JP4588928B2 - 電子部品供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品搭載機に備えられていて、搭載ヘッドに電子部品を供給する電子部品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7〜図9に示される電子部品供給装置100のように、電子部品102を収納する凹部104Aが表面104B側に等ピッチで設けられ、且つ、該表面104Bがカバーテープ104Cで封止されたキャリヤテープ104をピックアップ領域106にこま送りする送り機構108と、該こま送りされるキャリヤテープ104に当接して該キャリヤテープ104をピックアップ領域106に案内するフィーダベース110と、ピックアップ領域106の送り方向後側でキャリヤテープ104からカバーテープ104Cを剥離する剥離機構111と、を含んでなる電子部品供給装置が知られている。
【0003】
送り機構108は円板の外周に突起が等ピッチで形成されたプーリを有し、該突起をキャリヤテープ104の送り孔104Dに係合させつつプーリを回転させてキャリヤテープを送るようにされている。
【0004】
剥離機構111は、前記カバーテープ104Cをリールで巻き取ることにより、該カバーテープ104Cを前記キャリヤテープ104から剥離するようにされている。
【0005】
カバーテープ104Cが剥離されることにより、キャリヤテープ104内に収納された電子部品102は、ピックアップ領域106で上方に開放され、該ピックアップ領域106の上方から搭載ヘッド113が下降・接近して電子部品102をピックアップし、基板上に搭載するようにされている。
【0006】
カバーテープが剥離されると、キャリヤテープ内の電子部品は振動等により跳ね上がって上方に飛び出すことがある。又、カバーテープが剥離されたキャリヤテープは、剥離機構による緊縛力から解放されて厚さ方向にたるみ易くなる。
【0007】
このような電子部品の跳ね上がりやキャリヤテープのたるみのために、搭載ヘッドが電子部品を正確にピックアップすることができないことがある。
【0008】
そこで、このような電子部品のピックアップミスを防止するため、ピックアップ領域106にはアッパーカバー112が設けられている。
【0009】
アッパーカバー112は、キャリヤテープ104の表面104Bに沿って配置され、カバーテープ104Cに代わって電子部品が跳ね上がることを防止している。
【0010】
又、アッパーカバー112はキャリヤテープ104の表面104Bに当接して、キャリヤテープ104を送り方向摺動自在に案内し、該キャリヤテープの厚み方向のたるみを防止している。
【0011】
尚、アッパーカバー112には電子部品のピックアップのための開口部が設けられている。
【0012】
アッパーカバー112は、送り方向後端側の基端部112Aがキャリヤテープ104の幅方向の偏心シャフト114を介してフィーダベース110に連結され、前端側の先端部112Bが揺動することにより、開閉自在とされている。
【0013】
先端部112Bは、ストッパ116により閉位置に保持・解除自在とされている。
【0014】
又、先端部112Bは、ストッパ116を介してばね118により、キャリヤテープ104に当接する方向に付勢されている。
【0015】
キャリヤテープ104をピックアップ領域106に安定した状態で送るためには、アッパーカバー112がキャリヤテープ104に略平行状態で当接又は近接することが望ましい。
【0016】
一方、キャリヤテープには、収納する電子部品の大きさ等により、様々な厚さのものが存在する。
【0017】
アッパーカバー112は、偏心シャフト114を支点として揺動するため、キャリヤテープの厚さによりキャリヤテープと略平行状態となったり、キャリヤテープに対して若干傾斜することがある。
【0018】
傾斜角が大きいと、アッパーカバー112がキャリヤテープ104に局部的に強く当接し、キャリヤテープの送り不良が発生することがある。
【0019】
傾斜角が小さい場合には、アッパーカバー112がばね118の付勢力に抗して揺動することにより、キャリヤテープとの局部的な当接を回避するようにされている。
【0020】
しかし、傾斜角が大きい場合には、例えアッパーカバー112がばね118の付勢力に抗して揺動したとしても、キャリヤテープとの局部的な当接を回避することができないことがある。このため、従来、偏心シャフト114を回転させてアッパーカバー12の基端部12Aを僅かに上昇又は下降させ、アッパーカバー112とキャリヤテープ104とが略平行状態となるように調節していた。
【0021】
偏心シャフト114は、首部114Aに対して軸部114Bが若干偏心しており、首部114Aにおいてフィーダベース110に回転自在に嵌合されると共に、軸部114Bにおいてアッパーカバー112に回転自在に嵌合されている。
【0022】
偏心シャフト114を適宜回転させることにより、軸部114Bは一定範囲で上下動し、これによりアッパーカバー112の基端部112Aが上下動するようにされている。
【0023】
アッパーカバー112の基端部112Aを適切な高さに調節することにより、アッパーカバー112を略平行状態でキャリヤテープ104に当接させることができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アッパーカバーとキャリヤテープとの相対角は、肉眼で確認することが困難な微小な角度である一方、このような肉眼視することが困難な範囲の相対角であっても、キャリヤテープの送り不良が発生することがあり、偏心シャフト114によるアッパーカバーの調整作業は困難であった。
【0025】
これに対して、例えばマイクロメータ等の測定器を備えることにより、偏心シャフトの適切な調整を確実に行うことができるが、測定器は高価であるため、電子部品供給装置の大幅なコスト増加という問題を発生させることとなる。
【0026】
又、電子部品供給装置は、一般的にキャリヤテープの幅方向に複数隣接して多数設置されるため、該幅方向のコンパクト化が求められており、マイクロメータ等の測定器を備えることはスペース上も困難である。
【0027】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、ピックアップ領域にキャリヤテープを安定した状態で確実に送ることができる、低コストで幅方向にコンパクトな電子部品供給装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、電子部品を収納する凹部が表面側に等ピッチで設けられ、且つ、該表面側がカバーテープで封止されたキャリヤテープをピックアップ領域にこま送りする送り機構と、該こま送りされるキャリヤテープに当接して該キャリヤテープを前記ピックアップ領域に案内するフィーダベースと、前記ピックアップ領域の送り方向後側で前記キャリヤテープから前記カバーテープを剥離する剥離機構と、を含んでなる電子部品供給装置において、前記ピックアップ領域の近傍で前記キャリヤテープの表面に沿って配置され、且つ、前記ピックアップ領域における該キャリヤテープの厚さ方向移動自在に前記フィーダベース側に支持されたアッパーカバーと、前記送り方向に相互に離間して配置され、前記アッパーカバーを前記キャリヤテープの方向に付勢する第1及び第2の2つの付勢手段とを設けたことにより、上記目的を達成するものである。
【0029】
又、前記送り方向一端側の基端部を前記キャリヤテープの幅方向のピンを介して前記フィーダベースに連結して他端側の先端部を揺動させることにより前記アッパーカバーを開閉自在とし、該先端部の近傍に前記第1の付勢手段を配置すると共に、前記アッパーカバー及び前記フィーダベースの少なくとも一方の部材に、前記ピンが挿通する前記キャリヤテープの厚さ方向の長孔を形成して該厚さ方向の一定範囲で前記基端部を移動自在とし、且つ、該基端部の近傍に前記第2の付勢手段を配置してもよい。
【0030】
更に、前記長孔を前記アッパーカバーに形成し、該アッパーカバーと前記ピンとの間に前記第2の付勢手段としてのばね部材を装架してもよい。
【0031】
更に又、前記ピックアップ領域の前記送り方向前側及び後側で前記キャリヤテープの表面に当接し、該キャリヤテープを前記送り方向移動自在に案内する一対のガイド部を前記アッパーカバーに設けてもよい。
【0032】
本発明によれば、キャリヤテープを安定した状態で確実にピックアップ領域に送ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態の例を図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
図1に示されるように、本実施の形態の例に係る電子部品供給装置10は、ピックアップ領域106の近傍でキャリヤテープ104の表面104Bに沿って配置され、且つ、前記ピックアップ領域106における該キャリヤテープ104の厚さ方向移動自在にフィーダベース110側に支持されたアッパーカバー12と、前記キャリヤテープ104の送り方向に相互に離間して配置され、前記アッパーカバー12を前記キャリヤテープ104の方向に付勢する第1の付勢手段14及び第2の付勢手段16の2つの付勢手段とが設けられたことを特徴としている。
【0035】
その他の点については前記従来の電子部品供給装置100と同様であるので、図5〜図7と同一符号を付することとして説明を省略する。
【0036】
前記アッパーカバー12は、前記送り方向一端側の基端部18が前記キャリヤテープ104の幅方向のピン20を介して前記フィーダベース110に連結されて他端側の先端部22が揺動することにより開閉自在とされている。
【0037】
前記先端部12は曲折されて前方に突出し、前記先端部12において前記アッパーカバー12はストッパ28に係止されて、開方向への揺動が規制され、閉位置に保持されている。
【0038】
このストッパ28は、前記キャリヤテープ104の厚さ方向のピン30により回転自在に支持され、前記アッパーカバー12の方向に突出した突起28Aの下端において前記先端部22に当接することにより前記アッパーカバー12を閉位置に保持するようにされ、又、前記ピン30の周りに揺動して前記突起28Aが前記先端部22から離間することにより、前記アッパーカバー12を解放するようにされている。
【0039】
又、前記先端部22の近傍には前記第1の付勢手段14が配置されている。該第1の付勢手段14は、圧縮コイルばねで、下端において前記ストッパ28の下端部28Bに連結され、上端において前記フィーダベース110に連結されている。
【0040】
この第1の付勢手段14により、前記ストッパ28は前記突起28Aが前記アッパーカバー12の先端部22に当接する方向に付勢されている。
【0041】
即ち、前記アッパーカバー12は前記閉位置において前記キャリヤテープ104に当接する方向に付勢され、且つ、前記第1の付勢手段14の付勢力に抗して揺動可能とされている。
【0042】
なお、前記ストッパ28の突起28Aは、側面が前記アッパーカバー12の方向に下り傾斜する傾斜面とされている。
【0043】
前記アッパーカバー12の基端部18には、前記ピン20が挿通する、前記ピックアップ領域106における前記キャリヤテープ104の厚さ方向の長孔24が形成されて該厚さ方向の一定範囲で前記基端部18が移動自在とされている。
【0044】
更に、該基端部18には前記第2の付勢手段16が設置されている。
【0045】
該基端部18は、角型パイプ状で、2つの側壁部18A及び18B双方に前記長孔24が形成されている。前記ピン20は、2つの長孔24を貫通すると共に、一端近傍において前記フィーダベース110に軸支又は、固定支持されている。
【0046】
該ピン20は、図2及び図3に示されるように雄ねじ部材20A及び雌ねじ部材20Bを螺合して構成され、軸方向の両端が頭部とされている。これにより、前記キャリヤテープ104の幅方向両側への前記アッパーカバー12の移動が規制されている。
【0047】
又、前記雄ねじ部材20Aには、軸方向と垂直、且つ、下方に開口する穴20Cが形成されている。前記第2の付勢手段16は圧縮コイルばねで、上端部が該穴20Cに嵌入し、下端部が前記基端部18の底板18Cの内側に当接している。
【0048】
これにより、前記アッパーカバー12の基端部18は常態で前記第2の付勢手段16に付勢されて、最も下降した位置に保持されると共に、前記第2の付勢手段16の付勢力に抗して上方に移動可能とされている。
【0049】
図4に示されるように、前記アッパーカバー12の上面部には、前記ピックアップ領域106に対応して前記キャリヤテープ104の凹部104Aから電子部品をピックアップするための切欠き12Aが形成されている。この切欠き12Aの前記送り方向前側及び後側には、前記キャリヤテープ104の表面104Bに当接し、該キャリヤテープ104を前記送り方向移動自在に案内する一対のローラ(ガイド部)26A及び26Bが設けられている。
【0050】
これらローラ26A及び26Bは、前記キャリヤテープ104の幅方向と平行なピン(図示省略)により前記アッパーカバー12に回転自在に支持されている。
【0051】
なお、図4における符号12Bは、前記キャリヤテープ104から剥離されるカバーテープ104Cを案内するスリットを表わしている。
【0052】
次に、前記電子部品供給装置10の作用について説明する。
【0053】
まず、前記アッパーカバー12を開状態とし、前記キャリヤテープ104を巻装テープから巻き出して、該キャリヤテープ104の先端部の送り孔104Dを前記送り機構108のプーリに係合すると共に、前記カバーテープ104Cを前記アッパーカバー12のスリット12Bに挿通させて該カバーテープ104Cの先端を前記剥離機構111に係止する。
【0054】
次に、前記アッパーカバー12を押し下げると、該先端部22は前記ストッパ28の突起28Aの傾斜面に当接し、該突起28Aが前記先端部22から離間する方向に揺動する。更に、前記アッパーカバー12を押し下げると、該先端部22は前記ストッパ28の突起28Aを乗り越える。該ストッパ28は前記第1の付勢手段14に付勢されて前記先端部22に接近する方向に揺動する。
【0055】
これにより、前記アッパーカバー12は前記先端部22において前記ストッパ28の突起28Aに係止されて、前記閉位置に保持される。
【0056】
又、前記アッパーカバー12は、前記ローラ26A及び26Bにおいて前記キャリヤテープ104の表面104Bに当接する。
【0057】
前記アッパーカバー12は前記キャリヤテープ104の厚さ方向に移動自在とされ、前記先端部22及び前記基端部18において前記第1の付勢手段14及び前記第2の付勢手段16により前記キャリヤテープ104の方向に付勢されているので、キャリヤテープ104の厚さに拘らず、2つのローラ26A及び26Bは前記キャリヤテープ104の表面104Bに確実に当接すると共に、前記第1及び第2の付勢手段14及び16の付勢力に抗して前記キャリヤテープ104の厚さ方向に移動可能である。
【0058】
なお、前記第1及び第2の付勢手段14及び16は圧縮コイルばねであるため、前記キャリヤテープ104の厚さに比例して付勢力が増加する。
【0059】
次に前記送り機構108及び前記剥離機構111を駆動すると、前記カバーテープ104Cが前記剥離機構102に巻き取られながら該カバーテープ104Cが剥離されたキャリヤテープ104は順次前記ピックアップ領域106に送られる。
【0060】
前記ローラ26A及び26Bが前記ピックアップ領域106の前側及び後側で前記キャリヤテープ104の表面104Bに当接し該キャリヤテープ104の上下方向の動きを規制しているので、該キャリヤテープ104が前記ピックアップ領域106において厚さ方向にたるむことがない。
【0061】
又、該カバーテープ104Cが剥離されたキャリヤテープ104は前記アッパーカバー12で覆われているので、振動等によりキャリヤテープ104から電子部品が跳ね上がることがない。
【0062】
このため、前記ピックアップ領域106において搭載ヘッドが正確、且つ確実に電子部品をピックアップすることができる。又、前記アッパーカバー12は、前記基端部18が前記キャリヤテープ104の厚さ方向に移動可能とされているので、2つのローラ26A及び26Bが他方のローラから独立して前記キャリヤテープ104の厚さ方向に移動することができ、例えば基端部が回転のみ可能に支持される場合のように一方のローラがキャリヤテープに過度に当接してキャリヤテープの送り不良が発生することがない。
【0063】
又、一般的にキャリヤテープは厚くなる程曲げ剛性が高く、曲げ剛性が高いキャリヤテープの厚さ方向のたるみを規制するためには、それだけアッパーカバーをキャリヤテープに強く当接させる必要があるが、前記第1及び第2の付勢手段14及び16が圧縮コイルばねであるので、前記ローラ26A及び26Bの当接力は、キャリヤテープの厚さの増加に伴い自動的に増加する。即ち、前記ローラ26A及び26Bに自動的に適切な当接力を付与することができる。
【0064】
更に、前記アッパーカバー12は前記ローラ26A及び26Bにおいて、前記キャリヤテープと転がり接触するので、ローラとキャリヤテープとの当接力が若干強い場合であっても前記キャリヤテープ104を前記送り方向に滑らかに案内することができる。
【0065】
即ち、前記電子部品供給装置10は、前記キャリヤテープ104の厚さに拘らず、該キャリヤテープ104を安定した状態で前記ピックアップ領域106に案内して、正確、且つ、確実な電子部品のピックアップを実現することができる信頼性の高い電子部品供給装置である。
【0066】
又、厚さが異なるキャリヤテープをセットする場合であっても、キャリヤテープの厚さに応じた調整をする必要が無く、キャリヤテープ交換作業の作業効率が良い。
【0067】
又、前記第2の付勢手段16が前記ピン20と前記アッパーカバー12の間に装架され、該アッパーカバー12の基端部18内に配置されているので、前記電子部品供給装置10はコンパクトである。
【0068】
なお、本実施の形態の例において、前記アッパーカバー12は、前記ローラ26A及び26Bにおいて前記キャリヤテープ104に当接するようにされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、アッパーカバーとキャリヤテープとの摩擦抵抗が小さい場合には、例えば前記ローラ26A及び26Bに代えて一対の突起状のガイド部を設け、これら突起状のガイド部においてキャリヤテープに摺動するアッパーカバーとしてもよい。
【0069】
更に、ローラ、突起状のガイド部を設けることなく、上面板が直接的にキャリヤテープに当接するアッパーカバーとしてもよい。
【0070】
又、本実施の形態の例において、前記第1の付勢手段14及び前記第2の付勢手段16は圧縮コイルばねとされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば引張りコイルばね、ねじりコイルばね等の付勢手段としてもよい。
【0071】
更に、ばねに代えて、ウェイトを設け、重力によりアッパーカバーをキャリヤテープの方向に付勢する付勢手段としてもよい。
【0072】
更に、本実施の形態の例において、前記ピン20が挿通する前記長孔24が前記フィーダベース110に形成されて、前記アッパーカバー12の基端部18が上下方向の一定範囲で移動自在とされているが本発明はこれに限定されるものではなく、アッパーカバー側、又はフィーダベース及びアッパーカバーの双方の側に長孔を形成して、アッパーカバーの基端部を上下方向の一定範囲で移動自在としてもよい。
【0073】
又、本実施の形態の例において、前記アッパーカバー12は前記基端部18がピン結合され、前記先端部22が揺動することにより開閉自在とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、フィーダベースに着脱自在のアッパーカバーとしてもよい。
【0074】
又、本実施の形態の例において、前記第1の付勢手段14は前記先端部22の近傍に配置され、前記第2の付勢手段16は前記基端部18の近傍に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1の付勢手段と第2の付勢手段とが前記送り方向に相互に離間するように、第1の付勢手段及び第2の付勢手段の一方又は両方をアッパーカバーの先端部と基端部との間の中間部に配置してもよい。
【0075】
次に本発明の実施形態の第2例について説明する。
【0076】
本実施形態の第2例は前記実施形態の第1例に対してアッパーカバーの基端部とフィーダベースとの連結構造を変更したものである。その他の構造については前記実施形態の第1例と同様であるので説明を省略する。
【0077】
図5及び図6に示されるように、アッパーカバー40は基端部42において支点ブロック44とねじ46で一体に締結されている。一方、フィーダベース48はベースブロック50とねじ52で一体に締結されている。これら支点ブロック44とベースブロック50は幅方向のピン54を介して揺動自在に連結されている。
【0078】
前記支点ブロック44には前記アッパーカバー40側から前記ベースブロック50の方向に突出して該フィーダベース48を幅方向両側から挟むと共に前記幅方向に貫通するピン孔44A及び44Bが形成された一対のピン支持部44C及び44Dが設けられている。
【0079】
前記ピン54はこれらピン孔44A及び44Bに嵌合すると共に、前記ベースブロック50のピン結合部50Aを貫通し、ねじ56で前記ピン支持部44C及び44Dに固定されている。
【0080】
前記ベースブロック50のピン結合部50Aは前記フィーダベース48側から前記支点ブロック44の方向に突出すると共に、前記幅方向に貫通する上下方向の長孔50Bが形成されている。
【0081】
更に該ピン結合部50Aには上端から前記長孔50Bまで貫通する上下方向のばね保持孔50Cが形成され、該ばね保持孔50C内には圧縮コイルばねである第2の付勢手段58が保持されている。又、該ばね保持孔50Cの上端側はカバー60で閉塞されている。該カバー60と前記ピン54との間に前記第2の付勢手段58は圧縮状態で保持されている。尚、前記カバー60は前記ベースブロック50にねじ62で締結されている。
【0082】
次に本実施形態の第2例の作用について説明する。本実施形態の第2例は前記実施形態の第1例と同様に、前記アッパカバー40が基端部42において前記支点ブロック44、ピン54及びベースブロック50を介して前記フィーダベース48に揺動自在に支持されると共に、前記第2の付勢手段58で下方に付勢されつつ上下方向の一定範囲で移動自在とされているのでキャリヤテープを安定した状態で前記ピックアップに案内することができる。
【0083】
又、前記第2の付勢手段58は、固定支持された前記カバー60と前記ピン54の側面との間に装架されているので、前記アッパカバー40が揺動しても下端と前記ピン54とが摺動しつつ一定の形態に保持されるので、過度の変形が生じることがない。
【0084】
即ち、前記第2の付勢手段58が塑性変形したり、前記ばね保持孔50Cから脱落することがない。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、キャリヤテープの厚さに拘らず、キャリヤテープを安定した状態で確実にピックアップ領域に送ることが可能となり、信頼性の高い電子部品の供給を実現することができるという優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例に係る電子部品供給装置のピックアップ領域周辺の要部構造を示す側断面図
【図2】本発明の実施の形態の第1例に係る電子部品供給装置のアッパーカバーの基端部周辺の構造を拡大して示す後断面図
【図3】同側断面図
【図4】同アッパーカバーの構造を示す斜視図
【図5】本発明の実施の形態の第2例に係る電子部品供給装置のアッパーカバーの基端部周辺の構造を拡大して示す分解斜視図
【図6】同側断面図
【図7】従来の電子部品供給装置の全体構造を示す斜視図
【図8】従来のキャリヤテープの構造を示す斜視図
【図9】従来の電子部品供給装置のピックアップ領域周辺の構造を示す側断面図
【符号の説明】
10、100…電子部品
12、40、112…アッパーカバー
14…第1の付勢手段
16、58…第2の付勢手段
18、42…基端部
20、54…ピン
22…先端部
24、50B…長孔
26A、26B…ローラ(ガイド部)
104…キャリヤテープ
104A…凹部
104B…表面
104C…カバーテープ
106…ピックアップ領域
108…送り機構
110…フィーダベース
111…剥離機構
Claims (3)
- 電子部品を収納する凹部が表面側に等ピッチで設けられ、且つ、該表面側がカバーテープで封止されたキャリヤテープをピックアップ領域にこま送りする送り機構と、該こま送りされるキャリヤテープに当接して該キャリヤテープを前記ピックアップ領域に案内するフィーダベースと、前記ピックアップ領域の送り方向後側で前記キャリヤテープから前記カバーテープを剥離する剥離機構と、を含んでなる電子部品供給装置において、
前記ピックアップ領域の近傍で前記キャリヤテープの表面に沿って配置され、且つ、前記ピックアップ領域における該キャリヤテープの厚さ方向移動自在に前記フィーダベース側に支持されたアッパーカバーと、
前記送り方向に相互に離間して配置され、前記アッパーカバーを前記キャリヤテープの方向に付勢する第1及び第2の2つの付勢手段とが設けられ、
前記アッパーカバーは、前記送り方向一端側の基端部が前記キャリヤテープの幅方向のピンを介して前記フィーダベースに連結されて他端側の先端部が揺動することにより開閉自在とされ、該先端部の近傍に前記第1の付勢手段が配置され、
前記アッパーカバーの基端部には前記フィーダベースを前記幅方向両側から挟むと共に前記ピンが挿通するピン孔が形成された一対のピン支持部が設けられ、
前記フィーダベースには前記ピンが挿通する前記キャリヤテープの厚さ方向の長孔が形成されて該厚さ方向の一定範囲で前記アッパーカバーの前記基端部が移動自在とされると共に前記長孔の上部には該長孔に向かって下方に開口し上端が閉塞されたばね保持孔が形成され、
前記第2の付勢手段は圧縮コイルばねで前記フィーダベースの前記ばね保持孔に保持されると共に下端部が前記ピンの側面に当接して前記フィーダベースと前記ピンとの間に装架されたことを特徴とする電子部品供給装置。 - 電子部品を収納する凹部が表面側に等ピッチで設けられ、且つ、該表面側がカバーテープで封止されたキャリヤテープをピックアップ領域にこま送りする送り機構と、該こま送りされるキャリヤテープに当接して該キャリヤテープを前記ピックアップ領域に案内するフィーダベースと、前記ピックアップ領域の送り方向後側で前記キャリヤテープから前記カバーテープを剥離する剥離機構と、を含んでなる電子部品供給装置において、
前記ピックアップ領域の近傍で前記キャリヤテープの表面に沿って配置され、且つ、前記ピックアップ領域における該キャリヤテープの厚さ方向移動自在に前記フィーダベース側に支持されたアッパーカバーと、
前記送り方向に相互に離間して配置され、前記アッパーカバーを前記キャリヤテープの方向に付勢する第1及び第2の2つの付勢手段とが設けられ、
前記アッパーカバーは、前記送り方向一端側の基端部が前記キャリヤテープの幅方向のピンを介して前記フィーダベースに連結されて他端側の先端部が揺動することにより開閉自在とされ、該先端部の近傍に前記第1の付勢手段が配置され、
前記アッパーカバーの前記基端部には前記ピンが挿通する前記キャリヤテープの厚さ方向の長孔が形成されて該厚さ方向の一定範囲で前記基端部が移動自在とされ、
前記ピンは前記フィーダベースに軸支又は固定支持されると共に前記ピンには下方に開口する穴が形成され、
前記第2の付勢手段は圧縮コイルばねで上端部が前記ピンの穴に嵌入し下端部が前記アッパーカバーの前記基端部に当接して前記ピンと前記アッパーカバーの前記基端部との間に装架されたことを特徴とする電子部品供給装置。 - 請求項1又は2において、
前記アッパーカバーには前記ピックアップ領域の前記送り方向前側及び後側で前記キャリヤテープの表面に当接し、該キャリヤテープを前記送り方向移動自在に案内する一対のローラが設けられ後側のローラは前記カバーテープが剥離される部位と前記ピックアップ領域との間に設置されたことを特徴とする電子部品供給装置。
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