JP5415859B2 - 椅子 - Google Patents
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また、座体を、金型を用いた座フレーム枠の成形と同時に、弾性膜状部材が、座フレーム枠と一体に適宜の張力でもって張設されるように成形したものも公知となっている(特許文献3,4参照)。
そこで、着座時に、着座者の臀部を安定化させるために、着座面の後部における左右方向の中央部を、側面視において、下方に向けて湾曲する弧形状をなすような側面視曲線形状にして、その位置に着座者の臀部が収まるようにすることが望ましい。
そのため、着座面における左右方向の中央部の形状を、前記した側面視曲線形状に強制的に維持しうるようにするためには、複雑な保持手段が別途に必要となり、簡単には弾性膜状部材の側面視曲線形状を、長期に亘って維持することができないという問題がある。
発明の具体的な内容は、次の通りである。
請求項1記載の発明によれば、座フレーム枠の後部枠部材から、その前端部が後部枠部材の上面より下方に位置するように前下方に向けて湾曲させた後舌片を延設し、この後舌片の前端部に、弾性膜状部材の後端縁を支持させてなるとともに、弾性膜状部材が、側面視において、前部の最高点から、後舌片の下向きに湾曲した前端部に支持される最下点までを結ぶ緩やかな弧形をなすようにしてあるため、着座面における弾性膜状部材の側面視曲線形状を、長期に亘って維持することができる。
また、座体の着座面における前後方向のほぼ中間部から、後部枠部材の後舌片の前端部に向けて漸次をもって深くなる凹陥部を形成しうるようにしてあるため、着座時に、着座者の臀部の収まりが良くなり、安定した着座姿勢を保つことできる。
また、後舌片の前端部を、弾性膜状部材の左右方向の側端縁が支持される側部枠部材後部の最下点よりも下方に位置しうるようにしてあるため、弾性膜状部材の左右方向の中央部が、引張力によって、平坦な面となるように水平状態に復帰しようとしても、前記側部枠部材の側面視形状による形状強制力よりも強い形状強制力を付与することができ、凹陥部の形状を安定させることができる。
さらに、後舌片の前端部を、弾性膜状部材の左右方向の側端縁が支持される側部枠部材後部の最下点よりも後方に位置しうるようにしてあるため、凹陥部の平面視形状を、側部枠部材の後部から、後舌片に向けて徐々に後方へ湾曲しうるような形状にすることができ、後部枠部材の平面視および側面視形状と容易に整合させることができる。
図1は、本発明における一実施形態の椅子の斜視図、図2は、同じく、椅子の背面図、図3は、図2におけるIII−III線の椅子への着座状態を示す中央縦断面図、図4は、椅子の分解斜視図である。
前舌片10は、図7に示すように、左右方向の中央部から、それぞれ左右の側部枠部材8C,8Cに向けて下方に突出して湾曲する弧形状の正面視断面形状を有するとともに、その後端部10aは、弾性膜状部材9の下面に直接接触しないように下方に湾曲させてある。
これにより、前舌片10は、図3に示すように、着座者の着座時の荷重によって、臀部が後記する凹陥部12内に沈み込み、左右の太腿の下部が、前記前舌片10の下方に突出する弧形状の左右の凹面に接触しうるように、弾性膜状部材9と共に下方に撓み込んで、着座者の荷重に対してクッション作用をなすようにしてある。
この後舌片11は、その前端部11aに相当する前辺を、平面視において後方へ湾曲する緩やかな弧形をなすように形成されているとともに、前記後部枠部材8Bの上面より下方に位置するように前方下向きに湾曲させて延設させてある。
これにより、図5に示すように、弾性膜状部材9が、側面視において、前部枠部材8Aから後上方に向けて弧状をなすように延設した前舌片10の左右方向の中央部上に保持される前部の最高点Pから、前記後舌片11の下向きに湾曲した前端部11aに支持される後部の最下点Qまでを結ぶ緩やかな弧形をなすように張設することにより、前記座体6の着座面における前後方向のほぼ中間部の前記前舌片10の後端部10aから、前記後部枠部材8Bの後舌片11の前端部11aに向けて漸次深くなる凹陥部12が形成され、この凹陥部12によって、前記した前舌片10の正面視断面形状と共に、着座者の臀部および太腿が左右にずれないように確実に保持されるようになっている。
これにより、前記凹陥部12は、側部枠部材8Cの最高点Rの方が前舌片10における左右方向の中央部よりも上方に位置しているため、座体6の前部も、左右から中央に向って徐々に低くなる側面視形状をなすとともに、後舌片11の前端部11aに支持された弾性膜状部材9後部の最下点Qは、側部枠部材8C後部の最下点Sよりも後方に位置しているため、側部枠部材8Cの最高点Rから最下点Sまでは、平面視において後方に向けて拡開することなく下方へ沈んでいくような形状をなし、かつ側部枠部材8Cの最下点Sから、弾性膜状部材9後部の最下点Qである後舌片11の前端部11aに向けて、平面視において徐々に窄まりながら下方へ沈んでいくような形状をなし、着座時に、着座者の臀部の収まりが良くなり、より安定した着座姿勢を保つことできる。
また、側部枠部材8Cを、側面視において、後方上向きの弧形をなす前部の最高点Rから、後方下向きの中間部および後部の最下点Sを経て、後方上向きの緩やかな弧形をなすように支持しうる形状に形成してあるため、座体の美観性を高めることができる。
さらに、後舌片11の前端部11aである弾性膜状部材9の後端の最下点Qを、弾性膜状部材9の左右方向の側端縁が支持される側部枠部材8C後部の最下点Sよりも下方に位置しうるようにしてあるため、弾性膜状部材9の左右方向の中央部が、引張力によって、平坦な面となるように水平状態に復帰しようとしても、前記側部枠部材8Cの側面視形状による形状強制力よりも強い形状強制力を付与することができ、凹陥部12の形状を安定させることができる。
また、弾性膜状部材9の左右方向の側端縁が支持される側部枠部材8C後部の最下点Sよりも後方に位置しうるようにしてあるため、凹陥部12の平面視形状を、側部枠部材8Cの後部から、後舌片11に向けて徐々に後方へ湾曲しうるような形状にすることができ、後部枠部材8Cの平面視および側面視形状と容易に整合させることができる。
背凭れ7は、図4に示すように、背凭れフレーム枠13における左右の枠部材13C,13Cの下端部にそれぞれ設けた取付穴15を、脚体2における左右の側脚3の後脚3a,3aの上端から上方に突出しうるように設けた支持杆16,16に差込むことにより、座体6の後部に起立しうるように取り付けられている。
左右の各側枠部材13Cは、図3に示すように、側面視において、上下方向のほぼ中間位置が前方に向けて屈曲するほぼ「く」の字状に、それぞれ形成されている。
形状保持部材17は、背凭れ7の成型時に、背凭れフレーム枠13と弾性膜状部材14と共に一体的に成型されるようになっている。
すなわち、形状保持部材17は、弾性膜状部材14の後面を前方に向けて押圧するように支持することにより、弾性膜状部材14の弾性復帰力の発生方向に対して、その抑制方向の力を大きく付与することができるようになっている。
これにより、特に、左右の側枠部材13Cの屈曲部13a近傍間における上下方向の弾性膜状部材14の側面視曲線形状を、長期に亘って維持することが可能になっている。
2 脚体
3 側脚
3a 後脚
4,5 連結杆
6 座体
7 背凭れ
8 座フレーム枠
8A 前部枠部材
8B 後部枠部材
8C 側部枠部材
9 弾性膜状部材
9a 前端縁
9b 後端縁
9c 側端縁
10 前舌片
10a 後端部
11 後舌片
11a 前端部
12 凹陥部
13 背凭れフレーム枠
13a 屈曲部
13A 上枠部材
13B 下枠部材
13C 側枠部材
14 弾性膜状部材
14a 上端縁
14b 下端縁
14c 側端縁
15 取付穴
16 支持杆
17 形状保持部材
C 弾性膜状部材の湾曲基点
C0 側枠部材の屈曲基点
P 弾性膜状部材前部の最高点
Q 弾性膜状部材後部の最下点
R 側部枠部材前部の最高点
S 側部枠部材後部の最下点
Claims (7)
- 前後左右の枠部材によって平面視ほぼ矩形状に形成された座フレーム枠と、この座フレーム枠の各枠部材の内周面に周端縁が張設される弾性膜状部材とより形成した座体を備える椅子において、
前記座フレーム枠の後部枠部材から、その前端部が前記後部枠部材の上面より下方に位置するように前下方に向けて湾曲させた後舌片を延設し、この後舌片の前端部に、前記弾性膜状部材の後端縁を支持させてなるとともに、前記弾性膜状部材が、側面視において、前部の最高点から、前記後舌片の下向きに湾曲した前端部に支持される最下点までを結ぶ緩やかな弧形をなすようにすることにより、前記座体の着座面における前後方向のほぼ中間部から、前記後部枠部材の後舌片の前端部に向けて漸次深くなる凹陥部を形成しうるようにしたことを特徴とする椅子。 - 弾性膜状部材の前部を、側面視において、前部枠部材から後上方に向けて弧状をなすように延設した前舌片上に保持させる請求項1記載の椅子。
- 凹陥部を、平面視において、座体の着座面における前後方向のほぼ中間部から、後部枠部材の後舌片の前端部に向けて徐々に窄まりながら下方へ沈んでいくような形状をなすものとした請求項1または2記載の椅子。
- 座フレーム枠における左右の側部枠部材を、側面視において、後方上向きの弧形をなす前部の最高点から、後方下向きの中間部および後部の最下点を経て、後方上向きの緩やかな弧形をなすように支持しうる形状に形成するとともに、後部枠部材から前下方に向けて下向きに湾曲するように延設した後舌片の前端部が、前記側部枠部材における後部の最下点よりも後方でかつ下方の部位に位置しうるようにした請求項1〜3のいずれかに記載の椅子。
- 後舌片を、座フレーム枠における後部枠部材の左右方向のほぼ中央部より前方下向きに延設することによって、弾性膜状部材の後部を、その左右両側部から中央部に向けて下向きに湾曲する緩やかな弧形をなすものとした請求項1〜4のいずれかに記載の椅子。
- 後舌片を、平面視において、前辺の長さが後辺の長さよりも小とするほぼ台形をなすものとした請求項1〜5のいずれかに記載の椅子。
- 後舌片の前辺を、平面視において、後方へ湾曲する緩やかな弧形をなすものとした請求項6記載の椅子。
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