JP4589720B2 - 2−(1−ベンジル−1h−ピラゾロ(3,4−b)ピリジン−3−イル)−5−(4−ピリジニル)−4−ピリミジンアミン誘導体およびグアニル酸シクラーゼ刺激因子としてのそれらの使用 - Google Patents

2−(1−ベンジル−1h−ピラゾロ(3,4−b)ピリジン−3−イル)−5−(4−ピリジニル)−4−ピリミジンアミン誘導体およびグアニル酸シクラーゼ刺激因子としてのそれらの使用 Download PDF

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、可溶性グアニル酸シクラーゼを刺激する化合物、その製造、および医薬としての、特に、心血管障害および/または性機能不全の処置用の医薬としてのそれらの使用に関する。
哺乳動物細胞における最も重要な細胞伝達系の1つは、サイクリックグアノシン一リン酸(cGMP)である。内皮から放出され、ホルモン性および機械性シグナルを伝達する一酸化窒素(NO)と共に、それはNO/cGMP系を形成する。グアニル酸シクラーゼは、グアノシン三リン酸(GTP)からのcGMPの生合成を触媒する。現在までに示されているこのファミリーの代表例は、構造的特徴およびリガンドのタイプの両方によって、2つのグループに分けることができる。即ち、ナトリウム排泄増加性ペプチドによって刺激され得る粒子状グアニル酸シクラーゼ、並びにNOによって刺激され得る可溶性グアニル酸シクラーゼである。可溶性グアニル酸シクラーゼは、2つのサブユニットからなり、ヘテロダイマー1個につきヘム1個を含有する可能性が極めて高く、それは調節部位の一部である。後者は、活性化メカニズムにとって中心的に重要なものである。NOは、ヘムの鉄原子に結合することができ、それによって酵素の活性を顕著に増加させる。これに対して、ヘム不含の調製物は、NOによって刺激され得ない。COも、ヘムの中心鉄原子に結合できるが、COによる刺激はNOによる刺激より顕著に低い。
cGMPの産生、並びに、その結果であるホスホジエステラーゼ、イオンチャンネルおよびタンパク質キナーゼの調節によって、グアニル酸シクラーゼは、種々の生理的過程において、特に平滑筋細胞の弛緩および増殖、血小板凝集および接着、および神経細胞のシグナル伝達、および上述の過程の欠陥によって引き起こされる障害において、重要な役割を担う。病的条件下に、NO/cGMP系が抑制される場合があり、それによって、例えば、高血圧、血小板活性化、細胞増殖の増加、内皮機能不全、アテローム性動脈硬化症、狭心症、心不全、血栓症、卒中、性機能不全および心筋梗塞が導かれることがある。
NOに依存せず、生物におけるcGMPシグナル伝達経路に影響を与えることを目的とする、かかる疾患の可能な治療法は、高い有効性およびごくわずかの副作用が予測される故に、有望なアプローチである。
現在まで、有機硝酸塩のような化合物(その作用はNOをベースとする)が、専ら可溶性グアニル酸シクラーゼの治療的刺激に使用されてきた。NOは、生物変換によって産生され、ヘムの中心鉄原子に結合することによって可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化する。副作用に加えて、耐性の発生が、この処置法の重大な欠点の1つである。
可溶性グアニル酸シクラーゼを直接的に(即ち、事前のNO放出なしで)刺激するいくつかの物質が、近年になって示されてきた。例えば、3−(5'−ヒドロキシメチル−2'−フリル)−1−ベンジルインダゾール(YC-1, Wu et al., Blood 84 (1994), 4226; Muelsch et al., Brit. J. Pharmacol. 120 (1997), 681)、脂肪酸(Goldberg et al, J. Biol. Chem. 252 (1977), 1279)、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホスフェート(Pettibone et al., Eur. J. Pharmacol. 116 (1985), 307)、イソリキリチゲニン(Yu et al., Brit. J. Pharmacol. 114 (1995), 1587)および種々の置換ピラゾール誘導体(WO98/16223)である。
さらに、WO98/16507、WO98/23619、WO00/06567、WO00/06568、WO00/06569、WO00/21954、WO02/42299、WO02/42300、WO02/42301、WO02/42302、WO02/092596およびWO03/004503は、可溶性グアニル酸シクラーゼの刺激物質としてピラゾロピリジン誘導体を記載している。これらの特許出願において、なかんずく、3位にピリミジン残基を有するピラゾロピリジンも記載されている。このタイプの化合物は、可溶性グアニル酸シクラーゼの刺激に関して、非常に高いインビトロ活性を有する。しかしながら、これらの化合物は、それらのインビボ特性、例えば、肝臓におけるそれらの挙動、それらの薬物動態学的挙動、それらの用量反応関係またはそれらの代謝経路に関して、欠点を有することがわかってきた。
従って、本発明の目的は、可溶性グアニル酸シクラーゼの刺激物質として作用するが、先行技術の化合物の前記欠点を有さない、さらなるピラゾロピリジン誘導体を提供することであった。
この目的は、請求項1に記載の化合物を介して、本発明により達成される。これらの新規ピラゾロピリジン誘導体は、3位の4−アミノ−5−(ピリジン−4−イル)ピリミジン残渣および1位の置換ベンジル基により特徴付けられる。
具体的には、本発明は、式(I)
Figure 0004589720
式中、
は、塩素、シアノ、トリフルオロメチルまたはメトキシであり、そして、
は、水素またはフッ素である、
または、
はフッ素であり、そして、
はフッ素である、
の化合物、並びにそれらの塩、異性体および水和物に関する。
本発明の式(I)の化合物は、それらの塩の形態でもあり得る。一般的に、有機または無機の塩基または酸との塩を挙げることができる。
生理的に許容し得る塩が本発明のために好ましい。本発明の化合物の生理的に許容し得る塩は、本発明の物質と、無機酸、カルボン酸またはスルホン酸との塩であり得る。特に好ましい例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸または安息香酸との塩である。
同様に、生理学的に許容し得る塩は、遊離カルボキシル基を有する本発明の化合物の金属塩またはアンモニウム塩であり得る。特に好ましい例は、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩、並びに、アンモニアまたは有機アミン(例えば、エチルアミン、ジまたはトリエチルアミン、ジまたはトリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、アルギニン、リジンまたはエチレンジアミン)から誘導されるアンモニウム塩である。
本発明の化合物は、互変異性形態で存在し得る。これは当業者に既知であり、本発明は、かかる形態を同様に包含する。
本発明の化合物は、さらに、生じ得るそれらの水和物の形態でもあり得る。
結合上の記号は、分子中の結合箇所を示す。
好ましいのは、式(Ia)
Figure 0004589720
式中、
1aは、
Figure 0004589720
の群から選択される、
の化合物、並びにそれらの塩、異性体および水和物である。
好ましいのは、式中、
1aが、
Figure 0004589720
である、
式(Ia)の化合物並びにそれらの塩、異性体および水和物である。
本発明の式(I)の化合物は、当業者が詳しい常套の反応工程により、例えば例示的実施態様の合成について記載の方法と同様に、製造できる。
本発明の式(I)の化合物は、予期されなかった価値ある範囲の薬理作用を示す。
本発明の式(I)の化合物は、血管弛緩および血小板凝集の阻害をもたらし、血圧の低下および冠状動脈血流の増加を導く。これらの作用は、可溶性グアニル酸シクラーゼの直接刺激およびcGMPの細胞内増加によって媒介される。さらに、本発明の式(I)の化合物は、cGMPレベルを増大させる物質、例えば、EDRF(内皮由来弛緩因子)、NO供与体、プロトポルフィリンIX、アラキドン酸またはフェニルヒドラジン誘導体の作用を増強する。
従って、それらは、心血管障害の処置、例えば、高血圧および心不全、安定および不安定狭心症、末梢および心臓血管障害、不整脈などの処置、心筋梗塞、卒中、一過性かつ虚血性の発作、末梢血流障害などの血栓塞栓性障害および虚血の処置、血栓溶解療法、経皮経管動脈形成術(PTA)、経皮経管冠状動脈形成術(PTCA)、バイパス術後の再狭窄の予防、および、動脈硬化症、喘息性障害および泌尿生殖器系の疾患、例えば、前立腺肥大、勃起機能不全、女性の性機能不全、骨粗鬆症、緑内障、肺性高血圧、胃不全麻痺および失禁の処置のための医薬において用いることができる。
また、本発明の式(I)の化合物は、NO/cGMP系の障害を特徴とする中枢神経系疾患の制御にも適する。それらは、中度認知障害、加齢性の学習および記憶障害、加齢性の記憶喪失、血管性痴呆、頭蓋脳外傷、卒中、卒中後に起こる痴呆(卒中後痴呆)、外傷後の頭蓋脳外傷、全般的集中障害、学習および記憶の問題を有する小児の集中障害、アルツハイマー病、レヴィー小体痴呆、前頭葉の変性を有する痴呆、例えばピック症候群、パーキンソン病、進行性核性麻痺、大脳皮質基底核変性を有する痴呆、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、多発性硬化症、視床変性、クロイツフェルト−ヤコブ痴呆、HIV痴呆、痴呆を伴う統合失調症またはコルサコフ精神病のような症状/疾患/症候群に特に関連して発生する認知障害後の、知覚、集中、学習または記憶を改善するのに特に好適である。これらの化合物は、中枢神経系障害、例えば、不安、緊張および抑鬱状態、CNS関連の性機能不全および睡眠障害の処置に、並びに、食物、刺激物質および依存性物質の摂取の病的障害の制御にも好適である。
本発明の式(I)の化合物は、さらに、脳血流の制御にも好適であり、従って、偏頭痛を制御するための有効な物質である。
本発明の式(I)の化合物は、卒中、脳虚血および頭蓋脳外傷のような脳梗塞の後遺症の予防および制御にも好適である。それらは、同様に、疼痛状態の制御にも用いることができる。
加えて、本発明の式(I)の化合物は、抗炎症作用を有し、従って、抗炎症物質として用いることもできる。
さらに、本発明は、本発明の式(I)の化合物と、1またはそれ以上の有機硝酸塩またはNO供与体との組合せも包含する。
本発明のための有機硝酸塩およびNO供与体は、一般的に、NOまたはNO種の放出を介してそれらの治療効果を発揮する物質である。例えば、そして好ましくは、ニトロプルシドナトリウム、ニトログリセリン、イソソルビドジニトレート、イソソルビドモノニトレート、モルシドミンおよびSIN-1が挙げられる。
さらに、本発明は、1またはそれ以上のサイクリックグアノシン一リン酸(cGMP)の分解を阻害する化合物との組合せも包含する。これらは、好ましくは、ホスホジエステラーゼ1、2および5(Beavo and Reifsnyder (1990), TiPS 11 pp. 150 to 155の命名法)の阻害物質である。これに関して特に好ましいのは、ホスホジエステラーゼ5の阻害物質(PDE V阻害物質)、特に、化合物シルデナフィル(Viagra商標、EP−A0463756、WO94/28902)、バルデナフィル(WO99/24433)またはタダラフィル(WO95/19978)のいずれかである。これらの阻害物質は本発明の化合物の作用を増強し、所望の薬理作用が高まる。
本発明はさらに、少なくとも1つの本発明の化合物を、好ましくは1つまたはそれ以上の医薬的に許容し得る賦形剤または担体と共に含む医薬、および上述の目的のためのそれらの使用に関する。
有効成分は、全身的および/または局所的効果を有し得る。この目的のために、有効成分は、例えば、経口、非経腸、経肺、鼻腔内、舌下、経舌(lingual)、頬側、直腸、経皮、結膜、局所などの適するやり方で、またはインプラントとして、投与できる。
有効成分は、これらの投与経路に適する投与形態で投与できる。
経口投与に適するのは、有効成分を迅速かつ/または修飾されたやり方で送達する既知の投与形であり、例えば、錠剤(非被覆および被覆錠剤、例えば、腸溶性被覆を施された錠剤、またはフィルム被覆錠剤)、カプセル剤、糖衣錠剤、顆粒剤、ペレット剤、粉末剤、乳剤、懸濁剤、液剤およびエアゾル剤である。
非経腸投与は、吸収段階を避けて(静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内)、または、吸収を含めて(筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)行うことができる。非経腸投与に適する投与形は、なかんずく、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤および滅菌粉末剤の形態の注射または点滴用製剤である。
他の投与経路に適するものは、例えば、吸入用医薬形態(なかんずく、粉末吸入器、噴霧器)、点鼻薬/液剤、スプレー剤;経舌、舌下または頬側投与用の錠剤またはカプセル剤、坐剤、耳または眼用の製剤、膣用カプセル剤、水性懸濁剤(ローション、震盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、ミルク、ペースト、散布剤またはステントなどのインプラントである。
有効成分は、本質的に既知の方法で、上述の投与形に変換できる。これは、不活性、非毒性、医薬的に適する賦形剤を使用して行う。これらには、なかんずく、担体(例えば、微結晶性セルロース)、溶媒(例えば、液体ポリエチレングリコール類)、乳化剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム)、分散剤(例えば、ポリビニルピロリドン)、合成および天然バイオポリマー(例えば、アルブミン)、安定剤(例えば、アスコルビン酸などの抗酸化剤)、着色剤(例えば、酸化鉄などの無機色素)、または風味および/または臭気マスキング剤(masking agent)が含まれる。有効成分は、適するならば、1またはそれ以上の上記担体中にマイクロカプセル封入形態で存在することもできる。
治療的に有効な式(I)の化合物は、混合物全体の約0.1ないし99.5、好ましくは約0.5ないし95重量%の濃度で、詳述した医薬製剤中に存在すべきである。
詳述した医薬製剤は、本発明の式(I)の化合物とは別に、他の有効医薬成分も含有できる。
ヒトの医療および獣医学の医療において、本発明の有効成分を、総量で24時間毎に約0.001ないし約50、好ましくは0.001ないし10mg/kg体重で、適するならば複数の単回用量の形態で投与するのが、所望の結果を達成するのに有利であることが一般的に明らかになった。単回用量は、本発明の有効成分を、約0.001ないし約30、特に0.001ないし3mg/kg体重の量で含有する。
非限定的な好ましい実施例を利用して、本発明をより詳細に説明する。断りのない限り、全ての量的データは、重量パーセントに関するものである。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比および濃度のデータは、各場合で体積に関するものである。
生物学的試験
インビトロにおける血管弛緩作用
首の後に一撃を加えてウサギを気絶させ、放血させる。大動脈を取り出し、付着組織を除去し、1.5mm幅の輪に分割し、これを、以下の組成(mM):NaCl:119;KCl:4.8;CaClx2HO:1;MgSOx7HO:1.4;KHPO:1.2;NaHCO:25;グルコース:10を有する、37℃のカルボゲン(carbogen)ガス処理した Krebs-Henseleit 溶液を含有する器官浴5mL中で、1つずつ緊張状態におく。収縮力を Statham UC2 のセルで検出し、A/D変換器 (DAS-1802 HC, Keithley 器具s Munich) で増幅し、数値化し、並行してチャートレコーダーに記録する。フェニレフリンを、増大する濃度で漸増的に浴に添加することによって、収縮を発生させる。数回の対照サイクル後に、被験物質を、それぞれの後続ランにおいて、各場合に増加する用量で試験し、収縮の高さを、直前のランで到達した収縮の高さと比較する。対照値の高さを50%減少させるのに必要な濃度(IC50)を、これから算出する。標準適用容量は5μlであり、浴溶液中のDMSO含量は0.1%に相当する。
ウサギモデル
体重3−5kgの成体のオスのチンチラウサギを、配達後数日、単独で飼われることに順応させる。それらは自由に水に接近でき、一日に2時間、飼料を摂ることができる。動物は、10/14時間の昼/夜リズム(8時から点灯)で飼われ、室温は22−24℃である。
3ないし6匹の動物を各処置群で使用し、試験開始直前に計量する。i.v.投与のために、物質を Transcutol (GATTEFOSSE GmbH) に溶解し、3/7の比で、20%強度の Cremophor 溶液 (Cremophor (BASF)、水)により希釈する。0.5ml/kgの量を耳静脈に注射する。水溶性物質は0.9%塩化ナトリウム溶液で注射する。
経口投与のために、試験物質を6:10:9.69グリセロール:水:ポリエチレングリコール混合物に溶解し、胃管栄養法により1ml/kgの量で投与する。
休止状態では、ウサギの陰茎は陰部で見えず、陰茎の皮膚により完全に覆われている。突き出している陰茎の長さをスライドキャリパーで測定することにより勃起を測定する。測定は、物質投与の5、10、15、30、45、60および120分後に実行し、経口投与後には、さらに3、4、5および6時間後に実行する。このために動物を毎回ケージから出し、首の毛と後肢でしっかりとつかまえ、仰向けにして測定する。対応する溶媒対照を実行する(引用文献: E. Bischoff, K. Schneider, Int. J. of Impotence Res. 2001, 13, 230-235; E. Bischoff, U. Niewoehner, H. Haning, M. Es Sayed, T. Schenke, K. H. Schlemmer, The Journal of Urology, 2001, 165, 1316-1318; E. Bischoff, Int. J. Impotence Res. 2001, 13, 146-148 を参照)。
静脈および経口投与後の薬物動態学的パラメータの測定
被験物質を液剤として動物(例えば、マウス、ラット、イヌ)に静脈投与し、経口投与は、胃管栄養による液剤または懸濁剤として行う。物質投与後、指定時間に動物から血液を採取し、ヘパリン処理し、遠心分離によりそれらから血漿を得る。該血漿中の物質をLC/MS/MSにより分析的に定量する。かくして判明した血漿濃度/時間経過を、有効な薬物動態学用コンピュータープログラムを利用する薬物動態学的パラメータの算出に使用する。
チトクロムP450酵素の阻害
代謝に重要であるP−450イソ酵素を阻害する潜在能力を、96ウェル形式で自動的に試験する。これには2つの異なるアッセイを使用する。
蛍光代謝物の形成をベースとするアッセイでは、組換え酵素(例えば、CYP1A2、2C8、2C9、2C19、2D6または3A4)および一般にフルオレセインまたはクマリンの部分構造を含有する基質を用いる。各場合に、1つの基質濃度と8つの潜在的阻害物質の濃度を使用する。特定の組換えCYP酵素とのインキュベーションの後、蛍光読み取り機を使用して、対照(阻害物質なし)と比較した蛍光代謝物の程度を測定し、IC50を算出する [Anal. Biochem. 248, 188 (1997)]。
第2のアッセイでは、酵素供給源としてヒト肝臓のミクロソームを使用し、使用するCYPアイソフォーム選択的基質は、フェナセチン(CYP1A2)、ジクロフェナク(CYP2C9)、デキストロメトルファン(CYP2D6)およびミダゾラム(CYP3A4)である。特定の代謝物の形成をLC−MS/MSを使用して測定する。阻害が競合的であると仮定し、対照と比較した代謝物形成の減少からK値を算出する(1つの基質濃度および3つの阻害物質濃度)。
ヒト肝細胞培養におけるチトクロムP450酵素の阻害
チトクロムP450酵素の阻害に関して本発明の物質の副作用の可能性を調べるために、初代ヒト肝細胞を、細胞濃度2.5X10細胞、2層のコラーゲンの間で、24ウェルのマイクロタイタープレート中、37℃、5%COで、8日間培養する。細胞培養培地は、毎日交換する。
培養48時間後、肝細胞を様々な濃度の試験物質で、誘導物質のリファンピシン(RIF;50μM)、オメプラゾール(OME;100μM)およびフェノバルビタール(PB;2mM)と比較して、2重測定で5日間処理する。試験物質の最終濃度は、0.01−10μg/mlである。
チトクロム(CYP)P450酵素1A2、2B6、2C19および3A4に対する試験物質の誘導効果は、基質の7−エトキシレゾルフィン(CYP1A2)、[14C]−S−メフェニトイン(CYP2B6および2C19)および[14C]−テストステロン(CYP3A4)を8日目の細胞培養に添加することにより測定する。試験物質の誘導能力は、かくして測定される処理細胞のCYP1A2、2B6、2C19および3A4酵素の活性から、非処理細胞と比較して判断する。
出発化合物および例示的実施態様の合成:
略号:
Figure 0004589720
LCMSおよびHPLC方法:
方法1(LCMS)
器具:Micromass Platform LCZ, HP1100;カラム:Symmetry C18、50mmx2.1mm、3.5μm;溶離剤A:水+0.05%蟻酸、溶離剤B:アセトニトリル+0.05%蟻酸;勾配:0.0分90%A→4.0分10%A→6.0分10%A;オーブン:40℃;流速:0.5ml/分;UV検出:208−400nm
方法2(LCMS)
器具:Waters Alliance 2790 LC; カラム: Symmetry C18、50mmx2.1、3.5μm;溶離剤A:水+0.1%蟻酸、溶離剤B:アセトニトリル+0.1%蟻酸;勾配:0.0分5%B→5.0分10%B→6.0分10%B;温度:50℃;流速:1.0ml/分;UV検出:210nm
方法3(HPLC)
器具:DAD 検出を有するHP 1100; カラム: Kromasil RP-18、60mmx2mm、3.5μm;溶離剤:A=5mlHClO/lHO、B=ACN;勾配:0分2%B、0.5分2%B、4.5分90%B、6.5分90%B;流速:0.75ml/分;温度:30℃;検出UV210nm
分取RP−HPLC
カラム:YMC-Gel;溶離剤:アセトニトリル/水(勾配);流速:50ml/分;温度:25℃;検出UV210nm
出発化合物:
実施例1A
1−(2−クロロベンジル)ヒドラジン
Figure 0004589720
ヒドラジン水和物2.74g(54.75mmol)をメタノール10mlに導入し、メタノール5ml中の2−クロロ臭化ベンジル3.00g(14.60mmol)の溶液をRTで添加する。この間に温度は35−40℃に上昇し、次いで、混合物をRTで3時間撹拌する。溶媒を真空で除去し、残渣をジエチルエーテル100mlに溶かし、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過する。
総収量:2.34g(理論値の100%)
LC/MS(方法2):R=0.37分
MS(EI):m/z=157(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 3.29-3.59 (s, 2H), 3.84 (s, 2H), 7.18-7.56 (m, 4H), 10.22 (br. s, 1H).
実施例2A
1−(2,3−ジフルオロベンジル)ヒドラジン
Figure 0004589720
製造は、実施例1Aに記載のものと同様に、ヒドラジン水和物2.74g(54.75mmol)および2,3−ジフルオロ臭化ベンジル3.02g(14.60mmol)から行う。後処理のために、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン:メタノール30:1−10:1)により精製する。
総収量:1.51g(理論値の65%)
LC/MS(方法2):R=0.32分
MS(EI):m/z=159(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 3.75-3.88 (m, 2H), 4.61-4.94 (br. s, 3H), 7.07-7.39 (m, 3H).
以下の化合物の製造は、実施例1Aに記載のものと同様に行う:
Figure 0004589720
実施例6A
ナトリウム(1E)−1−シアノ−3−エトキシ−3−オキソ−1−プロペン−2−オラート
Figure 0004589720
ナトリウムメトキシド517g(7.60mol)をジエチルエーテル3000mlに導入し、氷冷しながら、蓚酸ジエチル1121g(7.60mol)を35分間かけて添加する。混合物を15分間撹拌し、再度冷却する。アセトニトリル312g(7.60mol)を20分間かけて滴下して添加する。混合物をRTで終夜撹拌し、生じる結晶を吸引濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、乾燥させる。
総収量:1030g(理論値の83%)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 1.27 (t, 3H), 4.17 (q, 2H), 7.60 (s, 1H).
実施例7A
エチル5−アミノ−1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート
Figure 0004589720
実施例1A由来の1−(2−クロロベンジル)ヒドラジン2.29g(14.60mmol)をジオキサン60mlにアルゴン下で溶解する。これに実施例6A由来のナトリウム(1E)−1−シアノ−3−エトキシ−3−オキソ−1−プロペン−2−オラート2.38g(814.60mmol)およびトリフルオロ酢酸2.66g(1.80ml;23.36mmol)を添加する。混合物を還流下で終夜沸騰させ、さらなる後処理をせずに、さらに反応させる。
LC/MS(方法2):R=2.45分
MS(EI):m/z=280(M+H)
実施例8A
エチル5−アミノ−1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート
Figure 0004589720
製造は、実施例7Aに記載のものと同様に、実施例2A由来の1−(2,3−ジフルオロベンジル)ヒドラジン1.50g(9.48mmol)、実施例6A由来のナトリウム(1E)−1−シアノ−3−エトキシ−3−オキソ−1−プロペン−2−オラート1.55g(9.48mmol)、トリフルオロ酢酸1.73g(1.17ml;15.18mmol)およびジオキサン40mlから行う。
LC/MS(方法1):R=3.90分
MS(EI):m/z=282(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 1.24 (t, 3H), 4.18 (q, 2H), 4.19-4.46 (br. s, 2H), 5.32 (s, 2H), 5.76 (s, 1H), 6.59-6.72 (m, 1H), 7.07-7.24 (m, 1H), 7.27-7.46 (m, 1H).
以下の化合物の製造は、実施例7Aに記載のものと同様に行う:
Figure 0004589720
実施例12A
エチル1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシラート
Figure 0004589720
トリフルオロ酢酸1.99g(1.35ml;17.52mmol)および3−ジメチルアミノアクロレイン1.45g(14.60mmol)を、アルゴン下で実施例7A由来のエチル5−アミノ−1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート4.08g(14.60mmol)の溶液に添加する。混合物を還流下で3時間沸騰させ、溶媒を真空で除去することにより後処理する。残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン:酢酸エチル7:1)により精製する。
総収量:2.94g(理論値の64%)
LC/MS(方法1):R=4.74分
MS(EI):m/z=316(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.37 (t, 3H), 4.41 (q, 2H), 5.91 (s, 2H), 7.00-7.08 (m, 1H), 7.12-7.22 (m, 1H), 7.34-7.43 (m, 1H), 7.46-7.49 (m, 1H), 7.83 (d, 1H), 8.50 (dd, 1H), 8.71 (dd, 1H).
実施例13A
エチル1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシラート
Figure 0004589720
製造は、実施例12Aに記載のものと同様に、実施例8A由来のエチル5−アミノ−1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート4.11g(14.60mmol)、トリフルオロ酢酸1.99g(1.35ml;17.52mmol)および3−ジメチルアミノアクロレイン1.45g(14.60mmol)から行う。
総収量:1.94g(理論値の29%)
LC/MS(方法1):R=3.31分
MS(EI):m/z=318(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 1.37 (t, 3H), 4.41 (q, 2H), 5.91 (s, 2H), 7.00-7.08 (m, 1H), 7.11-7.22 (m, 1H), 7.33-7.45 (m, 1H), 7.49 (dd, 1H), 8.50 (dd, 1H), 8.71 (dd, 1H).
以下の化合物の製造は、実施例12Aに記載のものと同様に行う:
Figure 0004589720
実施例17A
1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキサミド
Figure 0004589720
室温で、実施例12A由来のエチル1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシラート2.94g(9.31mmol)を、5.5モル濃度アンモニアのメタノール溶液50mlに懸濁する。混合物をRTで16時間撹拌し、再度回転エバポレーター中で乾燥するまで蒸発させる。残渣を再度アンモニア溶液50mlと混合し、50℃で3時間撹拌する。これを3日間にわたって繰り返す。最後の乾燥処理の後、残渣をジエチルエーテル40mlに溶かし、生じる結晶を吸引濾過し、乾燥させる。母液を再度回転エバポレーター中で濃縮し、混合物を再度アンモニア溶液50mlと混合し、オートクレーブ中、自己圧(autogenous pressure)下、80℃で撹拌する。残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン:酢酸エチル5:1)により精製する。
総収量:1.33g(理論値の50%)
LC/MS(方法1):R=4.09分
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 5.85 (s, 2H), 6.87 (dd, 1H), 7.25 (dt, 1H), 7.34 (dt, 1H), 7.40 (dd, 1H), 7.51 (dd, 1H), 7.78 (br. s, 2H), 8.58 (dd, 1H), 8.64 (dd, 1H).
実施例18A
1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキサミド
Figure 0004589720
室温で、実施例13A由来のエチル1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシラート1.90g(5.99mmol)を5.5モル濃度アンモニアのメタノール溶液50mlに懸濁する。混合物をRTで16時間撹拌し、回転エバポレーター中で乾燥するまで蒸発させる。さらに2回、ジクロロメタンを添加し、回転エバポレーター中で乾燥するまで蒸発させる。
総収量:0.87g(理論値の50%)
LC/MS(方法1):R=4.00分
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 5.86 (s, 2H), 6.90-7.03 (m, 1H), 7.07-7.22 (m, 1H), 7.29-7.49 (m, 2H), 7.71 (d, 2H), 8.57 (dd, 1H), 8.66 (dd, 1H).
以下の化合物の製造は、実施例17Aに記載のものと同様に行う:
Figure 0004589720
実施例22A
1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル
Figure 0004589720
実施例17A由来の1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキサミド1.19g(4.16mmol)をTHF30mlに懸濁し、ピリジン0.84g(0.86ml;10.66mmol)およびトリフルオロ酢酸無水物3.00g(1.75ml;10.66mmol)を添加する。混合物を室温で終夜撹拌する。次いで、混合物を水300mlに注ぎ、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、回転エバポレーター中で濃縮する。
総収量:0.880g(理論値の79%)
LC/MS(方法1):R=4.70分
MS(EI):m/z=269(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 5.92 (s, 2H), 7.18 (dd, 1H), 7.26-7.44 (m, 2H), 7.47-7.61 (m, 2H), 8.52 (dd, 1H), 8.80 (dd, 1H).
実施例23A
1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボニトリル
Figure 0004589720
製造は、実施例22Aに記載のものと同様に、実施例18A由来の1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキサミド0.84g(2.91mmol)、ピリジン0.59g(0.60ml;7.46mmol)およびトリフルオロ酢酸無水物2.10g(1.22ml;7.46mmol)で行う。
総収量:0.784g(理論値の99%)
LC/MS(方法2):R=3.22分
MS(EI):m/z=271(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 5.93 (s, 2H), 7.04-7.28 (m, 2H), 7.33-7.51 (m, 1H), 7.52-7.63 (m, 1H), 8.51 (dd, 1H), 8.81 (dd, 1H).
以下の化合物の製造は、実施例22Aに記載のものと同様に行う:
Figure 0004589720
実施例27A
1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミダミド塩酸塩
Figure 0004589720
実施例22A380mg(1.41mmol)をメタノール6mlにアルゴン下で懸濁する。そこにナトリウムメトキシド45.84mg(0.85mmol)を添加し、混合物を50℃で5時間撹拌する。次いで、そこに塩化アンモニウム189.12mg(3.54mmol)を添加し、混合物を還流下で2時間撹拌する。反応溶液を回転エバポレーター中真空で濃縮し、残渣を飽和炭酸ナトリウム溶液25mlに懸濁し、各回75mlの酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、乾燥させる。残渣をジエチルエーテル50mlに溶かし、生成物をジオキサン中の4規定塩酸で沈殿させる。沈殿を濾過し、高真空下で乾燥させる。
総収量:0.200g(理論値の44%)
LC/MS(方法2):R=1.51分
MS(EI):m/z=286(M+H−HCl
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 5.95 (s, 2H), 7.07 (dd, 1H), 7.29 (dt, 1H), 7.37 (dt, 1H), 7.49-7.59 (m, 2H), 8.58 (dd, 1H), 8.77 (dd, 1H), 9.42 (br. s, 4H).
実施例28A
1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミダミド塩酸塩
Figure 0004589720
実施例23A760mg(2.81mmol)をメタノール10mlにアルゴン下で懸濁する。そこにナトリウムメトキシド30.4mg(0.56mmol)を添加し、混合物をRTで4時間撹拌する。次いで、そこに塩化アンモニウム225.6mg(4.22mmol)を添加し、混合物をRTで5時間撹拌する。濃塩酸20.5mgの添加の後、温度を再度RTに下げ、真空で生成物から溶媒を無くす。残渣を10%強度炭酸ナトリウム溶液に懸濁し、酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を乾燥させ、濾過し、乾燥させる。残渣をジエチルエーテル15mlに溶かし、生成物をジオキサン中の1モル濃度塩酸で沈殿させる。沈殿を濾過し、高真空下で乾燥させる。
総収量:0.775g(理論値の76%)
LC/MS(方法1):R=2.65分
MS(EI):m/z=288(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 5.94 (s, 2H), 7.08-7.24 (m, 1H), 7.34-7.47 (m, 1H), 7.54 (dd, 1H), 8.55 (dd, 1H), 8.78 (dd, 1H), 9.39 (br. s, 4H).
以下の化合物の製造は、実施例27Aに記載のものと同様に行う:
Figure 0004589720
実施例32A
4−[(ジメチルアミノ)メチレン]ピリジンアセトニトリル(E/Z混合物)
Figure 0004589720
4−ピリジルアセトニトリル7.52g(63.7mmol)およびtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン11.09g(63.7mmol)を100℃で2時間撹拌する。この間に、遊離したジメチルアミンおよびt−ブタノールを、真空ポンプを利用して穏やかな減圧流を通し大気に放す。フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/酢酸エチル50:1→20:1)により、表題化合物を得る。
収量:10.2g(理論値の93%)
−Wert:0.29(ジクロロメタン/EA20/1)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 3.25 (s, 6 H, 2 x CH3), 7.25 (d, 2 H, Ar H), 7.80 (s, 1 H, Ar-H), 8.33 (d, 2 H, Ar-H).
MS(ESIpos.):m/z=174([M+H]
実施例33A
1−(2−フルオロベンジル)1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキサミジン
33A−1 エチル5−アミノ−1−(2−フルオロベンジル)ピラゾール−3−カルボキシラート
Figure 0004589720
トリフルオロ酢酸111.75g(75ml、0.98mol)を、ジオキサン2.5l中のシアノピルビン酸エチルのナトリウム塩100g(0.613mol)(Borsche and Manteuffel, Liebigs Ann. 1934, 512, 97と同様に製造する)に、アルゴン下、効率的に撹拌しながら、室温で添加し、混合物を10分間撹拌する。その間に、前駆物質の多くが溶解する。次いで、2−フルオロベンジルヒドラジン85.93g(0.613mol)を添加し、混合物を終夜沸騰させる。冷却後、析出してくるトリフルオロ酢酸ナトリウムの結晶を吸引濾過し、ジオキサンで洗浄し、溶液をそのままさらに反応させる。
33A−2 エチル1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシラート
Figure 0004589720
実施例33A−1から得られる溶液を、ジメチルアミノアクロレイン61.25ml(60.77g、0.613mol)およびトリフルオロ酢酸56.28ml(83.88g、0.736mol)と混合し、アルゴン下で3日間沸騰させる。溶媒を真空で蒸発させ、残渣を水2lに添加し、各回1lの酢酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、回転エバポレーター中で濃縮する。シリカゲル2.5kgで、トルエン/トルエン−酢酸エチル=4:1勾配で溶離して、クロマトグラフィーを実行する。収量:91.6g(2工程の理論値の50%)
m.p.85℃
(SiO、トルエン/酢酸エチル1:1):0.83
33A−3 1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキサミド
Figure 0004589720
実施例33A−2で得られるエステル10.18g(34mmol)をメタノール150mlに導入し、それを0−10℃でアンモニア飽和させる。混合物を室温で2日間撹拌し、次いで真空で濃縮する。
(SiO、トルエン/酢酸エチル1:1):0.33
33A−4 3−シアノ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン
Figure 0004589720
実施例33A−3由来の1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキサミド36.1g(133mmol)をTHF330mlに溶解し、ピリジン27g(341mmol)を添加する。次いで、10分間かけて、トリフルオロ酢酸無水物47.76ml(71.66g、341mmol)を添加する。その間に、温度は40℃に上昇する。混合物を室温で終夜撹拌する。それを水1lに添加し、各回0.5lの酢酸エチルで3回抽出する。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、1N塩酸で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、回転エバポレーター中で濃縮する。
収量:33.7g(理論値の100%)
m.p.:81℃
(SiO、トルエン/酢酸エチル1:1):0.74
33A−5 メチル(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミダート
Figure 0004589720
ナトリウムメトキシド30.37g(562mmol)をメタノール1.5lに溶解し、3−シアノ−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(実施例33A−4より)36.45g(144.5mmol)を添加する。混合物を室温で2時間撹拌し、生じる溶液を次の工程に直接用いる。
33A−6 1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミダミド
Figure 0004589720
実施例33A−5から得られるメチル(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミダートのメタノール溶液を、氷酢酸33.76g(32.19ml、562mmol)および塩化アンモニウム9.28g(173mmol)と混合し、還流下で終夜撹拌する。溶媒を真空で蒸発させ、残渣をアセトンで徹底的に摩砕し、沈殿する固体を吸引濾過する。
1H-NMR (DMSO-d6, 200 MHz): δ= 5.93 (s, 2H); 7.1-7.5 (m, 4 H); 7.55 (dd, 1H); 8.12 (dd, 1H); 8.30 (dd, 1H); 9.5 (bs, 4H 交換可能) ppm.
MS (EI): m/z = 270.2 (M-HCl)
実施例34A
2−[1−[(2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−(4−ピリジニル)−4−ピリミジンアミン
Figure 0004589720
実施例33A由来の1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミダミド0.50g(1.9mmol)および実施例32A由来の4−[(ジメチルアミノ)メチレン]ピリジンアセトニトリル(0.32g、1.9mmol)をキシレンに懸濁し、BF OEt(71μl、79mg、0.56mmol、0.3当量)を添加する。140℃で19h後、混合物を室温に放冷し、真空で濃縮する。表題化合物を、シリカゲル(ジクロロメタン:メタノール20:1)のフラッシュクロマトグラフィーおよび続くアセトニトリル中での撹拌により、精製する。
収量:0.24g(理論値の33%)
:0.17(EA/メタノール20:1)
m.p.:254℃
保持時間:R=2.7分(カラム: Symmetry、C−18、3.5μm、50X2.1mm、流速0.5ml/分、40℃、勾配:水(+0.1%蟻酸):アセトニトリル(+0.1%蟻酸)0分で90:10、7.5分で10:90))
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 5.81 (s, 2H, CH2), 7.0-7.6 (m, 9 H, Ar-H, NH2), 8.64 (mc, 3 H, Ar-H), 9.05 (d, 1 H, Ar-H)
MS(ESIpos.):m/z=398([M+H]
MS(ESIneg.):m/z=396([M−H]
実施例35A
2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−5−(4−ピリジニル)−4−ピリミジンアミン
Figure 0004589720
アンモニア約15mlをフラスコ中で濃縮し、ドライアイスで冷却する。そこにナトリウム0.347g(0.015mol)を添加し、混合物を30分間撹拌する。次いで、そこに実施例34A由来の化合物1.50g(0.004mol)を添加し、混合物を3時間撹拌する。塩化アンモニウム1.21g(0.023mol)を混合物に添加し、残りのアンモニアを終夜スクラバ・タワー(scrubbing tower)を通して蒸発させる。後処理のために、水を添加し、結晶を吸引濾過し、乾燥させる。残渣をカラムクロマトグラフィー(移動相:ジクロロメタン:メタノール8:2)により、次いでRP−HPLCにより、精製する。
総収量:0.50g(理論値の65%)
LC/MS(方法2):R=1.09分
MS(EI):m/z=290(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 6.57 (br. s, 2H), 7.25 (dd, 1H), 7.52 (dd, 2H), 7.90 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.55 (dd, 1H), 8.70 (dd, 2H), 9.03 (dd, 1H).
例示的実施態様
実施例1
2−[1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−(4−ピリジニル)−4−ピリミジンアミン
Figure 0004589720
実施例27A由来の1−(2−クロロベンジル)−1H−ピラゾール[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミダミド塩酸塩410mg(1.27mmol)および実施例32A由来の4−[(ジメチルアミノ)メチレン]ピリジンアセトニトリル242.46mg(1.40mmol)を、3:1ベンジルアルコール:イソブタノール混合物にRTで懸濁する。次いで、トリエチルアミン25.75mg(0.25mmol)を添加し、混合物を113℃で終夜撹拌する。次いで溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルに吸収させる。それをクロマトグラフィー処理(移動相:ジクロロメタン:メタノール30:1)する。合わせた純粋な画分を再度合わせ、分取RP−HPLCにより精製する。
総収量:70mg(理論値の13%)
LC/MS(方法1):R=3.52分
MS(EI):m/z=414(M+H)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 5.89 (s, 2H), 6.95 (d, 1H), 7.14 (br. s, 2H), 7.27 (t, 1H), 7.35 (t, 1H), 7.41 (dd, 1H), 7.50-7.58 (m, 3H), 8.28 (s, 1H), 8.61-8.73 (m, 3H), 9.07 (dd, 1H).
実施例2
2−[1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]−5−(4−ピリジニル)−4−ピリミジンアミン
Figure 0004589720
実施例28A由来の1−(2,3−ジフルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−カルボキシイミダミド塩酸塩680mg(1.88mmol)および実施例32A由来の4−[(ジメチルアミノ)メチレン]ピリジンアセトニトリル358mg(2.07mmol)を3:1ベンジルアルコール:イソブタノール混合物にRTで懸濁する。次いで、トリエチルアミン38.1mg(0.38mmol)を添加し、混合物を87−90℃で終夜撹拌する。さらに実施例32A由来の4−[(ジメチルアミノ)メチレン]ピリジンアセトニトリル0.5当量を添加し、混合物を87−90℃でさらに6時間撹拌する。それをベンジルアルコール3mlおよびイソブタノール19mlに希釈し、短時間113℃で加熱する。それを熱いまま濾過し、濾液を撹拌しながらゆっくりと冷却する。溶媒を真空で除去し、生成物をシリカゲルに吸収させる。それをクロマトグラフィー処理(移動相:ジクロロメタン:メタノール30:1−20:1)する。合わせた純粋な画分を再度合わせ、分取RP−HPLCにより精製する。
総収量:180mg(理論値の23%)
LC/MS(方法1):R=3.24分
MS(EI):m/z=416(M+H)
1H-NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ = 5.89 (s, 2H), 6.95-7.08 (m, 1H), 7.09-7.26 (m, 3H), 7.30-7.48 (m, 2H), 7.54 (dd, 2H), 8.28 (s, 1H), 8.61-8.73 (m, 3H), 9.05 (dd, 1H).
以下の化合物は、実施例1と同様に製造する:
Figure 0004589720
実施例6
2−({3−[4−アミノ−5−(4−ピリジニル)−2−ピリミジニル]−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル}メチル)ベンゾニトリル
Figure 0004589720
実施例35A由来の2−(1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル)−5−(4−ピリジニル)−4−ピリミジニルアミン60mg(0.21mmol)をジメチルホルムアミド6mlにアルゴン下で懸濁する。炭酸ナトリウム26.38mg(0.25mmol)を添加し、続いて50℃で1時間撹拌する。次いで、そこに2−シアノ臭化ベンジル40.66mg(0.21mmol)を添加し、混合物を50℃で終夜撹拌する。後処理のために、混合物を濾過し、濾液を1規定塩酸でpH4−5に合わせ、分取RP−HPLCにより精製する。
総収量:40mg(理論値の48%)
LC/MS(方法2):R=1.84分
MS(EI):m/z=405(M+H)
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 5.99 (s, 2H), 6.69 (s, 1H), 7.02-7.17 (m, 2H), 7.22 (d, 1H), 7.41 (dd, 1H), 7.47-7.57 (m, 2H), 7.59-7.68 (m, 1H), 7.85-7.94 (m, 1H), 8.28 (s, 1H), 8.63-8.69 (m, 3H), 9.06 (dd, 1H).

Claims (4)

  1. 式(I)
    Figure 0004589720
    式中、
    は、塩素、シアノ、トリフルオロメチルまたはメトキシであり、そして、
    は、水素またはフッ素である、
    または、
    はフッ素であり、そして、
    はフッ素である、
    の化合物、またはそれらの塩、異性体もしくは水和物。
  2. 式(Ia)
    Figure 0004589720
    式中、
    1aは、
    Figure 0004589720
    の群から選択される、
    の請求項1に記載の化合物、またはそれらの塩、異性体もしくは水和物。
  3. 式中、
    1aが、
    Figure 0004589720
    である、
    請求項2に記載の式(Ia)の化合物、またはそれらの塩、異性体もしくは水和物。
  4. 障害の処置のための、請求項1に記載の式(I)の化合物。
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