
図5及び図8に示すように、前記排気カム36eのベース面の一部に、互いに位相を異にする第1及び第2凹部61a,61bが設けられ、これら第1及び第2凹部61a,61bの各底面から前記軸孔36aに達する半径方向の第1及び第2第2ガイド孔64a,64bがカム軸36に穿設され、これら第1及び第2ガイド孔64a,64bに第1及び第2リフトピン65a,65bが摺動自在に嵌合される。
第1及び第2リフトピン65a,65bは、第1及び第2凹部61a,61bの底面に対向するフランジ66a,66bをそれぞれ中間部に有しており、第1リフトピン65aは、内端を第1ガイド孔64aに収めると共に外端を排気カム36eのベース面外方に僅かに突出させる作動位置C(図8参照)と、フランジ66aを第1凹部61aの底面に当接して、内端を軸孔36a側に突出させると共に外端を排気弁29eのベース面内方に退去させる休止位置D(図12参照)との間を移動し得る。而して、制御軸57が前記初期位置Lを占めるとき、その外周面が第1リフトピン65aを作動位置Cへ押し上げ、制御軸57が第1回動位置Mに回動すると、第1カム凹部63aが第1リフトピン65aに対向してその休止位置Dへの後退を許容するようになっている。
また第2リフトピン65bは、その第2フランジ66bを第2凹部61bの底面に当接して、内端を軸孔36a側に突出させると共に外端を排気弁29eのベース面内方に退去させる休止位置E(図8参照)と、内端を第2ガイド孔64bに収めると共に外端を排気カム36eのベース面外方に僅かに突出させる作動位置F(図12参照)との間を移動し得る。而して、制御軸57が第2回動位置Nに達する手前までは、第2カム凹部63bが第2リフトピン65bに対向してその休止位置Eへの後退を許容し、制御軸57が第2回動位置N以上に回動すると、その外周面が第2リフトピン65bを作動位置Fへ押し上げるようになっている。
図5、図8及び図10に示すように、カム軸36と第1及び第2リフトピン65a,65bとの間には、第1及び第2リフトピン65a,65bをそれぞれ制御軸57側に付勢する第2戻しばね67が取り付けられる。この第2戻しばね67は、カム軸36の外周に嵌合して排気カム36e及び主吸気カム36m間に挟まれるばね材製のリング部67cと、このリング部67cの外周部から第1及び第2凹部61a,61bにそれぞれ収容されるように屈曲したフォーク状の第1及び第2弾性アーム部67a,67bとからなっており、これら第1及び第2弾性アーム部67a,67bが第1及び第2リフトピン65a,65bをそれぞれ跨ぎながらフランジ66a,66bの外端面に弾発的に圧接して、第1及び第2リフトピン65a,65bを第1及び第2ガイド孔64a,64b側に付勢するようになっている。こうして、単一の第2戻しばね67により第1及び第2リフトピン65a,65bをそれぞれ制御軸57側に付勢することができ、しかもその第1及び第2弾性アーム部67a,67bを排気カム36eベース面の狭小な第1及び第2凹部61a,61bに収めて、動弁装置35のコンパクト化に寄与し得る。
図5及び図9において、主吸気カム36mの内周面には周方向に延びる位置決め溝83が設けられ、制御軸57に固設されて半径方向に突出する位置決めピン84がこの位置決め溝83に移動可能に係合される。而して、位置決めピン84が、位置決め溝83の、カム軸36回転方向R前寄りの内端壁83aに当接することで主吸気カム36mの低速位相位置が規制され、また位置決めピン84が、位置決め溝83の、カム軸36回転方向R後寄りの内端壁83bに当接することで、主吸気カム36mの、低速位相位置から一定角度α進角した高速位相位置が規制されるようになっている。
カム軸36の両壁には、その直径線に沿って並ぶ第1及び第2摺動孔70a,70bが設けられ、これら摺動孔70a,70bに亙ってスライダ80が摺動自在に嵌合される。このスライダ80の両端に第1及び第2キー部材72a,72bが取り付けられる。
図9及び図11に示すように、スライダ80は、第1及び第2摺動孔70a,70bに亙って摺動自在に嵌合する連結筒79と、この連結筒79の両端に一体的に形成した一対のばね座78,78とで構成され、一方のばね座78に第1キー部材72aが、他方のばね座78に第2キー部材72bがそれぞれ次のように取り付けられる。
各キー部材72a,72bは、半球状頭部73と、この係合頭部73の内端から突出する杆部74とで構成されており、その杆部74が対応するばね座78を摺動可能に嵌合され、その先端部には、連結筒79内でばね座78に当接し得るストッパ環76が係止される。したがって、スライダ80と各キー部材72a,42bとの間には、ストッパ環76がばね座78に当接する位置を限界として、スライダ80の摺動方向に沿う一定の遊びが設けられる。そして、各キー部材72a,42bの半球状頭部73と対応するばね座78との間には、キー部材72a,42bをスライダ80に対して外方に付勢するばね77が縮設される。
スライダ80の連結筒79の中央部一側壁には、前記シフトピン62が係合する連結溝81が設けられ、前記制御軸57が初期位置Lと第2回動位置Nとの間を回動するとき、シフトピン62がスライダ80を第1摺動位置Gと第2摺動位置Hとの間でシフトさせるようになっている。
前記ストッパ環76はC型もしくはE型のクリップで構成され、このストッパ環76の杆部74への装着を可能にするため、連結筒79の両端部の側壁にスリット72,72が設けられる。
一方、主吸気カム36mの内周面には、該カム36mが前記低速位相位置を占めるとき第1キー部材72aの半球状頭部73と対向する第1カム溝71aと、該カム36mが前記高速位相位置を占めるとき第2キー部材72bの半球状頭部73と対向する第2カム溝71bとが形成される。これらカム溝71a,71bは、対応するキー部材72a,72bの半球状頭部73との係合により主吸気カム36mを低速位相位置もしくは高速位相位置に誘導保持し得るよう、横断面が略半円筒状に形成される。
而して、制御軸57が前記初期位置L及び第2回動位置N間を回動するとき、シフトピン62がスライダ80を第1及び第2摺動位置G、H間でシフトさせ、第1及び第2キー部材72a,72bが第1及び第2カム溝71a,71bに交互に係合・離脱させるようになっている。各キー部材72a,72bの対応するカム溝71a,71bからの離脱は、スライダ80が対応するキー部材72a,42bのストッパ環76を強制的に内方に引き寄せることにより行われ、また各キー部材72a,72bの対応するカム溝71a,71bへの係合は、スライダ80がばね77を介して対応するキー部材72a,72bを外方に押圧することにより行われる。
ところで、上記制御軸57、シフトピン62、スライダ80、ばね77,77は、遠心重錘51が収縮位置A及び拡張位置B間を揺動するとき、第1及び第2キー部材72a,72bが第1及び第2カム溝71a,71bに交互に係合・離脱させる切換機構85を構成する。
次に、この実施例の作用について説明する。
スタータ23の作動による内燃機関Eのクランキング時には、機関回転数はデコンプ終了回転数Ndを超えないから、遠心重錘51は第1戻しばね53のセット荷重により収縮位置Aに保持され、これに伴い制御軸は初期位置Lに保持されて、第1リフトピン65aを作動位置C(図8参照)に制御する。したがって、排気カム36eのベース面より僅かに突出した第1リフトピン65aの外端が圧縮行程で排気ロッカアーム38eを僅かに押し上げて排気弁29eを微小開度開くことになる。その結果、シリンダボア3a内の圧縮ガスの一部が排気ポート28eへ排出され、その圧縮圧力の上昇が抑えられるため、スタータ23の操作荷重を軽減し、機関Eを軽快に始動することができる。
始動後、機関回転数がデコンプ終了回転数Nd以上になると、遠心重錘51が第1戻しばね53のセット荷重に抗して回動し始め、制御軸57を第1回動位置Mまで回動すると、第1リフトピン65aは第1弾性アーム部67aの付勢力で休止位置D(図12参照)に後退し、排気カム36eのベース面から退去することになる。したがって、その後、機関回転数がアイドリング回転数Ni以上且つ所定の高速回転数Nh未満となる機関Eの低速運転領域では、第2リフトピン65bも休止位置Eに保持され、また第1キー部材72aの第1カム溝71aへの係合により主吸気カム36mは低速位相位置に保持されているので、図15に示すように、カム軸36の回転により、排気弁29e、主吸気弁29m及び副吸気弁29sが順次開閉される。
特に、吸気行程が始まると、先ず主吸気弁29mが開くので、希薄混合気が主吸気ポート28mから燃焼室27に導入される。このとき、希薄混合気は、ヘリカル形状の主吸気ポート28mにより誘導されて燃焼室27の外周部領域34aで一定方向の第1スワールS1を発生する。副吸気弁29sは、吸気行程の後半に開き始め、その開きは、吸気行程の終了時期に主吸気弁29mが閉じ終わっても継続し、燃焼室27の残留負圧が無くなる圧縮行程の前半で閉じる。これによって濃厚混合気が副吸気ポート28sから燃焼室27の中心部領域34bに供給される。副吸気ポート28sは、第1スワールS1の方向に向かうべく中心部領域34bの接線方向を指向するので、中心部領域34bでは濃厚混合気が第1スワールS1と同方向の第2スワールS2を発生させることになる。このように、濃厚混合気の第2スワールS2は、希薄混合気の第1スワールS1よりも遅く発生することで、希薄混合気と濃厚混合気との混合を極力回避することができる。
しかも、燃焼室27においては、外周部領域34aと、これに囲繞される中心部領域34bとが、ピストン25の環状凸壁34により区画されると共に、中心部領域34b内は、外周部領域34aよりも深いキャビティ25aに形成されているので、環状凸壁34により希薄混合気及び濃厚混合気の混合を防ぐと共に、キャビティ25aにより濃厚混合気を保持することにより、圧縮行程の後半でも両混合気の混合を回避することができる。また希薄混合気の第1スワールS1と濃厚混合気の第2スワールS2とが同一方向を取ることも、スワール相互の干渉を防ぎ、両混合気の混合を回避する上で有効である。
こうして、中心部領域34bの濃厚混合気は、外周部領域34aの希薄混合気により希薄化されることなく、圧縮行程の終わりを迎えるので、点火プラグ39の点火時には、的確に着火することができ、その結果、発生する火炎により希薄混合気を確実に燃焼させ、安定した成層燃焼を行うことができ、低燃費性の向上を図ることができる。
ところで、機関の始動状態ないし低速運転状態においては、カム軸36と一体回転する位置決めピン84は、主吸気カム36mの位置決め溝83の、カム軸36回転方向R前寄りの内端面83aに当接しているので、カム軸36の回転トルクを位置決めピン84を介して主吸気カム36mに伝達することになり、第1キー部材72aと第1カム溝71aとの係合力が弱くとも、カム軸36は主吸気カム36mを確実に駆動回転することができる。
機関回転数が所定の高速回転数Nh以上となる機関Eの高速運転状態では、遠心重錘51は拡張位置B(図7参照)まで回動して制御軸57を第2回動位置Nへと回動するので、第2リフトピン65bを作動位置F(図12参照)に制御して、その外端を排気カム36eのベース面より僅かに突出させる。したがって、第2リフトピン65bの外端は、吸気行程ないし圧縮行程初期でリフトピン64が排気ロッカアーム38eを介して排気弁29eを僅かに開くので、排気ポート28e内の残留排ガスが燃焼室27に適量吸入される。つまりEGR(排気還流)が行われるため、膨張行程での燃焼温度の過度の上昇を抑制し、NOxの発生を防ぐことができる。
また制御軸57の第2回動位置Nへの回動によれば、シフトピン62がスライダ80を第2摺動位置Hにシフトするため、スライダ80は、第1キー部材72aを第1カム溝71aから離脱させると共に、第2キー部材72b側のばね77を圧縮しながら第2キー部材72bを第2カム溝71b側に押圧する。即ち、スライダ80は、先ず第2摺動位置Hへの移動により第1キー部材72aを第1カム溝71aから離脱させ、次いで圧縮された上記ばね77の弾発力により第2キー部材72bの半球状頭部73が第2カム溝71bの端縁を押圧しながら第2カム溝71bに確実に係合して、主吸気カム36mをスムーズに、低速位相位置から所定角度α進角した高速位相位置(図13参照)へと誘導し、保持することができる。
而して、この高速位相の主吸気カム36mは、主吸気弁29mの開閉タイミングを所定角度α進角させることになるから、排気弁29e及び主吸気弁29mの弁重合期間が増加し、排気慣性を利用して燃焼室27の掃気を促進しつゝ充填効率を高め、機関出力の増強を図ることができる。主吸気カム36mが高速位置に回動したときは、位置決めピン84は、位置決め溝83の、カム軸36回転方向Rご寄りの内端面83bに当接して、主吸気カム36mの過回動を防ぐことになる。
機関Eが高速運転状態から低速運転状態に移る場合には、上記と反対の作用により、主吸気カム36mは高速位相位置から低速位相位置へと制御されることは明らかであろう。
このように、遠心重錘51により駆動される単一の制御軸57により、排気カム36eに設けられる第1及び第2リフトピン65a,65bを順次作動することにより、動弁装置35はデコンプ機能及び排気還流機能を発揮することができ、その構造は簡単で安価に提供することができる。
さらに遠心重錘51の揺動により、切り換え機構85を介して第1及び第2キー部材72a,72bを第1及び第2カム溝71a,71bに交互に係合、離脱させて、主吸気カム36mの位相を切り換え、主吸気弁29mの開閉タイミングを変更するようにしたので、その構造も簡単であり、安価に提供することができる。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、弁の位相切り換えは、主吸気弁29mに限らず、排気弁29eにも適用することができ、勿論、通常タイプの内燃機関の吸気弁にも適用可能である。
本発明の実施例に係る内燃機関の破断側面図(図2の1−1線断面図)。 図1の2−2線断面図。 図2の3−3線拡大断面図。 燃焼室に対する主、副吸気ポート及び排気ポートの配置図。 図2の動弁装置部の拡大図。 機関の始動状態で示す、図5の6−6線断面図。 機関の高速運転状態で示す、図6との対応図。 機関の始動状態(デコンプ状態)で示す、図5の8−8線断面図。 主吸気カムの低速位相状態で示す、図5の9−9線断面図。 動弁装置のリフトピン用戻しばねの斜視図。 動弁装置における弁開閉タイミング可変機構の要部分解平面図。 機関の高速運転状態(EGR状態)を示す、図8との対応図。 主吸気カムの高速位相状態を示す、図9との対応図。 機関回転数(遠心重錘位置)と制御軸の回動位置との関係を示す線図。 動弁装置の弁開閉タイミング線図。
A・・・・・遠心重錘の収縮位置
B・・・・・遠心重錘の拡張位置
G・・・・・スライダの第1摺動位置
H・・・・・スライダの第2摺動位置
29m・・・弁(主吸気弁)
35・・・・動弁装置
36・・・・カム軸
36m・・・カム(主吸気カム)
46・・・・カム軸と一体回転する回転部材(従動プーリ)
51・・・・遠心重錘
71a,71b・・・第1、第2カム溝
72a,72b・・・第1、第2キー部材
77・・・・ばね
80・・・・スライダ
83・・・・位置決め溝
84・・・・位置決めピン
85・・・・切換機構

Claims (3)

  1. クランク軸(12)より駆動されるカム軸(36)上のカム(36a)の回転により機関弁(29m)を開閉するようにした、内燃機関の動弁装置であって、
    カム軸(36)にカム(36m)を、このカム(36m)が所定の低速位相位置と、この低速位相位置から一定角度(α)進角した高速位相位置との間を回動し得るように嵌合し、カム軸(36)もしくはカム軸(36)と一体回転する回転部材(46)に、機関回転数の上昇に応じて収縮位置(A)から拡張位置(B)に向かって揺動する遠心重錘(51)を軸支し、この遠心重錘(51)及びカム(36m)間を、を前記カム(36m)に、遠心重錘(51)の収縮位置(A)から拡張位置(B)への揺動に応じてカム(36m)を低速位相位置から高速位相位置へ回動させる切換機構(85)を介して連結したものにおいて、
    前記切換機構(85)は、
    カム軸(36)に取り付けられると共に遠心重錘(51)の収縮位置(A)及び拡張位置(B)への揺動に連動して、カム軸(36)の直径方向で第1摺動位置(G)及び第2摺動位置(H)間を摺動するスライダ(80)と、
    このスライダ(80)の両端に取り付けられる第1及び第2キー部材(72a,72b)と、
    カム(36m)の内周面に形成され、スライダ(80)が第1摺動位置(G)にあるとき第1キー部材(72a)が係合してカム(36m)を低速位相位置に誘導保持する第1カム溝(71a)と、
    スライダ(80)が第2摺動位置(H)にあるとき第2キー部材(72b)が係合してカム(36m)を高速位相位置に誘導保持する第2カム溝(71b)とで構成されることを特徴とする、内燃機関の動弁装置。
  2. 請求項記載の内燃機関の動弁装置において、
    スライダ(80)と、第1及び第2キー部材(72a,72b)との各間に、スライダ(80)の摺動方向に沿う一定の遊びを設けると共に、スライダ(80)に対して各キー部材(72a,72b)を外方に付勢するばね(77,77)を介装したことを特徴とする、内燃機関の動弁装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の動弁装置において、
    カム軸(36)及びカム(36m)の一方に周方向の位置決め溝(83)を形成し、それらの他方には、位置決め溝(83)の一方の内端壁(83a)に当接してカム(36m)の低速位相位置を規定し、この位置決め溝(83)の他方の内端壁(83b)に当接してカム(36m)の低速位相位置を規定する位置決めピン(84)を固設したことを特徴とする、内燃機関の動弁装置。
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