JP4588265B2 - 膜状部材の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、膜状部材の取付構造に関する。さらに詳述すると、本発明は、膜状部材をパーテーション(Partition)の弾力壁材として、あるいは椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物に当該構造物の弾性支持要素として容易に取り付けるための取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10及び図11に示すようなパイプフレーム101によって構成される脚部に座103が直接取り付けられる椅子102が知られている(実公平8−8673号参照)。この椅子102の座103は、パイプフレーム101に溶接された受け金具108の上にボルト109によりねじ止め固定された枠状支持部材104と、該枠状支持部材104に一体化されたメッシュシートから成る膜状部材105と、該膜状部材105に載置されたクッション106と、クッション106及び枠状支持部材104を覆って枠状支持部材104の外側から裏側に回り込んで止着された上張地107とを備える。なお、図11中、符号110はボルト109に螺合するナット、符号111は枠状支持部材104のナット受け孔を示す。
【0003】
そして、膜状部材105を一体化した枠状支持部材104、即ちいわゆるシェル状の構造物は、インサート成形により形成される。この形成は例えば特公平7−37049号公報に開示されるように、図12に示すような金型112の外部に金型112を挟むように配置した一対のクランプ機構113を使用して、膜状部材105を挟持して金型112の間に位置させる。このとき、張力付与機構114によりクランプ機構113を金型112から離す方向(図中矢印で示す)に引っ張るようにして、膜状部材105に対して座103として必要な張力を与えておく。そして、各金型112を型締めして射出成形を行うことにより、枠状支持部材104と膜状部材105とを一体化する。さらに、枠状支持部材104が硬化してから金型112より取り外して、枠状支持部材104の周縁からはみ出した膜状部材105を切り取る。これにより、構造物が完成する。
【0004】
また、図13に示すように、枠状支持部材を内枠121と外枠122とで構成し、膜状部材105を予めクランプ機構120で固定しておいて、内枠121と外枠122とで膜状部材105を挟み込み、ねじ止め等することで、テンションを付与した状態で膜状部材105を枠状支持部材に固定することも行われている。
【0005】
更に、パーテーション(Partition)の分野においても、壁材としてメッシュ、フィルム若しくは布地などの膜状部材を採用し、鋼板や板材などの硬質材を採用する場合に受ける硬質な印象に代えて、柔らかく温かな印象と触感・材質感を与えることが考えられている。この場合、膜状部材を弛ませずにフレームに取り付けることが必要である。そこで、膜状部材を引っ張って一定の張力をかけた状態でフレームに対して取り付けるため、例えば図11に示される椅子の座の製造時と同様に、重ね合わされる二重フレーム材の間に引っ張られた膜状部材を挟み付けるようにしてビス止めなどで固定することが考えられる。更に、膜状部材のフレームへの固定の間にもフレームの外で膜状部材を引っ張って張力を付与し続けるため、取付後に膜状部材の周縁の一部あるいは全部がフレームからはみ出ることとなる。そこで、膜状部材のフレームからはみ出た周縁部を覆い隠して見栄えを良くするための端末処理として、例えば周縁部分を覆う飾りフレームなどが必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10から図12に示した膜状部材105を枠状支持部材104に樹脂一体成形により取り付ける方法では、高価な金型投資が必要となりコスト高となってしまう。一方、図13に示した膜状部材105の取付方法では、取付以前に膜状部材105を予め固定しておく必要があるなど作業性が悪く、また枠状支持部材を内枠121と外枠122とで構成することから部品数も増えコスト高となる。
【0007】
このことは、パーテーションにおいても同様であり、組み立てのための専用の治具や設備を必要とすると共に、組み立て作業性に手間がかかりコスト高となる問題を有している。また、部品点数も多くコスト高となるし、膜状部材からなる弾力壁材を採用する利点も生かし切れない問題を有している。即ち、膜状部材の材質や色、デザインなどを消費者の好みなどに応じて自由に変更できないなどの問題を有している。
【0008】
そこで本発明は、椅子の座や背凭れ等として機能する構造物に当該構造物の弾性支持要素として、あるいはパーテーションの弾力壁材として、膜状部材を特別な治具や工具を必要とせずに簡単に装着・脱着できる膜状部材の取付構造を提供することを目的とする。また、本発明は、椅子の座や背凭れ等の弾性支持要素としてあるいはパーテーションの弾力壁材として必要な弾力性並びに張力を膜状部材に与えて当該構造物などに簡易かつ低コストに膜状部材を取り付けることができる膜状部材の取付構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、枠体とこれに周縁部分が取り付けられて張設される膜状部材とから成る構造物において、膜状部材の周縁部の枠体と向き合う面側に外周縁部分で固着されてそれよりも内側の端部が捲れるように膜状部材から離れる係止部材を備え、枠体は膜状部材にかかる内向きの張力で引っ張られる係止部材の内側の端部を当接させると共に、膜状部材を取り外す場合には係止部材の内側の端部を滑らせることが可能な受け部と、膜状部材の外周縁部分が膜状部材の張力で係止部材の内側の端部を支点に外向きに広がるように転回するのを係止部材の膜状部材への固着端部分と当たって防ぐ鉤部とを有し、受け部と鉤部との間に膜状部材の張力の付与方向とは逆方向に開口する係止部材の差し入れ口を設けると共に、膜状部材を取り外す場合には係止部材の膜状部材への固着端部分を鉤部から離すように押し込むことが可能な係合溝を備え、膜状部材に構造物として必要な弾力性を発揮させる張力を与えた状態で、係止部材を係合溝に差し入れて受け部と鉤部との間に引っ掛けて係止させ、膜状部材を枠体に取り付けると共に、膜状部材を枠体から取り外す場合には、係止部材の膜状部材への固着端部分を鉤部から離すように押し込んで係止部材を膜状部材に沿うように傾け、係止部材の内側の端部を受け部上を滑らせて取り外すようにしている。
【0010】
したがって、膜状部材を引っ張りながらその周縁の係止部材を枠体の係合溝内に差し入れて係止部材の内側の端部を受け部に、先端側の膜状部材の固着端部分を鉤部にそれぞれ引っ掛けるだけで、膜状部材が引張られた状態で枠体に取り付けられて張設される。しかも、係止部材を枠体の係止溝に差し入れる際に、膜状部材の周縁を反転させて枠体を包み込むように巻き込んで固定されているため、取付と同時に膜状部材を引張る距離が長くなることから、より強いテンションを膜状部材に付与することができ、膜状部材を係合フレームに強力に固定できる。また、係合溝内に収容されている膜状部材並びに係止部材、特に固着端部分を鉤部から離すように押し込めば、係止部材が膜状部材に沿うように傾き、受け部上を滑って膜状部材の引っ張り力で係合溝の外に引き抜かれる。
【0011】
また、請求項2記載の発明にかかる膜状部材の取付構造は、膜状部材を椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物に弾性支持要素として取り付ける椅子において、膜状部材の周縁部の構造物と向き合う面側に外周縁部分で固着されてそれよりも内側の端部が捲れるように膜状部材から離れる係止部材を備え、構造物は膜状部材にかかる内向きの張力で引っ張られる係止部材の内側の端部を当接させると共に、膜状部材を取り外す場合には係止部材の内側の端部を滑らせることが可能な受け部と、膜状部材の外周縁部分が膜状部材の張力で係止部材の内側の端部を支点に外向きに広がるように転回するのを係止部材の膜状部材への固着端部分と当たって防ぐ鉤部とを有し、受け部と鉤部との間に膜状部材の張力の付与方向とは逆方向に開口する係止部材の差し入れ口を設けると共に、膜状部材を取り外す場合には係止部材の膜状部材への固着端部分を鉤部から離すように押し込むことが可能な係合溝を構成する係合フレームを備え、膜状部材に弾性支持要素として必要な弾力性を発揮させる張力を与えた状態で、係止部材を係合フレームの係合溝に差し入れて受け部と鉤部との間に引っ掛けて係止させ、膜状部材を係合フレームに取り付けると共に、膜状部材を係合フレームから取り外す場合には、係止部材の膜状部材への固着端部分を鉤部から離すように押し込んで係止部材を膜状部材に沿うように傾け、係止部材の内側の端部を受け部上を滑らせて取り外すようにしている。
【0012】
したがって、膜状部材を引っ張りながらその周縁の係止部材を構造物の係合フレームの係合溝内に差し入れて係止部材の内側の端部を受け部に、先端側の膜状部材の固着端部分を鉤部にそれぞれ引っ掛けるだけで、膜状部材が引張られた状態で係合フレームに取り付けられて張設される。しかも、係止部材を係合フレームの係止溝に差し入れる際に、膜状部材の周縁を反転させて係合フレームを包み込むように巻き込んで固定されているため、取付と同時に膜状部材を引張る距離が長くなることから、より強いテンションを膜状部材に付与することができ、膜状部材を係合フレームに強力に固定できる。そして、膜状部材を弾性支持要素とした座あるいは背凭れなどとして機能する椅子の構造物を構成する。また、係合溝内に収容されている膜状部材並びに係止部材、特に固着端部分を鉤部から離すように押し込めば、係止部材が膜状部材に沿うように傾き、受け部上を滑って膜状部材の引っ張り力で係合溝の外に引き抜かれる。
【0013】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の膜状部材の取付構造において、椅子の座あるいは背凭れ等を形成するフレームの全部又は一部を係合フレームとしている。この場合、係合フレームは、膜状部材の周縁を保持する支持部材として機能するだけでなく、椅子の座あるいは背凭れ等を形成するフレームとしても機能する。したがって、椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の部分数を削減する事ができる。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の膜状部材の取付構造において、係合フレームの鉤部よりも上側に構造物のフレームの上端縁が配置されるようにフレームと係合フレームとが接合され、係合フレームの係止部材差し入れ口をフレームが側方からは隠し、上方からは係合溝に係止部材を装入する隙間を設けるようにしている。この場合には、係合フレームの係止溝に差し込まれた係止部材と膜状部材とがフレームに隠れるので、装飾的に見栄えの良いものとなる。したがって、別に装飾のためのフレームなどを用意する必要が無く、コスト的に有利である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1から図4に、本発明の膜状部材の取付構造の一実施形態を椅子の座に適用した例について説明する。この実施形態における膜状部材2は、座(構造物)の弾性支持要素として座枠に取り付けられるもので、それ自体で座面を構成するものあるいはその上にウレタンフォームや上張り地を載せて支える座板の代用品として機能するものである。この膜状部材2の構造物たる座枠への取付けは、膜状部材2の周縁に備えられた係止部材3を、座枠に備えられた係合フレーム4の係合溝5に弾性支持要素として必要な弾力性を発揮させる張力を膜状部材2に与えた状態で差し入れ、膜状部材2の張力により引張られる係止部材3を係合フレーム4の受け部6aと鉤部6bとに引っ掛けて係止させ、膜状部材2を係合フレーム4に取り付けるようにしている。
【0017】
本実施形態では、椅子の座枠自体を係合フレーム4としている(図4参照)。
即ち、本実施形態の係合フレーム4は、膜状部材2の周縁を保持する支持部材として機能するとともに、椅子の座枠としても機能するものとしている。係合フレーム4は、例えば金属製であり、めっき処理が施された鋼板や、軽量且つ剛性に優れるアルミニウム合金や亜鉛ダイキャスト等の利用が好ましい。係合フレーム4は、例えば矩形の枠状とし、椅子の脚部を構成するパイプフレーム7に取り付ける。当該取付方法は、特に限定されるものではないが、本実施形態では、例えば溶接により係合フレーム4をパイプフレーム7に取り付けている。但しこれに限らず、ねじ止めによる取付であっても良く、また例えば係合フレーム4に係止爪を一体形成しておき、これをパイプフレーム7側の受け部、例えば孔や凹部にワンタッチで係止するようにしても良い。なお、本実施形態では、膜状部材2を取り付ける前に、係合フレーム4をパイプフレーム7に予め取り付けておくようにしている。ただし、膜状部材2を取り付けた後に、係合フレーム4をパイプフレーム7に取り付けるように構成しても良い。また、係合フレーム4とパイプフレーム7(あるいは係合フレーム4とは別体に座枠を設ける場合には、座枠)との取付け関係あるいは寸法関係は、係合フレーム4の鉤部6bよりも上側にパイプフレーム7の上端縁が配置されるような関係で(仮想線で示すように)パイプフレーム7と係合フレーム4とが接合され、係合フレーム4の係止部材差し入れ口6cをパイプフレーム7が側方からは隠し、上方からは係合溝5に係止部材3を装入する隙間を設けるようにしている。この場合には、係合フレーム4の係止溝5に差し込まれた係止部材3と膜状部材2とがフレーム7に隠れるので、装飾的にも見栄えの良いものとなる。したがって、別に装飾のためのフレームなどを用意する必要が無く、コスト的に有利である。
【0018】
この係合フレーム4は、膜状部材2にかかる内向きの張力で引っ張られる係止部材3の内側の端部を当接させる受け部6aと、膜状部材2の外周縁部分が膜状部材3の張力で係止部材3の内側の端部3aを支点に外向きに広がるように転回するのを係止部材3の膜状部材2への固着端部分3bと当たって防ぐ鉤部6bとを有し、受け部6aと鉤部6bとの間に膜状部材2の張力の付与方向とは逆方向に開口する係止部材3の差し入れ口6cを設けた係合溝5を構成する。より具体的には、例えば本実施形態では、係合フレーム4を図1〜図3に示すような断面形状としている。この場合、係合フレーム4は、膜状部材2が張られる平面に対し直交方向に位置する壁部8と、膜状部材2が張られる側における壁部8の端から、膜状部材2の取付時における膜状部材2を引張る方向(図1中の矢印Pで示す。以下単に、引張り方向Pとする。)に突出している受け部6aと、受け部6aとは逆側の壁部8の端から引張り方向PにU形に突出している鉤部6bとで構成されている。受け部6aと壁部8と鉤部6bとで囲まれた空間が係合溝5を形成する。受け部6aの先端と鉤部6bの先端との間の隙間が、係止部材3が差し入れられる口、即ち差し入れ口6cとなる。したがって、係止部材3を差し入れる係合溝5の入口6cは、膜状部材2の張力方向とは逆方向の外向きに設けられることになる。受け部6a及び鉤部6bは、膜状部材2の張力により引張られる係止部材3を引っかけて固定するロック機能を有する。また、受け部6aと鉤部6bは、係合フレーム4におけるフランジともなり、係合フレーム4における曲げやねじりに対する剛性を高め、係合フレーム4の座枠としての機能をも高める。
【0019】
本実施形態の係止部材3は、膜状部材2の周縁部の構造物と向き合う面側に外周縁部分3bで固着されてそれよりも内側の端部3aが捲れるように膜状部材から離れるように備えられている。即ち、膜状部材3の内側端部3aが起き上がり、膜状部材2とは異なる方向を向きうるように取り付けられている。この係止部材3は、例えば係合溝5内に収容可能な大きさの金属製あるいは硬質プラスチック製、木製、合板製などのプレート(平板)によって構成されている。係止部材3は、矩形状に形成される膜状部材2の四辺の各周縁部に縫製やリベット止め、スタッカ止め、接着、溶着などの適宜接合手段で固着される。本実施形態では、例えば縫製により係止部材3を膜状部材2に固着している。但しこれに限らず、係止部材3の固着部が膜状部材2の張力に耐え得る結合方法であれば良い。
【0020】
係止部材3における膜状部材2の固着位置(縫製箇所)2aは、例えば本実施形態では図3に示すように、係止部材3が係合溝5内で引っ掛け係止される際に鉤部6bと接触する位置としている。この場合、膜状部材2の一部を係止部材3と鉤部6bとで挟み込むことができ、膜状部材2をより強力に係合フレーム4に取り付けることができる。また、膜状部材2と係止部材3との固着部位(縫製部位)を係合フレーム4の内側に隠して露出させずに済むことから、外観上も好ましい。また、膜状部材2の取付の際において膜状部材2を引張る距離が長くなることから、より強いテンションを膜状部材2に付与することができる。なお、膜状部材2に必要な弾力性を発揮させる所定の張力を与えるように、膜状部材2の裁断寸法や膜状部材2と係止部材3の固着位置2aは調整される。
【0021】
ここで、膜状部材2としては、メッシュあるいはフィルム若しくは布地、不織布等が適用可能であるが、特にメッシュシートであることが好ましい。中でも、リサイクル可能なオレフィン系樹脂製あるいはポリエステル製メッシュシートが好ましく、例えば、ポリエステル糸とエラストマ性ポリエステル糸との織物(例えば、デュポン社製 商品名ダイメトロールとして知られているメッシュシート)の使用が好ましい。このポリエステル製メッシュシートは、へたりが少ない。そして、メッシュシートであることにより、弾力性や通気性が良好であるので、座り心地の良い快適な座を得ることができる。しかしながら、膜状部材2としては、特に上述のメッシュシートに限定されるものではなく、構造物(例えば座)1の弾性支持要素として十分な剛性と弾力性が発揮される材質・構造・組成のものが適宜使用される。
【0022】
以上のように構成される座1は、例えば図1から図3に示す手順で、本実施形態では座枠を構成する係合フレーム4へ膜状部材2を取付けることにより組み立てられる。先ず、図1中の右方に図示する係合フレーム4の係合溝5に、膜状部材2を引っ張らない状態で係止部材3を差し入れる。そして、この位置とは対向する位置、即ち図1中の左方に図示する係合フレーム4の係合溝5に、膜状部材2を矢示P方向に引張りながら、膜状部材2の周縁部及び係止部材3を折り曲げるように差し入れる(図2参照)。係合溝5内に収容された係止部材3は、膜状部材2の張力によりZ方向及びX方向に引張られ、係止部材3の内側の端部3aが受け部6aに、また係止部材3の固着端部分3bが内側端部3aを支点に外向きに広がるように転回して鉤部6bとそれぞれ当たって引っ掛かる(図3参照)。即ち、膜状部材2の張力による水平方向(図3中のX方向で示す。)の係止部材3の移動は鉤部6bにより妨げられ、鉛直方向(図3中のZ方向で示す。)の係止部材3の移動は受け部6aにより妨げられる。膜状部材2の張力が強いほどに係止部材3と受け部6a及び鉤部6bとの接触圧力は大きくなり、これにより、膜状部材2が係合フレーム4に強力に固定される。この状態で膜状部材2に作用している張力は、座として必要な弾力性を発揮させるように設定されたものである。また、係合溝5内に収容されている膜状部材2並びに係止部材3、特に固着端部分3bを鉤部6bから離すように押し込めば、係止部材3が膜状部材2に沿うように傾き、受け部6a上を滑って膜状部材2の引っ張り力で係合溝5の外に引き抜かれる(図2の状態)。これによって膜状部材2を係合フレーム4から取り外すことができる。
【0023】
以上の膜状部材の取付構造によれば、極めて簡易かつ低コストで膜状部材2を取付を行うことができる。即ち、膜状部材と座枠との樹脂一体成形による取付方法のような多大な金型投資は不要となる。また、内枠と外枠によって膜状部材2を挟み込む構造と比較しても、部品数を削減でき、また別途クランプ機構等で膜状部材2に予めテンションを与えておく必要はなく取付作業も容易となる。
【0024】
また、張材となる係合フレーム4に係合溝5を設けて断面J形とできるので、剛性を落とさずに係合フレーム4の断面積を小さくでき、この点もコスト的に有利となる。
【0025】
また、膜状部材2の裁断寸法や膜状部材2と係止部材3の固着位置等を調整することで、膜状部材2に付与する張力を調整できるため、所望の張力を容易に且つ安定して得ることができる。
【0026】
図8及び図9に、本発明の膜状部材の取付構造をパーテーションに適用した例について説明する。尚、本実施形態においては、上述の実施形態と同様の構成については同一符号を付し、その詳細な説明を省略し、パーテーション特有の構造等について説明する。
【0027】
この実施形態のパーテーション21は、膜状部材2を弾力性を有する壁材として採用したもので、パーテーション21の輪郭形状を形成するフレーム4に膜状部材2を張りつめて取り付けることによって構成され、膜状部材2が有する柔らかく温かな印象と触感・材質感を与えるものである。
【0028】
ここで、枠体4は、膜状部材2の周縁を保持する支持部材として機能するとともに、パーテーション21としての形態を定める骨格としても機能するもので、任意の枠形状を採ると共に膜状部材2を張る面と交差する外側の面に係止部材3の差し入れ口6cを開口するように係合溝を備えている。枠体4は、特に大きな荷重を支えることが想定される用途の場合を除いて、構造的にはそれほど剛性を有する材質・厚みなどで構成する必要はないが、通常はアルミニウム合金の型押し材や引き抜き材、めっき処理が施された鋼板や管材、軽量且つ剛性に優れる亜鉛ダイキャスト、プラスチック等が主に利用され、場合によっては木材なども使われる。枠体4は、脚部を備えて自立可能とされたり、図示していない取付具を装備して机やテーブルなどの什器類に支持させるようにしても良い。更に、この枠体4は、幾つかに分割可能に形成し、ジョイントなどで連結可能とすることが好ましい。この場合には、運搬時などに、膜状部材2と枠体4とを分離した上に更に枠体4を分割してコンパクトに収納できる。また、係合溝5を有する枠体4とは別に脚部や取付具を備えるフレーム材(図示していないが、図1のパイプフレーム7に相当するもの)を備え、枠体4を更にフレーム材に取り付けるように構成しても良い。この場合には、枠体4の係止部材差し入れ口6cをフレーム材で側方から見て隠し、上方からは係合溝5に係止部材3を装入する隙間を設けるようにすれば、枠体4の係止溝5に差し込まれた係止部材3と膜状部材2とがフレーム材に隠れるので、装飾的にも更に見栄えの良いものとなる。したがって、別に装飾のためのフレームなどを用意する必要が無く、コスト的に有利である。勿論、枠体4だけでも鉤部6bで膜状部材2の縫製箇所や係止部材3の縁は隠されるため、見栄えが悪くなることはない。
【0029】
係合溝5は、膜状部材2にかかる内向きの張力で引っ張られる係止部材3の内側の端部3aを当接させる受け部6aと、係止部材3の膜状部材2への固着端部分3bと当たって膜状部材2の外周縁部分が膜状部材3の張力で係止部材3の内側の端部3aを支点に外向きに広がるように転回するのを防ぐ鉤部6bとを有し、受け部6aと鉤部6bとの間に膜状部材2の張力の付与方向とは逆方向に開口する係止部材3の差し入れ口6cを設けている。即ち、係止部材3を差し入れる係合溝5の入口6cは、膜状部材2の張力方向とは逆方向の外向きに設けられることになり、受け部6a及び鉤部6bは、膜状部材2の張力により引張られる係止部材3を引っかけて固定するロック機能を発揮することとなる。また、受け部6aと鉤部6bは、枠体4におけるフランジともなり、枠体4における曲げやねじりに対する剛性を高め、枠体4の座枠としての機能をも高める。
【0030】
また、膜状部材2は、椅子の座や背凭れに用いた上述の実施形態の場合とは異なり、構造材としての十分な剛性と弾力性が発揮される材質・構造・組成のものである必要はなく、一定の張力が与えられる材質・構造であれば如何なるものでも採用可能であり、パーテーションとしての機能や装飾性などの観点から、相応しい材質・構造のものが適宜採用される。例えば、パーテーションとしての膜状部材2としては、天然繊維や合成繊維から成る布地、織物、不織布、メッシュ、フィルム等のほとんどの素材が使用可能である。例えば、オレフィン系樹脂製あるいはポリエステル樹脂製の生地やメッシュシート例えばポリエステル糸とエラストマ性ポリエステル糸との織物(デュポン社製 商品名ダイメトロールとして知られている)はリサイクル可能であり好ましい。しかも、このダイメトロールはへたりが少なくかつメッシュシートであることにより、弾力性や通気性が良好であるので、長期の使用にも弛まないし、視線を遮るパーテーションの働きをしながら、同時に空気の流通を可能として空調の妨げとならず、心地良い快適な環境を作り出すことができる。勿論、他の素材であってもメッシュ構造であれば視線の遮蔽と通気性との両立などの効果を奏することができるし、さらに素材ごとの独特の感触や光沢などが醸し出す優雅さや清涼感などが更に快適な環境を作り出すこととなる。
【0031】
以上のように構成されるパーテーション21は、図9に示すように、枠体4の係合溝5へ膜状部材2の端の係止部材3を差し入れるだけで組み立てられる。即ち、枠体4の一辺の係合溝5に、膜状部材2を引っ張らない状態で係止部材3を差し入れる。そして、この位置とは対向する辺の係合溝5に、膜状部材2を引張りながら、係止部材3を縫いつけた膜状部材2の周縁部を枠体4側へ折り曲げるように差し入れる。残りの辺についても同様にして周縁部の係止部材3を対応する係合溝5内に差し入れる。これによって、膜状部材2は弛まずに張りつめた状態で枠体4に取り付けられる。また、係合溝5内に収容されている膜状部材2並びに係止部材3、特に固着端部分3bを鉤部6bから離すように押し込めば、上述の実施形態と同様に、係止部材3が膜状部材2に沿うように傾き、受け部6a上を滑って膜状部材2の引っ張り力で係合溝5の外に引き抜かれる。これによって膜状部材2を枠体4から取り外すことができる。
【0032】
以上のように構成されるパーテーション21は、組み立てのための専用の治具や設備を必要とせず、組み立て作業性に手間がかからず低コストとなる利点を有している。しかも、オフィスで簡単に組み立てられ尚かつ分解可能であるので、運搬時の大きさを極端に小さくして搬送コストを圧縮できる。しかも、この膜状部材2の取替はオフィスなどで簡単にできるので、オフィス環境等に応じてあるいはそこで働く人等の好みに合わせて、膜状部材2の材質や色、デザインなどを自由に選択・変更できる。また、膜状部材2・壁材が汚れたり損傷した場合にも、簡単に取り外して洗濯したり交換したりすることができる。更には、部品点数も少なく低コストとなる。また、膜状部材と座枠との樹脂一体成形による取付方法のような多大な金型投資は不要となる。また、内枠と外枠によって膜状部材2を挟み込む構造と比較しても、部品数を削減でき、また別途クランプ機構等で膜状部材2に予めテンションを与えておく必要はなく取付作業も容易となる。
【0033】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、係止部材3や係合溝5、受け部6a並びに鉤部6bの形状は、上述の実施形態のものに限定されるものではない。係止部材3が係合溝5に差し入れられて、膜状部材2の張力により引張られる係止部材3を引っ掛け係止する機能を奏するものであればその構造や形状等には拘らない。例えば、係止部材3を係合溝5内により押し込み易い形状に適宜工夫しても良い。
【0034】
また、枠体4の形状は上述の実施形態のような平面的形状に限られるものではなく、立体的な形状としても良い。更に図1の実施形態では座枠自体を係合フレーム4としたが、これに限られるものではない。例えば図5に示すように、係合フレーム4とは別にパイプから成る座枠9を用意し、この座枠パイプ9の長手方向に沿って係合フレーム4を溶接又はねじ止め等で取り付けるようにしても良い。またこの場合、座枠パイプ9の長手方向に沿って一体に形成される係合フレーム4を連続的に設けるものに限定されず、例えば図6に示すように複数の係合フレーム4,…,4を間欠的に設けるようにしても良い。
【0035】
また、上述の実施形態の係合フレーム4のように、受け部6aと壁部8と鉤部6bとを一体に成形したものに限定されず、場合によっては複数の部材を組み合わせて係合フレーム4を構成するようにしても良い。例えば図7に示すように、断面L字型フレーム10と断面凹型フレーム11とを組み合わせてねじ止めし係合フレーム4を構成するようにしても良い。
【0036】
また、係合フレーム4や係止部材3の材質は必ずしも金属に限らず例えば樹脂であっても良い。例えば係合フレーム4、係止部材3と膜状部材2とをPET(ポリエチレンテレフタレート)やPP(ポリプロピレン)等のオレフィン系樹脂で構成し、さらに係止部材3を膜状部材2に固着する縫製の糸材や接着剤をオレフィン系樹脂あるいはポリエステル製から成るようにすることにより、座として使用される構成部材を全てオレフィン系樹脂製あるいはポリエステル製にして、各パーツ毎に分離せずにそのまま廃棄したり、あるいは粉砕・溶融して射出原材料などとしてリサイクルできるようにしても良い。このことは、パーテーションでも同じであり、膜状部材2と枠体4とを同じリサイクル可能な樹脂で構成すれば、各パーツ毎に分離せずにそのまま廃棄したり、あるいは粉砕・溶融して射出原材料などとしてリサイクルできる。
【0037】
また、上述の実施形態では、膜状部材2としてポリエステル製のメッシュシートを使用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばナイロン製のメッシュシートにしたり、あるいはメッシュシートには限られず、構造物として必要な弾力性及び強度を備えるフィルムやビニルや布地、不織布等の他の材質を採用するようにしても良い。フィルムとしては、例えばポリ塩化ビニリデン製のフィルム(商品名:サランラップ)を使用することができる。
【0038】
また、上述した実施形態では椅子の座として機能する構造物に本発明を適用しているが、これには限られず例えば背凭れや肘パネルに適用しても良いのは勿論である。
【0039】
また、膜状部材2を取り付けた構造物は、そのままで椅子の座や背凭れ等として使用することもできるが、場合によっては膜状部材2と係合フレーム4の上面及び外側面との全体を覆うように表皮部材を取り付けても良い。この場合、係合フレーム4の上面に露出される膜状部材2の周縁部分を隠すことができ、外観を任意の色や模様にすることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の膜状部材の取付方法によると、膜状部材に張力を与えた状態で、周縁の係止部材を枠体の係合溝に差し入れて引っ掛けるだけで、膜状部材が枠体に引張られた状態で取り付けられるので、別途クランプ機構等で膜状部材に予めテンションを与えておく必要はなく、膜状部材の取付を極めて簡易かつ低コストに行うことができる。更に、構造物の取付部の成形と膜状部材の一体的取付けとを金型を使った樹脂成形によって同時に行うような取付方法と比べて、多大な金型投資が不要となることから、製造コストを大幅に削減することができる。同時に、部品点数も少なくできることからコストを下げることができる。しかも、膜状部材の枠体への取付・取り外しは、専用の治具や設備を必要とせず、人手や簡単な工具の使用で簡単に実施できるので、用途や好みに合わせて膜状部材の材質や色、デザインなどを自由に選択・変更できる。また、膜状部材・壁材が汚れたり損傷した場合にも、簡単に取り外して洗濯したり交換したりすることができる。このことは、パーテーションに適用した場合に有用である。
【0041】
また、請求項2記載の膜状部材の取付構造によると、膜状部材に椅子の構造物として必要な弾力性を発揮させる張力を与えた状態で係止部材を係合溝に差し入れて引っ掛けるだけで、構造物の弾性支持要素として必要な弾力性を発揮させて係合フレームに張架されるので、別途クランプ機構等で膜状部材に予めテンションを与えておく必要はなく取付作業が容易である。しかも、構造物への膜状部材の取付を極めて簡易かつ低コストに行うことができる。更に、構造物の取付部の成形と膜状部材の一体的取付けとを金型を使った樹脂成形によって同時に行うような取付方法と比べて、多大な金型投資が不要となることから、少量生産に向いた低コストの取付構造となる。更に、内枠と外枠によって膜状部材を挟み込む構造などと比較しても支持強度的に遜色ない上に、部品数を削減できる利点を有する。更に、構造物の取付部と膜状部材とを樹脂成形によって一体化した構造と比べて、多大な金型投資が不要となることから、少量生産に向いた低コストの取付構造となる。しかも、係合フレームと膜状部材とを必要に応じて容易に分解できるので、膜部材の取替や修理、洗濯などが可能となる。また、椅子の購入時あるいは使用中に、座や背凭れの材質、膜構造並びに色などを自由に選択することも可能となる。
【0042】
さらに、請求項3記載の膜状部材の取付構造によれば、係合フレームは、膜状部材の周縁を保持する支持部材として機能するだけでなく、椅子の座あるいは背凭れ等を形成するフレームとしても機能する。したがって、椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の部分数を削減でき、一層の低コスト化を図ることができる。
【0043】
さらに、請求項4記載の膜状部材の取付構造によれば、係合溝内に差し込まれた膜状部材と係止部材の縁が係合フレームの鉤部で隠されて装飾的にも見栄えの良いものとなり、別に装飾のためのフレームなどを必要とせず、部品コストを下げうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜状部材の取付構造を実現する構造物の一形態を示す図4のI−I線断面図であり、膜状部材を取り付ける過程を説明する。
【図2】図1の状態から、膜状部材が取り付けられる過程の途中を示す断面図である。
【図3】図2の状態から膜状部材が取り付けられた状態を示す断面図である。
【図4】本発明の膜状部材の取付構造を適用した椅子の座の実施形態を示す斜視図である。
【図5】本発明の膜状部材の取付構造の他の形態を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の膜状部材の取付構造の更に他の形態を示す概略斜視図である。
【図7】係合フレームの他の形態を示す断面図である。
【図8】本発明の膜状部材の取付構造をパーテーションに適用した実施形態を示すもので、パーテーションの正面図である。
【図9】同パーテーションの平面図であり、膜状部材と枠体との取付構造を部分的に拡大して断面図で示す。
【図10】従来のパイプフレーム椅子を示す斜視図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】従来のメッシュ製座を製造する装置を示す概略縦断面図である。
【図13】従来の膜状部材の他の取付構造を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 座(構造物)
2 膜状部材
3 係止部材
4 係合フレーム/枠体
5 係合溝
6a 受け部
6b 鉤部
21 パーテーション
Claims (4)
- 枠体とこれに周縁部分が取り付けられて張設される膜状部材とから成る構造物において、前記膜状部材の周縁部の前記枠体と向き合う面側に外周縁部分で固着されてそれよりも内側の端部が捲れるように前記膜状部材から離れる係止部材を備え、前記枠体は前記膜状部材にかかる内向きの張力で引っ張られる係止部材の前記内側の端部を当接させると共に、前記膜状部材を取り外す場合には前記係止部材の内側の端部を滑らせることが可能な受け部と、前記膜状部材の外周縁部分が前記膜状部材の張力で前記係止部材の内側の端部を支点に外向きに広がるように転回するのを前記係止部材の前記膜状部材への固着端部分と当たって防ぐ鉤部とを有し、前記受け部と前記鉤部との間に前記膜状部材の張力の付与方向とは逆方向に開口する前記係止部材の差し入れ口を設けると共に、前記膜状部材を取り外す場合には前記係止部材の前記膜状部材への固着端部分を前記鉤部から離すように押し込むことが可能な係合溝を備え、前記膜状部材に前記構造物として必要な弾力性を発揮させる張力を与えた状態で、前記係止部材を前記係合溝に差し入れて前記受け部と前記鉤部との間に引っ掛けて係止させ、前記膜状部材を前記枠体に取り付けると共に、前記膜状部材を前記枠体から取り外す場合には、前記係止部材の前記膜状部材への固着端部分を前記鉤部から離すように押し込んで前記係止部材を前記膜状部材に沿うように傾け、前記係止部材の内側の端部を前記受け部上を滑らせて取り外すことを特徴とする膜状部材の取付構造。
- 膜状部材を椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物に弾性支持要素として取り付ける椅子において、前記膜状部材の周縁部の前記構造物と向き合う面側に外周縁部分で固着されてそれよりも内側の端部が捲れるように前記膜状部材から離れる係止部材を備え、前記構造物は前記膜状部材にかかる内向きの張力で引っ張られる係止部材の前記内側の端部を当接させると共に、前記膜状部材を取り外す場合には前記係止部材の内側の端部を滑らせることが可能な受け部と、前記膜状部材の外周縁部分が前記膜状部材の張力で前記係止部材の内側の端部を支点に外向きに広がるように転回するのを前記係止部材の前記膜状部材への固着端部分と当たって防ぐ鉤部とを有し、前記受け部と前記鉤部との間に前記膜状部材の張力の付与方向とは逆方向に開口する前記係止部材の差し入れ口を設けると共に、前記膜状部材を取り外す場合には前記係止部材の前記膜状部材への固着端部分を前記鉤部から離すように押し込むことが可能な係合溝を構成する係合フレームを備え、前記膜状部材に前記弾性支持要素として必要な弾力性を発揮させる張力を与えた状態で、前記係止部材を前記係合フレームの係合溝に差し入れて前記受け部と前記鉤部との間に引っ掛けて係止させ、前記膜状部材を前記係合フレームに取り付けると共に、前記膜状部材を前記係合フレームから取り外す場合には、前記係止部材の前記膜状部材への固着端部分を前記鉤部から離すように押し込んで前記係止部材を前記膜状部材に沿うように傾け、前記係止部材の内側の端部を前記受け部上を滑らせて取り外すことを特徴とする膜状部材の取付構造。
- 椅子の座あるいは背凭れ等を形成するフレームの全部又は一部を前記係合フレームとしたことを特徴とする請求項2記載の膜状部材の取付構造。
- 前記係合フレームの鉤部よりも上側に前記構造物のフレームの上端縁が配置されるように前記フレームと前記係合フレームとが接合され、前記係合フレームの係止部材差し入れ口を前記フレームが側方からは隠し、上方からは前記係合溝に前記係止部材を装入する隙間を設けたことを特徴とする請求項2または3記載の膜状部材の取付構造。
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