JP3486728B2 - 車椅子のシート構造 - Google Patents
車椅子のシート構造Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子のシート構
造に関し、特に、シートを構成するシート布の取り付け
・取り外しが容易となって、シート布の交換が簡単に行
なえるシート構造に関する。
造に関し、特に、シートを構成するシート布の取り付け
・取り外しが容易となって、シート布の交換が簡単に行
なえるシート構造に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、車椅子のシート構造
は、ボルトを利用して、シート布の左右両側を、車椅子
の左右両側で前後方向に配置されるシートパイプに対し
て連結させて、構成されていた。
は、ボルトを利用して、シート布の左右両側を、車椅子
の左右両側で前後方向に配置されるシートパイプに対し
て連結させて、構成されていた。
【0003】すなわち、シート布の左右両側に、取付孔
が形成され、その取付孔を介して、シートパイプに設け
られたねじ孔に、ボルトを螺合させて、シートを取り付
けていた。
が形成され、その取付孔を介して、シートパイプに設け
られたねじ孔に、ボルトを螺合させて、シートを取り付
けていた。
【0004】しかし、従来の構造では、ボルト止めの箇
所が、シート布の左右両側で5個ずつ配置されているこ
とから、シート布を交換する場合、10個のボルトの取
り外しと取り付けとを行なうこととなって、大変手間が
かかることとなっていた。
所が、シート布の左右両側で5個ずつ配置されているこ
とから、シート布を交換する場合、10個のボルトの取
り外しと取り付けとを行なうこととなって、大変手間が
かかることとなっていた。
【0005】また、ボルトの頭部がシートの左右両側の
上面に突出していたため、見栄えが悪く、さらに、シー
トに着座した際に、そのボルト頭部に接触する場合もあ
って、座り心地を低下させる場合もあった。
上面に突出していたため、見栄えが悪く、さらに、シー
トに着座した際に、そのボルト頭部に接触する場合もあ
って、座り心地を低下させる場合もあった。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、シート布の交換が容易になるとともに、座り心地や
見栄えを良好にすることができる車椅子のシート構造を
提供することを目的とする。
り、シート布の交換が容易になるとともに、座り心地や
見栄えを良好にすることができる車椅子のシート構造を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート構造
は、シート布の左右両側が、それぞれ、前後方向に配置
される左右のシートパイプに連結されて構成される車椅
子のシート構造であって、左右の前記シートパイプが、
それぞれ、上部に、軸方向に沿って開口するように形成
されたスリット、を備え、前記シート布の左右両側が、
それぞれ、全長にわたって前記シート布の左右両端を下
方側へ折り返して形成されるとともに、前記スリットを
経て、対応した前記シートパイプ内に挿入されるループ
部、を備え、左右の前記シートパイプ内に挿入された前
記各ループ部が、全長にわたる内部に、前記スリットか
らの抜けを防止可能な外径を有した連結棒を挿入され
て、左右の前記シートパイプに連結され、前記連結棒
が、両端にねじ孔を備えて構成され、 前記連結棒を、前
記シートパイプ内に配設された前記ループ部内に挿入さ
せ、前記各ねじ孔にボルトを螺合させ、前記シートパイ
プの両端面に前記ボルトの頭部を当接させることによ
り、前記連結棒が、前記シートパイプに組み付けられて
いることを特徴とする。
は、シート布の左右両側が、それぞれ、前後方向に配置
される左右のシートパイプに連結されて構成される車椅
子のシート構造であって、左右の前記シートパイプが、
それぞれ、上部に、軸方向に沿って開口するように形成
されたスリット、を備え、前記シート布の左右両側が、
それぞれ、全長にわたって前記シート布の左右両端を下
方側へ折り返して形成されるとともに、前記スリットを
経て、対応した前記シートパイプ内に挿入されるループ
部、を備え、左右の前記シートパイプ内に挿入された前
記各ループ部が、全長にわたる内部に、前記スリットか
らの抜けを防止可能な外径を有した連結棒を挿入され
て、左右の前記シートパイプに連結され、前記連結棒
が、両端にねじ孔を備えて構成され、 前記連結棒を、前
記シートパイプ内に配設された前記ループ部内に挿入さ
せ、前記各ねじ孔にボルトを螺合させ、前記シートパイ
プの両端面に前記ボルトの頭部を当接させることによ
り、前記連結棒が、前記シートパイプに組み付けられて
いることを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】さらに、前記シート布の左右の各ループ部
における折り返し部位と該折り返し部位に重なる部位と
に、相互に係合可能な面ファスナーを配置させることが
望ましい。
における折り返し部位と該折り返し部位に重なる部位と
に、相互に係合可能な面ファスナーを配置させることが
望ましい。
【0011】
【0012】
【発明の効果】本発明に係るシート構造では、シート布
の左右両側のループ部が、それぞれ、スリットを経て、
左右両側のシートパイプ内に挿入されて、さらに、各ル
ープ部が、内部に、スリットからの抜けを防止可能な外
径を有した連結棒を挿入されて、左右のシートパイプに
連結されている。
の左右両側のループ部が、それぞれ、スリットを経て、
左右両側のシートパイプ内に挿入されて、さらに、各ル
ープ部が、内部に、スリットからの抜けを防止可能な外
径を有した連結棒を挿入されて、左右のシートパイプに
連結されている。
【0013】そのため、シート布の交換では、単に、連
結棒を各ループ部から引き抜けば、スリットを経て、あ
るいは、シートパイプの端部から、簡単にシート布を取
り外すことができる。
結棒を各ループ部から引き抜けば、スリットを経て、あ
るいは、シートパイプの端部から、簡単にシート布を取
り外すことができる。
【0014】また、シート布の取り付けでは、上記と逆
に、左右両側のループ部を、スリットを経て、あるい
は、シートパイプの端部から、左右両側のシートパイプ
内に配置させ、ついで、各ループ部内に連結棒を挿入さ
せれば、シート布の左右両側を各シートパイプに連結さ
せることができる。
に、左右両側のループ部を、スリットを経て、あるい
は、シートパイプの端部から、左右両側のシートパイプ
内に配置させ、ついで、各ループ部内に連結棒を挿入さ
せれば、シート布の左右両側を各シートパイプに連結さ
せることができる。
【0015】すなわち、シート布の取り外しが、連結棒
のループ部からの引き抜きとループ部のシートパイプ内
からの引き抜きとの2工程で行なえ、また、シート布の
取り付けが、ループ部のシートパイプ内への挿入と連結
棒のループ部への挿入との2工程で行えて、きわめて簡
単に行なえることから、シート布の交換が容易となる。
のループ部からの引き抜きとループ部のシートパイプ内
からの引き抜きとの2工程で行なえ、また、シート布の
取り付けが、ループ部のシートパイプ内への挿入と連結
棒のループ部への挿入との2工程で行えて、きわめて簡
単に行なえることから、シート布の交換が容易となる。
【0016】また、シート布をシートパイプに連結する
部材が、シートの上面に突出するようなボルトでなく、
シートパイプ内に配置される連結棒であるため、シート
の上面の座り心地や外観を良好にすることができる。
部材が、シートの上面に突出するようなボルトでなく、
シートパイプ内に配置される連結棒であるため、シート
の上面の座り心地や外観を良好にすることができる。
【0017】したがって、本発明に係る車椅子のシート
構造では、シート布の交換が容易になるとともに、座り
心地や見栄えを良好にすることができる。
構造では、シート布の交換が容易になるとともに、座り
心地や見栄えを良好にすることができる。
【0018】そして、シート布における左右両側のルー
プ部を、シート布の前後方向の全長にわたって形成し
て、連結棒を各ループ部の全長にわたって挿入している
ことから、シート布の左右両側が、それぞれ、全長わた
って連結棒による抜け止めをされる態様となって、シー
ト布を前後方向の全長にわたって奇麗に張ることができ
る。
プ部を、シート布の前後方向の全長にわたって形成し
て、連結棒を各ループ部の全長にわたって挿入している
ことから、シート布の左右両側が、それぞれ、全長わた
って連結棒による抜け止めをされる態様となって、シー
ト布を前後方向の全長にわたって奇麗に張ることができ
る。
【0019】また、スリットを、左右のシートパイプに
おける上部にそれぞれ開口させ、シート布の左右のルー
プ部を、シート布の左右両端を下方側へ折り返して形成
しており、着座時、シート布の折り返した両端部が着座
時の重量を受けることとなって抜けにくくなるため、シ
ート布の両端部のループ部を、別途、縫合等して製造し
なくとも良い。さらにまた、連結棒を、両端にねじ孔を
設けて構成するとともに、シートパイプ内に配設された
ループ部内に挿入させ、各ねじ孔にボルトを螺合させ、
シートパイプの両端面にボルトの頭部を当接させること
により、連結棒をシートパイプに組み付けるようにして
いることから、左右の連結棒のシートパイプからの外れ
を防止できる。また、各連結棒の所望の側のボルトを外
せば、その連結棒を引き抜くことができるため、シート
布の交換作業が容易となる。
おける上部にそれぞれ開口させ、シート布の左右のルー
プ部を、シート布の左右両端を下方側へ折り返して形成
しており、着座時、シート布の折り返した両端部が着座
時の重量を受けることとなって抜けにくくなるため、シ
ート布の両端部のループ部を、別途、縫合等して製造し
なくとも良い。さらにまた、連結棒を、両端にねじ孔を
設けて構成するとともに、シートパイプ内に配設された
ループ部内に挿入させ、各ねじ孔にボルトを螺合させ、
シートパイプの両端面にボルトの頭部を当接させること
により、連結棒をシートパイプに組み付けるようにして
いることから、左右の連結棒のシートパイプからの外れ
を防止できる。また、各連結棒の所望の側のボルトを外
せば、その連結棒を引き抜くことができるため、シート
布の交換作業が容易となる。
【0020】さらに、シート布の左右のループ部を、シ
ート布の左右両端を折り返して形成するとともに、その
折り返し部位と折り返し部位に重なる部位とに、相互に
係合可能な面ファスナーを配置させれば、面ファスナー
の係合位置を変えて、左右のループ部間の距離を簡単に
変更することができ、シート布の張り具合を容易に調整
できるため、所望の座り心地を得ることができる。
ート布の左右両端を折り返して形成するとともに、その
折り返し部位と折り返し部位に重なる部位とに、相互に
係合可能な面ファスナーを配置させれば、面ファスナー
の係合位置を変えて、左右のループ部間の距離を簡単に
変更することができ、シート布の張り具合を容易に調整
できるため、所望の座り心地を得ることができる。
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0023】実施形態の車椅子CのシートSは、図1・
2に示すように、シート布12の左右両側をそれぞれ前
後方向に配置される左右のシートパイプ10(10L・
10R)に連結されて構成されている。
2に示すように、シート布12の左右両側をそれぞれ前
後方向に配置される左右のシートパイプ10(10L・
10R)に連結されて構成されている。
【0024】左右のシートパイプ10L・10Rは、車
椅子Cの左右のサイドパイプ2・2の内側に配置される
とともに、左右のベースパイプ1・1から延びるクロス
ロッド4・4・5・5に連結支持されている。一対ずつ
のクロスロッド4・5は、それぞれ、下端をベースパイ
プ1・1に対して回動自在に連結されるとともに、相互
に中央で軸支されて、左右のベースパイプ1やサイドパ
イプ2のそれぞれの相互を接近させるように、車椅子C
を左右両側から中央側に折り畳めるように、配設されて
いる。なお、図2・6に示す符号3は、車椅子Cを折り
畳み状態から使用状態に開いた際、各シートパイプ10
L・10Rを下面側で支持するブラケットであり、これ
らのブラケット3は、サイドパイプ2に固着されてい
る。
椅子Cの左右のサイドパイプ2・2の内側に配置される
とともに、左右のベースパイプ1・1から延びるクロス
ロッド4・4・5・5に連結支持されている。一対ずつ
のクロスロッド4・5は、それぞれ、下端をベースパイ
プ1・1に対して回動自在に連結されるとともに、相互
に中央で軸支されて、左右のベースパイプ1やサイドパ
イプ2のそれぞれの相互を接近させるように、車椅子C
を左右両側から中央側に折り畳めるように、配設されて
いる。なお、図2・6に示す符号3は、車椅子Cを折り
畳み状態から使用状態に開いた際、各シートパイプ10
L・10Rを下面側で支持するブラケットであり、これ
らのブラケット3は、サイドパイプ2に固着されてい
る。
【0025】そして、左右のシートパイプ10L・10
Rには、図1〜3に示すように、それぞれ、上部側の全
長にわたって、各パイプ10L・10Rの軸方向に沿う
スリット10aが形成されている。
Rには、図1〜3に示すように、それぞれ、上部側の全
長にわたって、各パイプ10L・10Rの軸方向に沿う
スリット10aが形成されている。
【0026】シート布12は、図1〜3・5に示すよう
に、前後方向の寸法をシートパイプ10の長さ寸法と等
しくして、左右両側に、それぞれ、シートパイプ10L
・10Rのスリット10aを経て、シートパイプ10L
・10R内に挿入されるループ部14を配設させて構成
されている。各ループ部14には、左右のシートパイプ
10L・10R内に挿入された状態で、内部に連結棒1
8が挿入されている。実施形態の場合、各ループ部14
は、シート布12の左右両端部12aを下方側へ折り返
して重ね、その対向面に固着させた面ファスナ15・1
6を相互に係合させて、形成されている。面ファスナ1
5・16は、汎用のものであり、一方が可撓性を有した
リング状のループを多数突設させて構成され、他方がそ
れらのループに係止可能な鉤状片を多数突設させて構成
されている。
に、前後方向の寸法をシートパイプ10の長さ寸法と等
しくして、左右両側に、それぞれ、シートパイプ10L
・10Rのスリット10aを経て、シートパイプ10L
・10R内に挿入されるループ部14を配設させて構成
されている。各ループ部14には、左右のシートパイプ
10L・10R内に挿入された状態で、内部に連結棒1
8が挿入されている。実施形態の場合、各ループ部14
は、シート布12の左右両端部12aを下方側へ折り返
して重ね、その対向面に固着させた面ファスナ15・1
6を相互に係合させて、形成されている。面ファスナ1
5・16は、汎用のものであり、一方が可撓性を有した
リング状のループを多数突設させて構成され、他方がそ
れらのループに係止可能な鉤状片を多数突設させて構成
されている。
【0027】連結棒18は、長さをシートパイプ10の
長さ寸法と等しくし、その外径を、シートパイプ10内
に配置されたループ部14の中に挿入可能で、かつ、ル
ープ部14内に挿入された状態で、ループ部14がスリ
ット10aから抜けない寸法としている。また、連結棒
18の両端面には、図4に示すように、ねじ孔18aが
形成され、これらのねじ孔18aには、ワッシャ20を
介在させて、ボルト19が螺合されている。
長さ寸法と等しくし、その外径を、シートパイプ10内
に配置されたループ部14の中に挿入可能で、かつ、ル
ープ部14内に挿入された状態で、ループ部14がスリ
ット10aから抜けない寸法としている。また、連結棒
18の両端面には、図4に示すように、ねじ孔18aが
形成され、これらのねじ孔18aには、ワッシャ20を
介在させて、ボルト19が螺合されている。
【0028】そして、各ボルト19がねじ孔18aに螺
合されて、ワッシャ20を介して、ボルト19の頭部1
9aがシートパイプ10L・10Rの両端面にそれぞれ
当接されることにより、左右の連結棒18が、シートパ
イプ10L・10Rに対して組付固定されることとな
る。
合されて、ワッシャ20を介して、ボルト19の頭部1
9aがシートパイプ10L・10Rの両端面にそれぞれ
当接されることにより、左右の連結棒18が、シートパ
イプ10L・10Rに対して組付固定されることとな
る。
【0029】実施形態の車椅子Cのシート布12の交換
について述べれば、左右の連結棒18のそれぞれの一方
の端部側のボルト19を緩めて、例えば、後端側の各ボ
ルト19を緩めて、それぞれの後端側のボルト19とワ
ッシャ20とを外せば、各連結棒18を前方側へ引き抜
くことができる。その後、シート布12の各ループ部1
4を、スリット10aを経て引き抜いたり、あるいは、
シートパイプ10L・10Rのそれぞれの前端側へ引き
抜けば、簡単にシート布12を左右のシートパイプ10
L・10Rから取り外すことができる。
について述べれば、左右の連結棒18のそれぞれの一方
の端部側のボルト19を緩めて、例えば、後端側の各ボ
ルト19を緩めて、それぞれの後端側のボルト19とワ
ッシャ20とを外せば、各連結棒18を前方側へ引き抜
くことができる。その後、シート布12の各ループ部1
4を、スリット10aを経て引き抜いたり、あるいは、
シートパイプ10L・10Rのそれぞれの前端側へ引き
抜けば、簡単にシート布12を左右のシートパイプ10
L・10Rから取り外すことができる。
【0030】そして、新たなシート布12の取り付けで
は、対応する面ファスナ15・16相互を係合させて、
左右両側にループ部14を形成しておいて、まず、それ
らのループ部14を、スリット10aを経て、あるい
は、シートパイプ10L・10Rの前端側から、シート
パイプ10L・10R内に配置させる。ついで、各ルー
プ部14内に、引き抜いておいた連結棒18を挿入さ
せ、各連結棒18の後端側にワッシャ20を介在させて
ボルト18を螺合させ、左右の連結棒18をシートパイ
プ10L・10Rに組み付ければ、新たなシート布12
の取り付けを完了させることができる。
は、対応する面ファスナ15・16相互を係合させて、
左右両側にループ部14を形成しておいて、まず、それ
らのループ部14を、スリット10aを経て、あるい
は、シートパイプ10L・10Rの前端側から、シート
パイプ10L・10R内に配置させる。ついで、各ルー
プ部14内に、引き抜いておいた連結棒18を挿入さ
せ、各連結棒18の後端側にワッシャ20を介在させて
ボルト18を螺合させ、左右の連結棒18をシートパイ
プ10L・10Rに組み付ければ、新たなシート布12
の取り付けを完了させることができる。
【0031】以上のように、実施形態では、シート布1
2の取り外しが、連結棒18の各ループ部14からの引
き抜きと各ループ部14のシートパイプ10L・10R
内からの引き抜きとの2工程で行なえ、また、シート布
12の取り付けが、ループ部14のシートパイプ10L
・10R内への挿入と連結棒18の各ループ部14への
挿入との2工程で行えて、きわめて簡単に行なえること
から、シート布12の交換が容易となる。
2の取り外しが、連結棒18の各ループ部14からの引
き抜きと各ループ部14のシートパイプ10L・10R
内からの引き抜きとの2工程で行なえ、また、シート布
12の取り付けが、ループ部14のシートパイプ10L
・10R内への挿入と連結棒18の各ループ部14への
挿入との2工程で行えて、きわめて簡単に行なえること
から、シート布12の交換が容易となる。
【0032】また、シート布12をシートパイプ10L
・10Rに連結する部材が、シートの上面に突出するよ
うなボルトでなく、シートパイプ10L・10R内に隠
れるように配置される連結棒18であるため、シートS
の上面の座り心地や外観を良好にすることができる。
・10Rに連結する部材が、シートの上面に突出するよ
うなボルトでなく、シートパイプ10L・10R内に隠
れるように配置される連結棒18であるため、シートS
の上面の座り心地や外観を良好にすることができる。
【0033】したがって、実施形態のシート構造では、
シート布12の交換が容易になって、多数の人が利用す
るようなレンタル用の車椅子に適し、また、座り心地や
見栄えを良好にすることができる。
シート布12の交換が容易になって、多数の人が利用す
るようなレンタル用の車椅子に適し、また、座り心地や
見栄えを良好にすることができる。
【0034】そして、実施形態では、シート布12にお
ける左右両側のループ部14が、シート布12の前後方
向の全長にわたって形成され、さらに、連結棒18が、
各ループ部14の全長にわたって挿入されていることか
ら、シート布12の左右両側が、それぞれ、全長わたっ
て各連結棒18による抜け止めをされる態様となって、
シート布12を前後方向の全長にわたって奇麗に張るこ
とができる。勿論、この点を考慮しなければ、シート布
12の左右のループ部14を、左右両側でそれぞれ断続
的に複数設けるように構成しても良い。
ける左右両側のループ部14が、シート布12の前後方
向の全長にわたって形成され、さらに、連結棒18が、
各ループ部14の全長にわたって挿入されていることか
ら、シート布12の左右両側が、それぞれ、全長わたっ
て各連結棒18による抜け止めをされる態様となって、
シート布12を前後方向の全長にわたって奇麗に張るこ
とができる。勿論、この点を考慮しなければ、シート布
12の左右のループ部14を、左右両側でそれぞれ断続
的に複数設けるように構成しても良い。
【0035】また、実施形態では、シートパイプ10L
・10Rのスリット10aを、左右のシートパイプ10
L・10Rにおける上部にそれぞれ開口させ、シート布
12の左右のループ部14を、シート布12の左右両端
部12aを下方側へ折り返して形成している。そのた
め、仮に、面ファスナ15・16を設けていなくとも、
着座時、シート布12の折り返した両端部12aが着座
時の重量を受けることとなって抜けにくくなるため、シ
ート布12の両端部のループ部14を、別途、縫合した
り、面ファスナ15・16等を利用して、形成しなくと
も良い。また、シート布12の左右両端部12aを下方
側へ折り返してループ部14を形成しているため、見栄
えも低下させない。勿論、これらの点を考慮しなけれ
ば、例えば、スリット10aを各シートパイプ10L・
10Rの対向する内側面や下面側に開口させ、シート布
12の両端部12aを下方側に折り返して、縫合した
り、面ファスナ等を利用して、ループ部14の環状構造
が常時維持されるように構成しても良い。ちなみに、こ
のように構成しても、請求項1の作用・効果を得られ、
さらに、ループ部14のシートパイプ10への連結強度
を向上させることもできる。
・10Rのスリット10aを、左右のシートパイプ10
L・10Rにおける上部にそれぞれ開口させ、シート布
12の左右のループ部14を、シート布12の左右両端
部12aを下方側へ折り返して形成している。そのた
め、仮に、面ファスナ15・16を設けていなくとも、
着座時、シート布12の折り返した両端部12aが着座
時の重量を受けることとなって抜けにくくなるため、シ
ート布12の両端部のループ部14を、別途、縫合した
り、面ファスナ15・16等を利用して、形成しなくと
も良い。また、シート布12の左右両端部12aを下方
側へ折り返してループ部14を形成しているため、見栄
えも低下させない。勿論、これらの点を考慮しなけれ
ば、例えば、スリット10aを各シートパイプ10L・
10Rの対向する内側面や下面側に開口させ、シート布
12の両端部12aを下方側に折り返して、縫合した
り、面ファスナ等を利用して、ループ部14の環状構造
が常時維持されるように構成しても良い。ちなみに、こ
のように構成しても、請求項1の作用・効果を得られ、
さらに、ループ部14のシートパイプ10への連結強度
を向上させることもできる。
【0036】さらに、実施形態では、シート布12の左
右のループ部14を、シート布12の左右両端を折り返
して形成するとともに、その折り返し部位12aと折り
返し部位12aに重なる部位とに、相互に係合可能な面
ファスナー15・16を配置させており、面ファスナー
15・16の係合位置を変えれば、図6に示すように、
左右のループ部14間の距離、すなわち、シート布本体
13の左右方向の長さを簡単に変更することができ、シ
ート布12の張り具合を容易に調整できるため、所望の
座り心地を得ることができる。
右のループ部14を、シート布12の左右両端を折り返
して形成するとともに、その折り返し部位12aと折り
返し部位12aに重なる部位とに、相互に係合可能な面
ファスナー15・16を配置させており、面ファスナー
15・16の係合位置を変えれば、図6に示すように、
左右のループ部14間の距離、すなわち、シート布本体
13の左右方向の長さを簡単に変更することができ、シ
ート布12の張り具合を容易に調整できるため、所望の
座り心地を得ることができる。
【0037】さらにまた、実施形態では、各連結棒18
を、両端にねじ孔18aを設けて構成するとともに、シ
ートパイプ10L・10R内に配設されたループ部14
内に挿入させ、ワッシャ20を介在させて、各ねじ孔1
8aにボルト19を螺合させ、シートパイプ10L・1
0Rの両端面に、ワッシャ20を介して、ボルト頭部1
9aを当接させることにより、連結棒18をシートパイ
プ10L・10Rに組み付けるように構成している。そ
のため、ボルト19止めにより、連結棒18の各シート
パイプ10L・10Rからの外れを確実に防止できる。
また、各連結棒18の所望の側のボルト19を外せば、
その連結棒18を簡単に引き抜くことができるため、シ
ート布12の交換作業を容易にさせることもできる。な
お、実施形態では、ワッシャ20を使用した場合を示し
たが、ワッシャ付のボルト19を使用したり、あるい
は、ワッシャ20を使用することなく、ボルト19だけ
を使用するようにしても良い。
を、両端にねじ孔18aを設けて構成するとともに、シ
ートパイプ10L・10R内に配設されたループ部14
内に挿入させ、ワッシャ20を介在させて、各ねじ孔1
8aにボルト19を螺合させ、シートパイプ10L・1
0Rの両端面に、ワッシャ20を介して、ボルト頭部1
9aを当接させることにより、連結棒18をシートパイ
プ10L・10Rに組み付けるように構成している。そ
のため、ボルト19止めにより、連結棒18の各シート
パイプ10L・10Rからの外れを確実に防止できる。
また、各連結棒18の所望の側のボルト19を外せば、
その連結棒18を簡単に引き抜くことができるため、シ
ート布12の交換作業を容易にさせることもできる。な
お、実施形態では、ワッシャ20を使用した場合を示し
たが、ワッシャ付のボルト19を使用したり、あるい
は、ワッシャ20を使用することなく、ボルト19だけ
を使用するようにしても良い。
【図1】本発明の一実施形態を示す車椅子の部分省略斜
視図である。
視図である。
【図2】同実施形態のシートを示す概略平面図である。
【図3】図2の III− III部位の断面図である。
【図4】同実施形態の連結棒の端部付近の断面図であ
り、図3のIV−IV部位に対応する。
り、図3のIV−IV部位に対応する。
【図5】同実施形態のシート布のループ部付近の分解斜
視図である。
視図である。
【図6】同実施形態のシート布の張り具合を調整した状
態を示すシートの部分正面図である。
態を示すシートの部分正面図である。
10(10L・10R)…シートパイプ、
10a…スリット、
12…シート布、
12a…折り返し端部、
14…ループ部、
15・16…面ファスナ、
18…連結棒、
18a…ねじ孔、
19…ボルト、
19a…頭部、
20…ワッシャ、
S…シート、
C…車椅子。
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61G 1/00 - 5/02
A47C 7/02
E04H 15/32
Claims (2)
- 【請求項1】 シート布の左右両側が、それぞれ、前後
方向に配置される左右のシートパイプに連結されて構成
される車椅子のシート構造であって、 左右の前記シートパイプが、それぞれ、上部に、軸方向
に沿って開口するように形成されたスリット、を備え、 前記シート布の左右両側が、それぞれ、全長にわたって
前記シート布の左右両端を下方側へ折り返して形成され
るとともに、前記スリットを経て、対応した前記シート
パイプ内に挿入されるループ部、を備え、 左右の前記シートパイプ内に挿入された前記各ループ部
が、全長にわたる内部に、前記スリットからの抜けを防
止可能な外径を有した連結棒を挿入されて、左右の前記
シートパイプに連結され、前記連結棒が、両端にねじ孔を備えて構成され、 前記連結棒を、前記シートパイプ内に配設された前記ル
ープ部内に挿入させ、前記各ねじ孔にボルトを螺合さ
せ、前記シートパイプの両端面に前記ボルトの頭部を当
接させることにより、前記連結棒が、前記シートパイプ
に組み付けられ ていることを特徴とする車椅子のシート
構造。 - 【請求項2】 前記シート布の左右の各ループ部におけ
る折り返し部位と該折り返し部位に重なる部位とに、相
互に係合可能な面ファスナーが、配置されていることを
特徴とする請求項1に記載の車椅子のシート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30892197A JP3486728B2 (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 車椅子のシート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30892197A JP3486728B2 (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 車椅子のシート構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11137609A JPH11137609A (ja) | 1999-05-25 |
JP3486728B2 true JP3486728B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=17986891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30892197A Expired - Fee Related JP3486728B2 (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | 車椅子のシート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3486728B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4588265B2 (ja) * | 2001-08-07 | 2010-11-24 | タカノ株式会社 | 膜状部材の取付構造 |
JP4811735B2 (ja) * | 2007-04-09 | 2011-11-09 | 株式会社川島織物セルコン | 布バネ構造椅子 |
US9301624B2 (en) | 2012-08-07 | 2016-04-05 | Thorley Industries Llc | Foldable play yard apparatus including a clamp and a method of attaching a flexible sheet to the clamp |
CN108286551A (zh) * | 2018-02-27 | 2018-07-17 | 安吉县大志家具制造有限公司 | 一种用于网椅的连接件 |
-
1997
- 1997-11-11 JP JP30892197A patent/JP3486728B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11137609A (ja) | 1999-05-25 |
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